JP2014056993A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アッシング残渣の発生を抑制する。
【解決手段】基板SB1上に設けられた絶縁膜IF1上にフォトレジストPR1を形成する工程と、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングするとともに、フォトレジストPR1表面上にフルオロカーボン層FC1が形成される工程と、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1に対してアッシング処理を行うことにより、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1を形成する工程と、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を、ウェット剥離法により除去する工程と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、例えば、アッシング処理工程を有する半導体装置の製造方法に適用可能な技術である。
半導体装置の製造方法においては、エッチング工程等においてマスクとして用いられるフォトレジストを除去するため、アッシング処理工程を含む場合がある。アッシング処理に関する技術としては、例えば特許文献1−5に記載のものが挙げられる。
特許文献1には、酸素ガス、水素ガスおよび非堆積性のフッ素系ガス以上のガスを必須構成成分として含む混合ガスをプラズマ化するプラズマアッシング工程において、アッシング温度を100℃以上150℃以下に制御することが記載されている。また、特許文献2に記載の技術は、ドライエッチング工程後のアッシング工程において、温度を100℃以下に制御しながら酸素ガスを用いたアッシングを行うことというものである。
特許文献3に記載の技術は、レジスト膜を除去するアッシングに先立って、前処理アッシングを行うというものである。特許文献4に記載の技術は、灰化処理を施してレジストマスクを除去した後に、レジストマスクの残渣等をホスホン酸と水溶性有機溶媒とを含有するレジスト用剥離剤組成物を用いて剥離、除去するというものである。特許文献5に記載の技術は、フルオロクロロ炭化水素系ガスを添加した酸素ガスのプラズマにより第1ステップのアッシングを行った後、酸素ガスのプラズマにより第2ステップのアッシングを行うというものである。
特開2000−12521号公報 特開平10−50676号公報 特開2008−235660号公報 特開2009−31791号公報 特開2005−159063号公報
上述のように、絶縁膜に対するドライエッチングは、例えばフォトレジストをマスクとして行われる。また、このフォトレジストは、例えばアッシング処理により除去される。しかしながら、フォトレジストをマスクとして絶縁膜に対しドライエッチングする際に、フォトレジスト表面上にフルオロカーボン層が堆積されることがある。
本発明者が検討した結果、フォトレジストを除去するためのアッシング処理によって、このフルオロカーボン層が変質硬化し、変質層が発生するおそれがあることが知見された。フルオロカーボン層が変質硬化してなる変質層は、その後のウェット剥離によって除去することが困難であり、残渣の発生の要因となる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、アッシング処理を行うことによってフルオロカーボン層に複数の孔を形成した後、フォトレジストおよびフルオロカーボン層をウェット剥離法により除去する、半導体装置の製造方法が提供される。
前記一実施の形態によれば、アッシング残渣の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 本実施形態におけるアッシング処理工程を説明するための断面像である。 本実施形態におけるアッシング処理工程を説明するための断面像である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1および図2は、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法を示す断面図である。なお、図1および図2は半導体装置SM1の製造方法を示す模式図であり、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法は図1および図2に示すものに限られない。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法は、基板SB1上に設けられた絶縁膜IF1上にフォトレジストPR1を形成する工程と、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングするとともに、フォトレジストPR1表面上にフルオロカーボン層が形成される工程と、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1に対してアッシング処理を行うことにより、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1を形成する工程と、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を、ウェット剥離法により除去する工程と、を備える。
なお、本明細書において、基板SB1上に絶縁膜IF1が設けられるとは、他の層を介して基板SB1の上方に絶縁膜IF1が設けられる場合を含む。
図3は、本実施形態に係る半導体装置SM1を示す断面図であり、図1および図2に示す製造方法により製造される半導体装置SM1の構成を示している。
図3に示すように、本実施形態において、絶縁膜IF1には、例えばコンタクトプラグCP1が埋め込まれている。コンタクトプラグCP1は、例えば絶縁膜IF1上およびコンタクトプラグCP1上に設けられた配線IC1に接続されている。
