JP2014068534A - 回転子鉄心の製造方法及び製造装置 - Google Patents

回転子鉄心の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁石が樹脂封止された回転子鉄心に付着した樹脂滓を確実に吸引除去する回転子鉄心の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】軸孔13を中央に有し、磁石14が樹脂封止された複数の磁石孔15を軸孔13の周囲に備える回転子鉄心16の端部に、磁石14の樹脂封止により付着した樹脂滓17を除去する回転子鉄心の製造方法及び製造装置10であって、回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17を掻き剥す掻剥し機構52を配置し、回転子鉄心16の樹脂滓17が付着した端部の全面に隙間を有してカバー41を被せ、掻剥し機構52で掻き剥した樹脂滓17をカバー41に設けた吸引口40を介して吸引除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁石孔に挿入された磁石を樹脂封止する回転子鉄心の製造方法及び製造装置に関する。
回転子鉄心の製造において、磁石孔に挿入した磁石を固定する方法として、磁石が挿入された磁石孔に溶融した樹脂を充填し、樹脂の硬化により磁石を回転子鉄心に固定する方法(樹脂モールド方法)がある。この場合、溶融された樹脂をモールド金型で磁石孔に充填しており、磁石を樹脂封止後、回転子鉄心の表面に硬化した一定量の樹脂滓(カル)が残るので、この樹脂滓を回転子鉄心から除去する必要がある。
樹脂滓の除去方法として、例えば、特許文献1には、樹脂滓が付着した表面(上端面)を上にして水平配置された回転子鉄心(ロータ)を、中心軸回りに回転させ、回転子鉄心の上部に配置した刃具により樹脂滓を回転子鉄心から切離して、刃具の近傍に設けられたバキューム機構の吸引によってその樹脂滓を除去する方法が開示されている。
特開2009−77548号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、樹脂滓を一つずつ切離して除去するため、全ての樹脂滓の除去に時間を要していた。また、最近では生産性向上の目的から、速硬化性で、かつ剥離性の高い樹脂が使用され始めたため、特許文献1の方法では、回転子鉄心の回転による遠心力によって樹脂滓が回転子鉄心から剥離して周囲に飛散り、周辺の機器等に故障及び動作の不具合が生じる。
また、樹脂滓によっては、樹脂封止後、搬送の際の振動等で回転子鉄心から剥離するものがあり、回転子鉄心を刃具等が設けられた場所にセットする際や、セットする前に、剥離状態の樹脂滓が回転子鉄心の表面上で移動し、この移動した樹脂滓が原因で回転子鉄心と刃具等との位置決めが出来ないことや、位置決め時に回転子鉄心と刃具等との間に樹脂滓が挟まり回転子鉄心に打痕を生じさせることがある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、回転子鉄心に付着した樹脂滓を確実に吸引除去する回転子鉄心の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る回転子鉄心の製造方法は、軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心の端部に、前記磁石の樹脂封止により付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造方法であって、前記回転子鉄心の端部に付着した前記樹脂滓を掻き剥す掻剥し機構を配置し、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部に、該回転子鉄心及び該樹脂滓と隙間を有してカバーを被せ、前記掻剥し機構で掻き剥した前記樹脂滓を該カバーに設けた吸引口を介して吸引除去する。
前記目的に沿う第2の発明に係る回転子鉄心の製造方法において、軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心の端部に、前記磁石の樹脂封止により付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造方法であって、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部に該回転子鉄心及び該樹脂滓と隙間を有して第1のカバーを被せ、該第1のカバーに設けた第1の吸引口を介して前記回転子鉄心の端部に付着した前記樹脂滓を吸引除去する工程と、前記回転子鉄心の端部に付着した前記樹脂滓を掻き剥す掻剥し機構を配置し、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部に、該回転子鉄心及び該樹脂滓と隙間を有して第2のカバーを被せ、前記掻剥し機構で掻き剥した前記樹脂滓を該第2のカバーに設けた第2の吸引口を介して吸引除去する工程とを有する。
