JP2014065804A - マット固定用粘着テープ - Google Patents

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Abstract

【課題】充分なタック性及び高い粘着力を有し、且つ糊残りの少ないマット固定用粘着テープを提供すること。
【解決手段】基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなる粘着テープであって、前記粘着剤層は、(A)(メタ)アクリル系共重合体100重量部、(B)粘着付与樹脂Iとして離型剤1〜20重量部、粘着付与樹脂IIとして重合ロジン系樹脂0.5〜15重量部、並びに、(C)硬化剤としてカルボジイミド系化合物0.05〜4.0重量部を含有する粘着剤組成物を塗工してなるマット固定用粘着テープ。
【選択図】なし

Description

本発明は、充分なタック性及び高い粘着力を有し、且つ糊残りの少ないマット固定用粘着テープに関する。
マット固定用粘着テープは、病院や電子部品製造工場、半導体製造工場等の無塵の環境が望まれる場所、また公共施設及びスーパー等の大型施設においては、出入りする者の靴に付着した塵、埃を除去するまた水等を吸収し滑り止め目的で日常的に用いられている防塵用マット等を固定する目的で使用されている。マット固定用粘着テープには一般に高い粘着力が求められるが、粘着テープの粘着力を向上させる方法として、粘着付与剤を添加することが行われる(特許文献1)。しかしながら、粘着力を共に向上させようとして大量の粘着付与剤を添加すると、タック性が著しく低下して、粘着テープとしての役割を果たせなくなるという問題があった。また、新規マット交換時に一旦張り付けたテープを剥がす場合、粘着力が高いだけでなく、テープを剥がしたあとが残らないことが重要である。しかし、粘着力を高めると、テープの貼付対象物に糊が残ってしまうという問題があった。
特開2007−2212号公報
本発明は、充分なタック性及び高い粘着力を有し、且つ糊残りの少ないマット固定用粘着テープを提供することを目的とする。
上記のような状況の下、本発明者らは、前記粘着剤層に、(A)(メタ)アクリル系共重合体、(B)離型剤、(C)重合ロジン系樹脂、並びに、(D)カルボジイミド系化合物を一定量含有する粘着剤組成物を用いることにより、充分なタック性及び高い粘着力を両立したマット固定用粘着テープが得られることを見出した。本発明者らはさらに、基材のタテ糸及びヨコ糸の糸密度、基材のラミネートの厚み等を検討し、本発明を完成させるに至った。
従って、本発明は以下の項を提供する:
項1.基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなる粘着テープであって、
前記粘着剤層は、(A)(メタ)アクリル系共重合体100重量部、(B)粘着付与樹脂Iとして離型剤1〜20重量部、(C)粘着付与樹脂IIとして重合ロジン系樹脂0.5〜15重量部、並びに、(D)硬化剤としてカルボジイミド系化合物0.05〜3.0重量部を含有する粘着剤組成物を塗工してなるマット固定用粘着テープ。
項2.上記硬化剤カルボジイミド系化合物が下記一般式(3)
O=C=N−(R−N=C=N)−N=C=O (3)
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表され、かつ数平均分子量1000〜4000である項1記載の粘着テープ。
項3.重合ロジン系樹脂の軟化点は、120〜130℃である項1又は2記載の粘着テープ。
項4.基材が、ポリエステル糸をタテ糸、ヨコ糸に使用した基布の少なくとも片方の面をポリエチレンでラミネートした基材である項1〜3のいずれか1項に記載の粘着テープ。
本発明によれば、充分なタック性及び高い粘着性を有し、糊残りが少ない粘着テープを提供することができる。従って、本発明の粘着テープは、一旦張り付けたテープを剥がすような用途、すなわち、マット敷く際の固定用テープ、塗装作業の際の養生テープ、荷物運搬作業時に壁等にビニールシートを固定するためのテープ等として用いる場合に有用である。
以下に本発明を詳述する。
本発明のマット固定用粘着テープは、基材と該基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなる。
上記粘着剤層は(A)(メタ)アクリル系共重合体、(B)粘着付与樹脂I、(C)粘着付与樹脂II、及び(D)硬化剤を含有する粘着剤組成物を上記基材に塗工してなるものである。
上記(メタ)アクリル系共重合体としては、好ましくは、(a)アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(b)カルボキシル基含有単量体、及び(c)下記一般式(1)
