JP2014059112A - 冷却庫 - Google Patents

冷却庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2014059112A
JP2014059112A JP2012205027A JP2012205027A JP2014059112A JP 2014059112 A JP2014059112 A JP 2014059112A JP 2012205027 A JP2012205027 A JP 2012205027A JP 2012205027 A JP2012205027 A JP 2012205027A JP 2014059112 A JP2014059112 A JP 2014059112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condenser
air
machine room
compressor
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012205027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5985942B2 (ja
Inventor
Takahiro Fujimitsu
貴宏 藤光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2012205027A priority Critical patent/JP5985942B2/ja
Publication of JP2014059112A publication Critical patent/JP2014059112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5985942B2 publication Critical patent/JP5985942B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

【課題】送風装置の送風量が変化しても、物品を冷却する内部空間の温度を物品の低温保管に必要な低温に維持することが可能な冷却庫を提供する。
【解決手段】筐体と、筐体の内部に、物品を低温保存する内部空間に対して断熱され、少なくとも、圧縮機(31)と凝縮器(32)とが配置される機械室(14)とを備え、機械室(14)には、外部の空気を取り込む取込口(141)と、取込口(141)よりも高い位置に形成された排出口(142)とを備えている冷却庫(Rf)。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍サイクルを備えた冷却庫に関するものである。
冷却庫は、筐体及び扉で囲まれた空間に食品等を低温で保管する保管室(冷凍室、冷蔵室等)の内部を冷却する冷却装置を備えている。一般的な冷却庫に用いられている冷却装置は、冷凍サイクルを利用した冷凍機であり、圧縮機、凝縮器、キャピラリー管、蒸発器を備えている。そして、前記冷凍機は、これらの各機器を配管で接続し、冷媒を封入した閉回路を形成している。
前記圧縮機は、気体状態の冷媒を圧縮する。圧縮された冷媒は、高温高圧の気体であり、前記凝縮器に流入する。前記凝縮器では、内部に流入した冷媒の熱を外部に放出し、冷媒の温度を下げるとともに、冷媒を液化(凝縮)させる。液化された冷媒は、キャピラリー管で絞られる。
冷媒は前記キャピラリー管で絞られ、流量が制限された冷媒は、キャピラリー管から流出するとき一気に膨張し霧状に変化し、前記蒸発器に流入する。前記蒸発器において、霧状の冷媒は、前記蒸発器の外部(主に空気)から熱を奪い気化する。このとき、前記蒸発器の周囲の空気は前記冷媒に気化熱を奪われ、冷却され、冷気となる。そして、前記冷却庫は、この冷気を前記保管室の内部に循環させることで、前記保管室の内部を冷却している。
従来の冷却庫において、前記筐体は正面が開口した断熱箱体で形成されており、前記圧縮機は、前記保管室に対し断熱されている(断熱壁で仕切られている)機械室の内部に配置されている。このように形成された前記機械室に前記圧縮機を配置することで、前記圧縮機の駆動により発生する熱が前記保管室に進入しにくく、前記保管室の温度が上昇するのを抑制することが可能となっている。
また、前記冷却庫では前記凝縮器として、前記筐体の両側面板及び背面板の内部に、外面に近接して配置された冷媒配管を有する、壁面凝縮器を用いる場合が多い。そして、この壁面凝縮器に高温の冷媒を流すことで、前記高温の冷媒の熱が外部に放出される。前記筐体は断熱箱体で形成されているので、前記壁面凝縮器から放出された熱が前記保管室に浸入しにくく、前記保管室の温度の上昇が抑制される(例えば、特開2000−65461号公報等参照)。
