JP7343968B2 - 冷蔵庫及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は冷蔵庫及びその制御方法に関する。
従来、冷蔵庫では冷凍サイクルを利用して貯蔵室を冷却している。冷凍サイクルを構成する蒸発器で発生した冷気は、貯蔵室を冷却した後に、蒸発器室へ戻る。戻ってきた冷気(戻り冷気)は、貯蔵室で物品や空気から熱を奪い昇温するときに、食品や庫内に付着した露を蒸発させる場合がある。そのため、戻り冷気は、水蒸気を多く含んでいる場合があり、そのような戻り冷気が再度冷却されると、戻り冷気に含まれる水蒸気が蒸発器に霜として付着する。冷凍サイクルによる冷却運転の時間が長くなると、霜の付着量が多くなり、冷却効率が低下する。
そこで、特許文献1には、蒸発器に付着した霜を融かす加熱装置を備えた冷蔵庫が開示されている。加熱装置は、ガラス管ヒータからなり、蒸発器の下方に配置される。加熱装置は、電流が流されることで、輻射熱で周囲の空気及び蒸発器を加熱して、蒸発器に付着した霜を融かしている。上述の冷蔵庫では、安定した冷却能力を確保するために、定期的に除霜運転が行われる。
特開2017-215108号公報
除霜運転中において、ヒータ(加熱装置)の表面温度は、例えば、200℃~300℃と高温である。除霜運転中に地震が発生した場合、冷蔵庫が大きく揺れたり、あるいは転倒したりすることで、冷蔵庫が損傷し、ヒータの熱によって周囲の部品が変形したりする場合があった。
上記の問題点に鑑み、本発明は、一例として、地震発生時においてヒータの熱によって周囲の部品に与える影響を抑制することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る冷蔵庫は、地震情報を取得する地震情報取得手段と、冷媒を循環させて庫内を冷却する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルを構成する冷却器に付着する霜を溶解するヒータと、前記冷凍サイクル及び前記ヒータを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記地震情報の取得時において前記ヒータによる除霜運転中であると判定した場合に前記ヒータの駆動を停止させる。
本発明の一態様に係る冷蔵庫の制御方法は、地震情報取得手段によって地震情報を取得し、冷凍サイクルによって冷媒を循環させて庫内を冷却し、ヒータによって前記冷凍サイクルを構成する冷却器に付着する霜を溶解し、制御部によって前記冷凍サイクル及び前記ヒータを制御し、前記制御部は、前記地震情報の取得時において前記ヒータによる除霜運転中であると判定された場合に前記ヒータの駆動を停止させる。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の横断面図である。 図1に示した冷蔵庫の冷凍サイクルを示す図である。 図1に示した冷蔵庫のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示した冷蔵庫の制御部の各機能を概念的に示したブロック図である。 図1に示した冷蔵庫の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャート図である。 図1に示した冷蔵庫の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態2に係る冷蔵庫の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態3に係る冷蔵庫の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態4に係る冷蔵庫の復電時における運転制御を示すフローチャート図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付することにより重複する説明は省略し、また、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する場合がある。さらに、かかる実施の形態に示す構成要素の形態はあくまでも例示であって、これらの形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫100について説明する。図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の横断面図である。図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の冷凍サイクルを示す図である。以下の説明において、冷蔵庫100において、各種扉が設けられている面を冷蔵庫100の前面又は正面と称し、正面と対向している冷蔵庫100の面を後面又は背面と称する。
冷蔵庫100は、断熱箱体110を含む。断熱箱体110は、冷蔵室120及び冷凍室130を備えている。冷蔵庫100は、断熱壁110aによって断熱箱体110の内部が上下に区分けされて、上部に冷凍室130、下部に冷蔵室120が形成される。断熱箱体110及び断熱壁110aの内部には、発泡スチロール等の断熱材が充填される。
冷蔵室120は、貯蔵物を冷蔵保存し、前面を左右端でそれぞれ枢支される断熱材から構成される扉120aにより開閉される。冷蔵室120内には上から順に複数の棚が併設されている。冷蔵室120には、冷蔵室の温度を検知する温度センサ120bが設けられる。
冷凍室130は、貯蔵物を冷凍保存し、前面を左右端でそれぞれ枢支される断熱材から構成される扉130aにより開閉される。冷凍室130内には棚が設けられている。冷凍室130には、冷凍室130の温度を検知する温度センサ130bが設けられる。
