JP2014067544A - 光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠赤外光を放射可能であるとともに、高速動作が可能な光源を提供すること。
【解決手段】CNT又はグラファイト薄膜から成るフィラメント3と、前記フィラメント3に電気的に接続した一対の電流端子5、7と、前記フィラメント5、7が放射する光を反射する反射部材9と、を備えることを特徴とする光源1。前記フィラメント3を収容するとともに、前記光を透過させる窓15を有する収容部材10を備えることが好ましい。前記収容部材10内は、例えば、真空とすることができる。また、前記収容部材10内に、例えば、不活性ガスが充填することができる。
【選択図】図1
【解決手段】CNT又はグラファイト薄膜から成るフィラメント3と、前記フィラメント3に電気的に接続した一対の電流端子5、7と、前記フィラメント5、7が放射する光を反射する反射部材9と、を備えることを特徴とする光源1。前記フィラメント3を収容するとともに、前記光を透過させる窓15を有する収容部材10を備えることが好ましい。前記収容部材10内は、例えば、真空とすることができる。また、前記収容部材10内に、例えば、不活性ガスが充填することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、遠赤外領域の光を放射可能な光源に関する。
従来、遠赤外光源として、抵抗発熱体式の光源、キセノンランプ、ハロゲンランプ等が知られている(特許文献1参照)。
従来の遠赤外光源は、ON/OFFを高速に切り替えること(高速動作)が困難であった。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、遠赤外光を放射可能であるとともに、高速動作が可能な光源を提供することを目的とする。
本発明の光源は、CNT(カーボンナノチューブ)又はグラフェンから成るフィラメントと、フィラメントに電気的に接続した一対の電流端子と、フィラメントが放射する光を反射する反射部材とを備えることを特徴とする。本発明の光源は、遠赤外光を放射可能であるとともに、高速動作が可能である。
本発明の光源は、フィラメントを収容するとともに、光を透過させる窓を有する収容部材を備えることが好ましい。この場合、フィラメントが破損し難くなる。
また、収容部材内は、例えば、真空とすることができる。この場合、フィラメントが高温になっても、その劣化を低減できる。また、フィラメントにより音波が発生することを防止できる。なお、真空とは、例えば、圧力が10Pa以下である状態を意味する。
また、収容部材内は、例えば、真空とすることができる。この場合、フィラメントが高温になっても、その劣化を低減できる。また、フィラメントにより音波が発生することを防止できる。なお、真空とは、例えば、圧力が10Pa以下である状態を意味する。
また、収容部材内に、例えば、不活性ガスを充填することができる。この場合、フィラメントが高温になっても、その劣化を低減できる。また、収容部材の内面を、反射部材と同様に赤外線を反射するように加工することができる。この場合、光量が一層大きくなる。
前記フィラメントは、例えば、CNTシートを複数積層したものとすることができる。この場合、単層のCNTシートから成るフィラメントに比べて、光量が大きくなる。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図1に基づいて説明する。光源1は、フィラメント3、一対の電流端子5、7、反射板9、及び収容部材10を備える。なお、反射板9は反射部材の一実施形態である。
<第1の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図1に基づいて説明する。光源1は、フィラメント3、一対の電流端子5、7、反射板9、及び収容部材10を備える。なお、反射板9は反射部材の一実施形態である。
フィラメント3は、CNTシート(CNTから成るシート)である。フィラメント3の詳しい構成は後述する。電流端子5、7は、金メッキから成る導電性の部材である。電流端子5の上端部5Aはフィラメント3における一方の端部3Aに電気的に接続し、電流端子7の上端部7Aはフィラメント3における他方の端部3Bに電気的に接続している。
反射板9は、図1においてフィラメント3の下側に位置する板状の部材である。反射板9は、その両端が中央部に比べて上側にせり上がった曲面形状を有し、その上面9Aが鏡面となっている。
収容部材10は、フィラメント3、電流端子5の上端部5A、電流端子7の上端部7A、及び反射板9をその内部に収容する中空の部材である。収容部材10の内部は、外部に対し密閉されており、真空となっている。
収容部材10は、ステム11、キャップ13、及び窓15から成る。ステム11は、収容部材10の底面を構成する平板状の部材である。ステム11は金属から成り、電流端子5の下端部5B、及び電流端子7の下端部7Bを外部に導出する孔11A、11Bが設けられている。孔11A、11Bにおいて、ステム11と電流端子5、7との間にはガラス17が封入され、ステム11と電流端子5、7とは電気的に絶縁されている。
