JP2014065565A - 紙捌き装置および紙捌き方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙捌き装置を用いる紙捌き処理の性能を向上させる。
【解決手段】紙捌き装置10は、用紙束Pをその一角を下向きにして傾けて保持するよう、その用紙束Pの一角を挟んで直交する端面をそれぞれ支持するガイド板24,26と、ガイド板24,26を振動させるための振動機構20と、エア供給源と、ガイド板24,26のそれぞれにおいて用紙束Pを支持するガイド面に設けられ、エア供給源から供給されたエアを用紙面の端面に向けて吐出するための吐出口34と、用紙束Pにおけるガイド面とは反対側の端面を掃くことにより、吐出されたエアの用紙間における流通を促進するための紙捌き用ブラシが設けられたノズルユニット46と、ノズルユニット46と装置本体14とを接続するホース42と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙束を一枚ずつの用紙に分離しやすくなるよう捌く紙捌き装置および紙捌き方法に関する。
例えば新聞チラシを丁合する場合、同種のチラシが積み重ねられた用紙束をその種別ごとに割り当てられた丁合機の各給紙部にセットする。しかしながら、このようなチラシは一般に、予め広告が印刷された用紙が積み重ねられた状態で搬入・保管されるため、その間に紙同士が静電気等の作用により密着してしまい、丁合時に同種の用紙が複数枚繰り出されて重送を引き起こす虞があった。
このような問題を解消するため、印刷や丁合前に用紙束を捌くとともにその縁を揃える紙捌き装置が広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。この装置は、用紙束を配置するための受枠と、この受枠を振動させるための加振手段と、受枠内に配置された紙束の端面に向けてエアを吹き付ける送風手段を備える。受枠には紙束の直交する端面を傾斜状にして支持する二つの斜面部が形成される。このような装置によれば、用紙束をセットした状態で受枠の斜面部から紙束の端面に向けてエアを吹き付けつつ、受枠を振動させることにより、紙束を一枚ずつ分離しながらその縁を揃えることができる。
特開2004−1984号公報
しかしながら、例えば保管中の湿度等の影響により用紙束に波うちが生じた場合、あるいはオフセット印刷における針の跡が互いに食い込んでいる場合など、用紙束そのものの部分的な変形が用紙間の密着を助長しているような場合には、このように用紙束の片面側からエアを吹き付けたり、受枠を振動させたりするだけではこれを良好に捌けない場合があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、紙捌き装置を用いる紙捌き処理の性能を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の紙捌き装置は、用紙束をその一角を下向きにして傾けて保持するよう、その用紙束の一角を挟んで直交する端面をそれぞれ支持する第1のガイド板および第2のガイド板が設けられた装置本体と、第1のガイド板および第2のガイド板を振動させるための振動機構と、エア供給源と、第1のガイド板および第2のガイド板のそれぞれにおいて用紙束を支持するガイド面に設けられ、エア供給源から供給されたエアを用紙面の端面に向けて吐出するためのエア吐出口と、用紙束におけるガイド面とは反対側の端面を掃くことにより、エア吐出口から吐出されたエアの用紙間における流通を促進するための紙捌き用ブラシと、紙捌き用ブラシと装置本体とを接続する、少なくとも一部が可撓に構成された接続部材と、を備える。
この態様によると、用紙束の紙捌き処理を実行する際に、仮に用紙束そのものの部分的な変形が用紙間の密着を助長していたとしても、紙捌き用ブラシの毛先が用紙間に差し込まれることで、各ガイド板から吐出されたエアの用紙間における流通が促進され、その密着状態が解かれ易くなる。すなわち、用紙束の保管状態によらず、紙捌き処理の性能を確保することができる。
具体的には、接続部材として、エア吐出口とは別にエア供給源から供給されるエアを流通させるホースと、ホースの先端に設けられたノズルと、を備えてもよい。そして、紙捌き用ブラシがノズルに設けられたエアの噴出口の周囲の少なくとも一部に植毛されていてもよい。
