JP2014059518A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化すること。
【解決手段】原稿の情報を読み取る原稿読み取り部100と、原稿を搬送する原稿搬送部と、記録材と原稿が選択的に搬送される両面搬送路80と、原稿のみが搬送される原稿専用搬送路81と、原稿の先端または後端を検出するCPU801と、を有し、原稿読み取り手部100は、原稿読み取り部100が原稿専用搬送路81に対面する第一の読み取り位置で原稿Gの裏面を、原稿読み取り手部100が両面搬送路80に対面する第二の読み取り位置で原稿Gの表面を読み取り、CPU801は、原稿読み取り部100が読み取った情報に基づき原稿Gの先端または後端を検出する。
【選択図】図4
【解決手段】原稿の情報を読み取る原稿読み取り部100と、原稿を搬送する原稿搬送部と、記録材と原稿が選択的に搬送される両面搬送路80と、原稿のみが搬送される原稿専用搬送路81と、原稿の先端または後端を検出するCPU801と、を有し、原稿読み取り手部100は、原稿読み取り部100が原稿専用搬送路81に対面する第一の読み取り位置で原稿Gの裏面を、原稿読み取り手部100が両面搬送路80に対面する第二の読み取り位置で原稿Gの表面を読み取り、CPU801は、原稿読み取り部100が読み取った情報に基づき原稿Gの先端または後端を検出する。
【選択図】図4
Description
本発明は、オートドキュメントフィーダユニット(以下、ADF)に代表される、原稿読み取り装置、またはADFを搭載する複写機やレーザービームプリンタ(以下、LBP)、ファクシミリに代表される画像形成装置に関する。
従来、この種の画像形成装置において、原稿を原稿読み取り部へ搬送する原稿搬送路と、記録材を画像形成部へ搬送する記録材搬送路は、互いに独立して構成されている。即ち、原稿と記録材の各々に対して、給紙部、所定の搬送経路を構成するガイド部材、複数の搬送ローラ、搬送ローラを駆動するモータ、排紙部等が互いに独立して配設されている。このため、画像形成装置の全体的機構の複雑化、コストの増大及び装置サイズの大型化が避けられなかった。そこで、例えば特許文献1では、記録材の両面印刷を行うための反転搬送路中に原稿読み取り部を配設し、原稿搬送路と記録材搬送路を共通化して利用することにより、搬送機構の簡素化と、コストダウン及びサイズダウンを提案している。
しかし、特許文献1記載の画像形成装置は、両面読み取り動作において、スイッチバック制御を行っているものの、そのスイッチバック制御を行うためには、原稿の紙端位置を検出する必要がある。しかし、紙端位置を検出する為に紙端検出センサなどを設置すると、画像形成装置本体を小型化、低価格化できないという課題があった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。
(1)原稿を搬送する原稿搬送手段と、記録材と原稿が選択的に搬送される第一の搬送路と、原稿のみが搬送される第二の搬送路と、前記第二の搬送路に対面する第一の読み取り位置で原稿の第二面を、前記第一の搬送路に対面する第二の読み取り位置で原稿の第一面を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が読み取った情報に基づき原稿の先端または後端を検出する制御手段と、備えることを特徴とする画像形成装置。
(2)原稿を搬送する原稿搬送手段と、記録材を搬送する記録材搬送手段と、記録材と原稿が選択的に搬送される第一の搬送路と、原稿のみが搬送される第二の搬送路と、記録材のみが搬送される第三の搬送路と、前記第二の搬送路に対面する第一の読み取り位置で原稿の第二面を、前記第一の搬送路に対面する第二の読み取り位置で原稿の第一面を読み取り、更に前記第二の読み取り位置で記録材を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が読み取った情報に基づき原稿の先端または後端及び記録材の先端または後端を検出する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することができる。
本発明を実施するための形態を、以下に説明する。
[画像形成装置における画像形成プロセス]
図1(a)は、本実施例の画像形成装置の概略図である。画像形成装置1の中央には、像担持体となる回転可能な感光ドラム10と、感光ドラム10と並接されトナーを保持しながら回転する現像ローラ11が配置されている。印刷信号を受けると、光学ユニット2が具備する発光部21が、回転する感光ドラム10の表面にレーザ光を照射する。レーザ光を照射された感光ドラム10の表面には、静電潜像が形成される。現像ローラ11が回転しながら保持しているトナーを感光ドラム10表面の静電潜像に供給すると、感光ドラム10の表面にはトナー像が形成される。
図1(a)は、本実施例の画像形成装置の概略図である。画像形成装置1の中央には、像担持体となる回転可能な感光ドラム10と、感光ドラム10と並接されトナーを保持しながら回転する現像ローラ11が配置されている。印刷信号を受けると、光学ユニット2が具備する発光部21が、回転する感光ドラム10の表面にレーザ光を照射する。レーザ光を照射された感光ドラム10の表面には、静電潜像が形成される。現像ローラ11が回転しながら保持しているトナーを感光ドラム10表面の静電潜像に供給すると、感光ドラム10の表面にはトナー像が形成される。
一方、第一の給紙部30に収納された記録材Sは、カセット(以下、CST)ピックアップローラ31と分離装置32により、一枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。搬送ローラ40は、感光ドラム10の表面上のトナー像と記録材Sの先端位置のタイミングを合わせるように、記録材Sを転写部15へと搬送する。トナー像は、転写部15に付与される印加電圧と圧力によって、記録材Sに転写される。更に、転写部15は、記録材Sを定着部50に搬送する。定着部50では、回転可能な加熱ローラ51からの熱と、加熱ローラ51と対向し回転可能な加圧ローラ52の圧力が、トナー像を記録材Sに定着させる。トナー像が定着された記録材Sは、排紙ローラ60に搬送される。片面印字の場合、排紙ローラ60は記録材Sをそのまま機外へ搬送し、記録材Sは第一排紙部70に積載される。また、画像形成装置1は図2(a)にて説明をする制御部800によって制御される。
図1(b)は、両面印字プロセスの説明図である。両面フラッパ61は記録材Sの後端が通過した後、搬送路を切り替える。その後、排紙ローラ60は逆回転し、記録材Sを両面搬送路80(第一の搬送路)へ搬送する。なお、両面搬送路80には、原稿Gと記録材Sが選択的に搬送される。スイッチバックした記録材Sは、搬送ローラ41を介して原稿読み取り部100に搬送される。なお、原稿読み取り部100は、原稿Gの表裏を読み取る。その後、記録材Sは、搬送ローラ42及び搬送ローラ40に搬送され、再び転写部15へ搬送されて、トナー像の転写、定着を経て、第一排紙部70に積載される。
[制御部の構成]