−(C=O)−O−R (1)
[式中、R及びRの一方は、一般式(2)
Figure 2014065804
(式中、Rは、水素又はメチル基を示す。)
で表わされる置換基を示す。
及びRのもう一方は、炭素数1〜3のアルキル基を示す。]
で表わされるエステル化合物を含有する単量体混合物を重合することにより得られるものが挙げられる。
上記アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルは特に限定されず、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なかでも、2−エチルヘキシルアクリレート等が好適である。これらのアルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本明細書において、(メタ)アクリル酸はアクリル酸又はメタクリル酸を示し、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを示す。
上記単量体混合物における上記炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの配合量の下限は、好ましくは、65重量%、上限は99.8重量%である。上記炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの配合量が65重量%未満であると、凝集力が過剰に大きくなるためタックが低下し、99.8重量%を超えると、凝集力が過剰に低下するため粘着力が低下する。上記炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの配合量の、より好ましい下限は70重量%、好ましい上限は98重量%であり、さらに好ましい下限は75重量%、さらに好ましい上限は95重量%である。
上記カルボキシル基含有単量体は特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。これらのカルボキシル基含有単量体は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記単量体混合物における上記カルボキシル基含有単量体の配合量の下限は、好ましくは、0.1重量%、上限は27重量%である。上記カルボキシル基含有単量体の配合量が0.1重量%未満であると、硬化剤との反応点が消失し粘着力が著しく低下し、27重量%を超えると、ガラス転移点が過剰に高温になり、タックが低下する。上記カルボキシル基含有単量体の配合量のより好ましい下限は0.3重量%、好ましい上限は25重量%であり、さらに好ましい下限は0.5重量%、さらに好ましい上限は22重量%である。
下記一般式(1)
−(C=O)−O−R (1)
[式中、R及びRの一方は、一般式(2)
Figure 2014065804
(式中、Rは、水素又はメチル基を示す。)
で表わされる置換基を示す。
及びRのもう一方は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。]
で表わされるエステル化合物は特に限定されず、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソプロペニル、酪酸イソプロペニル、及び吉草酸イソプロペニルが挙げられる。これらのエステル化合物は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、メチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル等が好ましい。
上記単量体混合物における一般式(1)で表わされるエステル化合物の配合量の下限は2重量%、上限は20重量%である。上記一般式(1)で表わされるエステル化合物の配合量が2重量%未満であると、粘着剤組成物の保持力が低下し、20重量%を超えると、ガラス転移点が過剰に高温になり、タックが低下する。上記一般式(1)で表わされるエステル化合物の好ましい上限は15重量%であり、より好ましい上限は10重量%である。
本発明においては、その他重合可能な単量体(d)、すなわち上記成分(a)〜(c)以外の重合可能な単量体を含んでいてもよい。
上記その他重合可能な単量体(d)は特に限定されず、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等や、アクリルアミド、2−メチルアクリルアミド、2−エチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等のアミド基含有単量体等が挙げられる。これらのその他重合可能な単量体は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、アミド基含有単量体が好適である。
