JP2014066161A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタの個体差情報を正しく制御装置に記憶させる
【解決手段】ECU1は、エンジン50の気筒へ燃料を噴射するインジェクタ51の噴射特性を補正するために用いられてインジェクタ51に固有の情報である補正データが記憶されたフラッシュROM14を備え、この補正データを用いて、インジェクタ51を制御する。そして、補正データに応じて予め設定された燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるエンジン運転状態の下で補正データを用いてインジェクタ51を制御することにより生じたエンジン50の回転変動量を、ECU1が組み付けられる車両の製造工場から車両が出荷される前に測定し、フラッシュROM14に記憶する。そして、車両が製造工場から出荷された後において、回転変動量を測定する。さらに、フラッシュROM14に記憶されている回転変動量と、出荷後に測定された回転変動量との差を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両を制御する車両用制御装置に関する。
従来、車両のエンジンに燃料を噴射するインジェクタを製造する工場において、各インジェクタの噴射特性を示す個体差情報を試験により取得し、取得した個体差情報を記憶するQRコード(登録商標)の画像を各インジェクタの表面に形成する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この技術では、インジェクタをエンジンに組み付けるときに、組み付け作業者が、インジェクタに形成されているQRコードから個体差情報を読み取り、この個体差情報を、インジェクタを制御する電子制御装置に記憶させる。
これにより電子制御装置は、記憶されている個体差情報に基づいて各インジェクタの噴射特性を補正し、各インジェクタ51間における噴射特性の個体差を解消することができる。
特開2007−162623号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、QRコードから個体差情報を読み取るという作業が必要である。このため、車両が工場から出荷された後に、例えばカーディーラ等でインジェクタが交換された場合において、インジェクタを交換した作業者が、例えば、交換後にエンジンに組み付けられているインジェクタのQRコードから個体差情報を読み取る作業をし忘れてしまうおそれがある。この場合に電子制御装置は、交換後のインジェクタの噴射制御を、交換前のインジェクタの個体差情報を用いて実行することになってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、インジェクタの個体差情報を正しく電子制御装置に記憶させることを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両の内燃機関の気筒へ燃料を噴射する燃料噴射弁の噴射特性を補正するために用いられて燃料噴射弁に固有の情報である固有補正情報が記憶されたメモリを備え、メモリに記憶している固有補正情報を用いて、燃料噴射弁を制御する車両用制御装置であって、固有補正情報に応じて予め設定された測定条件の下で固有補正情報を用いて燃料噴射弁を制御することにより生じた内燃機関の出力状態の変化量を、出力変化量として、記憶手段が、当該車両用制御装置が組み付けられる車両の製造工場から車両が出荷される前に測定された出力変化量を記憶する。そして変化量測定手段が、車両が製造工場から出荷された後において、予め設定された測定開始条件が成立すると、出力変化量を測定する。さらに差算出手段が、記憶手段に記憶されている出力変化量を第1出力変化量とし、変化量測定手段により測定された出力変化量を第2出力変化量とし、第1出力変化量と第2出力変化量との差を出力変化量差として、出力変化量差を算出する。
このように構成された車両用制御装置では、固有補正情報に応じて予め設定された測定条件の下で固有補正情報を用いて燃料噴射弁を制御することにより生じた内燃機関の出力状態の変化量(出力変化量)について、製造工場から車両が出荷される前のものと、車両が製造工場から出荷された後のものとの差(出力変化量差)を取得することができる。これにより、出力変化量差が大きい場合には、内燃機関に組み付けられている燃料噴射弁に対応する固有補正情報が、上記メモリに記憶されていないと判断することができる。
すなわち、出力変化量差に基づいて、燃料噴射弁の固有補正情報が正しく車両用制御装置に記憶されているか否かを判断するための情報を提供することが可能となる。したがって、この情報に基づいて、燃料噴射弁の固有補正情報が正しく車両用制御装置に記憶されていないと判明した時点で、内燃機関に組み付けられている燃料噴射弁の固有補正情報を車両用制御装置に記憶させる作業を実行するようにするとよい。これにより、燃料噴射弁の固有補正情報を正しく車両用制御装置に記憶させることができる。
