JP2014063803A - レーザーダイシングシート−剥離シート積層体、レーザーダイシングシートおよびチップ体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材1と、基材1の一方の面に積層された粘着剤層3とを備えたレーザーダイシングシート10であって、基材1,2の粘着剤層3に対向する側と反対側の面である背面1Aは、その表面の粗さが算術平均粗さRaで0.1μm未満である第1の領域1aおよび0.3μm以上である第2の領域1bを備え、第1の領域1aは使用時にレーザーが照射されるレーザー入射領域1cを含み、第2の領域1bは、レーザー入射領域1cよりも平面視でレーザーダイシングシート10の外周側に設けられるレーザーダイシングシート10。
【選択図】 図1
Description
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係るレーザーダイシングシート−剥離シート積層体(DR積層体)100は、基材1および基材1の一方の面に積層された粘着剤層3を備えるレーザーダイシングシート10と、剥離シート11とを備え、剥離シート11は、レーザーダイシングシート10の粘着剤層3側の面にその剥離面が対向するように積層されている。
本実施形態に係るレーザーダイシングシート10が備える基材1は、レーザー光を適切に透過させるという機能(以下、「レーザー透過機能」ともいう。)と、剥離シート裏面に対する密着性を低下させるという機能(以下、「密着性低減機能」ともいう。)とを有する。
本明細書において、「第1の領域」1aとは、基材背面1Aにおける表面の粗さが、算術平均粗さRaで0.1μm未満である部分をいう。ここで、算術平均粗さRaは、接触式表面粗さ計により測定された、JIS B0601:2001に準拠した特性であり、以下において同様である。第1の領域1a内に、使用時にレーザーが入射されるレーザー入射領域1cが含まれる。図2では、第1の領域1a全面がレーザー入射領域1cとなっている。上記のとおり第1の領域1aは算術平均粗さRaが低い平滑面となっているため、第1の領域1aの面内に設定されるレーザー入射領域1cにおいて入射してきたレーザーが反射したり散乱したりする可能性が低減されている。算術平均粗さRaが小さくなるほど、レーザーの透過性は高まるため、第1の領域1aにおける算術平均粗さRaは、小さければ小さいほど好ましく、その下限は特に限定されない。基材1を構成する部材の製造上の制限などにより、通常、この算術平均粗さRaは0.01μm程度が下限となる。第1の領域1aの算術平均粗さRaを調整は公知の方法により行うことができる。たとえば押出し成型により基材1を与えるフィルムを製造する場合に、冷却ロールの表面形状を転写させることにより行うことができる。また、第1のシート1が延伸フィルムである場合の第1のシート1を与えるフィルムの製造において、フィルムの材料に添加する充填材の量やサイズの変更により行うことができる。また、液状物をキャストし、硬化させてフィルムを得る場合にはキャストに用いる工程フィルムの粗さを調整することにより行うことができる。
本明細書において、「第2の領域」1bとは、基材背面1Aにおける表面の粗さが、算術平均粗さRaで0.3μm以上である部分をいう。この第2の領域1bは、上記のレーザー入射領域1cよりも平面視(視線の方向が主面の法線に平行であるこという。)でレーザーダイシングシート1の外周側に設けられる。そのような配置関係の一例として、図2には、平面視で円状をなすレーザー入射領域1c(図2において、第1の領域1aとレーザー入射領域1cは一致している。)の外周側(基材背面1Aの面内方向でレーザー入射領域1cの中心から離間する向き)に、平面視で環状をなす第2の領域1bが配置された基材背面1Aが示されている。ここで、図2に示される基材背面1Aでは、レーザー入射領域1c(すなわち第1の領域1a)の外周端と第2の領域1bの内周端とは連続している。なお、「環状」なる用語の概念には、図2に示されるように平面視で完全な環状のみならず、部分的に不連続となった場合(例えばC字形状)や、多数の領域が全体として環状をなす場合(例えば放射環形状)も含まれるものとする。
本具体例に係る基材1は、ダイシング工程にあたりレーザー入射領域1cにおいてレーザー光を透過させる機能を有し、ダイシング工程の後に行われるエキスパンド工程などにおいて破断しない限り、その構成材料は特に限定されない。通常は樹脂系の材料を主材とするフィルムから構成される。そのフィルムの具体例として、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、高密度ポリエチレン(HDPE)フィルム等のポリエチレンフィルム、延伸若しくは無延伸のポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、およびその水添加物または変性物等からなるフィルムが用いられる。またこれらの架橋フィルム、共重合体フィルムも用いられ、中でもエキスパンド性を考慮すると、ポリ塩化ビニルフィルムが好ましい。上記の基材は1種単独で層状体を構成していてもよいし、さらにこれらを2種類以上組み合わせた積層フィルムとして層状体を構成していてもよい。
