JP2014068736A - 洗濯機 - Google Patents

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真吾 皆本
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Abstract

【課題】補正により、精度良く給水の水位を検知する。
【解決手段】外槽1内に回転自在に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3を回転駆動するモータ6と、外槽1内に給水する給水弁9と、外槽1内と連通するエアトラップ11内の圧力を検知し、外槽1に給水された水位に応じた周波数の信号を出力する水位検知手段10と、給水弁9およびモータ6を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段14とを備え、制御手段14は、水位検知手段10の信号の出力より水位を検知するとともに、洗い工程、すすぎ工程の際に外槽1に給水された状態で槽回転を行い、槽回転前の水位検知手段10の出力と、槽回転後の水位検知手段10の出力との差分に基づいて水位を補正するようにしたことにより、アトラップ内に水が入ることにより水位にばらつきが生じるのを補正し、工程中の水位の変動が生じるのを補正することができ、精度良く水位を検知することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯槽の水位に応じた周波数の信号を出力する水位検知手段を備えた洗濯機に関するものである。
従来からの代表的な洗濯方式の一つであるパルセーター式洗濯機の構成を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、外槽1は、底部に撹拌翼2を回転自在に配設した洗濯槽3を内包し、吊り棒4により洗濯機外枠5に吊り下げている。
モータ6は、メカユニット7を介して、撹拌翼2または洗濯槽3を駆動する。排水弁8は洗濯槽3内の洗濯水を排水し、給水弁9は洗濯槽3内に給水し、水位検知手段10で水位を検知している。
制御装置13は、モータ6、排水弁8、給水弁9などを制御して、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するものである。ここで、水位検知手段10は、外槽1の中にあるエアトラップ11の水位に応じた周波数の信号を出力する発振回路を有し、この発振回路の出力を制御装置13に入力し、制御装置13は、水位検知手段10の発振周波数より洗濯槽3の水位を判定するように構成している(例えば、特許文献1)。
上記構成において動作を説明する。洗濯槽3に洗濯物と所定の洗剤を投入した後、洗濯を開始すると制御装置13によりモータ6を駆動し、洗濯槽3内の撹拌翼2を短い周期で撹拌する。
この周期の停止期間の惰性回転数により布量(洗濯槽3内の洗濯物の量)を判定し、給水弁9を制御して洗濯槽3内に給水し、水位検知手段10の信号により布量に応じた水位で停止する。
その後、制御装置13により、モータ6を制御して撹拌翼2を回転する。撹拌翼2の回転によって洗濯槽3内の洗濯物と水とが撹拌される。また、場合によっては節水を目的とした洗い工程、すすぎ工程のために、洗濯槽3に注がれる水が所定水位に達する前に、任意の水位で槽回転を行う。
次に、給水された洗濯水を、排水弁8を動作させ排水する。終了後、メカユニット7により撹拌翼2と洗濯槽3を同時に動作し徐々に回転数を上げて脱水を行う。これを繰り返し行い、洗い、すすぎ、脱水を行う。
また、上記水位検知手段10は、洗濯槽3の水位に応じた周波数の信号を出力する発振回路を有し、この発振回路の出力を制御装置13に入力し、制御装置13は、水位検知手段10の発振周波数より洗濯槽3の水位を判定するように構成しており、発振回路の部品ばらつきや、制御装置13の時間制御するタイマーをつくる発振手段のばらつきで、水位の変動が生じるのを補正し、設定した水量を確保して洗浄率やすすぎ率を確保する処置が行われている。
特開2004−121353号公報
しかしながら、前記従来の構成の洗濯機の場合、水位検知手段10は、外槽1の中にあるエアトラップ11を基準とした水位に応じた周波数の信号を出力する発振回路を有し、この発振回路の出力を制御装置13に入力し、制御装置13は、水位検知手段10の発振周波数より洗濯槽3の水位を判定するように構成しており、発振回路の部品ばらつきや、制御装置13の時間制御するタイマーをつくる発振手段のばらつきが水位検知の精度の低下を招いていた。
また、洗い工程やすすぎ工程等で洗濯槽3に水を含まれた状態で槽回転を行った際に、エアトラップ11に水が入ることによるばらつきにより、設定した水位を安定して確保することが難しいという問題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、エアトラップ11内に水が入ることにより水位にばらつきが生じるのを補正し、所定の水量を精度良く確保して洗浄率やすすぎ率を確保することを目的としている。
本発明は上記課題を解決するために、外槽内に回転自在に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータと、前記外槽内に給水する給水弁と、前記外槽内と連通するエアトラップ内の圧力を検知し、前記外槽に給水された水位に応じた周波数の信号を出力する水位検知手段と、前記給水弁および前記モータを制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記水位検知手段の信号の出力より前記水位を検知するとともに、洗い工程、すすぎ工程の際に前記外槽に給水された状態で槽回転を行い、槽回転前の前記水位検知手段の出力と、槽回転後の前記水位検知手段の出力との差分に基づいて前記水位を補正するようにしたものである。
これにより、アトラップ内に水が入ることにより水位にばらつきが生じるのを補正し、工程中の水位の変動が生じるのを補正することができ、精度良く水位を検知することができる。
本発明の洗濯機は、水位変動のばらつきを抑え、精度良く水位を検知し、所定の水量を精度良く確保することができる。
本発明の実施の形態及び従来の洗濯機の概略的な断面図 本実施の形態における洗濯機のブロック図 同洗濯機の操作表示部の拡大正面図 (a)同洗濯機の水位検知手段の断面図(b)同洗濯機の水位検知手段の回路図 同洗濯機の水位と水位検知手段の発振周波数の関係特性図
