JP2014061912A - 収納袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 袋内に収納する収納物の大きさに応じて収納袋を上下左右のいずれの方向に折り畳んでも、折り畳んだ状態を簡易かつ確実に維持させることができ、サイズの異なる収納物の収納にも柔軟に対応可能な収納袋を提供する。
【解決手段】 積層気泡シートにより形成される収納袋1であって、内部に収納物を収納可能な収納空間11aを有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の少なくとも一辺側に、収納空間11aに対して収納物を出し入れ可能に開口する開口部11bが形成される袋本体11と、開口部11bが形成される袋本体11の一辺側及びこの一辺側と隣接する他の一辺側に沿って形成された、袋本体11側に折り曲げられて当該袋本体11の表面に貼着可能な一対の折返し部12,13と、一対の折返し部12,13の少なくとも一方に形成された、当該折返し部を外縁から袋本体11に向かって切り裂き容易とする切り取り線部15を備える構成としてある。
【選択図】図1A

Description

本発明は、任意の物品を収納・梱包可能な収納袋に関し、特に、袋内に収納する物品の大きさに応じて収納袋を折り畳んで使用することができる収納袋に関する。
一般に、郵便物や、通信販売等における商品,ダイレクトメイルによる宣伝広告媒体,盆暮れの贈答品など、業務や私用により任意の物品を郵送・配送・運搬等する場合、対象物品を封筒形状の収納袋に収納して配送等が行われることがある。
この種の封筒型の収納袋は、例えば紙(段ボール・厚紙)や緩衝性シート,樹脂製フィルム等を用いて、所定の大きさ(例えばA4サイズ,B4サイズ等)の封筒形状に形成される。そして、内部に物品を収納した状態で、封筒の開口部に延設された折曲げ部(のりしろ部)を折り曲げて封筒を封止した状態で、相手先に郵送・配送等される。
また、このような封筒型の収納袋は、物品を収納して保管・管理するための保管用の袋・容器としても使用されることがある。
このような封筒型の収納袋は、収納対象となる任意の物品、例えばカタログ,書籍,書類,光ディスク,ビデオテープ,カセットテープ,フロッピイディスク,フィルムネガ,時計,アクセサリー,機械部品,電子機器,電子部品,食品,飲料等、の様々な物品の包装用・発送用・保護用の袋として広く活用されている。
ここで、この種の封筒型の収納袋に関する先行技術としては、例えば特許文献1に提案されている「易剥離性緩衝封筒及びその製造方法」がある。
特開2001−58648号公報
ところで、上記のような収納袋においては、内部に物品が収納可能であれば、収納する物品の大きさや形状等が異なっても、同じ大きさの収納袋が使用されることが通常である。
このため、収納袋に比べて収納する物品の大きさが小さい場合には、物品を袋内に収納した後、収納袋の余った部分を物品の大きさに合わせて折り曲げたり折り畳むことで、収納した物品が袋内で移動しないようにすることが行われる。
また、郵送や配送の際の料金(送料)は、収納袋の外形・大きさによって異なり、収納袋の外形が大きければ大きいほど、袋内の物品の大きさに拘わらず料金が高額になることがある。このため、郵送・配送のための料金を低額に抑える観点から、収納袋が折り畳んで使用されることがある。
しかしながら、上述した特許文献1記載の袋を含めて、従来の封筒型の収納袋では、そのように袋の外形を折り曲げたり折り畳んで使用するための特段の対応や配慮等はなされておらず、結果として、そのような収納袋を折り曲げたり折り畳んだ状態から袋が元に戻らないように保持・固定するためには、別途保持手段や固定手段,保持作業等が必要であった。例えば、このような収納袋を折り畳んだ状態に固定・保持する手段としては、収納袋をガムテープやセロファンテープ等の粘着テープを用いたり、輪ゴムや紐などで縛り付けるなどの手段があったが、これらの保持・固定作業は煩雑であり、また、粘着テープや輪ゴムで折り畳まれた収納袋は見た目が悪く、特に作業者が不慣れな場合などには、収納袋をきれいに折り曲げたり折り畳むこと自体が困難な場合も少なくなかった。
このため、このような収納袋の折り曲げ・折り畳みの問題が早急に改善されることが望まれていたが、現在までのところこれを解決し得る有効な手段等は提案されていない。
さらに、特許文献1に示されるように、袋を構成するシートが緩衝性シートと合成紙等が複数積層・貼着された収納袋では、収納袋全体の剛性が高く、折り曲げたり折り畳んだりすること自体が困難で、収納物のサイズや外形等に応じて袋を折り畳んで使用することは事実上不可能であった。
このため、大きさが異なる物品に対しては、各物品の大きさに対応させた収納袋が必要となり、多種多様な大きさの物品に対応する必要のある収納袋としては、柔軟性や汎用性,拡張性等に乏しく、サイズによっては袋の製造や在庫に無駄や偏り等が生じるおそれもあった。
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、袋内に収納する収納物の大きさに応じて収納袋を上下左右のいずれの方向に折り畳んでも、折り畳んだ状態を簡易かつ確実に維持させることができ、サイズの異なる収納物の収納にも柔軟に対応可能な収納袋を実現し、利便性及び汎用性の高い収納袋の提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の収納袋は、シート材により形成される収納袋であって、内部に収納物を収納可能な収納空間を有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の少なくとも一辺側に、収納空間に対して収納物を出し入れ可能に開口する開口部が形成される袋本体と、開口部が形成される袋本体の一辺側及びこの一辺側と隣接する他の一辺側に沿って形成された、袋本体側に折り曲げられて当該袋本体の表面に貼着可能な一対の折返し部と、一対の折返し部の少なくとも一方に形成された、当該折返し部を外縁から袋本体に向かって切り裂き容易とする切り取り線部と、を備える構成としてある。