この態様によると、第1,第2のガイド板とは別に作業者が自由に操作できるノズルからもエアが噴出される。特に、紙捌き用ブラシがノズルの噴出口と同じ面に設けられているため、紙捌き用ブラシが掃く用紙束の端面に直接エアを噴き付けることができ、紙捌き処理の効率をより高められるようになる。なお、作業効率の面から、紙捌き用ブラシが、用紙束の厚み以上の範囲にわたって設けられていることが好ましい。具体的には、ガイド板が、装置本体に対して固定されたベース板と、ベース板に対向配置された係止板とにより挟まれるように設けられ、ベース板と係止板との間に用紙束をその厚み方向に配列するように構成されてもよい。そして、紙捌き用ブラシが、ベース板と係止板との対向面の間隔よりも大きな範囲にわたって設けられるのが好ましい。
より具体的には、ノズルは、中空の本体の片側平坦面に噴出口を有してもよい。噴出口は、エアの上流側から下流側に向けてその開口幅が小さくなる形状とするのが好ましい。すなわち、ノズルの構造上、その下流側端部に近づくほど内部通路におけるエアの風量および風圧が大きくなる傾向があるところ、このようにノズルの下流側端部に近づくほど噴出口の開口面積を小さくすることで、ノズルから噴出されるエアの風量および風圧を、そのノズルの全長にわたって均等になり易くすることができる。
噴出口として、ノズルにおいてホースに近接する側から第1噴出口、第2噴出口を並設してもよい。その場合、ノズルにおける第1噴出口と第2噴出口との間に、ノズルの内部通路の一部を遮断するように配置され、上流側から流れてきたエアの一部が第1噴出口から噴出されることを促進する遮蔽壁を設けるのが好ましい。このような構成により、各噴出口からエアを均等な風量および風圧で噴出させ易くなる。遮蔽壁は、ノズルの内部通路の通路断面の半分以上を遮断するように設けられるのが好ましい。
本発明の別の態様は、紙捌き方法である。この方法は、用紙束を捌いてその端面を揃える紙捌き方法において、用紙束をその一角を下向きにして傾けて保持するよう、その用紙束の一角を挟んで直交する端面をそれぞれ支持する第1のガイド板および第2のガイド板と、第1のガイド板および第2のガイド板を振動させるための振動機構と、エア供給源と、第1のガイド板および第2のガイド板のそれぞれにおいて用紙束を支持するガイド面に設けられ、エア供給源から供給されたエアを用紙面の端面に向けて吐出するためのエア吐出口とを備える紙捌き装置を作動させ、振動機構により用紙束の端面に振動を与えるとともに、第1のガイド板および第2のガイド板から用紙束の端面にエアを供給する工程と、用紙束の厚み以上の範囲にわたって毛束が植設された紙捌き用ブラシにより、用紙束の端面を掃くことにより、エア吐出口から吐出されたエアの用紙間における流通を促進する工程と、を備える。
この態様によると、仮に用紙束そのものの部分的な変形が用紙間の密着を助長していたために紙捌き装置の作動のみでは十分に捌けない状態であったとしても、その紙捌き装置を作動させつつ、紙捌き用ブラシにて用紙束を端面を掃くことで紙捌き処理を促進することができる。すなわち、紙捌き用ブラシの毛先が用紙間に差し込まれることで、各ガイド板のエア吐出口から吐出されたエアの用紙間における流通が促進され、その密着状態が解かれ易くなる。その結果、用紙束の保管状態によらず、紙捌き処理の性能を向上させることができる。
本発明によれば、紙捌き装置を用いる紙捌き処理の性能を向上させることができる。
第1実施形態に係る紙捌き装置の概略構成を示す斜視図である。 紙捌き装置の概略構成を示す側面図である。 ノズルユニットの構成を表す説明図である。 ノズルユニットの部品の構成を表す説明図である。 ノズルユニットの不使用時の設置態様を表す説明図である。 第2実施形態に係るノズルユニットの構成を表す説明図である。 変形例に係る紙捌き装置を模式的に示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る紙捌き装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、紙捌き装置の概略構成を示す側面図である。