第1、第2の発明に係る回転子鉄心の製造方法において、前記回転子鉄心は、中央に位置決め用のポストを有する搬送治具に、該ポストに前記軸孔を嵌入して搭載され、前記掻剥し機構は、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部で放射方向に移動し該樹脂滓を掻き剥すスクレーパと、該スクレーパを放射方向に移動させるスクレーパ移動手段とを備え、前記掻剥し機構には、位置決め用の突起部を有する位置決め部材が取付けられ、前記ポストの中央に設けられた位置決め穴に、該位置決め部材の該突起部を嵌入して、前記スクレーパと前記回転子鉄心の端部に付着した前記樹脂滓を位置合わせするのが好ましい。
第1、第2の発明に係る回転子鉄心の製造方法において、前記スクレーパ移動手段は、縮径するテーパ部が先端部に設けられた昇降ロッドを有し、前記スクレーパは、前記テーパ部に基端部が当接するのが好ましい。
第2の発明に係る回転子鉄心の製造方法において、前記樹脂滓が付着した端部を上側にして前記回転子鉄心を配置し、前記第1のカバーに、前記回転子鉄心の前記軸孔の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構を設け、前記第1の吸引口を介して前記樹脂滓を吸引除去した後に前記回転子鉄心の端部に剥離された状態で残った該樹脂滓を前記空気噴出機構からの空気の吹付けで、前記軸孔から遠ざけるのが好ましい。
前記目的に沿う第3の発明に係る回転子鉄心の製造装置は、中央に位置決め用のポストを有する搬送治具に、前記ポストが嵌入する軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心を搭載し、前記磁石の樹脂封止により該回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造装置であって、搬送されてきた前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部で前記樹脂滓の位置に合わせて放射方向に移動し該樹脂滓を掻き剥すスクレーパと、該スクレーパを放射方向に移動させるスクレーパ移動手段と、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部を、該回転子鉄心及び該樹脂滓と隙間を有して覆い、側部に吸引口が形成されたカバーとを有する。
前記目的に沿う第4の発明に係る回転子鉄心の製造装置において、中央に位置決め用のポストを有する搬送治具に、前記ポストが嵌入する軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心を搭載し、前記磁石の樹脂封止により該回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造装置であって、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部を、該回転子鉄心と隙間を有して覆い、側部に第1の吸引口を設けた第1のカバーを具備した第1の樹脂滓除去手段を有する第1のステーションと、前記第1のステーションとは別位置にあって、搬送されてきた前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部で前記樹脂滓の位置に合わせて放射方向に移動するスクレーパと、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部を、該回転子鉄心と隙間を有して覆い、側部に第2の吸引口が形成された第2のカバーとを具備した第2の樹脂滓除去手段が設けられ、しかも、前記スクレーパを放射方向に移動させるスクレーパ移動手段を備えた第2のステーションとを有する。
第3、第4の発明に係る回転子鉄心の製造装置において、前記ポストの中央には、位置決め穴が設けられ、該位置決め穴に嵌入する突起部を有し、前記回転子鉄心と前記スクレーパを位置決めする位置決め部材が備えられ、前記スクレーパ移動手段は、縮径するテーパ部が先端部に設けられた昇降ロッドを有し、前記スクレーパは、前記テーパ部に基端部が当接するのが好ましい。
特に、第4の発明に係る回転子鉄心の製造装置において、前記第1のカバーに、前記回転子鉄心の前記軸孔の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構が設けられるのが好ましい。
請求項1〜5記載の回転子鉄心の製造方法は、回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を掻き剥す掻剥し機構を配置して、掻剥し機構で掻き剥した樹脂滓を吸引口を介して吸引除去するので、回転子鉄心に付着していた樹脂滓を、回転子鉄心から剥離して吸引除去できる状態にした後に吸引除去でき、回転子鉄心の端部から樹脂滓を確実に取除くことが可能である。また、回転子鉄心の樹脂滓が付着した端部に、カバーを被せて、掻剥し機構での掻き剥しと、吸引口を介した吸引除去とを行うので、掻剥し機構で掻き剥された樹脂滓は、周囲に飛散ることなく吸引除去することが可能である。