前記冷却庫では、省電力化のため、前記筐体の断熱性能を高め、前記圧縮機の回転数を低く抑えるようになってきている。前記圧縮機の回転数が低くなると、前記圧縮機で圧縮された冷媒の温度が低くなっている。前記壁面凝縮器では、自然放熱によって、内部を流れる冷媒の熱を放出しており、冷媒の温度が低くなると、外気との温度差が小さくなり、冷媒の放熱量が小さくなる。冷凍サイクルでは、冷却能力がこの冷媒の放熱量によって決まり、冷媒の放熱量が小さいと、冷却能力が低くなる。
そのため、冷却庫では、前記壁面凝縮器とは別の凝縮器を配置し、この凝縮器を利用して冷媒の放熱量を大きくし、冷凍サイクルの冷却能力の低下を抑制している。この凝縮器は、平行に配置されたフィンと前記フィンを貫通したパイプとを備えており、形状が複雑で、破損しやすかったり、表面が高温になったりすることから、前記圧縮機と一緒に機械室内に設置される。
前記機械室に外部からの空気を取り込む、或いは、外部に放出するための送風装置が、前記機械室内部に配置されている。前記送風装置を駆動することで、前記機械室に外部の空気を吸い込む。このとき、前記機械室に流入した空気で、前記凝縮器の内部を流れる冷媒より熱を奪い、前記冷媒を冷却する(例えば、特開平8−285439号公報等参照)。
特開2000−65461号公報 特開平8−285439号公報
しかしながら、前記機械室の内部には、前記圧縮機及び前記凝縮器のほかにも、配管、ドライヤ、電装部品等が配置されており、前記機械室の内部では、空気の流れが乱れやすく、前記送風装置を駆動しても、前記機械室内部の空気の排出が促進されにくい場合がある。この場合、前記圧縮機或いは前記凝縮器で加熱された空気が前記機械室内に溜まるので、前記圧縮機、前記凝縮器の冷却が困難になり、冷凍サイクルの冷却能力が低下する。
また、前記冷却庫では、消費電力低減、騒音防止等の目的で、外気温、外部の湿度等の条件によって、前記送風装置の送風量が調整されるようになっている。このような構成の冷却庫において、前記送風装置が停止或いは風量が減少すると、前記機械室内部の空気の流れが悪くなり、前記凝縮器での冷媒の熱交換が不十分になり、冷凍サイクルの冷却能力が低下する。
そこで、本発明は上記のような課題を解決するものであり、送風装置の送風量が変化しても、物品を冷却する内部空間の温度を物品の低温保管に必要な低温に維持することが可能な冷却庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、筐体と、前記筐体の内部に、物品を低温保存する内部空間に対して断熱され、少なくとも、圧縮機と凝縮器とが配置される機械室とを備え、前記機械室には、外部の空気を取り込む取込口と、前記取込口よりも高い位置に形成された排出口とを備えていることを特徴とする冷却庫を提供する。
この構成によると、前記取込口から取り込まれた空気が、前記機械室の内部で暖められ、上昇した後、高い位置に形成された前記排出口から排出されるので、空気がスムースに機械室の内部を流れる。これにより、前記機械室に暖められた空気が残りにくく、前記機械室の温度上昇を抑制し、前記凝縮器を流れる冷媒の熱交換を効率よく行うことが可能である。
このことから、前記送風装置の送風量の変化にかかわらわず、内部空間の温度を物品の低温保管に必要な低温に維持することが可能である。
上記構成において、前記圧縮機は、外面にフランジ部を備えており、前記圧縮機は、前記フランジ部の前記排出口側が前記取込口側よりも高くなるように前記機械室に配置されていてもよい。
上記構成において、前記フランジ部の前記排出口側の延長線上に、前記排出口が設置されていてもよい。
上記構成において、前記機械室は、前記凝縮器が前記圧縮機よりも前記取込口の近くに配置されていてもよい。
上記構成において、前記取込口は前記機械室の左右側面のいずれか一方に形成され、前記排出口が前記取込口と異なる側面に形成されていてもよい。
本発明によると、送風装置の送風量が変化しても、物品を冷却する内部空間の温度を物品の低温保管に必要な低温に維持することが可能な冷却庫を提供することができる。
冷却庫の断面図である。 冷却装置の概略配管図である。 本発明にかかる冷却庫の機械室を示す斜視図である。 図3に示す機械室内の配置を示す概略図である。 本発明にかかる冷却庫の他の例の機械室の概略配置を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は冷却庫の断面図である 図1に示すように、冷却庫Rfは、断熱箱体である筐体1と、筐体1の正面に開閉可能に取り付けられたドア2と、冷却装置3とを備えている。筐体1は、正面側が開いた凹形状の内部空間(凹形状部)を上下に3個備えている。なお、上段空間R1が物品を外部よりも低温で保管するための冷蔵室であり、中段空間R2及び下段空間R3が物品を冷凍状態で保管するための冷凍室である。なお、内部の空間はこれに限定されるものではなく、これら以外にも、製氷室、野菜室、保温室等を備えていてもよい。
