JP2014065868A - 熱可塑性樹脂粒子とその製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 - Google Patents
熱可塑性樹脂粒子とその製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014065868A JP2014065868A JP2012214057A JP2012214057A JP2014065868A JP 2014065868 A JP2014065868 A JP 2014065868A JP 2012214057 A JP2012214057 A JP 2012214057A JP 2012214057 A JP2012214057 A JP 2012214057A JP 2014065868 A JP2014065868 A JP 2014065868A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- resin particles
- resin
- particles
- cooling medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C44/00—Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
- B29C44/34—Auxiliary operations
- B29C44/3461—Making or treating expandable particles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B9/00—Making granules
- B29B9/02—Making granules by dividing preformed material
- B29B9/06—Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion
- B29B9/065—Making granules by dividing preformed material in the form of filamentary material, e.g. combined with extrusion under-water, e.g. underwater pelletizers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29B—PREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
- B29B9/00—Making granules
- B29B9/12—Making granules characterised by structure or composition
Abstract
【解決手段】樹脂供給装置内で溶融された熱可塑性樹脂に発泡剤を加えて混練し、発泡剤含有溶融樹脂を樹脂供給装置1の先端に付設されたダイ2の樹脂吐出面に形成された小孔から直接冷却媒体中に押し出し、前記ダイの樹脂吐出面に押圧された状態で設けられたカッター6によって押出物を切断するとともに、押出物を冷却媒体との接触により冷却固化して発泡性熱可塑性樹脂粒子を得る際、冷却媒体の流量(L1)と樹脂吐出量(L2)との質量比(L1/L2)が40〜250の範囲であり、樹脂吐出面に対するカッターの押圧力が0.05〜2.0MPaの範囲となる条件下で行う発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
【選択図】図1
Description
従来、前記発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法の一つとして、例えば、特許文献1,2に開示されている溶融押出法(水中カット法、ホットカット法などとも称される)が知られている。
特許文献1に開示された製造方法は、ダイとカッターが接触していないため、カット不良により異形粒子が発生し易く、また樹脂粒子同士の合着が発生しやすいという問題がある。
特許文献2に開示された製造方法は、ダイ温度が樹脂温度よりも低いため、樹脂が詰まりやすく、ダイの小孔の開孔率が低くなるという課題が残されている。
また、異形粒子の発生及び樹脂粒子同士の合着を抑制し得るので、均一で略球状の熱可塑性樹脂粒子を効率よく生産することができる。
本発明の熱可塑性樹脂粒子の製造方法は、樹脂供給装置内で溶融された熱可塑性樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの樹脂吐出面に形成された小孔から直接冷却媒体中に押し出し、前記ダイの樹脂吐出面に押圧された状態で設けられたカッターによって押出物を切断するとともに、押出物を冷却媒体との接触により冷却固化して熱可塑性樹脂粒子を得る、溶融押出法による熱可塑性樹脂粒子の製造方法において、冷却媒体の流量(L1)と樹脂吐出量(L2)との質量比(L1/L2)が40〜250の範囲であり、樹脂吐出面に対するカッターの押圧力が0.05〜2.0MPaの範囲となる条件下で熱可塑性樹脂粒子を得ることを特徴とする。
この発泡剤の添加量は、熱可塑性樹脂100質量部に対し1〜15質量部の範囲が好ましく、1〜10質量部の範囲がより好ましく、2〜8質量部の範囲が特に好ましい。
図1に示す製造装置を用い、熱可塑性樹脂粒子の製造方法を実施する場合は、高圧ポンプ4を使用せず、押出機1内の溶融樹脂に発泡剤供給口5を通して発泡剤を圧入しない。一方、発泡性熱可塑性樹脂の製造方法を実施する場合は、高圧ポンプ4を使用して、押出機1内の溶融樹脂に発泡剤供給口5を通して発泡剤を圧入する。
押出機1の先端に取り付けられたダイ2は、複数本の樹脂流路22が形成され、それぞれの樹脂流路22の先端部には、多数の小孔21が形成されており、押出機1から送られた溶融樹脂20がダイ2に圧入され、各樹脂流路22を通り、さらに多数の小孔21を通過して、ダイ2の樹脂吐出面23側から押し出されるようになっている。
小孔21から溶融樹脂20が押し出される樹脂吐出面23は、室内に冷却水が循環供給されるカッティング室7につながっている。このカッティング室7には、カッター6が回転可能に配置されている。このカッター6の切刃先端は、樹脂吐出面23に接触し、且つ押圧力Pをもって押圧された状態になっている。