上記単量体混合物における上記その他重合可能な単量体(d)を配合する場合、配合量の上限は8重量%である。上記その他重合可能な単量体(d)の配合量が8重量%を超えると、ガラス転移点が過剰に高温になり、タックが低下する。上記その他重合可能な単量体を配合する場合、その配合量の好ましい下限は0.5重量%、好ましい上限は7重量%であり、より好ましい下限は1重量%、より好ましい上限は6重量%である。
本発明は、上記単量体混合物における上記一般式(1)で表わされるエステル化合物の配合割合が、上記アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル1重量部に対して、0.15重量部未満、好ましくは0.12未満であることが好ましい。一般式(1)で表わされるエステル化合物と上記アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの配合割合を上記範囲とすることにより、高い粘着力を有しつつ、充分なタック性を有しかつ糊残りが抑制されるという、背反する特徴を併せ持つ粘着テープを得ることができる。
また、粘着テープの貼り付け面に対し水平方向への荷重に対する応力を高める観点から、本発明においては、上記単量体混合物における(b)カルボキシル基含有単量体の配合割合は、前記(a)アルキル基の炭素数が5〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステル65〜99.8重量%に対して、下限は0.1重量%、上限は8重量%が好ましい。より好ましい下限は0.3未満、好ましい上限は6である。
本発明においては、上記粘着付与樹脂Iとして、離型剤を用いる。離型剤としては、例えば長鎖アルキル基の結合したアクリル酸系、ポリエステル系、ポリアミド系、マレイミド系の高分子化合物とポリオルガノシロキサン系化合物等が挙げられる。市販品としては、ピーロイル1050(一方社油脂工業社製、マレイミド系高分子化合物:アルキル部分の炭素数が8〜40であるN−アルキルマレイミドの重合体)、ピーロイル1070(一方社油脂工業社製、マレイミド系高分子化合物:アルキル部分の炭素数が8〜40であるN−アルキルマレイミドの重合体)等が挙げられる。
上記粘着剤組成物において上記(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対する上記(B)粘着付与樹脂Iの配合量の下限は1.0重量部、上限は20重量部である。上記粘着付与樹脂の配合量が1.0重量部未満であると、再剥離性が低下し、床面に糊残りしやすく20重量部を超えると、粘着力が弱くマット固定できず、剥がれる。上記粘着付与樹脂Iの配合量の好ましい下限は3.0重量部、好ましい上限は15重量部であり、より好ましい下限は5.0重量部、より好ましい上限は12重量部である。
本発明においては、上記粘着付与樹脂IIとして、重合ロジン系樹脂を用いる。重合ロジン系樹脂としては、例えば、天然樹脂のロジンやロジンを重合、変性した重合ロジン、ロジンエステル、水添ロジン等が挙げられる。かかる重合ロジン系樹脂の市販品としては、ペンセルD−125(荒川化学工業社製)、ペンセルD−160(荒川化学工業社製)等が挙げられる。また、重合ロジン系樹脂としては、軟化点が120〜170℃であるものが好ましく、120〜130℃であるものがより好ましい。
上記粘着剤組成物において上記(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対する上記粘着付与樹脂IIの配合量の下限は0.5重量部、上限は15重量部である。上記粘着付与樹脂の配合量が0.5重量部未満であると、粘着力が低下し、15重量部を超えると、経時での変色等の問題が発生する。上記粘着付与樹脂の配合量の好ましい下限は0.8重量部、好ましい上限は12重量部であり、より好ましい下限は1.0重量部、より好ましい上限は10重量部である。
上記粘着剤組成物は、硬化剤としてカルボジイミド系化合物を含有する。カルボジイミド系化合物としては、例えば、下記一般式(3)
O=C=N−(R−N=C=N)−N=C=O (3)
(式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を示す)
で表され、かつ数平均分子量1000〜4000である化合物等が挙げられる。かかるカルボジイミド系化合物の市販品としては、日清紡ケミカル社製のカルボジライトV−05(分子量1200)、カルボジライトV−07(分子量3000)等を挙げることができる。
