JP2014062377A - トンネル施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シールド機の掘進状況等に応じて、コンクリートを適切な硬化速度となるように制御することが可能なトンネル施工方法を提供する。
【解決手段】 本発明では、非定常な配管13のばらしや清掃を防止するため、ポンプ11の吐出圧と、コンクリート17の打設圧力との圧力差を監視する。圧力差が所定値を超えると、配管13の詰まりの恐れがあるため、それ以上のコンクリート17の付着を抑制するため、コンクリート17の配合を調整する。具体的には、コンクリート17の硬化時間を調整する。コンクリート17の硬化時間の調整は、コンクリート17に配合する硬化遅延材の添加量を調整する。例えば、圧力差が所定値を超えた場合には、硬化遅延材の添加量を増加して、コンクリート17の配管内での硬化を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、場所打ちコンクリート方式によるトンネルの施工方法に関するものである。
従来、トンネルを構築する際には、例えば、ECL(Extruded Concrete Lining)用のシールド機を用いて、場所打ちコンクリートによりトンネルを構築する方法がある。場所打ちコンクリート方式によるトンネル施工では、シールド機の掘進に伴い、シールド機の後方に設置された型枠を用いて、掘削孔と型枠との隙間にコンクリートが打設される。したがって、コンクリートをポンプによって圧送する必要がある。
このような場所打ちコンクリートによるシールド機としては、例えば、内型枠と妻型枠を設置して、内型枠と妻型枠と地山とで形成される空間にコンクリートポンプによってコンクリートを圧送し、妻型枠を押圧してシールド機が掘進する(特許文献1)。
特開2011−226105号公報
従来の場所打ちコンクリート方式では、前述したように、地山と内型枠と妻型枠とで形成される空間にコンクリートを圧入しながら掘進する。妻型枠は、シールド機に対して前後に動作可能である。シールド機で前方地山を掘削する際に、シールド機後方には内型枠が設置される。内型枠を設置後、掘進ジャッキによって内型枠を押圧して、反力によってシールド機は前方に掘進することができる。この際、内型枠の外周側の空間には、コンクリートが圧入される。シールド機の掘削と並行して地山と内型枠との空間にコンクリートを打設することで、一次支保として早期に地山の保持をしながらトンネルを構築することができる。すなわち、シールドマシンによる切羽の安定と早期の一次支保で地山を保持することで掘削工事の安全性が確保できる。
一方、シールド機が、設置した内型枠の幅に対応する距離だけ前方に掘進すると、最後尾に配置されていた内型枠を脱型する。脱型した内型枠は最前列まで運搬され、再度最前列で組み立てられる。以上を繰り返すことで、トンネルが施工される。
最後尾の内型枠を脱型する際には、当該内型枠の外周に打設されたコンクリートが十分な強度に硬化している必要がある。すなわち、最後尾の内型枠を脱型する際に、外周のコンクリートが十分に硬化せず、強度が不十分である場合には、コンクリートの強度が十分に発現するまで、シールド機の掘進を停止する必要がある。つまり、コンクリートの硬化速度が遅すぎると、内型枠の脱型を予定した時に脱型することができず、工程遅延の原因となる。
一方、本工法では、掘進時に並行してコンクリートを打設する必要がある。したがって、コンクリートを圧送するポンプと空間とは圧送管によって接続され、掘進時には圧送管にはコンクリートが圧送される。
しかし、コンクリートの硬化速度が速すぎると、圧送管内部おいて部分的にコンクリートが硬化して、圧送管の内面等に付着する恐れがある。このように圧送管内部に硬化したコンクリートが堆積すると、コンクリートを圧送することが困難となり、場合によっては、圧送管をばらして清掃する必要が生じる。つまり、コンクリートの硬化速度が速すぎると、圧送管内部に硬化したコンクリートが付着し、圧送管をばらして清掃することが必要となり工程遅延の原因となる。