請求項2及びこれに従属する請求項3〜5記載の回転子鉄心の製造方法は、回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を掻剥し機構で掻き剥した樹脂滓を吸引除去する工程の前に、回転子鉄心の樹脂滓が付着した端部に回転子鉄心及び樹脂滓と隙間を有して第1のカバーを被せて、樹脂滓を吸引除去する工程を有し、搬送中の振動等で回転子鉄心から剥離した樹脂滓は、触れられることなく、回転子鉄心の上端部から吸引除去され、後の工程で掻剥し機構と回転子鉄心の位置決めの妨げになる樹脂滓は、事前に取除かれるので、掻剥し機構の回転子鉄心への位置決めを確実に行うことが可能となり、また、位置決めの際に掻剥し機構と回転子鉄心との間に樹脂滓が挟まり回転子鉄心の表面に打痕が生じるのを防止可能である。また、第1のカバーを被せた吸引除去の工程で回転子鉄心から除去されず、回転子鉄心に付着したまま残った樹脂滓は、その後工程で掻剥し機構によって、回転子鉄心から掻き剥されて吸引除去されるので、回転子鉄心の端部から樹脂滓を完全に除去することが可能である。この製造方法は、特に剥離性の高い樹脂を用いた樹脂滓の除去に有効である。
特に、請求項3記載の回転子鉄心の製造方法は、搬送治具が有するポストに設けられた位置決め穴に、位置決め部材の突起部を嵌入してスクレーパと樹脂滓を位置合わせするので、スクレーパが回転子鉄心の端部で放射方向に移動して確実に樹脂滓を掻き剥せるように、スクレーパと樹脂滓の相対的な位置関係を形成することが可能である。
請求項4記載の回転子鉄心の製造方法は、昇降ロッドの先端部に設けられたテーパ部にスクレーパの基端部が当接するので、スクレーパが複数の場合、昇降ロッドの昇降動作により、複数のスクレーパが、同時に、回転子鉄心の樹脂滓が付着した端部で放射方向に安定した移動をし、全ての樹脂滓を一括して回転子鉄心から掻き剥して、除去することができ、複数の樹脂滓の除去を効率的に、短時間で行うことが可能である。また、スクレーパ移動手段に、スクレーパと同数のスクレーパを移動させる機構、例えば、シリンダ、モータ等を備える必要がなく、スクレーパ移動手段を構成する部材、部品等の点数を減らすことが可能である。
請求項5記載の回転子鉄心の製造方法は、樹脂滓が付着した端部を上側にして回転子鉄心を配置し、第1の吸引口を介した樹脂滓の吸引除去の後に、第1の吸引口を介して吸引除去されず、回転子鉄心の端部(上端部)に剥離された状態で残った樹脂滓を空気噴出機構からの空気の吹付けで、軸孔から遠ざけるので、掻剥し機構を、回転子鉄心の軸孔の周辺部と位置決めする場合、剥離状態の樹脂滓が、掻剥し機構と回転子鉄心の位置決めの妨げとなるのを防止可能である。
なお、回転子鉄心の下端部に樹脂滓が残った場合、第1の吸引口を介して吸引除去できず回転子鉄心から剥離した状態となった樹脂滓は、自重により落下するので、掻剥し機構と回転子鉄心の位置決めの妨げになることはない。
請求項6〜9記載の回転子鉄心の製造装置は、回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を掻き剥すスクレーパと、吸引口が形成されたカバーとを有しているので、スクレーパで、樹脂滓を、回転子鉄心から掻き剥して吸引除去できる状態にした後に樹脂滓の吸引除去をすることができ、回転子鉄心の端部から樹脂滓を確実に取除くことが可能である。また、樹脂滓が付着した回転子鉄心を覆い、吸引口が形成されたカバーを有するので、カバーで回転子鉄心を覆ってスクレーパで樹脂滓を掻き剥すことができ、掻き剥された樹脂滓は、周囲に飛散ることなく吸引除去することが可能である。
請求項7及びこれに従属する請求項8、9記載の回転子鉄心の製造装置は、第1の吸引口を備えた第1のカバーを有する第1のステーションと、樹脂滓の位置に合わせて放射方向に移動するスクレーパを有する第2のステーションとを備えており、回転子鉄心の上方から樹脂封止が行われ、回転子鉄心の上端部に樹脂滓が残った場合、搬送中の振動等で回転子鉄心から剥離した樹脂滓を、第2のステーションでスクレーパと回転子鉄心の位置合わせを行う前に、第1のステーションで第1の吸引口を介して吸引除去することができ、スクレーパと回転子鉄心の位置決めの妨げになる樹脂滓を事前に取除けるので、第2のステーションでスクレーパと回転子鉄心の位置決めを確実に行うことが可能であり、また、位置決めの際にスクレーパと回転子鉄心との間に樹脂滓が挟まり回転子鉄心の表面に打痕が生じるのを防止可能である。また、第1のステーションで吸引除去されず、回転子鉄心に付着されたまま残った樹脂滓は、第2のステーションで、スクレーパにより回転子鉄心から掻き剥され第2の吸引口で吸引除去されるので、回転子鉄心の端部から樹脂滓を確実に除去可能である。この製造装置は、特に剥離性の高い樹脂を用いた樹脂滓の除去に有効である。
特に、請求項8記載の回転子鉄心の製造装置は、搬送治具が有するポストに設けられた位置決め穴に嵌入する突起部を有する位置決め部材が備えられており、位置決め部材の突起部を搬送治具のポストの位置決め穴に嵌入して、回転子鉄心との位置決めができるので、スクレーパと回転子鉄心に付着した樹脂滓との正確な位置合わせをすることが可能である。また、昇降ロッドのテーパ部にスクレーパの基端部が当接するので、スクレーパが複数の場合、昇降ロッドの昇降動作により、複数のスクレーパが、同時に、回転子鉄心の端部で放射方向の安定した移動をし、全ての樹脂滓を一括して回転子鉄心から掻き剥して、除去することができ、複数の樹脂滓の除去を効率的に、短時間で行うことが可能である。更に、スクレーパごとにスクレーパを移動させる機構、例えば、シリンダ、モータ等を備える必要がなく、スクレーパ移動手段を構成する部材、部品等の点数を減らすことが可能である。
