JP2014056460A - 入力装置 - Google Patents

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綾野 伊藤
Kenji Murata
健二 村田
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Abstract

【課題】タッチオン操作の誤検出を抑制できる入力装置を提供する。
【解決手段】この入力装置は、タッチパッドへの指の接触に伴う静電容量の変化を検出する静電容量センサを備え、この静電容量センサで検出される静電容量の変化量に基づいて、タッチパッドへの指の接触度合いを示すタッチ感度値を取得する。そして入力装置では、タッチ感度値が閾値Cth以上となることをもってタッチパッドに対してタッチ操作が行われたと判定し、タッチオン操作に基づく入力情報を取得する。ここでは、タッチオン状態が所定時間T1以上継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値Csの平均値Cavgの半分の値を算出し、その値が閾値Cthの現在の設定値よりも大きい場合、閾値Cthを平均値Cavgの半分の値に設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、操作部のタッチ操作を通じて各種情報を入力可能な入力装置に関する。
従来、この種の入力装置としては特許文献1に記載の装置が知られている。特許文献1に記載の入力装置では、操作部としてのタッチパッドにユーザの指が接触すると、タッチパッドに設けられた静電容量センサで検出される静電容量が変化する。この入力装置では、静電容量センサで検出される静電容量の変化量が所定の閾値以上となることをもってタッチパッドに対してタッチオン操作が行われたと判定している。なおタッチオン操作とは、ユーザが指等でタッチパッドに触れる操作を示す。
特開2011−103022号公報
ところで、タッチパッドの操作方法としては、素手による操作の他、手袋を装着したままでの操作等が考えられる。ここでユーザが手袋を装着したままタッチパッドを操作した場合、静電容量センサで検出される静電容量の変化量は素手の操作時と比較して小さくなる。このため手袋の装着時でもタッチオン操作を検出可能とするためには、閾値を素手の操作時の設定値よりも小さい値に設定する必要がある。しかしながら閾値を小さくすると、タッチオン操作を誤検出する可能性が高まる。具体的には、操作中の指に追従する他の指がタッチパッドに接近した場合や、無意識にタッチパッドに指を近づけてしまったような場合に、静電容量センサで検出される静電容量の変化量が閾値以上となる状況が生じ易くなるため、タッチオン操作を誤検出し易くなる。
このように特許文献1に記載の入力装置では、ユーザの任意のタッチオン操作を検出できるように閾値を設定すると、タッチオン操作を誤検出し易くなる懸念がある。また静電容量センサで検出される静電容量の変化量は操作者(例えば運転者と同乗者)によっても異なるため、全ての操作者のタッチオン操作に対応できるように閾値を設定したような場合にも、同様にタッチオン操作を誤検出し易くなる懸念がある。
なお、このような課題は、静電容量センサで検出される静電容量の変化量に基づいてタッチオン操作を検出する入力装置に限らず、例えば操作部に付与される押圧力に基づいてタッチオン操作を検出する入力装置など、操作部への操作体の接触度合いを示すタッチ感度値に基づいてタッチオン操作を検出する各種入力装置に共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タッチオン操作の誤検出を抑制できる入力装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の入力装置は、操作部への操作体の接触度合いを表すタッチ感度値を検出する検出部と、前記タッチ感度値が閾値以上となることをもって前記操作部に対してタッチオン操作が行われたと判定し、前記タッチオン操作に基づく入力情報を取得する入力情報取得部と、を備え、前記入力情報取得部は、前記タッチ感度値が前記閾値以上の状態であるタッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値に応じた新たな閾値を設定し、前記新たな閾値が前記閾値の現在の設定値よりも大きい場合、前記閾値の現在の設定値に代えて前記新たな閾値を用いることを要旨とする。