本発明によれば、袋内に収納する収納物の大きさに応じて収納袋を上下左右のいずれの方向に折り畳んでも、折り畳んだ状態を簡易かつ確実に維持させることができ、サイズの異なる収納物の収納にも柔軟に対応可能な収納袋を実現することができる。
これにより、利便性及び汎用性の高い収納袋を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る収納袋を示す正面図であり、(a)は切り取り線部を一対の折返し部の一方のみに形成した場合、(b)は同じく一対の折返し部の双方に形成した場合を示している。 本発明の一実施形態に係る収納袋を示す、切り取り線部に沿って、折返し部の一部を袋本体から切り離した状態を示す正面図であり、(a)は折返し部の一部を袋本体から完全に切り離して分離させた場合、(b)は折返し部を切り離しつつ袋本体からは完全に分離させずに一部つながれたままにした場合を示している。 本発明の一実施形態に係る収納袋を示す斜視図であり、(a)は袋本体の一辺側にのみ開口部を形成した場合、(b)は同じく袋本体の隣接する二辺に連続する開口部を形成した場合である。 図2に示す収納袋に対して袋底部にマチ折り部を形成した収納袋を示す斜視図であり、(a)は袋本体の一辺側にのみ開口部を形成した場合、(b)は同じく袋本体の隣接する二辺に連続する開口部を形成した場合である。 図1(a),図2(a)に示す収納袋を用いて収納物を収納・梱包する場合の動作を模式的に示す説明図であり、(a)は収納袋の開口部を介して収納物を収納している状態、(b)は一対の折返し部のうち、一方の折返し部の一部を袋本体から切り離すとともに、貼着部を露出させている状態を示している。 図4から引き続いて、図1(a),図2(a)に示す収納袋を用いて収納物を収納・梱包する場合の動作を模式的に示す説明図であり、(a)は袋本体を収納物の横幅に合わせて折り曲げて折返し部の一方を袋本体表面に貼着させた状態、(b)は(a)の状態から更に袋本体を収納物の高さに合わせて折り曲げてもう一方の折返し部を袋本体表面に貼着させた状態を示している。 本発明の一実施形態に係る収納袋を構成する積層気泡シートの例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略要部斜視図である。 本発明の一実施形態に係る収納袋を構成する積層気泡シートの製造装置(製造方法)の一例を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る収納袋の製袋工程の一例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明に係る収納袋の実施形態について、図面を参照して説明する。
[収納袋]
図1Aは、本発明の一実施形態に係る収納袋の概略構成を示す正面図であり、(a)は切り取り線部12b,15を一対の折返し部12,13の一方(折返し部12)のみに形成した場合、(b)は同じく一対の折返し部12,13の双方に形成した場合を示している。
図1Bは、切り取り線部12b,15に沿って、折返し部12の一部を袋本体11から切り離した状態を示す正面図であり、(a)は切り離した折返し部12の一部を袋本体11から完全に分離させた場合、(b)は折返し部12を切り離しつつ袋本体11からは完全に分離させずに一部つながれたままにした場合を示している。
同図に示すように、本実施形態の収納袋1は、シート材により形成される収納袋であって、袋本体11の内部に所定の収納物を収納可能な収納空間11aを有する矩形袋状・封筒状等に形成されている。図1に示す例では、袋の一側(図面上側)に開口部11bが形成されるようになっている。
そして、この袋本体11の開口部11bが形成される縁部には、封筒ののりしろ部となる折返し部12が備えられており、さらに、この袋本体11の折返し部12が備えられる縁部と隣接する一側の縁部にも、折返し部12と同様の構成からなる折返し部13が備えられるようになっている。
すなわち、本実施形態に係る収納袋1は、封筒ののりしろ部に相当する折返し部が、袋本体11の隣接する二辺の縁部に形成され、一対の折返し部12,13を備えるようになっている。折返し部12,13には、それぞれ接着剤・接着シート等からなる貼着部12a,13aが備えられており、袋本体11の表面に貼着部12a,13aを貼り付けられるようになっている。
このような一対の折返し部12,13を備えることで、袋本体11を折返し部12と平行に折り曲げても、また、折返し部13と平行に折り曲げても、各折返し部12,13の貼着部12a,13aを袋本体11に貼り付けることができ、袋本体11を直交する二方向(図面上下方向及び左右方向:図5参照)に折り曲げて、その折り曲げられた状態を保持させることができるようになる。
具体的には、本実施形態に係る袋本体11は、全体が例えば積層気泡シート(後述する図6〜8に示す積層気泡シート10参照)により形成されて収納袋1の本体を構成している。
図1に示すように本実施形態では、袋本体11は、積層気泡シート等のシート材が、内部に所定の収納物を収納可能な収納空間11aを有する袋状・封筒状等に形成され、袋の一側(図面上側)に開口部11bが形成されるようになっている。
開口部11bは、袋本体11の収納空間11aと連通しており、この開口部11bを介して、収納空間11aに対して所定の収納物(後述する図4参照)を出し入れすることができる。
ここで、袋本体11に形成される開口部としては、袋の少なくとも一辺側に、収納空間11aに対して収納物を出し入れ可能に開口形成されていればよい。
すなわち、開口部は、図1及び図2(a),図3(a)に示すように、袋本体11の一側に一つの開口部11bを形成することができ、また、図2(b),図3(b)に示すように、一対の折返し部12,13に対応させて、袋本体11の一辺側及びこの一辺側に隣接する他の一辺側の双方に連続して、すなわち、折返し部12,13が形成される二辺側に連続して開口する二つの開口部11b,11cを形成することができる。