請求項9記載の回転子鉄心の製造装置は、第1のカバーに回転子鉄心の軸孔の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構が設けられているので、回転子鉄心の上端部に樹脂滓が残った場合、第1のステーションで第1の吸引口を介して吸引除去されずに剥離状態で回転子鉄心の上端部に残った樹脂滓が、スクレーパと回転子鉄心の位置決めの妨げとならないよう、剥離状態の樹脂滓を軸孔から遠ざけることが可能である。
なお、回転子鉄心の下端部に樹脂滓が残った場合、第1の吸引口を介して吸引除去されず、回転子鉄心から剥離した状態となった樹脂滓は、自重により落下するので、掻剥し機構と回転子鉄心の位置決めの妨げになることはない。
本発明の一実施の形態に係る回転子鉄心の製造装置の断面図である。 同回転子鉄心の製造装置で製造される回転子鉄心の平面図である。 同回転子鉄心の製造装置の第1のステーションでの樹脂滓の除去を示す説明図である。 (A)、(B)は同回転子鉄心の製造装置の第2のステーションでの樹脂滓の除去を示す説明図である。 同回転子鉄心の製造装置の第2のステーションの一部省略断面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る回転子鉄心の製造装置10は、中央に位置決め用のポスト11を有する搬送治具12に、ポスト11が嵌入する軸孔13を中央に有し、無励磁の磁石14が樹脂封止された複数の磁石孔15を軸孔13の周囲に備える回転子鉄心16を搭載し、磁石14の樹脂封止により回転子鉄心16の端部(上端部又は下端部)に環状に並んで付着した樹脂滓17を除去する装置である。
ここで、磁石14の樹脂封止は、磁石孔15に磁石14が挿入されている回転子鉄心16の端部に溶融した樹脂を貯留する樹脂溜ポット54を配置し、樹脂溜ポット54に連続して設けられ磁石孔15に樹脂を流す流路を形成するランナー55を介して、樹脂溜ポット54から磁石孔15に樹脂を流して行われる(図2参照)。そして、樹脂滓17は、磁石孔15に樹脂が充填された後に、樹脂溜ポット54又は、樹脂溜ポット54及びランナー55に溜まって硬化した残り樹脂である。なお、回転子鉄心16の上方から樹脂封止が行われた場合、回転子鉄心16の上端部に樹脂滓17が付着した状態となり、回転子鉄心16の下方から樹脂封止が行われた場合、回転子鉄心の下端部に樹脂滓17が付着した状態となる。
図1に示すように、回転子鉄心の製造装置10は、水平配置された回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17を吸引除去する第1のステーション31と、第1のステーション31とは別位置にあって、第1のステーション31が吸引除去できなかった樹脂滓17を水平配置された回転子鉄心16の端部から強制的に掻き剥して吸引除去する第2のステーション32と、磁石14の樹脂封止が行われた場所から第1のステーション31の配置場所及び第1のステーション31の配置場所から第2のステーション32の配置場所に搬送治具12に搭載された回転子鉄心16を搬送するコンベア33とを有している。更に、回転子鉄心の製造装置10には、第1、第2のステーション31、32にそれぞれ接続され、第1、第2のステーション31、32で吸引除去された樹脂滓17を吸引して回収する図示しない第1、第2のバキューム装置が設けられている。
図1、図3に示すように、第1のステーション31には、床面又は天井に固定された支持台18と、支持台18に固定され、回転子鉄心16側に配置された部分(例えばロッド)を昇降する第1の昇降手段19(例えばサーボモータとサーボモータの作動によって昇降するロッドとを有して構成される昇降手段)と、昇降手段19の回転子鉄心16側に配置された端部(上端部又は下端部)に固着され、昇降手段19の作動により昇降する昇降プレート20と、昇降プレート20に取付けられ、回転子鉄心16側に配置された部位(例えばロッド)を、昇降プレート20に対して、昇降する第2の昇降手段22(例えばサーボモータとサーボモータの作動によって昇降するロッドとから構成される昇降手段)とが設けられている。
また、第1のステーション31には、昇降手段22の回転子鉄心16側に配置された部分(上部又は下部)に取付けられ、昇降手段19、22の作動により昇降する第1の樹脂滓除去手段23が備えられ、第1の樹脂滓除去手段23は、回転子鉄心16に近接した状態で、回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17を吸引除去する。従って、昇降手段19によって、昇降プレート20を昇降し、昇降プレート20に取り付けられた昇降手段22によって、第1の樹脂滓除去手段23を昇降する。
第1の樹脂滓除去手段23には、平面視して回転子鉄心16と中心が一致して配置された第1のカバー25が備えられ(具備され)、第1のカバー25の側部には、対向して第1の吸引口24が設けられている。なお、第1のカバー25は、前記した第2、第4の発明に対応する第1のカバーの一例であり、また、第1の吸引口24は、前記した第2、第4の発明に対応する第1の吸引口の一例である。
