JP2014066847A - 音波形信号生成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】弱音体鳴打楽器の音波形信号から、通常体鳴打楽器の音波形信号と類似の音波形信号を生成する手段を提供する。
【解決手段】複数の音波形信号生成部111の各々は、複数の周波数帯域の各々に応じて設けられたフィードバック型の櫛形フィルタを備え、フィードバック信号の経路上に減幅器1113、HSF1114およびLSF1115を備えている。目標ゲイン特定部1141およびゲイン増減部1142は、入力信号と出力信号の振幅の大きい方に基づき、振幅が小さい程、残響時間が長くなるように減幅器1113のゲインを制御する。また、フィルタ特性特定部1143、HSFゲイン制御部1144およびLSFゲイン制御部1145は、入力信号の高域成分と出力信号の高域成分の振幅の大きい方に基づき、中低域および高域の振幅を中域よりも速やかに減衰させるようにHSF1114およびLSF1115のパラメータを制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、体鳴打楽器の音を示す音波形信号を生成する技術に関する。
ユーザによる演奏に応じて楽音の音波形信号を電気的もしくは電子的に生成する技術がある。例えば、特許文献1には、入力部に対する打撃演奏が行なわれた際、打撃面積を検出し、検出した打撃面積に応じた音色の楽音を発生する電子打楽器が開示されている。この電子打楽器によれば、ユーザは打撃に用いるスティックの形状によって音色制御を行なうことができる。
また、例えば、特許文献2には、基本波形信号がループ回路で処理して楽音を合成する楽音合成装置が開示されている。この楽音合成装置のループ回路の周回利得は、入力される発生楽音の自然減衰に対応して設定される第1のゲインパラメータと、特殊演奏時の自然減衰または特殊演奏による発振成長に対応して設定される第2のゲインパラメータとに基づいて制御される。そのため、それらを1つのゲインパラメータにより制御する場合と比較し、簡単に複雑な演奏表現が可能である。
特開平5−80751号公報 特開平6−222767号公報
楽器の練習には騒音対策が求められることが多い。体鳴打楽器(特定素材、特定形状、特定サイズの固体を振動体として備え、振動体に対する打撃に応じて振動体が振動し音を発するシンバル、鉄琴等の楽器を本願において「体鳴打楽器」という)の騒音対策としては、振動体に対しスポンジ等の振動吸収体を押し付けて弱音化する方法が一般的に採用されている。図10は、これらの弱音化された体鳴打楽器(以下、「弱音体鳴打楽器」という)の音波形を、弱音化されていない通常の同種の体鳴打楽器(以下、「通常体鳴打楽器」という)の音波形と対比して示した図である。図10に示されるように、弱音体鳴打楽器の音波形は、アタック音部分に関しては通常体鳴打楽器の音波形と大きな差が無いが、それに続く減衰音部分に関しては通常体鳴打楽器の音波形と比べ減衰が速く、その時間長が短い、という特徴を持っている。従って、例えば弱音体鳴打楽器を用いて通常の音量で練習をしたいと思うユーザが、弱音体鳴打楽器の音をマイクで集音しアンプで増幅してヘッドフォンで聞いたとしても、ヘッドフォンから聞こえる音は通常体鳴打楽器の音とかなり異なる音となる。そこで、弱音体鳴打楽器の音を用いて、通常体鳴打楽器が発する音の減衰音部分に類似する音を生成する技術に対するニーズがある。
打楽器の他の騒音対策として、電子ドラムシステムを用いる方法がある。電子ドラムシステムにおいては、ユーザがパッドを叩いた際にパッドに取り付けられたセンサから出力される音波形信号に基づき、音源装置においてアタックの検出が行われる。音源装置は予め打楽器の音波形信号を記憶しており、アタックの検出をトリガとして記憶されている打楽器の音波形信号を再生する。音源装置の記憶リソースの有効活用の観点から、音源装置に記憶される音波形信号のサイズは小さい方が望ましい。図10に示されるように、一般的に通常体鳴打楽器の音波形信号はアタック音部分の時間が短く減衰音部分の時間が長い。従って、アタック音部分の音波形信号から、減衰音部分の音波形信号に類似する音波形信号を生成することができれば、音源装置にはアタック音部分の音波形信号のみを記憶すればよいため望ましい。
本発明は上記の事情に鑑み、弱音体鳴打楽器の音波形信号から、通常体鳴打楽器の音波形信号と類似の音波形信号を生成する手段を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、体鳴打楽器の音波形を示す音波形信号を取得する音波形信号取得手段と、前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号もしくは当該音波形信号を用いて生成された音波形信号を所定の遅延時間だけ遅らせて出力する遅延器と、当該遅延器から出力される音波形信号もしくは当該音波形信号を用いて生成された音波形信号を当該遅延器に入力される音波形信号に加算する加算器と、当該遅延器から当該加算器に至る信号経路上に配置され当該信号経路上を通過する音波形信号を減幅する減幅器とを有する音波形信号生成手段と、前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号の振幅および前記音波形信号生成手段から出力される音波形信号の振幅のうちの少なくとも1の振幅を特定する振幅特定手段とを備え、前記減幅器は、前記振幅特定手段により特定された振幅が小さい程、小さい減幅率で音波形信号を減幅する音波形信号生成装置を提案する。