タッチ感度値の小さいタッチオン操作を検出できるように閾値を設定した場合、ユーザがタッチ感度値の大きいタッチオン操作を行うと、検出部で検出されるタッチ感度値は閾値と比較して大幅に大きな値となる。このような場合、上記構成によれば、ユーザによってタッチ感度値の大きいタッチ操作が継続して行われると、その間に検出されたタッチ感度値に応じた新たな閾値が設定されるため、この新たな閾値は現在の設定値と比較して大きい値となる。よってこの場合、閾値の現在の設定値に代えて新たな閾値が用いられるため、閾値が大きくなる。これにより閾値が大きくなる分だけタッチ感度値が閾値を超えるような状況が生じ難くなるため、タッチオン操作の誤検出を抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の入力装置において、前記入力情報取得部は、前記新たな閾値の設定にあたり、前記タッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値の平均値を算出し、前記平均値に基づいて前記新たな閾値を設定することを要旨とする。
同構成によれば、タッチオン操作の検出を可能としつつ、その誤検出を抑制可能な新たな閾値を設定し易くなる。
この場合、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の入力装置において、前記入力情報取得部は、前記閾値の初期値として、前記操作部に対する操作体のタッチオン操作を判定可能な最小の閾値を用いる、といった構成を採用することが有効である。これにより閾値が初期値に設定されている場合には、タッチ感度値の小さいタッチオン操作を含め、任意のタッチオン操作を検出できる。よってユーザは任意のタッチオン操作を選択できるため、利便性が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の入力装置において、前記入力情報取得部は、前記タッチ感度値が前記初期値以上であって且つ、前記閾値以下である状態が継続したとき、前記閾値をその現在の設定値よりも小さくすることを要旨とする。
閾値が初期値よりも大きい値に設定された後、ユーザがタッチ感度値の小さいタッチオン操作を行った場合、検出部により検出されるタッチ感度値が閾値よりも小さくなることがある。この場合、入力情報取得部ではタッチオン操作を検出できない。この点、上記構成によれば、タッチ感度値が初期値以上であって且つ、閾値以下である状態が継続すると、閾値が現在の設定値よりも小さくなるため、タッチ感度値の小さいタッチオン操作を検出し易くなる。これにより、閾値が初期値よりも大きい値に設定された後にユーザがタッチ感度値の小さいタッチオン操作を行った場合でも、その操作を適切に検出できる。
この場合、請求項5に記載の発明のように、請求項4に記載の入力装置において、前記入力情報取得部は、前記閾値をその現在の設定値よりも小さくする際、前記閾値を前記初期値に戻す、といった構成を採用することが有効である。これにより閾値が初期値よりも大きい値に設定された後、ユーザがタッチ感度値の小さいタッチオン操作を行うと、閾値が初期値に戻るため、タッチ感度値の小さいタッチオン操作を、より的確に検出できる。
本発明の入力装置によれば、タッチオン操作の誤検出を抑制できる
本発明の入力装置の一実施形態についてその適用対象である操作装置が搭載された車両内部の斜視構造を示す斜視図。 実施形態の入力装置についてそのタッチパッドの概略構造を示す斜視図。 実施形態の操作装置についてその構成を示すブロック図。 実施形態の入力装置による閾値設定処理についてその手順を示すフローチャート。 実施形態の入力装置の動作例としてタッチ感度値の推移例を示すタイミングチャート。 本発明の入力装置の他の実施形態による閾値設定処理についてその手順を示すフローチャート。
以下、本発明の入力装置を、車両のエアコン装置やカーナビゲーション装置等を遠隔操作する操作装置に適用した一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。はじめに図1〜図3を参照して本実施形態の操作装置の概要を説明する。
図1に示すように、この操作装置は、車両のセンタークラスター3に設けられたディスプレイ1、及び車両のセンターコンソール4に設けられたタッチパッド2からなる。本実施形態では、タッチパッド2が操作部となる。
ディスプレイ1にはエアコン装置やカーナビゲーション装置等の操作に必要な各種項目が表示される。例えばカーナビゲーション装置で行き先検索を行う場合、ディスプレイ1には、五十音順に並べられた日本語のひらがな文字からなるアイコンや、それを選択するためのポインタ等が表示される。