また、基板SB1には、例えばトランジスタTR1が形成されている。トランジスタTR1は、基板SB1上に設けられたゲート絶縁膜GI1と、ゲート絶縁膜GI1上に設けられたゲート電極GE1とを有する。また、基板SB1には、ゲート電極GE1の両側に位置するソース・ドレイン領域SD1が設けられている。コンタクトプラグCP1は、例えばソース・ドレイン領域SD1と接続する。
また、基板SB1上には、エッチングストッパ膜ES1が設けられている。エッチングストッパ膜ES1は、例えばゲート電極GE1を覆うように設けられる。本実施形態において、絶縁膜IF1は、例えばエッチングストッパ膜ES1上に形成される。
図3に示すように、絶縁膜IF1上には、例えば絶縁膜IF2が形成されている。コンタクトプラグCP1と接続する配線IC1は、例えば絶縁膜IF2中に形成される。
また、絶縁膜IF2上には、例えば絶縁膜IF3が形成されている。絶縁膜IF3中には、配線IC1に接続するビアプラグVP1、およびビアプラグVP1上に設けられたIC2が埋め込まれている。ビアプラグVP1および配線IC2は、例えばデュアルダマシン法により形成される。なお、ビアプラグVP1および配線IC2を含む配線層は、例えば他の配線層を介して絶縁膜IF2上に形成されていてもよい。
なお、図3は半導体装置SM1の一例を示すものである。このため、本実施形態に係る半導体装置SM1の構成は、図3に示すものに限られない。
以下に、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法について詳細に説明する。
まず、図1(a)に示すように、基板SB1上にエッチングストッパ膜ES1を形成する。基板SB1は、例えばシリコン基板等である。また、エッチングストッパ膜ES1は絶縁膜IF1をドライエッチングする際のエッチングストッパとして機能するものである。エッチングストッパ膜ES1は、例えばシリコン窒化膜等により構成される。
次に、図1(a)に示すように、エッチングストッパ膜ES1上に絶縁膜IF1を形成する。これにより、基板SB1上に、エッチングストッパ膜ES1を介して、絶縁膜IF1が形成されることとなる。絶縁膜IF1は、例えばシリコン酸化膜等により構成される。なお、絶縁膜IF1は、例えば低誘電率膜であってもよい。
次に、図1(a)に示すように、絶縁膜IF1上にフォトレジストPR1を形成する。フォトレジストPR1を構成する材料としては、例えばドライエッチング工程においてマスクとして用いられるフォトレジストの材料として通常使用されるものを使用することができる。
次に、図1(b)に示すように、フォトレジストPR1に開口部OP1を形成する。開口部OP1は、フォトレジストPR1に対して露光、および現像を行うことにより形成される。なお、後述する開口部OP2が複数設けられる場合、複数の開口部OP2が設けられる位置に対応して複数の開口部OP1が形成されることとなる。
次に、図1(c)に示すように、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングする。このとき、フォトレジストPR1表面上には、フルオロカーボン層FC1が形成される。
図1(c)に示すように、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングすることにより、絶縁膜IF1中に開口部OP2が形成される。開口部OP2は、絶縁膜IF1中に複数形成されていてもよい。本実施形態において、開口部OP2は、例えば基板SB1と配線IC1とを接続するコンタクトプラグCP1を埋め込むためのコンタクトホールを構成する。この場合、開口部OP2は、例えば基板SB1に形成されたソース・ドレイン領域と平面視で重なるように設けられる(図示せず)。
本実施形態における当該ドライエッチングにおいて、エッチングガスとしては、例えばCFまたはCHF等が用いられる。本実施形態では、例えばこれらのエッチングガスを用いたプラズマエッチング処理が行われる。
なお、本実施形態において、絶縁膜IF1下にはエッチングストッパ膜ES1が位置する。このため、絶縁膜IF1に開口部OP2を形成するドライエッチングは、エッチングストッパ膜ES1において止められることとなる。このとき、開口部OP2の底部には、エッチングストッパ膜ES1が露出する。
また、本実施形態では、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングする。この際に、フォトレジストPR1表面上にフルオロカーボン層FC1が形成される。フルオロカーボン層FC1は、ドライエッチングにより形成されたフルオロカーボン系の反応生成物により構成される層である。このため、フルオロカーボン層FC1は、例えばフッ素および炭素を含む。
図1(c)に示すように、フルオロカーボン層FC1は、例えば絶縁膜IF1に形成された開口部OP2の側壁にも形成される。このため、フルオロカーボン層FC1は、例えばフォトレジストPR1の上面、フォトレジストPR1に設けられた開口部OP1の側壁、および絶縁膜IF1に設けられた開口部OP2の側壁上に、連続して形成される。
次に、図2(a)に示すように、フォトレジストPR1に対してアッシング処理を行う。本実施形態におけるアッシング処理は、例えば酸素ガスを用いたプラズマアッシング処理等である。本実施形態においては、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1に対してアッシング処理が行われることとなる。
また、本実施形態におけるアッシング処理は、フォトレジストPR1を完全にアッシングせず、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成される状態で止めるようにする。これにより、フルオロカーボン層FC1には、複数の孔HL1が形成される。
