JP2014062928A - 光学部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチ映像装置の目地を目立たなくするような光学部材を提供すること。
【解決手段】
複数の表示装置10a、10bが所定の目地を介して隣接して並べられて全体として1つの大画面を形成するマルチ映像装置の前記目地に設けられる光学部材50において、前記表示装置の端面103a、103bから前記目地方向に出射される一部の映像光を、当該表示装置の表示光の方向に擬似光140a、140bとして反射する反射面51a、51bを備え、前記目地の空隙に取付けられる。
【選択図】図3(A)

Description

本発明は、マルチ映像装置の画面間に生じる目地を目立たなくする技術に関する。
マルチ映像装置は、複数の表示装置をマトリクス状に並べて配置したものから構成されて、全体で1つの大画面として表示されるものである。マルチ映像装置には、並べられた表示装置の表示面間に非表示部分(目地とも呼ばれる)が原理的に存在するが、目地は画面に横線あるいは縦線となって目立ちやすいので、目地の幅をできるだけ詰めるように構造上工夫されている。
例えば、目地を目立たせないようにするために、端部のネジ止め位置に透明なスペーサを用いたプロジェクタ装置が提案されている(特許文献1)。
特開平4−369631号公報
マルチ映像装置で表示面間の隙間である目地幅は、極力少ないことが望ましいが、目地幅を、物理的に狭くすることには限界がある。
本願発明は、上記課題に鑑み、マルチ映像装置の目地を目立たなくするような光学部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、複数の表示装置が所定の目地を介して隣接して並べられて全体として1つの大画面を形成するマルチ映像装置の前記目地に設けられる光学部材において、前記表示装置の端面から前記目地方向に出射される一部の映像光を、当該表示装置の表示光の方向に擬似光として反射する反射面を備え、前記目地の空隙に取付けられることを特徴とする。
本発明によれば、マルチ映像装置の目地を目立たなくするような光学部材を提供することで、一部の映像漏れ光(または映像の漏れ混色光)を光学部材により反射し、目地部も擬似発光することで、より一体感のあるマルチ画面を提供できる。
本発明の光学部材が適用されるマルチ映像装置による表示例を示す図である。 自発光表示タイプの表示装置に光学部材を適用した例を説明する図である。 図2(B)のD部分の拡大図で、自発光表示タイプの表示装置10の目地部分を拡大した図である。 自発光表示タイプの場合の画面の目地から前面方向に擬似光が出射される様子を斜視図で模式的に示す図である。 バックライト投射タイプの表示装置に光学部材を適用した例を説明する図である。 図4(B)のE部分の拡大図で、バックライト投射タイプの表示装置20での目地部分を拡大した図である。 バックライト投射タイプの場合の画面の目地から前面方向に擬似光が出射される様子を、図5Aを更に模式的に示し、判りやすくした図である。 光学部材50の形状を示す斜視図である。 光学部材50の他の形状例を示す斜視図である。 目地の交差する部分での、光学部材50の端部の組み合わせ例を示す図である。
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の光学部材が適用されるマルチ映像装置による表示例を示す図である。図1(A)は、従来のマルチ映像装置300による表示例を示す図である。マルチ映像装置300は、複数の表示装置10が所定の目地を介して隣接して並べられて全体として1つの大画面を形成するものである。本例では、表示装置10が縦横に3枚ずつ並んで構成されたマルチ映像装置300を示す。
1枚の表示装置10は、例えば、40インチ相当のサイズで、横803mmx縦600mmである。なお、マルチ映像装置の表示装置10を配列位置に応じて区別して呼ぶ場合には、上の列の中央にある表示装置10を表示装置10aと表示し、その下の表示装置10を表示装置10bと表示する。その他の場合には、まとめて表示装置10と呼ぶ。
縦横各隣接する表示装置10の間には、全て目地30が存在する。複数の表示装置10を並列に配置する関係から、目地30を無くすることができないからである。これまでのマルチ映像装置300では、表示装置10間に存在する目地30が、そのまま表示画像間の非表示領域であった。目地30を含む表示装置10aと表示装置10bの一部について、縦方向にAAの位置で断面した図を図2(A)に示す。
