JP2004356413A - フレキシブル配線板 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の基板との接続作業を容易なものとするとともに、その接続強度を高めることのできるフレキシブル配線板を提供する。
【解決手段】複数本のリード端子5aが整列形成されているフレキシブル配線基板21のリード部5に、各リード端子5aに隣接するスリット状の開口部6をそれぞれ形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】複数本のリード端子5aが整列形成されているフレキシブル配線基板21のリード部5に、各リード端子5aに隣接するスリット状の開口部6をそれぞれ形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフレキシブル配線板に係り、特に、液晶表示パネルやプリント配線基板のような他の基板の電極端子と電気的に接続されるリード端子を有するリード部の構成に特徴のあるフレキシブル配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、中間に液晶を充填した一対の透明基板の所定の部分に、選択的に電界を与えて特定の図形や文字等の情報を表示するための液晶表示パネルが内蔵された液晶表示装置が多く用いられている。
【0003】
前記液晶表示パネルにおいては、前記一対の透明基板のうち、一方の透明基板を他方の透明基板に対して側方に大きく形成するか、あるいは、それぞれの透明基板を他方の透明基板に対して相互に異なる側方に大きく形成し、この大きく形成された透明基板の突出部分に透明電極から引き出された電極端子が形成されるようになっている。
【0004】
そして、この液晶表示パネルの電極端子には、フレキシブル配線板のリード端子が接続されるようになっており、液晶表示パネルとフレキシブル配線板を接続する場合には、液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板のリード端子とを接着材を介して接続するようになされていた。
【0005】
ここで、従来のフレキシブル配線板におけるリード部の構成について説明する。
【0006】
図3は、第1従来例としてのフレキシブル配線板1のリード部5の構成を示しており、(A)はベース基材2の導体3の形成面(以下、回路面と概念する。)、(B)は反回路面である。また、図4は、図3にIV−IVで示す部分の切断面を示す拡大説明図である。
【0007】
この第1従来例のフレキシブル配線板1のリード部5のリード端子5aは、AuやSn等の薄膜メッキが施された銅箔などの導電性材料からなる導体3で形成されており、ポリイミド等からなる略平板状のベース基材2の端部の表面に前記リード端子5aが複数本、その幅方向に整列形成されている。
【0008】
また、図5は、第2従来例としてのフレキシブル配線板11のリード部5の構成を示しており、(A)は回路面、(B)は反回路面である。図6は、図5にVI−VIで示す部分の切断面を示す拡大説明図である。
この第2従来例のフレキシブル配線板11のリード部5のリード端子5aは、AuやSn等の薄膜メッキが施された銅箔などの導電性材料からなる導体3で形成されており、ポリイミド等からなるベース基材2の端部の表面に前記リード端子5aが複数本、その幅方向に整列形成され、前記リード部5のベース基材2には矩形枠状に開口する開口部7が形成されており、前記各リード端子5aは、前記開口部7を跨ぐように架け渡されて配設されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1従来例のようなリード部5の構成を有するフレキシブル配線板1は、例えば液晶表示パネルと接続を行なう場合、前記リード端子5aに圧着圧力を平行に伝えることができるため、前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの間に接着材としての異方性導電材を配置し、これらを熱圧着することにより接続することができる。
【0010】
しかしながら、その接続の際に、前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの間に配置された異方性導電材の噛込み泡の排出経路がないため、泡の噛込みが生じ、良好な接続を行うことができない場合があった。また、前記フレキシブル配線板1の前記リード端子5aやベース基材2の界面の状態が接着強度に大きく影響するといった問題点もあった。さらに、プリント配線基板の電極端子の上に前記フレキシブル配線板1のリード端子5aを重ねるようにアライメントして接続する場合、ベース基材2側から視認しつつ接続作業を行うこととなるが、その際に前記ベース基材2は透明ではなく、アライメント状態を確認するための開口部も形成されていないので、アライメント作業がしにくく、接続後においてはズレ確認もしづらかった。
【0011】
その点、前記第2従来例のようなリード部5の構成を有するフレキシブル配線板11は、前記開口部7を利用して、アライメントの作業性の問題を解消することができるが、前記開口部7部分に架け渡されたリード端子5aには異方性導電材を介して平行に圧着圧力を伝えることは困難であるため、その接続方法は不適であり、また、プリント配線基板の電極端子とフレキシブル配線板11のリード端子5aとを半田付けにより接続する方法によっても、前記開口部7部分に架け渡されたリード端子5aの導体強度が低下し、断線が発生する等の懸念があった。