このように、袋本体11の二辺に連続する開口部11b,11cを設けることで、袋本体11の収納空間11aに対して収納物を出し入れし易くなり、例えば大きな物やかさばる物,立体的形状の物などを収納・出し入れする場合に好ましい。
同様の観点から、袋本体11には所謂マチ(袋の厚み)を形成することができる。
具体的には、図3(a),(b)に示すように、開口部11bが形成される袋本体11の一辺側と対向する一辺側に、袋本体11の収納空間11aを拡張するマチ折り部14を備えることができる。
このようにすると、マチ折り部14の拡張・伸張作用により袋本体11の収納空間11aを拡張させることができ、大きな物やかさばる物,立体的形状の物などを収納・出し入れする場合に好適となる。
マチ折り部14は、袋本体11の縁部を構成するシート材を収納空間11aの内部に向かって、一又は二以上の山折りに折り曲げ形成することで形成することができる。
なお、マチ折り部14は、図3に示す例では、開口部11bと対向する一辺側(袋底辺側)にのみ形成してあるが、これに限定されず、開口部11b又は11cが形成されていない袋本体11の辺側であれば、いずれの辺にマチ折り部14を設けることも可能である。
以上のような収納空間11aに収納される収納物としては、収納空間11aに収納可能な大きさ・形状のものであれば、特に限定されず任意の収納物を対象とすることができ、特に、積層気泡シートの緩衝性・耐衝撃性によって保護すべき物品等が対象となる。
例えば、書籍やカタログ,書類,各種ディスク(CD,DVD,FD,MD等),カセットテープ,ビデオテープ,フィルムネガ,時計,アクセサリー,機械部品,電気電子部品,電気電子製品,食品,飲料等がある。
そして、この袋本体11の開口部11bが形成される縁部及びこれに隣接する縁部に沿って、一対の折返し部12,13が備えられている。
一対の折返し部12,13は、図1Aに示すように、袋本体11の開口部11bが形成される一辺側及びこの一辺側と隣接する他の一辺側に沿って形成されたのりしろ状部分である。本実施形態では、開口部11bの袋一側(図面背面側)の縁部と、これに隣接する縁部が、袋他側(図面正面側)の縁部よりも長く形成され、当該縁部が舌片状に延出するように構成している。この一対の折返し部12,13のうち、開口部11b側に形成された折返し部12が開口部11bに沿ってに袋他側(正面側)に折り曲げられることにより、開口部11bを覆って袋内の収納空間11aを外部から封止されることになる。
この一対の折返し部12,13には、袋本体11側に折り曲げられて当該袋本体11の表面に対向する面に貼着部12a,13aがそれぞれ設けられ、この貼着部12a,13aによって袋本体11の表面に貼着できるようになっている。
貼着部12a,13aは、一対の折返し部12,13の各表面に備えられる貼着部材である。具体的には、一対の折返し部12,13のうち、開口部11b側の折返し部12に備えられる貼着部12aは、折返し部12が袋本体11の開口部11bを塞ぐように折り返された状態において、折返し部12の袋本体11の表面と接する面に備えられ、当該袋本体11の表面に貼着可能となっている。
この貼着部12と袋本体11の表面とが貼着・接着されることで、袋本体11の開口部11bが塞がれて、収納空間11aが外部から封止され、収納空間11aに収納された収納物が袋本体11から脱落不能に保持・収納されることになる。また、貼着部12aと袋本体11の表面とが貼着・接着されることで、袋本体11を折返し部12と平行に折り畳んだ状態において、折返し部12が袋本体11の表面に貼着され、袋本体11が折り畳まれた状態が保持されるようになる。
同様に、もう一方の折返し部13に備えられる貼着部13aも、折返し部12の貼着部12aと同じ面側において、折返し部13の袋本体11の表面と接する面に備えられ、当該袋本体11の表面に貼着可能となっている。この貼着部13aと袋本体11の表面とが貼着・接着されることで、袋本体11を折返し部13と平行に折り畳んだ状態において、折返し部13が袋本体11の表面に貼着され、袋本体11が折り畳まれた状態が保持されるようになる。
貼着部12a,13aを構成する貼着部材は、本実施形態では所謂両面テープにより構成してあり、例えば、帯状に形成された基材の両面に粘着剤・接着剤を塗布したものや、基材を備えることなく粘着剤・接着剤を帯状に形成したものが、折返し部12,13の表面所定箇所に配設・貼着されるようになっている。
なお、両面テープの表面は使用(貼着)前の状態では、所謂剥離紙により貼着面が覆われており、使用に際して剥離紙を剥がして貼着面を露出させることにより、折返し部12,13を袋本体11表面に貼着して開口部11bを封止したり、収納物を収納した収納袋11を折り畳んだ状態で保持することができるようなっている。
これにより、袋本体11(収納空間11a)に対してそれよりも小さな収納物を収納した場合に、袋本体11を収納物の大きさに合わせて折り畳んで、その状態を折返し部12,13の貼着部12a,13aを袋本体11の表面に貼着されることで保持させることができ、小さい収納物に合わせて袋本体11を小型化・コンパクト化した状態を容易かつ確実に保持することができ、収納・梱包の作業がより容易に行えるようになる。
なお、本実施形態では、貼着部12a,13aは、図1に示すように、折返し部12,13の長手方向に沿って、折返し部12,13の表面に帯状に備えられている。
但し、貼着部12a,13aは、折返し部12,13と袋本体11とを貼着させることで開口部11bを閉塞・封止でき、また、袋本体11を折り畳んだ状態を保持できる限り、貼着部12a,13aの形状は帯状の場合に限らず、例えば点状・面状の貼着部により構成することができる。また、帯状の貼着部とする場合にも、図1に示す一本の帯状とする場合に限らず、二本以上の複数の帯状とすることも可能である。