ECU1の構成を示すブロック図である。 初期特性取得処理を示すフローチャートである。 気筒毎の回転変動量ΔNeを説明する図である。 第1異常判定処理を示すフローチャートである。 第2異常判定処理の前半部分を示すフローチャートである。 第2異常判定処理の後半部分を示すフローチャートである。 気筒毎のエンジン回転速度の最大値とエンジン回転速度差の時間積分値を説明する図である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)1は、車両に搭載され、図1に示すように、車両のエンジン50(本実施形態ではディーゼルエンジン)の制御を行う。
エンジン50には、エンジン50の気筒#1,#2,#3,#4(本実施形態では4つの気筒)毎に、対応する気筒に燃料を噴射するインジェクタ51が設けられている。なお、各気筒#1〜#4の燃料噴射順序は、「#1→#3→#4→#2」である。
各インジェクタ51には、燃料の蓄圧容器であるコモンレール52から伸びた燃料供給用配管53が接続されている。またコモンレール52には、車両の燃料タンク54に貯留された燃料が、燃料ポンプ55によって圧送される。これにより、コモンレール52に蓄えられた高圧の燃料は、燃料供給用配管53を介して各インジェクタ51に供給される。そしてECU1は、各インジェクタ51を駆動して、エンジン50への燃料噴射を制御する。
ECU1は、エンジン50を制御するための様々な処理を行うマイコン(マイクロコンピュータ)2と、当該ECU1の外部とマイコン2との間で信号の入出力を行わせるための外部入出力回路3とを備えている。
外部入出力回路3には、クランク角センサ61、アクセル開度センサ62および燃圧センサ63が接続されている。
クランク角センサ61は、エンジン50のクランク軸の回転に応じて所定角度毎(例えば30°CA毎)にエッジが生じるクランク角信号を出力する。マイコン2は、このクランク角信号に基づいて、エンジン50の回転速度およびクランク角度を算出する。
アクセル開度センサ62は、運転者のアクセルペダルの踏込量に応じたアクセル開度を検出する。
燃圧センサ63は、コモンレール52に取り付けられ、コモンレール52に蓄圧された燃料圧力(レール圧)を検出する。
そして、クランク角センサ61からのクランク信号など、ハイレベルとローレベルとに変化する信号については、外部入出力回路3により波形整形されてマイコン2に入力され、アクセル開度センサ62および燃圧センサ63からの信号など、アナログ信号については、外部入出力回路3に備えられたA/D変換器(図示省略)によりデジタル信号に変換されてマイコン2に入力される。
また外部入出力回路3には、各インジェクタ51が接続されている。そして各インジェクタ51には、マイコン2からの駆動信号に従い外部入出力回路3を介して駆動電流が供給される。
またマイコン2は、CPU(中央演算装置)11、ROM12、RAM13、フラッシュROM14、入出力ポート15および通信回路16と、これらを相互に接続するバス17とを備える。
ROM12は、データ書き換え不能な不揮発性メモリであり、CPU11が実行するプログラムと、プログラムの実行時に参照されるデータを記憶する。
RAM13は、揮発性メモリであり、CPU11の演算結果等を一時的に記憶する。
フラッシュROM14は、データ書き換え可能な不揮発性メモリであり、電源遮断後であっても記憶内容を保持する必要があるデータを記憶する。
CPU11は、エンジン50を制御するための各種信号を入出力ポート15を介して入力する。そしてCPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。またCPU11は、入出力ポート15を介して入力される各種信号に基づいて制御演算を行い、その演算結果に基づき、インジェクタ51等の電気負荷へ入出力ポート15を介して駆動信号を出力することにより、エンジン50の制御に関係する電気負荷を制御する。
また通信回路16には、外部機器30が通信線20を介して接続される。この外部機器30は、例えば、コネクタ(不図示)を介して着脱可能になっており、故障診断時等にECU1に接続される。なお外部機器30は、マイコンおよび表示装置を備えたハンディタイプの装置または小型のパソコン等である。
また、インジェクタ51の表面にはコード画像56が形成されている。本実施形態では、コード画像56はQRコード(登録商標)である。コード画像56は、このコード画像56が形成されているインジェクタ51の噴射特性をマイコン2による制御で補正するための補正データを記憶する。この補正により、各インジェクタ51間における噴射特性の個体差が解消される。
なおコード画像56は、燃料噴射圧力および燃料噴射期間をパラメータとして補正データの値が予め設定された2次元マップ(以下、2次元補正マップという)を記憶している。すなわち補正データは、燃料噴射圧力および燃料噴射期間に応じて複数の値が設定されている。なお、この2次元補正マップ上で、補正データが設定されている燃料噴射圧力と、補正データが設定されている燃料噴射期間とにより特定される位置をQR補正点という。そして2次元補正マップ上には、n個(nは整数)のQR補正点が存在し、n個のQR補正点のそれぞれには、各QR補正点を識別するための識別番号(以下、補正点識別番号という)として、1〜nの整数値が設定されている。