【0012】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、他の基板との接続作業を容易なものとするとともに、その接続強度を高めることのできるフレキシブル配線板を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため請求項1に記載の発明に係るフレキシブル配線板は、可撓性を有するベース基材上の端部に複数本のリード端子がその幅方向に整列形成されているリード部を有し、該リード端子が他の基板の電極端子に電気的に接続されるフレキシブル配線板において、前記リード部の各リード端子に隣接してスリット状の開口部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、前記リード部の各リード端子に隣接してスリット状の開口部をそれぞれ形成するようにしているので、例えば、前記リード端子を他の基板の電極端子に接着材としての異方性導電材などの接着材を介して電気的に接続する際に、前記リード部の開口部から泡を排出することができ、よって泡の噛込みを防止することができる。
【0015】
また、前記リード部のリード端子を他の基板の電極端子に電気的に接続する際に、前記開口部からアライメントの状況を確認することができるので、アライメントが容易になり、同様に、接続後の位置ズレの確認も容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフレキシブル配線板の実施形態を図1および図2を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施形態のフレキシブル配線板21のリード部5の構成を示しており、(A)は回路面、(B)は反回路面である。また、図2は、図1にII−IIで示す部分の切断面を示す模式図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態のフレキシブル配線板1は、例えば、ポリイミド等からなるベース基材2を有している。このベース基材2の表面には、AuやSn等の薄膜メッキを施した銅箔などの導電性材料からなる導体3が形成され、前記リード部5には複数のリード端子5aが整列形成されている。
【0019】
また、このベース基材2の回路面には、導体3を保護するための保護レジスト4がリード部5を除く前記ベース基材2および前記導体3を覆うように形成されており、この導体3の露出部分は、例えば、液晶表示パネル、リジット基板、他のフレキシブル配線板等の各種基板の電極端子に接続される複数のリード端子5aを有するリード部5とされている。
【0020】
そして、前記リード部5には、複数個のスリット状の開口部6が前記各リード端子5aに隣接してそれぞれ形成されている。なお、本実施形態において、隣位する前記開口部6の幅寸法がリード端子5aの幅寸法と略等しく形成されている。
【0021】
前記ベース基材2の開口部6は、例えば、ベース基材2の表面にレジストを塗布した後、このレジストを露光してエッチングすることにより、開口部6の形成箇所に対応する位置のレジストを除去し、その後、ケミカルエッチングによりベース基材2を除去することにより形成することができる。
【0022】
ここで、前記フレキシブル配線板21のリード端子5aと液晶表示パネルの電極端子とを接続する場合について説明する。
【0023】
なお、前記液晶表示パネルは、互いに対向する面にITO等からなる透明電極が形成された2枚の透明基板を有し、両透明基板間には液晶が封入されており、前記2枚の透明基板のうち一方の透明基板が他方の透明基板に対して側方に大きく形成されているか、あるいは、それぞれの透明基板を他方の透明基板に対して相互に異なる側方に大きく形成し、その大きく形成された透明基板の突出部分に透明電極から引き出された電極端子が形成されているものとする。
【0024】
まず、液晶表示パネルの電極端子と、フレキシブル配線板1のリード部5との間に、接着材としての異方性導電材を配置するとともに前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの位置合わせをした後に、圧着装置のヒーターバーにより圧着圧力を平行に伝えつつ熱圧着する。この熱圧着動作により、液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板21のリード端子5aとが電気的に接続される。
【0025】
そして、本実施形態においては、このときに前記各リード端子5aに隣接する開口部6から噛込み泡を排出することができるので、泡の噛込みを防止して、良好な接続を行うことができる。
【0026】
また、本実施形態においては、当該フレキシブル配線板21を他の基板と接続する際に、前記開口部6の内部に異方性導電材が入り込み易くなる。
【0027】
そして、リード部5に開口部6を形成することにより、開口部6の内部に異方性導電材の樹脂が入り込み、異方性導電材の樹脂とベース基材2との接触表面積が増大し、さらに、この異方性導電材の樹脂が硬化すると、外部の引き剥がし応力に対して抵抗となり、アンカー効果が生じることから、液晶表示パネルとフレキシブル配線板1との接続強度を高めることができる。
【0028】
さらに、後工程において、前記開口部6に対して接着材を塗布し、前記開口部6内に接着材を入り込ませるようにすることで、接続強度を強大にすることが可能となる。
【0029】
なお、前記実施形態においては、前記リード端子5aを他の基板の対応するそれぞれの電極端子に異方性導電材を介して圧着させる方法で接続させる場合を例に説明したが、本実施形態のフレキシブル配線板1は、前記各リード端子5aの下層にベース基材2が配設された構成とされ、導体強度が補強されているので、半田付け接続による接続方法にも適用することができる。その場合においても、前述のように、前記開口部6によりアライメントや位置ズレの状態が確認可能であるので接続作業が容易になり、また、接続後に前記開口部6に接着材を塗布することでさらなる接続強度の強化を図ることができるといった作用効果を得ることができる。