また、地山と内型枠とで形成される空間は掘進に合わせて形成される。掘進に並行してコンクリートを打設する必要性から、シールド機の掘進速度が速い場合にはコンクリートの打設速度も速くする必要があり、掘進速度が低い場合はコンクリートの打設速度も遅くする必要がある。コンクリートの打設速度が遅い場合、コンクリートが圧送管に滞留する時間が長くなり内部への付着が促進される。
更に、外気温やコンクリートの練上り温度が高い場合にも、コンクリートが圧送管内部への付着が促進される。これらの場合も同様にそのままの状態を放置するとコンクリートを圧送することが困難になり、圧送管をばらして清掃する必要が生じ工程遅延の原因となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、シールド機の掘進状況等に応じて、コンクリートを適切な硬化速度となるように制御することにより工程の遅延を少なくし、工程短縮できる効率的なトンネルの施工方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために本発明は、シールド掘削機により地山を掘削しながら、前記シールド掘削機の後方に内型枠を設置するとともに、前記シールド掘削機の後方に設けられた妻型枠と、前記内型枠と、掘削孔とで形成される空間に対し、コンクリートポンプにより、圧送管を通してコンクリートを圧送することで、覆工コンクリートを構築するトンネル施工方法であって、前記シールド掘削機の掘進状況に応じて、前記コンクリートポンプから圧送するコンクリートの配合を調整して、コンクリートの硬化速度を調整することを特徴とするトンネル施工方法である。
前記コンクリートポンプから前記圧送管を介した前記空間までのコンクリートが圧送される区間において、少なくとも一定区間の圧力差を計測可能な圧力測定手段が設けられ、前記圧力差に応じて、コンクリートの硬化速度を調整してもよい。この場合には、前記圧力測定手段は、前記空間内のコンクリートの圧力を測定可能な第1の圧力計と、前記コンクリートポンプからのコンクリートの吐出圧を測定可能な第2の圧力計と、を具備し、前記第1の圧力計および前記第2の圧力計により、それぞれの圧力を測定し、前記第1の圧力計と前記第2の圧力計の圧力差を算出し、前記圧力差に応じて、コンクリートの硬化速度を調整してもよい。
この場合には、例えば、空間とコンクリートポンプとを接続する圧送管に対し、第1の圧力計は、空間へつながる直前の位置の圧送管に配置され、圧送管の当該位置の内部のコンクリートの圧力によって、空間内のコンクリートの圧力を測定し、第2の圧力計は、コンクリートポンプから吐出された直後の位置の圧送管に配置され、圧送管の当該位置の内部のコンクリートの圧力によって、コンクリートポンプからの吐出圧を測定すればよい。
前記シールド掘削機の掘進速度に応じて、コンクリートの配合を調整してもよい。前記コンクリートポンプから吐出するコンクリートの温度に応じて、コンクリートの配合を調整してもよい。
前記圧力差の絶対値が所定値を超えた場合に、コンクリートの配合を調整してもよい。または、前記圧力差を所定時間をあけて複数回算出し、前記圧力差の時間に対する変化率を算出し、前記変化率が所定範囲を逸脱すると判断すると、コンクリートの配合を調整してもよい。
前記コンクリートに配合される硬化遅延材の添加量を変化させることで、コンクリートの硬化速度を調整することが望ましい。
本発明によれば、シールド機の掘進状況に応じて、圧送するコンクリートの配合を調整して、コンクリートの硬化速度を調整することで、脱型時に必要な強度は確保しつつ圧送管内部のコンクリートの硬化を防止することができる。
また、圧送管における少なくとも一定区間の圧力差を測定することで圧送管内部の圧力損失を知ることができる。更に、コンクリートを圧送するポンプの吐出圧と、空間に圧入されるコンクリートの圧力との差を算出することで、圧送管全体の内部の圧力損失を知ることができる。したがって、圧送管内部におけるコンクリートの堆積状況を推定することができる。また、圧送管内部のコンクリートの堆積状況に応じて、圧送するコンクリートの硬化速度を調整することで、圧送管詰まりによるコンクリートの圧送不具合を回避することができる。