以上のような貼着部12a,13aを備えることで、一対の折返し部12,13は、袋本体11の開口部11bを直接的に閉塞・封止する封止手段として機能するとともに、袋本体11を任意に折り畳んだ状態で、その折り畳まれた状態を保持・固定する固定手段としても機能するようになり、これによって、柔軟で利便性の高い収納物の収納・梱包が行えるようになる。
そして、本実施形態では、以上のような一対の折返し部12,13には、切り取り線部12b,15が備えられるようになっている。
切り取り線部12bは、図1Aに示すように、一対の折返し部12,13のうち、少なくとも一方の折返し部と袋本体11との連続部分に形成される線部で、当該折返し部を袋本体11と連続する縁部に沿って切り裂き容易とする切取線や切り裂き容易加工部である。この切り取り線部12bに沿って、折返し部は袋本体11側に折り曲げることができるとともに、この切り取り線部12bに沿って切り取り・裁断されることで、折返し部が袋本体11から切り離しできるようになっている(図1B参照)。
また、切り取り線部15は、図1に示すように、一対の折返し部12,13のうち、少なくとも一方に形成される、当該折返し部を外縁から袋本体11に向かって切り裂き容易とする、折返し部を横切るように形成された切取線や切り裂き容易加工部である。この切り取り線部15に沿って、折返し部が切り取り・裁断されることで、折返し部の一部が残余の折返し部から切り離しできるようになっている(図1B(a)参照)。
このような切り取り線部12b,15を設けることにより、切り取り線部12b,15が形成された折返し部12,13の一部又は全部を袋本体11から切り離すことができるようになる。
図1A(a)に示す例では、切り取り線部12b,15を一対の折返し部12,13のうち、開口部11bに沿って設けられた折返し部12のみに形成した場合であり、図1A(b)は一対の折返し部12,13の双方に形成した場合である。
これらの図に示すように、切り取り線部12b,15は、一対の折返し部12,13の一方又は双方に一又は複数設けることができる。
また、折返し部12,13を横切るように形成される切り取り線部15は、図1A(a)に示すように、一方の折返し部(同図では折返し部12)の一部に形成することができ、また、図1A(b)に示すように、一対の折返し部12,13の一方又は双方(同図では双方)に、所定の間隔をもって複数形成することができる。
また、切り取り線部12b,15は、折返し部12,13を当該線部に沿って切り裂き容易とすることができればよく、折返し部12,13を形成するシート材に線状のミシン目や切れ込み,ノッチ加工を施すことで形成できる。
また、切り取り線部15は、例えば図1に示すように、折返し部12,13の端部形状に沿って折返し部を横切る斜めの切取線等を平行に複数本入れることで形成できるが、これに限定されるものではない。例えば、特に図示しないが、折返し部12,13の長手方向と直交するように横切る直線状に形成することもでき、また、鋸歯状(ギザギザ状)の切取線等とすることもでき、折返し部12,13の所望の箇所を切り取り容易にできるものであれば、どのような形態の切り取り線部15であってもよい。
このような切り取り線部12b,15を備えることで、折返し部12,13は、その切り取り線部12b,15に沿って切り裂き・切り取りができるようになり、不要な折返し部12,13を袋本体11から切り取って切り離すことができるようになる。
すなわち、袋本体11を収納物の大きさに応じて折り畳んだ場合、折返し部12,13もそれに合わせて折り畳まれることになり、その場合、折り畳まれた折返し部12,13は、貼着部12a,13aの貼着面同士が折り重ねられることになり、貼着部12a,13aを袋本体11の表面に貼着させることができなくなる。
そこで、そのように貼着部12a,13aが折り重ねられた状態となる折返し部12,13については、切り取り線部12b,15に沿って折り重ねられる一方の部分を切り取ることで、貼着部12a,13aを露出させることができ、これによって、貼着部12a,13aを袋本体11の表面に確実に貼着・貼付させることができるようになる(後述する図4〜5参照)。
なお、切り取り線部12b,15は、切り取り線部12b又は切り取り線部15の一方のみを設け、他方を省略することもできる。
例えば、図1B(b)に示すように、折返し部12を袋本体11の縁部に沿って切り離す切り取り線部12bのみを設け、折返し部12の一部を横切って切り離す切り取り線部15を設けないようにすることもできる。
このようにすると、後述するように、袋本体11に収納する収納物の大きさ等に合わせて折返し部12の一部を切り取る場合に、切り取った折返し部12が袋本体11から完全に切り離されて分離することがなく、切り離した折返し部12が散らばってゴミとなることがなくなるメリットがある。
また、折返し部12を袋本体11から完全に分離させる場合にも、切り取り線部12bに沿って切り取られた折返し部12を任意の箇所でハサミやカッターで裁断することができ、切り取り線部15の位置や間隔に拘束されないという利点もある。
そして、以上のような本実施形態に係る収納袋1は、袋本体11及び一対の折返し部12,13を含む収納袋1の全体が、積層気泡シートにより形成してある。
積層気泡シートは、シート全面に多数の気泡を備え、緩衝性や耐衝撃性,保温性に優れ、また、軽量かつ柔軟性にとみ、裁断・加工等も容易に行えることから、任意の物品を収納・梱包するための収納袋1を構成するシート材として好ましい。
但し、収納袋1を形成できるシート材であれば、積層気泡シート以外のシート材、例えば、紙,段ボール,布,不織布,樹脂フィルム等を用いて収納袋1を構成することもできる。
また、種類の異なるシート材を組み合わせて一つの収納袋1を形成することもできる。例えば、積層気泡シートからなる袋本体11に、紙製の折返し部12,13を設けることもでき、また、全体が積層気泡シートからなる袋本体11の表面に、紙や樹脂製フィルム等を外装材として積層・貼着することもできる。
本実施形態に係る収納袋1を構成する積層気泡シートの詳細については、更に後述する(図6〜7参照)。