ダイ2の樹脂吐出面23の適所、例えば中心部には、断熱材24を設け、冷却水によってダイ2が過度に冷却されて小孔21が固化した樹脂によって塞がれ、開孔率が低下してしまうことを防ぐことが好ましい。また、ダイ2には、複数のヒータ25,26,27,28と温度センサ29とが挿入され、ダイ2を所定温度に保温できるようになっている。
<予備発泡粒子の嵩密度>
先ず、予備発泡粒子を測定試料としてWg採取し、この測定試料をメスシリンダー内に自然落下させ、メスシリンダー内に落下させた測定試料の体積Vcm3をJIS K6911に準拠した見掛け密度測定器を用いて測定し、下記式に基づいて予備発泡粒子の嵩密度を測定する。
嵩密度(g/cm3)=測定試料の質量(W)/測定試料の体積(V)
また、予備発泡粒子の嵩発泡倍数は、次式により算出される数値である。
嵩発泡倍数=1/嵩密度(g/cm3)
本発明の発泡成形体の密度は特に限定されないが、通常は0.010〜0.10g/cm3の範囲内とし、0.015〜0.050g/cm3の範囲内とするのが好ましい。
<発泡成形体の密度>
50cm3以上(半硬質および軟質材料の場合は100cm3以上)の試験片を材料の元のセル構造を変えない様に切断し、その質量を測定し、次式により算出した。
密度(g/cm3)=試験片質量(g)/試験片体積(cm3)
試験片状態調節、測定用試験片は、成形後72時間以上経過した試料から切り取り、23℃±2℃×50%±5%または27℃±2℃×65%±5%の雰囲気条件に16時間以上放置したものである。
また、発泡成形体の発泡倍数は次式により算出される数値である。
発泡倍数=1/密度(g/cm3)
(発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造)
熱可塑性樹脂として重量平均分子量(Mw)20万のポリスチレン樹脂(東洋スチレン社製、商品名「HRM10N」)100質量部に対し、微粉末タルク0.3質量部を加え、これらを口径90mmの単軸押出機に、連続供給した。押出機内温度としては、最高温度210℃に設定し、樹脂を溶融させた後、発泡剤として樹脂100質量部に対して5質量部のペンタン(イソペンタン:ノルマルペンタン=20:80(質量比))を押出機の途中から圧入した。押出機内で樹脂と発泡剤を混練するとともに冷却し、押出機の先端からダイに流入してきた溶融樹脂の温度を180℃、ダイの温度を溶融樹脂の温度より105℃高い温度とし、ダイの樹脂導入部の圧力を12MPaに保持して、直径0.6mmでランド長さが3.0mmの小孔が200個配置されたダイより、このダイの吐出側に連結され、冷却水の温度40℃、冷却水の圧力0.5MPa、冷却水の流量18000(kg/hr)の冷却水が循環するカッティング室内に、発泡剤含有溶融樹脂を樹脂吐出量170(kg/hr)で押し出すと同時に、円周方向に10枚の刃を有する高速回転カッターにて押出物を切断した。冷却水の流量/樹脂吐出量の質量比は106であった。カッターの樹脂吐出面に対する押圧力は、0.4MPaに設定した。溶融樹脂の温度は図2に示す押出機1の出口からダイ2の入口までの間で測定し、ダイの温度は図2に示すダイ2の厚みの約1/2厚み部分に設けた熱電対の温度センサ29の先端部で測定した。切断した粒子を循環する冷却水で冷却しながら、粒子分離器に搬送し、粒子を冷却水と分離した。さらに、捕集した粒子を脱水・乾燥して発泡性ポリスチレン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、変形、ヒゲ等の発生もなく、ほぼ完全な球体であり、平均粒径は約1.1mmであった。
得られた発泡性ポリスチレン系樹脂粒子100質量部に対して、ポリエチレングリコール0.03質量部、ステアリン酸亜鉛0.15質量部、ステアリン酸モノグリセライド0.05質量部、ヒドロキシステアリン酸トリグリセライド0.05質量部を発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の表面全面に均一に被覆した。
前記の通り製造した発泡性ポリスチレン系樹脂粒子は、15℃の保冷庫中に入れ、72時間に亘って放置した後、円筒型バッチ式予備発泡機に供給して、吹き込み圧0.05MPaの水蒸気により加熱し、予備発泡粒子を得た。得られた予備発泡粒子は、嵩密度0.020g/cm3(嵩発泡倍数50倍)であった。
続いて、得られた予備発泡粒子を室温雰囲気下、24時間に亘って放置した後、長さ400mm×幅300mm×高さ50mmの長方形状のキャビティを有する成形型内に予備発泡粒子を充填し、その後、成形型のキャビティ内を水蒸気でゲージ圧0.08MPaの圧力で20秒間に亘って加熱し、その後、成形型のキャビティ内の圧力が0.01MPaになるまで冷却し、その後成形型を開き、長さ400mm×幅300mm×高さ50mmの長方形状の発泡成形体を取り出した。得られた発泡成形体は、密度0.020g/cm3(発泡倍数50倍)であった。
前述した通りの方法で製造した実施例1の発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、以下の<開孔率>、<合着粒子の割合>についての評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて<総合評価の判定基準>に基づいて評価した。その結果を表1に記す。
発泡性樹脂粒子の製造開始から1時間経過後、ダイの樹脂吐出面を調べ、小孔の開孔率を次のように算出した。
開孔率(ダイ表面の小孔の押出時開孔率)=開孔数/ダイ全小孔数×100(%)
吐出量(kg/hr)=1時間当たり、カッターで切り出される全発泡性樹脂粒子の総質量
=開孔数×切り出し個数×1粒質量
=開孔数×カッター刃数×カッター回転数×1粒質量
よって開孔数は、
開孔数=吐出量(kg/hr)/〔カッター刃数×カッター回転数(rph)×1粒質量(kg/個)となるため、開孔率は次式で算出できる。
開孔率(E)=開孔数/全小孔数×100(%)
=〔Q/(N×R×60×(M/100)/1000)〕/H×100(%)
(式中、Qは吐出量(kg/hr)、Nはカッター刃の枚数、Rはカッター回転数(rpm)、Mは100粒質量(g)(発泡性樹脂粒子から任意の100粒を選び、最小目盛0.000lgの電子天秤で計量した100粒質量とした、Hはダイの全小孔数をそれぞれ表す。)
開孔率は以下の基準で評価した。
良好(○) : 70%以上