【0030】
なお、本発明は前述した実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更することが可能である。例えば、本実施形態における接着材を熱硬化型の異方性導電材としたが、紫外線硬化型の異方性導電材であってもよい。前記フレキシブル配線板は、引き回し配線のみが形成されているフレキシブル配線板に限ることなく、COF(Chip On Film)と呼ばれる駆動用ICチップやコンデンサ等のチップ部品が搭載されたフレキシブル配線板であってもよい。また、前記開口部を前記各リード端子毎の両側方にそれぞれ隣接させて形成し、前記各リード端子間に少なくとも2つの開口部が形成された形状のフレキシブル配線板としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のフレキシブル配線板によれば、フレキシブル配線板のリード端子を他の基板の電極端子に電気的に接続する際に、前記開口部からアライメントの状況を確認することができるので、アライメントや接続後の位置ズレの確認が容易になり、接続作業が容易になる。また、接着材としての異方性導電材を介して電気的に接続する際にも、前記各リード部に隣位する開口部から噛込み泡を排出することで、泡の噛込みを防止することができ、当該フレキシブル配線板と他の基板とを良好に接続することが可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図2】図1にII−IIで示す部分の切断面を示す模式図
【図3】(A)は第1従来例のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図4】図3にIV−IVで示す部分の切断面を示す模式図
【図5】(A)は第2従来例のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図6】図5にVI−VIで示す部分の切断面を示す模式図
【符号の説明】
1、11、21 フレキシブル配線板
2 ベース基材
3 導体
4 保護レジスト
5 リード部
5a リード端子
6 (スリット状)開口部
7 (枠状)開口部
【発明の属する技術分野】
本発明はフレキシブル配線板に係り、特に、液晶表示パネルやプリント配線基板のような他の基板の電極端子と電気的に接続されるリード端子を有するリード部の構成に特徴のあるフレキシブル配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、中間に液晶を充填した一対の透明基板の所定の部分に、選択的に電界を与えて特定の図形や文字等の情報を表示するための液晶表示パネルが内蔵された液晶表示装置が多く用いられている。
【0003】
前記液晶表示パネルにおいては、前記一対の透明基板のうち、一方の透明基板を他方の透明基板に対して側方に大きく形成するか、あるいは、それぞれの透明基板を他方の透明基板に対して相互に異なる側方に大きく形成し、この大きく形成された透明基板の突出部分に透明電極から引き出された電極端子が形成されるようになっている。
【0004】
そして、この液晶表示パネルの電極端子には、フレキシブル配線板のリード端子が接続されるようになっており、液晶表示パネルとフレキシブル配線板を接続する場合には、液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板のリード端子とを接着材を介して接続するようになされていた。
【0005】
ここで、従来のフレキシブル配線板におけるリード部の構成について説明する。
【0006】
図3は、第1従来例としてのフレキシブル配線板1のリード部5の構成を示しており、(A)はベース基材2の導体3の形成面(以下、回路面と概念する。)、(B)は反回路面である。また、図4は、図3にIV−IVで示す部分の切断面を示す拡大説明図である。
【0007】
この第1従来例のフレキシブル配線板1のリード部5のリード端子5aは、AuやSn等の薄膜メッキが施された銅箔などの導電性材料からなる導体3で形成されており、ポリイミド等からなる略平板状のベース基材2の端部の表面に前記リード端子5aが複数本、その幅方向に整列形成されている。
【0008】
また、図5は、第2従来例としてのフレキシブル配線板11のリード部5の構成を示しており、(A)は回路面、(B)は反回路面である。図6は、図5にVI−VIで示す部分の切断面を示す拡大説明図である。
この第2従来例のフレキシブル配線板11のリード部5のリード端子5aは、AuやSn等の薄膜メッキが施された銅箔などの導電性材料からなる導体3で形成されており、ポリイミド等からなるベース基材2の端部の表面に前記リード端子5aが複数本、その幅方向に整列形成され、前記リード部5のベース基材2には矩形枠状に開口する開口部7が形成されており、前記各リード端子5aは、前記開口部7を跨ぐように架け渡されて配設されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1従来例のようなリード部5の構成を有するフレキシブル配線板1は、例えば液晶表示パネルと接続を行なう場合、前記リード端子5aに圧着圧力を平行に伝えることができるため、前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの間に接着材としての異方性導電材を配置し、これらを熱圧着することにより接続することができる。
【0010】