第1のカバー25は、昇降手段19、22の作動により回転子鉄心16に最も接近したとき、回転子鉄心16の端部を、回転子鉄心16及び樹脂滓17と隙間を有して覆う(被さる)状態となり、回転子鉄心16に付着した樹脂滓17は、第1のバキューム装置の作動により、第1の吸引口24を介して吸引除去される。
第1のカバー25は、昇降手段22の回転子鉄心16側に配置された部分(上部又は下部)に固定されており、昇降手段22の昇降動作によって、昇降され、昇降手段22は、第1のカバー25を回転子鉄心16に接近させ、第1のカバー25と回転子鉄心16の位置決めをする。
回転子鉄心16が搭載された搬送治具12のポスト11の中央には、位置決め穴28が設けられており、昇降手段22は、回転子鉄心16側に配置された部分をポスト11に向かって接近(上昇又は降下)して、ポスト11に対して最も近くに配置された部分(上端部又は下端部)に有するポスト押さえ53を位置決め穴28に嵌入し、第1のカバー25と回転子鉄心16を位置決めするので、第1のカバー25は、回転子鉄心16の外周部と一定の隙間を有して回転子鉄心16を覆うことができる。なお、ポスト押さえ53の先端部(搬送治具12の位置決め穴28に近い部分)は、ポスト11の位置決め穴28に円滑に嵌入可能に、テーパ状に形成されている。
第1の樹脂滓除去手段23には、一端部が第1のカバー25の第1の吸引口24に接続された排出管26が設けられ、排出管26の他端部は、排出ダクト27を介して第1のバキューム装置に連結されている。
そして、回転子鉄心16に第1のカバー25を被せた状態で、第1のバキューム装置が作動すると、第1のカバー25と回転子鉄心16との間に設けられた隙間から第1の吸引口24に向かって空気が流れ、この空気の流れによって、回転子鉄心16の上端部に剥離した状態で載っていた樹脂滓17(回転子鉄心16の下端部に樹脂滓17が付着していた場合は、樹脂滓17が回転子鉄心16から剥離した際に、落下するので、ここでは、回転子鉄心16の上端部に樹脂滓17が載っていた場合に限定される)と、回転子鉄心16に弱い接着力(第1のバキューム装置の吸引により剥離する程度の接着力)で付着していた樹脂滓17とが、第1の吸引口24、排出管26及び排出ダクト27を通って、第1のバキューム装置に吸込まれる。
また、第1のカバー25を被せた回転子鉄心16と第1のカバー25の間の隙間は、僅少であり、樹脂滓17は、その隙間を通過して落下することはない。
なお、樹脂滓17が回転子鉄心16の上端部に載っており、第1のカバー25を回転子鉄心16の上端部に被せて樹脂滓17を吸引除去する場合、第1のカバー25には、回転子鉄心16の軸孔13の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構30を複数設けてもよく、空気噴出機構30は、回転子鉄心16の上端部に剥離した状態で載っている樹脂滓17を、空気を吹出して軸孔13から遠ざけ、外側(回転子鉄心16の上端部の外周領域)に移動させる。なお、回転子鉄心16の下端部に樹脂滓17が付着している場合は、剥離状態となった樹脂滓17は、自重により落下するので、空気噴出機構30を設ける必要はない。
この空気噴出機構30からの空気の吹出しは、第1のバキューム装置の作動が停止した後、昇降手段19、22が作動する前、即ち、第1の樹脂滓除去手段23が回転子鉄心16から遠ざかる前に行われるので、第1のバキューム装置の作動が停止する直前に、回転子鉄心16から剥離し、吸引除去されることなく回転子鉄心16の上端部に残った樹脂滓17を、軸孔13から遠ざけることができる。
図1、図4(A)、(B)、図5に示すように、第2のステーション32には、床面又は天井に固定された支持台35と、支持台35に固定され、回転子鉄心16側に配置された昇降ロッド39を昇降する昇降手段36と、昇降ロッド39に固着され、昇降手段36の作動により昇降し、第1のステーション31から搬送されてきた回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17の強制的な掻き剥し、及び吸引除去をする第2の樹脂滓除去手段37が備えられている。なお、昇降手段36は、サーボモータ34と、サーボモータ34の作動によって昇降する昇降ロッド39とを有する。
第2の樹脂滓除去手段37は、第2の樹脂滓除去手段37が回転子鉄心16に最も接近した状態で、回転子鉄心16の端部で樹脂滓17の位置に合わせて半径方向外向き(放射方向)に移動し回転子鉄心16から樹脂滓17を掻き剥すため水平配置された複数のスクレーパ38と、回転子鉄心16の端部を、回転子鉄心16及び樹脂滓17と隙間を有して覆い、側部に樹脂滓17を吸引除去する第2の吸引口40を対向して備えた第2のカバー41とを有して(具備して)いる。なお、第2の吸引口40は、前記した第1、第3の発明に対応する吸引口及び前記した第2、第4の発明に対応する第2のカバーの一例であり、また、第2のカバー41は、前記した第1、第3の発明に対応するカバー及び前記した第2、第4の発明に対応する第2の吸引口の一例である。