やや良好(△) : 50%以上70%未満
不良(×) : 50%未満
任意に選んだ発泡性樹脂粒子約1gを電子天秤にて精秤し質量を求めた(W1)。そのなかから2個以上合着している粒子を選別し、同様に電子天秤にて精秤して質量(W2)を求めて次式により算出した。
合着粒子率=W2/W1×100(%)
合着粒子は以下の基準で評価した。
良好(○) : 0.5%未満
やや良好(△) : 0.5以上、1.0%未満
不良(×) : 1.0%以上
特に良好(◎) : 開孔率、合着率の両方が○
良好(○) : 開孔率、合着率のいずれか一つが○又は△或いは両方とも△
不良(×) : 開孔率、合着率のいずれか一つが×或いは両方とも×
冷却水圧力を1.0MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
冷却水圧力を1.7MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
カッターの押圧力を0.1MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
カッターの押圧力を0.2MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
カッターの押圧力を1.2MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
カッターの押圧力を0.8MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表1に記す。
発泡剤を使用しないこと以外は、実施例1と同様に実施し、発泡剤を含まないポリスチレン系樹脂粒子を得た。このポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表2に記す。
熱可塑性樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(旭化成ケミカルズ社製、製品名「サンテックEF0510」)を使用し、樹脂温度を250℃、冷却媒体の温度を60℃に変更したこと以外は、実施例8と同様に実施し、熱可塑性樹脂粒子を得た。この熱可塑性樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表2に記す。
熱可塑性樹脂としてポリプロピレン(プライムポリマー社製、製品名「F−744NP」)を使用し、樹脂温度を260℃、冷却媒体の温度を60℃に変更したこと以外は、実施例8と同様に実施し、熱可塑性樹脂粒子を得た。この熱可塑性樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表2に記す。
冷却水の流量を6000kg/hrとし、冷却水の流量/樹脂吐出量の質量比を35に変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表3に記す。
カッターの押圧力を0.04MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表3に記す。
カッターの押圧力を2.5MPaに変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表3に記す。
比較例3では、カッターの押圧力による負荷により、押出機が停止し、連続運転が困難であった。
冷却水の流量を44200kg/hrとし、冷却水の流量/樹脂吐出量の質量比を260に変更した以外は実施例1と同様に実施した。発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造時、実施例1と同様に開孔率、合着粒子の割合について評価試験を行い、それぞれの結果に基づいて総合評価した。その結果を表3に記す。
また、異形粒子の発生及び樹脂粒子同士の合着を抑制し得るので、均一で略球状の熱可塑性樹脂粒子を効率よく生産することができた。
また、カッターの押圧力が本発明の範囲を下回る、0.04MPaとした条件下で樹脂粒子の製造を行った比較例2は、合着粒子率が実施例1〜10よりも高くなり、総合評価は不良となった。
また、カッターの押圧力が本発明の範囲を上回る、2.5MPaとした条件で樹脂粒子の製造を行った比較例3は、合着粒子率が高く、且つ開孔率が低くなり、総合評価は不良となった。さらに、比較例3では、カッターの押圧力による負荷により、押出機が停止し、連続運転が困難であった。
また、冷却水の流量/樹脂吐出量との質量比が本発明の範囲を上回る、260とした条件下で樹脂粒子の製造を行った比較例4は、開孔率が非常に低くなり、総合評価は不良となった。
Claims (10)
- 樹脂供給装置内で溶融された熱可塑性樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの樹脂吐出面に形成された小孔から直接冷却媒体中に押し出し、前記ダイの樹脂吐出面に押圧された状態で設けられたカッターによって押出物を切断するとともに、押出物を冷却媒体との接触により冷却固化して熱可塑性樹脂粒子を得る、溶融押出法による熱可塑性樹脂粒子の製造方法において、
冷却媒体の流量(L1)と樹脂吐出量(L2)との質量比(L1/L2)が40〜250の範囲であり、樹脂吐出面に対するカッターの押圧力が0.05〜2.0MPaの範囲となる条件下で熱可塑性樹脂粒子を得ることを特徴とする熱可塑性樹脂粒子の製造方法。 - 冷却媒体の温度が20〜80℃の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 冷却媒体の圧力が0.1〜2.0MPaの範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 樹脂供給装置内で溶融された熱可塑性樹脂に発泡剤を加えて混練し、発泡剤含有溶融樹脂を樹脂供給装置先端に付設されたダイの樹脂吐出面に形成された小孔から直接冷却媒体中に押し出し、前記ダイの樹脂吐出面に押圧された状態で設けられたカッターによって押出物を切断するとともに、押出物を冷却媒体との接触により冷却固化して発泡性熱可塑性樹脂粒子を得る、溶融押出法による発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法において、