そして、ドア2は、上段空間R1、中段空間R2及び下段空間R3の正面に独立して開閉可能に取り付けられている。なお、上段空間R1に対応するドア21はヒンジドアであり、中段空間R2及び下段空間R3に対応するドア22、23はスライド式ドアである。また、ドア2にはパッキンPkが取り付けられており、パッキンPkが筐体1と当接することで、筐体1とドア2とが密閉される。
また、筐体1は、金属製の外箱11と、各内部空間の内壁となる内箱12と、外箱11及び内箱12とを組み合わせ、外箱11と内箱12との間に充填された断熱体13とを備えている。
外箱11は、金属板(たとえば、鋼板)を折り曲げて箱体に形成したものである。外箱11は、正面側が開いた箱形である。内箱12は外箱11の開口部に取り付けられるものであり、外箱11に取り付けられたとき、外側から見て、いわゆる、ドーム形状を有している。なお、筐体1では、上段空間R1、中段空間R2及び下段空間R3はそれぞれ独立した内箱12で形成されている。
内箱12は、主に食品を保管する空間を囲む壁となる部分を含むため、ABS、PP、PS等の樹脂の真空成型にて製造されている。内箱12としては、本実施形態の場合、ABS樹脂で形成されている。
断熱体13は、筐体1の外側と内側とで熱の移動を抑制する断熱部材であるとともに、筐体1の構造強度を保つための強度部材でもある。断熱体13は、発泡ポリウレタンが採用されている。なお、発泡ポリウレタン以外にも、発泡スチロール樹脂、発泡フェノール樹脂、発泡ユリア樹脂等を採用することも可能である。断熱体13は、外箱11と内箱12とを組み合わせて箱体を形成したときに形成される空間に発泡断熱材の原液を注入し、この空間内部で発泡充填することで形成されている。
断熱体13(発泡ポリウレタン)の成型には、ポリオールとイソシアネートの混合液に発泡剤としてシクロペンタンを加えた原液を用いている。そして、断熱体13は、この原液を外箱11と内箱12とで形成される空間に注入し、発泡反応(脱水反応)を生じさせることで形成される。なお、詳細は省略するが、ドア2も同様に内箱と外箱を組み合わせた箱体の内箱と外箱の間に断熱体が配置された構造を有している。冷却庫Rfは筐体1及びドア2が以上の構成を有することで、上段空間R1、中段空間R2及び下段空間R3は断熱体13に囲まれており、外部からの熱の進入が抑制されている。
また、筐体1は、背面の下部(下段空間R3の背面側)に冷却装置3の一部が配置される機械室14を備えている。ここで冷却装置について新たな図面を参照して説明する。図2は冷却装置の概略配管図である。図2に示すように、冷却装置3は、圧縮機31、凝縮器32、壁面凝縮器33、ドライヤ34、キャピラリー管35及び蒸発器36を備えている。そして、冷却装置3はこの順番で環状に接続され、内部に冷媒を封入することで冷凍サイクルを構成している。
冷却装置3についてさらに説明する。冷却装置3は、封入された冷媒を気体と液体とで相変化させることで、冷熱を取り出すためのヒートポンプである。冷却装置3では、気体である冷媒は圧縮機31で圧縮され、高温高圧のガス冷媒(気体)の状態で、凝縮器32及び壁面凝縮器33に送られる。凝縮器32及び壁面凝縮器33は設置場所、構造は異なるが、熱を外部に放出し、内部を流れる冷媒を気体から液体に変化させる(凝縮させる)機器である。
そして、冷媒は冷却庫Rfの内部空間で熱を吸収することで、内部空間を冷却しており、壁面凝縮器33から放出される熱が内部空間に伝わりにくく、外部に放出されることが好ましい。そのため、冷却庫Rfでは、凝縮器32は内部空間と断熱体13で分離された機械室14の内部に配置されている。
図2に示すように、本発明の冷却庫Rfに用いられる冷却装置3では、圧縮機31の吐出流量を減らしたことによる冷却能力の低下を補うため、圧縮機31と壁面凝縮器33との間、換言すると、冷媒が高温高圧のガス冷媒である領域に、凝縮器32を配置している。
凝縮器32は、平行に並んで配置された複数枚のフィンと、フィンを貫通するとともに折り返し配置された配管とを備えるフィンアンドパイプ方式の熱交換器を備えている。そして、凝縮器32の近くには、空気の流れを発生するファン5(送風装置)が配置されている。凝縮器32は複数個のフィンを備えていることで、熱交換を行うための表面積を大きくすることができ、熱交換効率を高めている。なお、ファン5は、後述するが、機械室14に外部の空気(低温の空気)を取り入れるためのファンとしても利用されている。