図2に示すように、冷凍サイクル200は、冷媒が流通する冷媒管200aを介して、圧縮機210、凝縮器220、ドライヤ230、絞り装置240及び冷却器250が接続されて構成されている。冷媒は、例えばイソブタン等の可燃性冷媒から構成される。冷凍サイクル200による冷却運転は、制御部300(図3参照)によって制御される。
制御部300は、圧縮機210を駆動させることによって、冷凍サイクル200による冷却運転が開始され、冷凍サイクル200内を冷媒が流通する。具体的には、圧縮機210により圧縮された高温高圧の冷媒は、凝縮器220で周囲空気に熱を奪われて凝縮される。凝縮器220から吐き出された冷媒は、ドライヤ230で水分を除去され、絞り装置240に送られる。絞り装置240では、冷媒は減圧膨張して低温低圧となり、蒸発器としての冷却器250に送られる。冷却器250では、冷媒は後述の冷却室140内を流通する冷気からの吸熱により蒸発して低温のガス冷媒となり、圧縮機210に送られる。これにより、冷媒が循環して冷凍サイクル200による冷却運転が実施され、冷却器250に熱交換した気流によって冷気が生成される。
ドライヤ230及び絞り装置240の間には、弁260が設けられる。弁260は、冷媒管200aに流れる冷媒を遮断させたり、流通させたりするものである。弁260の開閉は、制御部300によって制御される。
冷蔵庫100では、一つの冷却器250によって、各貯蔵室を冷却する構成となっているが、これに限定されない。例えば、二つの冷却器によって各貯蔵室をそれぞれ冷却する構成としてもよい。この場合、ドライヤ230及び絞り装置240の間に三方弁を設け、各冷却器に流入する冷媒の量を変更してもよい。
冷凍室130の背面側には、冷却室140が配置されている。冷却室140は、断熱箱体110の内部に形成され、冷却器250等が配置されている。冷蔵室120の後方下部には、機械室が形成される。機械室は、断熱箱体110の外部に形成され、圧縮機210、凝縮器220の一部、ドライヤ230、弁260等が配置されている。
冷却室140内には、冷却器250の上方に冷却ファン150が備えられている。冷却ファン150は、冷却室140と各貯蔵室(冷蔵室120及び冷凍室130)との間で空気を循環させるために設けられており、冷却器250により生成した冷気を庫内(断熱箱体110内)に流通させている。冷却ファン150は、冷凍サイクル200による冷却運転時などに冷却器250において生成された冷気を各流路(例えば、冷気通路160)を経由して各貯蔵室へ送り出すとともに、各貯蔵室に供給された冷気を、冷却室140内へ戻す。冷却室140内には、冷却器250を流れる空気の温度を検知する温度センサ250a(図3参照)が設けられる。温度センサ250aは、冷却器250に付着する霜を検出するために用いられる。
冷蔵室120と冷気通路160との間には、ダンパ170が設けられている。ダンパ170が開閉されることによって、冷気通路160から冷蔵室120に流入する冷気の量を調整している。ダンパ170の駆動は、制御部300によって制御される。具体的には、制御部300は、各貯蔵室の設定温度及び検知温度等に基づいて、ダンパ170の駆動を制御して、各貯蔵室内に冷気を供給するか否か、さらには、冷気を供給する場合は冷気の供給量を決定している。これにより、各貯蔵室が適切な温度に維持される。
冷凍サイクル200による冷却運転時において、冷却器250を流れる冷媒は、冷却室140内を流通する空気との間で熱交換される。これにより、冷却室140内を流通する空気は冷却される。冷却された空気は、冷却ファン150によって各貯蔵室に送られる。冷却室140と各貯蔵室との間で空気が循環されると、冷却室140内には、各貯蔵室から湿気を含んだ空気が入り込むことがある。このような湿気を含んだ空気が冷却室140を通過すると、冷却室140などには、空気中の水分が冷却されて形成される霜が付着することがある。
冷蔵庫100は、冷却室140内の霜及び氷等を溶解する除霜用のヒータ180が設けられている。ヒータ180は、冷却室140内において、冷却器250の下方に配置されている。ヒータ180は、除霜運転時に電力が供給され、冷却器250に付着した霜を溶解する。除霜運転時は、圧縮機210を停止してから行われる。これにより、冷却器250に付着した霜を取り除くことができ、熱交換効率の低下を防ぐことができる。
ヒータ180は、例えば、ガラス管ヒータにより構成される。ヒータ180の上方、すなわち、ヒータ180と冷却器250との間には、ヒータカバー(図示しない)が設けられている。ヒータカバーは、除霜運転時にヒータ180からの熱が伝わり、この熱を上方の冷却器250へ輻射熱として伝達させる。
冷蔵庫100は、通信部330(図3参照)を備える。通信部330は、ルータ等を介してネットワークNWに接続されている。通信部330は、気象庁等の外部機関の緊急地震速報発信用サーバから発信される緊急地震速報の情報(以下、地震情報とも称する)を受信可能に構成される。すなわち、通信部330は、地震情報取得手段としても機能する。地震情報には、地震による強い揺れを発生させるS波(Secondary Wave)の予測到達時刻の情報を含んでもよい。なお、通信部330の構成は、上記のものに限定されず、例えば、無線通信回路やアンテナを備え、ネットワークNWに直接接続するものであってもよい。また、防災無線やラジオを受信するものであってもよい。
断熱箱体110の上面には、振動センサ110b(図3参照)を設けてもよい。振動センサ110bは、加速度センサからなり、断熱箱体110(本体部)の所定方向(例えば、前後方向)の加速度を検出している。これにより、振動センサ110bは、断熱箱体110の振動を検知することができる。なお、振動センサ110bは、加速度センサに限定されず、断熱箱体110の振動を検知できるものであればよい。また、振動センサ110bが配置される箇所は、上述の箇所に限らず、通常の使用時において振動が大きく発生しない等、地震による振動との識別が可能となる箇所であればよい。