各スクレーパ38はそれぞれ、各樹脂滓17と対応して、回転子鉄心16の半径方向に沿って配置されており、スクレーパ38の樹脂滓17を掻く先端部は、平面視してU字形状に形成され、移動しながら樹脂滓17をU字形状の内側で掻くことができ(図2参照)、確実に樹脂滓17を掻き剥すことが可能である。なお、第2のカバー41は、昇降ロッド39に固定されており、昇降ロッド39と共に昇降する。
第2の樹脂滓除去手段37には、一端部が第2のカバー41の第2の吸引口40に接続された排出管21が設けられ、排出管21の他端部は、排出ダクト29を介して第2のバキューム装置に連結されている。
また、第2の樹脂滓除去手段37には、昇降手段36の昇降ロッド39に固定され第2のカバー41の内側に水平配置された水平板42と、水平板42を貫通して垂直配置され、水平板42の昇降動作を案内する複数(例えば4本)のガイドロッド43と、ガイドロッド43の一方の端部(回転子鉄心16側に配置された側の端部)に固着され、回転子鉄心16、及び回転子鉄心16に付着した樹脂滓17とスクレーパ38を位置決めする位置決め部材45とが設けられている。なお、ガイドロッド43の位置決め部材45が固着された端部の反対側に位置する他方の端部は、第2のカバー41内に水平配置された支持板49に固着されており、ガイドロッド43は、支持板49と位置決め部材45に固定され垂直に保たれている。
位置決め部材45は、回転子鉄心16の半径方向に沿って配置されたスクレーパ38を搭載し、中央に、搬送治具12が有する搬送治具12の位置決め穴28に嵌入する突起部44を有している。そして、位置決め部材45は、サーボモータ34の作動により昇降ロッド39が位置決め穴28に向かって移動するのに伴って位置決め穴28に接近し、突起部44を位置決め穴28に嵌入して、スクレーパ38と搬送治具12に搭載された回転子鉄心16を位置決めし、回転子鉄心16に付着した樹脂滓17とスクレーパ38を位置決めする。
また、位置決め部材45の突起部44の内部には、昇降ロッド39の先端部(下端部)が嵌入される嵌入孔46が形成されており、昇降ロッド39は、昇降ロッド39の先端部が嵌入孔46の底部に当接するまで移動(上昇又は降下)可能である。
昇降ロッド39の先端部は、先端に向かって縮径するテーパ部48が設けられ、スクレーパ38の基端部は、テーパ部48に当接しているので、テーパ部48がスクレーパ38に対して相対的に移動(嵌入孔46の底部に接近)すると、スクレーパ38は、回転子鉄心16の端部で放射方向、即ち半径方向外向きに移動する。
そして、昇降ロッド39が搬送治具12の位置決め穴28に接近し、位置決め部材45の突起部44が位置決め穴28に嵌入され、位置決め部材45が搬送治具12のポスト11に当接した状態から、更に昇降ロッド39を位置決め穴28に接近、即ち、スクレーパ38に対して相対的に移動(嵌入孔46の底部に接近)すると、複数のスクレーパ38は全て、同時に、半径方向外向きに移動して、先端部で樹脂滓17を回転子鉄心16から一括して強制的に掻き剥す。
ガイドロッド43には、昇降ロッド39に固定された水平板42に一端部が固定され、位置決め部材45を水平板42から遠ざける方向に付勢するバネ機構47が取付けられている。位置決め部材45の突起部44が搬送治具12の位置決め穴28に嵌入し、かつ昇降ロッド39の先端部が位置決め部材45の嵌入孔46の底部に当接した状態から、サーボモータ34が作動して昇降ロッド39が位置決め穴28から遠ざかるのに伴い、バネ機構47は、位置決め部材45を水平板42から遠ざける。
また、スクレーパ38には、一端部がスクレーパ38の基端部に取付けられ、他端部を位置決め部材45に位置固定されたバネ機構50が、回転子鉄心16の半径方向、即ちスクレーパ38に沿って配置されている。バネ機構50は、回転子鉄心16の端部で半径方向外向きに移動したスクレーパ38を回転子鉄心16の半径方向内向きに付勢するので、位置決め部材45の嵌入孔46の底部に先端部を当接した昇降ロッド39が、先端部を嵌入孔46の底部から遠ざけるのに伴い、スクレーパ38は、回転子鉄心16の端部で半径方向内向きに移動する。
スクレーパ38を回転子鉄心16の端部で半径方法外向きに移動させるスクレーパ移動手段51が、サーボモータ34の作動によって昇降する昇降ロッド39と、回転子鉄心16の半径方向内向きにスクレーパ38を付勢するバネ機構50とを有して構成されている。
また、回転子鉄心16の端部で放射状に拡張して樹脂滓17を掻き剥す掻剥し機構52が、スクレーパ38と、スクレーパ移動手段51と、昇降ロッド39と共に昇降する水平板42と、水平板42の昇降動作を案内するガイドロッド43と、水平板42に接近した位置決め部材45を水平板42から遠ざけるバネ機構47とを備えて構成されている。
なお、第2のステーション32は、単独で使用してもよく、必ずしも第1のステーション31と組み合わせて使用する必要はない。特に、樹脂滓17が、剥離性の低い樹脂により形成されている場合は、回転子鉄心16の搬送中に樹脂滓17が回転子鉄心16から剥離しないため、第2のステーション32のみで樹脂滓17の除去が可能である。
次に、回転子鉄心の製造装置10によって、回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17を除去する本発明の一実施の形態に係る回転子鉄心の製造方法について説明する。
