JP2014061144A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽とストレッチャーとが半接合状態のまま担架をストレッチャーと担架支持台との間で往来させることを防止し安全性を高めた入浴装置を提供する。
【解決手段】浴槽と担架を載置したうえで浴槽の対向する両槽縁の一方または両方に、両槽縁の対向方向に沿って接合可能とされ、かつ浴槽接合時には、担架が浴槽との間で往来可能となるストレッチャーと、ストレッチャーを浴槽に接合するために、浴槽とストレッチャーとのうちの一方に設けられた接合部材と、浴槽とストレッチャーとのうちの他方に設けられて接合部材と接合する受け部材と、ストレッチャーと浴槽とが接合されていない状態において担架がストレッチャーから脱落するのを防止するストレッチャー側担架脱落防止手段と、を備え、接合部材と受け部材との接合動作に従動してストレッチャー側担架脱落防止手段による担架脱落防止操作を解除して、担架を浴槽とストレッチャーとの間で往来可能にした。
【選択図】図7

Description

本発明は、被介護者を載せた担架を浴槽まで搬送したうえで、担架とともに被介護者を浴槽で入浴させることができる入浴装置に関するものである。
従来から、寝たきりの高齢者や身体不自由者などの被介助者を載せた担架をストレッチャーに載せて搬送し、ストレッチャーのレールと浴槽内の担架支持台のレールが一直線状で且つ同じ高さ位置になるようにストレッチャーを浴槽に横付けした後、担架のみを担架支持台の上方に移動させて、浴槽を昇降機構により上昇させて被介助者を浴湯に浸漬し入浴させる介護用の入浴装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1のストレッチャーの下方側部には、ストレッチャーを浴槽の受け具に接合するとともに受け具に対する接合を解除するための接合止具が設けられている。また、ストレッチャーにストレッチャー上の担架の落下を防止する担架落下防止機構が設けられている。担架落下防止機構は阻止具、接合検知部等からなる。阻止具は、ストレッチャー上のレールの延設方向の両端部位に取着され、具体的には、レールに取り付けられる筒体と、筒体に収納されて上下方向に進退するピンと、ピンを上方へ付勢するばねとから構成されている。ピンの下部には、ピンを下方へ引っ張るワイヤーが連結されている。
ばねによって上方に付勢されたピンは、担架のローラーフレームに取着された後述する凹形浮き上がり防止金具に当たって該ローラーフレームの進行を阻止する位置に取り付けられている。接合検知部は、下フレームに取着される取付具と、アームと、軸とから構成されている。アームは、浴槽側フレームに当接する当接部と、ワイヤーが連結される作用部とから構成されている。このような構成により、ストレッチャーを浴槽に接合させると、アームが動き、このアームの動きに連動してピンが退入し担架の移動を可能にする一方、ストレッチャーが浴槽に接合していないときは、上方へ突出したピンによってストレッチャー上の担架をストレッチャーの幅方向への移動を規制している。
また、特許文献2では、ストレッチャーのフレーム下方にストレッチャーが長辺側壁の所定位置に横付け接合されたときにストレッチャーと浴槽とをロックするための係止部材が設けられている。浴槽の案内部材の長辺方向中央位置にはこの係止部材が係合する被係止溝が設けられている。さらに、ストレッチャーが浴槽の所定位置に接合されたときに、第一の操作機構によって担架をストレッチャーと担架支持台との間で移動可能となるように、浴槽の側壁上面に設けられる担架脱落防止部材が没入操作される構成になっている。
上述した第一の操作機構は、脱落防止部材の軸部下端に一端が取着される線状部材としての可撓管付きワイヤーと、この可撓管付きワイヤーの他端が止着されるとともに水平方向に回転することによりワイヤー部を引張る回転板と、この回転板を回転操作する操作体とから構成されている。
このような構成により、ストレッチャーが長辺側壁の所定位置に横付け接合されると、ストレッチャーのフレーム下方であって短辺方向に突出状に設けられるガイドローラーによって浴槽内方向に操作体が押圧操作されて回転板が回転する。この回転板の回転によって脱落防止部材を上方付勢しているばねの付勢力に抗してワイヤーが引張られ、脱落防止部材が長辺側壁に対して没入操作される結果、ストレッチャー上から担架支持台上への担架の移動が可能となる。
特許4522161号公報 特許4723410号公報
しかしながら、特許文献1では、浴槽に対するストレッチャーの接合及び接合解除するための機構と、ストレッチャー側の担架落下防止機構とが、浴槽とストレッチャーの接合に伴ってそれぞれ別個独立して動作する構成であって、これらの機構が直接的には連動しない仕組みとなっている。そのため、浴槽長辺に対してストレッチャー長辺が非平行の態様でストレッチャーが浴槽に接近した結果、ストレッチャーの浴槽に対する接合が完全でない不十分な状態(以下、半接合状態と称呼する)であるにもかかわらず、担架脱落防止機構のピンが退入し担架の移動が許容されてしまう(ストレッチャーの担架落下防止機構のみが解除されてしまう)ケースがあった。介助者がこの半接合状態に気付かないままストレッチャーと担架支持台との間での担架の往来動作を開始してしまうと、往来の最中において、ストレッチャーと浴槽との半接合状態が突如解放されてしまい、担架がストレッチャーから転落してしまう、という危険性が指摘されていた。