本実施形態によれば、このようにフルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されることで、後述するウェット剥離法に用いられる薬液がフォトレジストPR1内へ浸透しやすくなる。これにより、ウェット剥離工程において、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。従って、アッシング残渣の発生が抑制される。
複数の孔HL1は、例えばアッシング処理の条件を適切に制御することにより形成される。また、複数の孔HL1は、例えばフルオロカーボン層FC1のうちフォトレジストPR1の上面上に設けられた部分に形成される。なお、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が設けられることにより、フルオロカーボン層FC1は、例えば網目状の平面形状を有することとなる。
本実施形態における、アッシング処理は、例えば基板SB1の温度が110℃以上150℃以下であって、かつ5秒以上15秒以下である条件下にて行われる。複数の孔HL1は、例えばこのような条件下においてフルオロカーボン層FC1をアッシング処理することにより形成される。本実施形態におけるアッシング処理は、このように低温、短時間の条件下にて行われることが好ましい。
なお、基板SB1の温度は、例えば熱電対等を使用して測定される。また、アッシング処理中における基板SB1の温度は、例えば基板SB1が載置されるステージの温度を制御することにより、制御することができる。
アッシング処理時における基板SB1の温度を110℃以上とすることにより、アッシング処理における処理効率を確保することができる。このため、短時間のアッシング処理であっても、複数の孔HL1を形成することが可能となる。また、アッシング処理時における基板SB1の温度を150℃以下とすることにより、フルオロカーボン層FC1が後述するウェット剥離工程では除去しきれない程に変質硬化されてしまうことを抑制できる。
アッシング処理時間を5秒以上とすることにより、複数の孔HL1を確実に形成することが可能となる。また、アッシング処理時間を15秒以下とすることにより、フルオロカーボン層FC1が後述するウェット剥離工程では除去しきれない程に変質硬化されてしまうことを抑制できる。
従って、上述した温度および時間の条件下にてアッシング処理を行うことにより、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1を確実に形成することが可能となる。また、フルオロカーボン層FC1が、当該アッシング処理によって、後述するウェット剥離工程では除去しきれない程に変質硬化してしまうことを抑制することができる。
また、図2(a)に示すように、当該アッシング処理により複数の孔HL1を形成する際に、例えばフォトレジストPR1のうちフルオロカーボン層FC1との界面の一部は空洞化する。これにより、フォトレジストPR1には、複数の空洞VO1が形成される。
ここで、フォトレジストPR1のうちフルオロカーボン層FC1との界面とは、フルオロカーボン層FC1との界面および界面直下に位置する領域を含む。すなわち、フルオロカーボン層FC1のうちフォトレジストPR1との界面とは、フォトレジストPR1の上端部分を指す。
このように、フォトレジストPR1のうちフルオロカーボン層FC1の界面の一部が空洞化することで、後述するウェット剥離法に用いられる薬液がフォトレジストPR1内へ浸透しやすくなる。これにより、ウェット剥離工程において、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。従って、アッシング残渣の発生が抑制される。
また、本実施形態における当該アッシング処理は、例えばアッシング処理対象に対してイオン衝撃が加わるように行われる。ここで、アッシング処理対象とは、フルオロカーボン層FC1およびフォトレジストPR1を指す。
フルオロカーボン層FC1に対してイオン衝撃が与えられることで、フルオロカーボン層FC1がスパッタリングされる。これにより、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されやすくなる。
また、フォトレジストPR1に対してイオン衝撃が与えられることで、フォトレジストPR1がスパッタリングされる。これにより、フォトレジストPR1に空洞VO1が形成されやすくなる。
アッシング処理対象に対してイオン衝撃を加えるアッシング処理においては、例えば誘導結合型方式(ICP(Inductively Coupled Plasma))のプラズマ源等を用いたアッシング装置が用いられる。このようなアッシング装置を使用することで、イオンの衝撃効果(イオンエネルギー)により、フルオロカーボン層FC1を十分にスパッタリングすることができる。
次に、図2(b)に示すように、ウェット剥離法によりフォトレジストPR1を除去する。このとき、フォトレジストPR1とともにフルオロカーボン層FC1が除去される。
本実施形態におけるウェット剥離は、例えば薬液中にフォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を浸漬させることにより行われる。すなわち、本実施形態では、薬液中にフォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1が設けられた基板SB1を浸漬することとなる。なお、本実施形態におけるウェット剥離において用いられる薬液としては、例えばフォトレジストを除去するためのウェット剥離において通常用いられるものを使用することができる。