タッチパッド2は、その操作面20がセンターコンソール4から露出するように設けられている。図2に示すように、タッチパッド2の底面側には基板21が設けられている。基板21には、複数の線状の静電容量センサ(検出部)22が格子状に配列されている。なお、基板21の長辺方向に平行に配列される静電容量センサ22の電極と、短辺方向に平行に配列される静電容量センサ22の電極とは電気的に絶縁されている。このような構成により、ユーザの指が操作面20に接触すると、複数の静電容量センサ22のうち、指の接触位置に対応する静電容量センサ22で検出される静電容量が変化する。そして図3に示すように、各静電容量センサ22の出力は制御装置5に取り込まれている。
制御装置5は、各静電容量センサ22の出力に基づいてユーザの入力情報を取得する。具体的には、制御装置5は各静電容量センサ22の出力を所定周期で取り込み、各静電容量センサ22で検出される静電容量の変化量に基づいてタッチ感度値Csを取得する。タッチ感度値Csはタッチパッド2への指の接触度合いを表すものであり、本実施形態では各静電容量センサ22で検出される静電容量の変化量の最大値をタッチ感度値Csとしている。制御装置5は、タッチ感度値Csが閾値Cth以上となることをもってタッチパッド2に対してタッチオン操作が行われたと判定する。制御装置5は、タッチオン操作を検出した場合、各静電容量センサ22で検出される静電容量の変化量に基づいてタッチパッド2における指の接触位置(タッチ位置)を検出する。またタッチ感度値Csが閾値Cth以上の状態であるタッチオン状態が継続している間、タッチ位置を所定周期で検出する。さらに制御装置5は、各静電容量センサ22で検出される静電容量の変化態様に基づいてタッチパッド2に対してユーザが行う各種操作、例えばタップ操作やダブルタップ操作等も検出する。そして制御装置5は、タッチパッド2に対する各種操作やタッチ位置に基づいてユーザの入力情報を取得する。このように本実施形態では制御装置5が入力情報取得部となっており、この制御装置5とタッチパッド2とにより入力装置6が構成される。
制御装置5は、ユーザの入力情報に基づいてディスプレイ1の表示を変化させる。また制御装置5は、ユーザの入力情報に基づいてエアコン装置8やカーナビゲーション装置9への要求内容を判断し、その内容をCAN(Controller Area Network)などの車内ネットワーク7を通じてエアコン装置8やカーナビゲーション装置9に通知する。エアコン装置8及びカーナビゲーション装置9は、制御装置5からの要求を受信すると、それに応じた動作を行う。
このような構成からなる操作装置によれば、ユーザはディスプレイ1の表示を見ながらタッチパッド2を指で操作するだけでエアコン装置8やカーナビゲーション装置9を遠隔操作することができる。
一方、制御装置5はタッチ感度値Csを所定周期でメモリ5aに記憶しており、このメモリ5aに記憶されたタッチ感度値Csの時系列的なデータに基づいて閾値Cthを可変設定する。次に図4を参照して、制御装置5により実行される閾値設定処理について説明する。なお図4に示す処理は、例えば車両のアクセサリスイッチがオンされたときなど、入力装置6の電源投入時に実行される。
図4に示すように、制御装置5は、はじめに、閾値Cthを初期値αに設定する(ステップS1)。初期値αは、例えば手袋装着時のタッチオン操作など、タッチ感度値Csの小さい任意のタッチオン操作を検出できるように、タッチパッド2への指の接触を判定可能な最小の閾値に実験などを通じて予め設定され、その値がメモリ5aに記憶されている。次に制御装置5は、タッチ感度値Csが閾値Cth以上であるか否かを判断し(ステップS2)、タッチ感度値Csが閾値Cth以上である場合(ステップS2:YES)、タッチパッド2に対してタッチオン操作が行われたと判定する。この場合、制御装置5は、タッチオン状態が所定時間T1以上継続したか否かを判断する(ステップS3)。ステップS3の判断処理は、具体的には、タッチ感度値Csが閾値Cth以上である状態を所定時間T1以上維持したか否かを判断することにより行われる。制御装置5は、タッチオン状態が所定時間T1以上継続した場合(ステップS3:YES)、その間に検出されたタッチ感度値Csの時系列的なデータをメモリ5aから読み込み、それらの平均値Cavgを算出する(ステップS4)。そしてタッチ感度値の平均値Cavgの半分の値「Cavg/2」が閾値Cthよりも大きいか否かを判断し(ステップS5)、「Cavg/2」が閾値Cthよりも大きい場合(ステップS5:YES)、閾値Cthを「Cavg/2」に設定する(ステップS6)。こうして閾値Cthが変更される。