図1(B)は、本発明の光学部材が適用されるマルチ映像装置1による表示例を示す図である。本発明の光学部材が適用されるマルチ映像装置1においても、表示装置10間には図1(A)と同様に物理的な目地30が存在する。詳細は後述するが、目地30に光学部材を取り付けることにより、目地30による非表示領域が図1(A)の場合のマルチ映像装置300に比べて目立なくすることができる。目地30を含む表示装置10aと表示装置10bの一部について、縦方向にBBの位置で断面した図を図2(B)に示す。
マルチ映像装置1の表示方式としては、自発光表示タイプ(プラズマ表示やEL表示)やバックライト投射タイプ(液晶表示)等多様であるが、いずれに対しても本実施形態の光学部材は適用可能である。以下では、自発光表示タイプとバックライト投射タイプを分けて、説明する。
図2は、自発光タイプ(ここではプラズマ方式)の表示装置10に光学部材を適用した例を説明する図である。図2は、自発光タイプの表示装置10における目地30を挟んで隣接する表示装置10の部分の構造について、従来の構造と本実施形態の構造を対比して説明する図である。なお、以下で、表示装置10の表示面側を前側、背面側を後側と表現する。
図2(A)は、図1(A)の従来のマルチ映像装置300でのAA断面部分を拡大した図である。上側の表示装置10aと下側の表示装置10bは、同一構造で、ガラス管発光素子102、ガラス管緩衝材104、バックフレーム106、保護金具110を有する。
ガラス管発光素子102は、表示装置10の前面に設けられ、内部には自発光タイプの表示素子が封入される。ガラス管緩衝材104は、ガラス管発光素子102を振動や衝撃から保護するための部材である。ガラス管緩衝材104は、シリコン系の緩衝材で、ガラス管発光素子102を背面から支えるように、ガラス管発光素子102の裏側に一定間隔で並べられて配置される。バックフレーム106は、表示装置10の全体を背面から支える構造物である。バックフレーム106の内部は、軽量化のためのアルミハニカム構造体になっている。
保護金具110は、金属板(例えばステンレス)からなり、表示装置10の背面の一部と側面の全周で覆うカバー部材である。保護金具110の表示面側の先端は、ガラス管発光素子102の前面と略同一面となる位置である。
上側の表示装置10aと下側の表示装置10bの目地30の幅は、1.0mm〜2.0mm程度である。目地30の幅は、表示装置10a、10bと保護金具110の間隔、保護金具110の板厚や保護金具110間の間隙等の積算による。
図2(B)は、図1(B)の本実施形態のマルチ映像装置1でのBB断面部分を拡大した図である。本実施形態のマルチ映像装置1において、表示装置10の内部構造は、図2(A)と同一であるので、説明は省略する。本例では、保護金具108の前側の先端部分を短くして、ガラス管発光素子102の位置よりも後側まで後退させ、その代りに光学部材50を取り付けた。目地30の入口付近に取付けられた光学部材50のD部分を拡大して、図3(A)に示す。
図3(A)は、図2(B)のD部分の拡大図で、自発光タイプの表示装置10での目地部分を拡大した図である。保護金具108とガラス管発光素子102を上下で区別するために、表示装置10aに対応して保護金具108a及びガラス管発光素子102aとし、表示装置10bに対応して保護金具108bとガラス管発光素子102bと表す。画像表示中には、ガラス管発光素子102aからは、画像の表示光である映像光130aが、本図で見て左方向に発光される。ガラス管発光素子102bからも同様に、映像光130bが、左方向に発光される。
前述のように、保護金具108aと保護金具108bの前面側の先端は、ガラス管発光素子102の裏面の手前までの長さとなっている。これにより、ガラス管発光素子102aの端面103aと、ガラス管発光素子102bの端面103bが、露出される。端面103aはガラス管自体あるいはガラス管に保護用の透明シートが設けられた状態で、透明な状態である。
ガラス管発光素子102aの端面近傍で発光される映像光の一部が、左方向だけでなく端面103aから漏れて、目地30の方向(本図で下方向)に出射される。ガラス管発光素子102bの端面103bについても同様で、ガラス管発光素子102bの端面近傍の映像光の一部が、左方向だけでなく端面103bから漏れて、目地30の方向(本図で上方向)に出射される。端面103a、103bより漏れる映像光の一部は目地端部近傍の画素(ドット)光と近似した漏れ光である。