また、コード画像56に記憶された補正データは、ディーゼルエンジンの製造工程およびカーディーラ等においてコードリーダ(不図示)により読み取られ、外部機器30によってマイコン2内のフラッシュROM14に書き込まれる。
そしてマイコン2は、インジェクタ51の燃料噴射圧力を制御する噴射圧制御と、インジェクタ51の燃料噴射量および噴射時期を制御する燃料噴射制御を実行する。
噴射圧制御では、コモンレール52に蓄圧される燃料圧力を制御する。具体的には、まず、アクセル開度および回転速度等からエンジン50の運転状態を検出して、その運転状態に適した目標レール圧を設定する。そして、燃圧センサ63によって検出されるレール圧が目標レール圧と一致するように、燃料ポンプ55の吐出量をフィードバック制御する。
燃料噴射制御では、エンジン回転速度、アクセル開度およびレール圧等と上記補正データとに基づいて、エンジン50の運転状態に応じた最適な噴射量および噴射時期を演算し、この演算結果にしたがってインジェクタ51の燃料噴射を制御する。燃料噴射制御においては、エンジン50の運転状態に基づいて、メイン噴射の前後に、パイロット噴射、プレ噴射、アフター噴射およびポスト噴射等の多段噴射を実施することもある。
パイロット噴射は、主なトルクを生成するメイン噴射による着火の前に空気と微少量の燃料とを予め混合させておくために実施される。プレ噴射は、メイン噴射の前に微少量の燃料を噴射してメイン噴射の前に筒内で燃料を燃焼させておくことにより、メイン噴射での急激な燃焼を抑制する。これにより、燃焼音および振動を低減する。
アフター噴射は、メイン噴射の後に微少量の燃料を噴射してメイン噴射で筒内に発生した未燃成分であるスモークを燃焼させることにより排気を浄化する。ポスト噴射は、微少量の燃料を噴射して、図示しないDPF(Diesel Particulate Filter)が捕集しているパティキュレート等を燃焼するために実施される。
このように構成されたECU1において、CPU11は、後述する初期特性取得処理、第1異常判定処理および第2異常判定処理を実行する。
まず、CPU11が実行する初期特性取得処理の手順を図2を用いて説明する。この初期特性取得処理は、製造工場で車両が組み立てられた後の検査工程において、初期特性取得処理の実行を指示する指令が外部機器30から入力したときに実行される処理である。
この初期特性取得処理が実行されると、CPU11は、まずS10にて、第1補正点指示カウンタをインクリメントする。なお、第1補正点指示カウンタの初期値は0である。
そしてS20にて、第1補正点指示カウンタの値(以下、第1補正点指示値ともいう)と同じ値の識別番号が設定されているQR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるエンジン運転状態を構築する。これにより、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に基づいた燃料噴射が、気筒#1→#3→#4→#2の順に、気筒#1,#2,#3,#4のそれぞれについて実施される。
ここで実施される燃料噴射のパターンは、QR補正点毎に予め設定されている。
例えば、或るQR補正点では、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるメイン噴射単発のパターンで燃料噴射が実施される。
また、或るQR補正点では、メイン噴射のみがQR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまる多段噴射のパターンで燃料噴射が実施される。
また、或るQR補正点では、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるパイロット噴射と、エンジン回転速度を維持するために必要な燃料噴射量を確保するメイン噴射とを有するパターンで燃料噴射が実施される。これは、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間によって決定される燃料噴射量ではエンジン回転速度を維持することができない場合に設定されるパターンである。
その後S30にて、初期特性取得処理の開始から、予め設定された処理許可時間(本実施形態では、例えば3分)が経過したか否かを判断する。ここで、初期特性取得処理の開始から処理許可時間が経過した場合には(S30:YES)、S60に移行する。
一方、初期特性取得処理の開始から処理許可時間が経過していない場合には(S30:NO)、S40にて、S20の処理で実施された燃料噴射によるエンジン回転速度の変動量(以下、回転変動量ΔNeという)を、気筒#1,#2,#3,#4のそれぞれについて検出する。そして、検出した回転変動量ΔNeを気筒番号および補正点識別番号と対応付けて、インジェクタ51の初期特性としてRAM13に記憶する。なお、回転変動量ΔNeは、気筒#1,#2,#3,#4のそれぞれについて、エンジン回転速度の最小値と最大値との差である(図3を参照)。