図3は、冷蔵庫100のハードウェア構成を示すブロック図である。冷蔵庫100は、制御部300と、計時部310と、記憶部320と、通信部330と、振動センサ110bと、温度センサ120bと、温度センサ130bと、温度センサ250aと、冷却ファン150と、ダンパ170と、ヒータ180と、圧縮機210と、弁260と、を備える。
制御部300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)で構成される。制御部300は、冷蔵庫100の各部の動作を制御する。具体的には、制御部300は、計時部310、記憶部320、通信部330、振動センサ110b、温度センサ120b、温度センサ130b、温度センサ250a、冷却ファン150、ダンパ170、ヒータ180、圧縮機210、弁260等のそれぞれに接続され、各部を制御することで、冷蔵庫100内を所望の温度に冷却する。記憶部320は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等であって、制御部300により実行されるプログラム及び制御部300にて使用する各種パラメータ等を記憶する。
制御部300は、冷凍サイクル200による冷却運転を実施するとともに、所定の周期で除霜運転を行わせる。制御部300は、各貯蔵室の温度が予め定められた目標温度を維持するように冷凍サイクル200を運転させる。以下では、冷凍サイクル200による冷却運転の一例について説明する。制御部300は、各貯蔵室の温度と、各貯蔵室に対応した目標温度(所定の温度範囲)とを比較する。貯蔵室の温度が、所定の温度範囲の上限値を超えたとき、制御部300は、圧縮機210、冷却ファン150、ダンパ170等に電力を供給し、冷凍サイクル200を運転させる。貯蔵室の温度が、所定の温度範囲の下限値を下回ったとき、制御部300は、圧縮機210、冷却ファン150、ダンパ170等への電力の供給を停止し、冷凍サイクル200による運転を停止させる。これにより、貯蔵室の温度を目標温度に維持している。また、冷蔵庫100の外部の気温(外気温)に応じて圧縮機210の回転数を変更するように設定してもよい。
制御部300は、所定のタイミング(例えば、所定の周期)で除霜運転を行わせる。以下では、ヒータ180による除霜運転の一例について説明する。例えば、制御部300は、圧縮機210の所定の運転積算時間(例えば、24時間)ごとに除霜運転を実施する。計時部310は、圧縮機210の運転積算時間を計時しており、制御部300は、圧縮機210の運転積算時間が所定の運転積算時間に到達したか否かを判定する。制御部300は、所定の運転積算時間に到達したと判定した場合、圧縮機210、冷却ファン150等への電力の供給を停止し、ダンパ170が閉状態となるように制御する。そして、制御部300は、ヒータ180への電力を供給し、除霜運転を開始する。制御部300は、温度センサ250aにより検知された温度と、制御部300に予め定められた閾値温度を比較する。検知された温度が、閾値温度を超えたと判定した場合、ヒータ180への電力供給を停止し、除霜運転を終了する。これにより、冷却室140内の温度が上昇するため、冷却室140内の霜及び氷(例えば、冷却器250に付着した霜)などが溶解する。なお、制御部300は、温度センサ250aにより検知された温度が、閾値温度を下回っている場合であっても、ヒータ180へ電力を供給してから所定時間経過している場合には、ヒータ180への電力供給を停止し、除霜運転を終了としている。
なお、除霜運転は、圧縮機210の所定の運転積算時間ごとに実施されているが、これに限定されない。例えば、所定の運転積算時間に到達していない場合であっても、温度センサ250aが検知する温度が、所定の温度を下回っている場合に除霜運転を実施してもよい。さらに、扉120aや扉130aの開閉を検知する手段を設け、扉の開閉回数に基づいて所定の運転積算時間を補正するように構成してもよい。
図4から図6までを用いて、冷蔵庫100の地震情報取得時の運転制御について説明する。図4は、地震情報取得時の運転制御を実現するための制御部300の各機能を、概念的に示したブロック図である。図4に示すように、制御部300は、地震情報取得部400、除霜運転判定部410、冷却運転判定部420、自己診断部430、除霜許可判定部440及びタイミング判定部450及び動作制御部460を含んで構成される。これらの各部の機能は、例えば、プログラムに基づいてCPUが動作することにより実現される。
地震情報取得部400は、通信部330から地震情報が入力されると、地震情報を取得日時と紐づけて取得する。地震情報取得部400は、地震情報を取得すると、記憶部320に記憶している。
地震情報取得部400により地震情報を取得すると、除霜運転判定部410は、除霜運転中であるか否かを判定する。除霜運転中とは、ヒータ180を駆動させて冷却器250に付着した霜を溶解している状態を指す。除霜運転中であるか否かの判定は、例えば、ヒータ180が駆動しているか否かで判定している。除霜運転判定部410は、除霜運転中であると判定した場合、動作制御部460は、ヒータ180の駆動を停止させる。これにより、仮に地震が発生したとしても、ヒータ180に電力を供給した状態を回避することができる。ゆえに、ヒータ180の熱による周囲の部品の変形等を抑制することができる。