しかしながら、その接続の際に、前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの間に配置された異方性導電材の噛込み泡の排出経路がないため、泡の噛込みが生じ、良好な接続を行うことができない場合があった。また、前記フレキシブル配線板1の前記リード端子5aやベース基材2の界面の状態が接着強度に大きく影響するといった問題点もあった。さらに、プリント配線基板の電極端子の上に前記フレキシブル配線板1のリード端子5aを重ねるようにアライメントして接続する場合、ベース基材2側から視認しつつ接続作業を行うこととなるが、その際に前記ベース基材2は透明ではなく、アライメント状態を確認するための開口部も形成されていないので、アライメント作業がしにくく、接続後においてはズレ確認もしづらかった。
【0011】
その点、前記第2従来例のようなリード部5の構成を有するフレキシブル配線板11は、前記開口部7を利用して、アライメントの作業性の問題を解消することができるが、前記開口部7部分に架け渡されたリード端子5aには異方性導電材を介して平行に圧着圧力を伝えることは困難であるため、その接続方法は不適であり、また、プリント配線基板の電極端子とフレキシブル配線板11のリード端子5aとを半田付けにより接続する方法によっても、前記開口部7部分に架け渡されたリード端子5aの導体強度が低下し、断線が発生する等の懸念があった。
【0012】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、他の基板との接続作業を容易なものとするとともに、その接続強度を高めることのできるフレキシブル配線板を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため請求項1に記載の発明に係るフレキシブル配線板は、可撓性を有するベース基材上の端部に複数本のリード端子がその幅方向に整列形成されているリード部を有し、該リード端子が他の基板の電極端子に電気的に接続されるフレキシブル配線板において、前記リード部の各リード端子に隣接してスリット状の開口部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、前記リード部の各リード端子に隣接してスリット状の開口部をそれぞれ形成するようにしているので、例えば、前記リード端子を他の基板の電極端子に接着材としての異方性導電材などの接着材を介して電気的に接続する際に、前記リード部の開口部から泡を排出することができ、よって泡の噛込みを防止することができる。
【0015】
また、前記リード部のリード端子を他の基板の電極端子に電気的に接続する際に、前記開口部からアライメントの状況を確認することができるので、アライメントが容易になり、同様に、接続後の位置ズレの確認も容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフレキシブル配線板の実施形態を図1および図2を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施形態のフレキシブル配線板21のリード部5の構成を示しており、(A)は回路面、(B)は反回路面である。また、図2は、図1にII−IIで示す部分の切断面を示す模式図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態のフレキシブル配線板1は、例えば、ポリイミド等からなるベース基材2を有している。このベース基材2の表面には、AuやSn等の薄膜メッキを施した銅箔などの導電性材料からなる導体3が形成され、前記リード部5には複数のリード端子5aが整列形成されている。
【0019】
また、このベース基材2の回路面には、導体3を保護するための保護レジスト4がリード部5を除く前記ベース基材2および前記導体3を覆うように形成されており、この導体3の露出部分は、例えば、液晶表示パネル、リジット基板、他のフレキシブル配線板等の各種基板の電極端子に接続される複数のリード端子5aを有するリード部5とされている。
【0020】
そして、前記リード部5には、複数個のスリット状の開口部6が前記各リード端子5aに隣接してそれぞれ形成されている。なお、本実施形態において、隣位する前記開口部6の幅寸法がリード端子5aの幅寸法と略等しく形成されている。
【0021】
前記ベース基材2の開口部6は、例えば、ベース基材2の表面にレジストを塗布した後、このレジストを露光してエッチングすることにより、開口部6の形成箇所に対応する位置のレジストを除去し、その後、ケミカルエッチングによりベース基材2を除去することにより形成することができる。
【0022】
ここで、前記フレキシブル配線板21のリード端子5aと液晶表示パネルの電極端子とを接続する場合について説明する。
【0023】
なお、前記液晶表示パネルは、互いに対向する面にITO等からなる透明電極が形成された2枚の透明基板を有し、両透明基板間には液晶が封入されており、前記2枚の透明基板のうち一方の透明基板が他方の透明基板に対して側方に大きく形成されているか、あるいは、それぞれの透明基板を他方の透明基板に対して相互に異なる側方に大きく形成し、その大きく形成された透明基板の突出部分に透明電極から引き出された電極端子が形成されているものとする。
【0024】
まず、液晶表示パネルの電極端子と、フレキシブル配線板1のリード部5との間に、接着材としての異方性導電材を配置するとともに前記液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板1のリード端子5aとの位置合わせをした後に、圧着装置のヒーターバーにより圧着圧力を平行に伝えつつ熱圧着する。この熱圧着動作により、液晶表示パネルの電極端子とフレキシブル配線板21のリード端子5aとが電気的に接続される。