そしてS50にて、第1補正点指示カウンタの値(第1補正点指示値)が補正点識別番号の最大値n以上であるか否かを判断する。ここで、第1補正点指示値が補正点識別番号の最大値n未満である場合には(S50:NO)、S10に移行して、上述の処理を繰り返す。
一方、第1補正点指示値が補正点識別番号の最大値n以上である場合には(S50:YES)、S60に移行する。
そしてS60に移行すると、S40の処理でRAM13に記憶された全ての回転変動量ΔNeを、フラッシュROM14に記憶して、初期特性取得処理を終了する。
次に、CPU11が実行する第1異常判定処理の手順を図4を用いて説明する。この第1異常判定処理は、カーディーラ等において、第1異常判定処理の実行を指示する指令が外部機器30から入力したときに実行される処理である。
この第1異常判定処理が実行されると、CPU11は、まずS110にて、S10と同様にして、第1補正点指示カウンタをインクリメントする。
そしてS120にて、S20と同様にして、第1補正点指示カウンタの値(第1補正点指示値)と同じ値の識別番号が設定されているQR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるエンジン運転状態を構築する。
その後S130にて、S30と同様にして、第1異常判定処理の開始から上記の処理許可時間が経過したか否かを判断する。ここで、第1異常判定処理の開始から処理許可時間が経過した場合には(S130:YES)、S160に移行する。
一方、第1異常判定処理の開始から処理許可時間が経過していない場合には(S130:NO)、S140にて、S40と同様にして、回転変動量ΔNeを検出し、検出した回転変動量ΔNeを気筒番号および補正点識別番号と対応付けて、RAM13に記憶する。
そしてS150にて、S50と同様にして、第1補正点指示値が補正点識別番号の最大値n以上であるか否かを判断する。ここで、第1補正点指示値が補正点識別番号の最大値n未満である場合には(S150:NO)、S110に移行して、上述の処理を繰り返す。 一方、第1補正点指示値が補正点識別番号の最大値n以上である場合には(S150:YES)、S160に移行する。
そしてS160に移行すると、インジェクタ指示カウンタをインクリメントする。なお、インジェクタ指示カウンタの初期値は0である。次にS170にて、第2補正点指示カウンタをインクリメントする。なお、第2補正点指示カウンタの初期値は0である。
そしてS180にて、インジェクタ指示カウンタの値(以下、インジェクタ指示値ともいう)と同じ値の気筒番号と、第2補正点指示カウンタの値(以下、第2補正点指示値ともいう)と同じ値の識別番号が設定されているQR補正点について、初期特性としてフラッシュROM14に記憶されている回転変動量ΔNeと、S140で検出されてRAM13に記憶された回転変動量ΔNeとの差(以下、回転変動量差ともいう)を算出する。例えば、インジェクタ指示値が2であり第2補正点指示値が5である場合には、気筒#2のインジェクタ51において識別番号が5であるQR補正点についての回転変動量差が算出される。
その後S190にて、S180で算出された回転変動量差が、予め設定された第3異常判定値以下であるか否かを判断する。この第3異常判定値は、エンジン50およびインジェクタ51の初期なじみを考慮して設定される。車両出荷時のエンジン50およびインジェクタ51では初期なじみが実施できていないと考えられ、なじんだ後にエンジン出力(エンジン回転変動)が多少変化する可能性があるためである。
ここで、回転変動量差が第3異常判定値以下である場合には(S190:YES)、S230に移行する。一方、回転変動量差が第3異常判定値より大きい場合には(S190:NO)、S200にて、S180で算出された回転変動量差が、第3異常判定値より大きくなるように予め設定された第1異常判定値以下であるか否かを判断する。この第1異常判定値は、上記の初期なじみと、車両出荷後におけるエンジン50およびインジェクタ51の劣化とを考慮して設定される。
ここで、回転変動量差が第1異常判定値以下である場合には(S200:YES)、S210にて、回転変動量差が第3異常判定値以下となるように、インジェクタ指示値と同じ値の気筒番号と第2補正点指示値と同じ値の識別番号が設定されているQR補正点の値を調整し、調整後のQR補正点の値を、上記燃料噴射制御で用いる上記補正データとしてフラッシュROM14に記憶し、S230に移行する。
一方、回転変動量差が第1異常判定値より大きい場合には(S200:NO)、S220にて、インジェクタ指示値に対応する異常判定カウンタをインクリメントし、S230に移行する。この異常判定カウンタは、気筒#1,#2,#3,#4のそれぞれに対応して設けられている。例えば、インジェクタ指示値が3である場合には、気筒#3に対応する異常判定カウンタをインクリメントする。なお、異常判定カウンタの初期値は0である。
そしてS230に移行すると、第2補正点指示カウンタの値(第2補正点指示値)が第1補正点指示カウンタの値(第1補正点指示値)以上であるか否かを判断する。すなわち、各インジェクタ51について、S110〜S150の処理で検出された全てのQR補正点での異常判定が行われたか否かを判断する。