回転子鉄心の製造方法は、回転子鉄心16の磁石孔15に磁石14を挿入し、磁石14を樹脂封止する工程と、回転子鉄心16の端部に付着した樹脂滓17を第1のステーション31で吸引除去する工程(工程A)と、工程Aで吸引除去されず回転子鉄心16の端部に残った樹脂滓17を、第2のステーション32によって強制的に掻き剥がして吸引除去する工程(工程B)とを有する。
磁石14の樹脂封止工程を終えた回転子鉄心16が、コンベア33によって、第1のステーション31に搬送されてきた時点で、その回転子鉄心16に対して工程Aが行われる。
工程Aでは、最初に、昇降手段19の作動によって、第1のカバー25が回転子鉄心16に向かって移動される。次に、昇降手段22が作動し、昇降手段22のポスト押さえ53が、搬送治具12のポスト11の位置決め穴28に向かって移動して、位置決め穴28に嵌入され、搬送されてきた回転子鉄心16の端部に回転子鉄心16及び樹脂滓17と隙間を有して第1のカバー25が被せられる。
そして、第1のカバー25と回転子鉄心16との位置決めが完了した時点で、第1のバキューム装置が作動され、回転子鉄心16の上端部で剥離状態で載っている樹脂滓17(下端部に樹脂滓17が付着していた場合は、樹脂滓17が剥離した際に落下するので、上端部に樹脂滓17が載っている場合に限定)と第1のバキューム装置の吸引力によって剥離された樹脂滓17とが、第1の吸引口24、排出管26及び排出ダクト27を通って、第1のバキューム装置に吸取られる。
第1のバキューム装置の作動を停止した後、必要に応じて、空気噴出機構30から回転子鉄心16に空気の吹付けを行い、第1のバキューム装置に吸取られず、回転子鉄心16の上端部に剥離した状態で載っている樹脂滓17を外周領域に移動させてもよい(下端部に樹脂滓17が付着していた場合は、剥離した樹脂滓17は、落下するので、上端部に樹脂滓17が載っている場合に限定)。
次に、昇降手段19、22が作動し、第1のカバー25が回転子鉄心16から遠ざかり、工程Aが完了する。
工程Aの完了後、回転子鉄心16は、搬送治具12に搭載された状態で、コンベア33により、第2のステーション32に搬送される。ここで、回転子鉄心16の上方から樹脂封止が行われ、回転子鉄心16の上端部に樹脂滓17が付着していた場合、工程Aの完了後、回転子鉄心16の上端部に剥離状態の樹脂滓17が載っている場合があるが、第1、第2のステーション31、32は、例えば2m以内の短い間隔で配置され、しかも、コンベア33は直線配置されているので、第1のステーション31から第2のステーション32までの搬送途中で回転子鉄心16に生じる振動等により、剥離状態の樹脂滓17が回転子鉄心16からコンベア33上に落下することはない。また、第1、第2のステーション31、32の配置間隔が長い等の場合には、第1のステーション31から第2のステーション32への回転子鉄心16の搬送時に、上部が回転子鉄心16の外周上端部より突出する円環カバーを、回転子鉄心16に装着させ回転子鉄心16からの樹脂滓17の落下を防止することもできる。
工程Bは、コンベア33により、第2のステーション32に回転子鉄心16が搬送された時点で開始される。
工程Bでは、最初に、サーボモータ34が作動し昇降ロッド39が回転子鉄心16に向かって接近し、位置決め部材45の突起部44が、搬送治具12が有するポスト11の位置決め穴28に嵌入され、スクレーパ38の先端部が回転子鉄心16端部の軸孔13の外周周辺部に当接又は密接配置された状態となる。
また、回転子鉄心16の上端部に樹脂滓17が付着されている場合、第1のステーション31で回転子鉄心16から吸引除去されず剥離状態となっていた樹脂滓17は、空気噴出機構30による空気の吹付けによって回転子鉄心16の軸孔13から遠ざけられることができるため、スクレーパ38の先端部が回転子鉄心16に当接又は密接配置される際に、樹脂滓17がスクレーパ38と回転子鉄心16の間に挟まることはなく、回転子鉄心16の表面に打痕が生じるのを防止できる。
そして、昇降ロッド39の先端部が、位置決め部材45の嵌入孔46に嵌入し、嵌入孔46の底部に当接するまで、昇降ロッド39が移動され、回転子鉄心16の端部に回転子鉄心16及び樹脂滓17と隙間を有して第2のカバー41を被せる。この昇降ロッド39の降下に伴って、スクレーパ38が回転子鉄心16の端部で半径方向外向きに移動し、回転子鉄心16に付着している樹脂滓17を掻き剥すと共に、第2のバキューム装置が作動され、樹脂滓17は、第2の吸引口40、排出管21及び排出ダクト29を通って第2のバキューム装置に吸引除去され、回転子鉄心16の端部は、全ての樹脂滓17が取除かれた状態となる。
次に、サーボモータ34が作動し、昇降ロッド39の移動と共に、位置決め部材45の突起部44は、搬送治具12の位置決め穴28から抜取られ、第2のカバー41が回転子鉄心16から遠ざかり、工程Bが終了する。
なお、磁石14を樹脂封止する工程の後、工程Aを行わず工程Bのみを行う場合もある。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
