JP2014056135A - フェルールとカシメリングとの係止構造、光コネクタ、及び光コネクタの製造方法 - Google Patents

フェルールとカシメリングとの係止構造、光コネクタ、及び光コネクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光コネクタの製造効率を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】光コネクタ10は、光ケーブル15の端部においてシース14の外周にカシメリング23を圧着する圧着工程と、光ファイバー13の先端にフェルール16を固定する固定工程と、フェルール16とカシメリング23とを係止部29によって係止する係止工程と、フェルール16が内部に配されるフード部11を有すると共に開口部21を有するアッパーハウジング17の開口部21の内部に、フェルール16とカシメリング23とが係止部29によって係止された状態でフェルール16及びカシメリング23を組み付けて、フェルール16をフード部11内の仮位置に保持する組み付け工程と、フェルール16とカシメリング23との間の係止を解除してフェルール16をフード部11内の正規位置に保持させる解除工程と、を実行することにより製造される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバーの先端に取り付けられるフェルールとこのフェルールに係止されるカシメリングとの係止構造、フェルールとカシメリングとを備えた光コネクタ、及び光コネクタの製造方法に関する。
従来、光コネクタとして特許文献1に記載のものが知られている。この光コネクタは、相手側コネクタが嵌合されるフード部を備えたコネクタハウジングの内部に、光ケーブルの端部から突出する光ファイバーの先端に固定されたフェルールを収容してなる。フェルールは、フード部内に配される前軸部と、前軸部から後方に延びる後軸部と、前軸部と後軸部との境界部分においてフェルールの径方向の外方に突出するフランジ部と、を備える。
後軸部にはコイルばねが外嵌されている。前軸部及び後軸部には光ファイバーが挿通されている。光ケーブルは、光ファイバーの外周を包囲するシースを有しており、このシースの端部にはカシメリングが外嵌されている。
コネクタハウジングにはばね押さえ部が形成されており、このばね押さえ部に対してコイルばねの後端が前方から当接している。また、コイルばねの前端はフェルールのフランジ部に後方から当接している。これにより、フェルールはコイルばねにより前方に付勢されて、フード部内の正規位置に保持されている。
特開2012−83442号公報
上記の構成においては、光ケーブルのシースの端部と、フェルールの後軸部の後端部との間の領域においては、光ファイバーが露出した状態になっている。このため、光ファイバーの先端に固定されたフェルールを、コネクタハウジングのフード部内に収容する工程においては、露出した状態になっている光ファイバーが破損することを抑制するために、光ファイバーに対して力が過度に加わらないように相当に注意しながら作業を行う必要がある。この結果、光コネクタの組み付け作業の効率が低下することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、光コネクタの製造効率を向上させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、光コネクタの製造方法であって、光ファイバーの外周を包囲するシースを備えた光ケーブルの端部において前記シースの外周にカシメリングを圧着する圧着工程と、前記光ケーブルの前記端部から突出する前記光ファイバーの先端にフェルールを固定する固定工程と、前記フェルールと前記カシメリングとを係止部によって係止する係止工程と、前記フェルールが内部に配されるフード部を有すると共に開口部を有する第1コネクタハウジングの前記開口部の内部に、前記フェルールと前記カシメリングとが前記係止部によって係止された状態で前記フェルール及び前記カシメリングを組み付けて、前記フェルールを前記フード部内の仮位置に保持する組み付け工程と、前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除して前記フェルールを前記フード部内の正規位置に保持させる解除工程と、を実行する。