積層気泡シートで構成される袋本体11は、例えば、積層気泡シートを二つ折りにして、その両側部をヒートシールすることにより、一側(図面上側)に開口した封筒形状の収納袋1を製袋することができる(後述する図8参照)。
ここで、袋本体11(収納空間11a)の大きさや形状、折返し部12,13の幅や太さ等は適宜に設定・変更することができ、収納空間11aに収納する収納物に応じて任意に設定が可能である。
例えば、袋本体11に収納する物品が書籍の場合、書籍のサイズ(判型)は書籍の種類に応じてA6判(文庫本)、B6判(単行本等)、A5判(学術書等)、B5判(雑誌・週刊誌等)、A4判(写真集等)、新書版、というように定型のサイズ(大きさ)が決まっており、また、ケース入りのCDやDVDのパッケージ商品も外形のサイズ(大きさ)は統一化されている。そこで、本実施形態の袋本体11は、収納空間11aの大きさが、収納する物品の外形・大きさと対応するように形成されるようになっている。
具体的には、袋本体11の収納空間11aは、内部に収納する収納物が収納空間11aに収納された状態で移動不能となる大きさに形成される。
例えば、上記書籍の例で言えば、写真集等のA4判の書籍が収納空間11a内において移動しないように、収納空間11aの大きさをA4判の大きさ(210mm×297mm)よりも若干(一回り程度)大きな大きさとなるように袋本体11を形成する。
このようにすることで、袋本体11に収納された収納物(例えば書籍)は、袋内で移動することがなくなり、配送・運搬等される際も、袋本体11によって保護された状態で不用意に移動したり袋から脱落することがなく、安全かつ確実に運搬等がなされることになる。
また、袋本体11の収納空間11aは、内部に収納する収納物が収納空間11aに収納された状態で、袋本体11が折り畳み可能となる大きさに形成される。すなわち、袋本体11の収納空間11aは、収納する収納物よりも大きく、例えば1.5倍,2倍などの大きさに形成することができる。
このようにすると、袋本体11には、収納空間11aに収納された状態で移動不能となる大きさの収納物は勿論のこと、それよりも小さい収納物を収納することもでき、そのような小さい収納物を収納した場合には、その収納物が収納されている部分以外の積層気泡シート(袋本体11)を折り畳むことができる。積層気泡シートは、柔軟性や可撓性に優れ、収納物が収納されていない部分の積層気泡シートは、任意の方向・大きさに折り曲げたり折り畳むことが可能となる。
そして、そのように任意の方向・大きさに折り曲げられた袋本体11は、折返し部12,13の貼着部12a,13aが袋本体11に貼着されることで、折り曲げられた状態を簡易かつ確実に保持させることができるようになる。
これによって、大きな袋本体11に対してそれよりも小さな収納物を収納した場合にも、収納物を袋内で移動不能に保持することができるとともに、袋本体11を収納物とほぼ同じ大きさに折り畳んで、小さい収納物に合わせて袋本体11を小型化・コンパクト化することができ、配送・運搬等の際の積載スペースや運送負担等を軽減することが可能となる。
このように、本実施形態の収納袋1では、一つの収納袋1で複数の大きさの物品に対応が可能となり、収納袋1の種類を少なくしても多種類の物品に対応でき、収納袋としての汎用性・拡張性を高めることができ、袋サイズによる在庫の無駄や偏り等も有効に防止することが可能となる。
なお、袋本体11を用いた収納物の収納・梱包方法についても、後に詳述する(図4〜5参照)。
また、積層気泡シートからなる袋本体11の製造(製袋)方法については、後に更に詳述する(図8参照)。
[収納物の収納・梱包方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態に係る収納袋1を用いた収納物の収納・梱包方法について、図4〜5を参照しつつ説明する。
以下に示す収納・梱包方法では、収納袋1は、書籍である収納物30が収納可能で、かつ、収納される収納物30よりも収納空間11aが十分に大きい場合に、袋本体11を収納物30に合わせて折り畳んで収納・梱包する場合を説明する。
具体的には、収納袋1は、例えば写真集や美術全集等のA4判の書籍が収納できるように、収納空間11a及び開口部11bが収納物30よりも大きい所定の大きさに形成されており、この収納袋1にA4判の書籍一冊を収納物30として収納する。
このような収納袋1に収納物30を収納する場合、まず、図4(a)に示すように、袋本体11の一側(図面上側)の開口部11bを介して、収納物30を袋本体11の収納空間11aに収納する。この場合、同図に示すように、A4判サイズの書籍(写真集・美術全集等)を縦向きにして開口部11bに挿入する。
上述したように、収納空間11aは収納物30である書籍のサイズ(例えばA4判)よりも十分に大きな大きさとなっているので、収納空間11aに収納物30が収納された状態においても、図4(b)に示すように、袋本体11(収納空間11a)は収納物30の周囲において余った状態となっている。
そこで、このように収納物30の周囲に余っている袋本体11を、収納物30の形状に合わせて折り曲げて折り畳むようにする。
具体的には、収納物30を収納空間11aの隅(図面では右下隅)に合わせて収納し、その結果、収納物30の周囲二辺側(図面では上辺側及び左辺側)に余っている袋本体11を、収納物30に重ね合わせるように折り畳むことにする。
この場合、まず、図4(b)に示すように、収納物30の一辺(図面では書籍背表紙の辺)に合わせて、袋本体11の折返し部13側を折り畳むために、折返し部13の貼着部13aを、剥離紙を剥がして粘着部分を露出させる。
また、収納物30の他の一辺(図面では書籍の上辺)に合わせて、袋本体11の折返し部12側を折り畳むために、折返し部12の一部を切り取り線部12b,15に沿って袋本体11から切り取る。