図1に示すように、紙捌き装置10は、基台12、装置本体14および紙受け16を備える。基台12には、装置全体を移動させるための図示しないキャスターが設けられている。装置本体14は、基台12の上面に立設されており、その上部前面側に紙受け16を支持している。装置本体14にはこのほか、紙受け16に向けてエアを供給するためのエア供給機構18、および紙受け16を振動させるための振動機構20が設けられる。
紙受け16は、ベース板22、ガイド板24,26、係止板28,30により形成される枠体からなり、処理対象としての用紙束Pを下方から支持する。ベース板22は概ね長方形状をなし、その用紙束Pとの当接面を概ね鉛直面としつつ、その一角を下にした傾斜状態にて装置本体14に取り付けられる。ガイド板24は長方形状をなし、ベース板22の長辺側の下縁に沿って垂直に接続されており、その前端に係止板28がベース板22と対向するように固定されている。一方、ガイド板26は長方形状をなし、ベース板22の短辺側の下縁に沿って垂直に接続されており、その前端に係止板30がベース板22と対向するように固定されている。なお、本実施形態においては、ベース板22とガイド板24とガイド板26とが1枚の金属板を所定箇所にて直角に折り曲げることにより構成されている。そして、その曲げラインと直行する面をもつ補強板90が、各ガイド板とベース板22との境界部の外側面に沿ってそれぞれ組み付けられて溶接されている。
このような構成により、ガイド板24の上面とガイド板26の上面とが互いに直角となり、用紙束Pは、用紙面を略鉛直にしつつその一角が下向きとなる傾斜姿勢にて紙受け16に支持される。用紙束Pは、その一角を挟んで互いに直交する一方の端面がガイド板24に支持され、他方の端面がガイド板26に支持される。また、用紙束Pは、係止板28,30に係止されることで前方への脱落が防止される。なお、用紙束Pの厚みがガイド板24,26の前後方向の幅、つまり係止板28および係止板30とベース板22との間隔よりも小さい場合には、用紙束Pと係止板28,30との間に所定の厚みを有する図示しない押さえ板を介装させることにより、用紙束Pの崩落を防止することができる。
ガイド板24は、その裏面側(下面側)に空気室が形成され、エア供給用のホース32の接続口が設けられている。ガイド板24の上面には、その幅方向(前後方向)に延びるスリット状の吐出口34が複数形成されている。これにより、エア供給源からホース32を介して送り込まれたエアが各吐出口34から用紙束Pの一方の下端面に向けて吐出されるようになっている。同様に、ガイド板26にもその裏面側(下面側)に空気室が形成され、エア供給用のホース36の接続口が設けられている。ガイド板26の上面にも同様にスリット状の吐出口が複数形成されており、エア供給源からホース36を介して送り込まれたエアが各吐出口から用紙束Pの他方の下端面に向けて吐出されるようになっている。
図2にも示すように、エア供給機構18は、エアチャンバ38、ファン40、ホース32,36,42を含んで構成される。エアチャンバ38は、装置本体14内の下部に固定されている。ファン40は、エアチャンバ38内に設置されており、エアチャンバ38の外部に固定されたモータ44により回転駆動される。ファン40は、本実施形態ではブロアファンからなるが、プロペラファンであってもよい。あるいは、エアコンプレッサを採用してもよい。ホース32は、ガイド板24の空気室とエアチャンバ38とを接続し、エアチャンバ38内に噴き出されたエアの一部をガイド板24へ送出する。ホース36は、ガイド板26の空気室とエアチャンバ38とを接続し、エアチャンバ38内に噴き出されたエアの一部をガイド板26へ送出する。
一方、ホース42は、紙捌き処理において補助的に用いられるノズルユニット46とエアチャンバ38とを接続し、エアチャンバ38内に噴き出されたエアの一部をノズルユニット46へ送出する。ホース42が装置本体14から延出し、その全長にわたって可撓性を有するため、作業者はノズルユニット46を自由に動かすことができる。ノズルユニット46は、エアを噴き出すための噴出口の周囲にブラシが設けられ、そのブラシによっても紙捌き処理を促進させる。ノズルユニット46の具体的構成については後述する。