同様に、特許文献2では、浴槽に対するストレッチャーの接合及び接合解除するための機構と、浴槽側の担架脱落防止機構とが、浴槽とストレッチャーの接合に伴ってそれぞれ別個独立して動作する構成で直接的には連動しない仕組みとなっている。そのために、浴槽長辺に対してストレッチャー長辺が非平行の態様でストレッチャーが浴槽に接近した結果、浴槽とストレッチャーとが半接合状態であるにもかかわらず、浴槽の担架脱落防止部材が没入し、担架の移動が許容されてしまうケースがあった。介助者がこの半接合状態に気付かないままストレッチャーと担架支持台との間での担架の往来動作を開始してしまうと、往来の最中において、ストレッチャーと浴槽との半接合状態が突如解放されてしまうことがあり、そうすると、担架がストレッチャーや浴槽から転落してしまう、という危険性が指摘されていた。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであって、浴槽とストレッチャーとが半接合状態のまま担架をストレッチャーと担架支持台との間で往来させることを防止し、より安全性を高めた入浴装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明の入浴装置は、浴槽と、担架を載置したうえで前記浴槽の対向する両槽縁の一方または両方に前記両槽縁の対向方向に沿って接合可能とされ、かつ浴槽接合時には、前記担架が前記浴槽との間で往来可能となるストレッチャーと、前記ストレッチャーを前記浴槽に接合するために、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの一方に設けられた接合部材と、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの他方に設けられて前記接合部材と接合する受け部材と、前記ストレッチャーと前記浴槽とが接合されていない状態において前記担架が前記ストレッチャーから脱落するのを防止するストレッチャー側担架脱落防止手段と、を備え、前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動して前記ストレッチャー側担架脱落防止手段による担架脱落防止操作を解除して、前記担架を前記浴槽と前記ストレッチャーとの間で往来可能にした、ことに特徴がある。
本発明によれば、浴槽とストレッチャーとが半接合状態のときはストレッチャー側担架脱落防止手段が解除されることはなくなる。これにより次の危険性を確実に防止することができる。すなわち、介助者が半接合状態に気付かないままストレッチャーと浴槽との間での担架の往来動作を開始し、往来動作の最中にストレッチャーと浴槽との接合が突如解放されてしまうと、担架がストレッチャー上から転落する危険性がある。しかしながら、本発明では、上述したように、浴槽とストレッチャーとが半接合状態のときはストレッチャー側担架脱落防止手段は解除されないので、このような危険性を確実に防止できる。したがって、安全性を向上でき、介助者は安心して入浴介助作業を行うことができる。
請求項2では、前記ストレッチャーを前記浴槽に接合するために、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの一方に設けられた他の接合部材と、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの他方に設けられて前記他の接合部材と接合する他の受け部材と、前記ストレッチャーと前記浴槽とが接合されていない状態において前記担架が前記浴槽から脱落するのを防止する浴槽側担架脱落防止手段と、をさらに備え、前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動して前記浴槽側担架脱落防止手段による担架脱落防止操作を解除して、前記担架を前記浴槽と前記ストレッチャーとの間で往来可能にした。
請求項2によれば、浴槽とストレッチャーとが半接合状態のときは浴槽側担架脱落防止手段も解除されることはなく、介助者がこの半接合状態に気付かないままストレッチャーと浴槽との間での担架の往来動作を開始し、往来の最中にストレッチャーと浴槽との接合が突如解放されてしまい、担架がストレッチャーや浴槽から転落するという危険性を確実に防止できるので、安全性を向上でき、介助者は安心して入浴介助作業を行うことができる。
請求項3では、前記接合部材と前記他の接合部材とを一体に連結し、前記接合部材と前記受け部材との接合動作と、前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作と、を同期させた。
請求項3によれば、接合部材及び他の接合部材をそれぞれ受け部材及び他の受け部材に対し同期して確実に接合動作させることができるので、それぞれの動作を個別に実施する必要がなくなって、介助者の接合操作の負担も軽減できる。
請求項4では、前記浴槽と前記ストレッチャーとが接合されている状態を介助者に報知する接合報知手段を、さらに備える。
請求項4によれば、浴槽とストレッチャーが接合されていることを介助者が容易に確認することができ、接合状態を確認した上で担架の往来操作を安全に行うことが可能となる。
請求項5では、前記ストレッチャー側担架脱落防止手段は、前記浴槽に設けられて前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動するレバー機構部と、前記ストレッチャーに設けられて、前記接合部材と前記受け部材との接合時に、前記レバー機構部により操作される伝達部材と、前記担架のストレッチャー側往来軌道に対して進退する方向に沿って揺動可能にかつ前記ストレッチャー側往来軌道に進出する方向に付勢されて前記ストレッチャーに設けられたストレッチャー側担架脱落防止レバーと、前記伝達部材の前記操作を前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーに伝達する操作伝達手段と、を備え、前記伝達部材の操作が前記操作伝達手段を介して前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーに伝達されると、前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーは前記ストレッチャー側往来軌道から退出する。