目地30の空隙には、光学部材50が取り付けられる。光学部材50は、表示装置の端面103a、103bから漏れて目地方向に出射される光を、表示装置の表示光の方向に反射する反射面を備えるものである。光学部材50は、前記表示装置の表示面に向かう方向(前側方向)の端部に、三角形断面の反射部51を有し、反射部51の頂角90度を挟んで対称に一方の斜面に反射面51aが、他方の斜面に反射面51bが形成されている。
反射部51の上側の斜面を構成する反射面51aは、隣接する一方の表示装置である表示装置10aの表示面の端面103aから出射される光を表示光の方向に反射する第1の反射面となる。反射面51bは、隣接する他方の表示装置である表示装置10bの表示面の端面103bから出射される光を表示光の方向に反射する第2の反射面である。
端面103aから目地30方向に漏れた映像光は、反射部51の反射面51aによって90度反射されて、擬似的な映像光である擬似光140aとして表示光の方向である左方向に出射される。端面103bから目地30方向に漏れた映像光も、同様に反射部51の反射面51bによって90度反射されて、擬似的な映像光である擬似光140bとして表示光の方向である左方向に出射される。
図6は、光学部材50の形状を示す斜視図である。図6(A)は、図3Aで示す光学部材50と同様な方向から見た図である。図6(B)は、前側から光学部材50を見た斜視図で、図6(C)は、後側から光学部材50を見た斜視図である。なお、図6(B)の符号56で示される部品は、図4で説明するバックライト投射タイプの表示装置に適用される光学部材50に使用される部品であるので、詳細は後述する。
図6(A)に示すように、光学部材50の前側先端の反射部51には、それぞれ45°の角度で反射面51a、51bが形成される。反射部51の後側には、断面で見て、反射面51a、51bに連続する水平な面から、それぞれ一段凹んだ平行な面からなる取付部52が設けられる。取付部52が、前記表示装置10を保護するカバー部材である保護金具108aと108bの間に挟み込まれて、光学部材50は目地30の空隙に取り付けられる。
光学部材50は、表示装置10の表示面の辺の方向に沿って細長い部材である(図6(B))。長さは、例えば500〜1000mmである。なお、40インチサイズの表示装置10では約800mmmである。これまでの説明では、目地30が水平方向の場合を説明してきたが、垂直方向の目地30に対しては、光学部材50の向きを、垂直に立てて取り付ければ当然に適用できる。
光学部材50は、例えば透明樹脂の成型品(例えば、ポリカーボネイト)である。透明樹脂で成型すれば、反射部51は、そのままでも反射面となる。さらに、反射部51の反射面51a、51bをミラー蒸着面とすれば、より反射率が向上する。反射面は、ミラー蒸着以外に、金属メッキや塗装によって形成してもよい。
図3(B)は、自発光表示タイプの場合の画面の目地から前面方向に擬似光が出射される様子を斜視図で模式的に示す図である。表示装置のエッジにあるガラス管発光素子から出射され、光学部材50によって反射される擬似光が表示装置の各辺に沿って出射される様子を、わかりやすく説明するための図である。表示装置の前面側から見た図である。
上側の表示装置10aと下側の表示装置10bの水平方向に伸びる目地30の間に、光学部材50が取付けられている。上側の表示装置10aと向かって左側の表示装置10cの垂直方向に伸びる目地30の間にも、光学部材50が取付けられている。
本図で、ガラス管発光素子102a、102bの各画素を画素105a、画素105bとして、便宜上四角の箱で表す。画素105a、画素105bは、縦横方向にそれぞれ一定間隔で配列されている。ここでは、上下端の画素と、左右端の画素のみ示す。
下端の水平に並んだ画素105aからの各映像光の一部は表示方向だけでなく端面103aを通過し、光学部材50の反射面51aで反射されて、擬似光140aとして前面側から出射される。各画素105aからの映像光は、光学部材50によって一定方向に反射されるので、擬似光140aは、水平な方向の目地30に沿って水平方向に整列された光線の束として出射される。
同様に、下側の表示装置10bの上端に並んだ画素105bからの映像光の一部も、表示方向だけでなく端面103bを通過し、光学部材50の反射面51bで反射されて、擬似光140bとして、目地30に沿って水平方向に整列された光線の束として出射される。