本実施形態においては、フォトレジストPR1表面上に位置するフルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されている。このため、フォトレジストPR1内にウェット剥離に用いられる薬液が容易に浸透する。これにより、フォトレジストPR1を除去する際のリフトオフ効果が促進され、フルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。
また、本実施形態では、アッシング処理は低温かつ短時間の条件下で行われる。これにより、フルオロカーボン層FC1が、アッシング処理によって、ウェット剥離工程では除去しきれない程に変質硬化してしまうことを抑制することができる。従って、ウェット剥離工程によってフルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。
このように、本実施形態によれば、アッシング残渣の発生が抑制される。
また、本実施形態においては、フォトレジストPR1に空洞VO1が形成されている。このため、ウェット剥離に用いられる薬液がフォトレジストPR1の内部まで容易に浸透する。これにより、フォトレジストPR1を除去する際のリフトオフ効果が促進され、フルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。
次に、絶縁膜IF1をマスクとしてエッチングストッパ膜ES1をエッチングすることにより、エッチングストッパ膜ES1に開口部を形成する。これにより、例えば開口部OP2、およびエッチングストッパ膜ES1に形成された開口部により構成されるコンタクトホールが形成される。
次に、当該コンタクトホール内に、例えばコンタクトプラグCP1を埋め込む。コンタクトプラグCP1は、例えばW等により構成される。次いで、絶縁膜IF1上に、例えば配線IC1を含む多層配線層が形成される。配線IC1は、例えばCu等により構成される。
このようにして、本実施形態に係る半導体装置SM1が形成される。
なお、図1および図2では、絶縁膜IF1に形成される開口部OP2がコンタクトホールである実施形態を示した。しかしながら、本実施形態のアッシング処理工程は、例えばビアプラグVP1を埋め込むためのビアホールを絶縁膜IF3に形成する際のドライエッチング後におけるアッシング処理工程にも適用することが可能である。
また、本実施形態のアッシング処理工程は、例えば配線IC1または配線IC2を埋め込むための配線溝を絶縁膜IF2または絶縁膜IF3に形成する際のドライエッチング後におけるアッシング処理工程にも適用することが可能である。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本発明者は、アッシング処理条件を適切に制御した場合にフルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されることを知見し、本実施形態に係る半導体装置SM1の製造方法に至った。本実施形態に係るアッシング処理によりフルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されることは、以下に説明する図4および図5にて示される。
図4および図5は、本実施形態におけるアッシング処理工程を説明するための断面像である。なお、これらの断面像は、走査型電子顕微鏡により観察したものである。
図4(a)は、絶縁膜IF1上にフォトレジストPR1が形成されている断面構造を示している。また、図4(b)は、フォトレジストPR1をマスクとして絶縁膜IF1をドライエッチングした後における断面構造を示している。図4(b)に示すように、ドライエッチング後においては、フォトレジストPR1表面上にフルオロカーボン層FC1が形成されていることがわかる。
図4(c)および図5は、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1に対しアッシング処理を施した際の断面像を示している。ここで、図4(c)、図5(a)、図5(b)、図5(c)は、それぞれアッシング処理を開始してから5秒経過後、16秒経過後、20秒経過後、180秒経過後における断面像を示す。なお、図4(c)および図5に示すアッシング処理は、140℃の条件下にて行われたものである。
図4(c)に示すように、アッシング処理を開始してから5秒経過後では、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されている。このように、短時間のアッシング処理を施した場合には、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されることが分かる。また、この場合において、フォトレジストPR1のうちフルオロカーボン層FC1との界面に空洞VO1が形成されていることが分かる。
一方で、図5(a)に示すように、アッシング処理を開始してから16秒経過後では、絶縁膜IF1上に、フルオロカーボン層FC1が変質硬化してなる変質層AL1が形成されている。さらに、図5(b)に示すように、アッシング処理を開始してから20秒経過後では、フォトレジストPR1が除去されて変質層AL1のみが残存する。また、図5(c)に示すように、180秒経過後においても、変質層AL1は残存し続けている。このように、長時間のアッシング処理が施された場合、フルオロカーボン層FC1が変質硬化してなる変質層AL1が生じることが分かる。なお、この場合に形成される変質層AL1は、フルオロカーボン層FC1よりも、層中における酸素組成の比率が高い。
本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、図4(c)に示されるような、フルオロカーボン層FC1に複数の孔HL1が形成されている状態において、ウェット剥離法によりフォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1を除去する。このため、フォトレジストPR1内にウェット剥離に用いられる薬液が容易に浸透する。これにより、フォトレジストPR1を除去する際のリフトオフ効果が促進され、フルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。従って、本実施形態によれば、アッシング残渣が発生することを抑制することが可能となる。