さらに、動作制御部460は、ヒータ180の駆動を停止させた後、冷却ファン150を所定時間駆動させる。所定時間とは、実験等により予め定められた値(例えば、15秒)であり、地震情報を取得してから地震が発生するまでの予測時間をもとに設定される。これにより、貯蔵室の冷気を循環させることで、ヒータ180を冷却することができる。ゆえに、仮に地震が発生したとしても、ヒータ180の熱による周囲の部品の変形等を抑制することができる。また、冷却ファン150を駆動させる際に、開状態となるようにダンパ170の駆動を制御してもよい。これにより、冷蔵室120及び冷凍室130の冷気を循環させることができ、より迅速にヒータ180を冷却することができる。
除霜運転判定部410は、除霜運転中でないと判定した場合、冷却運転判定部420は、冷却運転中であるか否かを判定する。冷却運転中とは、圧縮機210を駆動させて庫内を冷却している状態を指す。冷却運転中であるか否かの判定は、例えば、圧縮機210が駆動しているか否かで判定している。冷却運転判定部420は、冷却運転中であると判定した場合、動作制御部460は、圧縮機210の駆動を停止させる。これにより、仮に地震が発生したとしても、圧縮機210の熱による周囲の部品の変形等を抑制することができる。また、冷蔵庫100の転倒等によって正常な姿勢を保てない状態での圧縮機210の駆動を回避することができる。
さらに、動作制御部460は、圧縮機210の駆動を停止させた後、弁260を全閉するように制御している。弁260を全閉することで、冷凍サイクル200のうち、圧縮機210の冷媒吐出口側から絞り装置240の冷媒流入口側までの冷媒管200aは、高圧状態に維持され、絞り装置240の冷媒吐出口側から圧縮機210の冷媒流入口側までの冷媒管200aは、低圧状態に維持される。これにより、断熱箱体110(庫内)に位置する冷媒管200aは低圧状態に維持される。ゆえに、仮に地震によって冷媒管200a等が破損して冷媒が漏れ出たとしても、ヒータ180近傍(庫内)における冷媒の漏れを極力抑えることができる。
冷却運転判定部420は、冷却運転中でないと判定した場合、動作制御部460は、圧縮機210の停止状態が継続される。
自己診断部430は、地震情報を取得してから所定時間経過後に、冷蔵庫100の状態を判定している。所定時間とは、実験等により予め定められた時間(例えば、5分)であり、地震による揺れが収まるまでの予測時間をもとに設定される。
自己診断部430では、圧縮機210、冷却ファン150及びダンパ170等を所定時間駆動させて、冷蔵庫100の各部が正常に作動しているか否かを判定している。以下において、自己診断部430による診断処理の一例について説明する。自己診断部430は、圧縮機210に対する制御信号の出力に基づいて圧縮機210の電流値変化や回転数変化が正常な応答を示すか否かを判定している。また、冷却ファン150に対する制御信号の出力に応じて冷却ファン150の電流値が正常な値を示すか否かを判定している。さらには、温度センサ120b、温度センサ130b、温度センサ250a等からの入力信号が正常の範囲内にあるか否かを判定している。
また、自己診断部430では、ヒータ180に通電させて、ヒータ180が正常に作動しているか否かを判定してもよい。自己診断部430は、ヒータ180に対する制御信号の出力に基づいてヒータ180の電流値が正常な値を示すか否かを判定している。自己診断部430によってヒータ180の診断を行う場合、後述の冷媒漏れの可能性を考慮して、ヒータ180が発熱しない程度となるように、通電率や印加電圧は所定値未満に規制されている。
制御部300は、自己診断部430による診断結果が予め定められた第1の条件を満たした場合に、圧縮機210による冷却運転を開始させる。第1の条件とは、冷蔵庫100において所定の異常が生じていない場合を指す。所定の異常とは、例えば、冷却運転に支障をきたす異常を指し、具体的には、圧縮機210に対する制御信号の出力に基づいて圧縮機210の電流値変化や回転数変化が正常な応答を示さない場合(例えば、通信不良を起こしている場合や電気回路が故障している場合)等を指す。また、所定の異常とは、冷却運転及び除霜運転に支障をきたす異常としてもよい。この場合、上述の場合に加えて、ヒータ180に対する制御信号の出力に基づいてヒータ180の電流値が正常な値を示さない場合(例えば、ヒータ180や駆動回路が短絡や断線を起こしている場合)等を含めてもよい。すなわち、所定の異常とは、冷蔵庫100が動作を続けると、冷蔵庫100の構成部材が故障や破壊にまで及ぶおそれがある異常、と言い換えることもできる。
自己診断部430は、診断処理において、異常が生じているか否かを判定している。自己診断部430は、異常が生じていると判定した場合、その異常が所定の異常(以下、危険な異常とも称する)であるか否かを、上記第1の条件に基づいて判定している。自己診断部430は、危険な異常である判定した場合、動作制御部460は、冷蔵庫100の動作を停止させる。また、この場合、ユーザに通知するように構成してもよい。自己診断部430は、異常が生じており、かつ、その異常が危険な異常ではない、と判定した場合、動作制御部460は、冷却運転を開始させる。危険な異常ではない異常とは、冷蔵庫100が動作を続けても、冷蔵庫100の構成部材が故障や破壊にまでは及ばない程度の異常(一例として、庫内灯の異常や、扉120aや扉130aが所定時間以上開放となっている状態、等)である。すなわち、冷蔵庫100内の貯蔵物が冷却されなくなることの方がユーザにとって不利益となる程度の異常である、と言い換えることができる。また、冷蔵庫100の構成部材が故障や破壊にまで及ぶおそれがある異常のうち、早急に故障や破壊に至る可能性が低いものについては、危険な異常ではない異常に含めてもよい。これにより、冷蔵庫100内の冷却運転を優先しながら、危険な場合にのみ、動作を停止させることができる。この場合、異常が生じている旨をユーザに通知してもよい。自己診断部430は、異常が生じていないと判定した場合、動作制御部460は、冷却運転を開始させる。以上の構成において、ユーザに異常(又は危険な異常)が生じている旨を通知する際に、通信部330を介して予めユーザが登録した端末に通知してもよいし、冷蔵庫100に報知手段(表示パネルや音声出力部)が設けられている場合、各種の異常の旨を表示パネルに表示してもよいし、音声出力部により発声してもよい。