請求項5によれば、次の作用効果が得られる。すなわち、従来のストレッチャー側担架脱落防止手段では、圧縮コイルばねにより鉛直上方に付勢される担架脱落防止ピンを、操作伝達手段の一つである線状体で鉛直下方に引っ張る構成となっているため、操作伝達手段(線状体)を強い力で引かないと担架脱落防止ピンを担架が往来操作できる位置(解除位置)まで下げることができないという問題点を有していた。これに対して請求項5によれば、圧縮コイルバネに比してバネ反力の小さい捻りばねを採用することが可能となったため、操作伝達手段をより少ない力で引くことができるようになった。また、請求項5では、接合部材の受け部材への接合動作に従動してストレッチャー側担架脱落防止レバーを揺動させる構成としているので、従来に比して線状体等の操作伝達手段をより少ない力で操作すればよくなる。そのため、接合部材の接合や接合解除のために介助者が行う操作において、少ない力で操作することができるようになり、介助者に操作負担を強いることもない。
請求項6では、前記レバー機構部は、前記接合部材と前記受け部材との接合時に前記伝達部材を可動させる第1の位置と、前記伝達部材を可動させない第2の位置との間で反復移動可能に設けられた第1レバーと、前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動しかつ前記接合部材と前記受け部材との接合時には前記第1レバーを前記第1の位置に移動させる第2レバーと、を備える。
請求項6によれば、第1レバーは、接合部材と受け部材との接合時にだけ選択的に第1の位置(接合部材と受け部材との接合時に伝達部材を可動させる位置)に移動するが、半接合時を含む接合部材と受け部材との非接合時において第1レバーは第2の位置で自由な状態となり、移動はせず、伝達部材を可動させない。そのため、接合部材と受け部材との半接合状態でストレッチャー側担架脱落防止手段が誤って解除されることが確実に防止される。
請求項7では、前記浴槽側担架脱落防止手段は、前記浴槽に設けられて前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動するリンク機構部と、前記担架の浴槽側往来軌道に対して進退可能にかつ前記浴槽側往来軌道に進出する方向に付勢されて前記浴槽に設けられ、かつ前記リンク機構部に連動する浴槽側担架脱落防止部材と、を備え、前記リンク機構部の操作が前記浴槽側担架脱落防止部材に伝達されると、前記浴槽側担架脱落防止部材は前記浴槽側往来軌道から退出する。
請求項7によれば、比較的簡単な構成で浴槽側担架脱落防止手段を構成することが可能となり、コストダウンを図れる。
請求項8では、前記リンク機構部は、前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動して揺動する第1伝達レバーと、前記第1伝達レバーの揺動動作に従動して揺動して前記浴槽側架脱落防止部材を前記浴槽側往来軌道から退出させる第2伝達レバーとを備える。
請求項8によれば、第2伝達レバーは、接合部材と受け部材との接合時にだけ選択的に浴槽側架脱落防止部材を浴槽側往来軌道から退出させ、半接合時を含む接合部材と受け部材との非接合時では、浴槽側担架脱落防止部材が浴槽側往来軌道に進出する状態を許容する。これにより、接合部材と受け部材との半接合状態で浴槽側担架脱落防止手段が誤って解除されることが確実に防止される。
本発明によれば、浴槽とストレッチャーとが半接合状態のまま担架をストレッチャーと担架支持台との間で往来させることを防止してより安全性を高めることができる。
本発明の一実施形態の入浴装置の概略構成を示す断面図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す斜視図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す拡大斜視図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す拡大斜視図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す斜視図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す拡大平面図である。 実施形態の入浴装置の要部を示す拡大平面図である。
以下、本発明の一実施の形態の入浴装置4を、図を参照して説明する。入浴装置4は、図1に示すように、ストレッチャー1と、浴槽2と、ストレッチャー1及び浴槽2に載せられストレッチャー1と浴槽2との間を移動する担架3とを備える。ストレッチャー1と浴槽2とには、担架搬送用のストレッチャー側レール5A、浴槽側レール5Bがそれぞれ備えられる。
ストレッチャー1は、下フレーム8と、下フレーム8に立設される支柱9と、支柱9に支持される上フレーム10と、上フレーム10に載設される水受皿11と、上フレーム10に延設されるハンドル13と、下フレーム8の下面に設けられる四個の車輪14と、ストレッチャー1の一方の側面1a、1aの下端に設けられる接合部材15A、15Bと、同じくストレッチャー1の一方の側面1a、1aの下端に設けられる位置決めローラー27と、ストレッチャー側担架脱落防止手段26とを備える。ストレッチャー側レール5Aは上フレーム10に載設されて、水受皿11の上方位置で担架3を摺動可能に支持する。なお、図4、5では水受皿11は省略している。本実施形態において本発明の請求項でいう接合部材は、接合部材15Aによって例示され、本発明の請求項でいう他の接合部材は接合部材15Bによって例示される。