冷却媒体の流量(L1)と樹脂吐出量(L2)との質量比(L1/L2)が40〜250の範囲であり、樹脂吐出面に対するカッターの押圧力が0.05〜2.0MPaの範囲となる条件下で発泡性熱可塑性樹脂粒子を得ることを特徴とする発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。 - 冷却媒体の温度が20〜80℃の範囲であることを特徴とする請求項4に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 冷却媒体の圧力が0.1〜2.0MPaの範囲であることを特徴とする請求項4又は5に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱可塑性樹脂粒子の製造方法によって得られた熱可塑性樹脂粒子。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法によって得られた発泡性熱可塑性樹脂粒子。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法によって得られた発泡性熱可塑性樹脂粒子を加熱し発泡させて得られた予備発泡粒子。
- 請求項9に記載の予備発泡粒子を成形型のキャビティに充填し、加熱して型内発泡成形して得られた発泡成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214057A JP6043562B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 熱可塑性樹脂粒子の製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、予備発泡粒子の製造方法及び発泡成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012214057A JP6043562B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 熱可塑性樹脂粒子の製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、予備発泡粒子の製造方法及び発泡成形体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014065868A true JP2014065868A (ja) | 2014-04-17 |
JP6043562B2 JP6043562B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=50742570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012214057A Active JP6043562B2 (ja) | 2012-09-27 | 2012-09-27 | 熱可塑性樹脂粒子の製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、予備発泡粒子の製造方法及び発泡成形体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6043562B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110815629A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-02-21 | 泰兴汤臣压克力有限公司 | 一种水流引导型聚合物水下切粒机 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01234212A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd | 熱可塑性樹脂微細粒子の製造方法 |
WO2008102874A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Sekisui Plastics Co., Ltd. | 造粒用ダイス、造粒装置及び発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法 |
JP2009066974A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kobe Steel Ltd | 水中カット造粒方法及び水中カット造粒装置 |
JP2010179627A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、熱可塑性樹脂発泡粒子の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法 |
WO2011065561A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡性熱可塑性樹脂粒子とその製造方法 |
JP2011126096A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Sekisui Plastics Co Ltd | 熱可塑性樹脂粒子の製造装置および製造方法 |
-
2012
- 2012-09-27 JP JP2012214057A patent/JP6043562B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01234212A (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd | 熱可塑性樹脂微細粒子の製造方法 |
WO2008102874A1 (ja) * | 2007-02-23 | 2008-08-28 | Sekisui Plastics Co., Ltd. | 造粒用ダイス、造粒装置及び発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法 |
JP2009066974A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Kobe Steel Ltd | 水中カット造粒方法及び水中カット造粒装置 |