制御部300は、冷却運転を開始させてから所定時間経過後の温度センサ250aの検知する温度に基づいて、除霜運転を許可している。具体的には、温度センサ250aの検知する温度が予め定められた第2の条件を満たした場合に、除霜運転を許可している。所定時間とは、実験等により予め定められた値(例えば、5時間)であり、冷媒が漏れ出ていた場合に庫内の温度を正常な範囲に保つことができなくなる時間を指す。第2の条件とは、温度センサ250aの検知温度が所定の閾値T1以下である場合を指す。所定の閾値T1とは、実験等により予め定められた値(例えば、-10℃)であり、冷却運転時における目標温度(所定の温度範囲)の上限値をもとに設定される。
除霜許可判定部440は、温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値T1以下であるか否かを判定している。除霜許可判定部440は、温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値T1以下である場合、庫内は正常に冷却されており、冷媒が漏れていないものとする。ゆえに、除霜運転を許可している。除霜許可判定部440は、温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値T1を超える場合、庫内は正常に冷却されておらず、冷媒が漏れている可能性があるものとする。ゆえに、除霜運転を禁止している(許可していない)。
以上のように、除霜許可判定部440は、冷却運転を開始させてから所定時間経過後に、庫内が正常に冷却されているか否かを判定することで、冷媒の漏れの有無を判定している。また、除霜許可判定部440による判定結果に基づいて除霜運転を許可又は禁止することで、冷媒が漏れ出ている可能性がある状況において、ヒータ180を加熱することを防止することができる。
制御部300は、除霜運転中の状態(以下、除霜状態とも称する)を記憶部320に記憶させている。地震情報を取得することにより除霜運転が中断された際には、中断時(地震情報の取得時においてヒータ180の駆動を停止させたとき)の除霜状態(例えば、除霜経過時間や温度センサ250aの検知温度)を記憶部320に記憶させている。除霜許可判定部440により除霜運転が許可されると、制御部300は、中断時の除霜状態に基づいて、除霜運転を開始させる。具体的には、中断時の除霜状態が予め定められた第3の条件を満たした場合に、除霜運転を開始させる。第3の条件とは、地震情報の取得によって除霜運転が中断された際の温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値T2を下回っている場合である。閾値T2とは、実験等により予め定められた値(例えば、-3℃)であり、十分に霜を溶解しきれていない状態での値を指す。
なお、第3の条件は、除霜運転が中断された際の温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値を下回っている場合を指しているが、これに限定されない。第3の条件は、例えば、除霜運転経過時間が所定の時間を下回っている場合としてもよい。
タイミング判定部450は、除霜運転を許可した場合、除霜を開始するタイミングが到来しているか否かを判定する。除霜を開始するタイミングには、通常の除霜運転が実施される所定の周期に加えて、上記の第3の条件を満たした場合も含まれる。タイミング判定部450は、除霜を開始するタイミングが到来していると判定した場合、動作制御部460は、除霜運転を実施(開始)する。動作制御部460による除霜運転が終了すると、通常の運転制御に切り換わり、地震情報取得時の運転制御は終了となる。ここでの通常の運転制御とは、冷凍サイクル200による冷却運転を実施するとともに、所定の周期で除霜運転を行う制御を指す。
制御部300は、除霜運転を禁止した場合、ユーザに通知するとともに、所定時間経過後の温度センサ250aの検知する温度が所定の閾値T1以下であるか否かを繰り返し判定する。これにより、一時的に庫内が冷却されていない場合(例えば、地震情報取得直後に、高温の食材等を庫内に入れた場合や地震により扉120aや扉130aが偶然開いた状態で維持されている場合等)であっても、繰り返し判定を行うことで、冷媒の漏れではないと判定することができる。また、冷媒が漏れている可能性がある場合に、ユーザに通知をすることで、ユーザに注意喚起を促すことができる。なお、除霜許可判定部440により、繰り返し(複数回続けて)除霜運転を禁止すると判定された場合、ユーザに通知することに加えて、サポートセンター等に通知してもよい。これにより、サポートセンターからユーザに対して冷蔵庫100の状況確認を促すことができ、冷蔵庫100に修理が必要な場合、迅速に対応することができる。
図5及び図6は、冷蔵庫100による地震情報取得時の運転制御の一例を示すフローチャートである。なお、図5及び図6の処理において、除霜状態を記憶しており、地震情報により除霜運転が中断された際には、中断時の除霜状態(例えば、除霜経過時間や温度センサ250aの検知温度)を記憶している。