垂直方向も同様である。上側の表示装置10aの左端に縦方向に並んだ画素105aからも、擬似光140aとして、垂直方向の目地30に沿って、垂直方向に整列された光線の束として出射される。
このように、自発光表示タイプの目地30に取付けられた光学部材50によって、映像光130a、130bの空隙である目地30の領域から、映像光130a、130bの目地端部近傍の画素(ドット光)に近似した擬似光140a、140bが出射されるので、色の違い、輝度差の無い擬似光となり、目地の存在を目立たなくすることができる。
図4は、バックライト投射タイプの表示装置に光学部材を適用した例を説明する図である。図4は、バックライト投射タイプの表示装置における目地30を挟んで隣接する表示装置の部分の構造について、従来の構造と本実施形態の構造を対比して説明する図である。なお、バックライト投射タイプの表示装置を、自発光の表示装置10と区別するために、上側を表示装置20a、下側を表示装置20bと、符号を変えて表示する。
図4(A)は、図1(A)の従来のマルチ映像装置300でのAA断面を拡大した図である。ただし、表示装置は、バックライト投射タイプの表示装置20に代わっている。上側の表示装置20aは、液晶パネル200、バックライト202、導光板204、光ファイバーレンズ206、フレネルレンズ208、透明樹脂板210、第1スクリーン212、第2スクリーン214、保護金具220を有する。下側の表示装置20bは、上側の表示装置20aと同一構造であるので、上側の表示装置20aを代表して説明する。
液晶パネル200は、透過型の液晶パネルで、液晶への電圧印加により透過する光を制御することで画像を表示させる。バックライト202は、液晶パネル200に与える透過光を発生させる光源である。バックライト202は、例えば、4本1組の白色の蛍光管で、蛍光管の長手方向が紙面に直交する方向で、表示装置20aの内部の何か所かに配置される。バックライト202は、本図では上方向に光を放射する。バックライト202は、LEDでもよい。
導光板204は、バックライト202から照射された光を、均等に液晶パネル200の背面に導くガイドである。導光板204は、例えば透明な樹脂材で構成される。導光板204は液晶パネル200の背面に設けられ、バックライト202から垂直方向に放射された光を水平方向に反射して、液晶パネル200の背面から表示面方向に向かって進行させるように、導くガイドである。
光ファイバーレンズ206は、液晶パネル200から出射された映像光をフレネルレンズ208まで導くためのガイドである。液晶パネル200による映像光を、表示面で拡大するためである。光ファイバーレンズ206は、液晶パネル200の前側に液晶パネル200全体とほほ同一サイズで設けられる。
フレネルレンズ208は、表面に形成された微小なプリズムによって、光ファイバーレンズ206から出射された内部光Rを屈折させて、表示面の所定の位置に結像させる平面状のレンズである。フレネルレンズ208は、光ファイバーレンズ206の前面を覆うように密着して設けられる。
透明樹脂板210は、第1スクリーン212及び第2スクリーン214を支える補強板である。第1スクリーン212は、フレネルレンズ208から出た内部光Rを、第2スクリーン214に結像させるフレネルレンズである。第1スクリーン212は、平坦な背面が透明樹脂板210に密着され、前面側に微小なプリズムが形成されている。
第2スクリーン214は、レンチキュラーレンズで、表示装置20aの最前面に配置され、液晶パネル200による映像光が表示される表示面である。第2スクリーン214は、第1スクリーン212のプリズム面側に密着される。
保護金具220は、金属板(例えばステンレス板)からなり、表示装置20aの側面の全周を覆うカバー部材である。上側の表示装置20aと下側の表示装置20bの目地30の幅は、1.0mm〜2.0mm程度である。目地30の幅は、保護金具220の板厚や保護金具220間の間隙等の積算による。保護金具220の前面側の先端は、第2スクリーン214の前面と略同一面となるような位置である。
図4(B)は、図1(B)の本実施形態のマルチ映像装置1でのBB断面を拡大した図である。ただし、表示装置は、バックライト投射タイプの表示装置20に代わっている。本実施形態のマルチ映像装置1において、表示装置20aと表示装置20bの基本構造は、図4(A)と同一であるので、説明は省略する。本例では、保護金具218の前側の先端部分を後ろ側に後退させて、透明樹脂板210の厚さの中間ぐらいまでの長さとし、その代りに光学部材50を取り付けた。目地30に取付けられた光学部材50のE部分を拡大して、図5(A)に示す。