上記の音波形信号生成装置において、前記減幅器は、入力される音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分を各々異なる減幅率で減幅する、という構成が採用されてもよい。
また、上記の音波形信号生成装置において、前記振幅特定手段は、音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分の各々の振幅を特定し、前記減幅器は、入力される音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分の各々に関し、前記振幅特定手段により特定された2以上の振幅のうち当該所定の周波数帯の成分に応じた振幅が小さい程、小さい減幅率で、当該所定の周波数帯の成分を減幅する、という構成が採用されてもよい。
また、上記の音波形信号生成装置において、前記振幅特定手段は、前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号の振幅を入力信号の振幅として特定し、前記加算手段から出力される音波形信号の振幅および前記複数の音波形信号生成手段のうちの少なくとも1の音波形信号生成手段から出力される音波形信号の振幅を出力信号の振幅として特定し、前記減幅器は、前記振幅特定手段により特定された入力信号の振幅と出力信号の振幅のうち大きい方を選択し、当該選択した振幅が小さい程、小さい減幅率で音波形信号を減幅する、という構成が採用されてもよい。
また、本発明は、コンピュータを、上記の音波形信号生成装置が備える前記音波形信号取得手段、前記音波形信号生成手段および前記振幅特定手段として機能させるプログラムを提案する。
本発明によれば、弱音体鳴打楽器の音波形信号の振幅が小さい程、小さい減幅率で減幅される音波形信号が生成される。その結果、振幅が小さい程、残響時間が長い、という特性を持つ通常体鳴打楽器の音波形信号に類似の音波形信号が、弱音体鳴打楽器の音波形信号から生成される。
本発明の本実施形態にかかる音波形信号生成システムの構成の概要を示した図である。 通常の体鳴打楽器の音波形信号の打撃後の経過時間とパワーとの関係を異なる打撃強度に関し示したグラフである。 通常の体鳴打楽器の音波形信号の周波数と残響時間との関係を、音波形信号の異なるパワー毎に示したグラフである。 通常の体鳴打楽器の音波形信号の周波数と振幅値との関係を、打撃後の異なる経過時間毎に示したグラフである。 本発明の本実施形態にかかる音波形信号処理部の構成を示した図である。 本発明の本実施形態にかかる音波形信号処理部が備えるフィルタの特性を示した図である。 本発明の本実施形態にかかる音波形信号処理部が減幅器のゲイン制御に用いる振幅値と残響時間比率との関係を示すグラフである。 本発明の本実施形態にかかる音波形信号処理部がフィルタのパラメータ制御に用いる振幅値と特定帯域比率との関係を示すグラフである。 通常の体鳴打楽器の音波形と弱音化された体鳴打楽器の音波形を対比して示した図である。
[実施形態]
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる音波形信号生成システム1の構成の概要を示した図である。音波形信号生成システム1は、外部から入力される弱音体鳴打楽器の音波形信号を用いて、通常体鳴打楽器の音波形信号に類似した音波形信号を生成し出力する音波形信号生成装置11と、弱音体鳴打楽器12と、弱音体鳴打楽器12の発する音を示す音波形信号を生成するピックアップ13と、音波形信号生成装置11から出力される音波形信号に従い放音を行う放音器14とを備えている。
なお、本願において、通常体鳴打楽器の音波形信号に類似した音波形信号とは、弱音体鳴打楽器の音波形信号と比較し、通常体鳴打楽器の音波形信号との間で、少なくとも打撃の強さと振幅の残響時間との関係性を示す関数式の近似度が高い音波形信号のことをいう。
弱音体鳴打楽器12は、振動体にスポンジ等の振動吸収体が押し付けられたシンバル等の体鳴打楽器である。ただし、弱音体鳴打楽器12における弱音化の方法および体鳴打楽器の種別はこれらに限られない。ピックアップ13は、例えば振動体に取り付けられたピエゾ式の振動センサ、もしくは振動体付近に取り付けられたマイクである。ただし、ピックアップ13の方式はこれらに限られない。放音器14は、例えばアンプ内蔵スピーカである。
