JP2014067769A - プリント基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】パターン断線とコストの増加という問題を解決するプリント基板の提供。
【解決手段】本発明のプリント基板は、相互に近接して位置し、離間した状態では電気的に切断され、ハンダ接合時には相互に電気的に接続可能である第一のパッドと第二のパッドとが形成されている。そして、第一のパッドは、第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されている。第二のパッドは、第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成されている。さらに、第二のパッドの凸部の幅は、第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている。
【選択図】図6
【解決手段】本発明のプリント基板は、相互に近接して位置し、離間した状態では電気的に切断され、ハンダ接合時には相互に電気的に接続可能である第一のパッドと第二のパッドとが形成されている。そして、第一のパッドは、第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されている。第二のパッドは、第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成されている。さらに、第二のパッドの凸部の幅は、第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、プリント基板にかかり、特に、相互にハンダで接合されることにより電気的に接続される各パッドが形成されたプリント基板に関する。
既に基板パターンのデザインが行われているプリント基板において、後に回路の接続先を変更することを可能とするために、図1及び図2に示す構成のものが用いられる。例えば、図1に示すように、回路Aの接続先として、回路(1)あるいは回路(2)を選択する場合には、回路Aと回路(1),(2)との間に、切り替え回路を設ける。この切り替え回路は、具体的に、ショート用部品(0Ω抵抗など)のパターンランドを備えており、搭載機によるショート用部品の搭載、非搭載の選択で、回路の切り替えを行うことができる。つまり、図2に示すように、符号R1の箇所に0Ω抵抗を搭載し、符号R2の箇所を欠番とすると、回路Aと回路(1)とが接続され、逆に、符号R2の箇所に0Ω抵抗を搭載し、符号R1の箇所を欠番とすると、回路Aと回路(2)とが接続される。しかしながら、上記の構成では、ショート用の部品を必要とするため、部品費用が増加し、構成の複雑化やコスト増加という問題が生じる。
また、基板パターンデザイン後に回路の接続先を変更する別の方法として、図3に示す構成のものがある。具体的に、図3の例における切り替え回路200は、回路Aと回路(1)との間、及び、回路Aと回路(2)との間のそれぞれに、ハンダ塗布によるラインショート可能なパッドPAD1,PAD2を備えている。そして、各パッドPAD1,PAD2に対するハンダの塗布、未塗布により、回路の接続先を変更している。つまり、図3において、パッドPAD1へハンダを塗布し、パッドPAD2へはハンダ塗布を行わない場合には、回路Aと回路(1)とが接続され、逆に、パッドPAD2へハンダを塗布し、パッドPAD1へはハンダ塗布を行わない場合には、回路Aと回路(2)とが接続される。この場合には、上述したショート用の部品の必要がない。
しかしながら、上述したハンダ塗布によるラインショートを実現するパターンデザインでは、以下の問題が生じる。まず、上述したパッドは、図4(A)に示すように、例えば略半円形状である一対の銅箔部201,202を備えており、その間は、銅箔が無い銅箔無し部203を形成している。そして、図4(B)に示すように、一対の銅箔部201,202を跨ってハンダ210の塗布を行うことで、一対の銅箔部201,202をショートさせることができる。このとき、手作業でハンダ210を塗布する場合には問題ないが、ハンダ印刷機によるハンダ塗布を行った場合、その後に必要となるリフロー工程においてハンダ210の再溶解が生じる。すると、ハンダ再溶解時に、銅箔無し部203を境に、各銅箔部201,202のそれぞれにハンダが流れしまい、その結果、図4(C)の矢印に示すように、銅箔無し部203からハンダ210が全て流れ出てしまい、各銅箔部201,202間でパターン断線が発生してしまう。このため、機械によるハンダ塗布が出来ず、人の手による作業が増えてしまい、その結果、人件費用が増加する、という問題が生じる。
以上のように、基板パターンデザイン後に回路の接続先を変更する場合には、人件費削減のため機械による作業のみで進めると、ショート用の部品が必要となり、部品費用が増加してしまう。一方、部品費用削減のためにハンダ塗布によるラインショートを行う場合には、結果として人の手による作業が必要となり人件費が増える、という問題があった。
ここで、ランドパターンに関する関連技術として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1の図4には、ハンダ付けにより接続される導体パターンの分断形状の一例を示している。そして、図4(a)では、分割パターンの先端が両側から互いに入り込む櫛歯形状に形成されており、図4(b)では、分割パターンの先端が凹凸状の湾曲形状に形成されている。
ところが、上述した形状では、以下の問題が生じる。例えば、特許文献1の図4(b)の形状では、湾曲形状であるため、分割パターン間の絶縁部箇所からハンダが流れてしまい、電気的接続ができずパターンが断線してしまう、という問題が生じうる。また、図4(a)の形状では、櫛歯形状であることにより形状が複雑となり、製造コストが増加する、という問題が生じうる。
このため、本発明の目的は、パターン断線とコストの増加という問題を解決することができるパターンデザインを有するプリント基板を提供することにある。
本発明の一形態であるプリント基板は、