また制御装置5は、ステップS6の処理を実行した場合、あるいはステップS2,S3、及びS5のいずれかの処理で否定判断した場合には、タッチ感度値Csが初期値α及び閾値Cthに対して「α≦Cs≦Cth」なる条件を所定時間T2以上継続して満たしたか否かを判断する(ステップS7)。そして制御装置5は、タッチ感度値Csが「α≦Cs≦Cth」なる条件を所定時間T2以上継続して満たした場合には(ステップS7:YES)、ステップS1の処理に戻って閾値Cthを初期値αに戻した後、ステップS2以降の処理を実行する。これに対し、タッチ感度値Csが「α≦Cs≦Cth」なる条件を所定時間T2以上満たしていない場合には(ステップS7:NO)、ステップS2の処理に戻り、それ以降の処理を実行する。
なお図4に示す処理は、車両のアクセサリスイッチがオフされたときなど、入力装置6の電源遮断時に中断される。
次に図5を参照して本実施形態の入力装置6の動作例(作用)を説明する。
図5に示すように、ユーザが時刻t0で車両のアクセサリスイッチをオンしたとすると、この時点で入力装置6に電源が投入されるため、制御装置5は時刻t0で閾値Cthを初期値αに設定する。よってこのとき、入力装置6は、手袋着用時のタッチオン操作など、タッチ感度値Csの小さいタッチオン操作を含む任意のタッチオン操作を検出できる状態となっている。
その後、時刻t1でユーザが素手でタッチパッド2の操作を開始したとする。このときタッチパッド2への指の接近に伴ってタッチ感度値Csが増加し、時刻t2でタッチ感度値Csが閾値Cth(=α)以上になると、この時点で制御装置5がタッチオン操作を検出する。そして制御装置5は、時刻t2以降、タッチ感度値Csが閾値Cth以上を維持しているか否かを監視することで、タッチオン状態が継続しているか否かを監視する。その後、時刻t2から所定時間T1が経過する時刻t3までの間、タッチオン状態が継続すると、制御装置5は、その間に検出されたタッチ感度値の平均値Cavgを算出し、その半分の値「Cavg/2」を閾値Cthに設定する。このため、その後にユーザがタッチパッド2の操作を止めることによりタッチ感度値Csが減少した場合、制御装置5は、タッチ感度値Csが「Cavg/2」未満となる時刻t4でタッチオフ操作を検出する。なおタッチオフ操作とは、ユーザがタッチパッドから指を離す操作を示す。
このように閾値Cthが初期値αから「Cavg/2」に変更されることにより、仮に時刻t5でユーザが無意識に指をタッチパッド2に近づけたとき、タッチ感度値Csが僅かに大きくなったような場合でも、タッチ感度値Csが閾値Cthを超えるような状況が生じ難くなる。またタッチパッド2を操作中の指に追従する他の指の動きやノイズなどに起因してタッチ感度値Csが閾値Cthを超えるような状況も生じ難くなるため、制御装置5がタッチオン操作を誤検出し難くなる。これに対し、時刻t6でユーザが再び素手でタッチパッド2を操作した場合には、タッチ感度値Csが「Cavg/2」以上となるため、制御装置5はタッチオン操作を適切に検出できる。
またその後にユーザが時刻t7で手袋を装着した状態でタッチパッド2の操作を開始したとする。このとき、タッチパッド2への指の接近に伴ってタッチ感度値Csが増加するが、タッチ感度値Csは閾値Cthには達しない。この場合、制御装置5は、時刻t8から所定時間T2が経過する時刻t9までの間、タッチ感度値Csが初期値α以上であって且つ、閾値Cth以下である状態が継続すると、時刻t9で閾値Cthを初期値αに戻す。これによりタッチ感度値Csが閾値Cth(=α)以上となるため、制御装置5はタッチオン操作を検出できる。このように本実施形態では、閾値Cthが初期値αよりも大きい値に設定された後、ユーザが手袋を装着してタッチパッド2を操作したような場合でも、タッチオン操作を適切に検出できる。またタッチパッド2の操作者が例えば運転者から同乗者に変わったような場合にもタッチオン操作を適切に検出できる。
以上説明したように、本実施形態の入力装置6によれば以下の効果が得られる。
(1)制御装置5では、タッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値の平均値Cavgを算出することとした。そして、その半分の値「Cavg/2」が閾値Cthの現在の設定値よりも大きい場合、閾値Cthを「Cavg/2」に設定することとした。これにより閾値Cthが大きくなる分だけタッチオン操作の誤検出を抑制できる。
(2)制御装置5では、入力装置6への電源投入時に閾値Cthを初期値αに設定することとした。また初期値αを、タッチパッド2への指の接触を判定可能な最小の閾値に設定することとした。これにより入力装置6では、電源投入直後の初期状態にあるとき、手袋装着時のタッチオン操作等、タッチ感度値Csの小さいタッチオン操作を含む任意のタッチオン操作を検出できる。よってユーザは任意のタッチオン操作を選択できるため、利便性が向上する。