図5(A)は、図4(B)のE部分の拡大図で、バックライト投射タイプの表示装置20での目地部分を拡大した図である。前述のように、保護金具218の上下である保護金具218a、218bの前側の先端は、透明樹脂板210aの厚さの中間ぐらいまでの長さになっている。表示装置20aの目地30の面には、スクリーン固定フィルム216a,216bが貼りつけられる。スクリーン固定フィルム216aは、表示装置20aの底部を保護する透明樹脂である。
保護金具218a,218bが後退した箇所に、光学部材50が取付けられる。光学部材50は、三角断面形状の反射部51と、反射部51の後側に設けられる取付部52と、反射部51の前側に設けられる導光部56を有する。光学部材50の形状は、前述した図6を参照のこと。バックライト投射タイプ用の光学部材50は、前述した自発光用の光学部材50に、さらに、導光部56が追加されたものである。
バックライト投射タイプでは、表面からやや奥まって位置に配置された透明樹脂板210a,210bの内部通過時に混合された漏れ光を擬似光として利用するため、擬似光の途中での拡散を防止し、集光することが望ましい。そのため、反射部51の先に導光部56を設けた。導光部56は、奥まった位置で反射された擬似光240a、240bを、表示装置20の前面まで導くためのガイドである。なお、導光部56の形状は一例でありこれに限らない。また導光部56は、省略することも可能であるが、省略した場合には擬似発光の輝度が低下する。
導光部56は断面形状で、後端が反射部51の反射面にかぶせるような凹んだ形状で、前側端面は凸レンズ形状になっている。なお、前側端面は、フラットな形状であっても良い。導光部56は、例えば、透明樹脂の成型品である。バックライト投射タイプ用の光学部材50は、反射部51と取付部52を備える成形品に、導光部56を接着等で組み立てられて構成される。
透明樹脂板210aの端面211aから目地30方向に漏れた一部の映像混合漏れ光は、反射部51の反射面51aによって表示光の方向である左方向に90度反射される。そして、導光部56でガイドされて、映像混合漏れ光は擬似光240aとして目地30の上側から外部に出射される。
同様に、透明樹脂板210bの端面211bから目地30方向に漏れた一部の映像混合漏れ光も、反射部51の反射面51bによって表示光の方向である左方向に90度反射される。そして、導光部56でガイドされて、映像混合漏れ光は擬似光240bとして目地30の下側から外部に出射される。
このように、目地30に取付けられた光学部材50によって、映像光230a、230bの空隙である目地30の領域から、映像光230a、230bが透明樹脂板210a、210bの端面211a、211bより擬似光240a、240bとして出射されるので、目地の存在を目立たなくすることができる。
バックライト投射タイプの場合の擬似光240a、240bは、映像光が透明樹脂板210a、210bの内部を通過する際に結像点より外れた光や内面反射した光が、混ざった光なので、映像光と擬似光は、色の違い、輝度差は発生するが、発光することにより目地の存在を目立たなくすることは図3(B)と同様である。
図5(B)は、バックライト投射タイプの場合の画面の目地から前面方向に擬似光が出射される様子を、図5(A)を更に模式的に示し、判りやすくした図である。なお、導光部56として、図5(A)よりも短い長さのもので、2枚を貼り合わせたタイプの例を示す。
バックライト202より出射された光が、各構成部材・レンズ群を通過する過程にて、光学特性上または製造精度のズレなどにより、透明樹脂板210a、210bの端面211a、211b方向へ漏れる光(R2)と透明樹脂板210a、210bの内面反射光(R1)の混ざった光となり、光学部材50により反射され、擬似光となる様子を、わかりやすく説明するための図である。反射される擬似光が表示装置の各辺に沿って出射される様子は図3Bと同様である。
図4(A)、(B)のRはバックライト投射され、液晶パネル200のある画素1点から拡散出射され、レンズ群を通過し第1スクリーン前面側である1点に結像する光の軌跡を描いた線を示す。