相互に近接して位置する第一のパッドと第二のパッドとが形成されたプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第一のパッドは、当該第一のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した前記両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記凸部の幅は、前記第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
という構成をとる。
相互に近接して位置する第一のパッドと第二のパッドとが形成されたプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第一のパッドは、当該第一のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した前記両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記凸部の幅は、前記第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
という構成をとる。
本発明は、相互にハンダで接合されることにより電気的に接続される各パッドが形成されたプリント基板において、低コストにて断線を抑制することができる。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、本発明のプリント基板に形成された切り替え回路の構成を示す図であり、図6は、切り替え回路に含まれるパッドの構成を示す図である。図7は、パッドのハンダ接合時の様子を示す図である。
本発明の第1の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、本発明のプリント基板に形成された切り替え回路の構成を示す図であり、図6は、切り替え回路に含まれるパッドの構成を示す図である。図7は、パッドのハンダ接合時の様子を示す図である。
本実施形態におけるプリント基板には、予めパターンがデザインされた回路が形成されており、図5に示すように、まず、回路(1)及び回路(2)と、これらのいずれかに接続される回路Aと、が形成されている。そして、プリント基板には、さらに、回路Aの接続先を切り替える切り替え回路1が形成されている。
上記切り替え回路1は、回路Aと回路(1)とを接続あるいは切断するための一方のパッドユニット1Aと、回路Aと回路(2)とを接続あるいは切断するための他方のパッドユニット1Bと、を備えている。このため、一方のパッドユニット1Aは、回路Aと回路(1)との間に配置されており、他方のパッドユニット1Bは、回路Aと回路(2)との間に配置されている。
そして、図5に示すように、一方のパッドユニット1Aと他方のパッドユニット1Bとは、それぞれ相互に離間した銅箔などの導体で形成された2つのランド(パッド)を有しており、2つのランド対(パッド対)にて形成されている。具体的に、一方のパッドユニット1Aは、回路(1)とパターン配線にて接続された第一ランド(第一のパッド)10と、回路Aとパターン配線にて接続された第二ランド(第二のパッド)20とを有している。このため、一方のパッドユニット1Aを構成する第一ランド10と第二ランド20とが相互に離間して絶縁状態である場合には、回路Aと回路(1)とは切断された状態であり、後述するように第一ランド10と第二ランド20との間をハンダ接合してラインショートした場合には、当該各ランド10,20間が電気的に接続され、回路Aと回路(1)とが接続されることとなる。
同様に、図5に示すように、他方のパッドユニット1Bも、相互に離間し、回路(2)とパターン配線にて接続された第一ランド10’と、回路Aとパターン配線にて接続された第二ランド20’とを有しており、2つのランド対にて形成されている。このため、他方のパッドユニット1Bを構成する第一ランド10’と第二ランド20’とが相互に離間して絶縁状態である場合には、回路Aと回路(2)とは切断された状態であり、後述するように第一ランド10’と第二ランド20’との間をハンダ接合した場合には、当該各ランド10’,20’間が電気的に接続され、回路Aと回路(2)とが接続されることとなる。
そして、図5に示すように、一方のパッドユニット1Aの第二ランド20と、他方のパッドユニット1Bの第二ランド20とは、相互にパターン配線にて接続されており、かつ、回路Aに接続されている。このため、後述するように、一方のパッドユニット1Aあるいは他方のパッドユニット1Bのいずれかをハンダ接合してラインショートさせることで、回路Aの接続先を回路(1)あるいは回路(2)に切り替えることができる。
次に、各パッドユニット1A,1Bを構成する第一ランド10,10’と第二ランド20,20’の構成について、図6を参照してさらに説明する。なお、各パッドユニット1A,1Bの構成は同一であるため、一方のパッドユニット1Aの構成についてのみ説明する。
図6(A)に示すように、第一ランド10と第二ランド20とは、それぞれ略半円形の形状に形成されており、それぞれの一部が相互に対向して配置されている。このとき、第一ランド10と第二ランド20とは、相互に近接しているが、離間しており、間に絶縁箇所15が形成されている。そして、第一ランド10の、半円形状に形成された箇所とは反対側である第二ランド20に対向する箇所は、両端部11,12が第二ランド20に向かって突出しており、当該両端部11,12の間は第二ランド20に対して凹んでおり、凹部を有して形成されている。
また、第二ランド20の半円形状に形成された箇所とは反対側である第一ランド10に対向する箇所は、その中央部分が第一ランド10に向かって突出した凸部21を有して形成されている。この凸部21は、第一ランド10の両端部11,12に挟まれるよう位置すると共に、当該両端部11,12の間に形成された凹部内に位置する。
このとき、第一ランド10の凹部と第二ランド20の凸部21との間には、所定の隙間が形成されており、略U字状の絶縁部15が形成されている。
そして、本実施形態においては、図6(B)に示すように、第一ランド10の両端部11,12のそれぞれの幅W1,W2と、第二ランド20の凸部21の幅W3との関係は、W3≧W1=W2となるよう形成されている。つまり、第二ランド20の凸部21の幅W3は、第一ランド10の両端部11,12のそれぞれの幅W1,W2と同等あるいはそれ以上に形成されている。