浴槽2は、床面16に載置される基枠17と、基枠17上に設けられる昇降機構20と、湯を内部に溜める容器であって昇降機構20および浴槽支持台79に支持された浴槽部21と、浴槽部21の底壁21bを貫通する架台支柱22と、浴槽側レール5B上の担架3の脱落を防止する浴槽側担架脱落防止手段23と、表示パネル24とを備える。浴槽側レール5Bは、架台支柱22の頂部に取着される。基枠17の側部には、ストレッチャー1の接合部材15A、15Bを受け止める受け部材としての係合孔70A、70Bが設けられる。係合孔70Aの近傍には、浴槽2にストレッチャー1が接合したことを検出する検出センサ12が設けられる。昇降機構20はXフレーム18と伸縮体19とを備える。なお、本実施形態において本発明の請求項でいう受け部材は、係合孔70Aによって例示され、本発明の請求項でいう他の受け部材は係合孔70Bによって例示される。
昇降機構20は、浴槽部21を昇降支持するものである。即ち、昇降機構20は伸縮体19を伸長させてXフレーム18の斜辺を起立方向へ回動させて浴槽部21を上昇させ、逆に、伸縮体19を縮小させてXフレーム18の斜辺を倒伏方向へ回動させて浴槽部21を下降させる。浴槽部21の底壁21bには、架台支柱22を外嵌し架台支柱22との水密を図るシール具25が設けられる。浴槽部21の縁21aにはストッパー6が設けられる。ストッパー6は、浴槽2にストレッチャー1が接合している時には、担架3が浴槽2からストレッチャー1へ移乗するのを許容し、浴槽2にストレッチャー1が接合していない時には、担架3が浴槽2からストレッチャー1へ移乗するのを阻止するものである。
担架3は、担架基枠43と、乗部44と、ストレッチャー側レール5Aを転動する複数のローラー48と、担架基枠43に設けられるローラー枠49とを備える。ローラー48は、ローラー枠49に回転自在に設けられる。担架3は、ストレッチャー1と浴槽2との間で移動する際には、ローラー48を介してストレッチャー側レール5A上と浴槽側レール5B上とを転動する。
次に、入浴装置4の特徴となる構成を説明する。まず、ストレッチャー1側の構成について説明する。以下の説明では、ストレッチャー1の一方の側面1aに設けた構成について説明する。ストレッチャー1の他方の側面1bにも同様の構成を設けているが、それらの構成は一方の側面1aと同様であるので詳しい説明は省略する。
図6、図7に示すように、ストレッチャー1の一方の側面1aの下端には、水平方向に沿ってレバー回転軸40が回転自在に取り付けられている。前述した接合部材15A、15Bは、平面視長矩形平板形状を有しており、各接合部材15A、15Bの基端15aは板厚方向に沿ってレバー回転軸40の両端それぞれに貫通して回転一体にレバー回転軸40に連結されている。各接合部材15A、15Bの先端15bは、ストレッチャー1の側面1aから外方に突出しており、先端15bには係合フック15c(図5参照)が形成されている。これにより、接合部材15Aと接合部材15Bとは、レバー回転軸40を軸心にして係合フック15cが揺動可能となるように、レバー回転軸40を介して回転一体に連結されてストレッチャー1の側面1aに取り付けられており、接合部材15Aによる接合動作と、接合部材15Bによる接合動作とが同期する。
各係合フック15c、15cは、接合部材15A、15Bがレバー回転軸40を軸心にして下向きに回動する際に受け部材70A、他の受け部材70Bと係合する鈎型形状を有している。接合部材15A、15Bは、先端15bが下向きに回動する向きに捻りばね41A、41Bによって付勢されている。
また、ストレッチャー1の側面1aの下端には、平面視への字をした平板形状を有する伝達部材としてのワイヤー伝達金具51が設けられている。ワイヤー伝達金具51は、長辺側先端部51aと短辺側先端部51bと中央軸支持部51cとを有しており、中央軸支持部51cが、ストレッチャー1の側面1aの下端に垂直配置された支軸52に回転可能に軸支されている。ワイヤー伝達金具51は、短辺側先端部51bをストレッチャー1の内側にし、長辺側先端部51aをストレッチャー1から外方に突出させた向きで支軸52に軸支されている。このようにして支軸52に軸支されたワイヤー伝達金具51の長辺側先端部51aが、レバー回転軸40の長手方向略中間位置に配置されている。
上フレーム10には、ストレッチャー側レール5Aを載置したレール台54が設けられている。レール台54は、ストレッチャー1の長手方向の両端それぞれに、ストレッチャーの幅方向に沿って一対配置されている。一方のストレッチャー側レール5Aには、レバー取付金具55が立設されており、このレバー取付金具55に、ストレッチャー側担架脱落防止レバーの一例である一対の担架脱落防止レバー53A、53Bが設けられている。
図4に示すように、担架脱落防止レバー53A、53Bの基端は、レバー取付金具55に設けられた揺動軸56に回転自在に支持されており、担架脱落防止レバー53A、53Bの先端53aは、レバー取付金具55から上方に突出している。さらに担架脱落防止レバー53A、53Bは、捻りばね57によって、先端53aが上方に突出する方向に弾性付勢されている。担架脱落防止レバー53A、53Bの長手方向中間位置には、ワイヤー把持部58が設けられており、このワイヤー把持部58に伝動ワイヤー59A、59Bの一端が把持されている。