ここで、第2補正点指示値が第1補正点指示値未満である場合には(S230:NO)、S170に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、第2補正点指示値が第1補正点指示値以上である場合には(S230:YES)、S240にて、異常判定カウンタの値(以下、異常判定個数という)が、QR補正点の全点の個数であるn個以下となるように予め設定された第2異常判定値(本実施形態では例えばn/2)より大きいか否かを判断する。
ここで、異常判定個数が第2異常判定値より大きい場合には(S240:YES)、S250にて、インジェクタ指示値に対応するインジェクタ51が異常であると判断して、その旨をフラッシュROM14に記憶し、S270に移行する。例えば、インジェクタ指示値が3である場合には、気筒#3に対応するインジェクタ51が異常である旨をフラッシュROM14に記憶する。
一方、異常判定個数が第2異常判定値以下である場合には(S240:NO)、S260にて、インジェクタ指示値に対応するインジェクタ51が正常であると判断して、その旨をフラッシュROM14に記憶し、S270に移行する。例えば、インジェクタ指示値が4である場合には、気筒#4に対応するインジェクタ51が正常である旨をフラッシュROM14に記憶する。
そしてS270に移行すると、インジェクタ指示カウンタの値(インジェクタ指示値)がエンジン50の気筒数(本実施形態では4)以上であるか否かを判断する。ここで、インジェクタ指示値が気筒数未満である場合には(S270:NO)、S160に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、インジェクタ指示値が気筒数以上である場合には(S270:YES)、第1異常判定処理を終了する。
次に、CPU11が実行する第2異常判定処理の手順を図5および図6を用いて説明する。この第2異常判定処理は、ECU1の動作中に繰り返し実行される処理である。
この第2異常判定処理が実行されると、CPU11は、まずS310にて、予め設定された判定開始条件が成立したか否かを判断する。本実施形態での判定開始条件は、例えば、「前回の異常判定が実施されてからの走行距離が予め設定された判定距離(例えば5000km)に達すること」または「前回の異常判定が実施されてから予め設定された判定時間(例えば6ヶ月)が経過すること」が成立することである。
ここで、判定開始条件が成立していない場合には(S310:NO)、第2異常判定処理を一旦終了する。一方、判定開始条件が成立した場合には(S310:YES)、S320にて、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまる燃料噴射条件(以下、QR補正点の噴射条件という)が成立したか否かを判断する。ここで、QR補正点の噴射条件が成立した場合には(S320:YES)、S370に移行する。
一方、QR補正点の噴射条件が成立していない場合には(S320:NO)、S330にて、予め設定された微小噴射用検出条件が成立したか否かを判断する。この微小噴射用検出条件は、燃料噴射量が少ないQR補正点における回転変動量を検出するための車両状態であるか否かを判断するために設けられている。本実施形態における微小噴射用検出条件は、例えば、「車両走行中においてアクセルオフ状態であること」である。なお、全部でn個のQR補正点のうち、燃料噴射量が少ないQR補正点は、燃料噴射圧力と燃料噴射期間とに基づいて予め決定されている。
そしてS330にて、微小噴射用検出条件が成立した場合には(S330:YES)、S340にて、通常の運転モードから微小噴射用検出モードに移行する。微小噴射用検出モードでは、通常の運転モード時の燃料噴射パターンに対して、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるパイロット噴射を追加する制御を実行する。例えば、通常の運転モードでは、メイン噴射単発のパターンで燃料噴射が実施されるのに対し、微小噴射用検出モードでは、上記単発のメイン噴射にパイロット噴射を追加したパターンで燃料噴射が実施される。
なお微小噴射用検出モードでは、燃料噴射量が少ないQR補正点として決定されているものの中から、S310での判定開始条件が成立してから現時点までに回転変動量を検出していないQR補正点を1個選択し、選択したQR補正点に当てはまるパイロット噴射を追加する制御が実行される。そして、1個のQR補正点についてパイロット噴射を追加する制御が微小噴射用検出モードで実行されると、通常の運転モードに移行し、その後にS370に移行する。
一方S330にて、微小噴射用検出条件が成立していない場合には(S330:NO)、S350にて、エンジン50がアイドル運転中であるか否かを判断する。ここで、アイドル運転中でない場合には(S350:NO)、S320に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、アイドル運転中である場合には(S350:YES)、S360にて、通常の運転モードからアイドル用検出モードに移行する。アイドル用検出モードでは、QR補正点の燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるメイン噴射単発のパターンで燃料噴射を実施する制御を実行する。なお、全部でn個のQR補正点のうち、アイドル用検出モードでの燃料噴射が実施されるものは予め決定されている。