地震情報取得部400は、通信部330から地震情報が入力されると、地震情報を取得日時と紐づけて取得する(ステップS101)。取得された地震情報は、記憶部320に記憶される。次に、除霜運転判定部410は、ヒータ180が駆動しているか否かを判定する(ステップS102)。除霜運転判定部410において、除霜運転中であると判定した場合(ステップS102において、YESである場合)、動作制御部460は、ヒータ180の駆動を停止させるとともに、冷却ファン150を所定時間駆動させ(ステップS103)、ステップS107に進む。除霜運転判定部410は、除霜運転中でないと判定した場合(ステップS102において、NOである場合)、冷却運転判定部420は、圧縮機210が駆動しているか否かを判定する(ステップS104)。冷却運転判定部420は、冷却運転中であると判定した場合(ステップS104において、YESである場合)、動作制御部460は圧縮機210の駆動を停止させるとともに、弁260を全閉し(ステップS105)、ステップS107に進む。冷却運転判定部420は、冷却運転中でないと判定した場合(ステップS104において、NOである場合)、動作制御部460は、圧縮機210の停止状態が継続され(ステップS106)、ステップS107に進む。なお、ステップS104において冷却運転中でないと判定した場合に、弁260が全閉でなければ弁260を全閉としてもよい。また、ステップS105やステップS104において弁260を全閉とする場合は、弁260を全閉にした後に圧縮機210を所定時間駆動させて、圧縮機210の冷媒吐出口側から弁260までの冷媒管200aに大部分の冷媒を移動させてから圧縮機210を停止させてもよい。これにより、仮に地震によって冷媒管200a等が破損して冷媒が漏れ出たとしても、ヒータ180近傍(庫内)における冷媒の漏れを極力抑えることができる。
ステップS107では、地震情報を取得してから所定時間経過したか否かを判定する。所定時間経過したと判定された場合、ステップS108に進む。所定時間経過していないと判定された場合、ステップS107に戻る。自己診断部430は、予め定められた各種の自己診断処理を実施する(ステップS108)。自己診断部430では、診断処理中において、各部に異常が生じているか否かを判定する(ステップS109)。自己診断部430において、異常があると判定された場合(ステップS109において、YESである場合)、その異常が所定の異常であるか否かを判定している(ステップS110)。自己診断部430において、異常がないと判定された場合(ステップS109において、NOである場合)、ステップS113に進む。自己診断部430において所定の異常があると判定された場合(ステップS110において、YESである場合)、その旨をユーザに通知するとともに、動作制御部460は、冷蔵庫100の動作を停止して終了となる(ステップS111)。自己診断部430において所定の異常がないと判定された場合(ステップS110において、NOである場合)、その旨をユーザに通知して(ステップS112)、ステップS113に進む。
ステップS113では、通常の冷却運転を開始する。ステップS101からステップS113までに、除霜を開始するタイミングが到来していたとしても、除霜運転は行わない。すなわち、制御部300は、通常の除霜運転が実施される所定の周期が到来、又は第3の条件を満たしている場合であっても、ヒータ180を駆動しないように制御している。そして、通常の冷却運転を開始してから所定時間経過後の温度センサ250aの検知温度が所定の閾値T1以下であるか否かを判定する(ステップS114)。温度センサ250aの検知温度が所定の閾値T1を超える場合(ステップS114において、NOである場合)、ユーザにその旨を通知して(ステップS115)、ステップS114に戻る。温度センサ250aの検知温度が所定の閾値T1以下である場合(ステップS114において、YESである場合)、タイミング判定部450は、除霜を開始するタイミングが到来しているか否かを判定する(ステップS116)。除霜を開始するタイミングが到来していると判定された場合(ステップS116において、YESである場合)、動作制御部460は除霜運転を実施する(ステップS117)。そして、動作制御部460は、除霜運転が終了すると、通常の運転制御に切り換えて(ステップS118)、地震情報取得時における運転制御は終了となる。除霜を開始するタイミングが到来していないと判定された場合(ステップS116において、NOである場合)、ステップ116に戻る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、上記ステップS111においては、ユーザへ通知して動作停止する場合について説明したが、ユーザへ通知せずに動作を停止するように構成してもよい。また、ステップS103においては、冷却ファン150を所定時間駆動させる場合について説明したが、冷却ファン150を駆動しないように構成してもよい。また、ステップS105においては、弁260を全閉する場合について説明したが、弁260を全閉にしないように構成してもよい。
(第2の実施形態)
本実施の形態では、振動センサ110bによって地震の揺れ及び冷蔵庫100の転倒を検出する構成となっている。制御部300は、振動センサ110bの検出値に基づいて揺れを検出している。具体的には、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T3以上となった場合、または、所定の閾値T3´(T3よりも小さい値)以上が所定の時間持続した場合に、地震の揺れであることを検出している。所定の閾値T3は、実験等により予め定められた値であり、例えば、地震の所定震度(例えば、震度3)のときの値を設定している。また、制御部300は、振動センサ110bの検出値に基づいて冷蔵庫100の転倒を検出している。具体的には、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T4よりも大きい場合に、冷蔵庫100の転倒を検出している。所定の閾値T4は、実験等により予め定められた値であり、冷蔵庫100が転倒する際の値が設定される。