凝縮器32が複数のフィンと折り返し配管を備えているため外部からの力で破損しやすい。また、配管の内部に高温の冷媒が流れることから配管及びフィンの表面が高温になりやすい。このことから、冷却庫Rfでは、凝縮器32は機械室14の内部に配置されている。なお、機械室14の詳細については、後述する。
また、壁面凝縮器33は筐体1の外箱11と隣接する位置に冷媒配管を配置した構造としている。詳しく説明すると、壁面凝縮器33は筐体1の両側面及び背面の外壁と接触するように、配管が配置されている。壁面凝縮器33は、右側面凝縮器33R、背面凝縮器33B、左側面凝縮器33Lがこの順番に配管で接続されている。なお、図1では、背面凝縮器33Bを示しているが、右側面凝縮器33R及び左側面凝縮器33Lも同様に配置されている。
壁面凝縮器33は金属製の外箱11と接触しており、壁面凝縮器33に高温の冷媒が流れることで、壁面凝縮器33からの熱は外箱11を介して外部に放出される。逆に、壁面凝縮器33と内部空間(R1、R2、R3)との間には断熱体13が配置されており、壁面凝縮器33からの熱は、内部空間に伝達されにくくなっている。壁面凝縮器33は、高温高圧のガス冷媒の熱を冷却装置3の外部に放出する。冷媒は、凝縮器32及び壁面凝縮器33とで冷却され液化(凝縮)する。
凝縮器32及び壁面凝縮器33で凝縮された冷媒は、ドライヤ34に送られる。ドライヤ34では、冷媒に混入している水、異物等を冷媒から分離する。冷媒はドライヤ34を通過した後、キャピラリー管35に送られる。キャピラリー管35は、細管であり冷媒の流量を絞る絞りである。冷媒はキャピラリー管35の出口から流出するとき急激に膨張する。このとき、冷媒は冷却されるとともに、霧状に変化(霧化)する。なお、霧状の冷媒は、液相である。そして、低温の霧状の冷媒は蒸発器36に送られる。
冷媒は蒸発器36で気化する。冷媒は気化するときに周囲から気化熱を奪う。この気化熱によって、蒸発器36の表面は冷却される。冷却装置3は、蒸発器36の周囲に発生する冷気(蒸発器を流れる冷媒によって吸収される気化熱)によって、冷却庫Rfの内部空間を冷却する。
冷却装置3は、圧縮機31、凝縮器32及び壁面凝縮器33が外部に熱を放出する機器であり、蒸発器36が内部空間を冷却する機器である。また、圧縮機31には、電力を供給するための装置等が必要である。そのため、図1に示すように、圧縮機31及び凝縮器32は機械室14の内部に配置されている。また、蒸発器36は冷却庫Rfの内部空間を冷却する機器であるため、中段空間R2の奥に配置されている。
なお、冷却庫Rfには、蒸発器36に近接して送風機(不図示)が配置されており、蒸発器36に送風している。この蒸発器36に送風されている空気は、蒸発器36の内部の冷媒と熱交換し、低温の空気(冷気)となる。そして、この冷気が中段空間R2内で循環することで、中段空間R2が冷却される、すなわち、中段空間R2の内部に収納された物品が冷凍される。
また、中段空間R2と上段空間R1とはダクト(不図示)を介してつながっており、中段空間R2内を循環するときの熱交換によって、少し暖められた冷風が、ダクトを介して上段空間R1内に流れ込む。これにより、上段空間R1の内部に収納された物品は中段空間R2よりも高いが外気よりも低い温度に冷却される(冷蔵される)。また、下段空間R3も同様に、中段空間R2と連通しており、冷風が流れることで内部の物品が冷凍される。以上のような方法で、冷却装置3は、冷却庫Rfの内部空間の空気及び物品を冷却する。
(第1実施形態)
以下に本発明にかかる冷却庫の機械室14の内部について図面を参照して説明する。図3は本発明にかかる冷却庫の機械室を示す斜視図であり、図4は図3に示す機械室の内部の配置を示す概略図である。
図1に示すように、機械室14は筐体1の背面下部に形成されている。そして、機械室14は、外箱11と同じ材料(一部一体)で形成されたカバー部で囲まれている。図3、図4に示すように、機械室14の内部には、圧縮機31と、圧縮機31から吐出された冷媒が流入する凝縮器32と、蒸発器36の除霜時に発生する除霜水を貯めるドレン皿15と、送風装置であるファン5とが配置されている。そして、機械室14は、開閉可能な蓋16(図1参照)を備えている。
機械室14の内部には、圧縮機31、圧縮機31から吐出される高温の冷媒が流れる冷媒配管、凝縮器32等、外部に熱を放出する機器が配置されている。上述した機器からの放熱で暖められた空気は上方に移動し、機械室14の上部には、暖められた空気が溜まりやすい。そして、暖められた空気が機械室14に溜まると、機械室14内の空気全体の温度が上昇し、凝縮器32での冷媒の放熱量が小さくなってしまう。