このR光は、実際には結像点から外れる様々な角度で、透明樹脂板を通過する。その際に透明樹脂板210a、210bの端面211a、211b方向へ混合漏れ光として出射される。図5(B)のR1は、光学設計された正規の結像光、すなわち映像光230a、230bを表す。R2は光学特性上または製造精度のズレなどにより、透明樹脂板210a、210bの端面211a、211b方向へ漏れる光と透明樹脂板210a、210bの内面反射光の混ざった光(混合漏れ光)、すなわち擬似光240a、240bを表す。
図7は、光学部材の他の形状例を示す図である。この光学部材60は、部材の内側で反射させるタイプのものである。光学部材60は、例えば、透明樹脂の一体成型品で構成される。光学部材60は、前記表示装置の表示面に向かう方向と逆方向(後ろ側)の端部に、内側にえぐられるような2つの反射面を有し、上側の反射面61aが傾斜45度で光学部材50の第1の反射面に相当し、下側の反射面61bが傾斜45度で光学部材50の第2の反射面に相当する。
また、光学部材60の上面63a及び下面63bは互いに平行な面になっていて、光学部材60の前側の面62は凸レンズ状になっている。前側の面62は、平坦であってもよい。また、反射面61a、61bには、光学部材50と同様に、ミラー蒸着等で反射膜を形成するようにしてもよい。
光学部材60は、光学部材50と同様に、表示装置10の表示面の辺の方向に沿って細長い部材である(図7(B)、(C))。長さも、例えば500〜1000mmである。また、垂直方向の目地30に対しては、光学部材60の向きを、垂直に立てて取り付けることで適用できる。
この光学部材60を、図3(A)の自発光タイプの表示装置10で光学部材50の代わりに適用すれば、端面103a、103bからの漏れ光が、端面103a、103bに対向する上面63a、下面63bを通過して、それぞれ反射面61a、反射面61bで反射されて、光学部材60の内部を通過して、擬似光140a、140bとして、目地30から外部に出射される。
同様に、図4のバックライト投射タイプの表示装置20に適用すれば、擬似光240a、240bが目地30から外部に出射される。また、図4のバックライト投射タイプの表示装置20に適用する場合には、斜面の部分から前側の面62までの距離を長くすることで、導光部56が不要になる。
図8は、目地の交差する部分での、光学部材50の端部の組み合わせ例を示す図である。図1(B)のマルチ映像装置1のC部を拡大した図で、表示装置10a、表示装置10b、表示装置10aの右隣の表示装置10c及び表示装置10bの右隣の表示装置10dの、計4つの表示面に囲まれた十字の部分である。図8(A)は光学部材50の組み合わせの第1の例で、図8(B)は光学部材50の組み合わせの第2の例である。
ここで、表示装置10aと表示装置10b間、及び表示装置10cと表示装置10d間の設けられた水平方向の光学部材をそれぞれ光学部材50Hとし、表示装置10aと表示装置10c間、及び表示装置10bと表示装置10d間に設けられた垂直方向の光学部材をそれぞれ光学部材50Vとする。
図8(A)に示す第1の例は、交差部分で水平方向か垂直方向のいずれかの光学部材の端部を突き合せるようにするものである。ここでは、水平方向の光学部材50H同士の側端を突き合せるようにし、垂直方向の光学部材50Vの端部は水平方向の光学部材50Hに対応した長さにした例である。逆に、垂直方向の光学部材50V同士の端部を突き合せるようにしてもよい。
図8(B)に示す第2の例は、水平方向の光学部材50H及び垂直方向の光学部材50Vの端部を全て90度の尖った角度の形状にして、交差部分で、90度の端部が互いに組み合わさるようにしたものである。以上のように目地30の交差部分でも、光学部材50により目地が充填されるので、交差部分でも目地30を目立たなくすることができる。
以上のように、本実施形態による光学部材をマルチ映像装置の目地に取付けることにより、目地近傍の映像光と同等な輝度や色を供える擬似光が目地から射出されるので、マルチ映像装置の観衆に目地の存在を目立たなくすることができる。
以上説明した実施形態により、少なくとも以下の効果が奏せられる。
1)本実施形態による光学部材は、自発光方式やバックライト投射タイプのいずれにも対応できるので、多様なマルチ映像装置に適用できる。
2)本実施形態による光学部材は、樹脂の成型品で実現できるので、大きなコストの増加を招かない。
3)本実施形態による光学部材によれば、表示装置に対する変更箇所も少ないので、現行のマルチ映像装置への適用も容易である。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1,300 マルチ映像装置