第1の発明は、外槽内に回転自在に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータと、前記外槽内に給水する給水弁と、前記外槽内と連通するエアトラップ内の圧力を検知し、前記外槽に給水された水位に応じた周波数の信号を出力する水位検知手段と、前記給水弁および前記モータを制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手
段とを備え、前記制御手段は、前記水位検知手段の信号の出力より前記水位を検知するとともに、洗い工程、すすぎ工程の際に前記外槽に給水された状態で槽回転を行い、槽回転前の前記水位検知手段の出力と、槽回転後の前記水位検知手段の出力との差分に基づいて前記水位を補正するようにしたことにより、アトラップ内に水が入ることにより水位にばらつきが生じるのを補正し、工程中の水位の変動が生じるのを補正することができ、精度良く水位を検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図2は、本実施の形態における洗濯機のブロック図を示し、図3は、同洗濯機の操作表示部の拡大正面図を示している。
図2および図3において、制御装置13は、マイクロコンピュータを備えた制御手段14を有し、制御手段14は、モータ6、排水弁8、給水弁9などを制御して、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するよう構成している。
入力設定手段16は、行程やコースなどを設定するもので、図3に示すように、水量設定スイッチ16a、行程設定スイッチ16b、コース設定スイッチ16c、スタート/一時停止スイッチ16dなどで構成している。
また、表示手段17は、入力設定手段16により設定した行程やコースなどを表示するもので、図3に示すように、水量表示部17a、行程表示部17b、コース表示部17cなどで構成している。
水位検知手段10は、外槽1に連結し、洗濯槽3の水位に応じた周波数の信号を出力するもので、図4に示すように構成されている。
図4(a)は、本実施の形態における洗濯機の水位検知手段の断面図、図4(b)は、同水位検知手段の回路図を示す。
図4において、ダイヤフラム18は、外槽1に連通したエアトラップ11内の水位に応じた圧力で動作するもので、このダイヤフラム18に磁性体19を固着しておき、この磁性体19をコイル20の中心に移動自在に装着し、このコイル20とコンデンサ21を用いて発振回路を構成している。
ここで、発振回路を構成する回路部22は、インパータICとコンデンサと抵抗とで構成し、制御手段14に接続している。
エアトラップ11内の水位に応じた圧力によるダイヤフラム18の動きにより、磁性体19とコイル20との位置関係を変化させてコイル20のインダクタンスが変化し、発振回路の発振周波数が変化することで、制御手段14は、この周波数より洗濯槽3の水位を検知するようにしている。
上記構成において動作を説明する。
使用者は、入力設定手段16を操作し、洗濯に適した水量を設定する。設定された水位は制御手段14に入力され、制御手段14は、給水弁9を開き、外槽1の内部に給水を開
始する。
制御手段14は、所定の水位に達する前に給水を一旦停止し、洗い工程、すすぎの工程の際に洗濯槽3に水を含まれた状態で槽回転を行う工程を行った時に、その工程を開始する前の水位検知手段10の信号を検知し、記憶手段(図示せず)に記憶しておく。
次に、その工程が終了した直後の水位検知手段10の信号を検知し、記憶手段に記憶した工程を開始する前の水位検知手段10の信号と比較し、その信号の周波数の差分を記憶手段(図示せず)に記憶する。
次に、所定の水位に達するように給水が再開されると、所定の水位に対する水位検知手段10の信号の周波数に、記憶した周波数の差分を加えたものを所定の水位の周波数として用いるように補正している。
図5は、本実施の形態における洗濯機の水位と水位検知手段の発振周波数の関係を示す特性図である。図5において、具体例を用いて説明する。
入力設定手段16により、例えば、水量を43Lに設定すると、このときの水位は、図5に示すように、300mmであり、水位検知手段10の発振周波数が37.7kHzになるとこの水位になる。
しかし、所定の水位に達する前、例えば、水位150mm、周波数39.5kHzで槽回転を行った際に、エアトラップ11内に水がはいることによるばらつきで槽回転後の周波数が39.5kHzから39.7kHzに上昇してしまった場合には、43Lの水位は300mmではなく、315mmとなってしまう。
そこで工程前後の周波数の差分(ここでは2kHz)を所定の水位の周波数37.7kHzに補正値として加え、37.9kHzを所定の水位の周波数にすることで、水位を正しく300mmとして給水することができる。
なお、上記において、所定の水位、所定の水位に対する水位検知手段10の発振周波数の補正量など、具体的数値を示しているが、これらは一例であって、限定するものではない。
以上のように、本発明の洗濯機は、洗濯槽の水位に応じた周波数の信号を補正することで精度良く水位を検知することができるので、パルセーター式の洗濯機に限らず、水位検知手段を備えた他の洗濯槽についても適用することができる。
1 外槽
3 洗濯槽
6 モータ
9 給水弁
10 水位検知手段
11 エアトラップ
14 制御手段

Claims (1)

  1. 外槽内に回転自在に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータと、前記外槽内に給水する給水弁と、前記外槽内と連通するエアトラップ内の圧力を検知し、前記外槽に給水された水位に応じた周波数の信号を出力する水位検知手段と、前記給水弁および前記モータを制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記水位検知手段の信号の出力より前記水位を検知するとともに、洗い工程、すすぎ工程の際に前記外槽に給水された状態で槽回転を行い、槽回転前の前記水位検知手段の出力と、槽回転後の前記水位検知手段の出力との差分に基づいて前記水位を補正するようにした洗濯機。
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