音波形信号生成装置11のハードウェアは、例えば一般的なコンピュータであり、そのハードウェア構成部として、まず、BIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)およびアプリケーションプログラム等に従い各種演算を行うとともに他の構成部を制御するCPU(Central Processing Unit)101、BIOSやOS、アプリケーションプログラムやそれらのプログラムが扱う各種データ等を記憶するROM(Read Only Memory)102、主としてCPU101が一時的にデータを記憶するワーキングエリアとして利用するRAM(Random Access Memory)103を備えている。
また、音波形信号生成装置11は、ピックアップ13から音波形信号の入力を受ける音波形信号入力I/F(Interface)104(音波形信号取得部)、音波形信号入力I/F104が受け取った音波形信号を用いた各種信号処理を行い新たな音波形信号を生成するDSP(Digital Signal Processor)105、DSP105により生成された音波形信号を放音器14に対し出力する音波形信号出力I/F106(音波形信号出力部)を備えている。
また、音波形信号入力I/F104がピックアップ13から受け取る音波形信号がアナログ信号である場合、音波形信号生成装置11は音波形信号をデジタル信号に変換した後にCPU101やDSP105に引き渡すAD(Analog to Digital)コンバータ(図示略)を備え、放音器14がアナログ信号に従い放音を行なう場合、音波形信号生成装置11はDSP105により生成される音波形信号をデジタル信号からアナログ信号に変換した後に音波形信号出力I/F106を介して放音器14に出力するDA(Digital to Analog)コンバータ(図示略)を備える。
CPU101とDSP105は、ROM102に記憶されている本実施形態にかかるアプリケーションプログラムに従った処理を行うことにより、音波形信号入力I/F104により取得された弱音体鳴打楽器12の音波形信号を用いて通常体鳴打楽器の音波形信号と類似の音波形信号を生成する音波形信号処理部110として機能する。
音波形信号処理部110の具体的な処理の説明に先立ち、一般的な通常体鳴打楽器の音波形信号の残響特性を説明する。図2は、通常体鳴打楽器の例として、シンバルのボウ部分(中央のカップ部分と周辺のエッジ部分との間の部分)を打撃した場合における、シンバルが発する音波形信号の打撃後の経過時間(ミリ秒)とパワー(dB)との関係を、強く打撃した場合(強打)、中程度の強さで打撃した場合(中打)、弱く打撃した場合(弱打)、の各々につき示したグラフである。図2のグラフの各時刻における傾きに示されるように、通常体鳴打楽器の音波形信号のパワーは、打撃の強さによらず、パワーが大きい程、減衰の速度が速く、パワーが小さい程、減衰の速度が遅い、という特性を持っている。
図3は、シンバルのボウ部分を強く打撃した場合にシンバルが発する音波形信号の周波数(Hz)と残響時間(秒)との関係を、音波形信号の異なるパワー毎に示したグラフである。本願において、残響時間とは、パワーが現在の値から所定のデシベルだけ減衰するまでに要する時間を意味し、本実施形態においてはその所定のデシベルを60dBとする。図3に示されるように、通常体鳴打楽器の音波形信号は、周波数によらず、パワーが大きい程、残響時間が短く、パワーが小さい程、残響時間が遅い。また、異なる周波数帯域に区分してその残響特性を見ると、概ね2kHz以上の高域の周波数帯と概ね1kHz以下の中低域の周波数帯の成分においてはパワーの低下に伴い残響時間が長くなるものの、概ね1kHz〜2kHzの中域の周波数帯の成分と比較し、その残響時間の伸びが小さい。すなわち、通常体鳴打楽器の音波形信号のパワーは、高域および中低域の周波数帯の成分は打撃の直後に急速に減衰する一方、中域の周波数帯の成分はその減衰が遅い、という特性を持っている。
図4は、シンバルのボウ部分を強く打撃した場合にシンバルが発する音波形信号の周波数(Hz)と周波数スペクトルの対数振幅(dB)(以下、「対数振幅」を単に「振幅」という)との関係を、打撃後の異なる経過時間毎に示したグラフである。図4に示されるように、通常体鳴打楽器の音波形信号の周波数スペクトルの振幅は、周波数によらず、打撃後の時間の経過に伴い低下するが、高域の周波数帯(概ね2kHz以上)と中低域の周波数帯(概ね1kHz以下)においては時間の経過に伴い急速に減衰が認められる一方、中域の周波数帯(概ね1kHz〜2kHz)においては減衰が緩慢である、という特性を持っている。
図2乃至図4に示される通常体鳴打楽器の音波形信号の音響特性と類似の音響特性を持つ音波形信号を生成するために、音波形信号処理部110は、以下の2つの特性を持つ音波形信号を生成するように構成されている。
(1)周波数によらず、振幅が大きい程、減衰速度が速く、振幅が小さい程、減衰速度が遅い。
(2)中域の周波数帯と比較し、中低域および高域の周波数帯の成分の減衰速度が速い。