また、図4(c)に示される状態においては、フルオロカーボン層FC1が変質硬化してなる変質層AL1が生じていない。すなわち、本実施形態によれば、ウェット剥離法では除去しきれない程に変質硬化された変質層AL1が発生する前に、フォトレジストPR1およびフルオロカーボン層FC1をウェット剥離により除去することができる。従って、アッシング残渣の発生を抑制することが可能となる。
さらに、図4(c)に示される状態においては、フォトレジストPR1のうちフルオロカーボン層FC1との界面に、空洞VO1が形成されている。すなわち、本実施形態によれば、ウェット剥離に用いられる薬液がフォトレジストPR1の内部まで容易に浸透する。これにより、フォトレジストPR1を除去する際のリフトオフ効果がさらに促進され、フルオロカーボン層FC1を除去することが容易となる。従って、本実施形態によれば、アッシング残渣が発生することを抑制することが可能となる。
また、本発明者によれば、フルオロカーボン層FC1の変質硬化に起因したアッシング残渣が、コンタクトホールを形成するためのドライエッチング後におけるアッシング処理時において特に発生しやすいことが知見されている。
本実施形態では、絶縁膜IF1に形成される開口部OP2は、例えばコンタクトホールを構成する。このため、本実施形態によれば、アッシング残渣が発生しやすいコンタクトホールを形成するためのドライエッチング後のアッシング処理において、アッシング残渣の発生を抑制することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
SB1 基板
TR1 トランジスタ
ES1 エッチングストッパ膜
IF1 絶縁膜
IF2 絶縁膜
IF3 絶縁膜
OP1 開口部
OP2 開口部
PR1 フォトレジスト
VO1 空洞
FC1 フルオロカーボン層
HL1 孔
AL1 変質層
IC1 配線
IC2 配線
CP1 コンタクトプラグ
VP1 ビアプラグ
GE1 ゲート電極
GI1 ゲート絶縁膜
SD1 ソース・ドレイン領域
SM1 半導体装置

Claims (10)

  1. 基板上に設けられた絶縁膜上にフォトレジストを形成する工程と、
    前記フォトレジストをマスクとして前記絶縁膜をドライエッチングするとともに、前記フォトレジスト表面上にフルオロカーボン層が形成される工程と、
    前記フォトレジストおよび前記フルオロカーボン層に対してアッシング処理を行うことにより、前記フルオロカーボン層に複数の孔を形成する工程と、
    前記フォトレジストおよび前記フルオロカーボン層を、ウェット剥離法により除去する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    複数の孔を形成する前記工程において、前記複数の孔は、前記フォトレジストおよび前記フルオロカーボン層に対し、前記基板の温度が110℃以上150℃以下であって、かつ5秒以上15秒以下である条件下にてアッシング処理を行うことにより形成される半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の孔を形成する前記工程において、前記アッシング処理は、前記フルオロカーボン層に対してイオン衝撃を加える半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数の孔を形成する前記工程において、前記フォトレジストのうち前記フルオロカーボン層との界面の一部は空洞化する半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜をドライエッチングするとともに前記フルオロカーボン層が形成される前記工程において、前記絶縁膜にはコンタクトホールが形成される半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜をドライエッチングする前記工程において、エッチングガスとしてCFまたはCHFが用いられる半導体装置の製造方法。
  7. 基板上に設けられた絶縁膜上にフォトレジストを形成する工程と、
    前記フォトレジストをマスクとして、前記絶縁膜をドライエッチングする工程と、
    前記フォトレジストに対して、基板の温度が110℃以上150℃以下であって、かつ5秒以上15秒以下である条件下にてアッシング処理を行う工程と、
    前記フォトレジストをウェット剥離法により除去する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記アッシング処理を行う工程において、前記アッシング処理は、アッシング処理対象に対してイオン衝撃を加える半導体装置の製造方法。
  9. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜をドライエッチングする前記工程において、前記絶縁膜にはコンタクトホールが形成される半導体装置の製造方法。
  10. 請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記絶縁膜をドライエッチングする前記工程において、エッチングガスとしてCFまたはCHFが用いられる半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110854068A (zh) * 2019-10-28 2020-02-28 深圳市华星光电技术有限公司 Tft阵列基板的制备方法及tft阵列基板

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