本発明によれば、フェルールとカシメリングとが係止部によって係止された状態で、フェルール、カシメリング及び光ケーブルを第1コネクタハウジングに組み付けることができるので、光ファイバーに過度の力が加わることを抑制できる。これにより、光ファイバーに過度の力が加わらないように配慮しながら作業しなくてもよいので、光コネクタの製造効率を向上させることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。前記開口部を塞ぐ第2コネクタハウジングは、前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除する解除部を備え、前記第1コネクタハウジングに前記第2コネクタハウジングを組み付けて前記開口部を塞ぐ閉止工程を実行する際に、前記解除工程を実行することが好ましい。
上記の態様によれば、第1コネクタハウジングの開口部を塞ぐ閉止工程を実行することにより、フェルールとカシメリングとの係止を解除することができるので、閉止工程と解除工程とを別工程で行う場合に比べて、製造工程を少なくすることができる。この結果、光コネクタの製造効率を向上させることができる。
前記フェルールは、付勢部材によって前記仮位置から前記正規位置へ向かう方向に付勢されており、前記解除工程を実行すると、前記フェルールは前記付勢部材によって前記仮位置から前記正規位置に移動することが好ましい。
上記の態様によれば、係止が解除されたフェルールを正規位置に移動させる工程が不要になるので、光コネクタの製造効率を向上させることができる。
また、本発明は、フェルールとカシメリングとの係合構造であって、光ファイバーの外周を包囲するシースを備えた光ケーブルの端部から突出する前記光ファイバーの先端に固定されたフェルールと、前記シースの外周に圧着されたカシメリングと、前記フェルールと前記カシメリングとを係止する係止部と、を備える。
本発明によれば、フェルールとカシメリングとを係止することができるので、光ケーブルの端部とフェルールとの間において露出された光ファイバーに過剰な力が加わることを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。前記係止部は前記カシメリングから前記フェルールに延びて形成されており、前記係止部の前記フェルール側の端部には前記フェルールと係合する係合部が形成されており、前記フェルールには前記係合部に対応する位置に被係合部が形成されていることが好ましい。
上記の態様によれば、係止部がカシメリングと別部材である場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。
また、本発明は、光コネクタであって、フェルールとカシメリングとの係止構造が収容された開口部を備えた第1コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに組み付けられて前記開口部を塞ぐ第2コネクタハウジングと、を備え、前記第2コネクタハウジングには、前記第1コネクタハウジングに組み付けた状態で前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除する解除部が形成されている。
本発明によれば、第2コネクタハウジングを第1コネクタハウジングに組み付けることによりフェルールとカシメリングとの間の係止を解除することができるので、閉止工程と解除工程とを別工程で行う場合に比べて、製造工程を少なくすることができる。この結果、光コネクタの製造効率を向上させることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。前記第1コネクタハウジングには前記解除部によって前記フェルールと前記カシメリングとの係止が解除された状態の前記係止部が収容される退避部が形成されていることが好ましい。
上記の態様によれば、係止部は退避部に収容されるので、係止部が他の部品と干渉することを抑制することができる。
本発明によれば、光コネクタの製造効率を向上させることができる。
図1は本発明の実施形態1に係る光コネクタを示す側面図である。 図2は光コネクタを示す平面図である。 図3は光コネクタを示す断面図である。 図4はアッパーコネクタを示す底面図である。 図5はアッパーコネクタとロアコネクタとを示す側面図である。 図6はカシメリングとフェルールとを示す斜視図である。 図7はフェルールとカシメリングとの係合構造を示す平面図である。 図8はフェルールとカシメリングとの係合構造を示す側面図である。 図9はロアハウジングを示す平面図である。 図10はロアハウジングを示す正面図である。 図11は閉止工程が完了する前の状態を示す光コネクタの断面図である。 図12は光コネクタを示す分解斜視図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1について、図1ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態に係る光コネクタ10は、図示しない相手側コネクタが嵌合するフード部11を備えた合成樹脂製のコネクタハウジング12を備える。コネクタハウジング12の内部には、光ファイバー13の先端に固定されたフェルール16が収容されるようになっている。以下の説明においては、図1における左方を前方とし、右方を後方とする。また、図1における上方を上方とし、下方を下方とする。また、図2における上方を右方とし、下方を左方とする。