振動機構20は、加振用のモータ48を含む。モータ48の回転軸にはアンバランスウェイト50が取り付けられ、その回転軸の先端がベース板22の背面に当接している。モータ48が駆動されると、アンバランスウェイト50の回転により発生した振動が回転軸を介してベース板22に与えられ、ガイド板24,26に伝達されるようになる。用紙束Pの縁が不揃いであった場合には、この振動機構20による紙受け16への加振作用によりその縁揃えがなされる。一方、装置本体14とベース板22との間には防振ゴム52が介装されており、紙受け16の振動が装置本体14に伝播することが抑制される。なお、上述の補強板90により、ベース板22に付与される振動が、ガイド板24,26に伝わるときに、折り曲げ線の部分で吸収されて減衰してしまうことを防ぎ、振動を確実に伝えることができるようになっている。
図3は、ノズルユニットの構成を表す説明図である。(a)はその噴出口側からみた平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(a)のA−A矢視断面図である。図4は、ノズルユニットの部品の構成を表す説明図である。(a)はノズルを示し、(b)はガイド部材を示している。また、(c)は(b)のB方向矢視図であり、(d)は(b)のC方向矢視図である。
図3(a)〜(c)に示すように、ノズルユニット46は、中空のノズル60の開口部にエア導出用のガイド部材62を組み付けて構成されている。図4(a)にも示すように、ノズル60は、樹脂材の射出成形により得られ、一端側にホース42が接続されるエア導入口64を有し、他端側に向けて延在する長尺状の本体を有する。ノズル60は、断面円弧状をなし、その平坦な片側面に突設された長方形状のリブ65に囲まれるように開口部66が形成されている。図示のように、開口部66は、その平坦な片側面の大部分にわたって延在している。また、ノズル60の内部には開口部66の中心線に沿う態様で長手方向に延びる区画壁68が設けられ、内部通路を2つに区画している。
ノズル60の片側面にはブラシ70が一体に設けられている。すなわち、リブ65の周囲に沿ってガイド部材62を取り囲むように樹脂製(ポリプロピレンやナイロン)の毛束72がほぼ等間隔で植設されている。本実施形態では、ブラシ70が用紙束Pを効率良く掃けるよう、ブラシ70が配設される部分の長手方向の長さL1(図3参照)が、係止板28,30とベース板22との間隔W(図2参照)と等しいか、それよりも大きくなるようにされている。
図4(b)にも示すように、ガイド部材62は、ステンレス鋼板を切削および曲げ成形して得られる。ガイド部材62は、開口部66の形状に対応した長方形状の本体を有し、その幅方向の両端部がそれぞれ直角に折り曲げられて側壁73を形成し、リブ65に外側から嵌合するように構成されている。ガイド部材62の本体には、その長手方向に沿って2つの孔が並設され、ノズル60の基端側(エア導入口64側)に位置する孔が第1噴出口74を形成し、ノズル60の先端側に位置する孔が第2噴出口76を形成する。
第1噴出口74および第2噴出口76は、ともに三角形状ないし台形状をなし、基端側から先端側に向かってその開口幅が小さくなるように構成されている。すなわち、ホース42を通って送られるエアの通路の上流側から下流側に向けて各噴出口の開口幅が小さくなるように構成されている。これは、ノズル60の構造上、その先端に近づくほど内部通路におけるエアの風量および風圧が大きくなる傾向にあるため、先端に近づくほど噴出口の開口面積を小さくしてエアの噴出を規制するようにしたものである。それにより、ノズル60から噴出されるエアの風量および風圧が、そのノズル60の全長にわたって均等になり易くしたものである。
本実施形態では、第2噴出口76が第1噴出口74よりも長手方向に大きく形成されている。また、紙捌き処理においてエアを効率良く噴出できるよう、噴出口の全体の長さL2(図3参照)が、係止板28,30とベース板22との間隔W(図2参照)と等しいか又はやや大きくなるようにされている。なお、第1噴出口74および第2噴出口76の中心線に沿って区画壁68が位置するため、エアは、その区画壁68を境界とする両側から各噴出口に噴き出されることになる。この区画壁68が設けられることにより、ノズル60におけるエアの排気バランスが向上される。