図5は、音波形信号処理部110の具体的な構成例(小型のシンバルの音波形信号を生成)を示した図である。まず、音波形信号処理部110は、n個(nは任意の自然数)の音波形信号生成部111、複数の音波形信号生成部111の各々から出力される音波形信号を加算する加算器112、弱音体鳴打楽器12の音波形信号および加算器112から出力される音波形信号の振幅を特定する振幅特定部113、音波形信号生成部111の各々が有するフィルタ群(後述)における目標ゲインを振幅特定部113により特定された振幅に基づき決定するゲイン制御部114を備えている。
以下、n個の音波形信号生成部111を各々区別する場合、「音波形信号生成部111−#」(ただし、#は1以上n以下の自然数)のように記載する。音波形信号生成部111の各々は、複数の周波数帯域の各々に対応するように設けられている。
音波形信号生成部111の各々は、音波形信号入力I/F104から入力される弱音体鳴打楽器12の音波形信号と、遅延器1112からフィルタ群を経由してフィードバックされてくる音波形信号とを加算する加算器1111と、加算器1111から入力される音波形信号を、所定の遅延時間(たとえば、通常体鳴打楽器の主な振動周波数のある帯域で、なるべく干渉しないような所定の帯域に応じた遅延時間等)だけ遅らせて出力する遅延器1112と、遅延器1112から加算器1111へと向かう音波形信号の経路上に配置されたフィルタ群である減幅器1113、HSF(High Shelving Filter)1114およびLSF(Low Shelving Filter)1115を備えている。なお、遅延時間は、他の設定でも構わない。
図6は、HSF1114およびLSF1115のフィルタ特性を示した図である。図7(a)に示されるように、HSF1114は高域の周波数帯の成分の振幅を変化させるフィルタであり、その変化におけるゲインを「HSFゲイン」と呼ぶ。また、図7(b)に示されるように、LSF1115は低域の周波数帯の成分の振幅を変化させるフィルタであり、その変化におけるゲインを「LSFゲイン」と呼ぶ。本実施形態においては、HSFゲインおよびLSFゲインは共に負の値をとり、HSF1114は高域の周波数帯の成分の振幅を減じ、LSF1115は低域の周波数帯の成分の振幅を減じる。
音波形信号生成部111が備えるフィルタ群の各々は、遅延器1112から遅延器1112へとフィードバックされる音波形信号(以下、「フィードバック信号」という)に含まれる異なる周波数帯域毎の成分を各々減幅する役割を果たす。より具体的には、減幅器1113はフィードバック信号の全周波数帯域の成分を減幅する。従って、減幅器1113の減幅における目標ゲインを制御することにより、上記の特性(1)、すなわち、周波数によらず、振幅が大きい程、減衰速度が速く、振幅が小さい程、減衰速度が遅い、という特性を持つ音波形信号の生成が可能となる。
一方、HSF1114は主としてフィードバック信号の中低域の周波数帯の成分を減幅する。また、LSF1115は主としてフィードバック信号の高域の周波数帯の成分を減幅する。従って、HSF1114およびLSF1115のフィルタ特性を制御することにより、上記の特性(2)、すなわち、中域の周波数帯と比較し、中低域および高域の周波数帯の成分の減衰速度が速い、という特性を持つ音波形信号の生成が可能となる。
減幅器1113のゲイン制御に用いる振幅を特定するために、振幅特定部113は、弱音体鳴打楽器12の音波形信号の振幅包絡である入力信号エンベロープを生成する入力信号エンベロープ生成部1131と、加算器112から放音器14に出力される音波形信号の振幅包絡である出力信号エンベロープを生成する出力信号エンベロープ生成部1132と、入力信号エンベロープ生成部1131および出力信号エンベロープ生成部1132の各々により生成されるエンベロープの最大値(絶対値)のうち大きい方を振幅の代表値として特定する振幅比較部1133とを備えている。
上記のように、振幅比較部1133により、音波形信号処理部110の入力信号の振幅と出力信号の振幅のうち大きい方が選択され、以下に述べる減幅器1113の目標ゲインの特定に利用されることにより、出力信号が示す現在の振幅よりも大きな振幅の新たな打撃が行われた場合にはその新たな打撃の振幅に従い残響時間が決定される一方、出力信号が示す現在の振幅よりも小さな振幅の新たな打撃が行われた場合には引き続き現在の振幅に従い残響時間が決定されることになる。
減幅器1113のゲイン制御を行なうために、ゲイン制御部114は、振幅比較部1133により選択された振幅に基づき減幅器1113の目標ゲインを特定する目標ゲイン特定部1141と、減幅器1113のゲインを目標ゲイン特定部1141により特定された目標ゲインに近付けるように増減させるゲイン増減部1142とを備えている。
目標ゲイン特定部1141が振幅比較部1133により選択された振幅に応じた目標ゲインを算出するために必要なデータとして、例えばROM102には以下のデータが予め記憶されている。
(a)最大の強さで打撃した際に通常体鳴打楽器が発する音波形信号の打撃直後の残響時間RT(0)。(ただし、RT(L)は振幅Lに応じた残響時間であり、単位は秒)