アイドル用検出モードでは、アイドル用検出モードでの燃料噴射が実施されるQR補正点として決定されているものの中から、S310での判定開始条件が成立してから現時点までに回転変動量を検出していないQR補正点を1個選択し、選択したQR補正点に当てはまるメイン噴射単発のパターンで燃料噴射を実施する制御が実行される。そして、1個のQR補正点についてメイン噴射単発のパターンで燃料噴射を実施する制御がアイドル用検出モードで実行されると、通常の運転モードに移行し、その後にS370に移行する。
そしてS370に移行すると、検出順指示カウンタをインクリメントする。なお、検出順指示カウンタの初期値は0である。
その後S380にて、S40と同様にして、回転変動量ΔNeを検出する。さらにS380では、検出した回転変動量ΔNeを、検出順指示カウンタの値(以下、検出順指示値ともいう)、気筒番号および補正点識別番号と対応付けて、フラッシュROM14に記憶する。
そしてS390にて、検出順指示カウンタの値(検出順指示値)が予め設定された開始判定値(本実施形態では例えばn/2)以上であるか否か、すなわち、インジェクタ51の異常判定に必要な数のQR補正点について回転変動量ΔNeが検出されたか否かを判断する。
ここで、検出順指示値が開始判定値未満である場合には(S390:NO)、S320に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、検出順指示値が開始判定値以上である場合には(S390:YES)、S400にて、検出順指示カウンタをリセット(すなわち、検出順指示値を0に設定)し、さらにS410にて、インジェクタ指示カウンタをインクリメントする。なお、インジェクタ指示カウンタの初期値は0である。その後S420にて、検出順指示カウンタをインクリメントする。
そしてS430にて、まず、S380でフラッシュROM14に記憶された回転変動量ΔNeの中から、インジェクタ指示カウンタと同じ値の気筒番号と、検出順指示カウンタと同じ値の検出順指示値が設定されているものを選択する。さらに、初期特性としてフラッシュROM14に記憶されている回転変動量ΔNeの中から、上記で選択した回転変動量ΔNeと同じ気筒番号および補正点識別番号が設定されている回転変動量ΔNeを抽出する。そして、上記で選択した回転変動量ΔNeと、この回転変動量ΔNeに基づいて抽出された回転変動量ΔNeとの差(回転変動量差)を算出する。
その後S440にて、S430で算出された回転変動量差が予め設定された第3異常判定値以下であるか否かを、S190と同様にして判断する。ここで、回転変動量差が第3異常判定値以下である場合には(S440:YES)、S480に移行する。一方、回転変動量差が第1異常判定値より大きい場合には(S440:NO)、S450にて、S430で算出された回転変動量差が、第3異常判定値より大きくなるように予め設定された第1異常判定値以下であるか否かを、S200と同様にして判断する。
ここで、回転変動量差が第1異常判定値以下である場合には(S450:YES)、S460にて、S210と同様にして、回転変動量差が第3異常判定値以下となるように、対象となっている回転変動量差と同じ気筒番号および識別番号が設定されているQR補正点の値を調整し、調整後のQR補正点の値を、上記燃料噴射制御で用いる上記補正データとしてフラッシュROM14に記憶し、S480に移行する。
一方、回転変動量差が第1異常判定値より大きい場合には(S450:NO)、S470にて、インジェクタ指示値に対応する異常判定カウンタをインクリメントし、S480に移行する。
そしてS480に移行すると、S390と同様にして、検出順指示カウンタの値(検出順指示値)が予め設定された開始判定値(本実施形態では例えばn/2)以上であるか否かを判断する。すなわち、インジェクタ51の異常判定に必要な数のQR補正点について、回転変動量差の異常判定が実行されたか否かを判断する。
ここで、検出順指示値が開始判定値未満である場合には(S480:NO)、S420に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、検出順指示値が開始判定値以上である場合には(S480:YES)、S490にて、検出順指示カウンタをリセット(すなわち、検出順指示値を0に設定)する。
その後S500にて、異常判定カウンタの値(異常判定個数)が、上記の開始判定値以下となるように予め設定された第4異常判定値(本実施形態では例えばn/4)以上であるか否かを判断する。
ここで、異常判定個数が第4異常判定値以上である場合には(S500:YES)、S510にて、インジェクタ指示値に対応するインジェクタ51が異常であると判断して、その旨をフラッシュROM14に記憶し、S530に移行する。一方、異常判定個数が第4異常判定値未満である場合には(S500:NO)、S520にて、インジェクタ指示値に対応するインジェクタ51が正常であると判断して、その旨をフラッシュROM14に記憶し、S530に移行する。