(コネクタハウジング12)
図1に示すように、コネクタハウジング12は合成樹脂製であって、アッパーハウジング17(第1コネクタハウジングに相当)と、このアッパーハウジング17に下方から組み付けられるロアハウジング18(第2コネクタハウジングに相当)と、を備える。アッパーハウジング17の側壁の外面に形成されたロック部19と、ロアハウジング18の側壁に弾性変形可能に形成されたロック受け部20とが、弾性的に係合することにより、アッパーハウジング17とロアハウジング18とが組み付けられている。
図2に示すように、コネクタハウジング12の後端部からは、左右方向に並ぶ2つの光ケーブル15,15が、後方に導出されている。
図3に示すように、アッパーハウジング17の前端部には、図示しない相手側コネクタが嵌合する2つのフード部11,11が、左右方向に並ぶと共に前方に開口して形成されている。
図4に示すように、フード部11の後方には、下方に開口する開口部21が形成されている。この開口部21内には、図3に示すように、フェルール16、コイルばね22(付勢部材に相当)、光ファイバー13、カシメリング23、光ケーブル15が収容されている。この開口部21は、図5に示すように、アッパーハウジング17に対して下方(矢線Aで示す方向)から、ロアハウジング18が組み付けられることにより塞がれるようになっている。
(フェルール16)
図3に示すように、フード部11の内部にはフェルール16が配されている。詳細には、フード部11の内部にはフェルール16の前軸部24が配されている。前軸部24は円筒形状をなしている。
図6に示すように、前軸部24の後方には後軸部25が後方に延びて形成されている。後軸部25の断面形状は多角形状をなしている。本実施形態では、正方形の角部が面取りされた六角形状をなしている。後軸部25にはコイルばね22が外嵌されるようになっている。後軸部25の外形状は、コイルばね22の内径よりも小さく設定されている。
前軸部24と後軸部25との境界部分には、前軸部24及び後軸部25径方向の外方に突出したフランジ部26が形成されている。フランジ部26の前面にはテーパ面27が形成されており、フランジ部26の後面には切り立ったばね受け面28が形成されている。フランジ部26の断面形状は略正方形状をなしている。フランジ部26の外形状は、コイルばね22の外径よりも大きく設定されている。フランジ部26の側面には後述する係止部29の係合部30が係合する係合孔31(被係合部に相当)が陥没して形成されている。
前軸部24及び後軸部25には前後方向に貫通する貫通孔32が形成されている。この貫通孔32内には光ファイバー13が挿通されて固定されている。光ファイバー13は、フェルール16に対して、接着剤等の公知の手法により固定されている。なお、フェルール16は、合成樹脂製であってもよく、また、ジルコニアなどのセラミックス製の前軸部24及び後軸部25に、金属製あるいは樹脂製のフランジ部26を取り付けた構成としてもよい。
(光ケーブル15)
光ケーブル15は、光ファイバー13の外周を包囲するシース14を備える。シース14は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種合成樹脂材料により形成されている。シース14の先端部が剥ぎ取られることにより光ファイバー13がシース14の端部から突出して露出している。この光ファイバー13の先端に上記したフェルール16が外嵌されている。
(カシメリング23)
シース14の端部には金属製のカシメリング23が、シース14の外面に対して外側から圧着されている。カシメリング23を構成する金属としては、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。カシメリング23は、比較的に外径の大きな径大部33と、径大部33よりも後方に形成されて、径大部33よりも外径が小さな径小部34と、を備える。径大部33及び径小部34は略円筒形状をなしている。径大部33には、前方に延びる細長い板状をなす一対の係止部29が形成されている。各係止部29の先端には、内側に曲げられた係合部30が形成されている。この係合部30は、図6に示されたフェルール16の係合孔31の内部に進入して、係合孔31の内面と係合するようになっている。