また、ガイド部材62における第1噴出口74と第2噴出口76との間には一対の遮蔽壁78が設けられている。各遮蔽壁78は、長方形状の金属板片を断面L字状に折り曲げて構成され、ガイド部材62の背面側(ガイド部材62の内部通路側)に溶接されている。図3(c)に示すように、各遮蔽壁78は、ガイド部材62において区画壁68により区画された通路の一部を遮蔽するように配置される。本実施形態では、各遮蔽壁78が各通路断面の半分以上をふさぐ障壁とされており、上流側から送られるエアの一部の流れが遮蔽壁78にて方向転換(反射)され、第1噴出口74から噴出され易くされている。遮蔽壁78の面積は、第1噴出口74と第2噴出口76のそれぞれから噴出される風量が実質的に同程度となるように設定されている。
図5は、ノズルユニットの不使用時の設置態様を表す説明図である。(a)はその側面図であり、(b)は(a)のD方向矢視図である。図5(a)に示すように、装置本体14の側面の所定箇所には、ノズルユニット46の不使用時にこれを固定するためのノズル受け80が設けられている(図1参照)。ノズル受け80は、概略直方体形状の永久磁石からなり、その着磁面を外側に向けて装置本体14に固定されている。
図5(b)にも示すように、ノズル受け80の着磁面は、ノズルユニット46の第1噴出口74と第2噴出口76とを合わせた領域よりも大きく、かつガイド部材62よりもやや小さい。ガイド部材62が磁性体金属からなるため、ノズルユニット46をノズル受け80に近づけると、ガイド部材62がノズル受け80に吸着される。このとき、図示のように、ガイド部材62の第1噴出口74および第2噴出口76がノズル受け80によって閉止されるため、ホース42を介してエアが送られてきても、その噴出は遮断される。
すなわち、ノズルユニット46の不使用時にエアが無用に消費されることが防止される。このようにエアがせき止められるため、図1に示したエア供給機構18が駆動されていたとしても、エアチャンバ38内のエアは事実上、ホース32とホース36に分配され、ガイド板24,26から吐出されるようになる。つまり、紙捌き処理工程において、作業者はノズルユニット46の使用有無を適宜選択することができ、必要な場合にのみノズルユニット46を用いた補助を行えるようになる。言い換えれば、用紙束Pの状態に応じて紙受け16による紙捌き処理のみに留めることもできる。
紙捌き処理工程においてノズルユニット46を使用する場合、作業者は、ノズルユニット46を用紙束Pにおけるガイド板24とは反対側の端面、又は用紙束Pにおけるガイド板26とは反対側の端面に対向させる。そして、ノズルユニット46の長手方向を用紙束Pの厚み方向に合わせるようにして用紙束Pの端面を掃く。これにより、用紙束Pにおいて紙受け16によりエアが噴き付けられない面に対しても、ノズルユニット46からエアを噴き付けることができ、紙捌き処理を促進することができる。また、ノズルユニット46のブラシ70の毛先が用紙束Pの用紙間に差し込まれるため、ガイド板24,26側から吐出されたエアや、ノズルユニット46から噴出されたエアによる用紙間における通気を促進することができ、その紙捌き処理の処理効率を高めることができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、ノズルユニットの構造が第1実施形態とは異なる。このため、第1実施形態との相異点を中心に説明する。図6は、第2実施形態に係るノズルユニットの構成を表す説明図である。(a)はその噴出口側からみた平面図であり、(b)は(a)のE方向矢視図(側面図)であり、(c)は(a)のA−A矢視断面図である。なお、同図において第1実施形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図6(a)〜(c)に示すように、ノズルユニット246は、中空のノズル260の開口部にガイド部材262を組み付けて構成されている。ノズル260は、エア導入口64より下流側が両側(図の左右)に分岐するT字状の本体を有する。ノズル260は、断面円弧状をなし、その平坦な片側面に突設された長方形状ないし楕円形状のリブ265に囲まれるように開口部66が形成されている。ノズル260の内部には開口部66の中央にエア導入口64の中心線に沿う区画壁268が設けられ、内部通路を左右に区画している。
ノズル260の片側面にはブラシ70が一体に設けられている。本実施形態においても、ブラシ70が用紙束Pを効率良く掃けるよう、ブラシ70が配設される部分の長手方向(図の左右方向)の長さL1が、係止板28,30とベース板22との間隔W(図2参照)よりも大きくなるようにされている。