この際、圧力差の絶対値が所定値を超えた場合に、コンクリートの配合を調整してコンクリートの硬化速度を遅くすることで、圧送管詰まりの進行を抑制することができる。
また、所定時間をあけて測定された、圧力差の変化率を把握することで、定常状態に対して、将来における圧送管詰まりの進行を推定することができる。したがって、圧力差の変化に応じて、コンクリートの配合を調整することで、圧送管詰まりの進行を抑制するとともに、内型枠の脱型時におけるコンクリートの硬化不良等を防止することができる。
また、シールド掘削機の掘進速度が遅くなるほど、コンクリートの硬化速度を遅らせることで、圧送管詰まりによるコンクリートの圧送不具合を回避することができる。一方、掘進速度が遅い場合には、内型枠の脱型時期も遅れるので脱型時に必要な強度は確保できる。
また、コンクリートポンプから吐出するコンクリートの温度が高いほど、コンクリートの硬化速度を遅らせることで、圧送管詰まりによるコンクリートの圧送不具合を回避することができる。すなわち、コンクリート温度が高い場合には、硬化速度が速くなるが、硬化速度が速くならないように配合を調整することで圧送管詰まりによるコンクリートの圧送不具合を回避することができる。
コンクリートに対する硬化遅延材の添加量を調整すれば、コンクリートの硬化速度を調整することができる。硬化遅延材の添加量を多くすれば、コンクリートの硬化速度は遅くなり、硬化遅延材の添加量を少なくすれば硬化速度は速くなる。
本発明によれば、シールド機の掘進状況等に応じて、コンクリートを適切な硬化速度となるように制御することにより工程遅延の原因を少なくし、工程を短縮できる効率的なトンネル施工方法を提供することができる。
シールド機1を示す図。 妻型枠15近傍の拡大図。 ポンプ11の吐出圧と妻型枠15からの圧入圧力の経時変化を示す概念図。 ポンプ11の吐出圧と妻型枠15からの圧入圧力の圧力差の経時変化を示す概念図。 単位時間当たりの油圧上昇量と、掘進速度との関係を示す概念図。
(実施形態1)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、シールド機1を示す概略図である。シールド機1は、主に、スキンプレート2、カッタヘッド4、ポンプ11、妻型枠15、推進用ジャッキ23等により構成される。
スキンプレート2は略円筒状部材であり、前方にカッタヘッド4が設けられる。カッタヘッド4はシールド機1の前方の地山を掘削するものであり、モータ等により回転可能である。スキンプレート2の内面には、推進用ジャッキ23がスキンプレート2の周方向に所定間隔で複数設けられる。推進用ジャッキ23は、後方の内型枠21を押圧し、その反力でシールド機1を推進させるものである(図中矢印A方向)。
スキンプレート2の内周には、リング状の妻型枠15が配置される。妻型枠15は、図示を省略した妻型枠用ジャッキの先端に設けられる。すなわち、妻型枠15は妻型枠用ジャッキによってシールド機1の前後方向に移動可能である。なお、妻型枠用ジャッキと推進用ジャッキ23は干渉しないように周方向の位置をずらして配置される。
シールド機1の内部には、レミキサ9およびポンプ11が配置される。レミキサ9は、シールド機1の後方であって、トンネル内に配置されたポンプ3と配管7によって接続される。ポンプ3はレミキサ9へコンクリートを圧送する(図中矢印B)。なお、ポンプ3は、図示を省略した後方台車上に配置される。
レミキサ9には、ポンプ11が配置される。ポンプ11は、妻型枠15と配管13によって接続され、レミキサ9で混合されたコンクリートは、ポンプ11によって妻型枠15方向へ送られる(図中矢印C方向)。なお、図示を省略するが、配管13を複数に分岐して、リング状の妻型枠15の複数箇所にコンクリートを圧送してもよいし、ポンプ11を複数台設置して、各ポンプ11に各々配管13を接続してコンクリートを圧送してもよい。