伝動ワイヤー59A,59Bを引っ張ると、担架脱落防止レバー53A、53Bは、捻りばね57に抗して揺動して、先端53aがレバー最頂位置から下側位置に移動するようになっている。一方、伝動ワイヤー59A、59Bによる引っ張りを停止すると、担架脱落防止レバー53A、53Bは、捻りばね57の弾性付勢によって揺動して、先端53aがレバー最頂位置に移動するようになっている。
担架3の担架基枠43の下端には、移動規制金具60が下向きに突出した状態で取り付けられており、移動規制金具60は、ストレッチャー1上での担架3の移動に伴って移動する。脱落防止レバー53A、53Bは、次の条件を満たす位置に配置されている。すなわち、レバー最頂位置における架脱落防止レバー53A、53Bの先端53a、53aが移動規制金具60の移動軌跡を遮る位置に配置され、ストレッチャー1上での担架固定位置では、移動規制金具60を挟んでその左右両端に、レバー最頂位置における架脱落防止レバー53A、53Bの先端53a、53aが位置して、担架固定位置における担架3の移動が架脱落防止レバー53A、53Bによって阻止される、という条件を満たす位置に配置されている。
一方の担架脱落防止レバー53Aの連結された伝動ワイヤー59Aの他端は、ストレッチャー1の一方の側面1aに配置されたワイヤー伝達金具51に連結されている。ここで、担架脱落防止レバー53Aは、ストレッチャー1の一方の側面1a側に配置されている。そして、ワイヤー伝達金具51の長辺側先端部51aがストレッチャー1の一方の側面1aの内方に向けて押されると、伝動ワイヤー59Aの一端に連結された担架脱落防止レバー53Aが捻りばね57に抗して揺動して、先端53aがレバー最頂位置から下側位置に移動し、これにより、担架3がストレッチャー1上で一方の側面1a側に移動することが許容される。このとき、担架脱落防止レバー53Bは、先端53aがレバー最頂位置となるように捻りばね57によって弾性付勢されており、これにより、担架3がストレッチャー1上で他方の側面1b側に移動して脱落することが阻止される。
同様に、他方の担架脱落防止レバー53Bの連結された伝動ワイヤー59Bの他端は、ストレッチャー1の他方の側面1bに配置されたワイヤー伝達金具51に連結されている。ここで、担架脱落防止レバー53Bは、ストレッチャー1の他方の側面1b側に配置されている。そして、ワイヤー伝達金具51の長辺側先端部51aがストレッチャー1の他方の側面1bの内方に向けて押されると、伝動ワイヤー59Bの一端に連結された担架脱落防止レバー53Bが捻りばね57に抗して揺動して、先端53aがレバー最頂位置から下側位置に移動し、これにより、担架3がストレッチャー1上で他方の側面1b側に移動することが許容される。このとき、担架脱落防止レバー53Aは、先端53aがレバー最頂位置となるように捻りばね57によって弾性付勢されており、これにより、担架3がストレッチャー1上で一方の側面1a側に移動して脱落することが阻止される。
次に浴槽2側の構成について説明する。以下の説明では、浴槽2にある互いに対向する長辺側槽縁2aの一方に設けた構成について説明する。浴槽2の他方の長辺側槽縁2aにも同様の構成を設けているが、それらの構成は一方の辺側槽縁2aと同様であるので詳しい説明は省略する。
長辺側槽縁2aの下端には、係合凸体50が基枠17に取付金具82を介して設けられている。係合凸体50は中空箱体形状を有している。係合凸体50は、平面からみて、下底を長辺側槽縁2a側にした略台形状をしており、その側部には案内用傾斜面50aが設けられている。
浴槽2は、受け部材としての係合孔70A、他の受け部材としての係合孔70Bと、支軸71と、受動レバー7と、検出センサ12と、第1伝達レバー72と、第2伝達レバー73と、ストッパー6と、引っ張りばね75と、レバー機構部30と、リンク機構部31とを備えている。これらのうち、係合孔70A、係合孔70Bと、支軸71と、受動レバー7と、検出センサ12と、レバー機構部30と、第1伝達レバー72とは、係合凸部50内に設けられており、第2伝達レバー73と、引っ張りばね75と、ストッパー6とは浴槽2内に設けられている。検出センサ12は、近接センサからなり受動レバー7の接近を検出するものである。
係合孔70A、係合孔70Bは、係合凸体50の上面に係合凸体50を切欠くことで形成されている。係合孔70A、係合孔70Bは、係合凸体50の幅方向に沿って配列されており、その離間間隔は、接合部材15Aと接合部材15Bとの離間間隔と同一に設定されている。
リンク機構部31は、受動レバー7と、支軸71と、第1伝達レバー72と、第2伝達レバー73とから構成される。支軸71は、浴槽2の長辺方向に沿って係合凸体50内に配置されており、軸支持体76を介して相対回転可能に係合凸体50に連結されている。受動レバー7は、平面視長矩形状の平板形状を有しており、その一端7aは支軸71の一端71aの周面に回転一体に連結されており、その他端7bは、係合孔70Bに臨む位置まで延出している。
第1伝達レバー72は、への字の形状の板部材であり、その一端72aは支軸71の軸方向中央部71bの周面に回転一体に連結されており、その他端72bは、係合凸体50を突出して浴槽2方向へ延出している。
第2伝達レバー73は、他のレバーに比して長大な長さ寸法を有する長矩形状の平板形状を有している。第2伝達レバー73は、浴槽2の長辺側槽縁2aの下側部位の基枠17の外側において、浴槽2の長辺方向(支軸71の軸方向)に沿って配置されている。第2伝達レバー73の長手方向中途部73aは、支軸77を介して基枠17に回転可能に連結されており、これにより、第2伝達レバー73は、その両端が揺動可能に基枠17に連結されている。第2伝達レバー73の一端73bは、第1伝達レバー72の他端72bの上方を覆う位置まで延出しており、この一端73bには受け座78Aが取り付けられている。第2伝達レバー73の他端73cは、ストッパー6の下方位置まで延出しており、この他端73cには、受け座78Bが取り付けられている。