キャップ13は銅から成る部材であり、収容部材10の側面、及び上面(窓15が設けられた部分を除く)を構成している。窓15は、収容部材10の上面における中央部に設けられており、サファイアから成る板状部材である。なお、サファイアは、赤外領域の光を透過させる性質を有する。窓15の材質は、赤外領域の光を透過させる性質を有する他の材質(例えば、KBr、Si、Ge等)であってもよい。
2.光源1の製造方法
(1)CNTシートの製造
まず、厚さ650μmである矩形のP型シリコン基板を熱酸化して、その表面に厚さ100nmの酸化膜を形成した。酸化膜の厚みは、走査型電子顕微鏡を用いて測定した。
(1)CNTシートの製造
まず、厚さ650μmである矩形のP型シリコン基板を熱酸化して、その表面に厚さ100nmの酸化膜を形成した。酸化膜の厚みは、走査型電子顕微鏡を用いて測定した。
次に、スパッタリング装置を用いて、基板の表面(熱酸化膜上)に、Fe−Al(合金)から成る金属触媒層を形成した。スパッタリングによる金属触媒層の形成では、Alのターゲットの上にFeのターゲットを乗せ、それらの面積比を変えることにより、Fe/Alの組成比を調整した。
Fe/Alの組成比、及び金属触媒層の膜厚は、以下のように算出する。まず、厚み既知のFe層の蛍光X線測定を行い、Fe固有のピーク面積強度を求める。これを、複数種類の厚みのFe層についてそれぞれ行い、Fe膜厚と、Fe固有のピーク面積強度との検量線を作成しておく。同様に、Al層についても、Al膜厚と、蛍光X線測定スペクトルにおけるAl固有のピーク面積強度との検量線を作成しておく。
次に、基板上に形成した金属触媒層の蛍光X線測定を行う。その測定スペクトルにおいて、Fe固有のピーク面積強度と、Al固有のピーク面積強度とをそれぞれ求める。そして、このFe固有のピーク面積強度を、先に作成しておいたFeの検量線に当てはめて、金属触媒層のFe換算での膜厚(以下、M1とする)を算出する。また、Al固有のピーク面積強度を、先に作成しておいたAlの検量線に当てはめて、金属触媒層のAl換算での膜厚(以下、M2とする)を算出する。このM1とM2との和を、金属触媒層の膜厚とする。また、M1/M2を、金属触媒層の組成比Fe/Alとする。本実施形態では、金属触媒層の膜厚を1.8nmとし、組成比Fe/Alを0.53とした。
次に、金属触媒層を形成した基板上にCNTを合成した。具体的には、以下のようにした。基板を電気炉に挿入し、電気炉内に、水蒸気、アルゴン、及び水素を流した。アルゴンの流量は300cc/minとし、水素の流量は50cc/minとし、水蒸気の流量は、電気炉から出たArガス中に占める水蒸気濃度が60ppmとなる量とした。
その状態で電気炉内を昇温してゆき、CNT合成温度(700℃)に達した後、電気炉内にエチレンガスを10cc/minの流量で流し、基板上にCNTを合成した。合成時間は10分間とした。
合成終了後、電子顕微鏡で基板上を観察したところ、基板上でCNTが合成され、CNTの垂直配向膜が形成されていた。合成されたCNTは、その一端が基板に固定されており、基板に対して垂直方向に均一に配向していた。また、個々のCNTの直径は5〜30nm程度であり、CNTの長さは約100〜400μmであった。
次に、図2Aに示すように、CNTの垂直配向膜が形成された基板101における一方の端部101Aに粘着テープ103を貼り付ける。基板101のうち、粘着テープ103を貼り付ける面101Bは、CNTの垂直配向膜が形成されている面である。粘着テープ103は、端部101Aの幅方向において、所定の長さを有する。粘着テープ103を貼り付けた部分において、CNTは粘着テープ103に接着される。
次に、図2Bに示すように、粘着テープ103を、面101Bと平行な方向であり、且つ基板101から遠ざかる方向(図2Bにおける右方向)へ移動させる。このとき、図3Aに示すように、粘着テープ103によって端部101A側のCNTが引き出されると、次に、図3B、図3Cに示すように、隣接するCNTが次々につながって引き出される。その結果、CNTシートが得られる。なお、図4は、上記の方法でCNTシートを製造している状態を表す写真である。
(2)CNTシートの取り付け
製造したCNTシート(フィラメント3)を、図1に示すように、上端部5A、上端部7Aの上に載せる。そして、CNTシートのうち、上端部5Aの上方に位置する端部3Aと、上端部7Aの上方に位置する端部3Bとに、アルコールを滴下する。滴下したアルコールが気化すると、CNTシートは、上端部5A、上端部7Aに固定される。
(2)CNTシートの取り付け
製造したCNTシート(フィラメント3)を、図1に示すように、上端部5A、上端部7Aの上に載せる。そして、CNTシートのうち、上端部5Aの上方に位置する端部3Aと、上端部7Aの上方に位置する端部3Bとに、アルコールを滴下する。滴下したアルコールが気化すると、CNTシートは、上端部5A、上端部7Aに固定される。
3.光源1の評価
収容部材10を取り外した状態で、電流端子5、7を交流電源に接続し、フィラメント3において生じる音波の音圧レベルを測定した。交流電源の周波数は、100Hzから20kHzまで変化させた。その結果を図5に示す。音圧レベルは、全ての周波数において高かった。