図7は、本実施の形態2に係る冷蔵庫100の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャートである。ステップS113以降の処理については、図6と同様の処理のため、図面及び説明を省略する。ステップS112までの処理についても、図5と同様の構成については説明を省略する。
制御部300は、地震情報を取得してから所定の間に、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T3を超えているか否かを判定する(ステップS201)。振動センサ110bの検出値が所定の閾値T3を超えていると判定した場合(ステップS201において、YESである場合)、地震の揺れであることを検出している。さらに、制御部300は、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T4以下であるか否かを判定する(ステップS202)。制御部300は、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T4以下であると判定した場合(ステップS202において、YESである場合)、ステップS108に進み、自己診断処理を実行する。制御部300は、振動センサ110bの検出値が閾値T4を超えたと判定した場合(ステップS202において、NOである場合)、冷蔵庫100の動作を停止させ、ユーザに通知して終了となる(ステップS203)。制御部300は、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T3以下であると判定した場合(ステップS201において、NOである場合)、ステップS201に戻る。なお、ステップS201において、所定の間、振動センサ110bの検出値が所定の閾値T3以下であると判定され続けた場合、地震による揺れを検出していないため、地震情報取得時における運転制御を終了としてもよい。
以上のように、冷蔵庫100が転倒した際に、動作を停止させることで、正常でない姿勢での冷蔵庫100の駆動を防止することができる。ゆえに、ヒータ180、圧縮機210等の熱によって周囲の部品が変形したり、ヒータ180や圧縮機210が故障したりすることを抑制することができる。さらに、振動センサ110bを用いて地震による揺れを検出可能とすることで、地震による揺れが検出されている最中に、自己診断を実施することを確実に防止することができる。また、振動センサ110bを用いて冷蔵庫100の転倒を検出可能とすることで、冷蔵庫100が転倒している状態での運転を確実に防止することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、振動センサ110bを用いて地震による揺れ及び冷蔵庫100の転倒を検出する場合について説明したが、地震による揺れ又は冷蔵庫100の転倒のどちらか一方のみを検出するように構成してもよい。また、地震情報の取得に代えて、振動センサ110bによる地震の検知を起点として上記の運転制御を行ってもよい。この場合、地震発生後に冷蔵庫100の運転を停止することとなるが、地震情報取得手段を設ける必要がないため、より省コストである。
(第3の実施形態)
本実施の形態では、自己診断部430による自己診断処理を複数回実施する構成について説明する。
図8は、本実施の形態3に係る冷蔵庫100の地震情報取得時における運転制御を示すフローチャートである。ステップS101からステップS112までの処理は、図5に示す処理と同様のため、図面及び説明を省略する。ステップS113からステップS117までの処理は図6に示す処理と同一のため、説明を省略する。
タイミング判定部450によって除霜を開始するタイミングが到来していると判定された場合(ステップS116において、YESである場合)、動作制御部460は除霜運転を実施する(ステップS117)。制御部300は、除霜運転を終了してから所定時間経過したか否かを判定する(ステップ301)。所定時間経過したと判定した場合(ステップS301において、YESである場合)、自己診断部430は、予め定められた各種の自己診断処理を、実施する(ステップS302)。ステップS302からステップS306までの処理は、図5に示すステップS108からステップS112までの処理と同一のため、説明を省略する。自己診断処理が終了すると、ステップS307では、通常の運転制御に切り換わり、地震情報取得時における運転制御は終了となる。
以上のように、自己診断処理を、地震情報を取得してから複数回(本実施の形態では、ステップS108及びステップ302における二回)実施することで、冷蔵庫100の各部の作動状態を繰り返し確認することができる。ゆえに、地震が発生してから所定時間(例えば、1日)経過してから発生した異常等にも対応することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、上記ステップS307において通常の運転制御に切り換える前に、ステップS301からステップS306までの処理を所定時間(例えば、24時間)毎に繰り返し実施するように構成してもよい。これにより、冷蔵庫100の各部の作動状態を定期的に確認することができ、冷蔵庫100のより安全な運転を実現することができる。
(第4の実施形態)
本実施の形態では、地震等により電力供給が停止(断電)された後、電力供給が再開(復電)された場合にも上記S107からS118までの処理を行う点が第1の実施形態から第3の実施形態までと異なる。