上記のように、レーザー透過機能を考慮して基材1の材質を設定する場合には、まず、そのままで基材1の背面1Aにおける第1の領域が上述の条件を満たすこととなる基材1の構成材料、つまり、少なくとも一方の面の算術平均粗さRaで0.1μm未満となるような表面粗さの面を有する基材1の構成材料を用意する。その後、基材1の構成材料の上記の一方の面の所定の場所に任意の粗面化処理を施すことによって、密着性低減機能を担う第2の領域となるべき部分を形成すればよい。粗面化処理の詳細は限定されず、サンドブラスト処理、プラズマアッシング処理、エッチング処理(湿式/乾式)、転造など公知の手段を用いればよい。生産コスト、他の製造工程との兼ね合い、設計自由度などを考慮すると、サンドブラストによる処理が好ましい。
基材1の背面1Aは、上記のとおり、レーザー入射領域1cを含む第1の領域1aと第2の領域1bとを備えていればよく、これらの領域以外の領域を含んでいてもよいし、含んでいなくともよい。すなわち、基材背面1Aは、第1の領域aと第2の領域1bとから構成されていてもよいし、さらに別の領域(本明細書において「第3の領域」と総称する。)を備えていてもよい。第1の領域1aの特徴および第2の領域1bの特徴から導き出される第3の領域の特徴は、その表面の粗さが算術平均粗さRaで0.1μm以上0.3μm未満であることとなる。上記のようにサンドブラスト処理によって第2の領域を形成する場合には、マスキングなどの手法を用いても、結果的に第1の領域と第2の領域との間に第3の領域に相当する表面粗さを有する領域が形成される場合もある。
粘着剤層3は、上記のいずれの具体例に係る基材1,2についても、基材背面1A,2Aと反対側の面に積層されるも出あって、従来より公知の種々の粘着剤により形成され得る。このような粘着剤としては、何ら限定されるものではないが、例えば、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、ポリビニルエーテル等の粘着剤が用いられる。また、エネルギー線重合型や加熱発泡型、水膨潤型の粘着剤も用いることができる。エネルギー線(紫外線、電子線等)重合型粘着剤としては、特に紫外線重合型粘着剤を用いることが好ましい。
アクリル系粘着剤は、粘着剤組成物から形成される粘着剤層に十分な粘着性および凝集性を付与するためにアクリル系重合体(A)を含有し、またエネルギー線重合性化合物(B)を含有する。エネルギー線重合性化合物(B)は、またエネルギー線重合性基を含み、紫外線、電子線等のエネルギー線の照射を受けると重合し、粘着剤組成物の粘着力を低下させる機能を有する。また、上記成分(A)および(B)の性質を兼ね備えるものとして、これらに代えて主鎖または側鎖に、エネルギー線重合性基が結合されてなるエネルギー線重合型重合体(以下、成分(AB)と記載する場合がある)を用いてもよい。このようなエネルギー線重合型粘着性重合体(AB)は、粘着性・造膜性付与機能とエネルギー線重合性とを兼ね備える性質を有する。
本実施形態に係るDR積層体100は、レーザーダイシングシート10の粘着剤層3の基材1に対向する側と反対側の面(使用時に板状部材が貼付される面)に、その使用時まで粘着剤層を保護するために剥離シート11が積層されている。
本発明の一実施形態に係るレーザーダイシングシート10は、上記の本実施形態に係るDR積層体100から、剥離シート11を剥離させることによって得られる。
本実施形態に係るレーザーダイシングシート10の基材1は、基材背面1Aにレーザー照射領域1cを含む第1の領域1aと、レーザー照射領域1cの平面視でレーザーダイシングシート10の外周側に第2の領域1bとを備える。この第1の領域1aがレーザー透過機能を果たし、第2の領域1bが密着性低減機能を果たす。したがって、本実施形態に係るレーザーダイシングシート10はレーザー光を使用するダイシング工程におけるダイシングシートとして好適に用いることができる上に、このレーザーダイシングシート10と剥離シート11とからなるDR積層体100においてDR積層体供給不良が生じにくい。
本実施形態に係るDR積層体100の製造方法は特に限定されない。公知の塗布方法、貼付方法、切断方法(ハーフカットを含む。)、剥離方法、粗面化処理などを適宜組み合わせて製造すればよい。以下に、図1に示されるような構造を有するDR積層体の製造方法の一例を示す。
以下、本実施形態に係るDR積層体100から剥離シート11を剥離して得られるレーザーダイシングシート10を用いて、チップ体を製造する方法の一例を説明する。
(1)粘着剤層を形成するための塗工用組成物の調製