JP2010179627A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、熱可塑性樹脂発泡粒子の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法 |
WO2011065561A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡性熱可塑性樹脂粒子とその製造方法 |
JP2011126096A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Sekisui Plastics Co Ltd | 熱可塑性樹脂粒子の製造装置および製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110815629A (zh) * | 2019-11-14 | 2020-02-21 | 泰兴汤臣压克力有限公司 | 一种水流引导型聚合物水下切粒机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6043562B2 (ja) | 2016-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5372783B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法及び発泡成形体 | |
WO2011118706A1 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体、熱可塑性樹脂予備発泡粒子とその製造方法、及び熱可塑性樹脂発泡成形体 | |
WO2010090046A1 (ja) | 発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、熱可塑性樹脂発泡粒子の製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP5882070B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法及び発泡成形体 | |
WO2012043439A1 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体及びその製造方法、断熱材、並びに緩衝材 | |
JP5603629B2 (ja) | 熱可塑性樹脂予備発泡粒子の製造方法、熱可塑性樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP5603628B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びポリスチレン系樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP6043562B2 (ja) | 熱可塑性樹脂粒子の製造方法、発泡性熱可塑性樹脂粒子の製造方法、予備発泡粒子の製造方法及び発泡成形体の製造方法 | |
JP5641846B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5756003B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5425654B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5986410B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2013072003A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2012207186A (ja) | 加熱溶融発泡成形用の発泡剤含有熱可塑性樹脂粒子とその製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法 | |
JP5704831B2 (ja) | 気泡含有発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP2012207156A (ja) | 加熱溶融発泡成形用の発泡剤含有熱可塑性樹脂粒子とその製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法 | |
JP5809508B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2013227537A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 | |
JP2012072231A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2013071998A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP5734611B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子、ポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2012207157A (ja) | 加熱溶融発泡成形用の発泡剤含有熱可塑性樹脂粒子とその製造方法及び熱可塑性樹脂発泡成形体とその製造方法 | |
JP5710465B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、及び、発泡性ポリスチレン系樹脂粒子の製造方法 | |
JP2012077115A (ja) | 断熱材とその製造方法 | |
JP2013071995A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、ポリスチレン系樹脂予備発泡粒子及びポリスチレン系樹脂発泡成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150709 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160610 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6043562 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |