JP2014059090A - 冷却機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機が保護のために停止している事態をユーザーに対して知らせることができるようにする。
【解決手段】圧縮機21を含む冷凍サイクル20を備え圧縮機21の運転により冷却動作が行われ、かつ圧縮機21を過電流から保護する機能を備えた冷却機器において、圧縮機21の運転に係る物理量を検知する検知装置25と、同検知装置25の検知信号に基づいて圧縮機21が運転状態にあるか停止状態にあるかを判別し、停止状態にあると判別した場合に判別信号を出力する判別装置33と、その判別信号を受けて圧縮機21が停止状態であることを報知する報知装置40と、が具備されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧縮機を含む冷凍サイクルを備えて冷却動作を行う冷却機器に関する。
例えば冷却庫では、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器等を循環接続した冷凍サイクルを備え、圧縮機を運転することにより蒸発器付近で冷気を生成して、これを庫内ファンにより庫内へ循環供給することにより庫内を冷却するようになっている。
ここで、電源事情が悪くて低電圧であり、冷凍サイクル的に高負荷状態で圧縮機の運転が開始されると、過電流が流れて焼損等を招くおそれがあるため、過電流が流れた場合にそれを検知して、圧縮機への通電を停止しすなわち圧縮機の運転を強制的に停止して保護する手段が講じられている。なお、高負荷状態が解消されれば、圧縮機は再運転される。このような圧縮機の保護手段については、下記特許文献1等に記載されている。
特開平7−201262号公報
しかるに従来では、圧縮機の保護はなされるものの、保護のために圧縮機の運転が停止していることについては、ユーザーにはフィードバックされない。そのため、圧縮機の運転が長期に亘って停止して貯蔵物に悪影響を与えるほどになったとしてもそれを未然に防止することができず、また、高負荷状態を除去するべく手当を行うタイミングが遅れてしまうといった不具合があり、その対策が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、圧縮機が保護のために停止している事態をユーザーに対して知らせることができるようにするところにある。
本発明は、圧縮機を含む冷凍サイクルを備え前記圧縮機の運転により冷却動作が行われ、かつ前記圧縮機を過電流から保護する機能を備えた冷却機器において、前記圧縮機の運転に係る物理量を検知する検知装置と、同検知装置の検知信号に基づいて前記圧縮機が運転状態にあるか停止状態にあるかを判別し、停止状態にあると判別した場合に判別信号を出力する判別装置と、前記判別信号を受けて前記圧縮機が停止状態であることを報知する報知装置と、が具備されているところに特徴を有する。
圧縮機が運転されるタイミングにおいて、同圧縮機の運転に係る物理量が検知装置で検知され、判別装置ではその検知信号に基づいて圧縮機が運転状態にあるか停止状態にあるかが判別され、停止状態にあると判別された場合には判別信号出力される。報知装置は同判別信号を受けることで圧縮機が停止状態である旨を報知する。
圧縮機が保護のために運転停止の状態にあることをユーザーに知らせることができ、冷却不備に対する対応や、高負荷状態の解消等の対応を迅速に行うことが可能となる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記冷却機器が前記圧縮機の運転に伴い庫内を冷却する冷却庫であって、前記物理量が庫内温度であり、前記検知装置は、庫内温度を検知する庫内サーミスタであるとともに、前記判別装置は、前記庫内サーミスタで検知された庫内温度が所定時間内に所定値降下しなかった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものである。
圧縮機が運転されるタイミングにおいて庫内温度が検知され、庫内温度が所定時間内に所定値降下しなかった場合には、冷却機能が発揮されていない、すなわち圧縮機が停止状態にあると判別される。
(2)前記物理量が前記圧縮機の両端に印可される電圧であり、前記検知装置は前記電圧を検知する電圧検知部であるとともに、前記判別装置は、前記電圧検知部で検知された電圧値が0であった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものである。
圧縮機が運転されるタイミングにおいて同圧縮機の両端に印可される電圧が検知され、検知電圧が無かった場合に圧縮機が停止状態にあると判別される。判別は瞬時に行われる。