10,20 表示装置
10a,10b,10c,10d,20a,20b 表示装置
30 目地
50,60 光学部材
51 反射部
51a,51b,61a,61b 反射面
52 取付部
56 導光部
62 面
63a 上面
63b 下面
102 ガラス管発光素子
102a,102b ガラス管発光素子
103 端面
103a,103b 端面
104 ガラス管緩衝材
106 バックフレーム
108,110 保護金具
130、230 映像光
130a,130b,230a,230b 映像光
140,240 擬似光
140a,140b,240a,240b 擬似光
200 液晶パネル
202 バックライト
204 導光板
206 光ファイバーレンズ
208 フレネルレンズ
210 透明樹脂板
210a,210b 透明樹脂板
211 端面
211a,211b 端面
212 第1スクリーン
214 第2スクリーン
216 スクリーン固定フィルム
216a,216b スクリーン固定フィルム
218,220 保護金具
218a,218b,220 保護金具

Claims (9)

  1. 複数の表示装置が所定の目地を介して隣接して並べられて全体として1つの大画面を形成するマルチ映像装置の前記目地に設けられる光学部材において、
    前記表示装置の端面から前記目地方向に出射される一部の映像光を、当該表示装置の表示光の方向に擬似光として反射する反射面を備え、前記目地の空隙に取付けられる
    ことを特徴とする光学部材。
  2. 前記隣接する一方の表示装置の端面から出射される映像光を前記表示光の方向に反射する第1の反射面と、前記隣接する他方の表示装置の端面から出射される映像光を前記表示光の方向に反射する第2の反射面とを、前記反射面としてそれぞれ備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学部材。
  3. 前記光学部材は、前記表示装置の表示面に向かう方向の端部に三角形断面で形成される反射部を有し、前記反射部の頂角を挟んで一方の斜面が前記第1の反射面で、前記反射部の他方の斜面が前記第2の反射面である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学部材。
  4. 前記光学部材は、前記反射部の後端に、当該光学部材を前記表示装置間の目地に取付けるための取付部を有し、前記取付部は前記表示装置を保護するカバー部材に取付けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学部材。
  5. 前記三角形断面の反射部に、前記反射部で反射された擬似光を前記表示装置の表示面の方向に導く導光部を備えた、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学部材。
  6. 前記光学部材は、前記表示装置の表示面に向かう方向と逆方向の端部に、内側に2つの斜面を有し、前記第1の反射面が前記斜面の一方で、前記第2の反射面が前記斜面の他方である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光学部材。
  7. 前記光学部材は、前記表示装置の表示面に沿った細長い目地に対応して、前記反射方向に直交する方向に前記反射面が延在する形状である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学部材。
  8. 前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、ミラー蒸着面である
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学部材。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載された前記光学部材を、前記表示装置の目地に取付けた
    ことを特徴とするマルチ映像装置。
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JP2018045165A (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 大日本印刷株式会社 光学シート、表示装置及び配列型表示装置
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