そこで、機械室14は、側壁に、外部の冷えた空気を取り入れる取込口141と、内部に溜まっている温められた空気を外部に排出する排出口142とを備えている。図4に示すように、機械室14では、取込口141は機械室14の左側壁(図4は背面図であるので右側)に形成されており、排出口142は取込口141と反対側、つまり、機械室14の右側壁(図4では左側)に形成されている。
図3、図4に示すように、取込口141は、機械室14の側壁を貫通する矩形(例えば、正方形)の貫通孔である。そして、取込口141には、貫通孔からの異物の混入を抑制するためのグリル140が取り付けられている。また、排出口142も反対側の面に形成された貫通孔であり、図示を省略した、同様のグリル140が取り付けられている。図3では、グリル140として複数個の小さい孔が形成された板状の部材としているが、これに限定されるものではなく、メッシュ状の部材等、異物の混入を抑制する構造のものを広く採用することが可能となっている。
そして、機械室14では、圧縮機31が排出口142の近くに配置されており、凝縮器32が取込口141の近くに配置されている。また、図3、図4に示すように、ファン5は、凝縮器32を挟んで取込口141の反対側で、凝縮器32の近くに配置されている。また、換言すると、ファン5の吸込み側の近くに凝縮器32が配置されている。
図3、図4に示しているように、排出口142が機械室14の側壁の上側に形成されている。これは、機械室14の上部に溜まった暖かい空気を排出口142から効率よく外部に排出するためである。
また、取込口141から取り込まれる空気は、圧縮機31、凝縮器32を冷却するための空気であり、なるべく、温度が低い方が好ましい。また、機械室14内部では、圧縮機31、凝縮器32で暖められることで上昇する空気の流れが発生しており、取込口141から取り込まれる空気は、この上昇する流れに乗ることが好ましい。これらのことより、取込口141は、機械室14の下部、さらにいうと、排出口142よりも下に形成されている。
このように配置された機械室14において、ファン5が駆動すると、取込口141から外部の空気が取り込まれる。取込口141から流入した空気は、凝縮器32が圧縮機31に対し、取込口141の近くに配置されているので、圧縮機31に到達する前に、つまり、圧縮機31の熱で温められる前に凝縮器32に吹き付けられる。凝縮器32は複数枚のフィンが並んで配置されており、空気が吹き付けられると、その空気はフィンの間を通過する。そのときに、凝縮器32の内部を流れている高温高圧の冷媒と熱交換を行い、冷媒を冷却する(凝縮する)。
取込口141から流入する空気は、機械室14の外部の空気であり、機械室14の内部に溜まっている空気よりも温度が低い場合がほとんどである。これにより、凝縮器32を流れる冷媒は、温度が低い空気と熱交換を行うので、凝縮器32での熱交換温度差を大きくすることができ、冷却装置3の冷却効率を高めることができる。
そして、凝縮器32(のフィンの間)を通過した空気は、圧縮機31に吹き付けられる。そして、圧縮機31に吹き付けられた空気は、圧縮機31の熱を奪うことで、圧縮機31を冷却し、排出口142から排出される。
以上示したように、排出口142の高さを取込口141よりも高い位置にすることで、機械室14内で、空気を抵抗が少ない状態で流すことができ、機械室14内の空気の温度上昇を抑制することが可能である。これにより、凝縮器32の熱交換効率を高め、内部を流動する冷媒の熱交換温度差を大きくすることができ、冷却装置3の冷却効率を高めることができる。
圧縮機31及びファン5は、内部空間の温度、外気温や湿度等によって、回転数、速度の制御がなされている。例えば、ある条件を満たすと、圧縮機31は駆動しているが、ファン5は停止している状態になる場合がある。この状態は、圧縮機31及び凝縮器32からの発熱(放熱)はあるが、ファン5による取込口141からの強制的な空気の取り込みが停止している状態である。
このような状態において、機械室14の内部では、圧縮機31及び凝縮器32からの熱によって、内部の空気は温められ上昇する。暖められた空気は、機械室14の側壁上部に形成された排出口142から排出される。そして、排出口142から排出された空気に代わって取込口141から空気が取り込まれる。
このように、機械室14の内部では、圧縮機31や凝縮器32で空気が暖められ、暖められた空気が上昇する空気の流れを形成する。そして、排出口142を取込口141の上側に形成することで、ファン5が駆動していない状態でも、取込口141から排出口142へのスムースな空気の流れが形成される。そして、この空気の流れによって、凝縮器32での冷媒の熱交換が行われるとともに、圧縮機31が冷却される。