(3)前記物理量が前記圧縮機の通電経路を流れる電流であり、前記検知装置は前記電流を検知する電流検知部であるとともに、前記判別装置は、前記電流検知部で検知された電流値が0であった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものである。
圧縮機が運転されるタイミングにおいて同圧縮機の通電経路を流れる電流が検知され、検知電流が無かった場合に圧縮機が停止状態にあると判別される。同じく判別は瞬時に行われる。
本発明によれば、圧縮機が保護のために停止している事態をユーザーに対して知らせることができる。
本発明の実施形態1に係る急速冷却庫の内部構造を示す正面図 同平断面図 冷凍サイクルの回路構成図 報知制御系統を示すブロック図 庫内温度の推移を示すタイミングチャート 報知制御のフローチャート 本発明の実施形態2に係る電圧検知回路の回路構成図 報知制御系統を示すブロック図 実施形態3に係る電流検知回路の回路構成図 報知制御系統を示すブロック図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施形態では急速冷却庫を例示している。
急速冷却庫の構造を説明すると、図1及び図2に示すように、機械室11の上面に断熱箱体製の冷却庫本体10が載置され、その前面開口部に断熱扉12が揺動開閉可能に装着されており、本体10内の正面から見た右側が食品の収納室13に、左側が冷却ユニット16の設置室14となっている。
収納室13には、左右一対のトレイ受け15が対向して配設され、食品を入れたトレイTが複数段にわたって出し入れ可能に収納される。
冷却ユニット16は、冷却器17とその前方に配された冷却ファン18をケーシング19内に収めてユニット化したものであり、庫内の左側壁との間に間隔を開けた形態で設置室14内に設置されている。
冷却器17は、図3に示すように、機械室11内に装備された圧縮機21、凝縮器22及びキャピラリチューブ23(膨張弁)と冷媒管24により循環接続され、周知の冷凍サイクル20が形成されている。
冷却運転は、圧縮機21と冷却ファン18とが駆動されることで行われ、図2の矢線に示すように、収納室13の空気が冷却ユニット16内に吸引されて冷却器17を通過する間に冷気が生成され、冷却ユニット16の背面側に吹き出された冷気が、冷却ユニット16の手前側と奥側の側面に分かれて回り込んだのち、収納室13に送り込まれるといった循環流を生じ、トレイTに入れられた食品が冷却されるようになっている。
冷却運転中は、冷却ユニット16の奥面に設けられた庫内サーミスタ25によって庫内温度が検知され、予め設定された庫内設定温度との比較において圧縮機21の運転と停止とが制御されて、庫内がほぼ設定温度に維持されるようになっている。
当該急速冷却庫の基本的な使用態様は、図5に示すように、加熱調理後の高温の食品をトレイTに入れて収納室13に収容したのち、収納室13に冷気を循環させることでトレイTに入れられた食品を短時間で冷却する急速冷却運転が実行され、例えば芯温センサ27(図1)によって食品が所定温度まで冷却されたことが検知されると急速冷却運転が停止され、必要に応じて保冷運転に切り替わる。そののち適当なときに、断熱扉12を開いてトレイTが庫外に出され、トレイTが出されたら断熱扉12を閉じて次の急速冷却運転が開始されるまで待機するようになっている。
ここで、当該急速冷却庫の冷却運転が開始され、すなわち圧縮機21が起動される際、電源事情が悪い等で電源電圧が低く、冷凍サイクル的に高負荷状態で圧縮機21の運転が開始されると、過電流が流れて焼損を招く等のおそれがある。そのため、バイメタル等を有する保護装置を備え、過電流が流れた場合にそれを検知して、圧縮機21への通電を停止しすなわち圧縮機21の運転を強制的に停止して保護する手段が講じられている。
さて本実施形態では、上記のように圧縮機21が保護のために停止している事態をユーザーに報知するべく手段が設けられている。そのため、図4に示す報知制御系統が構築されている。
同制御系統には、マイクロコンピュータを備えて所定のプログラムを実行可能とした制御部30が設けられている。制御部30の入力側には、圧縮機21の運転制御状態を検知する圧縮機制御検知部26と、庫内温度を検知する上記の庫内サーミスタ25が接続されている。
一方、出力側には、報知ランプ40と、圧縮機21の駆動系統を切断する駆動系統切断部41とが接続されている。報知ランプ40は、図1に示すように、冷却庫本体10の正面上縁部に設けられた操作盤40Aに装備されている。