そしてS530に移行すると、インジェクタ指示カウンタの値(インジェクタ指示値)がエンジン50の気筒数(本実施形態では4)以上であるか否かを判断する。ここで、インジェクタ指示値が気筒数未満である場合には(S530:NO)、S410に移行して、上述の処理を繰り返す。一方、インジェクタ指示値が気筒数以上である場合には(S530:YES)、第2異常判定処理を一旦終了する。
このように構成されたECU1は、車両のエンジン50の気筒へ燃料を噴射するインジェクタ51の噴射特性を補正するために用いられてインジェクタ51に固有の情報である補正データが記憶されたフラッシュROM14を備え、フラッシュROM14に記憶している補正データを用いて、インジェクタ51を制御する。
そして、補正データに応じて予め設定された燃料噴射圧力および燃料噴射期間に当てはまるエンジン運転状態の下で補正データを用いてインジェクタ51を制御することにより生じたエンジン50の回転変動量ΔNeを、ECU1が組み付けられる車両の製造工場から車両が出荷される前に測定し(S20,S40)、フラッシュROM14に記憶する(S60)。
そして、車両が製造工場から出荷された後において、第1異常判定処理の実行を指示する指令が外部機器30から入力したとき、または、判定開始条件が成立したときに(S310:YES)、回転変動量ΔNeを測定する(S120,S140,S320〜S380)。さらに、回転変動量差を算出する(S180,S430)。
このように構成されたECU1では、回転変動量ΔNeについて、製造工場から車両が出荷される前のものと、車両が製造工場から出荷された後のものとの差(回転変動量差)を取得することができる。これにより、回転変動量差が大きい場合には、エンジン50に組み付けられているインジェクタ51に対応する補正データが、フラッシュROM14に記憶されていないと判断することができる。
すなわち、回転変動量差に基づいて、インジェクタ51の補正データが正しくECU1に記憶されているか否かを判断するための情報を提供することが可能となる。したがって、この情報に基づいて、インジェクタ51の補正データが正しくECU1に記憶されていないと判明した時点で、エンジン50に組み付けられているインジェクタ51の補正データをECU1に記憶させる作業を実行するようにするとよい。これにより、インジェクタ51の補正データを正しくECU1に記憶させることができる。
また回転変動量差が、予め設定された第1異常判定値より大きい場合には(S200:NO)、補正データに異常が発生したと判定し、異常判定カウンタをインクリメントする(S220)。これにより、回転変動量差が第1異常判定値より大きいか否かという簡便な方法で、補正データの異常を判定することができる。
また補正データは、エンジン50の運転状態に応じてn個設けられ、ECU1は、エンジン50の運転状態に応じて、n個の補正データの中から必要な補正データを選択して、インジェクタ51の制御のために用いるように構成され、n個の補正データ毎に、補正データに異常が発生したか否かを判定し(S160〜S220,S400〜S470)、異常が発生したと判定された補正データの個数が、予め設定された第2,4異常判定値より大きい場合に(S240:YES,S500:YES)、インジェクタ51に異常が発生したと判定する(S250,S510)。これにより、n個の補正データの中で1個でも異常が発生したら、補正データをECU1に正しく記憶させるための作業を実行するというのではなく、所定個数の補正データで異常が発生した場合に上記作業を実行するという運用が可能となる。
また、回転変動量差が第3異常判定値以下となるように、フラッシュROM14に記憶されている補正データを調整する(S210,S460)。これにより、インジェクタ51の交換後に補正データがECU1に正しく記憶されなかった場合、および、エンジン50またはインジェクタ51の劣化で車両出荷時のエンジン特性が得られなくなった場合であっても、出荷時のエンジン特性に合わせ込むことができる。
また回転変動量差が、第1異常判定値より小さくなるように予め設定された第3異常判定値以下である場合には、補正データの調整を禁止する(S190:YES,S440:YES)。これにより、エンジン50およびインジェクタ51の初期なじみによるエンジン出力(エンジン回転変動)の変化に対応した補正データの調整を実行しないようにすることができる。
以上説明した実施形態において、ECU1は本発明における車両用制御装置、インジェクタ51は本発明における燃料噴射弁、補正データは本発明における固有補正情報、フラッシュROM14は本発明におけるメモリ、回転変動量ΔNeは本発明における出力変化量、S20,S40,S60の処理は本発明における記憶手段、S120,S140,S320〜S380の処理は本発明における変化量測定手段、回転変動量差は本発明における出力変化量差、S180,S430の処理は本発明における差算出手段である。