図2(a)は、画像形成装置1のCPU801を有する制御部800のブロック図である。図2(a)を参照して、本実施例の画像形成動作におけるCPU801及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)802の動作について説明する。CPU801は、ポリゴンミラー、モータ及びレーザ発光素子などを含む発光部21に、ASIC802を介して接続されている。そしてCPU801は、感光ドラム10上にレーザ光を走査することにより所望の静電潜像を形成するために、ASIC802に制御信号を出力して発光部21の制御を行う。同様に、CPU801は、記録材Sを搬送するためにCSTピックアップローラ31及び搬送ローラ40、感光ドラム10、転写部15、加熱ローラ51、加圧ローラ52を駆動するためのメインモータ830を制御する。また、CPU801は、給紙開始時にオンしてCSTピックアップローラ31を駆動させるためのCST給紙ソレノイド822、原稿ピックアップローラ91と搬送ローラ41〜44を駆動するための両面駆動モータ840を制御する。
図2(a)は、画像形成装置1のCPU801を有する制御部800のブロック図である。図2(a)を参照して、本実施例の画像形成動作におけるCPU801及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)802の動作について説明する。CPU801は、ポリゴンミラー、モータ及びレーザ発光素子などを含む発光部21に、ASIC802を介して接続されている。そしてCPU801は、感光ドラム10上にレーザ光を走査することにより所望の静電潜像を形成するために、ASIC802に制御信号を出力して発光部21の制御を行う。同様に、CPU801は、記録材Sを搬送するためにCSTピックアップローラ31及び搬送ローラ40、感光ドラム10、転写部15、加熱ローラ51、加圧ローラ52を駆動するためのメインモータ830を制御する。また、CPU801は、給紙開始時にオンしてCSTピックアップローラ31を駆動させるためのCST給紙ソレノイド822、原稿ピックアップローラ91と搬送ローラ41〜44を駆動するための両面駆動モータ840を制御する。
更にCPU801は、電子写真プロセスに必要な一次帯電、現像、転写電圧を制御する高電圧電源810、並びに定着部50及び低電圧電源811を制御する。そして、CPU801は、定着部50に設けられたサーミスタ(図示せず)により温度をモニタし、定着温度を一定に保つ制御を行う。また、CPU801は、バス等(図示せず)を介してプログラムメモリ803に接続されており、プログラムメモリ803には、上述の制御及びCPU801が行う処理のすべてまたは一部を実行するためのプログラム及びデータが格納される。すなわち、CPU801は、プログラムメモリ803に格納されたプログラム及びデータを用いて各制御を実行する。
ASIC802は、CPU801の指示に基づいて発光部21内部のモータの速度制御、メインモータ830及び両面駆動モータ840の速度制御を行う。モータの速度制御は、モータ(図示せず)からのタック信号(モータが回転されるごとにモータから出力されるパルス信号)を検出して、タック信号の間隔が所定の時間となるようモータに対し加速または減速信号を出力して行う。このように、制御はASIC802のハードウエアによる回路で構成したほうが、CPU801の制御負荷の低減が図れる。
CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたプリントコマンドを受信すると、メインモータ830,両面駆動モータ840,CST給紙ソレノイド822を駆動して記録材Sを搬送する。記録材Sは、転写部15により感光ドラム10表面に形成されたトナー像が転写された後、定着部50によりトナー像が定着されてから、排紙ローラ60により記録材積載部としての第一排紙部70へ排出される。画像形成済み記録材Sの整列性を高めるため、第一排紙部70は排紙口付近から記録材排出方向に向けてゆるやかな上り勾配が設けられている。ここでCPU801は、定着部50に対して低電圧電源811を介して所定の電力を供給する制御を行うことよって所定の熱量を発生させて記録材Sに与え、記録材上のトナー像を融着し定着させる。
次に本実施例における原稿読み取り動作について説明する。CPU801は、ホストコンピュータから指示されたスキャンコマンドを受信すると、両面フラッパソレノイド820、両面駆動モータ840及び原稿給紙ソレノイド823を駆動する。原稿給紙ソレノイド823が駆動することで、両面駆動モータ840のトルクが原稿ピックアップローラ91に伝達され、原稿Gが搬送される。また原稿読み取り部100には、後述する各種制御信号であるCISLED信号903、CISSTART信号902、SYSCLK信号914,Sl_in信号912,Sl_select信号913がASIC802から入力される。また、原稿読み取り部100は、Sl_out信号910をASIC802に出力する。CPU801は、ASIC802を介して各種制御により原稿読み取り部100から読み取った画像をASIC802に接続されている画像メモリ804に保存する。その後、CPU801は、スイッチバックソレノイド821を操作して、スイッチバックフラッパ82を原稿専用搬送路81(第二の搬送路)側に倒し、両面駆動モータ840を反転し、原稿Gを第二排紙部110まで搬送をする。
[原稿読み取り部の概要]
次に、図2(b)を用いて原稿読み取り部100の詳細について説明する。図2(b)は、原稿読み取り部100の回路ブロック図を示した図である。図2(b)において、CIS(Contact Image Sensor)センサ部901は、コンタクトイメージセンサ部分であり、例えば、10368画素分のフォトダイオードが特定の主走査密度(例えば、1200dpi)でアレイ状に配置されている。CISSTART信号902は、CISセンサに入力される原稿読み取りのスタートパルス信号であり、CISLED信号903は、発光素子907を制御する制御信号である。電流増幅部906は、CISLED信号903に基づいて、発光素子907に供給する電流の制御を行い、発光素子907は、原稿Gを均一に照射する。タイミングジェネレータ917は、SYSCLK信号914を入力して、ADCLK信号916と、CISCLK信号915を生成する。SYSCLK信号914は、原稿読み取り部100の動作速度を決定するシステムクロックであり、ADCLK信号916は、A/Dコンバータ908のサンプリング速度を決定するサンプリングクロックである。CISCLK信号915は、シフトレジスタ905の出力信号であるCISSNS信号918の転送クロックとして使用される。