(3)制御装置5では、タッチ感度値Csが初期値α以上であって且つ、閾値Cth以下である状態が継続したとき、閾値Cthを初期値αに戻すこととした。これにより、ユーザが素手でタッチパッド2を一旦操作した後、手袋を装着してタッチパッド2を操作したような場合でもタッチオン操作を適切に検出できる。
(4)入力装置6では、タッチパッド2にユーザの指が接触した際に静電容量センサ22で検出される静電容量の変化量をタッチ感度値Csとして用いることとした。これによりタッチ感度値Csを簡単且つ的確に検出できる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、入力装置6への電源投入時に閾値Cthを初期値αに設定することとしたが、タッチオン操作が行われた時点で閾値Cthを初期値αに設定してもよい。詳しくは図6に示すように、制御装置5は、はじめに、タッチ感度値Csが閾値Cth以上であるか否かを監視し(ステップS10)、タッチ感度値Csが閾値Cth以上となった場合(ステップS10:YES)、すなわちタッチオン操作が行われた場合、閾値Cthを初期値αに設定する(ステップS1)。以降、制御装置5は、図4に例示したステップS3〜S6の処理を上記実施形態と同様に実行する。そしてステップS6の処理を実行した場合、あるいはステップS3及びS5のいずれかの処理で否定判断した場合には、タッチ感度値Csが閾値Cth以上であるか否かを再度監視し(ステップS11)、タッチ感度値Csが閾値未満となった場合(ステップS11:NO)、すなわちタッチオフ操作が行われた場合、一連の処理を終了する。このような処理によれば、ステップS6の処理で閾値Cthが「Cavg/2」に設定された後にタッチオフ操作が行われた場合、閾値Cthは、初期値αよりも大きい「Cavg/2」に設定されたままの状態となる。これによりユーザが無意識に指をタッチパッド2に近づけたような場合でも、タッチ感度値Csが閾値Cthを超えるような状況が生じ難くなるため、制御装置5がタッチオン操作を誤検出し難くなる。また、その後のユーザのタッチオン操作に伴ってタッチ感度値Csが閾値Cth以上になれば、閾値Cthが初期値αに戻る。このため、タッチオン操作開始時には、タッチ感度値Csの小さいタッチオン操作を検出し易くなる。
・図4に例示した処理ではステップS7の処理を割愛してもよい。この場合、制御装置5は、ステップS6の処理を実行したとき、あるいはステップS2,S3、及びS5のいずれかの処理で否定判断したとき、ステップS2の処理に戻ればよい。
・図4に例示したステップS6の処理では、新たな閾値Cthを「Cavg/2」に設定することとしたが、これに代えて、例えば新たな閾値Cthを「Cavg/3」などに設定してもよい。要は、タッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値の平均値Cavgを算出し、算出された平均値Cavgに基づいて新たな閾値Cthを設定するものであればよい。
・図4に例示したステップS6の処理では、閾値Cthを「Cavg/2」に設定する処理に代えて、閾値Cthを所定値だけ僅かに増加させる処理を実行してもよい。これにより入力装置6では、タッチオン操作が徐々に検出され難くなるため、タッチパッド2の操作感の急変を抑制できる。よってユーザの違和感を払拭できる。同様に、制御装置5では、ステップS7の処理でタッチ感度値Csが「α≦Cs≦Cth」なる条件を所定時間T2以上満たした場合(ステップS7:YES)、閾値Cthを所定値だけ僅かに減少させる処理を実行してもよい。
・上記実施形態では、タッチオン状態が所定時間T1以上継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値Csの平均値Cavgの半分の値「Cavg/2」を新たな閾値Cthとして用いることとした。これに代えて、例えばタッチオン状態が所定時間T1以上継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値Csの最大値を新たな閾値Cthとして用いてもよい。要は、タッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値Csに基づいて新たな閾値Cthを設定するものであればよい。
・上記実施形態では、閾値Cthの初期値αを、タッチパッド2への指の接触を判定可能な最小の閾値に設定したが、初期値αの値は適宜変更可能である。
・上記実施形態では、タッチ位置の検出のためにタッチパッド2に複数の静電容量センサ22を設けたが、タッチパッド2に対するタッチオン操作を検出するだけでよい場合には、静電容量センサを一つだけ設けてもよい。またこの場合、一つの静電容量センサで検出される静電容量の変化量をタッチ感度値Csとしてそのまま用いてもよい。