アクリル系共重合体(2−エチルヘキシルアクリレート/酢酸ビニル/アクリル酸/メチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=23.5/70/1/5/0.5(質量比)、Mw=60万、Mw/Mn=6.0、Tg=3℃)100重量部に対し、エネルギー線重合性化合物として、ポリプロピレングリコール(Mw=700)、イソホロンジイソシアネートおよび2−ヒドロキシプロピルアクリレートの共重合体からなる2官能ウレタンアクリレートオリゴマー(Mw=4000)80重量部、光重合開始剤(BASF社製「イルガキュア184」)3重量部およびイソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社製「コロネートL」)2重量部を配合(すべて固形分換算による配合比)し、粘着剤層を形成するための塗工用組成物とした。
次の特性を有する厚さ80μmであって長尺のポリ塩化ビニルフィルムを、基材を与える樹脂系フィルムとして用意した。
表面の算術平均粗さRa:0.03μm
波長1064nmにおける直線透過率:92%
波長1064nmにおける位相差:32nm
ヤング率:280MPa
ポリエチレンテレフタレートフィルムを支持フィルムとし、厚さ38μmであって長尺の剥離シート(リンテック社製「SP−PET3811」)の剥離面上に、上記の調製した粘着剤層を形成するための塗工用組成物を、乾燥後の厚さが5μmとなるように塗布した。得られた塗膜を100℃で1分間乾燥して、剥離シートと粘着剤層との積層体を得た。この積層体の粘着剤層側の面に、基材を与える樹脂系フィルムの一方の面(上記の、表面の算術平均粗さRaを有する面とは逆の面)を貼付し、DR積層体の原反を得た。
上記のDR積層体の原反における基材を与える樹脂系フィルム側の面に対して、直径210mmである円状の領域に、再剥離性の粘着フィルムを貼付して、マスキングを行った上でサンドブラスト装置(不二製作所社製 PNEUMA BLASTER SFK−2)を用いて、サンドブラスト処理を施した。次いで、再剥離性の粘着フィルムを剥離除去し、表面粗さが算術平均粗さRaで0.7μmとなる粗面化された領域(外径280mm、内径210mmである円環状、その中心は原反の幅方向の中心に一致)を、第2の領域として得た。この第2の領域内の表面粗さは、サンドブラスト処理を行う前と等しく、算術表面高さRaで0.03μmであった。このサンドブラスト処理を、原反の長尺方向に300mmおきに繰り返し、都合100個の円環状の粗面化された領域を形成した。
上記のサンドブラスト処理後のDR積層体の原反に対して、基材側の面から、基材を与える樹脂系フィルムおよび粘着剤層が切断されるハーフカットを行い、平面視で直径270mmの円形をなす切断線(閉曲線)を100本作製した。これらの切断線が形作る円の中心は、それぞれ、先にサンドブラスト処理により形作った円環状の第2の領域の中心と一致させた。そして、これらの直径270mmの円形をなす切断線の外側にある、樹脂系フィルムおよび粘着剤層を除去した。
レーザーダイシングシートの平面視形状:直径270mmの円形
第1の領域の平面視形状:直径210mmの円形
第2の領域の平面視形状:第1の領域を内包する外径270mm、内径210mmの円環
最近位に配置される2のレーザーダイシングシート同士の長尺方向の間隔:30mm
このDR積層体を長尺方向に巻き取って、巻取体の形態とした。
実施例1におけるサンドブラスト処理範囲の内径を表1に示される内径に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、DR積層体の巻取体を得た。
実施例1において、サンドブラスト処理を行わなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行って、基材背面が第1の領域からなるレーザーダイシングシートが100枚剥離シートの剥離面上に積層されてなるDR積層体の巻取体を得た。
実施例1において、サンドブラスト処理を基材全面に施したこと以外は実施例と同様の操作を行って、基材背面が第2の領域からなるレーザーダイシングシートが100枚剥離シートの剥離面上に積層されてなるDR積層体の巻取体を得た。
実施例および比較例において使用した基材を与える樹脂系フィルムについて、万能引張試験機(オリエンテック社製テンシロンRTA−T−2M)を用いて、JIS K7161:1994に準拠して、23℃、相対湿度50%の環境下において引張速度200mm/分の条件で、ヤング率を測定した。その結果は前述のとおりである。
実施例および比較例において使用した基材を与える樹脂系フィルムについて、紫外・可視・近赤外分光光度計(島津製作所製「UV−3101PC」)を用い、波長200〜1200nmの範囲の直線透過率を測定し、1064nmの値を読み取った。その結果は前述のとおりである。
実施例および比較例において使用した基材を与える樹脂系フィルムについて、位相差フィルム検査装置(大塚電子社製「RETS−100」(検出器「MCPD−7700」))を使用して、800〜1100nmの範囲で位相差の測定を行い、波長1064nmの位相差の値を読み取った。その結果は前述のとおりである。