次に、図2(b)を用いて原稿読み取り部100の詳細について説明する。図2(b)は、原稿読み取り部100の回路ブロック図を示した図である。図2(b)において、CIS(Contact Image Sensor)センサ部901は、コンタクトイメージセンサ部分であり、例えば、10368画素分のフォトダイオードが特定の主走査密度(例えば、1200dpi)でアレイ状に配置されている。CISSTART信号902は、CISセンサに入力される原稿読み取りのスタートパルス信号であり、CISLED信号903は、発光素子907を制御する制御信号である。電流増幅部906は、CISLED信号903に基づいて、発光素子907に供給する電流の制御を行い、発光素子907は、原稿Gを均一に照射する。タイミングジェネレータ917は、SYSCLK信号914を入力して、ADCLK信号916と、CISCLK信号915を生成する。SYSCLK信号914は、原稿読み取り部100の動作速度を決定するシステムクロックであり、ADCLK信号916は、A/Dコンバータ908のサンプリング速度を決定するサンプリングクロックである。CISCLK信号915は、シフトレジスタ905の出力信号であるCISSNS信号918の転送クロックとして使用される。
次に、原稿読み取り動作について説明する。CISSTART信号902がアクティブになると、CISセンサ部901は、発光素子907から照射され、原稿Gに反射されて受光した光に基づく電荷の蓄積を開始し、出力バッファ904に蓄積された電荷データを順次、設定する。タイミングジェネレータ917は、シフトレジスタ905に、例えば、クロック周波数が500kHz〜1MHz程度のCISCLK信号915を出力する。シフトレジスタ905は、入力されたCISCLK信号915に同期させて、出力バッファ904に設定された電荷データを、CISSNS信号918としてA/Dコンバータ908に出力する。CISSNS信号918には所定のデータ保証領域があるため、A/Dコンバータ908は、転送クロックであるCISCLK信号915の立ち上りタイミングから所定の時間が経過した後に、CISSNS信号918をサンプリングする必要がある。また、CISSNS信号918は、転送クロックであるCISCLK信号915の立ち上りエッジと立ち下りエッジの双方のエッジに同期して、シフトレジスタ905から出力される。そのため、CISSNS信号918をサンプリングするクロックであるADCLK信号916の周波数は、CISCLK信号915の2倍の周波数となるように、タイミングジェネレータ917にて生成される。そして、CISSNS信号918は、ADCLK信号916の立ち上りエッジでサンプリングされる。タイミングジェネレータ917は、入力されたシステムクロックであるSYSCLK信号914を分周して、ADCLK信号916と、転送クロックであるCISCLK信号915を生成する。ADCLK信号916の位相は、転送クロックのCISCLK信号915と比べ、前述したデータ保証領域分だけ遅延している。
CISSNS信号918は、A/Dコンバータ908でディジタル変換されて、CISSNS_D信号919として、出力インタフェース回路909に出力される。出力インタフェース回路909は、CISSNS_D信号919を、シリアルデータのSl_out信号910として、所定のタイミングで出力する。その際、スタートパルスであるCISSTART信号902から所定画素分のCISSNS_D信号919には、アナログ出力基準電圧が出力されており、有効画素としては使用できない。
また、制御回路911は、ASIC802を介して、CPU801からのSl_in信号912、Sl_select信号913に基づいて、A/Dコンバータ908のA/D変換ゲインの制御を行う。例えば、読み取られた原稿の画像のコントラストが得られない場合は、CPU801は、A/Dコンバータ908のA/D変換ゲインを大きくすることによりコントラストを増加させ、常に最良なコントラストで原稿の読み取りを行うことができる。
ここでは、全ての画素の画像情報が1つの出力信号であるCISSNS_D信号919として出力される装置構成を用いて説明を行なったが、原稿の高速読み取りのために、画素をエリア毎に分割し、複数エリアを同時にA/D変換を行う構成でも良い。また、原稿読み取り部100にCISセンサを用いた実施例にて説明を行ったが、CISセンサは、CMOSセンサやCCDセンサ等で置き換えることができる。
[原稿の両面読み取りと記録材の両面印刷の動作]
次に、原稿の両面読み取りと記録材への両面印字を実施するプロセスについて説明する。なお以降の説明において、原稿読み取り部100が、原稿専用搬送路81に対面する位置を第一の読み取り位置、両面搬送路80に対面する位置を第二の読み取り位置、白基準部材101に対面する位置を第三の読み取り位置とする。なお、第三の読み取り位置は、第一の読み取り位置と第二の読み取り位置の中間に位置する。
次に、原稿の両面読み取りと記録材への両面印字を実施するプロセスについて説明する。なお以降の説明において、原稿読み取り部100が、原稿専用搬送路81に対面する位置を第一の読み取り位置、両面搬送路80に対面する位置を第二の読み取り位置、白基準部材101に対面する位置を第三の読み取り位置とする。なお、第三の読み取り位置は、第一の読み取り位置と第二の読み取り位置の中間に位置する。
図3(a)は、原稿表面である第一面の読み取り開始時の説明図である。第二給紙部90に収納された原稿Gは、原稿ピックアップローラ91と分離装置92により、一枚ずつ搬送ローラ41に搬送される。一方、原稿読み取り部100は、給紙された原稿Gが原稿表面である第一面の読み取り開始前までに、第三の読み取り位置にある白基準部材101への発光と読み取り結果により、白基準値の補正を実施後、両面搬送路80に対面する第二の読み取り位置に回転する。なお、原稿読み取り部100は所定位置を中心に回転する構成を有している。搬送ローラ41は、原稿Gを、原稿読み取り部100に搬送する。既に原稿読み取り部100は第二の読み取り位置である両面搬送路80に対面する位置に待機しており、原稿読み取り部100で読み取られた情報は、画像メモリ804に原稿の表面の情報として記憶される。尚、白基準部材101は、下向きに配置されており、ごみ付着に対する配慮がなされている。またここでは、基準部材に白基準板を使用しているものの、白色に限定されない。
図3(b)は、原稿表面である第一面の読み取り終了時の説明図である。原稿読み取り部100を通過した原稿Gは、搬送ローラ42に搬送される。搬送ローラ42は、原稿Gの後端がスイッチバックフラッパ82を通過した時点で回転を停止する。よって、原稿Gは搬送ローラ42に挟持された状態で停止しており、所定時間の経過後、原稿専用搬送路81へ搬送される。
図3(c)は、原稿裏面である第二面の読み取り開始時の説明図である。スイッチバックフラッパ82が搬送路を、両面搬送路80から原稿専用搬送路81に切り替えると同時に、原稿読み取り部100は、第一の読み取り位置である原稿専用搬送路81に対面する位置に回転する。なお、この場合原稿読み取り部100は、白基準値の補正を行わないため白基準部材101と対面する第三の読み取り位置を停止せず通過する。搬送ローラ42が逆回転すると、原稿Gは、原稿専用搬送路81に沿って、原稿読み取り部100に搬送される。原稿Gが原稿読み取り部100に搬送され通過することで、原稿裏面である第二面の情報を画像メモリ804に記憶する。第一の給紙部30から給紙された記録材Sは1枚ずつ搬送ローラ40に搬送される。ほぼ同時に画像メモリ804に記憶された原稿裏面である第二面の情報を基に発光部21からレーザ光が感光ドラム10へ照射され静電潜像が形成される。次に、記録材Sは転写部15により静電潜像により形成されたトナー像が転写されたのち、定着部50等に搬送され、まず原稿の裏面の画像形成が完了する。なお、図3(c)では原稿裏面である第二面の情報を読み取り開始とともに記録材Sの給紙を開始しているが、裏面の情報を読み取ったのち記録材Sを搬送してもよい。