図9は、本実施の形態4に係る冷蔵庫100の復電時における運転制御を示すフローチャートである。
冷蔵庫100は、商用電源からの電力供給が停止された場合に、その断電日時を記憶部320に記憶する。また、制御部300は、地震情報を取得すると、地震情報とその取得日時とを紐づけて記憶部320に記憶している。制御部300は、商用電源からの電力供給が再開された場合、記憶部320に格納される断電日時を取得する(ステップS401)。そして、制御部300は、断電日時に近い日時において取得した地震情報があるか否かを判定している(ステップS402)。ここでの断電日時に近い日時において取得した地震情報とは、断電日時よりも以前に取得した地震情報で、かつ、断電日時と地震情報の取得日時とが所定時間内である地震情報を指す。所定時間とは、実験等により予め定められた値であり、例えば、地震情報を取得してから地震による揺れが収まるまでの予測時間をもとに設定される。制御部300は、断電日時に近い日時において取得した地震情報がある場合(ステップS402において、YESである場合)、地震が発生したことによって、電力供給が停止されたものとしている。すなわち、地震情報取得時における運転制御が中断されたものとして、図5に示すステップS107に進む。これにより、例えば、地震等により停電が発生したとしても、地震情報取得時における運転制御を実施することができる。制御部300は、断電日時に近い日時に取得した地震情報がない場合(ステップS402において、NOである場合)、単なる停電や引っ越し等、地震とは関係のない要因によって電力供給が停止されたものとして、通常の運転制御に切り換え(ステップS403)、終了となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。例えば、断電日時ではなく、商用電源からの電源供給が再開された日時(復電日時)を用いて、地震情報取得時における運転制御が中断されたものか否かを判別してもよい。この場合、復電日時に近い日時において取得した地震情報があるか否かを判定する。復電日時に近い日時において取得した地震情報とは、電力供給が再開された日時よりも以前に取得した地震情報で、かつ、電力供給が再開された日時と地震情報の取得日時とが所定時間内である地震情報を指す。この場合、所定時間は、上記実施の形態4における所定時間よりも長い時間に設定される。
100 冷蔵庫、110 断熱箱体、150 冷却ファン、180 ヒータ、200 冷凍サイクル、210 圧縮機、250 冷却器、250a 温度センサ、300 制御部、330 通信部、400 地震情報取得部、410 除霜運転判定部、420 冷却運転判定部、430 自己診断部、440 除霜許可判定部、450 タイミング判定部、460 動作制御部、T1 閾値、T2 閾値、T3 閾値、T4 閾値

Claims (6)

  1. 地震情報を取得する地震情報取得手段と、
    冷媒を循環させて庫内を冷却する冷凍サイクルと、
    前記冷凍サイクルを構成する冷却器に付着する霜を溶解するヒータと、
    前記冷却器により生成した冷気を前記庫内に流通させる冷却ファンと、
    前記冷凍サイクル、前記ヒータ、及び前記冷却ファンを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ヒータによる除霜運転中には前記ヒータを駆動するとともに前記冷却ファンの駆動を停止させ、前記地震情報の取得時において前記除霜運転中であると判定した場合に前記ヒータの駆動を停止させ、前記冷却ファンを駆動させる冷蔵庫。
  2. 前記冷却器により生成した冷気が前記庫内に流入する量を調整するダンパを備え、
    前記制御部は、前記除霜運転中には前記ダンパを閉状態とし、前記地震情報の取得時において前記除霜運転中であると判定した場合に前記ダンパを開状態とする、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記制御部は、前記地震情報を取得してから所定時間経過後に、冷蔵庫の状態を判定し、前記冷蔵庫に所定の異常が生じていないと判定された場合に、前記冷凍サイクルを構成する圧縮機による冷却運転を開始させる請求項1又は請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷却器を流れる空気の温度を検知する検知手段を備え、
    前記制御部は、前記圧縮機による冷却運転を開始してから所定時間経過後の前記検知手段の検知結果に基づいて、前記除霜運転を許可する請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御部は、前記地震情報の取得時において前記ヒータの駆動を停止させた際の除霜状態に基づいて、前記除霜運転を開始させる請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 地震情報取得手段によって地震情報を取得し、
    冷凍サイクルによって冷媒を循環させて庫内を冷却し、
    ヒータによって前記冷凍サイクルを構成する冷却器に付着する霜を溶解し、
    冷却ファンによって前記冷却器により生成した冷気を前記庫内に流通させ、
    制御部によって前記冷凍サイクル、前記ヒータ、及び前記冷却ファンを制御し、
    前記制御部は、前記ヒータによる除霜運転中には前記ヒータを駆動するとともに前記冷却ファンの駆動を停止させ、前記地震情報の取得時において前記除霜運転中であると判定された場合に前記ヒータの駆動を停止させ、前記冷却ファンを駆動させる冷蔵庫の制御方法。
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