制御部30には、記憶部31、第1タイマ部32及び判別部33が設けられている。記憶部31は、所定のタイミング、例えば圧縮機21の起動時(図5のタイミングA)における庫内温度(A)を取り込んで記憶する機能を果たす。第1タイマ部32は、上記の庫内温度(A)が取り込まれたのち2度目の庫内温度を取り込むまで(タイミングB)の時間を規定するものである。
判別部33は、比較部34と信号出力部35とから構成される。比較部34では、上記した第1タイマ部32で規定されたタイミングBで庫内温度(B)を取り込み、上記の記憶部31に記憶された庫内温度(A)から庫内温度(B)を差し引いた温度値と、予め定められた所定の温度降下値αとを比較する。信号出力部35では、上記の比較結果に基づき、「庫内温度(A)−庫内温度(B)<温度降下値α」であった場合に判別信号を出力するようになっている。
上記の判別信号は、報知ランプ40と駆動系統切断部41とに出力される。報知ランプ40が判別信号を受けると点灯制御される。駆動系統切断部41が判別信号を受けると、圧縮機21の駆動系統を切断するように機能する。
なお、上記した制御部30には第2タイマ部36が設けられており、この第2タイマ部36は、上記の判別信号が出力されたのち所定の切断時間が経過したら、駆動系統切断部41に対し切断状態を解除して接続状態に復帰させるべく切断解除信号を送出するように機能する。
続いて、本実施形態の作用の一例を図5のタイミングチャートを参照しつつ図6のフローチャートに基づいて説明する。
この種の急速冷却庫では、加熱調理後の高温の食品を短時間で冷却する急速冷却運転を開始するときが、冷凍サイクル的に高負荷状態になりやすく、すなわち圧縮機21の保護機能が発揮される可能性が高いことに鑑み、このタイミングを狙って報知制御を実行するようにしている。
すなわち、急速冷却運転が開始されるべく圧縮機21が起動がされると、その起動時(タイミングA)において、庫内サーミスタ25で検知された庫内温度(A)が記憶部31に記憶される(ステップS1)。引き続き圧縮機21がオン制御形態にあって(ステップS2が「Yes」)、上記のタイミングAから第1タイマ部32に設定された規定時間が経過したら(タイミングB)、庫内サーミスタ25の検知温度が庫内温度(B)として取り込まれる。
そして続くステップS4において、上記の記憶部31に記憶された庫内温度(A)から2度目に検知された庫内温度(B)を差し引いた温度値と、予め定められた温度降下値αとが比較される。ここで、圧縮機21の保護機能が発揮されることなく継続して運転されている限りは、図5に示すように、庫内温度(B)は、庫内温度(A)から所定の温度降下値αを超えて温度降下しているはずであるから、ステップS4は「No」となって、引き続き圧縮機21の運転すなわち急速冷却運転が実行される。
それに対し、圧縮機21の保護機能が発揮されて圧縮機21が停止状態にあると、庫内の冷却がなされないから、2度目に検知された庫内温度(B)は、庫内温度(A)から所定の温度降下値αを超えるまで温度降下しておらず、したがってステップS4は「Yes」となって判別信号が出力される。
続いてステップS5において、同判別信号を受けて報知ランプ40が点灯し、すなわち、圧縮機21が保護のために停止している事態がユーザーに対して報知される。それとともに、ステップS6において、同判別信号を受けることで圧縮機21の駆動系統が切断される。
上記のように報知がなされたら、例えば一旦電源を切っておいて、急速冷却する食品の収納量や収納態様を変えて冷凍サイクルの高負荷状態を改善したのち、改めて急速冷却運転を開始すればよい。
なお、高負荷状態が一時的なものであって、暫く時間が経てば圧縮機保護が解除される場合もあり得る。それを見極めるには、上記のように、報知ランプ40が点灯したのちもそのままに放置すると、同報知ランプ40が点灯してから、すなわち圧縮機21の駆動系統が切断されてから、第2タイマ部36で設定された切断時間が経過したら(ステップS7が「Yes」)、ステップS8において、圧縮機21の駆動系統が接続される。
そうすると、圧縮機保護が解消された時点で急速冷却運転が再開され、上記に示した報知制御が実行される。高負荷状態が解消されておれば、圧縮機21の保護機能が発揮されることなく圧縮機21が継続して運転され、急速冷却運転が実行される。
高負荷状態が未だ解消されていない場合は、圧縮機21の保護機能が発揮され、かつそれが報知されるから、改めてメンテナンスの時間を取って、電源電圧の供給回路の改善等を行うようにしてもよい。
いずれにしても本実施形態によれば、圧縮機21が保護のために運転停止の状態にあることをユーザーに知らせることができ、冷却不備に対する対応や、高負荷状態の解消等の対応を迅速に行うことが可能となる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7及び図8によって説明する。この実施形態2では、圧縮機21が保護のために停止している事態をユーザーに報知するべく報知制御系統として、上記実施形態1とは別の例を示している。以下には、実施形態1との相違点を主に説明し、実施形態1と同じ機能を有する部位や部材については、同一符号を付すことで、説明を省略または簡略化する。