図3(d)は、原稿裏面の読み取り終了時の説明図である。原稿読み取りを終了した原稿Gは、搬送ローラ43及び搬送ローラ44に搬送され、第二排紙部110に積載される。スイッチバックフラッパ82は、原稿Gの後端が通過すると、記録材Sが搬送ローラ40の方向に搬送されるよう、搬送路を原稿専用搬送路81から両面搬送路80へ切り替える。原稿の裏面の画像形成が完了した記録材Sは、排紙ローラ60の逆回転によって、記録材Sを両面フラッパ61によって切り替えられた両面搬送路80に向けて搬送される。
図3(e)は、記録材Sへの画像形成の完了を説明する図である。両面搬送路80に搬送された記録材Sは、反転して第一の読み取り位置に停止している原稿読み取り部100を通過し、搬送ローラ42を介して搬送ローラ40に搬送され、破線で記載されている記録材Sにあるように再び転写部15へ搬送される。既に、記録材Sは、原稿の裏面の画像形成が終了している。先の画像メモリ804に記憶された原稿の表面の画像情報に基づき、原稿の表面の画像が、光学ユニット2,感光ドラム10,現像ローラ11,転写部15、及び定着部50によって構成される画像形成部によって記録材Sに形成される。そして、記録材Sが第一排紙部70に積載されていく。
[原稿搬送制御]
以下では図4及び図5を用いて、原稿搬送の制御に関して説明する。CPU801は、ステップ(以下、S)1001で、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたスキャンコマンドを受信すると原稿Gを原稿読み取り部100まで搬送する。図5(a)に示すように、原稿Gは原稿ピックアップローラ91及び搬送ローラ41によって両面搬送路80を通って原稿読み取り部100の読み取り位置に搬送される。そして、原稿読み取り部100は、S1002で、原稿Gの画像情報を読み取る。その後、図5(b)の状態のときに、原稿読み取り部100によって原稿G後端が検出される。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出したか否かを判断する。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出しないと判断した場合にはS1003の処理を繰り返す。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出したと判断した場合には、S1004で原稿Gの後端検出のタイミングを基準として、両面駆動モータ840から出力されるタック信号のカウントを開始する。なお、原稿後端の検出方法に関しては後述する。
以下では図4及び図5を用いて、原稿搬送の制御に関して説明する。CPU801は、ステップ(以下、S)1001で、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたスキャンコマンドを受信すると原稿Gを原稿読み取り部100まで搬送する。図5(a)に示すように、原稿Gは原稿ピックアップローラ91及び搬送ローラ41によって両面搬送路80を通って原稿読み取り部100の読み取り位置に搬送される。そして、原稿読み取り部100は、S1002で、原稿Gの画像情報を読み取る。その後、図5(b)の状態のときに、原稿読み取り部100によって原稿G後端が検出される。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出したか否かを判断する。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出しないと判断した場合にはS1003の処理を繰り返す。CPU801は、S1003で原稿読み取り部100が原稿Gの後端を検出したと判断した場合には、S1004で原稿Gの後端検出のタイミングを基準として、両面駆動モータ840から出力されるタック信号のカウントを開始する。なお、原稿後端の検出方法に関しては後述する。
CPU801は、S1005でタック信号のカウント値が所定の値に達したか否かを判断する。CPU801は、S1005でカウント値が所定の値に達していないと判断した場合にはS1005の処理を続行する。CPU801は、S1005でカウント値が所定の値に達したと判断した場合には、S1006で、図5(c)に示すように、両面駆動モータ840を停止する。所定の値とは、例えば原稿Gの後端が検出された位置とスイッチバックフラッパ82の先端位置との間の距離に相当する値などである。なお、図5(c)において、原稿Gの両端部には矢印が表示されていないが、これは原稿Gが停止している状態を示しており以降の図においても同様であるものとする。続いて、CPU801は、S1007でスイッチバックフラッパ82を切換えて原稿専用搬送路81側に倒し、S1008で両面駆動モータ840を反転駆動する。ただし、スイッチバックフラッパ82を倒すタイミングはこれに限るものではなく、例えば両面駆動モータ840を停止させる前などでもよい。また、本実施例では両面駆動モータ840を停止させるタイミングをタック信号のカウントによって決定したが、原稿Gの後端が検出されたタイミングを基準として、不図示のタイマにより時間管理しても良い。その後、CPU801は、S1009で、図5(d)及び(e)に示すように、原稿Gを原稿専用搬送路81を介して第二排紙部110まで搬送する。その際、両面読み取りモードが選択されている場合は、図3で説明したように、原稿Gの裏面の読み取りが行われる。両面読み取りモードの選択はユーザーが行う。なお、図5は原稿Gの表面のみの読み取りが行われる場合を示し、図5(d)、(e)に示すように、原稿読み取り部100は原稿Gの表面の読み取り後、第三の読み取り位置に待機する。
[原稿後端の検出方法]
以下では原稿Gの後端の検出方法を説明する。対向板1101は、両面搬送路80上の原稿読み取り部100対向面に備えられている。また、対向板1101は原稿Gとは異なる一様な濃度を有する。ASIC802は内部に備えられたレジスタ(図示せず)に対向板1101の画像情報を比較用画像情報として記憶している。ただし、比較用画像情報はASIC802内に備える構成に限らず、プログラムメモリ803に備え、CPU801が環境に応じた補正を加えた上でASIC802に比較用画像情報を指示する構成でも良い。原稿読み取り部100が原稿Gの画像情報を読み取っているときの画像情報は比較用画像情報とは一致しない。その後、原稿Gの後端が原稿読み取り部100の対向面に到達もしくは通過すると、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報とが一致、あるいはほぼ一致する。原稿G読み取りを開始した後、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報とが一致、あるいはほぼ一致する時点を原稿Gの後端検出と定める。また、本実施例では対向板1101と原稿Gとの濃度差を用いて原稿Gの後端を検出する構成であるものの、これに限定するものではなく、例えば対向板を白色板として、原稿Gによって対向板1101に生じる影を検出する構成でも良い。また、対向板の色は白色に限らず他の色で構成してもよい。また、対向板の色の濃度は一定であることが好ましい。