(係止構造35)
図7及び図8に、フェルール16とカシメリング23との係止構造35を示す。カシメリング23から前方に延びる係止部29の係合部30が、フェルール16のフランジ部26に形成された係合孔31の内部に進入して係合孔31の内壁面と係合することにより、フェルール16とカシメリング23とが係止されるようになっている。これにより、フェルール16とカシメリング23とが相対的に移動することが抑制されるようになっている。詳細には、フェルール16とカシメリング23とが前後方向に離間又は接近するように移動することが抑制されると共に、フェルール16とカシメリング23とが前後方向と交差する方向に離間又は接近するように移動することが抑制されるようになっている。フェルール16の後端部とシース14の前端部との間で露出する光ファイバー13の長さ寸法は、フェルール16とカシメリング23とが係止された状態において、露出した光ファイバー13が撓むように設定されている。
(コネクタハウジング12のフェルール16保持構造)
図3に示すように、フード部11の後壁には開口部21と連通する連通孔36が形成されている。この連通孔36内にフェルール16の前軸部24が挿入されるようになっている。フード部11の後壁の後面には、フェルール16のフランジ部26に形成されたテーパ面27に倣って形成されたフランジ部受け部37が形成されている。このフランジ部受け部37に後方からフランジ部26のテーパ面27が当接することにより、フェルール16がフード部11内の正規位置に保持されるようになっている。
(コネクタハウジング12のカシメリング23保持構造)
図3に示すように、ロアハウジング18の後端部寄りの位置には、カシメリング23の径小部34が収容される後側収容部38と、この後側収容部38の前方に形成されてカシメリング23の径大部33が収容される前側収容部39と、が形成されている。後側収容部38と前側収容部39との間には段差40が形成されており、この段差40に、径大部33が前方から当接することにより、カシメリング23が後方へ抜け止めされるようになっている。
図9に示すように、ロアハウジング18の底壁には、前側収容部39に対応する位置にロア側窓部41が底壁を貫通して形成されている。このロア側窓部41の内部に径大部33が嵌入するようになっている。
また、図4に示すように、アッパーハウジング17の上壁には、アッパーハウジング17にロアハウジング18が組み付けられた状態において、ロアハウジング18の前側収容部39に対応する位置に、アッパー側窓部42が上壁を貫通して形成されている。このアッパー側窓部42の内部に径大部33が嵌入するようになっている。
(コネクタハウジング12のコイルばね22保持構造)
図3に示すように、ロアハウジング18にはコイルばね22の後端部が前方から当接するばね押さえ部43が、ロアハウジング18の底壁から突出して形成されている。図9及び図10に示すように、ばね押さえ部43は、前方から見て略U字状に形成されている。ばね押さえ部43の形状は、コイルばね22の外形状よりも大きく形成されている。また、略U字状をなすばね押さえ部43によって下方が囲まれると共に上方が開放された空間内には、光ファイバー13が挿通されるようになっている。
コイルばね22の後端部がばね押さえ部43に前方から当接すると共に、コイルばね22の前端部がフェルール16のフランジ部26に形成されたばね受け面28に後方から当接することにより、コイルばね22はフェルール16を前方に付勢するようになっている。フェルール16は、コイルばね22に前方に付勢されることにより、フード部11内の正規位置に保持されるようになっている。
(退避部44)
図3に示すように、コネクタハウジング12には、開口部21の前端部寄りの位置であって、且つ、係止部29の前端部に対応する位置に、係止部29の前端部の左右両側方に陥没して、係止部29の前端部に形成された係合部30がコイルばね22と干渉することを避ける退避部44が形成されている。退避部44の陥没寸法は、退避部44の内部に係止部29の前端部が退避した状態では、係合部30がコイルばね22と離間するように設定されている。
(仮位置)
図11に示すように、フェルール16とカシメリング23とが係止部29によって係止された状態では、フェルール16とカシメリング23との係止構造35は、コネクタハウジング12の開口部21内において仮位置に保持される。仮位置においては、カシメリング23の径小部34は後側収容部38に収容されている。また、カシメリング23の径大部33は、前側収容部39に収容されると共に、ロア側窓部41、及びアッパー側窓部42内に嵌り込むようになっている。また、フェルール16とカシメリング23との係止構造35が仮位置に保持された状態において、前軸部24は、連通孔36内に挿通されてフード部11内に位置している。
