JP2014065937A - 基板加熱装置、熱cvd装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗発熱線と電極とからなる回路とサセプタとの間での放電を防止できる基板加熱装置、熱CVD装置を提供する。
【解決手段】
基板が配置される配置面22が設けられたサセプタ21と、サセプタ21の配置面22とは逆の裏面と対向して配置された抵抗発熱線24と、抵抗発熱線24の一端に電気的に接続された主電極25と、他端に電気的に接続された副電極27と、主電極25と前記副電極27との間に加熱電圧を印加して、抵抗発熱線24に電流を流す電源部26とを有し、サセプタ21に対する主電極25の電位の絶対値と、サセプタ21に対する副電極27の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔で除した値は、15V/mm以下である。そのため、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間で放電は発生しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板加熱装置、熱CVD装置に関する。
現在、基板の高温加熱・急速昇温を必要とする熱CVD法、特に有機金属化学気相成長(MOCVD)法では、サセプタ内部の抵抗発熱線に電流を流して発熱させる抵抗加熱型の基板加熱装置がよく用いられている。
この基板加熱装置では、サセプタの基板配置面を高温領域へ昇温し、かつ高温に保持するためには、配置面の単位面積あたりに大きな投入電力を必要とする。
しかし、単位面積あたりの投入電力を増加させると、サセプタ内部で放電が発生し、基板加熱装置が破損するという危険があった。
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、抵抗発熱線と電極とからなる回路とサセプタとの間での放電を防止できる基板加熱装置、熱CVD装置を提供することにある。
本発明者らがサセプタ内部での放電と投入電力との関係を調べたところ、放電のきっかけは不明であるものの、パッシェン曲線の極小値より低い電圧値で放電が生じていることが分かった。本発明者らは、さらに鋭意研究を重ねて、サセプタに対する電極の電位の絶対値を、サセプタの配置面の裏面と抵抗発熱線との間の間隔で除した値が、15V/mm以下であれば、この放電を防止できることを見出し、本発明を完成させた。
係る知見に基づいて成された本発明は、基板が配置される配置面が設けられたサセプタと、前記サセプタの前記配置面とは逆の裏面と対向して配置された抵抗発熱線と、前記抵抗発熱線の一端に電気的に接続された主電極と、他端に電気的に接続された副電極と、前記主電極と前記副電極との間に加熱電圧を印加して、前記抵抗発熱線に電流を流す電源部と、を有する基板加熱装置であって、前記サセプタに対する前記主電極の電位の絶対値と、前記サセプタに対する前記副電極の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、前記サセプタの前記配置面の前記裏面と前記抵抗発熱線との間の間隔で除した値は、15V/mm以下である基板加熱装置である。
本発明は基板加熱装置であって、前記サセプタは、前記抵抗発熱線と前記主電極と前記副電極とを取り囲み、一端の開口が前記裏面で蓋された筒状部を有し、前記抵抗発熱線は、第一の抵抗発熱線と、前記第一の抵抗発熱線より前記筒状部の内周面の近くに配置された第二の抵抗発熱線とを含み、前記主電極は、前記第一の抵抗発熱線に電気的に接続された第一の主電極と、前記第一の主電極より前記筒状部の内周面の近くに配置され、前記第二の抵抗発熱線に電気的に接続された第二の主電極とを含み、前記副電極は、前記第一の抵抗発熱線に電気的に接続された第一の副電極と、前記第一の副電極より前記筒状部の内周面の近くに配置され、前記第二の抵抗発熱線に電気的に接続された第二の副電極とを含み、前記第二の主電極と前記第二の副電極との間の前記加熱電圧は、前記第一の主電極と前記第一の副電極との間の前記加熱電圧より小さく、前記サセプタに対する前記第二の主電極の電位の絶対値を、前記筒状部の前記内周面と前記第二の主電極との間の間隔で除した値と、前記サセプタに対する前記第二の副電極の電位の絶対値を、前記筒状部の前記内周面と前記第二の副電極との間の間隔で除した値とは、どちらも15V/mm以下である基板加熱装置である。
本発明は基板加熱装置であって、前記第一、第二の副電極は前記サセプタと同じ電位に置かれた基板加熱装置である。
本発明は基板加熱装置であって、前記筒状部の内側にパージガスを導入するパージガス導入部を有する基板加熱装置である。