具体的には、袋本体11の折返し部13側が折り畳まれた場合に、折返し部12同士が重ね合わされる部分について、折り畳まれる側の折返し部12について、切り取り線部12b,15に沿って切り取るようにする。また、そのようにして一部を切り取って残った折返し部12の貼着部12aを、剥離紙を剥がして粘着部分を露出させる。
なお、切り取られて袋本体11から完全に分離された折返し部12は、そのまま廃棄しても良いが、粘着部分を露出させて粘着手段として使用することもでき、例えば折り畳んだ袋本体11の仮固定・仮粘着のための粘着手段として使用することができる。
また、図1Bに示したように、切り取られた折返し部12を、袋本体11から完全に分離させることなく、切り取られた部分を含めて折返し部12が袋本体11と繋がったままとすることもでき、この場合、切り取られた折返し部12がゴミとして散乱しない等のメリットがある。
そして、図5(a)に示すように、貼着部13aの粘着部分を露出させた折返し部13側の袋本体11を、収納物30の一辺(書籍背表紙の辺)に合わせて収納物30に重ね合わせるように折り曲げ、折返し部13の貼着部13aを袋本体11の表面に貼着させる。貼着部13aが貼着されることにより、折り曲げられた袋本体11は、その折り曲げられた状態がそのまま保持されることになる。
次に、この状態から、一部を切り取って貼着部12aの粘着部分を露出させた折返し部12側の袋本体11を、収納物30の他の一辺(書籍の上辺)に合わせて収納物30に重ね合わせるように折り曲げ、折返し部12の貼着部12aを袋本体11の表面に貼着させる。貼着部12aが貼着されることにより、折り曲げられた袋本体11は、その折り曲げられた状態がそのまま保持されることになる。
これにより、袋本体11は、開口部11bが閉塞・封止された状態で、かつ、収納物30の大きさに合わせてコンパクトに折り畳まれた状態で、収納物30を収納・保持することができ、梱包が完了する。
このようにして、収納物30を収納袋1に収納し、収納物30の大きさ・外形に合わせて袋本体11の余り部分を折り曲げるだけで、収納物30に合わせた収納・梱包作業を完了することができ、収納物30を積層気泡シート10によって万全に保護しつつ、簡易かつ迅速に収納物30を収納・梱包することができ、効率良く収納物30の収納・配送・運搬等を行うことができるようになる。
[積層気泡シート]
次に、以上のような本実施形態に係る収納袋1を構成するシート材として好適な積層気泡シートについて説明する。
本実施形態の収納袋1は、袋全体の全ての部分が、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10を用いて形成される。
ここで、積層気泡シート10の材料としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を含むポリオレフィンを用いることができる。
また、ポリエチレンフィルムを用いて積層気泡シート10を形成する場合、その積層気泡シート10を構成するポリエチレンフィルムの材料となるポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル重合体などが例示できる。また、これらの材料を任意に混合して用いてもよい。
また、ポリエチレンフィルムの材料となる樹脂組成物には、収納袋1の用途に応じて、非ハロゲン系の高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、グリセリンエステル等の滑剤、等のアンチブロッキング剤、フェノール系、りん系、BHT等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、タルク、珪藻土、マイカ等の無機・有機充填剤、帯電防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
収納袋1の全ての部分を、このようなポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10を用いて形成することで、収納袋1に収納された物品全体が積層気泡シート10によって覆われることになり、落下や外部から衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止される。
また、収納袋内に対象物品をそのまま収納するだけで包装・梱包が完了することになるため、煩雑な包装作業や梱包作業等も不要となる。
また、収納物の上下左右全体が保護された状態となるので、収納物を収納した収納袋1を複数積み重ねて収納したり、載置面に複数並べて載置・収納することも可能となり、安全かつ効率的な収納物の収納・運搬が行えるようになる。
また、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10は、一般に無色透明,有色透明,半透明のシートであり、積層気泡シート10からなる収納袋1は袋の内部が外側から透視可能となるため、収納袋1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、全体が積層気泡シート10で形成される収納袋1は、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能となり、上述した積層気泡シートの表面に合成紙が貼着された従来の収納袋のように、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いなければ袋を開封することができないものと比較して、袋の開封性が格段に向上させることができる。なお、積層気泡シート10はミシン目や切れ込み,ノッチ等の加工を施すことも容易であり、積層気泡シート10で構成された収納袋1の任意の箇所にミシン目や切れ込み,ノッチ等を形成することができる。これにより、形成したミシン目や切れ込み,ノッチに沿って積層気泡シート10を容易かつ正確に切断・開封することができ、収納袋1の易開封性を更に向上させることができる。