以上のことより、本発明にかかる冷却庫Rfでは、機械室14の上側に溜まった暖められた空気が排気口142から効果的に排出される。このことから、機械室14の空気の温度上昇が抑制され、凝縮器32での冷媒の熱交換効率が低下する(冷媒の放熱量が小さくなる)のを抑制する。そして、ファン5が停止しているときでも、空気が暖められて機械室14の内部で空気が上昇する流れが発生し、取込口141から空気が取り込まれ、排出口142から空気が排出される。これにより、ファン5が停止しているときでも、凝縮器32での冷媒の熱交換効率が低下する(冷媒の放熱量が小さくなる)のを抑制する。
本発明にかかる冷却庫Rfでは、ファン5による空気の吐出量が変化しても、或いは、空気の吐出が停止しても、内部空間内の温度を物品の低温保管に必要な低温に維持することが可能である。
なお、圧縮機31及び凝縮器32は、機械室14を流れる空気が吹き付けられる位置に配置されていることで、圧縮機31の冷却が促進されるとともに、凝縮器32での冷媒の熱交換効率を高めることが可能である。また、冷却庫Rfとしては、ファン5の吸込み側に凝縮器32が配置されているが、これに限定されるものではなく、ファン5の吐出側に凝縮器32が配置されていてもよい。
さらに、機械室14の天井部分が、排出口142が形成されている壁面に向かって、高くなるように形成されていてもよい。これにより、機械室14の内部で暖められた空気が上昇するとき、天井部分に沿って排出口142に向かって流れるので、暖められた空気を排出口142から効率よく排出することが可能であり、冷却装置3の冷却能力を高めることが可能である。
また、機械室14では、左右両側の側壁の一方に取込口141、他方に排出口142が形成されているものとしているが、これに限定されるものではなく、少なくとも一方が、冷却庫Rfの前面又は背面に形成されていてもよい。
(第2実施形態)
本発明にかかる冷却庫の他の例について図面を参照して説明する。図5は本発明にかかる冷却庫の機械室を示す図である。図5に示すように、冷却庫Rf2では、機械室14の内部に配置された圧縮機4が異なる以外、冷却庫Rfと同じ構造を有している。そのため、冷却庫Rf2において、冷却庫Rfと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図5に示すように、圧縮機4の筐体は、上下に分割された構造を有しており、上部と下部との接合部分には、外側に突出したフランジ部41が形成されている。このフランジ部41をねじ止め、リベット止め等、従来よく知られた方法で固定することで、圧縮機4の筐体が接合、固定されている。
そして、圧縮機4は、フランジ部41の排出口142側が上になるように傾けて、機械室14に取り付けられている。機械室14における空気の流れは次のとおりである。取込口141から流入した空気は、凝縮器32のフィンの間を通過した後、圧縮機4に吹き付けられる。圧縮機4に吹き付けられた空気は、圧縮機4の表面を流れ、圧縮機4からの熱を吸収する。そして圧縮機4の表面を流れる空気は、フランジ部41によって流れの方向を調整され、排出口142に向かって流れる。これにより、機械室14の内部の空気が排出口142から流出しやすくなっており、機械室14の内部で空気が滞りにくい。
これにより、取込口141から外部の空気を効率よく取り込むことが可能であり、凝縮器32での冷媒の放熱量を大きくすることが可能である。また、圧縮機4に吹き付けられる空気の量も多くなるので、圧縮機4も効果的に冷却することができ、圧縮機4の温度上昇による能力の低下、故障等の不具合の発生を抑えることが可能である。
そして、圧縮機4のフランジ部41に沿って発生する空気の流れは、ファン5の駆動にかかわらず発生するので、ファン5の吐出量を減らしたり、ファン5を停止したりする場合でも、凝縮器32における冷媒の放熱量を大きくすることが可能であり、冷却装置3が内部空間を物品の冷却に必要な温度に冷却することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明の冷却庫は、消費電力を減らすことができるとともに、冷却能力の低下を抑制することができる。
Rf 冷却庫
1 筐体
11 外箱
12 内箱
13 断熱体
14 機械室
141 取込口
142 排出口
15 ドレン皿
16 蓋
2 ドア
3 冷却装置
31 圧縮機
32 凝縮器
33 壁面凝縮器
33R 右側面凝縮器
33L 左側面凝縮器
33B 背面凝縮器
34 ドライヤ