実施例および比較例において使用した、基材を与える樹脂系フィルムにおけるレーザーダイシングシートをとした場合に基材背面となる面、および実施例1から4および比較例2から3において行ったサンドブラスト処理によって形成された基材背面の第2の領域について、接触式表面粗さ計(Mitsutoyo社製「SURFTEST SV−3000」)を用い、JIS B0601−2001に準拠して、算術平均粗さRaを面内で10点測定し、その平均値を算出した。なお、測定条件は次のとおりであった。
(Ra≦1.0の場合)
カットオフ値λc:0.25mm、評価長さLn:1.25mm
(Ra>1.0の場合)
カットオフ値λc:0.8mm、評価長さLn:4mm
実施例および比較例のそれぞれに係るDR積層体の巻取体をウエハ貼合装置(リンテック社製「RAD−2500m/12」)にセットし、同装置を用いて、DR積層体における剥離シートからレーザーダイシングシートを剥離するとともに、その剥離したレーザーダイシングシートのそれぞれを、直径200mm、厚さ100μmのシリコンウエハおよび8インチウエハ用リングフレームに貼付した。
その結果、適切に剥離シートから剥離してシリコンウエハへの貼合が行われなかったレーザーダイシングシートが4枚以下であった場合を「良好」とし、その不適切な貼合となったレーザーダイシングシートが5枚以上であった場合を「不良」とした。評価結果を表2に示す。
実施例および比較例におけるDR積層体から剥離シートを剥離し、得られたレーザーダイシングシートを試験例5と同じ方法により、試験例5と同じシリコンウエハおよびリングフレームに貼付した。実施例1から4および比較例1から3に係るレーザーダイシングシートに貼付されたシリコンウエハは、平面視で、基材背面の第1の領域内部に全体が位置していた。
10…レーザーダイシングシート
1…基材
1A…基材1の背面
1a…第1の領域
1c…レーザー照射領域
1b…第2の領域
3…粘着剤層
2…基材
2A…基材2の背面
21…第1の基材
22…第2の基材
221…接着剤層
11…剥離シート
100A…巻取体
11a…最外周の剥離シート
11b…最外周の剥離シートよりも一層内周側の剥離シート
C…芯材
100B…スタック体
71…板状部材
72…リングフレーム
Claims (9)
- 基材と、前記基材の一方の面に積層された粘着剤層とを備えたレーザーダイシングシートであって、
前記基材の前記粘着剤層に対向する側と反対側の面である背面は、その表面の粗さが算術平均粗さRaで0.1μm未満である第1の領域および0.3μm以上である第2の領域を備え、
前記第1の領域は使用時にレーザーが照射されるレーザー入射領域を含み、
前記第2の領域は、前記レーザー入射領域よりも平面視で前記レーザーダイシングシートの外周側に設けられること
を特徴とするレーザーダイシングシート。 - 前記第2の領域の表面粗さは、算術平均粗さRaで0.5μm以上である、請求項1に記載のレーザーダイシングシート。
- 前記第2の領域は平面視で環状であって、前記レーザー入射領域は、環状をなす前記第2の領域の平面視での内周よりも前記第2の領域の面内方向中心側に位置する請求項1または2に記載のレーザーダイシングシート。
- 前記基材の背面は、前記第1の領域と前記第2の領域とからなる、請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザーダイシングシート。
- 前記基材は、23℃におけるヤング率が30MPa以上600MPa以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザーダイシングシート。
- 前記第2の領域は、前記基材の背面に対して粗面化処理が施されたことにより形成されたものである、請求項1から5のいずれかに記載のレーザーダイシングシート。
- 前記第1の領域は、前記波長1064nmにおける直線透過率が80%以上であるとともに、波長1064nmにおける位相差が100nm以下である、請求項1から6のいずれかに記載のレーザーダイシングシート。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載されるレーザーダイシングシートと、前記レーザーダイシングシートの前記粘着剤層側の面にその剥離面が対向するように積層された剥離シートとを備え、前記剥離シートの剥離面には、前記レーザーダイシングシートが積層されていない領域を有するレーザーダイシングシート−剥離シート積層体。
- 請求項8に記載されるレーザーダイシングシート−剥離シート積層体から前記剥離シートを剥離して前記レーザーダイシングシートの前記粘着剤層側の面を表出させ、
前記レーザーダイシングシートの前記表出した粘着剤層側の面における平面視で前記第1の領域と重複する領域に板状部材を貼付し、
前記第1の領域をレーザー入射面として、前記基材および前記粘着剤層を透過して前記板状部材へと至るようにレーザーを照射し、
前記レーザーを照射した後の前記板状部材が貼付している前記レーザーダイシングシートをその主面内方向に伸長させることにより、前記板状部材を個片化して、チップ体を得ること
を特徴とするチップ体の製造方法。
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