【0025】
そして、本実施形態においては、このときに前記各リード端子5aに隣接する開口部6から噛込み泡を排出することができるので、泡の噛込みを防止して、良好な接続を行うことができる。
【0026】
また、本実施形態においては、当該フレキシブル配線板21を他の基板と接続する際に、前記開口部6の内部に異方性導電材が入り込み易くなる。
【0027】
そして、リード部5に開口部6を形成することにより、開口部6の内部に異方性導電材の樹脂が入り込み、異方性導電材の樹脂とベース基材2との接触表面積が増大し、さらに、この異方性導電材の樹脂が硬化すると、外部の引き剥がし応力に対して抵抗となり、アンカー効果が生じることから、液晶表示パネルとフレキシブル配線板1との接続強度を高めることができる。
【0028】
さらに、後工程において、前記開口部6に対して接着材を塗布し、前記開口部6内に接着材を入り込ませるようにすることで、接続強度を強大にすることが可能となる。
【0029】
なお、前記実施形態においては、前記リード端子5aを他の基板の対応するそれぞれの電極端子に異方性導電材を介して圧着させる方法で接続させる場合を例に説明したが、本実施形態のフレキシブル配線板1は、前記各リード端子5aの下層にベース基材2が配設された構成とされ、導体強度が補強されているので、半田付け接続による接続方法にも適用することができる。その場合においても、前述のように、前記開口部6によりアライメントや位置ズレの状態が確認可能であるので接続作業が容易になり、また、接続後に前記開口部6に接着材を塗布することでさらなる接続強度の強化を図ることができるといった作用効果を得ることができる。
【0030】
なお、本発明は前述した実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更することが可能である。例えば、本実施形態における接着材を熱硬化型の異方性導電材としたが、紫外線硬化型の異方性導電材であってもよい。前記フレキシブル配線板は、引き回し配線のみが形成されているフレキシブル配線板に限ることなく、COF(Chip On Film)と呼ばれる駆動用ICチップやコンデンサ等のチップ部品が搭載されたフレキシブル配線板であってもよい。また、前記開口部を前記各リード端子毎の両側方にそれぞれ隣接させて形成し、前記各リード端子間に少なくとも2つの開口部が形成された形状のフレキシブル配線板としてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のフレキシブル配線板によれば、フレキシブル配線板のリード端子を他の基板の電極端子に電気的に接続する際に、前記開口部からアライメントの状況を確認することができるので、アライメントや接続後の位置ズレの確認が容易になり、接続作業が容易になる。また、接着材としての異方性導電材を介して電気的に接続する際にも、前記各リード部に隣位する開口部から噛込み泡を排出することで、泡の噛込みを防止することができ、当該フレキシブル配線板と他の基板とを良好に接続することが可能となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図2】図1にII−IIで示す部分の切断面を示す模式図
【図3】(A)は第1従来例のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図4】図3にIV−IVで示す部分の切断面を示す模式図
【図5】(A)は第2従来例のフレキシブル配線板のリード部の回路面の構成を示す模式図、(B)は同、反回路面の構成を示す模式図
【図6】図5にVI−VIで示す部分の切断面を示す模式図
【符号の説明】
1、11、21 フレキシブル配線板
2 ベース基材
3 導体
4 保護レジスト
5 リード部
5a リード端子
6 (スリット状)開口部
7 (枠状)開口部
Claims (1)
- 可撓性を有するベース基材上の端部に複数本のリード端子がその幅方向に整列形成されているリード部を有し、該リード端子が他の基板の電極端子に電気的に接続されるフレキシブル配線板において、前記リード部の各リード端子に隣接してスリット状の開口部がそれぞれ形成されていることを特徴とするフレキシブル配線板。
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---|---|---|---|
JP2003152662A JP2004356413A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | フレキシブル配線板 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003152662A JP2004356413A (ja) | 2003-05-29 | 2003-05-29 | フレキシブル配線板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004356413A true JP2004356413A (ja) | 2004-12-16 |
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ID=34047817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-05-29 JP JP2003152662A patent/JP2004356413A/ja active Pending
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