本発明は基板加熱装置であって、前記パージガスはH2ガスとN2ガスのうちいずれか一方のガス又は両方のガスを含む基板加熱装置である。
本発明は、真空槽と、前記真空槽内に原料ガスを導入する原料ガス導入部と、前記基板加熱装置と、を有し、前記基板加熱装置の前記配置面は前記真空槽内に露出された熱CVD装置である。
本発明は熱CVD装置であって、前記原料ガスは、Gaを含有する有機金属化合物ガスと、窒素化合物ガスとの混合ガスである熱CVD装置である。
サセプタに対する電極の電位の絶対値を、サセプタの配置面の裏面と抵抗発熱線との間の間隔で除した値は、15V/mm以下であるので、サセプタの配置面の裏面と抵抗発熱線との間で放電は発生せず、基板加熱装置の破損は防止される。従って、15V/mm以下を維持しながら、抵抗発熱線と電極とからなる回路の抵抗値を低く設計すれば、放電を発生させずに投入電力の上限を大きくすることができる。
本発明の基板加熱装置の内部構成図 本発明の基板加熱装置のA−A線切断断面図 本発明の熱CVD装置の内部構成図
<基板加熱装置の構造>
本発明の基板加熱装置20の構造を説明する。
図1は本発明の基板加熱装置20の内部構成図である。
本発明の基板加熱装置20は、基板が配置される配置面22が設けられたサセプタ21と、サセプタ21の配置面22とは逆の裏面と対向して配置された抵抗発熱線24と、抵抗発熱線24の一端に電気的に接続された主電極25と、他端に電気的に接続された副電極27と、主電極25と副電極27との間に加熱電圧を印加して、抵抗発熱線24に電流を流す電源部26とを有している。
なお、図1の図面上では、抵抗発熱線24と主電極25、副電極27との接続部分の図示を省略している。
本実施形態では、サセプタ21は、有底筒状のサセプタ本体211と、サセプタ本体211の筒状部分に接続され、サセプタ本体211を支持する筒状のサセプタ支持部材212とを有している。配置面22はサセプタ本体211の外側底面に設けられている。
サセプタ本体211の材質はここでは炭化珪素(SiC)で被覆されたグラファイトであり、サセプタ支持部材212の材質はここではSiCである。サセプタ本体211とサセプタ支持部材212はそれぞれ接地電位に置かれている。
サセプタ本体211の筒状部分とサセプタ支持部材212とからなる筒状部28は、抵抗発熱線24と主電極25と副電極27とを取り囲んで配置され、一端の開口が配置面22とは逆の裏面で蓋されている。
抵抗発熱線24と主電極25と副電極27は、筒状部28の内側に配置されている。
抵抗発熱線24の材質はここではタングステン(W)であり、主電極25と副電極27の材質はここではモリブデン(Mo)である。
本実施形態では、主電極25は副電極27より抵抗発熱線24の近くに配置され、主電極25と抵抗発熱線24との間の空間には絶縁性の碍子31が配置されて電気的に絶縁されている。碍子31の材質はここではポリブチレンナフタレート(PBN)である。なお、副電極27が主電極25より抵抗発熱線24の近くに配置され、副電極27と抵抗発熱線24との間の空間に碍子31が配置されていてもよい。
図2は、基板加熱装置20のA−A線切断断面図である。
本実施形態では、抵抗発熱線24は、第一の抵抗発熱線24aと、第一の抵抗発熱線24aより筒状部28の内周面の近くに配置された第二の抵抗発熱線24bとを含んでいる。第二の抵抗発熱線24bは配置面22より外側に配置されている。
また、図1を参照し、主電極25は、第一の抵抗発熱線24aに電気的に接続された第一の主電極25aと、第一の主電極25aより筒状部28の内周面の近くに配置され、第二の抵抗発熱線24bに電気的に接続された第二の主電極25bとを含んでおり、副電極27は、第一の抵抗発熱線24aに電気的に接続された第一の副電極27aと、第一の副電極27aより筒状部28の内周面の近くに配置され、第二の抵抗発熱線24bに電気的に接続された第二の副電極27bとを含んでいる。
電源部26は、第一の主電極25aと第一の副電極27aに電気的に接続された第一の電源26aと、第二の主電極25bと第二の副電極27bに電気的に接続された第二の電源26bとを有している。
第一の電源26aから第一の主電極25aと第一の副電極27aとの間に加熱電圧が印加されると、第一の抵抗発熱線24aに電流が流れてジュール熱が発生し、第二の電源26bから第二の主電極25bと第二の副電極27bとの間に加熱電圧が印加されると、第二の抵抗発熱線24bに電流が流れてジュール熱が発生する。第一、第二の抵抗発熱線24a、24bからの輻射熱によりサセプタ本体211が加熱されるようになっている。
本発明の基板加熱装置20では、サセプタ21に対する主電極25の電位の絶対値と、サセプタ21に対する副電極27の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔で除した値は、15V/mm以下である。そのため、主電極25と副電極27との間に加熱電圧が印加されて抵抗発熱線24に電流が流れても、抵抗発熱線24とサセプタ21の配置面22の裏面との間では放電が生じないようになっている。