上記粘着剤組成物において上記(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対する上記硬化剤の配合量の下限は0.05重量部、上限は4重量部である。上記硬化剤の配合量が0.05重量部未満であると、再剥離性が低下し、4重量部を超えると、ガラス転移点が過剰に高温になり、タックが低下する。上記硬化剤の配合量の好ましい下限は0.3重量部、好ましい上限は3.5重量部であり、より好ましい下限は0.5重量部、より好ましい上限は3.0重量部である。
上記粘着剤組成物は、必要に応じて、帯電防止剤、可塑剤、樹脂、界面活性剤、ワックス、微粒子充填剤、熱安定剤、酸化防止剤等の公知の添加剤を含有してもよい。
本発明においては、ジッピング抑制の観点から、上記粘着剤組成物に炭化水素系オイル、ポリブテン、又は可塑剤を配合してもよい。炭化水素系オイル、ポリブテン、及び可塑剤を配合する場合、その配合量は特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル系共重合体(A)100重量部に対して、炭化水素系オイル、ポリブテン又は可塑剤を0.5〜10重量部、より好ましくは、1.5〜7重量部配合するのが好ましい。
炭化水素系オイル、ポリブテン又は可塑剤としては、通常、ゴム、塩化ビニル樹脂等に配合されるものを適宜用いることができ、例えば、以下のものが挙げられる:
炭化水素系オイルとしては、例えば、プロセスオイル、ひまし油、トール油等が挙げられる。より具体的には、ハートールFA−1(ハリマ化成)、JCT oilB等の商品名で販売されているものを用いることができる。
ポリブテンとしては、例えば、重量平均分子量が300〜2000、好ましくは500〜1000のものを用いることができる。より具体的には、LV−50、LV−100(日石)等の商品名で販売されているものを用いることができる。
可塑剤としては、例えば、ポリエステル系可塑剤、フタル酸系可塑剤等が挙げられる。より具体的には、アデカサイザーRS−107、アデカサイザーD−32、アデカサイザーD−55等の商品名で販売されているものを用いることができる。
これらの炭化水素系オイル、ポリブテン及び可塑剤は、1種単独で、又は2種以上を組合わせて用いることができる。
上記基材は特に限定されず、二軸延伸ポリプロピレン等の従来公知の基材を用いることができる。なかでも、手切れ性等に優れることから、ポリエステル糸をタテ糸、ヨコ糸に使用した基布の少なくとも片方の面をポリエチレンでラミネートした基材、又は、ポリエステル糸をタテ糸、フラットヤーンをヨコ糸に使用した基布の少なくとも片方の面をポリエチレンでラミネートした基材が好適である。
また、本発明においては、粘着テープを剥がす際の基材の切れを抑制すること、及び基布からラミネートしたポリエチレンが剥がれ床材等に残る、いわゆるラミ抜けを抑制する観点から、当該基材がポリエステル糸をタテ糸及びヨコ糸に使用した基布の両面をポリエチレンでラミネートした基材であり、両面のポリエチレンの密度が0.91〜0.95g/cmで且つメルトマスフローレイトが0.5〜10.0g/10分であり、粘着剤層に接しない面のポリエチレン厚み(a)と粘着剤層に接する面のポリエチレン厚み(b)が(a)>(b)であり(a)−(b)が5〜25μmであることが好ましい。
さらに、剥離時の基材の切れ抑制の観点から、前記基材におけるタテ糸の糸密度が、40〜60本/インチであることが好ましく、45〜55本/インチであることがより好ましい。同様に、前記基材におけるヨコ糸の糸密度が、10〜30本/インチであることが好ましく、15〜20本/インチであることがより好ましい。さらに、剥離時の基材の切れ抑制の観点から、前記基材における端裂抵抗強度が、100N/25mm以上であることが好ましい。
本発明の粘着テープは、上記基材の片面にのみ上記粘着剤層を有する片面粘着テープであってもよく、上記基材の両面に上記粘着剤層を有する両面粘着テープであってもよいが、マット固定用粘着テープとして用いる場合、基材の片面にのみ粘着剤層を有する片面粘着テープが好ましい。本発明の粘着テープは、上記基材の少なくとも片面に上記粘着剤組成物を塗工して粘着剤層を形成することにより製造することができる。上記塗工の方法は特に限定されず、例えば、ドクターナイフやスピンコーター等を用いた従来公知の塗工方法を用いることができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
(1)(メタ)アクリル系共重合体の調製