ガイド部材262は、開口部66に対応した長方形状ないし楕円形状の本体を有し、その幅方向の両端部が所定箇所にて折り曲げられて側壁73を形成し、開口部66を覆うようにリブ265に外側から嵌合する。ガイド部材262の本体には、その両側にそれぞれ2つ(合計4つ)の孔が並設されている。ノズル260の基端側(エア導入口64側)に位置する孔が第1噴出口274を形成し、ノズル260の先端側に位置する孔が第2噴出口276を形成する。
第1噴出口274および第2噴出口276は、それぞれ第1実施形態の第1噴出口74,第2噴出口76と同様に三角形状ないし台形状をなし、基端側から先端側に向かってその開口幅が小さくなるように構成されている。それにより、ノズル260から噴出されるエアの風量および風圧が、そのノズル260の全長にわたって均等になり易くしている。
本実施形態では、第2噴出口276が第1噴出口274よりも長手方向にやや大きく形成されている。また、噴出口の全体の長さL2が、係止板28,30とベース板22との間隔W(図2参照)と等しいか又はやや大きくなるようにされている。なお、ノズル260の内部通路の中央を仕切るように区画壁268が位置するため、エア導入口64から導入されたエアは、その区画壁268を境界として両側に分岐し、それぞれ第1噴出口274および第2噴出口276から噴き出されることになる。
また、ガイド部材262における第1噴出口274と第2噴出口276との間には一対の遮蔽壁78が設けられている。本実施形態では、各遮蔽壁78が各通路断面の半分以上をふさぐ障壁とされており、上流側から送られるエアの一部が遮蔽壁78にて流れを転換され、第1噴出口274から噴出され易くされている。遮蔽壁78の面積は、第1噴出口274と第2噴出口276のそれぞれから噴出される風量が実質的に同程度となるように設定されている。なお、図示を省略するが、本実施形態においても装置本体14にノズル受けが設けられ、ガイド部材262をノズル受けに吸着させてノズルユニット246を固定することで第1噴出口274および第2噴出口276がノズル受けによって閉止され、エアの噴出が遮断されるようになる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
上記第1実施形態では、ガイド部材62において噴出口を2つ設ける例を示したが、1つのみ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。また、上記第2実施形態では、ガイド部材262において分岐されたそれぞれの側に噴出口を2つずつ設ける例を示したが、1つずつ設けてもよいし、それぞれ3つ以上設けてもよい。ただし、その場合も、エアの通路の上流側から下流側に向けて各噴出口の開口幅が小さくなるようにする。また、ノズルの基端側(ホース42に近い側)の第1噴出口よりも先端側の第2噴出口を長く構成したが、これらを同じ大きさに構成してもよいし、逆に第1噴出口を第2噴出口よりも長く構成してもよい。
上記実施形態では、装置本体14に設けたノズル受けによりノズルユニットの各噴出口を閉止することにより、ノズルユニットの不使用時にエアが無用に消費されることを防止した。変形例においては、ノズルユニットからの送風をより確実に停止できる機構を設けてもよい。図7は、変形例に係る紙捌き装置を模式的に示すブロック図である。
すなわち、図7(a)に第1変形例を示すように、エアチャンバ38とノズルユニット46との間にコック310を設け、作業者が手動で操作し、ノズルユニット46からのエアの噴出を遮断できるようにしてもよい。図示の例ではコック310をホース42の途中に設けているが、ノズルユニット46に設けてもよい。
あるいは、図7(b)に第2変形例を示すように、エアチャンバ38とノズルユニット46との間に電磁弁320を設け、スイッチ322のオン・オフによりノズルユニット46への通風路を遮断又は開放できるようにしてもよい。図示の例では電磁弁320を装置本体14に設置しているが、エアチャンバ38のエア導出口に設けるなど適宜選択することができる。