10:回転子鉄心の製造装置、11:ポスト、12:搬送治具、13:軸孔、14:磁石、15:磁石孔、16:回転子鉄心、17:樹脂滓、18:支持台、19:昇降手段、20:昇降プレート、21:排出管、22:昇降手段、23:第1の樹脂滓除去手段、24:第1の吸引口、25:第1のカバー、26:排出管、27:排出ダクト、28:位置決め穴、29:排出ダクト、30:空気噴出機構、31:第1のステーション、32:第2のステーション、33:コンベア、34:サーボモータ、35:支持台、36:昇降手段、37:第2の樹脂滓除去手段、38:スクレーパ、39:昇降ロッド、40:第2の吸引口、41:第2のカバー、42:水平板、43:ガイドロッド、44:突起部、45:位置決め部材、46:嵌入孔、47:バネ機構、48:テーパ部、49:支持板、50:バネ機構、51:スクレーパ移動手段、52:掻剥し機構、53:ポスト押さえ、54:樹脂溜ポット、55:ランナー

Claims (9)

  1. 軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心の端部に、前記磁石の樹脂封止により付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造方法であって、
    前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部の全面にカバーを被せ、前記樹脂滓を該カバーに設けた吸引口を介して吸引し、前記カバーと前記回転子鉄心及び前記樹脂滓との間に設けられた隙間から前記吸引口に向かって空気が流れ、該空気によって前記樹脂滓を除去することを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  2. 請求項1記載の回転子鉄心の製造方法において、前記回転子鉄心の端部に付着した前記樹脂滓を掻き剥す掻剥し機構を配置し、該掻剥し機構によって前記回転子鉄心に付着した前記樹脂滓を一括して掻き剥し、前記樹脂滓を除去することを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  3. 請求項2記載の回転子鉄心の製造方法において、前記掻剥し機構は、前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部で該樹脂滓を掻き剥すスクレーパと、該スクレーパを移動させるスクレーパ移動手段とを備えることを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  4. 請求項3記載の回転子鉄心の製造方法において、前記スクレーパ移動手段は、縮径するテーパ部が先端部に設けられた昇降ロッドを有し、前記スクレーパは、前記テーパ部に基端部が当接することを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  5. 請求項1又は2記載の回転子鉄心の製造方法において、前記樹脂滓が付着した端部を上側にして前記回転子鉄心を配置し、前記カバーに、前記回転子鉄心の前記軸孔の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構を設け、前記吸引口を介して前記回転子鉄心の端部に剥離された状態で残った該樹脂滓を前記空気噴出機構からの空気の吹付けで、前記軸孔から遠ざけることを特徴とする回転子鉄心の製造方法。
  6. 中央に位置決め用のポストを有する搬送治具に、前記ポストが嵌入する軸孔を中央に有し、磁石が樹脂封止された複数の磁石孔を該軸孔の周囲に備える回転子鉄心を搭載し、前記磁石の樹脂封止により該回転子鉄心の端部に付着した樹脂滓を除去する回転子鉄心の製造装置であって、
    前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部の全面を隙間を有して覆い、側部に吸引口が形成されたカバーとを有することを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
  7. 請求項6記載の回転子鉄心の製造装置において、搬送されてきた前記回転子鉄心の前記樹脂滓が付着した端部で前記樹脂滓の位置に合わせて移動し、該樹脂滓を掻き剥すスクレーパと、前記スクレーパを移動させるスクレーパ移動手段とを有することを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
  8. 請求項7記載の回転子鉄心の製造装置において、前記ポストの中央には、位置決め穴が設けられ、該位置決め穴に嵌入する突起部を有し、前記回転子鉄心と前記スクレーパを位置決めする位置決め部材が備えられ、
    前記スクレーパ移動手段は、縮径するテーパ部が先端部に設けられた昇降ロッドを有し、前記スクレーパは、前記テーパ部に基端部が当接することを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1記載の回転子鉄心の製造装置において、前記カバーに、前記回転子鉄心の前記軸孔の外周部に空気を吹付ける空気噴出機構が設けられることを特徴とする回転子鉄心の製造装置。
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