・上記実施形態では、タッチ感度値Csを検出する検出部として静電容量センサ22を用いたが、検出部はこれに限らない。例えば所定の操作部に付与される押圧力を検出する圧力センサを検出部として利用し、圧力センサにより検出される押圧力に基づいてタッチ感度値Csを検出してもよい。なお圧力センサを利用した入力装置では、素手の操作と手袋装着時の操作とで押圧力が異なるということは生じ難いが、操作者(例えば運転者と同乗者)によって押圧力が異なるという状況は生じ得る。このため圧力センサの検出値に対して設定されるタッチオン操作の閾値を、全ての操作者に対応できるように設定したような場合にタッチオン操作を誤検出し易くなる懸念がある。このため上記実施形態に準じた構成を採用することで、同様にタッチオン操作の誤検出を抑制できる。 ・上記実施形態では、本発明の入力装置を、車両のエアコン装置8やカーナビゲーション装置9等を遠隔操作する操作装置に適用したが、本発明の入力装置は車載機以外の機器にも適用可能である。例えばパーソナルコンピュータや携帯用機器、テレビジョン受像機を遠隔操作するリモートコントローラなどの機器にも適用可能である。
<付記>
次に、上記実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)前記入力情報取得部は、前記新たな閾値を前記平均値の半分の値に設定することを特徴とする入力装置。同構成によれば、タッチオン操作の検出を可能としつつ、その誤検出を抑制可能な新たな閾値を設定し易くなる。
(ロ)前記入力情報取得部は、電源投入時に前記閾値を前記初期値に設定することを特徴とする入力装置。同構成によれば、電源投入が行われる都度、閾値が初期値に設定されるため、電源投入直後はタッチ感度値の小さいタッチオン操作を検出し易くなる。よって電源投入直後はユーザが任意のタッチオン操作を選択できるため、利便性が向上する。
(ハ)前記入力情報取得部は、前記操作部のタッチオン操作を検出したとき、前記閾値を前記初期値に設定することを特徴とする入力装置。同構成によれば、操作部に対してタッチオン操作が行われたとき、閾値が初期値に設定されるため、タッチオン操作開始時はタッチ感度値の小さいタッチオン操作を検出し易くなる。よってタッチオン操作開始時はユーザが任意のタッチオン操作を選択できるため、利便性が向上する。
(ニ)前記検出部は、前記操作部に設けられる静電容量センサからなり、前記操作部に操作体が接触した際に前記静電容量センサで検出される静電容量の変化量を前記タッチ感度値として検出することを特徴とする入力装置。同構成によれば、タッチ感度値を簡単且つ的確に検出できる。
2…タッチパッド(操作部)、5…制御装置(入力情報取得部)、6…入力装置、22…静電容量センサ(検出部)。

Claims (5)

  1. 操作部への操作体の接触度合いを表すタッチ感度値を検出する検出部と、
    前記タッチ感度値が閾値以上となることをもって前記操作部に対してタッチオン操作が行われたと判定し、前記タッチオン操作に基づく入力情報を取得する入力情報取得部と、を備え、
    前記入力情報取得部は、前記タッチ感度値が前記閾値以上の状態であるタッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値に応じた新たな閾値を設定し、前記新たな閾値が前記閾値の現在の設定値よりも大きい場合、前記閾値の現在の設定値に代えて前記新たな閾値を用いる
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 請求項1に記載の入力装置において、
    前記入力情報取得部は、前記新たな閾値の設定にあたり、前記タッチオン状態が継続したとき、その間に検出されたタッチ感度値の平均値を算出し、前記平均値に基づいて前記新たな閾値を設定する
    ことを特徴とする入力装置。
  3. 請求項1又は2に記載の入力装置において、
    前記入力情報取得部は、前記閾値の初期値として、前記操作部に対する操作体のタッチオン操作を判定可能な最小の閾値を用いる
    ことを特徴とする入力装置。
  4. 請求項3に記載の入力装置において、
    前記入力情報取得部は、前記タッチ感度値が前記初期値以上であって且つ、前記閾値以下である状態が継続したとき、前記閾値をその現在の設定値よりも小さくする
    ことを特徴とする入力装置。
  5. 請求項4に記載の入力装置において、
    前記入力情報取得部は、前記閾値をその現在の設定値よりも小さくする際、前記閾値を前記初期値に戻す
    ことを特徴とする入力装置。
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