以下では原稿Gの後端の検出方法を説明する。対向板1101は、両面搬送路80上の原稿読み取り部100対向面に備えられている。また、対向板1101は原稿Gとは異なる一様な濃度を有する。ASIC802は内部に備えられたレジスタ(図示せず)に対向板1101の画像情報を比較用画像情報として記憶している。ただし、比較用画像情報はASIC802内に備える構成に限らず、プログラムメモリ803に備え、CPU801が環境に応じた補正を加えた上でASIC802に比較用画像情報を指示する構成でも良い。原稿読み取り部100が原稿Gの画像情報を読み取っているときの画像情報は比較用画像情報とは一致しない。その後、原稿Gの後端が原稿読み取り部100の対向面に到達もしくは通過すると、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報とが一致、あるいはほぼ一致する。原稿G読み取りを開始した後、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報とが一致、あるいはほぼ一致する時点を原稿Gの後端検出と定める。また、本実施例では対向板1101と原稿Gとの濃度差を用いて原稿Gの後端を検出する構成であるものの、これに限定するものではなく、例えば対向板を白色板として、原稿Gによって対向板1101に生じる影を検出する構成でも良い。また、対向板の色は白色に限らず他の色で構成してもよい。また、対向板の色の濃度は一定であることが好ましい。
本実施例によれば、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することができる。
実施例2を説明する。なお、本実施例においては、原稿G及び記録材Sの搬送制御方法以外の基本的な構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。実施例1との相違点は、原稿読み取り部100を用いて更に原稿Gの先端も検出し、読み取った画像情報の保存区間を管理している点である。
[読み取りモードの原稿の搬送制御]
以下では図6乃至図8を用いて、読み取りモードにおける原稿Gの搬送制御に関して説明する。なお、図7(a)は図6中のS1202の表面読み取りの処理を、図7(b)は図6中のS1204の裏面読み取りの処理を説明するフローチャートである。CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたスキャンコマンドを受信すると原稿Gの搬送を始め、原稿読み取り制御を開始する。CPU801は、S1201で図8(a)に示すように、原稿Gを原稿ピックアップローラ91及び搬送ローラ41によって両面搬送路80を介して原稿読み取り部100の対向面に搬送する。CPU801は、S1202で、原稿読み取り部100により原稿Gが対向面に到達する前に原稿Gの表面の読み取りを開始して、原稿Gの先端検出に備える。
以下では図6乃至図8を用いて、読み取りモードにおける原稿Gの搬送制御に関して説明する。なお、図7(a)は図6中のS1202の表面読み取りの処理を、図7(b)は図6中のS1204の裏面読み取りの処理を説明するフローチャートである。CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたスキャンコマンドを受信すると原稿Gの搬送を始め、原稿読み取り制御を開始する。CPU801は、S1201で図8(a)に示すように、原稿Gを原稿ピックアップローラ91及び搬送ローラ41によって両面搬送路80を介して原稿読み取り部100の対向面に搬送する。CPU801は、S1202で、原稿読み取り部100により原稿Gが対向面に到達する前に原稿Gの表面の読み取りを開始して、原稿Gの先端検出に備える。
(原稿の表面読み取り処理)
原稿Gの表面読み取りの処理(S1202の処理)の詳細について、図7(a)のフローチャートに基づいて説明する。CPU801は、図8(b)の状態のときに、S1301で原稿読み取り部100が原稿Gの先端を検出したか否かを判断する。CPU801は、S1301で原稿Gの先端を検出していないと判断した場合にはS1301の処理を続行する。CPU801は、S1301で原稿Gの先端を検出したと判断した場合には、S1302で、画像メモリ804への画像情報保存を開始する。なお、紙端検出方法に関しては後述する。その後、CPU801は、図8(c)の状態のときに、S1303で、原稿読み取り部100によって原稿Gの後端が検出されたか否かを判断する。CPU801は、S1303で原稿Gの後端を検出していないと判断した場合にはS1303の処理を続行する。CPU801は、S1303で原稿Gの後端を検出したと判断した場合には、S1304で、画像メモリ804への画像情報保存を終了する。
原稿Gの表面読み取りの処理(S1202の処理)の詳細について、図7(a)のフローチャートに基づいて説明する。CPU801は、図8(b)の状態のときに、S1301で原稿読み取り部100が原稿Gの先端を検出したか否かを判断する。CPU801は、S1301で原稿Gの先端を検出していないと判断した場合にはS1301の処理を続行する。CPU801は、S1301で原稿Gの先端を検出したと判断した場合には、S1302で、画像メモリ804への画像情報保存を開始する。なお、紙端検出方法に関しては後述する。その後、CPU801は、図8(c)の状態のときに、S1303で、原稿読み取り部100によって原稿Gの後端が検出されたか否かを判断する。CPU801は、S1303で原稿Gの後端を検出していないと判断した場合にはS1303の処理を続行する。CPU801は、S1303で原稿Gの後端を検出したと判断した場合には、S1304で、画像メモリ804への画像情報保存を終了する。
更に、CPU801は、原稿読み取り部100によって原稿Gの後端が検出されたタイミングを基準として、S1305で両面駆動モータ840から出力されるタック信号のカウントを開始する。CPU801は、S1306でタック信号のカウント値が所定の値に達したか否かを判断する。CPU801は、S1306でカウント値が所定の値に達していないと判断した場合にはS1306の処理を続行する。CPU801は、S1306でカウント値が所定の値に達したと判断した場合には、図8(d)に示すように、S1307で両面駆動モータ840を停止する。所定の値とは、例えば原稿Gの後端が検出された位置とスイッチバックフラッパ82の先端位置との間の距離に相当する値などである。