この実施形態2では、圧縮機21の両端に印可される電圧を見て、圧縮機21の保護機能が発揮されているか否かを判別している。
図7には、圧縮機21の通電経路50が概略的に示されており、同通電経路50には、圧縮機21とリレー接点51とが直列に接続され、交流電源52と接続されている。
リレー接点51の入り切りにより、圧縮機21に対して通電または断電が切り換えられ、すなわち圧縮機21の運転と停止とが切り換えられるようになっている。また、保護装置は圧縮機21に内蔵した形で設けられ、圧縮機21に過電流が流れた場合に保護装置の機能により通電を断ち、すなわち圧縮機21を停止するようになっている。
そして、報知制御用として、圧縮機21の両端に印可される電圧を検知する電圧検知部53が設けられている。この電圧検知部53は、後記する制御部30Aに搭載されたマイクロコンピュータの保護等のために、検知電圧を降圧して出力する機能を備えている。
この実施形態の制御系統は図8に示すようであり、実施形態1の制御系統と比較すると、制御部30Aの入力側に、庫内サーミスタ25に代わって上記した電圧検知部53が接続されている。制御部30Aには、判別部33Aと第2タイマ部36とが設けられている。
判別部33Aは、演算部55と信号出力部56とから構成される。演算部55では、圧縮機制御検知部26により圧縮機21がオン制御形態にあることが検知されたことを条件に、電圧検知部53で検知された検知電圧を取り込み、同検知電圧が「0」であるか否かを演算する。信号出力部56では、上記の演算結果に基づき、「検知電圧=0」であった場合に判別信号を出力するようになっている。
その他の制御系統は、上記実施形態1と同様である。
実施形態2の作用の要部を説明すると、圧縮機21がオン制御されている形態において、圧縮機21の両端の検知電圧が取り込まれ、判別部33Aの演算部55に出力される。ここで、圧縮機21の保護機能が発揮されることなく継続して運転されている限りは、「検知電圧≠0」であるから、判別信号が出力されることなく、引き続き圧縮機21の運転が実行される。
それに対し、圧縮機21の保護機能が発揮されて圧縮機21が停止状態にあると、「検知電圧=0」であるから判別信号が出され、同判別信号を受けて報知ランプ40が点灯し、すなわち圧縮機21が保護のために停止している事態がユーザーに対して報知され、それとともに圧縮機21の駆動系統が切断される。
なお、所定の切断時間が経過したら、圧縮機21の駆動系統が接続されるようになっていることも同様である。
本実施形態2でも同様に、圧縮機21が保護のために運転停止の状態にあることをユーザーに知らせることができ、冷却不備に対する対応や、高負荷状態の解消等の対応を迅速に行うことが可能となる。特に、判別が瞬時に行える利点がある。
なお、通電経路50に設けられたリレー接点51の故障(閉鎖不良)に起因して、圧縮機21が停止する可能性があるが、同故障についても報知ランプ40の点灯によって推測し得る。
<実施形態3>
図9及び図10は、本発明の実施形態3を示す。この実施形態3では、圧縮機21が保護のために停止している事態をユーザーに報知するべく報知制御系統として、さらに別の例を示し、端的には、圧縮機21の通電経路50を流れる電流を見て、圧縮機21の保護機能が発揮されているか否かを判別している。
図9に示す圧縮機21の通電経路50において、同通電経路50を流れる電流を検知する電流検知部60が設けられている。この電流検知部60は、例えばシャント抵抗の両端の電位差に基づいて電流値を求める形式のものである。
この実施形態の制御系統は図10に示すようであり、実施形態2の制御系統と比較すると、制御部30Bの入力側に、電圧検知部53に代わって上記した電流検知部60が接続されている。制御部30Bには、判別部33Bと第2タイマ部36とが設けられている。
判別部33Bは、演算部62と信号出力部63とから構成される。演算部62では、圧縮機制御検知部26により圧縮機21がオン制御形態にあることが検知されたことを条件に、電流検知部60で検知された検知電流を取り込み、同検知電流が「0」であるか否かを演算する。信号出力部63では、上記の演算結果に基づき、「検知電流=0」であった場合に判別信号を出力するようになっている。
その他の制御系統は、上記実施形態2と同様である。