2−エチルヘキシルアクリレート(2−EHA)87.5重量部、アクリル酸2.0重量部、メチルアクリレート10重量部、アクリルアミド2重量部、及び重合開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)0.2重量部を添加し、フラスコ中で60℃、6時間溶液重合することにより(メタ)アクリル系共重合体を得た。
(2)粘着テープの製造
上記(1)で得られた(メタ)アクリル系共重合体100重量部に対して、離型剤としてマレイミド系離型剤(一方社油脂社製、ピーロイル1050、軟化点70℃)、重合ロジン系樹脂として重合ロジンエステルA(荒川化学工業社製、ペンセルD−125、軟化点125℃)10重量部と、硬化剤としてカルボジイミド系A硬化剤(日清紡ケミカル社製、カルボジライトV−05、数平均分子量1200)2.0重量部を加え、スパチュラを用いて常温で攪拌することにより混合して粘着剤組成物を調製した。一方、基材として厚さ100μmであるPETクロス基材(糸密度、タテ糸:54本/インチ、ヨコ糸: 15本/インチ)をポリエチレンでラミネートしたものを準備した。
基材の一方の面上に粘着剤組成物を、アプリケーターを用いて粘着剤層の厚さが45μmとなるように塗工した。塗工後、100℃で3分間乾燥後、40℃で3日間養生して粘着テープを得た。
(実施例2〜8、比較例1〜5)
成分(A)〜(C)の組成を表1のようにした以外は実施例1と同様にして実施例2〜6、及び比較例1〜5の粘着テープを得た。
尚、表1における(B)粘着付与樹脂I、(C))粘着付与樹脂B及び(D)硬化剤の表示は以下の通り:
離型剤A:ピーロイル1050(一方社油脂社製、マレイミド系離型剤、軟化点70℃)
離型剤B:ピーロイル1070(一方社油脂社製、マレイミド系離型剤、軟化点80℃)
重合ロシ゛ンエステルA:ペンセルD−125(荒川化学工業社製、軟化点125℃)
重合ロシ゛ンエステルB:ペンセルD−160(荒川化学工業社製、軟化点160℃)
テルヘ゜ンフェノール:YSポリスターT160(ヤスハラケミカル社製、軟化点160℃)
カルホ゛シ゛イミト゛系A:カルボジライトV−05(日清紡ケミカル社製、数平均分子量1200)
カルホ゛シ゛イミト゛系B:カルボジライトV−07(日清紡ケミカル社製、数平均分子量3000)
アシ゛リシ゛ン系:HDU(相互薬工社製、数平均分子量254)。
評価方法
(1)対硬質塩ビ粘着力
商業施設の床等で多く使用されているPタイル(硬質塩ビ)板を80×150mmにカットし、表面に25mm幅のテープサンプルを貼り付け180°剥離強度を測定した。
(2)対硬質塩ビ糊残り評価
上記と同様なPタイル(硬質塩ビ)板を80×150mmにカットし、表面に25mm幅のテープサンプルを25×100mmにカットし貼り付け70℃で100hr放置後の、糊残りの有無を5点満点で評価した。
5点:糊残りなし
4点:点状糊残りあり
3点:2〜3割糊残りあり
2点:3〜7割糊残りあり
1点:8割〜全面糊残りあり。
(3)対硬質塩ビ定荷重90°保持力
上記と同様なPタイル(硬質塩ビ)板を80×150mmにカットし、表面に25mm幅のテープサンプルを貼り付け40℃条件下で2時間後の対サッシ定荷重90°保持力を測定した。
(4)タック性の評価
JIS Z 0237に準じる方法により、傾斜式ボールタックの値を測定した。
結果を下記表1に示す。
Figure 2014065804

Claims (4)

  1. 基材と前記基材の少なくとも片面に形成された粘着剤層とからなる粘着テープであって、
    前記粘着剤層は、(A)(メタ)アクリル系共重合体100重量部、(B)粘着付与樹脂Iとして長鎖アルキル基の結合した高分子化合物を主成分とする離型剤1〜20重量部、(C) 粘着付与樹脂IIとして重合ロジン系樹脂0.5〜15重量部、並びに、(D)硬化剤としてカルボジイミド系化合物0.05〜4.0重量部を含有する粘着剤組成物を塗工してなるマット固定用粘着テープ。
  2. 上記硬化剤カルボジイミド系化合物が下記一般式(3)
    O=C=N−(R−N=C=N)−N=C=O (3)
    (式中、Rは、炭素数1〜4のアルキル基を示す)
    で表され、かつ数平均分子量1000〜4000である請求項1記載の粘着テープ。
  3. 重合ロジン系樹脂の軟化点は、120〜130℃である請求項1又は2記載の粘着テープ。
  4. 基材が、ポリエステル糸をタテ糸、ヨコ糸に使用した基布の少なくとも片方の面をポリエチレンでラミネートした基材である請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着テープ。
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