続いて、CPU801は、S1308で、スイッチバックフラッパ82を切換えて原稿専用搬送路81側に倒し、S1309で両面駆動モータ840を反転駆動する。ただし、スイッチバックフラッパ82を倒すタイミングはこれに限るものではなく、例えば両面駆動モータ840を停止させる前でもよい。また、本実施例では両面駆動モータ840を停止させるタイミングをタック信号のカウントによって決定したが、原稿G後端が検出されたタイミングを基準として、不図示のタイマにより時間管理しても良い。以上述べた通り、原稿Gは表面読み取り(S1202)の処理においてスイッチバックを行う(S1307,S1308,S1309)。その結果、スイッチバック前後で原稿の先端と後端の関係が入れ替わる。
次に、CPU801は、S1203で、両面読み取りモードが選択されているかを判断する。両面読み取りモードの選択はユーザーが行う。CPU801は、S1203で、両面読み取りモードが選択されていないと判断した場合には、S1205で原稿Gを搬送ローラ42,43,44によって原稿専用搬送路81を介して第二排紙部110まで搬送し、原稿読み取り制御を終了する。
(原稿の裏面読み取り処理)
CPU801は、S1203で、両面読み取りモードが選択されていると判断した場合には、S1204で裏面読み取りを実行する。原稿Gの裏面読み取りの処理(S1204の処理)の詳細について、図7(b)のフローチャートに基づいて説明する。原稿Gは搬送ローラ42によって原稿専用搬送路81の原稿読み取り部100の対向面へと搬送される。この時、原稿読み取り部100は原稿専用搬送路81に対向するように動作を完了しているものとする。原稿読み取り部100は原稿Gが対向面に到達する前に読み取りを開始して、原稿Gの先端検出に備える。CPU801は、図8(e)の状態のとき、S1401で原稿読み取り部100によって原稿Gの先端が検出されたか否かを判断する。CPU801は、S1401で原稿Gの先端が検出されていないと判断した場合にはS1401の処理を続行する。
CPU801は、S1203で、両面読み取りモードが選択されていると判断した場合には、S1204で裏面読み取りを実行する。原稿Gの裏面読み取りの処理(S1204の処理)の詳細について、図7(b)のフローチャートに基づいて説明する。原稿Gは搬送ローラ42によって原稿専用搬送路81の原稿読み取り部100の対向面へと搬送される。この時、原稿読み取り部100は原稿専用搬送路81に対向するように動作を完了しているものとする。原稿読み取り部100は原稿Gが対向面に到達する前に読み取りを開始して、原稿Gの先端検出に備える。CPU801は、図8(e)の状態のとき、S1401で原稿読み取り部100によって原稿Gの先端が検出されたか否かを判断する。CPU801は、S1401で原稿Gの先端が検出されていないと判断した場合にはS1401の処理を続行する。
CPU801は、S1401で原稿Gの先端が検出されたと判断した場合には、S1402で、画像メモリ804への画像情報保存を開始する。その後、CPU801は、図8(f)の状態のとき、S1403で、原稿読み取り部100によって原稿Gの後端が検出されたか否かを判断する。CPU801は、S1403で原稿Gの後端を検出していないと判断した場合には、S1403の処理を続行する。CPU801は、S1403で原稿Gの後端を検出したと判断した場合には、画像メモリ804への画像情報保存を終了する。
その後、図8(g)に示すように、CPU801は、S1205で原稿Gを第二排紙部110まで搬送し、原稿読み取り制御を終了する。本実施例では、画像メモリ804への原稿Gの裏面の画像情報保存開始(S1402)のタイミングを、原稿Gの裏面読み取り(S1204)時の原稿Gの先端の検出結果に基づいて定めた。しかし、これに限るものではなく、原稿Gの表面読み取り(S1202)時の原稿G先端あるいは後端検出に基づいて定めても良い。
[原稿紙端の検出方法]
以下では原稿Gの先端または後端(以降、紙端という)の検出方法を説明する。図8(b)に示すように、対向板1101は両面搬送路80上の原稿読み取り部100の対向面に、対向板1501は原稿専用搬送路81上の原稿読み取り部100の対向面に、それぞれ備えられている。また、対向板1501は原稿Gとは異なる一様な濃度を有する。ただし、対向板1101と対向板1501が同一の濃度でなくても良い。原稿Gの先端が原稿読み取り部100の対向面に到達もしくは通過すると、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報との差異には、原稿Gの到達前と比較して大きな変化が生じる。表面読み取り(S1202)開始の後、最初にASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報との差異に大きな変化が生じた時点を原稿Gの先端検出と定める。後端検出方法に関しては実施例1と同様であるため説明を省略する。また、裏面読み取り時の先端及び後端検出方法は、使用する対向板が1501となるものの、動作は同様であるので、説明は省略する。
以下では原稿Gの先端または後端(以降、紙端という)の検出方法を説明する。図8(b)に示すように、対向板1101は両面搬送路80上の原稿読み取り部100の対向面に、対向板1501は原稿専用搬送路81上の原稿読み取り部100の対向面に、それぞれ備えられている。また、対向板1501は原稿Gとは異なる一様な濃度を有する。ただし、対向板1101と対向板1501が同一の濃度でなくても良い。原稿Gの先端が原稿読み取り部100の対向面に到達もしくは通過すると、ASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報との差異には、原稿Gの到達前と比較して大きな変化が生じる。表面読み取り(S1202)開始の後、最初にASIC802に入力される画像情報と比較用画像情報との差異に大きな変化が生じた時点を原稿Gの先端検出と定める。後端検出方法に関しては実施例1と同様であるため説明を省略する。また、裏面読み取り時の先端及び後端検出方法は、使用する対向板が1501となるものの、動作は同様であるので、説明は省略する。
本実施例によれば、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することができる。
実施例3を説明する。本実施例は、両面複写時における原稿と記録材の搬送制御に関するものである。図9及び図10−1、図10−2を用いて、両面複写時における原稿G及び記録材Sの搬送動作の制御に関して説明する。図6、図7のフローチャートの処理と同一の処理については同一符号を付して説明は省略する。