図2は、妻型枠15近傍の拡大図である。図2に示すように、推進用ジャッキ23の先端が内型枠21に押し付けられて、内型枠21に対して押圧力を付与する。妻型枠15は、内型枠21の外周側であって、掘削した掘削孔を塞ぐように配置される。すなわち、掘削孔の内面と内型枠21および妻型枠15によって空間が形成される。妻型枠15には、配管13が貫通していて、妻型枠15の後方にコンクリート17を打設することができる(図中矢印D)。妻型枠ジャッキは掘進とコンクリート打設の速度にあわせて伸縮することでコンクリートの打設圧力、充填圧を制御できる。
前述の通り、シールド機1は、シールド機1の前方の地山をカッタヘッド4で掘削して、掘削土砂をスクリューコンベアでシールド機1後方に運搬しながら、推進用ジャッキ23を内型枠21に押し付け、反発力により前方に推進する。この際、レミキサ9およびポンプ11により、コンクリート17が妻型枠15後方に圧送される。妻型枠15はスキンプレート2の後端近傍に配置され、内型枠21、妻型枠15および周囲を掘削孔とで囲まれた空間にコンクリート17が打設、充填される。
シールド機1が内型枠21の幅に応じた距離を掘進すると、設置された最後方の内型枠21をばらして、前方に移動して、内型枠21を組み立てる。なお、内型枠21の設置及び撤去は、図示を省略した内型枠組み立て装置および内型枠撤去装置を用いて行われる。すなわち、シールド機1の掘進に伴い、妻型枠15およびスキンプレート2が前方に移動しながら、当該空間にコンクリート17を打設し、内型枠21の撤去および組み立てを繰り返すことで、トンネルが構築される。
ここで、コンクリート17は、製造されてから圧送されて所定の間は、フレッシュ性能を有しているが、製造から所定時間を経過すると硬化が始まる。このため、ポンプ11等への負荷が増大し、さらには配管13内部でコンクリート17が付着して堆積する。このため圧送が困難となる。一方、コンクリート17が所定時間後に硬化して強度を発現しないと、内型枠21を撤去することができない。したがって、圧送されるコンクリート17は、圧送時において、配管内部で硬化することなく、かつ、所定時間後には確実に硬化させる必要がある。
本実施形態では、配管13に圧力測定手段である圧力計5、19が配置される。圧力計5は、ポンプ11に接続された直後の配管13に設けられる。圧力計5は、ポンプ11からのコンクリート17の吐出圧を測定することができる。なお、気温、コンクリート温度等の条件が一定であれば、通常は、ポンプ11の性能によって、ポンプ11の吐出圧は略一定となる。
妻型枠15に接続される直前の配管13には、圧力計19が配置される。圧力計19は、妻型枠15へ圧送されるコンクリート17の圧力を測定可能である。すなわち、圧力計19は、概ね、妻型枠15、内型枠21および掘削孔で形成される空間内部へ打設されるコンクリート17の圧力を測定可能である。このように、コンクリートの吐出圧と空間内へ打設されるコンクリートの圧力の圧力差を算出することで、圧送管全体の圧力損失を知ることができる。ポンプ11の吐出圧と、コンクリート17の打設圧力を測定可能であれば、圧力計5、19の設置位置は図示した例には限られず、また、他の方法で測定を行っても良い。
また、必ずしも配管13全体の圧力損失を知る必要はない。例えば、圧力計5、19のいずれかの設置位置を配管13の中間にしても良く、その場合は概ね配管13の半分の圧力損失を知ることができる。このように、配管13内の一部(一定区間)のみにおける圧力差(圧力損失)を測定することもできる。
さらに、ポンプ11の吐出圧はポンプ11の油圧や電流値を利用して算出することも可能である。また、打設圧力は妻型枠ジャッキの油圧を利用して算出することも可能である。したがって、配管13に設置する圧力計は1つであってもよく、圧力測定手段としては、配管13の少なくとも一部の圧力損失を算出することができるものであれば、いずれのものでもよい。