係止部29の、カシメリング23の前端部から前方へ突出する寸法は、係合部30がフェルール16の係合孔31に係合した状態において、フランジ部26のテーパ面27と、アッパーハウジング17のフランジ部受け部37とが前後方向に離間するように設定されている。
(解除部45)
図11に示すように、ロアハウジング18のばね押さえ部43には、ロアハウジング18をアッパーハウジング17に下方から組み付ける際に、係止部29に対して下方から当接して係止部29を拡開変形させることにより係合部30と係合孔31との係合を解除する解除部45が形成されている。図10に示すように、解除部45は、ばね押さえ部43の上端部において、角部が面取りされた傾斜面として形成されている。
図3に示すように、係止部29が解除部45の側面に当接した状態においては、一対の係止部29は左右方向に拡開変形されるようになっている。これにより、係合部30と係合孔31との係合が解除されるようになっている。拡開変形された係止部29は退避部44内に収容されることにより、コイルばね22との干渉が回避されるようになっている。
(光コネクタ10の製造工程)
続いて、本実施形態に係る光コネクタ10の製造工程に一例について説明する。なお、光コネクタ10の製造工程は以下の説明に限定されない。
まず、光ケーブル15の端部においてシース14を剥がすことにより、光ファイバー13を露出させる皮剥ぎ工程を実行する。
次に、皮剥ぎされたシース14の端部にカシメリング23を外嵌させ、図示しない一対の金型で挟み付けることにより、カシメリング23をシース14の外周に圧着する圧着工程を実行する。
続いて、シース14の端部から突出した光ファイバー13の先端をフェルール16の貫通孔32内に挿入する。フェルール16の貫通孔32内には予め接着剤(図示せず)を充填しておく。また、予め、後軸部25にはコイルばね22を外嵌させておく。次いで、接着剤を硬化させる。接着剤としては例えば熱硬化性樹脂を用いることができる。その後、フェルール16の先端部分を研磨することにより、貫通孔32からはみ出した接着剤を除去してもよい。このようにして、光ファイバー13とフェルール16とを固定する固定工程を実行する。なお、上記した圧着工程と固定工程の順序は変更されてもよい。
続いて、フェルール16のフランジ部26に形成された係合孔31の内部に、カシメリング23の係止部29に形成された係合部30を嵌入させる係止工程を実行する。これにより、フェルール16とカシメリング23とが係止されるので、フェルール16とカシメリング23とが相対的に移動することが抑制される。
続いて、図12の矢線Bで示すように、アッパーハウジング17の後方から、開口部21内に、フェルール16とカシメリング23とが係止された状態の、フェルール16、コイルばね22、カシメリング23、及び光ケーブル15を挿入する。このとき、カシメリング23の径大部33をアッパー側窓部42内に嵌入させる。また、フェルール16の前軸部24を、フード部11の奥壁に形成された連通孔36内に後方から挿入する。このようにして組み付け工程が実行される。
続いて、図12の矢線Cで示すように、アッパーハウジング17の下方からロアハウジング18を組み付けて、アッパーハウジング17の開口部21を塞ぐ閉止工程を実行する。ロアハウジング18をアッパーハウジング17に組み付けると、アッパーハウジング17のロック部19と、ロアハウジング18のロック受け部20とが弾性的に係合することにより、アッパーハウジング17とロアハウジング18とが一体に組み付けられる。
上記の閉止工程において、図11に示すように、解除部45が係止部29に下方から当接する。すると、係止部29は、解除部45によってばね押さえ部43の側面へと案内されて、拡開変形する。これにより、係合部30が係合孔31から離脱する。フェルール16はコイルばね22によって前方に付勢されているので、係合部30と係合孔31との係合が解除されることにより、フェルール16は前方に移動する。この結果、図3に示すように、フェルール16はフード部11内の正規位置に保持される。このようにして解除工程が実行される。