収容部材10を取り外した状態で、電流端子5、7を交流電源に接続し、フィラメント3において生じる音波の音圧レベルを測定した。交流電源の周波数は、100Hzから20kHzまで変化させた。その結果を図5に示す。音圧レベルは、全ての周波数において高かった。
この評価結果から、以下のことが分かる。フィラメント3において生じる音波は、フィラメント3が交流電源の周波数において周囲の空気を周期的に熱することで生じるものである(熱音響効果)。100Hzから20kHzまでの周波数において、音波が検出されたということは、その範囲の周波数に対し、フィラメント3が応答している(交流電源の周波数でフィラメント3の温度が周期的に変化している)ことを示している。
また、交流電源の周波数が30Hzであるときのフィラメント3の平均表面温度をサーモビュアにて測定したところ150℃であった。ヴィーンの変位則より、このときのフィラメント3は、30Hzに変調した波長が7ミクロン程度の遠赤外光を放射していることになる。
以上の結果から、光源1は、高速で動作する(高速でON−OFFを切り替える)ことが可能であり、遠赤外光を放射することが確認できた。
なお、フィラメント3の大きさとCNTの密度とから、フィラメント3の熱容量はおおよそ1×10-7J/Kと算出される。
なお、フィラメント3の大きさとCNTの密度とから、フィラメント3の熱容量はおおよそ1×10-7J/Kと算出される。
4.光源1が奏する効果
(1)光源1は、上述したとおり、高速で動作する(高速でON−OFFを切り替える)ことが可能であり、遠赤外光を放射することができる。また、供給する電力値を変化させるなどの方法でフィラメント3の温度を変えることで、放射する光の波長を調整することができる。
(1)光源1は、上述したとおり、高速で動作する(高速でON−OFFを切り替える)ことが可能であり、遠赤外光を放射することができる。また、供給する電力値を変化させるなどの方法でフィラメント3の温度を変えることで、放射する光の波長を調整することができる。
(2)光源1において、フィラメント3は、内部が真空である収容部材10に収容されているので、フィラメント3が高温になった場合でも劣化し難い。また、フィラメント3により音波が発生することを防止できる。
(3)光源1において、フィラメント3は、収容部材10に収容されているので、フィラメント3が破損し難い。
5.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。
5.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。
また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
また、ステム11の内側面(フィラメント3と対向する面)を鏡面とすることで、ステム11を反射部材としてもよい。この場合、反射板9はなくてもよい。
また、ステム11の内側面(フィラメント3と対向する面)を鏡面とすることで、ステム11を反射部材としてもよい。この場合、反射板9はなくてもよい。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
<第2の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図6に基づいて説明する。本実施形態の光源1の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、フィラメント3が、3枚のCNTシート19、21、23を積層したものである点で相違する。
<第2の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図6に基づいて説明する。本実施形態の光源1の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、フィラメント3が、3枚のCNTシート19、21、23を積層したものである点で相違する。
2.光源1の製造方法
(1)CNTシートの製造
個々のCNTシート19、21、23は、前記第1の実施形態と同様に製造することができる。
(2)CNTシートの取り付け
図7Aに示すように、上端部5A、上端部7Aの上に、CNTシート19を載せる。そして、CNTシート19のうち、上端部5Aの上方に位置する端部19Aと、上端部7Aの上方に位置する端部19Bとに、アルコールを滴下する。
(1)CNTシートの製造
個々のCNTシート19、21、23は、前記第1の実施形態と同様に製造することができる。
(2)CNTシートの取り付け
図7Aに示すように、上端部5A、上端部7Aの上に、CNTシート19を載せる。そして、CNTシート19のうち、上端部5Aの上方に位置する端部19Aと、上端部7Aの上方に位置する端部19Bとに、アルコールを滴下する。
滴下したアルコールが気化してから、図7Bに示すように、CNTシート19の上に、CNTシート21を載せる。そして、CNTシート21のうち、上端部5Aの上方に位置する端部21Aと、上端部7Aの上方に位置する端部21Bとに、アルコールを滴下する。
滴下したアルコールが気化してから、図7Cに示すように、CNTシート21の上に、CNTシート23を載せる。そして、CNTシート23のうち、上端部5Aの上方に位置する端部23Aと、上端部7Aの上方に位置する端部23Bとに、アルコールを滴下する。