CPU801は、ホストコンピュータ(図示せず)から指示されたコピーコマンド信号を受信すると、図10−1(a)に示すように、S1601で両面搬送路80を介して原稿Gの原稿読み取り部100までの搬送を開始する。その後、図10−1(b)、(c)に示すように、CPU801は、S1202で原稿Gの表面の読み取りを行う。次に、CPU801は、S1607,S1204,S1608の処理を行うが、S1204の処理は上述しており、また、S1607とS1608の処理は既に述べたS1203,S1205の処理とそれぞれ同一であるため説明を省略する。CPU801は、S1608の処理を終了した後、S1609で原稿Gが最終原稿か否かを判断する。CPU801は、S1609で最終原稿と判断した場合には原稿の読み取りを終了する。また、CPU801は、S1609で最終原稿でないと判断した場合には、S1610で記録材Sの裏面の後端を検出したか否かを判断する。図10−2(j)に示す状態である。図10−2(j)において、1枚目の原稿Gは表裏の読み取りが終了して第二排紙部110に積載されており、破線で示した2枚目の原稿G2が搬送ローラ41により搬送され表面を原稿読み取り部100で読み取られようとしている。また、記録材Sの後端部が原稿読み取り部100により読み取られている。両面搬送路80に次の原稿G2を搬送できるか否かを判断するためである。詳細については後述する。CPU801は、S1610で記録材Sの裏面の後端を検出していないと判断した場合には、S1610の処理を続行する。CPU801は、S1610で記録材Sの裏面の後端を検出したと判断した場合にはS1601の処理に戻る。
一方、CPU801は、S1202の処理後、S1607の処理をするのと並行して記録材Sの搬送制御を行う。このため、図9のフローチャートでは便宜上S1607の処理に並行してS1602以降の処理を図のように記載して説明する。CPU801は、S1602で、記録材搬送路83(第三の搬送路)が空いているか否かを判断する。これは、S1202の処理において、図10−1(d)に示すように原稿Gはスイッチバックを開始しているが、このとき、原稿Gは記録材搬送路83を利用してスイッチバックを行っているため、原稿Gが記録材搬送路83に残っている可能性があるからである。表面読み取り(S1202)時に原稿Gの後端検出を行っているため(S1303)、この後端検出に基づいて原稿Gの位置を知ることが可能であり、原稿Gの位置によって記録材Sの搬送開始タイミングが決定される。CPU801は、S1602で、記録材搬送路83が空いていないと判断した場合にはS1602の処理を続行する。CPU801は、S1602で記録材搬送路83が空いていると判断した場合には、図10−1(e),(f)に示すように、S1603で記録材Sの搬送を開始する。その後、図10−2(g),(h)及び(i)に示すように、CPU801は、S1604で記録材Sを記録材搬送路83を介して排紙ローラ60まで搬送し、S1605でスイッチバックする。次に、CPU801は、S1606で記録材Sを両面搬送路80を経て再び排紙ローラ60へ搬送する。スイッチバック前後で、記録材Sの先端と後端の関係が入れ替わる。また、記録材Sは記録材搬送路83通過時、表面に印刷がなされる。
スイッチバック後、記録材Sは両面搬送路80上にある原稿読み取り位置を通過して搬送される。このとき、原稿読み取り部100は原稿Gの裏面の読み取りを終了した上で、両面搬送路80側を向いており、記録材Sの先端検出に備えている。図10−2(i)に示すように、記録材Sの先端が原稿読み取り部100対向面に到達もしくは通過すると、記録材Sの先端が検出される。記録材Sの先端検出方法は原稿Gの先端検出方法と同様であるため、説明は省略する。図10−2(j)に示すように、記録材Sの後端と2枚目の原稿G2の先端とが所定の間隔となるように、記録材Sの先端検出タイミングに基づいて原稿G2が搬送される。以降の原稿G2の動作は原稿Gと同様であるため説明は省略する。その後、記録材Sは記録材搬送路83を介して第一排紙部70まで搬送される。また、記録材Sは記録材搬送路83通過時、裏面に印刷がなされ、記録材Sの印刷が終了する。これまで説明してきたように本実施例では、回転可能な原稿読み取り部を用いて原稿G及び記録材Sの紙端を検出し原稿G及び記録材Sの搬送制御を行う。
本実施例によれば、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することができる。
実施例4を説明する。なお、本実施例においては、紙端検出方法に関する以外の基本的な構成は実施例2と同様であるため、説明を省略する。実施例2では、一定の濃度を有する対向板1101及び対向板1501を用いて紙端の検出を行った。しかし、原稿G及び記録材Sが対向板1101または対向板1501と同様の色または濃度を有する場合、紙端検出精度が低下する可能性がある。本実施例においては原稿G及び記録材Sの色及び濃度によって紙端検出精度が低下することのない構成を説明する。実施例2との相違点は、紙端検出に用いる対向板を縞模様としたことであり、原稿G及び記録材Sの色及び濃度に関わらず精度よく紙端を検出することが可能となる。
図11を用いて原稿Gの後端及び先端検出方法を説明する。対向板1801は両面搬送路80上の原稿読み取り部100対向面に設けられている。図11に示す通り、対向板1801は原稿Gの搬送方向に対して平行な明暗の縞模様を有している。原稿Gの先端が対向面に到達する前に、原稿読み取り部100は原稿の表面読み取り位置1802における対向板1801の画像情報を読み取り、比較用画像情報としてASIC802内のレジスタに記憶する。そして、原稿の表面読み取り位置1802の画像情報と比較用画像情報を比較し続ける。原稿Gの先端が原稿の表面読み取り位置1802に到達もしくは通過すると、対向板1801と原稿読み取り部100とは原稿Gの先端によって遮断される。従って、比較用画像情報と比較して、原稿の表面読み取り位置1802の画像情報が変化したことを検出する。これにより、原稿Gの先端が原稿の表面読み取り位置1802に到達もしくは通過したことを検出する。本実施例では、対向板1801を明暗の縞模様としている。従って、原稿Gの色及び濃度に関わらず画像情報の変化を検出できる。
原稿Gの先端を検出すると、原稿Gの表面の読み取りが行われる。そして、原稿Gの後端が原稿の表面の読み取り位置1802に到達もしくは通過すると、原稿Gによって遮断されていた対向板1801の画像情報が再び読み取られる。従って、比較用画像情報と比較して、原稿の表面の読み取り位置1802の画像情報が一致、あるいはほぼ一致したことを検出する。これにより、原稿Gの後端が原稿の表面の読み取り位置1802に到達もしくは通過したことを検出する。
次に、原稿Gの裏面後端及び先端の検出方法について説明する。原稿Gの裏面の後端及び先端の検出は、原稿Gの裏面の読み取り位置1804における対向板1803の画像情報に基づいて検出される。検出方法は原稿Gの表面の後端及び先端の検出方法と同様であるため、説明は省略する。また、記録材Sに関しても、後端及び先端検出方法は同様であるため、説明は省略する。また、本実施例においては対向板1801,1803を搬送方向に対して平行な明暗の縞模様としたもののこれに限るものではなく、例えば、搬送方向に対して左右を明暗で2分割する模様などでも良い。また、対向板1801及び対向板1803は同一の模様でなくとも良い。本実施例では、対向板を縞模様としている。従って、原稿G及び記録材Sの色及び濃度に関わらず精度よく紙端を検出することが可能である。
本実施例によれば、紙端検出のためのセンサを設置せず、画像形成装置を小型化、低価格化することができる。
80 両面搬送路