(b)最大の強さで打撃した際の通常体鳴打楽器が発する音波形信号の打撃直後の振幅を0dBとする時の振幅Lと残響時間比率RTR(L)との関係を示すデータ。(ただし、RTR(L)は振幅Lに応じた残響時間比率であり、無単位)
(c)残響時間RT(L)と目標ゲインG(RT(L))との関係を示すデータ。(ただし、G(RT(L))は残響時間RT(L)に応じたゲインであり、単位はdB)
上記(a)の残響時間RT(0)は通常体鳴打楽器の種類等に応じて変化する。以下、例として、残響時間RT(0)=22(秒)であるものとする。
上記(b)の振幅Lと残響時間比率RTR(L)との関係を示すデータもまた、通常体鳴打楽器の種類等に応じて変化する。以下、例として、上記(b)のデータは以下の式1を示すものとする。
図7は式1に示される振幅Lと残響時間比率RTR(L)との関係を示すグラフである。なお、振幅Lと残響時間比率RTR(L)との関係を示すデータとしては、式1を示すデータに代えて、式1および図7に示される関係に従った振幅Lと残響時間比率RTR(L)の対応関係を示すテーブルなど、他の形式のデータが採用されてもよい。また、ここでは例として振幅Lと残響時間比率RT(L)の関係が線形であるものとしているが、振幅Lと残響時間比率RT(L)の関係は非線形でもよい。
式1に従い、振幅Lと残響時間RT(L)との関係は以下の式2により示される。
上記(c)の残響時間RT(L)と目標ゲインG(RT(L))との関係を示すデータは、以下の式3を示すものとする。
ただし、DCmは音波形信号生成部111−m(ただし、mは1以上n以下の自然数)が備える遅延器1112の遅延時間(秒)を示す。なお、遅延器1112の遅延時間DCmは音波形信号生成部111−mが生成する音波形信号の周波数帯域に対応し予め設定されている固定値である。
目標ゲイン特定部1141は振幅比較部1133により選択された振幅を振幅Lとして上記の式2に代入して残響時間RT(L)を算出し、さらに算出した残響時間RT(L)を上記の式3に代入して目標ゲインG(RT(L))を算出する。これにより、目標ゲインの特定が行われる。
ゲイン増減部1142は、減幅器1113に現在設定されているゲインを、上記のようにして目標ゲイン特定部1141により特定された目標ゲインに近付けるように、減幅器1113のゲインを増減させる。そのように増減されるゲインの減幅率は、現在の振幅が小さい程、減衰時間が長くなるように小さく、現在の振幅が大きい程、減衰時間が短くなるように大きくなる。ゲイン増減部1142は、減幅器1113のゲインを増加する場合は、単位時間あたりのゲインの変化率を小さくして、時間をかけながら緩やかにゲインを増加させる。一方、ゲイン増減部1142は、減幅器1113のゲインを減少する場合は、単位時間あたりのゲインの変化率を増加する場合よりも小さくして、短時間で速やかにゲインを減少させる。
また、ゲイン増減部1142は上記の基本動作に加え、音波形信号生成部111から出力される音波形信号の振幅の不自然な変化を回避するために、入力信号エンベロープ生成部1131により生成されたデータが示すエンベロープの最大値(絶対値)が所定の閾値以上の場合(新たに強い打撃が行われた場合)以外は減幅器1113のゲインを減少させない、ゲインの変化率の上限を設ける、等の制御を行う。
HSF1114およびLSF1115のフィルタ特性の制御に用いる振幅を特定するために、振幅特定部113は、弱音体鳴打楽器12の音波形信号の低域の周波数成分をカットするHPF(High Pass Filter)1134と、HPF1134から出力される音波形信号の振幅包絡である入力信号エンベロープを生成する入力信号エンベロープ生成部1135と、加算器112から放音器14に出力される音波形信号の低域の周波数成分をカットするHPF1136と、HPF1136から出力される音波形信号の振幅包絡である出力信号エンベロープを生成する出力信号エンベロープ生成部1137と、入力信号エンベロープ生成部1135および出力信号エンベロープ生成部1137の各々により生成されるエンベロープの最大値(絶対値)のうち大きい方を振幅の代表値として特定する振幅比較部1138とを備えている。
入力信号エンベロープ生成部1135、出力信号エンベロープ生成部1137および振幅比較部1138が行う処理は、入力信号エンベロープ生成部1131、出力信号エンベロープ生成部1132および振幅比較部1133が行う処理と同様である。ただし、入力信号エンベロープ生成部1135および出力信号エンベロープ生成部1137が処理する音波形信号は、音波形信号処理部110の入力信号および出力信号のうち、HPF1134およびHPF1136により取り出された高域の周波数帯の成分である。これは、本実施形態にかかる音波形信号処理部110においては、入力信号および出力信号の高域の周波数帯の成分の振幅に基づき、主に中低域の周波数帯のゲインを増減させるHSF1114のフィルタ特性と、主に高域の周波数帯のゲインを増減させるLSF1115のフィルタ特性の両方を制御する構成が採用されているためである。