さらに、このように収納袋1の全体が積層気泡シート10で構成されることで、例えば、収納袋1が使用される場合において、表層を紙で形成した従来の緩衝封筒などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、また、収納袋1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納袋1をそのままリサイクルすることができ、表面に紙等を積層・貼着した従来の緩衝封筒のように焼却処分等する必要もなくなる。
図6は、本実施形態に係る収納袋1を構成するポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10の例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シート10Aの、(b)は三層気泡シート10Bの概略要部斜視図である。
本実施形態に係る収納袋1には、図6(a)に示す二層気泡シート10A、図6(b)に示す三層気泡シート10Bのいずれも用いることができる。
二層気泡シート10Aは、中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3とを備える二層構造の積層気泡シート10である。
三層気泡シート10Bは、上述した二層構造の積層気泡シート10に対して、さらに三層目のライナーフィルム10−4を積層したもので、図6(b)に示すように、キャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2の、バックフィルム10−3が積層される面と反対側のキャップ膨出側に、ライナーフィルム10−4を積層した三層構造の積層気泡シート10である。
本実施形態の収納袋1は、上記のような二層気泡シート10A、三層気泡シート10Bのいずれを用いても形成・製袋することができる。
[収納袋の製造方法]
次に、本実施形態に係る収納袋1の製造方法について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、積層気泡シートの製造装置の一例を示す説明図であり、本実施形態の収納袋1に用いる積層気泡シート10は、この図に示すような製造装置5を用いて製造することができる。
ここで、製造装置5で製造する積層気泡シート10の一例として、図6(b)に示した三層の積層構造のシートを例にとって説明する。
積層気泡シート10の各層の材料の一例を挙げると、例えば、下記のものを用いることができるが、これに限定されない。
ライナーフィルム10−4:LDPE及び/又はLLDPE
キャップフィルム10−2:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
バックフィルム10−3:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
製造装置5は、三層の積層構造に対応する三つのフラットダイ51〜53と、成形ロール55と、三つの押圧ロール56〜58を備えている。
三つのフラットダイ51〜53は、それぞれ前述した樹脂材料を所定の厚みで押し出すことによって、フラット状のキャップフィルム10−2,バックフィルム10−3、及びライナーフィルム10−4が連続的に供給される。
キャップフィルム用のフラットダイ51から供給されたフラット状のキャップフィルム10−2は、成形ロール55に供給される。
成形ロール55には、外周面に多数のキャビティ孔551が設けられている。
各キャビティ孔551は、図示しない真空ポンプにつながっており、キャビティ孔551を真空吸引することにより、キャップフィルム10−2に中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成される。
キャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2は、成形ロール55と押圧ロール56との間で、バックフィルム用のフラットダイ52から供給されるバックフィルム10−3と積層され、熱融着により一体化される。
その後、押圧ロール57と押圧ロール58との間で、ライナーフィルム用のフラットダイ53から供給されるライナーフィルム10−4が、キャップフィルム10−2のキャップ膨出側に積層され、熱融着により一体化される。
これにより、収納袋1の製袋に用いる原反状態の積層気泡シート10(10B)が得られる。
図8は、本実施形態に係る収納袋1の製袋工程の一例を示す説明図である。
同図に示すように、収納袋1は、原反状態の積層気泡シート10が二つ折りにされ、収納袋1の両側部となる部分がシールバー6によりヒートシールされる。
このとき、積層気泡シートは、袋本体11の開口部11b側に折返し部12が形成されるように、二つ折りにされる積層気泡シートの端部がずれた状態で配置される。
その後、ヒートシール部分が所定形状に切断されることにより製袋されて袋本体11が出来上がる。
この袋本体11に対して、折返し部12,13の所定箇所に貼着部12a,13aが配設され、収納袋1が完成する。
以上説明したように、本実施形態の収納袋1によれば、封筒ののりしろ部に相当する折返し部となる一対の折返し部12,13が、袋本体11の隣接する二辺の縁部に形成され、折返し部12,13には、それぞれ接着剤・接着シート等からなる貼着部12a,13aが備えられており、袋本体11の表面に貼着部12a,13aを貼り付けることができるようになっている。
これによって、袋本体11を一方の折返し部12と平行に折り曲げることにより、また、もう一方の折返し部13と平行に折り曲げることによっても、各折返し部12,13の貼着部12a,13aを袋本体11に貼り付けることができ、袋本体11を直交する二方向に折り曲げて、その折り曲げられた状態を保持させることができるようになる。
従って、本実施形態の袋本体11は、袋内に収納する収納物30の大きさに合わせて折り曲げたり折り畳む場合に、貼着部12a,13aを備えた一対の折返し部12,13によってその折り曲げた状態を維持することができ、一つの収納袋1で複数の大きさの物品に対応が可能となり、収納物に合わせた収納・梱包作業の作業性を大幅に向上させることができる。