以上のように構成された第一ランド10(10’)及び第二ランド20(20’)にて構成されるパッド1A(1B)にハンダ塗布し、その後、リフロー工程を経てハンダ接合するときの様子を、図7を参照して説明する。
まず、図7(A)に示すように、ハンダ印刷機などにより第一ランド10と第二ランド20とに跨ってハンダSを塗布する。その後、リフロー工程にてハンダSに再溶解が生じる。このとき、絶縁部15から各ランド10,20上にハンダSが流れる力が働くが、上述したように、第二ランド20の凸部21の幅W3を、第一ランド10の両端部11,12の幅W1,W2以上とすることで、第二ランド20の凸部21にハンダSが流れる力F1が働き、当該凸部21にハンダSが集まりやすくなる。そして、凸部21にハンダSが集まることで、当該凸部21から絶縁部15にハンダSが流れる力F2が働き、上述した絶縁部15から凸部21にハンダSが流れる力F1を打ち消すこととなす。これにより、絶縁部15にハンダSがとどまることとなり、第一ランド10と第二ランド20との間が完全に断線することを抑制できる。
以上説明したように、上述した構造のパッドユニット1A,1Bによると、ハンダ印刷機によるハンダ塗布後のリフロー工程において、パターンの断線を防ぐことができ、低コストにて信頼性の高いプリント基板を提供できる。
なお、本実施形態では、上述した構造のパッドユニット1A,1Bを、回路の接続先を変更する切り替え回路1に適用する場合を説明したが、かかる構造のパッドユニット1A,1Bを他の目的でプリント基板に設けてもよい。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図8乃至図9を参照して説明する。図8は、本実施形態におけるパッドユニットの構成を示す図であり、図9は、パッドユニットのハンダ接合時の様子を示す図である。
次に、本発明の第2の実施形態を、図8乃至図9を参照して説明する。図8は、本実施形態におけるパッドユニットの構成を示す図であり、図9は、パッドユニットのハンダ接合時の様子を示す図である。
本実施形態におけるプリント基板には、上述同様に予めパターンがデザインされた回路が形成されており、切り替え回路などの種々の回路が形成されている。そして、回路内には、図8に示すようなパッドユニットが形成されている。
図8に示すパッドユニットは、それぞれが離間した銅箔などの導体で形成された3つのランド(パッド)を有して形成されている。具体的に、パッドユニットは、図示しない回路(11)とパターン配線にて接続された第一ランド(第一のパッド)30と、図示しない回路(12)とパターン配線にて接続された第二ランド(第二のパッド)40と、図示しない回路(13)とパターン配線にて接続された第三ランド(第三のパッド)50と、を有している。
そして、パッドユニットは、第一ランド30と第二ランド40とが相互に離間して絶縁状態である場合には、回路(11)と回路(12)とは切断された状態であり、図9(A)を参照して後述するように第一ランド30と第二ランド40との間のみをハンダ接合してラインショートした場合には、当該各ランド30,40間が電気的に接続され、回路(11)と回路(12)とが接続されることとなる。一方、第三ランド30と第二ランド50とが相互に離間して絶縁状態である場合には、回路(13)と回路(12)とは切断された状態であり、図9(B)を参照して後述するように第三ランド50と第二ランド40との間のみをハンダ接合してラインショートした場合には、当該各ランド50,40間が電気的に接続され、回路(13)と回路(12)とが接続されることとなる。
上記第一ランド30と第二ランド40とは、実施形態1で説明したものとほぼ同様の構成をとっている。つまり、第一ランド30の第二ランド40との対向箇所は、その両端部31,32が第二ランド40に向かって突出しており、当該両端部31,32の間は第二ランド40に対して凹んでおり、凹部が形成されている。そして、第二ランド40の第一ランド30との対向箇所の中央部分は、第一ランド30に向かって突出した第一凸部41を有して形成されている。この第一凸部41は、第一ランド30の両端部31,32に挟まれるよう位置すると共に、当該両端部31,32の間に形成された凹部内に位置する。このとき、第一ランド30の凹部と第二ランド40の第一凸部41との間には、所定の隙間が形成されており、略U字状の絶縁部が形成されている。
そして、上記第三ランド50は、第二ランド40の第一凸部41が形成されている側つまり第一ランド30側とは反対側に隣接して配置されている。そして、上記第三ランド50は、第一ランド30とほぼ同様の構成をとっている。つまり、第三ランド50の第二ランド40との対向箇所は、その両端部51,52が第二ランド40に向かって突出しており、当該両端部51,52の間は第二ランド40に対して凹んでおり、凹部が形成されている。そして、第二ランド40の第三ランド50との対向箇所の中央部分は、第三ランド50に向かって突出した第二凸部42を有して形成されている。この第二凸部42は、第三ランド50の両端部51,52に挟まれるよう位置すると共に、当該両端部51,52の間に形成された凹部内に位置する。このとき、第三ランド50の凹部と第二ランド40の第二凸部42との間には、所定の隙間が形成されており、略U字状の絶縁部が形成されている。
そして、上記第二ランド40の第一凸部41の幅は、第一ランド30の両端部31,32のそれぞれの幅と同等あるいはそれ以上に形成されている。同様に、上記第二ランド40の第二凸部42の幅は、第三ランド50の両端部51,52のそれぞれの幅と同等あるいはそれ以上に形成されている。このようにパッドユニットが形成されることで、図9(A)に示すように第一ランド30と第二ランド40とに跨ってハンダSを塗布してリフロー工程などで当該ハンダSに再溶解が生じた場合であっても、実施形態1で説明したように、絶縁部にハンダSがとどまることとなる。その結果、第一ランド30と第二ランド40との間が完全に断線することを抑制できる。同様に、図9(B)に示すように第三ランド50と第二ランド40とに跨ってハンダSを塗布してリフロー工程などで当該ハンダSに再溶解が生じた場合であっても、絶縁部にハンダSがとどまることとなり、第三ランド50と第二ランド40との間が完全に断線することを抑制できる。