既に述べたように、通常体鳴打楽器の発する音波形信号は、中域の周波数帯と比較し中低域および高域の周波数帯の成分の減衰速度が速い。小型のシンバルの場合、一般的に、概ね200Hz〜500Hzの中低域の周波数帯の成分と、概ね6kHz以上の高域の周波数帯の成分の減衰速度が、中域の周波数帯の成分の減衰速度よりも著しく速い、という特性を持っている。従って、HSF1114は概ね500Hz以下の周波数帯の成分の振幅を低減させるフィルタ特性を持ち、LSF1115は概ね6kHz以上の周波数帯の成分の振幅を低減させるフィルタ特性を持つように、それらのパラメータ設定が行われている。また、HPF1134およびHPF1136のカットオフ周波数は6kHzに設定されている。
音波形信号処理部110から出力される音波形信号の中低域および高域のゲインを制御するために、ゲイン制御部114は、振幅比較部1133により選択された振幅および振幅比較部1138により選択された振幅に基づきHSF1114およびLSF1115のパラメータの増減の方向を特定するフィルタ特性特定部1143と、HSF1114のパラメータをフィルタ特性特定部1143により特定された方向に増減させることで音波形信号生成部111から出力される音波形信号の中低域のゲインを制御するHSFゲイン制御部1144と、LSF1115のパラメータをフィルタ特性特定部1143により特定された方向に増減させることで音波形信号生成部111から出力される音波形信号の高域のゲインを制御するLSFゲイン制御部1145とを備えている。
フィルタ特性特定部1143がHSF1114およびLSF1115のパラメータの目標値を特定するために必要なデータとして、例えばROM102には以下の式4を示すデータが予め記憶されている。
ただし、LR(L)は振幅比較部1133により選択された振幅Lに対する中低域および高域の振幅の目標値の比率(dB)(以下、特定帯域比率という)を示す。
図8は式4に示される振幅Lと特定帯域比率LR(L)との関係を示すグラフである。式4および図8に示される振幅Lと特定帯域比率LR(L)との関係は、例えば、通常体鳴打楽器(この場合、小型のシンバル)を様々な強さで打撃して得られる音波形信号の様々なタイミング(打撃直後の振幅が不安定な部分を除く)における全周波数帯域の振幅とその振幅に対する高域(この場合、6kHz以上)の振幅の比率(dB)との対応関係を最小自乗法等により一次関数で近似して求めたものである。
なお、振幅Lと特定帯域比率LR(L)との関係を示すデータとしては、式4を示すデータに代えて、式4および図8に示される関係に従った振幅Lと特定帯域比率LR(L)の対応関係を示すテーブルなど、他の形式のデータが採用されてもよい。また、ここでは例として振幅Lと特定帯域比率LR(L)の関係が線形であるものとしているが、振幅Lと特定帯域比率LR(L)の関係は非線形でもよい。
フィルタ特性特定部1143は、振幅比較部1133により選択された振幅Lを式4に代入して特定帯域比率LR(L)を、目標特定帯域比率として算出する。また、振幅比較部1138は、振幅比較部1133により選択された振幅Lに対する、振幅比較部1138により選択された高域の振幅の比率を現状特定帯域比率として算出する。フィルタ特性特定部1143は、現状特定帯域比率が目標特定帯域比率より高い場合には、HSFゲイン制御部1144に対しHSF1114のHSFゲイン(絶対値)を大きく(高域の減幅率を大きく)するように、またLSFゲイン制御部1145に対しLSF1115のLSFゲイン(絶対値)を大きく(低域の減幅率を大きく)するように指示する。一方、フィルタ特性特定部1143は、現状特定帯域比率が目標特定帯域比率より低い場合には、HSFゲイン制御部1144に対しHSF1114のHSFゲイン(絶対値)を小さく(高域の減幅率を小さく)するように、またLSFゲイン制御部1145に対しLSF1115のLSFゲイン(絶対値)を小さく(低域の減幅率を小さく)するように指示する。
HSFゲイン制御部1144およびLSFゲイン制御部1145は、上記のようにフィルタ特性特定部1143から与えられる指示に従い、HSF1114のHSFゲインおよびLSF1115のLSFゲインが増減するようにそれらのフィルタのパラメータ変更を行う。その際、HSFゲイン制御部1144およびLSFゲイン制御部1145は、パラメータ変更が行われた後にその変更が音波形信号生成部111の出力信号に反映されるまでの遅延時間を考慮して、例えば1秒後のパラメータの目標値を設定し、そのパラメータの目標値に近付けるように順次パラメータを変更する、といった制御を行う。
以上のような構成を備える音波形信号処理部110により、音波形信号入力I/F104に入力される弱音体鳴打楽器12の音波形信号から、いずれの周波数帯域においても振幅が小さい程、残響時間が長く、かつ高域および中低域が中域よりも速く減衰する通常体鳴打楽器の発する音波形信号と類似の音波形信号が生成されることになる。
[変形例]
上述した実施形態は本発明の一実施形態であり、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形の例を示す。