35 キャピラリー管
36 蒸発器
4 圧縮機
5 ファン

Claims (5)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に、物品を低温保存する内部空間に対して断熱され、少なくとも、圧縮機と凝縮器とが配置される機械室とを備え、
    前記機械室には、外部の空気を取り込む取込口と、前記取込口よりも高い位置に形成された排出口とを備えていることを特徴とする冷却庫。
  2. 前記圧縮機は、外面にフランジ部を備えており、
    前記圧縮機は、前記フランジ部の前記排出口側が前記取込口側よりも高くなるように前記機械室に配置されている請求項1に記載の冷却庫。
  3. 前記フランジ部の前記排出口側の延長線上に、前記排出口が設置されている請求項2に記載の冷却庫。
  4. 前記機械室は、前記凝縮器が前記圧縮機よりも前記取込口の近くに配置されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の冷却庫。
  5. 前記取込口は前記機械室の左右側面のいずれか一方に形成され、前記排出口が前記取込口と異なる側面に形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却庫。
JP2012205027A 2012-09-18 2012-09-18 冷却庫 Active JP5985942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205027A JP5985942B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 冷却庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012205027A JP5985942B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 冷却庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014059112A true JP2014059112A (ja) 2014-04-03
JP5985942B2 JP5985942B2 (ja) 2016-09-06

Family

ID=50615735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012205027A Active JP5985942B2 (ja) 2012-09-18 2012-09-18 冷却庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5985942B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018138837A1 (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 三菱電機株式会社 冷蔵庫
AU2019204450B2 (en) * 2017-01-26 2020-01-16 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerator

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE721839C (de) * 1939-06-21 1942-06-19 Siemens Ag Vorrichtung zur Daempfung der von Kompressionskaeltemaschinen ausgehenden Geraeusche
JPH0334584U (ja) * 1989-08-07 1991-04-04
JPH04186080A (ja) * 1990-11-20 1992-07-02 Matsushita Refrig Co Ltd 業務用冷蔵庫
JPH07167548A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Matsushita Refrig Co Ltd 冷凍冷蔵庫
JPH08285439A (ja) * 1995-04-17 1996-11-01 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2011163610A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Panasonic Corp 保冷米びつ装置