この滴下したアルコールが気化すると、CNTシート19、21、23は、上端部5A、上端部7Aに対し固定される。
なお、フィラメント3以外の点は、前記第1の実施形態と同様にして、本実施形態の光源1を製造することができる。
なお、フィラメント3以外の点は、前記第1の実施形態と同様にして、本実施形態の光源1を製造することができる。
3.光源1が奏する効果
(1)本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の光源1では、フィラメント3が、3枚のCNTシート19、21、23を積層したものであるので、単層のCNTシートから成るフィラメントに比べて、光量が大きくなる。
(1)本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
(2)本実施形態の光源1では、フィラメント3が、3枚のCNTシート19、21、23を積層したものであるので、単層のCNTシートから成るフィラメントに比べて、光量が大きくなる。
4.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
また、CNTシートの枚数は、3枚以外の複数(例えば、2枚、4枚、5枚、6枚・・・)であってもよい。また、CNTシート19、21、23の取り付けにおいて、アルコールの代わりに他の有機溶媒を用いてもよい。
また、ステム11の内側面(フィラメント3と対向する面)を鏡面とすることで、ステム11を反射部材としてもよい。この場合、反射板9はなくてもよい。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
<第3の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図8に基づいて説明する。本実施形態の光源1の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、フィラメント3が、グラフェン層から成り、フィラメント3の上側に紙層25が設けられている点で相違する。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
<第3の実施形態>
1.光源1の構成
光源1の構成を図8に基づいて説明する。本実施形態の光源1の構成は、基本的には前記第1の実施形態と同様であるが、フィラメント3が、グラフェン層から成り、フィラメント3の上側に紙層25が設けられている点で相違する。
2.光源1の製造方法
まず、図9Aに示すようにニッケル基板26上に、CVD(化学気相成長法)により、薄いグラファイト(グラファイト薄膜)から成るフィラメント3を形成する。薄いグラファイトの層数は、1〜100層である。CVDにおいて使用するガスはメタンであり、基板としてニッケル基板26を用い、800〜1000℃の温度にて1〜10分間メタンガスと反応させることで多層グラフェンをニッケル基板26上に形成する。
まず、図9Aに示すようにニッケル基板26上に、CVD(化学気相成長法)により、薄いグラファイト(グラファイト薄膜)から成るフィラメント3を形成する。薄いグラファイトの層数は、1〜100層である。CVDにおいて使用するガスはメタンであり、基板としてニッケル基板26を用い、800〜1000℃の温度にて1〜10分間メタンガスと反応させることで多層グラフェンをニッケル基板26上に形成する。
次に、図9Bに示すように、フィラメント3の上に、スピンコートにより、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)層27を形成する。PMMA層27の膜厚は1〜5μmである。
次に、図9Cに示すように、エッチングにより、ニッケル基板26を除去する。
次に、図9Dに示すように、フィラメント3のうち、PMMA層27とは反対側の面に、紙層25を接着する。
次に、図9Dに示すように、フィラメント3のうち、PMMA層27とは反対側の面に、紙層25を接着する。
次に、図9Eに示すように、PMMA層27を有機溶剤で溶解することで除去する。
次に、図9Fに示すように、上端部5A、上端部7Aの上に、フィラメント3を載せる。そして、前記第2の実施形態と同様に、アルコールを滴下する方法もしくは銀ペーストなどの導電性接着剤を用いる方法で、上端部5A、上端部7Aの上に、フィラメント3を取り付ける。
次に、図9Fに示すように、上端部5A、上端部7Aの上に、フィラメント3を載せる。そして、前記第2の実施形態と同様に、アルコールを滴下する方法もしくは銀ペーストなどの導電性接着剤を用いる方法で、上端部5A、上端部7Aの上に、フィラメント3を取り付ける。
なお、フィラメント3以外の点は、前記第1の実施形態と同様にして、本実施形態の光源1を製造することができる。
3.光源1が奏する効果
本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
3.光源1が奏する効果
本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