引っ張りばね75は、第2伝達レバー73の一端73b(受け座78)が第1伝達レバー72の他端72bに当接する方向(図2における時計方向)に、第2伝達レバー73を弾性付勢している。
ストッパー6は浴槽側担架脱落防止部材の一例であり、浴槽側レール5Bの近傍に垂直配置されている。具体的には、ストッパー6は長棒形状を有しており、浴槽側レール5Bの近傍の浴槽2の長辺側槽縁2aにおいて、垂直方向に沿って浴槽部21の縁21aに貫通配置されている。ストッパー6の長手方向の下端近傍位置には、係合長孔6aが形成されている。ストッパー6は、浴槽部21の縁21aに貫通され、さらに係合長孔6aを浴槽支持台79に設けた支持軸80に係合させることで、自重により垂直方向に沿って移動可能に浴槽2に装着されている。ストッパー6の上端6bは、浴槽側レール5Bの近傍において、浴槽2の上端からさらに上方に突出しており、突出位置では、上端6bは、浴槽2上の担架3が、浴槽側レール5B上を移動して浴槽外側に脱落するのを阻止している。ストッパー6の下端6cは、受け座78Bに当接している。
レバー機構部30は、接合部材15Aと係合孔70Aとの接合動作に従動する。具体的には、レバー機構部30は、第1、第2レバー36、35と、第1回転軸部37Aと、第2回転軸部37Bと、係合ローラー38とを備える。第1回転軸部37Aは、軸を水平にかつ支軸71と直交する方向にして係合凸体50に取り付けられている。第2レバー35は長矩形の平板形状を有しており、その長手方向でへの字状に屈曲されている。第2レバー35は屈曲部位35aで第1回転軸部37Aの外周面に一体に連結され、第2レバー35の一端35bは係合孔70Aの下方を臨む位置まで延出し、第2レバー35の他端35cは第1軸受部37Aの下方位置まで延出している。係合ローラー38は、第2レバー35の他端35cに一体に取り付けられている。係合ローラー38は、ローラー軸を第1回転軸部37Aの軸心と平行にして第2レバー35の他端35cに取り付けられている。
第2回転軸部37Bは、第1回転軸部37Aの近傍にあって、軸を垂直にして係合凸体50に取り付けられている。第1レバー36は長矩形の平板形状を有しており、その長手方向中間位置で屈曲されている。第1レバー36は屈曲部位で第2回転軸部37Bの外周面に一体に連結されている。第1レバー36の一端36aは係合ローラー38に当接する位置まで延出しており、第1レバー36の他端36bは、屈曲されたうえで係合凸体50の幅方向中央位置まで延出している。具体的には、第1レバー36の他端36bは、浴槽2とストレッチャー1とが連結された際に、ワイヤー伝達金具51が係合凸体50内に進入する位置まで延出している。
これにより、第1レバー36は、接合部材15Aと係合孔70Aとの接合時に、他端36bがワイヤー伝達金具51に当接する第1の位置α(図7参照)と、当接しない第2の位置β(図6参照)との間で反復移動可能に設けられている。第2レバー35は、接合部材15Aと係合孔70Aとの接合動作に従動しかつ接合部材15Aと係合孔70Aとの接合時には、係合ローラー38によって、第1レバー36の一端36aを押圧付勢し、第1レバー36の他端36bを第1の位置αまで移動させる。なお、図3における符号39は、係合凸体50の前方面に設けられた開口であって、開口39を設けることで、ワイヤー伝達金具51と第1レバー36との係合を許容している。
ストレッチャー側担架脱落防止手段26は、浴槽2の長辺側槽縁2aに設けられたレバー機構部30と、ストレッチャー1の側面1aに設けられた伝達部材としてのワイヤー伝達金具51と、ストレッチャー1に設けられた担架脱落防止レバー53A、53Bと、操作伝達手段としての伝動ワイヤー59A、59Bとを備える。
浴槽側担架脱落防止手段23は、浴槽2に設けられて接合部材15Bと係合孔70Bの接合動作に従動するリンク機構部31と、担架3の浴槽側往来軌道に対して進退可能にかつ浴槽側往来軌道に進出する方向に付勢されて浴槽2に設けられ、かつリンク機構部31に連動する浴槽側担架脱落防止部材としてのストッパー6とを備える。
次に、入浴装置4を用いた被介助者(入浴者)の入浴の概要を説明する。すなわち、担架3をストレッチャー側担架脱落防止手段26によってストレッチャー側レール5Aに載置固定した状態(脱落防止状態)にする。具体的には、担架脱落防止レバー53A、53Bによって移動規制金具60を挟持することで、ストレッチャー1から担架3が脱落しない状態にしたうえで、ストレッチャー1上の担架3に被介助者(入浴者)を乗せる。この状態でストレッチャー1を走行させて被介助者を浴槽2まで搬送する。ストレッチャー1が浴槽2に到着すると、図6に示すように、ストレッチャー1の一方の側面1aを、浴槽2の長辺側槽縁2aに接合させる。ここでは、ストレッチャー1の一方の側面1aを、長辺側槽縁2aの一方に接合させる状態を説明する。なお、浴槽2の他方の長辺側槽縁2aから入浴する場合は、ストレッチャー1の他方の側面1bを他方の長辺側槽縁2aに接合させればよい。
接合は、ストレッチャー1側の接合部材15A、接合部材15Bを、浴槽2側の係合孔70A、係合孔70Bに接合させることで実施される。接合に際しては、まず、浴槽2側の係合凸部50にある案内用傾斜面50aに、ストレッチャー1の位置決めローラ−27を係合させて案内させることで、ストレッチャー1側の接合部材15A、接合部材15Bを、浴槽2側の係合孔70A、係合孔70Bまで導いて、接合部材15A、接合部材15Bと係合孔70A、係合孔70Bとをそれぞれ同期した状態で係合させる。