なお、上述した第三ランド50は、第二ランド40の第一ランド30側とは反対側に隣接して位置していることに限定されず、当該第二ランド40の他の箇所に隣接して形成されていてもよい。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施形態における切り替え回路の構成を示す図であり、図11乃至図12は、切り替え回路の利用例を示す図である。
次に、本発明の第3の実施形態を、図10乃至図12を参照して説明する。図10は、本実施形態における切り替え回路の構成を示す図であり、図11乃至図12は、切り替え回路の利用例を示す図である。
本実施形態におけるプリント基板には、上述同様に予めパターンがデザインされた回路が形成されており、例えば、回路の配線の切り替えを行う切り替え回路2が形成されている。そして、切り替え回路2内には、図10に示すようなパッドユニットが形成されている。
図10に示すパッドユニットは、それぞれが離間した銅箔などの導体で形成された3つのランド(パッド)を有して形成されている。具体的に、パッドユニットは、回路Aとパターン配線にて接続された第一ランド(第一のパッド)60と、回路(1)とパターン配線にて接続された第二ランド(第二のパッド)70と、回路Aとパターン配線にて接続された第三ランド(第四のパッド)80と、を有している。なお、第一ランド60と第三ランド80とは、相互にパターン配線にて接続されている。
そして、第一ランド60と第二ランド70とが相互に離間して絶縁状態である場合には、回路Aと回路(1)とは切断された状態である。また、図11(A)を参照して後述するように、第一ランド60と第二ランド70との間をハンダ接合してラインショートした場合には、当該各ランド60,70間が電気的に接続され、回路Aと回路(1)とが接続されることとなる。
上記第一ランド60と第二ランド70とは、実施形態1で説明したものとほぼ同様の構成をとっている。つまり、第一ランド60の第二ランド70との対向箇所は、その両端部61,62が第二ランド70に向かって突出しており、当該両端部61,62の間は第二ランド70に対して凹んでおり、凹部が形成されている。そして、第二ランド70の第一ランド60との対向箇所の中央部分は、第一ランド60に向かって突出した凸部71を有して形成されている。この凸部71は、第一ランド60の両端部61,62に挟まれるよう位置すると共に、当該両端部61,62の間に形成された凹部内に位置する。このとき、第一ランド60の凹部と第二ランド70の凸部71との間には、所定の隙間が形成されており、略U字状の絶縁部が形成されている。
また、本実施形態では、上記第二ランド70は、所定の電子部品が搭載される第二ランド側端子部を有している。例えば、図10に示す第二ランド70は、凸部71以外の箇所は、電子部品に形成された端子がハンダなどで接合され接続される第二ランド側端子部として形成されている。
そして、上記第三ランド80は、第二ランド70の周囲の所定箇所に設けられており、当該第二ランド70に搭載される電子部品に形成された端子がハンダなどで接合されて接続される第三ランド側端子部として形成されている。これにより、第二ランド70と第三ライド80とに電子部品が搭載され接続されることで、当該第二ランド70と第三ランド80とを電気的に接続することができる。
以上のようにパッドユニットを構成することで、まず、図11に示すように第一ランド60と第二ランド70とに跨ってハンダSを塗布し、第二ランド70と第三ライド80とには電子部品を配置しない場合には、第一ランド60と第二ランド70との間が電気的に接続され、回路Aと回路(1)とを接続することができる。このとき、リフロー工程などでハンダSに再溶解が生じた場合であっても、実施形態1で説明したように、絶縁部にハンダSがとどまることとなり、第一ランド60と第二ランド70との間が完全に断線することを抑制できる。
一方、図12に示すように第一ランド60と第二ランド70との間にハンダSを塗布せず、第二ランド70と第三ランド80とに電子部品Cを配置した場合には、当該第二ランド70と第三ランド80とが接続され、電子部品Cを介して回路Aと回路(1)とを接続することができる。
以上のように、本発明におけるプリント基板によると、ハンダ印刷機によるハンダ塗布にて両極ラインショートを実現し、リフロー工程等でのハンダ再溶解時に発生するパターンの断線を防ぐことができる。そして、このようなパッドは、基板パターンデザイン後に回路の接続先を変更する場合に適用することができ、ハンダ塗布時においても人の手を使う必要性も無くなることから人件費も抑制でき、ショート用の部品の必要性が無いため部品費用も抑制できる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
相互に近接して位置する第一のパッドと第二のパッドとが形成されたプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第一のパッドは、当該第一のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した前記両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記凸部の幅は、前記第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。
相互に近接して位置する第一のパッドと第二のパッドとが形成されたプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第一のパッドは、当該第一のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した前記両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記凸部の幅は、前記第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。
(付記2)