4.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
また、ステム11の内側面(フィラメント3と対向する面)を鏡面とすることで、ステム11を反射部材としてもよい。この場合、反射板9はなくてもよい。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
<第4の実施形態>
1.光源1の構成
前記第3の実施形態において紙層25を用いず、図9Cの状態から直接上端部5A及び上端部7Aにフィラメント3を接着し、その後アセトンにてPMMA層27を溶解除去する。なお、フィラメント3以外の点は、前記第1の実施形態と同様にして、本実施形態の光源1を製造することができる。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
<第4の実施形態>
1.光源1の構成
前記第3の実施形態において紙層25を用いず、図9Cの状態から直接上端部5A及び上端部7Aにフィラメント3を接着し、その後アセトンにてPMMA層27を溶解除去する。なお、フィラメント3以外の点は、前記第1の実施形態と同様にして、本実施形態の光源1を製造することができる。
2.光源1が奏する効果
本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
3.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
本実施形態の光源1は、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏する。
3.変形例
収容部材10の内部は、真空ではなく、不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)が充填されていてもよい。この場合も、フィラメント3の劣化を低減できる。また、収容部材10の内部は、大気圧の空気が存在してもよい。また、キャップ13や窓15が存在せず、フィラメント3が開放されていてもよい。
また、ステム11の内側面(フィラメント3と対向する面)を鏡面とすることで、ステム11を反射部材としてもよい。この場合、反射板9はなくてもよい。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
また、収容部材10の全体が、赤外領域の光を透過させる性質を有する材質から成っていてもよい。
尚、本発明は前記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記第1〜第4の実施形態に記載された構成を適宜組み合わせても良い。また、電流端子5、7の材質は、導電性を有する材質の中から適宜選択できる。また、反射部材の材質、形状、位置等は適宜設定できる。
例えば、前記第1〜第4の実施形態に記載された構成を適宜組み合わせても良い。また、電流端子5、7の材質は、導電性を有する材質の中から適宜選択できる。また、反射部材の材質、形状、位置等は適宜設定できる。
1・・・光源、3・・・フィラメント、3A、3B・・・端部、
5、7・・・電流端子、5A、7A・・・上端部、5B、7B・・・下端部、
9・・・反射板、9A・・・上面、10・・・収容部材、11・・・ステム、
11A・・・孔、13・・・キャップ、15・・・窓、17・・・ガラス、
19、21、23・・・CNTシート、
19A、19B、21A、21B、23A、23B・・・端部、
25・・・紙層、26・・・銅基板、27・・・PMMA層、
101・・・基板、101A・・・端部、103・・・粘着テープ
5、7・・・電流端子、5A、7A・・・上端部、5B、7B・・・下端部、
9・・・反射板、9A・・・上面、10・・・収容部材、11・・・ステム、
11A・・・孔、13・・・キャップ、15・・・窓、17・・・ガラス、
19、21、23・・・CNTシート、
19A、19B、21A、21B、23A、23B・・・端部、
25・・・紙層、26・・・銅基板、27・・・PMMA層、
101・・・基板、101A・・・端部、103・・・粘着テープ
Claims (6)
- CNT又はグラファイト薄膜から成るフィラメントと、
前記フィラメントに電気的に接続した一対の電流端子と、
前記フィラメントが放射する光を反射する反射部材と、
を備えることを特徴とする光源。 - 前記フィラメントを収容するとともに、前記光を透過させる窓を有する収容部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の光源。
- 前記収容部材内が真空であることを特徴とする請求項2に記載の光源。
- 前記収容部材内に不活性ガスが充填されていることを特徴とする請求項2に記載の光源。
- 前記フィラメントは、CNTシートを複数積層したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光源。
- 前記フィラメントは、層数が1〜100層のグラファイトであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光源。
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