また、収納袋1の種類を少なくしても多種類の物品に対応することが可能となり、収納袋としての汎用性・拡張性を高めることもできるようになる。
また、収納袋1の全体を積層気泡シート10のみによって構成することができるので、収納物全体を積層気泡シート10の緩衝性・耐衝撃性によって保護しつつ、収納袋1に収納物を入れるだけで収納・梱包作業を完了させることができ、効率の良い収納・梱包・運搬等が可能となり、安全性及び利便性に優れた収納袋・梱包構造を実現することができる。
さらに、収納袋1の全体が積層気泡シート10で構成されることで、例えば、収納袋1が使用される場合において、表層を紙で形成した従来の緩衝封筒などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、収納袋1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納袋1をそのままリサイクルすることができ、リサイクル性,対環境性にも優れた収納袋を提供することができる。
また、全体が無色透明,有色透明,半透明のポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート10で構成される収納袋1は、袋の内部が外側から透視可能であり、収納袋1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、全体が積層気泡シート10で形成される収納袋1は、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能となり、積層気泡シートの表面に合成紙が貼着された従来の収納袋のように、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いる必要がなく、手だけで容易に切断・開封することができ、袋の開封性が格段に向上させることができる。
また、積層気泡シート10が、中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3とを備える二層気泡シート10Aである構成とした場合は、二層気泡シート10Aの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納袋1を形成することができる。
一方、積層気泡シート10が、中空状に膨出する多数のキャップ10−1が形成されたキャップフィルム10−2と、キャップフィルム10−2のキャップ開口側に積層されるバックフィルム10−3と、キャップフィルム10−2のキャップ膨出側に積層されるライナーフィルム10−4とを備える三層気泡シート10Bである構成とした場合は、三層気泡シート10Bの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納袋1を形成することができる。
以上、本発明の収納袋について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る収納袋は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、積層気泡シートを用いて形成される収納袋に適用され、特に、緩衝封筒のように書籍や各種ディスク(CD,DVD,FD,MD等)、電気電子製品等の収納・配送等に用いられる収納袋に好適である。また、緩衝封筒の目的以外にも、任意の物品の収納・保管・包装用の袋としても広く用いることができる。
1 収納袋
10 積層気泡シート
10A 二層気泡シート
10B 三層気泡シート
11 袋本体
11a 収納空間
11b 開口部
11c 開口部
12 折返し部
12a 貼着部
13 折返し部
13a 貼着部
14 マチ折り部

Claims (6)

  1. シート材により形成される収納袋であって、
    内部に収納物を収納可能な収納空間を有する矩形袋状に形成されるとともに、袋の少なくとも一辺側に、前記収納空間に対して前記収納物を出し入れ可能に開口する開口部が形成される袋本体と、
    前記開口部が形成される前記袋本体の一辺側及びこの一辺側と隣接する他の一辺側に沿って形成された、前記袋本体側に折り曲げられて当該袋本体の表面に貼着可能な一対の折返し部と、
    前記一対の折返し部の少なくとも一方に形成された、当該折返し部を前記袋本体から切り離す、切り裂き容易な切り取り線部と、
    を備えることを特徴とする収納袋。
  2. 前記切り取り線部が、
    前記折返し部を、前記袋本体の開口部に沿って切り裂き容易とする、当該折返し部の袋本体と連続する縁部に沿って形成された切り取り線部と、
    前記折返し部を外縁から前記袋本体に向かって切り裂き容易とする、当該折返し部を横切って形成された切り取り線部と、の少なくとも一方を備える請求項1記載の収納袋。
  3. 前記折返し部を横切って形成される切り取り線部が、前記一対の折返し部の一方又は双方に、所定の間隔をもって複数形成された請求項2記載の収納袋。
  4. 前記開口部が、前記袋本体の一辺側及び当該一辺側と隣接する前記折返し部が形成される他の一辺側の双方に連続して開口する請求項1乃至3のいずれかいっこう記載の収納袋。
  5. 前記開口部が形成される前記袋本体の一辺側と対向する一辺側に、当該袋本体の収納空間を拡張するマチ折り部を備える請求項1乃至4のいずれか一項記載の収納袋。
  6. 前記シート材が、積層気泡シート,フィルム,紙又は布、又はこれらの組み合わせからなる請求項1乃至5のいずれか一項記載の収納袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110710769A (zh) * 2019-11-08 2020-01-21 北京小米移动软件有限公司 收纳袋及背包

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