図3(a)は、圧力計5、19によって得られたコンクリート17の圧力の推移を示す概念図である。図3(a)において、Dは、圧力計5によって計測されたポンプ11の吐出圧である。また、Eは、圧力計19によって計測された空間内に打設されるコンクリート17の圧力である。配管13の内部に、コンクリート17の付着や堆積が生じなければ、略一定の圧力損失となるため、ポンプ11の吐出圧Dと、コンクリート17の打設圧力Eとの圧力差Fは一定となる。しかし、前述したとおり、コンクリート17は、所定時間経過すると硬化を開始するため、徐々に配管内部にコンクリート17が付着する。したがって、時間の経過に伴い、圧力差Fが大きくなる。
図3(b)は、圧力差Fの時間推移を示す図である。ここで、配管13内部のコンクリート17の付着量が多くなると、圧力差Fが徐々に大きくなる。一方、掘削孔へのコンクリート17の打設には所定以上の打設圧力が必要である。したがって、圧力差Fが所定以上となると必要なコンクリート17の打設圧力を維持することが困難となる。したがって、トンネル施工においては、通常、所定期間ごとに定期提起に配管清掃等が実施されるが、圧力差が所定値を超えてしまうと、この所定期間内においても、非定常な配管清掃等が必要となる場合がある。
本実施形態では、このような、非定常な配管13のばらしや清掃を防止するため、圧力差Fを監視する。圧力差Fが所定値を超えると、配管13の詰まりの恐れがあるため、それ以上のコンクリート17の付着を抑制するため、コンクリート17の配合を調整する。具体的には、コンクリート17の硬化時間を調整する。コンクリート17の硬化時間の調整は、コンクリート17に配合する硬化遅延材の添加量を調整する。例えば、圧力差Fが所定値を超えた場合には、硬化遅延材の添加量を増加して、コンクリート17の配管内での硬化を抑制する。
例えば、図3(b)に示す例では、圧力差がGを越えた時間Hにおいて、硬化遅延材を増量することで、配管13内部でのコンクリート17の付着を抑制することができる。すなわち、その後の圧力差Fの増加速度を落とすことができる。なお、コンクリート17の圧力差Fを小さくするために、掘進速度を遅くすることで、コンクリート17の圧送量を低減し、圧力損失を低下させることもできる。
なお、硬化遅延剤は、コンクリートの凝結や初期硬化の遅延を目的とするものである。リグニンスルフォン酸塩、オキシカルボン酸塩等を主成分とし、減水剤、AE減水剤、流動化剤ならびに、高性能AE減水剤の遅延形のほかに、珪弗化物を主成分とし遅延作用だけを有する凝結遅延剤、従来よりも長時間の凝結遅延を目的としたオキシカルボン酸塩を主成分とする凝結遅延剤等が硬化遅延剤として使用できる。
次に、圧力差Fによる、配管13内部のコンクリート17の付着量(圧力損失)の他の管理方法を説明する。図4(a)は、前述と同様に、圧力損失の推移を示す図である。
本実施形態では、図4(a)に示すように、圧力差Fの変化率が設定される。すなわち、圧力差Fの時間に対する増加量が管理される。図4(a)において、Iは、圧力差Fの変化率の上限を示し、Jは、圧力差Fの下限を示す。すなわち、通常の適正な条件下においては、圧力差Fは、圧力差上限Iと圧力差下限Jとの間を推移する。なお、図4(a)においてKは、定期的な配管清掃時期である。すなわち、圧力差FがIとJの間を推移すれば、時間Kにおいても所定の圧力を維持することができる。一方、Kよりも前の段階で、圧力差Fが所定値を越えると、非定常な作業が必要となる。
例えば、図4(b)に示すように、圧力差Fが、圧力差上限Iを超えると、Kよりも前段階で圧力差Fが所定値を越える恐れがある。そこで、圧力差Fが上限Iを超えた時点Lにおいて、コンクリート17の配合を調整する。具体的には、硬化遅延材の添加量を増やし、その後の、配管13内におけるコンクリート17の付着を抑制する。このようにすることで、定期的な配管清掃時K以前に圧力差Fが所定値を超えることを防止することができる。
同様に、図4(c)に示すように、圧力差Fが、圧力差下限Jを下回ると、定期的な配管清掃時Kよりも前段階で圧力差Fが所定値を越える恐れはないものの、コンクリート17が所定時間後に強度を発現しない恐れがある。そこで、圧力差Fが下限Jを下回った時点Mにおいて、コンクリート17の配合を調整する。具体的には、硬化遅延材の添加量を減らし、その後の、コンクリート17の硬化速度を上げる。このようにすることで、内型枠の撤去時に確実にコンクリート17の強度を得ることができる。
このように、所定期間後(例えばK)における圧力差Fを予測することで、より適正なコンクリート17の配合調整を行うことができる。なお、圧力差Fの調整には、前述したように、シールド機1の掘進速度(すなわち、コンクリート17の圧送量)によっても調整が可能である。したがって、例えば、圧力差Fが所定範囲を逸脱して変化した場合には、シールド機1の掘進速度を落とすなどの掘削条件を変更することで、圧力差Fを低下させることもできる。
本実施形態によれば、配管13の内部のコンクリート17の付着量を、ポンプ11の吐出圧と妻型枠15からの打設圧力との圧力差から推定することができる。また、配管13内部のコンクリート17の付着量が所定以上増加すると、コンクリート17の配合を調整して、その後の付着を抑制することができる。このため、配管13内部に過剰にコンクリート17が付着することを防止することができる。したがって、配管13内部にコンクリート17が過剰に付着することで生じる非定常な配管清掃等を防止することができ、必要な打設圧力を維持することができる。
特に、圧力差の変化率を監視し、変化率が基準範囲内であるかを監視することで、所定期間後の圧力差を推定することもできる。このため、より早い段階で、コンクリート17の配合を調整し、配管13内部のコンクリート17の過剰な付着を抑制することができる。
また、この場合には、圧力差の変化率が所定範囲よりも低い場合に、コンクリート17の硬化速度を上げることもできる。このため、コンクリート17を打設後の強度を確実に確保することができる。
(実施形態2)
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同様の構成については、図1〜図2と同様の符号を付して、重複する説明を省略する。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と略同様であるが、第1の実施の形態では、掘進状況として、配管13内の圧力損失を把握することで、コンクリートの硬化速度を調整したのに対し、第2の実施形態では、掘進状況として、シールド機1の掘進速度またはコンクリートの温度を採用する。すなわち、シールド機1の掘進速度やコンクリートの温度に応じて、ポンプ3から圧送されるコンクリートの配合を調整し、コンクリートの硬化速度を調整する。
図5は、単位時間当たりの油圧上昇量と、掘進速度との関係を示す概念図である。単位時間当たりの油圧上昇量とは、ある掘進速度で連続して掘進した場合において、単位時間当たりのポンプ3の油圧上昇量である。すなわち、単位時間当たりの油圧上昇量が大きいとは、配管13の圧力損失が大きくなることで、ポンプ3により大きな負荷が生じている状態を示す。なお、単位時間当たりの油圧上昇量は、油圧上昇速度と言い換えることができる。
図5(a)に示すように、同一の油圧上昇速度を維持することとすると、掘進速度が速いほど(P<O<N)、少量の硬化遅延材の添加量(a1<a2<a3)で良いこととなる。これは、配管13内におけるコンクリートの滞留時間が短くなるためである。したがって、本実施形態においては、シールド機1の掘進速度を把握し、掘進速度に応じて、硬化遅延材の添加量を調整する。これにより、適切なコンクリートの硬化時間を得ることができる。
また、図5(b)は、図5(b)よりもコンクリート温度が高い(T2)場合における図である。図5(a)と同様に、同一の油圧上昇量で見れば、掘進速度が速いほど(S<R<Q)、少量の硬化遅延材の添加量(a1<a2<a3)で良いこととなる。しかし、コンクリートの温度が高くなると、図5(a)と比較して、より掘進速度を速くする必要がある。例えば、NとQとは、同じ硬化遅延材添加量(a1)であるが、同じ掘進速度では、温度の高いQの方が、油圧上昇速度が大きくなる。
したがって、本実施形態においては、コンクリートの温度を把握し、コンクリート温度に応じて、硬化遅延材の添加量を調整する。これにより、適切なコンクリートの硬化時間を得ることができる。なお、コンクリート温度とは、ポンプ3により吐出したコンクリート温度であるが、これに代えて、外気温に応じて硬化遅延材の添加量を調整してもよい。配管13内のコンクリートの温度は、外気温に大きな影響を受けるためである。
このように、本発明においては、掘進状況として、配管の圧力を直接把握しても良く、掘進速度やコンクリート温度などに応じてコンクリートの配合を調整すればよい。なお、前述した配管の圧力、掘進速度、およびコンクリート温度を、それぞれ単独で把握して、コンクリートの配合を調整してもよく、適宜組み合わせてコンクリートの配合を調整してもよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………シールド機
2………スキンプレート
3………ポンプ
4………カッタヘッド
5………圧力計
7………配管
9………レミキサ
11………ポンプ
13………配管
15………妻型枠
17………コンクリート
19………圧力計
21………内型枠
23………推進用ジャッキ

Claims (8)

  1. シールド掘削機により地山を掘削しながら、前記シールド掘削機の後方に内型枠を設置するとともに、前記シールド掘削機の後方に設けられた妻型枠と、前記内型枠と、掘削孔とで形成される空間に対し、コンクリートポンプにより、圧送管を通してコンクリートを圧送することで、覆工コンクリートを構築するトンネル施工方法であって、
    前記シールド掘削機の掘進状況に応じて、前記コンクリートポンプから圧送するコンクリートの配合を調整して、コンクリートの硬化速度を調整することを特徴とするトンネル施工方法。
  2. 前記コンクリートポンプから前記圧送管を介した前記空間までのコンクリートが圧送される区間において、少なくとも一定区間の圧力差を計測可能な圧力測定手段が設けられ、
    前記圧力差に応じて、コンクリートの硬化速度を調整することを特徴とする請求項1記載のトンネル施工方法。
  3. 前記圧力測定手段は、
    前記空間内のコンクリートの圧力を測定可能な第1の圧力計と、
    前記コンクリートポンプからのコンクリートの吐出圧を測定可能な第2の圧力計と、
    を具備し、
    前記第1の圧力計および前記第2の圧力計により、それぞれの圧力を測定し、前記第1の圧力計と前記第2の圧力計の圧力差を算出し、前記圧力差に応じて、コンクリートの硬化速度を調整することを特徴とする請求項2記載のトンネル施工方法。
  4. 前記圧力差の絶対値が所定値を超えた場合に、コンクリートの配合を調整することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のトンネル施工方法。
  5. 前記圧力差を所定時間をあけて複数回算出し、前記圧力差の時間に対する変化率を算出し、前記変化率が所定範囲を逸脱すると判断すると、コンクリートの配合を調整することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のトンネル施工方法。
  6. 前記シールド掘削機の掘進速度に応じて、コンクリートの配合を調整することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のトンネル施工方法。
  7. 前記コンクリートポンプから吐出するコンクリートの温度に応じて、コンクリートの配合を調整することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のトンネル施工方法。
  8. 前記コンクリートに配合される硬化遅延材の添加量を変化させることで、コンクリートの硬化速度を調整することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のトンネル施工方法。
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