上述した実施形態において、音波形信号入力I/F104(音波形信号取得部)は、ユーザによる打撃に伴い弱音体鳴打楽器12が現在発している音を示す音波形信号を取得する構成が採用されている。これに代えて、例えば過去にサンプリングされてROM102等に記憶されている体鳴打楽器の音波形信号を読み出すことにより、音波形信号取得部が音波形信号を取得する構成が採用されてもよい。その場合、音波形信号取得部が読み出す音波形信号は、例えば通常体鳴打楽器のアタック音部分の音波形信号であってもよいし、弱音体鳴打楽器の音波形信号であってもよい。
また、上述した実施形態において、音波形信号生成部111はフィードバック型の櫛形フィルタであるものとしたが、音波形信号生成部111は、フィードバックディレイを基本構成として備える音波形信号処理回路であれば、ウェーブガイドなど、他の如何なる構成が採用されてもよい。
また、上述した実施形態において、音波形信号生成部111はフィードバック信号の経路上にHSFおよびLSFを備えることにより、中低域および高域の周波数帯の振幅のゲイン制御を行うものとしたが、特定の周波数帯の振幅のゲイン制御が可能なフィルタであれば、HPF、LPF(Low Pass Filter)、BPF(Band Pass Filter)、BEF(Band Elimination Filter)などのいずれの種類のフィルタがHSFおよびLSFに加えて、もしくはそれらに代えて、用いられてもよい。
また、上述した実施形態において、音波形信号処理部110は並列接続された複数の音波形信号生成部111を備えるものとしたが、音波形信号処理部110が備える音波形信号生成部111の接続の形態は並列接続に限られず、直列接続や並列接続と直列接続の組み合わせなど、いずれの接続形態が採用されてもよい。
また、上述した実施形態においては、新たな打撃により現在の振動が大きくなるか小さくなるかを推定するための一方法として、振幅比較部1133および振幅比較部1138が入力信号の振幅と出力信号の振幅のうち大きい方を選択する、という構成が採用されている。新たな打撃により現在の振幅が大きくなるか小さくなるかを推定するための方法はこれに限られず、例えば入力信号および出力信号の振幅に所定のウェイトを乗じて加算したものを振幅の代表値として用いる、さらに入力信号および出力信号の変化率に応じてそのウェイトを変化させるなど、他の方法が採用されてもよい。
また、体鳴打楽器の多くは、打撃直後と安定した後とで音波形信号の特性が異なるため、減幅器1113のゲイン制御およびHSF1114やLSF1115のパラメータ制御のために用いる算出式等を打撃直後と安定した後とで変更する構成が採用されてもよい。例えば、フィルタ特性特定部1143が振幅Lから特定帯域比率LR(L)を算出する際、打撃直後には式4に代えて、例えば下記の式5のようなより低い特定帯域比率LR(L)を算出する式を用いることにより、打撃直後においてより急速に中低域および高域の振幅が低下するような体鳴打楽器の音波形信号を生成することが可能となる。
また、上述した実施形態において、フィルタ特性特定部1143、HSFゲイン制御部1144およびLSFゲイン制御部1145は、HSF1114による中低域成分におけるゲイン制御と、LSF1115による高域成分におけるゲイン制御とを同様に行う構成を備えている。従って、音波形信号処理部110から出力される音波形信号の中低域成分の振幅と高域成分の振幅とは常に連動して変化する。しかしながら、通常体鳴打楽器のあるものにおいては、中低域成分の振幅の変化が高域成分の振幅の変化より遅れるなど、中低域成分の振幅の変化と高域成分の振幅の変化が必ずしも一致しない。従って、HSFゲイン制御部1144のパラメータ変更の処理をLSFゲイン制御部1145のパラメータ変更の処理より所定時間遅らせる等、周波数帯毎に異なる制御を行う構成が採用されてもよい。
また、上述した実施形態において、音波形信号処理部110は、入力信号および出力信号の高域成分の振幅に基づき、LSF1115による高域成分におけるゲイン制御に加え、HSF1114による中低域成分におけるゲイン制御も行う構成を備えている。これに代えて、音波形信号処理部110に中低域成分の振幅を監視するための構成を設け、中低域成分におけるゲイン制御は入力信号および出力信号の中低域成分の振幅に基づき行うようにしてもよい。具体的には、音波形信号処理部110に、音波形信号入力I/F104から音波形信号生成部111に入力される音波形信号の高域の周波数成分をカットするLPFと、そのLPFから出力される音波形信号のエンベロープを生成する入力信号エンベロープ生成部と、加算器112から放音器14に出力される音波形信号の高域の周波数成分をカットするLPFと、そのLPFから出力される音波形信号のエンベロープを生成する出力信号エンベロープ生成部と、それらの入力信号エンベロープ生成部および出力信号エンベロープ生成部の各々により生成されるエンベロープの最大値(絶対値)のうち大きい方を振幅の代表値として特定する振幅比較部とを設け、その振幅比較部により選択された振幅に基づき、フィルタ特性特定部1143がHSFゲイン制御部1144のパラメータ制御を行う構成が採用され得る。