なお、本実施形態では、配置面22の単位面積当たりに所要電力(例えば290kW/m2以上)を供給して、配置面22上の基板を1000℃以上に加熱できるように構成されている。
本発明では、サセプタ21に対する主電極25の電位の絶対値と、サセプタ21に対する副電極27の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔で除した値は、15V/mm以下であり、配置面22の単位面積当たりに所要電力を供給するために、抵抗発熱線24と主電極25と副電極27とからなる回路は抵抗値が低くなるように設計されている。
具体的には、配置面22と平行な同一平面内での抵抗発熱線24の設置密度を一定に維持したまま、(1)抵抗発熱線24の断面積を大きくする、(2)抵抗発熱線24に低抵抗材料を用いる、(3)抵抗発熱線24を主電極25と副電極27との間で並列接続し、一本当たりの抵抗発熱線24の線長を短くする、などの方法が行われている。配置面22と平行な同一平面内での抵抗発熱線24の設置密度が維持されることにより、配置面22内での温度分布に偏りが生じないようになっている。また、隣り合う抵抗発熱線24間での放電の発生が防止されている。
第二の主電極25bと第二の副電極27bとの間の加熱電圧は、第一の主電極25aと第一の副電極27aとの間の加熱電圧より小さくされている。
サセプタ本体211の筒状部分では、熱輻射やサセプタ支持部材212への熱伝導により熱が逃げやすく、そのため配置面22内では外周部に近いほど熱が逃げやすいが、本実施形態では、配置面22より外側に配置された第二の抵抗発熱線24bにも電流が流れて発熱することにより、第二の抵抗発熱線24bからの輻射熱により配置面22の外側も加熱され、配置面22からの熱逃げが抑制されるようになっている。
本発明の基板加熱装置20では、サセプタ21に対する第二の主電極25bの電位の絶対値を、筒状部28の内周面と第二の主電極25bとの間の間隔で除した値と、サセプタ21に対する第二の副電極27bの電位の絶対値を、筒状部28の内周面と第二の副電極27bとの間の間隔で除した値とは、どちらも15V/mm以下である。そのため、第二の主電極25bと第二の副電極27bとの間に加熱電圧が印加されて第二の抵抗発熱線24bに電流が流れても、第二の主電極25b又は第二の副電極27bと筒状部28の内周面との間では放電が生じないようになっている。
本実施形態では、第一、第二の副電極27a、27bはサセプタ21の電位と同じ電位に置かれているが、本発明はこれに限定されず、異なる電位に置かれていてもよい。
本実施形態では、基板加熱装置20は、筒状部28の内側にパージガスを導入するパージガス導入部29を有している。パージガスはH2ガスとN2ガスのうちいずれか一方のガス又は両方の混合ガスである。
パージガス導入部29から筒状部28の内側にパージガスが導入されて圧力が増加されると、筒状部28の外側のガスが流入しにくくなり、外側のガスによる内側の汚染を防止できるようになっている。
筒状部28の内側は10kPa以上大気圧以下の圧力が好ましい。10kPa未満では筒状部28の外側のガスが内側に流入するおそれがあるからである。
<熱CVD装置の構造>
図3を参照し、上述の基板加熱装置20を有する本発明の熱CVD装置10の構造を説明する。
本発明の熱CVD装置10は、真空槽11と、真空槽11内に原料ガスを導入する原料ガス導入部13と、上述の基板加熱装置20とを有している。
原料ガスは、ここではGaを含有する有機金属化合物ガスと窒素化合物ガスとの混合ガスである。有機金属化合物ガスは、例えばトリメチルガリウム(TMG)ガス又はトリエチルガリウム(TEG)ガスのうちいずれか一方のガス又は両方のガスの混合ガスであり、ドーパントとしてトリメチルアルミニウム(TMAl)ガスと、ビスシクロペンタジエチルマグネシウム(CP2Mg)ガスのうちいずれか一方のガス又は両方のガスが混合されてもよく、キャリアガスとしてN2ガス又はH2ガスが混合されてもよい。窒素化合物ガスは、例えばNH3ガスであり、ドーパントとしてSiH4ガスが混合されてもよい。
基板加熱装置20の配置面22は真空槽11内に露出されている。
<熱CVD装置の使用方法>
上述の熱CVD装置10の使用方法をGaN薄膜の形成方法を一例に説明する。
真空槽11には真空排気装置12が接続されている。真空排気装置12により真空槽11内を真空排気して、真空雰囲気を形成する。以後、真空排気装置12の動作を継続して、真空槽11内の真空雰囲気を維持する。