81 原稿専用搬送路
100 原稿読み取り部
801 CPU
81 原稿専用搬送路
100 原稿読み取り部
801 CPU
Claims (17)
- 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
記録材と原稿が選択的に搬送される第一の搬送路と、
原稿のみが搬送される第二の搬送路と、
前記第二の搬送路に対面する第一の読み取り位置で原稿の第二面を、前記第一の搬送路に対面する第二の読み取り位置で原稿の第一面を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が読み取った情報に基づき原稿の先端または後端を検出する制御手段と、備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、原稿の先端または後端の検出結果に基づき、前記原稿搬送手段による前記原稿の搬送を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第二の読み取り位置で原稿の後端を検出した後、所定時間の経過後に前記原稿を前記第二の搬送路に搬送するよう前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記原稿搬送手段を駆動するモータを有し、
前記制御手段は、前記所定時間の経過を前記モータのタック信号のカウント値に基づいて判断することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第二の読み取り位置で原稿の後端を検出した後、前記原稿が所定の距離だけ搬送された後に、前記原稿を前記第二の搬送路に搬送するよう前記原稿搬送手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第一の読み取り位置または前記第二の読み取り位置で原稿の先端を検出した場合に前記読み取り手段が読み取った情報の保存を開始し、前記原稿の後端を検出した場合に前記読み取り手段が読み取った情報の保存を終了することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第一の読み取り位置及び前記第二の読み取り位置において、前記第二の搬送路及び前記第一の搬送路を挟んで前記読み取り手段と対向する対向板をそれぞれ有し、
前記制御手段は、前記読み取り手段が原稿から読み取った情報と前記対向板から読み取った情報に基づいて、前記原稿の先端及び後端を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記対向板の表面の状態に関する情報を記憶する記憶手段を有し、
前記制御手段は、前記読み取り手段が読み取った情報と前記記憶手段に記憶された情報を比較することにより、前記原稿の先端及び後端を検出することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 - 前記対向板は、表面に前記原稿の搬送方向と平行な明暗の縞模様を有することを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記対向板が、白色板であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記対向板は、表面に一定の濃度の色を有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
記録材を搬送する記録材搬送手段と、
記録材と原稿が選択的に搬送される第一の搬送路と、
原稿のみが搬送される第二の搬送路と、
記録材のみが搬送される第三の搬送路と、
前記第二の搬送路に対面する第一の読み取り位置で原稿の第二面を、前記第一の搬送路に対面する第二の読み取り位置で原稿の第一面を読み取り、更に前記第二の読み取り位置で記録材を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が読み取った情報に基づき原稿の先端または後端及び記録材の先端または後端を検出する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、原稿及び記録材の先端または後端の検出結果に基づき、前記原稿搬送手段による前記原稿の搬送及び前記記録材搬送手段による前記記録材の搬送を制御することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第一の搬送路における原稿の先端または後端の検出結果に基づき、前記記録材搬送手段に記録材を前記第三の搬送路に搬送させることを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記第一の搬送路における記録材の先端または後端の検出結果に基づき、前記原稿搬送手段に原稿を前記第一の搬送路に搬送させることを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
- 前記読み取り手段を、前記第一の読み取り位置と前記第二の読み取り位置の間を回転させる回転手段を有し、
前記制御手段が、前記回転手段を制御することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第一の読み取り位置と前記第二の読み取り位置の間の第三の読み取り位置に基準板を有し、
前記制御手段は、前記回転手段により前記読み取り手段を前記第三の読み取り位置に回転させ、前記読み取り手段に前記基準板を読み取らせることにより、前記読み取り手段の補正を行うことを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2012205855A JP2014059518A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012205855A JP2014059518A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2014059518A true JP2014059518A (ja) | 2014-04-03 |
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ID=50616017
Family Applications (1)
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JP2012205855A Pending JP2014059518A (ja) | 2012-09-19 | 2012-09-19 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014059518A (ja) |
-
2012
- 2012-09-19 JP JP2012205855A patent/JP2014059518A/ja active Pending
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