拡開変形された係止部29は、図3に示すように退避部44内に収容されることにより、係合部30がコイルばね22に干渉することが抑制されるようになっている。以上により、光コネクタ10が完成する。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係る光コネクタ10の製造方法は、光ファイバー13の外周を包囲するシース14を備えた光ケーブル15の端部においてシース14の外周にカシメリング23を圧着する圧着工程と、光ケーブル15の端部から突出する光ファイバー13の先端にフェルール16を固定する固定工程と、フェルール16とカシメリング23とを係止部29によって係止する係止工程と、フェルール16が内部に配されるフード部11を有すると共に開口部21を有するアッパーハウジング17の開口部21の内部に、フェルール16とカシメリング23とが係止部29によって係止された状態でフェルール16、カシメリング23、及び光ケーブル15を組み付けて、フェルール16をフード部11内の仮位置に保持する組み付け工程と、フェルール16とカシメリング23との間の係止を解除してフェルール16をフード部11内の正規位置に保持させる解除工程と、を実行するものである。
本実施形態によれば、フェルール16とカシメリング23とが係止部29によって係止された状態で、フェルール16、カシメリング23及び光ケーブル15をアッパーハウジング17に組み付けることができるので、光ファイバー13に過度の力が加わることを抑制できる。これにより、光ファイバー13に過度の力が加わらないように配慮しながら作業しなくてもよいので、光コネクタ10の製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ10の製造方法においては、開口部21を塞ぐロアハウジング18は、フェルール16とカシメリング23との間の係止を解除する解除部45を備え、アッパーハウジング17にロアハウジング18を組み付けて開口部21を塞ぐ閉止工程を実行する際に、解除工程を実行するようになっている。
本実施形態によれば、アッパーハウジング17の開口部21を塞ぐ閉止工程を実行することにより、フェルール16とカシメリング23との係止を解除することができるので、閉止工程と解除工程とを別工程で行う場合に比べて、製造工程を少なくすることができる。この結果、光コネクタ10の製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ10の製造方法においては、フェルール16は、コイルばね22によって仮位置から正規位置へ向かう方向に付勢されており、解除工程を実行すると、フェルール16はコイルばね22によって仮位置から正規位置に移動するようになっている。
本実施形態によれば、係止が解除されたフェルール16を正規位置に移動させる工程が不要になるので、光コネクタ10の製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係るフェルール16とカシメリング23との係止構造35は、光ファイバー13の外周を包囲するシース14を備えた光ケーブル15の端部から突出する光ファイバー13の先端に固定されたフェルール16と、シース14の外周に圧着されたカシメリング23と、フェルール16とカシメリング23とを係止する係止部29と、を備える。
本実施形態によれば、フェルール16とカシメリング23とを係止することができるので、光ケーブル15の端部とフェルール16との間に露出された光ファイバー13に過剰な力が加わることを抑制できる。
また、本実施形態に係るフェルール16とカシメリング23との係止構造35では、係止部29はカシメリング23からフェルール16に延びて形成されており、係止部29のフェルール16側の端部にはフェルール16と係合する係合部30が形成されており、フェルール16には係合部30に対応する位置に係合孔31が形成されている。
本実施形態によれば、係止部29がカシメリング23と別部材である場合に比べて、部品点数を少なくすることができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ10は、フェルール16とカシメリング23との係止構造35が収容された開口部21を備えたアッパーハウジング17と、アッパーハウジング17に組み付けられて開口部21を塞ぐロアハウジング18と、を備え、ロアハウジング18には、アッパーハウジング17に組み付けた状態でフェルール16とカシメリング23との間の係止を解除する解除部45が形成されている。
本実施形態によれば、第2コネクタハウジングを第1コネクタハウジングに組み付けることによりフェルール16とカシメリング23との間の係止を解除することができるので、閉止工程と解除工程とを別工程で行う場合に比べて、製造工程を少なくすることができる。この結果、光コネクタ10の製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る光コネクタ10においては、アッパーハウジング17には解除部45によってフェルール16とカシメリング23との係止が解除された状態の係止部29が収容される退避部44が形成されている。