US20120067075A1 (en) * 2010-09-16 2012-03-22 Lg Electronics Inc. Refrigerator

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE721839C (de) * 1939-06-21 1942-06-19 Siemens Ag Vorrichtung zur Daempfung der von Kompressionskaeltemaschinen ausgehenden Geraeusche
JPH0334584U (ja) * 1989-08-07 1991-04-04
JPH04186080A (ja) * 1990-11-20 1992-07-02 Matsushita Refrig Co Ltd 業務用冷蔵庫
JPH07167548A (ja) * 1993-12-15 1995-07-04 Matsushita Refrig Co Ltd 冷凍冷蔵庫
JPH08285439A (ja) * 1995-04-17 1996-11-01 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫
JP2011163610A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Panasonic Corp 保冷米びつ装置
US20120067075A1 (en) * 2010-09-16 2012-03-22 Lg Electronics Inc. Refrigerator

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018138837A1 (ja) * 2017-01-26 2018-08-02 三菱電機株式会社 冷蔵庫
CN108362062A (zh) * 2017-01-26 2018-08-03 三菱电机株式会社 冰箱
AU2019204450B2 (en) * 2017-01-26 2020-01-16 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerator
TWI690683B (zh) * 2017-01-26 2020-04-11 日商三菱電機股份有限公司 冰箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP5985942B2 (ja) 2016-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9267725B2 (en) Refrigerator
US9863722B2 (en) Refrigerator having heat exchanger including baffle blocking header tube
EP2431687B1 (en) Refrigerator
US9726417B2 (en) Refrigerator
WO2011114656A1 (ja) 冷蔵庫
JP2014048030A (ja) 冷却庫
JP5450462B2 (ja) 冷蔵庫
JP2008116126A (ja) 冷蔵庫
JP2018141628A (ja) 冷蔵庫
EP3715751B1 (en) Refrigerator
JP5985942B2 (ja) 冷却庫
JP5964702B2 (ja) 冷却庫
JP2012087992A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP5922541B2 (ja) 冷却庫
JP2007064596A (ja) 冷蔵庫
JP2008202882A (ja) 冷却庫
JP2007147100A (ja) 冷蔵庫
WO2006041246A1 (en) Refrigerator
JP2007078282A (ja) 冷蔵庫
WO2010092625A1 (ja) 冷蔵庫
JP5926157B2 (ja) 冷却庫
KR100469781B1 (ko) 도어 증발관이 설치된 김치저장고
JP2010038483A (ja) 冷蔵庫
JP2005345060A (ja) 冷蔵庫
JP2010054092A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160215

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5985942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150