付記1に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドの前記凹部と前記第二のパッドの前記凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。
付記1に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドの前記凹部と前記第二のパッドの前記凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。
(付記3)
付記1又は2に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとの対にて構成されるパッド対が少なくとも2つ形成されており、
一方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、他方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、を電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。
付記1又は2に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとの対にて構成されるパッド対が少なくとも2つ形成されており、
一方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、他方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、を電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの前記第一のパッドに対向する箇所とは異なる箇所で、当該第二のパッドに近接して位置する第三のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第三のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第三のパッドは、当該第三のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した両端部の間が凹んだ第三パッド凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第三のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第三のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記第三パッド凹部内に位置するよう突出する第二凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記第二凸部の幅は、前記第三のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。
付記1乃至3のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの前記第一のパッドに対向する箇所とは異なる箇所で、当該第二のパッドに近接して位置する第三のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第三のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第三のパッドは、当該第三のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した両端部の間が凹んだ第三パッド凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第三のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第三のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記第三パッド凹部内に位置するよう突出する第二凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記第二凸部の幅は、前記第三のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。
(付記5)
付記4に記載のプリント基板であって、
前記第三のパッドの前記第三パッド凹部と前記第二のパッドの前記第二凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。
付記4に記載のプリント基板であって、
前記第三のパッドの前記第三パッド凹部と前記第二のパッドの前記第二凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの周囲の所定箇所に位置して第四のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第四のパッドとは、それぞれ同一の電子部品が搭載され当該電子部品が電気的に接続される端子部を有して形成されている、
プリント基板。
付記1乃至5のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの周囲の所定箇所に位置して第四のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第四のパッドとは、それぞれ同一の電子部品が搭載され当該電子部品が電気的に接続される端子部を有して形成されている、
プリント基板。
(付記7)
付記6に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第四のパッドとを電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。
付記6に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第四のパッドとを電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1A,1B パッドユニット
10,10’,30,60 第一ランド