本実施形態によれば、係止部29は退避部44に収容されるので、係止部29が他の部品と干渉することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、閉止工程を行う過程において解除工程を実行する構成としたが、これに限られず、解除工程を実行した後に閉止工程を実行してもよい。
(2)本実施形態では、係止部29はカシメリング23に一体に形成される構成としたが、これに限られず、係止部29はカシメリング23と別部品であって、カシメリング23とフェルール16の双方に係止する構成としてもよい。
(3)光コネクタ10は、ロアハウジング18と別部品に構成された解除部45を有してもよい。
10…光コネクタ
11…フード部
13…光ファイバー
14…シース
15…光ケーブル
16…フェルール
17…アッパーハウジング(第1コネクタハウジング)
18…ロアハウジング(第2コネクタハウジング)
21…開口部
22…コイルばね(付勢部材)
23…カシメリング
29…係止部
30…係合部
31…係合孔(被係合部)
35…係止構造
44…退避部
45…解除部

Claims (7)

  1. 光ファイバーの外周を包囲するシースを備えた光ケーブルの端部において前記シースの外周にカシメリングを圧着する圧着工程と、
    前記光ケーブルの前記端部から突出する前記光ファイバーの先端にフェルールを固定する固定工程と、
    前記フェルールと前記カシメリングとを係止部によって係止する係止工程と、
    前記フェルールが内部に配されるフード部を有すると共に開口部を有する第1コネクタハウジングの前記開口部の内部に、前記フェルールと前記カシメリングとが前記係止部によって係止された状態で前記フェルール及び前記カシメリングを組み付けて、前記フェルールを前記フード部内の仮位置に保持する組み付け工程と、
    前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除して前記フェルールを前記フード部内の正規位置に保持させる解除工程と、を実行する光コネクタの製造方法。
  2. 前記開口部を塞ぐ第2コネクタハウジングは、前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除する解除部を備え、前記第1コネクタハウジングに前記第2コネクタハウジングを組み付けて前記開口部を塞ぐ閉止工程を実行する際に、前記解除工程を実行する請求項1に記載の光コネクタの製造方法。
  3. 前記フェルールは、付勢部材によって前記仮位置から前記正規位置へ向かう方向に付勢されており、前記解除工程を実行すると、前記フェルールは前記付勢部材によって前記仮位置から前記正規位置に移動する請求項1または請求項2に記載の光コネクタの製造方法。
  4. 光ファイバーの外周を包囲するシースを備えた光ケーブルの端部から突出する前記光ファイバーの先端に固定されたフェルールと、
    前記シースの外周に圧着されたカシメリングと、
    前記フェルールと前記カシメリングとを係止する係止部と、を備えたフェルールとカシメリングとの係止構造。
  5. 前記係止部は前記カシメリングから前記フェルールに延びて形成されており、前記係止部の前記フェルール側の端部には前記フェルールと係合する係合部が形成されており、
    前記フェルールには前記係合部に対応する位置に被係合部が形成されている請求項4に記載のフェルールとカシメリングとの係止構造。
  6. 請求項4または請求項5に記載されたフェルールとカシメリングとの係止構造が収容された開口部を備えた第1コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに組み付けられて前記開口部を塞ぐ第2コネクタハウジングと、を備え、
    前記第2コネクタハウジングには、前記第1コネクタハウジングに組み付けた状態で前記フェルールと前記カシメリングとの間の係止を解除する解除部が形成されている光コネクタ。
  7. 前記第1コネクタハウジングには前記解除部によって前記フェルールと前記カシメリングとの係止が解除された状態の前記係止部が収容される退避部が形成されている請求項6に記載の光コネクタ。
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