ストレッチャー1が浴槽2に接合されると、ストレッチャー側レール5Aと浴槽側レール5Bとは、浴槽2の長辺側槽縁2aに直交する方向に沿って一直線上に同高に配置される。
接合部材15Aが係合孔70Aに係合すると、接合部材15Aの先端部15bが第2レバー35を押圧して第2レバー35を揺動させる。これにより、係合ローラー38が第1レバー36の一端36aを押圧し、第1レバー36の他端36bがワイヤー伝達金具51を可動させる第1の位置αまで移動する。この状態で第1レバー36は、係合凸体50の内壁と係合ローラー38によって第1の位置αで固定され揺動が阻止される。
このようなストレッチャー1と浴槽2との完全な接合状態になると、ストレッチャー1側のワイヤー伝達金具51が第1レバー36の他端36bによって可動させられる。即ち、ワイヤー伝達金具51自身が支軸52を回転中心にして揺動して、伝動ワイヤー59Aを引っ張る。すると、伝動ワイヤー59Aに連結されているストレッチャー1の担架脱落防止レバー53Aが揺動して、最頂部位置から退入するため、ストレッチャー1上の担架3を浴槽2側に移動させることが可能となる。
またこのとき、接合部材15Bが係合孔70Bに係合すると、接合部材15Bの先端15bが受動レバー7を押圧する。接合部材15Bによって受動レバー7が押圧されると、支軸71が回転して第1伝達レバー72が揺動して、第2伝達レバー73の受け座78Aを押し上げる。すると、第2伝達レバー73が引っ張りばね75に抗して図2における反時計方向に揺動して、受け座78Bを押し下げる。すると、下端6cが受け座78Bによって下持ち支持されているストッパー6が自重で下がり、ストッパー6の先端6aが浴槽2側の担架移動軌跡から下方に退入する。
これにより担架1は、ストレッチャー側レール5Aから浴槽側レール5Bに亘って搬送可能となる。この状態になったことを検出センサ12が検出する。この検出は、受動レバー7が近接したことを検出センサ12が検出することで実施される。検出センサ12は、検出結果を図示しない制御部に送信する。検出センサ12による受動レバー7の検出結果を受けた制御部は、表示パネル24に、接合完了表示を行う。尚、報知音を鳴らして、接合完了の旨を介助者に対し報知するようにしてもよい。表示パネル24における接合完了表示を確認すると、介助者は、担架1を、ストレッチャー側レール5Aから浴槽側レール5Bに沿って浴槽2に移送させる。移送が完了すると、浴槽側レール5Bに対して浴槽2を上昇させ、この状態で被介助者の入浴が実施される。
入浴が終了すると、上述した処理とは逆の処理が実施されて、被介助者を載置した担架1が、浴槽2からストレッチャー1に移送される。ここで、ストレッチャー1の下端に設けられた解除ペダル81と、接合部材15A、接合部材15Bの係合解除機構とは連動連結されており、接合部材15A、接合部材15Bと係合孔70A、係合孔70Bとの係合の解除は、解除ペダル81を介助者が足で操作することで実施される。
以上の入浴処理を実施するに際して、入浴装置4は、接合部材15Aと係合孔70Aとの係合に従動して係合時点に同期して第1レバー36が第1の位置αまで移動し、この位置で揺動阻止が実行されてワイヤー伝達金具51を可動させるようになっており、接合部材15Aと係合孔70Aとが係合していない状態では、第1レバー36は第2の位置βで揺動可能な状態となっている。そのため、接合部材15Aと係合孔70Aとが完全に係合していない時点(半接合状態)で、誤ってワイヤー伝達金具51が係合凸体50の開口39に挿入されてしまって第1レバー36に当接したとしても、この状態では、第1レバー36は揺動可能状態のままであるので、ワイヤー伝達金具51が押されることはない。
同様に、接合部材15Bと係合孔70Bとの係合動作に従動し、係合時点に同期して第1伝達レバー72が揺動するようになっており、接合部材15Bと係合孔70Bとが係合していない状態では、第1伝達レバー72は揺動しない。そのため、接合部材15Bと係合孔70Bとが係合していない時点(半接合状態)において、ストッパー6が誤って担架移動軌跡から下方に退出することはない。
本発明は、昇降式のストレッチャーであっても、非昇降式のストレッチャーであっても同様に実施できるのはいうまでもない。同様に、昇降式の浴槽には限定されず、非昇降式の浴槽で架台支柱が伸縮する浴槽であっても同様に実施できるのはいうまでもない。
また、上述した実施の形態では、接合部材15A、接合部材15Bをストレッチャー1に設け、受け部材である係合孔70A、他の受け部材である係合孔70Bを浴槽2に設けたが、逆に、接合部材15A、接合部材15Bを浴槽2に設け、受け部材である係合孔70A、他の受け部材である係合孔70Bをストレッチャー1に設けてもよい。
1 ストレッチャー
2 浴槽
3 担架
4 入浴装置
5A ストレッチャー側レール
5B 浴槽側レール
6 ストッパー(浴槽側担架脱落防止部材)
7 受動レバー
15A 接合部材
15B 接合部材(他の接合部材)
23 浴槽側担架脱落防止手段
24 表示パネル
26 ストレッチャー側担架脱落防止手段
30 レバー機構部
31 リンク機構部
35 第2レバー
36 第1レバー
37A 第1回転軸部
37B 第2回転軸部
38 係合ローラー
40 レバー回転軸
50 係合凸体
51 ワイヤー伝達金具(伝達部材)
53A、53B 担架脱落防止レバー
54 レール台
59A、59B 伝動ワイヤー(操作伝達手段)
60 移動規制金具
70A 係合孔(受け部材)
70B 係合孔(他の受け部材)
72 第1伝達レバー
73 第2伝達レバー
α 第1の位置
β 第2の位置

Claims (8)

  1. 浴槽と、