実施形態3の作用の要部を説明すると、圧縮機21がオン制御されている形態において、圧縮機21の通電経路50における検知電流が取り込まれ、判別部33Bの演算部62に出力される。ここで、圧縮機21の保護機能が発揮されることなく継続して運転されている限りは、「検知電流≠0」であるから、判別信号が出力されることなく、引き続き圧縮機21の運転が実行される。
それに対し、圧縮機21の保護機能が発揮されて圧縮機21が停止状態にあると、「検知電流=0」であるから判別信号が出され、同判別信号を受けて報知ランプ40が点灯し、すなわち圧縮機21が保護のために停止している事態がユーザーに対して報知され、それとともに圧縮機21の駆動系統が切断される。同じく、所定の切断時間が経過したら、圧縮機21の駆動系統が接続されるようになっている。
本実施形態3でも、圧縮機21が保護のために運転停止の状態にあることをユーザーに知らせることができ、冷却不備に対する対応や、高負荷状態の解消等の対応を迅速に行うことが可能となり、同じく判別が瞬時に行える利点がある。また、リレー接点51の故障(閉鎖不良)の可能性を、報知ランプ40の点灯によって知り得ることも同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)報知装置は、上記実施形態に例示した報知ランプに限らず、報知ブザー等の他の装置であってもよい。
(2)実施形態1において、温度降下を見るタイミングは例示したタイミングに限らず、要は圧縮機が運転している限り相応の温度降下が見込まれるタイミングであれば任意のタイミングでよい。
(3)実施形態1においても、報知ランプの点灯により、圧縮機の通電回路に設けられたリレー接点の故障を推測することができる。
(4)実施形態2または実施形態3において、検知電圧または検知電流と比較する「0」は、厳密な「0」に限らず、「0」に近い小さな値も含むものである。
(5)実施形態2または実施形態3では、電圧または電流の検知値を連続して取り込む場合を例示したが、判別の瞬時性は多少劣るものの、所定のサンプル時間ごとに間欠的に取り込むようにしてもよい。
(6)実施形態2,3に例示した報知制御方式については、急速冷却庫等の庫内を冷却する形式の冷却庫に限らず、製氷機等の、要は圧縮機を含む冷凍サイクルを備えて同圧縮機の運転により冷却動作が行われ、かつ当該圧縮機を過電流から保護する機能を備えた冷却機器についても、同様に適用することができる。
20…冷凍サイクル 21…圧縮機 25…庫内サーミスタ(検知装置) 26…圧縮機制御検知部 30,30A,30B…制御部 31…記憶部 32…第1タイマ部 33,33A,33B…判別部(判別装置) 34…比較部 35…信号出力部 40…報知ランプ(報知装置) 50…通電回路 53…電圧検知部(検知装置) 55…演算部 56…信号出力部 60…電流検知部(検知装置) 62…演算部 63…信号出力部

Claims (4)

  1. 圧縮機を含む冷凍サイクルを備え前記圧縮機の運転により冷却動作が行われ、かつ前記圧縮機を過電流から保護する機能を備えた冷却機器において、
    前記圧縮機の運転に係る物理量を検知する検知装置と、
    同検知装置の検知信号に基づいて前記圧縮機が運転状態にあるか停止状態にあるかを判別し、停止状態にあると判別した場合に判別信号を出力する判別装置と、
    前記判別信号を受けて前記圧縮機が停止状態であることを報知する報知装置と、
    が具備されていることを特徴とする冷却機器。
  2. 前記冷却機器が前記圧縮機の運転に伴い庫内を冷却する冷却庫であって、
    前記物理量が庫内温度であり、
    前記検知装置は、庫内温度を検知する庫内サーミスタであるとともに、
    前記判別装置は、前記庫内サーミスタで検知された庫内温度が所定時間内に所定値降下しなかった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものであることを特徴とする請求項1記載の冷却機器。
  3. 前記物理量が前記圧縮機の両端に印可される電圧であり、
    前記検知装置は前記電圧を検知する電圧検知部であるとともに、
    前記判別装置は、前記電圧検知部で検知された電圧値が0であった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものであることを特徴とする請求項1記載の冷却機器。
  4. 前記物理量が前記圧縮機の通電経路を流れる電流であり、
    前記検知装置は前記電流を検知する電流検知部であるとともに、
    前記判別装置は、前記電流検知部で検知された電流値が0であった場合に前記圧縮機が停止状態にあると判別するものであることを特徴とする請求項1記載の冷却機器。
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