11,12 端部
15 絶縁部
20,20’,40,70 第二ランド
21,41,42,71 凸部
50,80 第三ランド
S ハンダ
C 電子部品
10,10’,30,60 第一ランド
11,12 端部
15 絶縁部
20,20’,40,70 第二ランド
21,41,42,71 凸部
50,80 第三ランド
S ハンダ
C 電子部品
Claims (7)
- 相互に近接して位置する第一のパッドと第二のパッドとが形成されたプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第一のパッドは、当該第一のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した前記両端部の間が凹んだ凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第一のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第一のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記凹部内に位置するよう突出する凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記凸部の幅は、前記第一のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。 - 請求項1に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドの前記凹部と前記第二のパッドの前記凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。 - 請求項1又は2に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第二のパッドとの対にて構成されるパッド対が少なくとも2つ形成されており、
一方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、他方の前記パッド対を構成するいずれか1つのパッドと、を電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの前記第一のパッドに対向する箇所とは異なる箇所で、当該第二のパッドに近接して位置する第三のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第三のパッドとは、相互に離間して電気的に切断状態であると共に、当該各パッド間がハンダで接合させることにより相互に電気的に接続可能であり、
前記第三のパッドは、当該第三のパッドの前記第二のパッドに対向する箇所が、その両端部が当該第二のパッドに向かって突出し、当該突出した両端部の間が凹んだ第三パッド凹部を有して形成されており、
前記第二のパッドは、前記第三のパッドに対向する箇所の中央部分が、当該第三のパッドの両端部に挟まれるよう位置すると共に、前記第三パッド凹部内に位置するよう突出する第二凸部を有して形成され、
前記第二のパッドの前記第二凸部の幅は、前記第三のパッドの両端部の幅と同等あるいはそれ以上に形成されている、
プリント基板。 - 請求項4に記載のプリント基板であって、
前記第三のパッドの前記第三パッド凹部と前記第二のパッドの前記第二凸部との間に形成された絶縁箇所が、略U字状に形成されている、
プリント基板。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載のプリント基板であって、
前記第二のパッドの周囲の所定箇所に位置して第四のパッドが形成されており、
前記第二のパッドと前記第四のパッドとは、それぞれ同一の電子部品が搭載され当該電子部品が電気的に接続される端子部を有して形成されている、
プリント基板。 - 請求項6に記載のプリント基板であって、
前記第一のパッドと前記第四のパッドとを電気的に接続するパターン配線が形成されている、
プリント基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012210344A JP2014067769A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | プリント基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012210344A JP2014067769A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | プリント基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014067769A true JP2014067769A (ja) | 2014-04-17 |
Family
ID=50743898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012210344A Pending JP2014067769A (ja) | 2012-09-25 | 2012-09-25 | プリント基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014067769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112640587A (zh) * | 2018-08-01 | 2021-04-09 | 深圳市柔宇科技股份有限公司 | 电子装置、显示装置、基底与导电层 |
-
2012
- 2012-09-25 JP JP2012210344A patent/JP2014067769A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112640587A (zh) * | 2018-08-01 | 2021-04-09 | 深圳市柔宇科技股份有限公司 | 电子装置、显示装置、基底与导电层 |
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