    担架を載置したうえで前記浴槽の対向する両槽縁の一方または両方に、前記両槽縁の対向方向に沿って接合可能とされ、かつ浴槽接合時には、前記担架が前記浴槽との間で往来可能となるストレッチャーと、
    前記ストレッチャーを前記浴槽に接合するために、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの一方に設けられた接合部材と、
    前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの他方に設けられて前記接合部材と接合する受け部材と、
    前記ストレッチャーと前記浴槽とが接合されていない状態において前記担架が前記ストレッチャーから脱落するのを防止するストレッチャー側担架脱落防止手段と、
    を備え、
    前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動して前記ストレッチャー側担架脱落防止手段による担架脱落防止操作を解除して、前記担架を前記浴槽と前記ストレッチャーとの間で往来可能にした、
    ことを特徴とする入浴装置。
  2. 前記ストレッチャーを前記浴槽に接合するために、前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの一方に設けられた他の接合部材と、
    前記浴槽と前記ストレッチャーとのうちの他方に設けられて前記他の接合部材と接合する他の受け部材と、
    前記ストレッチャーと前記浴槽とが接合されていない状態において前記担架が前記浴槽から脱落するのを防止する浴槽側担架脱落防止手段と、
    をさらに備え、
    前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動して前記浴槽側担架脱落防止手段による担架脱落防止操作を解除して、前記担架を前記浴槽と前記ストレッチャーとの間で往来可能にした、
    ことを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. 前記接合部材と前記他の接合部材とを一体に連結し、
    前記接合部材と前記受け部材との接合動作と、前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作とを同期させた、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の入浴装置。
  4. 前記浴槽と前記ストレッチャーとが接合されている状態を介助者に報知する接合報知手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入浴装置。
  5. 前記ストレッチャー側担架脱落防止手段は、
    前記浴槽に設けられて前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動するレバー機構部と、
    前記ストレッチャーに設けられて、前記接合部材と前記受け部材との接合時に、前記レバー機構部により操作される伝達部材と、
    前記担架のストレッチャー側往来軌道に対して進退する方向に沿って揺動可能にかつ前記ストレッチャー側往来軌道に進出する方向に付勢されて前記ストレッチャーに設けられたストレッチャー側担架脱落防止レバーと、
    前記伝達部材の前記操作を前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーに伝達する操作伝達手段と、
    を備え、
    前記伝達部材の操作が前記操作伝達手段を介して前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーに伝達されると、前記ストレッチャー側担架脱落防止レバーは前記ストレッチャー側往来軌道から退出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の入浴装置。
  6. 前記レバー機構部は、
    前記接合部材と前記受け部材との接合時に前記伝達部材を可動させる第1の位置と、前記伝達部材を可動させない第2の位置との間で反復移動可能に設けられた第1レバーと、
    前記接合部材と前記受け部材との接合動作に従動しかつ前記接合部材と前記受け部材との接合時には前記第1レバーを前記第1の位置に移動させる第2レバーと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の入浴装置。
  7. 前記浴槽側担架脱落防止手段は、
    前記浴槽に設けられて前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動するリンク機構部と、
    前記担架の浴槽側往来軌道に対して進退可能にかつ前記浴槽側往来軌道に進出する方向に付勢されて前記浴槽に設けられ、かつ前記リンク機構部に連動する浴槽側担架脱落防止部材と、
    を備え、
    前記リンク機構部の操作が前記浴槽側担架脱落防止部材に伝達されると、前記浴槽側担架脱落防止部材は前記浴槽側往来軌道から退出する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の入浴装置。
  8. 前記リンク機構部は、
    前記他の接合部材と前記他の受け部材との接合動作に従動して揺動する第1伝達レバーと、
    前記第1伝達レバーの揺動動作に従動して揺動して前記浴槽側担架脱落防止部材を前記浴槽側往来軌道から退出させる第2伝達レバーと、
    を備える、
    ことを特徴とする請求項7に記載の入浴装置。
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