また、S200の処理は本発明における第1異常判定手段、S240の処理は本発明における第2異常判定手段、第2異常判定値および第4異常判定値は本発明における第2異常判定値、S210,S460の処理は本発明における変更手段、S190,S440の処理は本発明における変更禁止手段である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、エンジン50の出力状態の変化量として回転変動量ΔNeを用いて異常判定を行うものを示した。しかし図7に示すように、気筒#1,#2,#3,#4のそれぞれについて、エンジン回転速度の最大値(図7のNmaxを参照)を用いてもよい。また、各時刻のエンジン回転速度とエンジン回転速度の最小値との差を時間積分した値(図7のNiを参照)を用いてもよい。
また上記実施形態では、補正データを調整するもの(S210,S460を参照)を示したが、補正データの調整をしないようにしてもよい。すなわち、S190,S210およびS440,S460の処理を省略するようにしてもよい。
1…ECU、2…マイコン、11…CPU、14…フラッシュROM、50…エンジン、51…インジェクタ、56…コード画像

Claims (6)

  1. 車両の内燃機関(50)の気筒へ燃料を噴射する燃料噴射弁(51)の噴射特性を補正するために用いられて前記燃料噴射弁に固有の情報である固有補正情報が記憶されたメモリ(14)を備え、前記メモリに記憶している前記固有補正情報を用いて、前記燃料噴射弁を制御する車両用制御装置(1)であって、
    前記固有補正情報に応じて予め設定された測定条件の下で前記固有補正情報を用いて前記燃料噴射弁を制御することにより生じた前記内燃機関の出力状態の変化量を、出力変化量として、
    当該車両用制御装置が組み付けられる前記車両の製造工場から前記車両が出荷される前に測定された前記出力変化量を記憶する記憶手段(S20,S40,S60)と、
    前記車両が前記製造工場から出荷された後において、予め設定された測定開始条件が成立すると、前記出力変化量を測定する変化量測定手段(S120,S140,S320〜S380)と、
    前記記憶手段に記憶されている前記出力変化量を第1出力変化量とし、前記変化量測定手段により測定された前記出力変化量を第2出力変化量とし、前記第1出力変化量と前記第2出力変化量との差を出力変化量差として、前記出力変化量差を算出する差算出手段(S180,S430)とを備える
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記出力変化量差が、予め設定された第1異常判定値以上である場合には、前記固有補正情報に異常が発生したと判定する第1異常判定手段(S200)を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記固有補正情報は、前記内燃機関の運転状態に応じて複数設けられ、
    当該車両用制御装置は、前記内燃機関の運転状態に応じて、複数の前記固有補正情報の中から必要な前記固有補正情報を選択して、前記燃料噴射弁の制御のために用いるように構成され、
    前記第1異常判定手段は、複数の前記固有補正情報毎に、前記固有補正情報に異常が発生したか否かを判定し、
    異常が発生したと前記第1異常判定手段により判定された前記固有補正情報の個数が、予め設定された第2異常判定値を超えている場合に、前記燃料噴射弁に異常が発生したと判定する第2異常判定手段(S240)を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記第1出力変化量と前記第2出力変化量との差が小さくなるように、前記メモリに記憶している前記固有補正情報を変更する変更手段(S210,S460)を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記出力変化量差が、前記第1異常判定値より小さくなるように予め設定された第3異常判定値未満である場合には、前記変更手段の動作を禁止する変更禁止手段(S190,S440)を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 前記内燃機関は、前記気筒を複数備え、
    前記燃料噴射弁は、前記気筒毎に設けられ、
    前記固有補正情報は、複数の前記燃料噴射弁間で前記噴射特性が均一となるように設定され、
    前記記憶手段は、複数の前記燃料噴射弁ごとに、前記固有補正情報を記憶し、
    前記変化量測定手段は、複数の前記燃料噴射弁毎に、前記出力変化量を測定し、
    前記差算出手段は、複数の前記燃料噴射弁毎に、前記出力変化量差を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015198785A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 日野自動車株式会社 コモンレール式燃料噴射システム

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