10 紙捌き装置、 14 装置本体、 18 エア供給機構、 20 振動機構、 22 ベース板、 24,26 ガイド板、 32 ホース、 34 吐出口、 36 ホース、 38 エアチャンバ、 40 ファン、 42 ホース、 46 ノズルユニット、 60 ノズル、 62 ガイド部材、 64 エア導入口、 66 開口部、 68 区画壁、 70 ブラシ、 74 第1噴出口、 76 第2噴出口、 78 遮蔽壁、 246 ノズルユニット、 260 ノズル、 262 ガイド部材、 265 リブ、 268 区画壁、 274 第1噴出口、 276 第2噴出口、 310 コック、 320 電磁弁。

Claims (6)

  1. 用紙束をその一角を下向きにして傾けて保持するよう、その用紙束の一角を挟んで直交する端面をそれぞれ支持する第1のガイド板および第2のガイド板が設けられた装置本体と、
    前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を振動させるための振動機構と、
    エア供給源と、
    前記第1のガイド板および前記第2のガイド板のそれぞれにおいて前記用紙束を支持するガイド面に設けられ、前記エア供給源から供給されたエアを前記用紙束の端面に向けて吐出するためのエア吐出口と、
    前記用紙束における前記ガイド面とは反対側の端面を掃くことにより、前記エア吐出口から吐出されたエアの用紙間における流通を促進するための紙捌き用ブラシと、
    前記紙捌き用ブラシと前記装置本体とを接続する、少なくとも一部が可撓に構成された接続部材と、
    を備えることを特徴とする紙捌き装置。
  2. 前記接続部材として、前記エア吐出口とは別に前記エア供給源から供給されるエアを流通させるホースと、前記ホースの先端に設けられたノズルと、を備え、
    前記紙捌き用ブラシが、前記ノズルに設けられたエアの噴出口の周囲の少なくとも一部に植毛されていることを特徴とする請求項1に記載の紙捌き装置。
  3. 各ガイド板が、前記装置本体に対して固定されたベース板と、前記ベース板に対向配置された係止板とにより挟まれるように設けられ、前記ベース板と前記係止板との間に用紙束をその厚み方向に配列するように構成され、
    前記紙捌き用ブラシが、前記ベース板と前記係止板との対向面の間隔よりも大きな範囲にわたって設けられていることを特徴とする請求項2に記載の紙捌き装置。
  4. 前記ノズルは、中空の本体の片側平坦面に前記噴出口を有し、
    前記噴出口は、エアの上流側から下流側に向けてその開口幅が小さくなる形状を有することを特徴とする請求項2または3に記載の紙捌き装置。
  5. 前記噴出口として、前記ノズルにおいて前記ホースに近接する側から第1噴出口、第2噴出口が並設され、
    前記ノズルにおける前記第1噴出口と前記第2噴出口との間に、前記ノズルの内部通路の一部を遮断するように配置され、上流側から流れてきたエアの一部が前記第1噴出口から噴出されることを促進する遮蔽壁が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の紙捌き装置。
  6. 用紙束を捌いてその端面を揃える紙捌き方法において、
    用紙束をその一角を下向きにして傾けて保持するよう、その用紙束の一角を挟んで直交する端面をそれぞれ支持する第1のガイド板および第2のガイド板と、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板を振動させるための振動機構と、エア供給源と、前記第1のガイド板および前記第2のガイド板のそれぞれにおいて前記用紙束を支持するガイド面に設けられ、前記エア供給源から供給されたエアを前記用紙束の端面に向けて吐出するためのエア吐出口とを備える紙捌き装置を作動させ、前記振動機構により前記用紙束の端面に振動を与えるとともに、前記第1のガイド板および第2のガイド板から前記用紙束の端面にエアを供給する工程と、
    前記用紙束の厚み以上の範囲にわたって毛束が植設された紙捌き用ブラシにより、前記用紙束の端面を掃くことにより、前記エア吐出口から吐出されたエアの用紙間における流通を促進する工程と、
    を備えることを特徴とする紙捌き方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109415177A (zh) * 2016-05-30 2019-03-01 舒尔技术股份公司 堆叠件准备单元

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