真空槽11内の真空雰囲気を維持しながら、真空槽11内に基板401、402を搬入し、サセプタ21の配置面22上に配置する。
不図示の回転装置により、サセプタ21を筒状部28の中心軸線を中心に回転させておく。
パージガス導入部29から筒状部28の内側にパージガスを導入し、筒状部28の内側の圧力をここでは10kPa以上にする。以後、パージガスの導入を継続する。
導入されたパージガスは、筒状部28の開口、又はサセプタ本体211とサセプタ支持部材212との間の隙間から真空槽11内に流出し、真空排気装置12により真空排気される。
電源部26を動作させて、主電極25と副電極27との間に加熱電圧を印加し、抵抗発熱線24に電流を流して発熱させ、サセプタ本体211を加熱させる。ここでは配置面22を1000℃以上の温度に昇温させる。
本発明では、サセプタ21に対する主電極25の電位の絶対値と、サセプタ21に対する副電極27の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔で除した値は、15V/mm以下である。そのため、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間では放電が生じない。
また、サセプタ21に対する第二の主電極25bの電位の絶対値を、筒状部28の内周面と第二の主電極25bとの間の間隔で除した値と、サセプタ21に対する第二の副電極27bの電位の絶対値を、筒状部28の内周面と第二の副電極27bとの間の間隔で除した値とは、どちらも15V/mm以下である。そのため、第二の主電極25b又は第二の副電極27bと筒状部28の内周面との間でも放電が生じない。
サセプタ本体211からの熱伝導により基板401、402が加熱される。
原料ガス導入部13から真空槽11内に原料ガスを導入する。原料ガスはここではTMGガスとH2ガスとNH3ガスとの混合ガスである。
導入された原料ガスは基板401、402の表面で熱により化学反応してGaNを生成し、基板401、402の表面にはGaNの薄膜が形成される。
筒状部28の内側にはパージガスが導入されており、原料ガスは筒状部28の内側に流入しない。
基板401、402の表面に所望の膜厚のGaN薄膜を形成した後、原料ガス導入部13からの原料ガスの導入を停止し、電源部26から主電極25と副電極27との間への電圧印加を停止する。
真空槽11内の真空雰囲気を維持しながら、成膜済みの基板401、402を真空槽11の外側に搬出する。次いで、未成膜の基板を真空槽11内に搬入し、上述の成膜工程を繰り返す。
(実施例)
・サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔:5mm、
・第二の主電極25bとサセプタ支持部材212の内周面との間の間隔:3mm、
・抵抗発熱線24の直径:1.2mm、
・第一の主電極25aと第一の副電極27aとの間に並列接続された第一の抵抗発熱線24aの本数:30本、
・第二の主電極25bと第二の副電極27bとの間に並列接続された第二の抵抗発熱線24bの本数:16本、
・電源部26:14台の260A−45V電源
である実施例の基板加熱装置20を用いて、第一、第二の副電極27a、27bをサセプタ21と同じ接地電位に置き、サセプタ21の内側を15kPaのN2ガス雰囲気に維持しながら、第一の主電極25aを34Vの加熱電位に置き、第二の主電極25bを45Vの加熱電位に置いて、サセプタ21の配置面22を1000℃以上に加熱した。
加熱中に第一、第二の抵抗発熱線24a、24bの抵抗値をモニタしたが異常はなく、加熱終了後に、第一、第二の主電極25a、25bへの電圧印加を停止し、基板加熱装置20からサセプタ21を取り外して内部を観察したが、放電の痕跡は認められなかった。
(比較例)
実施例の基板加熱装置20から、「サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔」と「第二の主電極25bとサセプタ支持部材212の内周面との間の間隔」は変更せずに、
・抵抗発熱線24の直径:1mm、
・第一の主電極25aと第一の副電極27aとの間に並列接続された第一の抵抗発熱線24aの本数:12本、
・第二の主電極25bと第二の副電極27bとの間に並列接続された第二の抵抗発熱線24bの本数:8本、
・電源部26:13台の150A−100V電源
に変更した比較例の基板加熱装置を用いて、第一、第二の副電極27a、27bをサセプタ21と同じ接地電位に置き、サセプタ21の内側を15kPaのN2ガス雰囲気に維持しながら、第一の主電極25aを96Vの加熱電位に置き、第二の主電極25bを68Vの加熱電位に置いて、サセプタ21を1000℃以上に加熱した。