また、上述した実施形態において、音波形信号処理部110は複数の音波形信号生成部111に対し1つの振幅特定部113およびゲイン制御部114を備え、複数の音波形信号生成部111の減幅器1113のゲイン制御と、HSF1114およびLSF1115のパラメータ制御を全て同様に行う。これに代えて、音波形信号処理部110が複数の音波形信号生成部111の各々に対応する振幅特定部113およびゲイン制御部114を備え、複数の音波形信号生成部111の各々をそれらが個別に制御する構成が採用されてもよい。
また、上述した実施形態においては、一般的なコンピュータがアプリケーションプログラムに従った処理を行うことにより音波形信号生成装置11が実現される構成が採用されている。これに対し、例えば図1および図5に示される構成部の各々の処理を行うハードウェアの組み合わせにより構成されたいわゆる専用機として音波形信号生成装置11が実現されてもよい。
なお、上述した実施形態において示した数式、グラフ、特定の周波数等を示す数値などはあくまで一例であって、本発明の技術的思想の範囲内においてそれらは様々に変更可能である。
1…音波形信号生成システム、11…音波形信号生成装置、12…弱音体鳴打楽器、13…ピックアップ、14…放音器、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…音波形信号入力I/F、105…DSP、106…音波形信号出力I/F、110…音波形信号処理部、111…音波形信号生成部、112…加算器、113…振幅特定部、114…ゲイン制御部、1111…加算器、1112…遅延器、1113…減幅器、1114…HSF、1115…LSF、1131…入力信号エンベロープ生成部、1132…出力信号エンベロープ生成部、1133…振幅比較部、1134…HPF、1135…入力信号エンベロープ生成部、1136…HPF、1137…出力信号エンベロープ生成部、1138…振幅比較部、1141…目標ゲイン特定部、1142…ゲイン増減部、1143…フィルタ特性特定部、1144…HSFゲイン制御部、1145…LSFゲイン制御部

Claims (5)

  1. 体鳴打楽器の音波形を示す音波形信号を取得する音波形信号取得手段と、
    前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号もしくは当該音波形信号を用いて生成された音波形信号を所定の遅延時間だけ遅らせて出力する遅延器と、当該遅延器から出力される音波形信号もしくは当該音波形信号を用いて生成された音波形信号を当該遅延器に入力される音波形信号に加算する加算器と、当該遅延器から当該加算器に至る信号経路上に配置され当該信号経路上を通過する音波形信号を減幅する減幅器とを有する音波形信号生成手段と、
    前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号の振幅および前記音波形信号生成手段から出力される音波形信号の振幅のうちの少なくとも1の振幅を特定する振幅特定手段と
    を備え、
    前記減幅器は、前記振幅特定手段により特定された振幅が小さい程、小さい減幅率で音波形信号を減幅する
    音波形信号生成装置。
  2. 前記減幅器は、入力される音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分を各々異なる減幅率で減幅する
    請求項1に記載の音波形信号生成装置。
  3. 前記振幅特定手段は、音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分の各々の振幅を特定し、
    前記減幅器は、入力される音波形信号の2以上の所定の周波数帯の成分の各々に関し、前記振幅特定手段により特定された2以上の振幅のうち当該所定の周波数帯の成分に応じた振幅が小さい程、小さい減幅率で、当該所定の周波数帯の成分を減幅する
    請求項2に記載の音波形信号生成装置。
  4. 前記振幅特定手段は、前記音波形信号取得手段により取得された音波形信号の振幅を入力信号の振幅として特定し、前記加算手段から出力される音波形信号の振幅および前記複数の音波形信号生成手段のうちの少なくとも1の音波形信号生成手段から出力される音波形信号の振幅を出力信号の振幅として特定し、
    前記減幅器は、前記振幅特定手段により特定された入力信号の振幅と出力信号の振幅のうち大きい方を選択し、当該選択した振幅が小さい程、小さい減幅率で音波形信号を減幅する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音波形信号生成装置。
  5. コンピュータを、請求項1に記載の音波形信号生成装置が備える前記音波形信号取得手段、前記音波形信号生成手段および前記振幅特定手段として機能させるプログラム。
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