加熱中に第一、第二の抵抗発熱線24a、24bの抵抗値をモニタすると、加熱開始から6時間経過後に第一の抵抗発熱線24aの抵抗値が急落し、それから2分後に第二の抵抗発熱線24bの抵抗値が急落した。
第一、第二の主電極25a、25bへの電圧印加を停止し、基板加熱装置20からサセプタ21を取り外して内部を観察すると、第一の主電極25aは部分的に溶解し、サセプタ本体211の配置面22の裏面のうち第一の抵抗発熱線24aと対面する部分には放電の痕跡が認められた。
また、第二の主電極25bが部分的に溶解し、サセプタ支持部材212のうち第二の主電極25bの溶解部分と対面する部分には第二の主電極25bの材質であるMoが付着しており、放電の痕跡が認められた。
実施例と比較例の結果を比較すると、サセプタ21に対する主電極25の電位の絶対値を、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間の間隔で除した値が、15V/mm以下であると、サセプタ21の配置面22の裏面と抵抗発熱線24との間での放電を防止できることが分かる。
また、サセプタ21に対する第二の主電極25bの電位の絶対値を、筒状部28の内周面と第二の主電極25bとの間の間隔で除した値が、15V/mm以下であると、筒状部28の内周面と第二の主電極25bとの間での放電を防止できることが分かる。
10……熱CVD装置
11……真空槽
13……原料ガス導入部
20……基板加熱装置
21……サセプタ
22……配置面
24……抵抗発熱線
24a、24b……第一、第二の抵抗発熱線
25……主電極
25a、25b……第一、第二の主電極
26……電源部
27……副電極
27a、27b……第一、第二の副電極
28……筒状部
29……パージガス導入部
401、402……基板

Claims (7)

  1. 基板が配置される配置面が設けられたサセプタと、
    前記サセプタの前記配置面とは逆の裏面と対向して配置された抵抗発熱線と、
    前記抵抗発熱線の一端に電気的に接続された主電極と、他端に電気的に接続された副電極と、
    前記主電極と前記副電極との間に加熱電圧を印加して、前記抵抗発熱線に電流を流す電源部と、
    を有する基板加熱装置であって、
    前記サセプタに対する前記主電極の電位の絶対値と、前記サセプタに対する前記副電極の電位の絶対値のうちいずれか大きい方の値を、前記サセプタの前記配置面の前記裏面と前記抵抗発熱線との間の間隔で除した値は、15V/mm以下である基板加熱装置。
  2. 前記サセプタは、前記抵抗発熱線と前記主電極と前記副電極とを取り囲み、一端の開口が前記裏面で蓋された筒状部を有し、
    前記抵抗発熱線は、第一の抵抗発熱線と、前記第一の抵抗発熱線より前記筒状部の内周面の近くに配置された第二の抵抗発熱線とを含み、
    前記主電極は、前記第一の抵抗発熱線に電気的に接続された第一の主電極と、前記第一の主電極より前記筒状部の内周面の近くに配置され、前記第二の抵抗発熱線に電気的に接続された第二の主電極とを含み、
    前記副電極は、前記第一の抵抗発熱線に電気的に接続された第一の副電極と、前記第一の副電極より前記筒状部の内周面の近くに配置され、前記第二の抵抗発熱線に電気的に接続された第二の副電極とを含み、
    前記第二の主電極と前記第二の副電極との間の前記加熱電圧は、前記第一の主電極と前記第一の副電極との間の前記加熱電圧より小さく、
    前記サセプタに対する前記第二の主電極の電位の絶対値を、前記筒状部の前記内周面と前記第二の主電極との間の間隔で除した値と、
    前記サセプタに対する前記第二の副電極の電位の絶対値を、前記筒状部の前記内周面と前記第二の副電極との間の間隔で除した値とは、どちらも15V/mm以下である請求項1記載の基板加熱装置。
  3. 前記第一、第二の副電極は前記サセプタと同じ電位に置かれた請求項2記載の基板加熱装置。
  4. 前記筒状部の内側にパージガスを導入するパージガス導入部を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の基板加熱装置。
  5. 前記パージガスはH2ガスとN2ガスのうちいずれか一方のガス又は両方のガスを含む請求項4記載の基板加熱装置。
  6. 真空槽と、
    前記真空槽内に原料ガスを導入する原料ガス導入部と、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の基板加熱装置と、
    を有し、
    前記基板加熱装置の前記配置面は前記真空槽内に露出された熱CVD装置。
  7. 前記原料ガスは、Gaを含有する有機金属化合物ガスと、窒素化合物ガスとの混合ガスである請求項6記載の熱CVD装置。
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