JP2014055722A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細化された水滴を安定して噴霧可能な二流体ノズルを備えた室外機を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、熱交換器13と、熱交換器13に向かう空気に水を噴霧する二流体ノズル22と、を備え、二流体ノズル22は、水を噴霧用空気と共に二流体ノズル22の外部に噴霧する噴霧部228と、噴霧部228に向けて水と噴霧用空気とを案内する内周面225aと、内周面225aに沿って水を螺旋状に旋回させる旋回手段230と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和装置の室外機に関する。
従来から、熱交換器に向かう空気に対して水を噴霧することによって熱交換器を冷却する空気調和装置の室外機として、特許文献1に記載のものが知られている。
この室外機は、熱交換器に向かう空気の流れにおいて熱交換器の上流側で且つ熱交換器から離れた位置に、空気と水を同時に噴射することによって粒径10μm以下の微細ミストを発生させる二流体ノズルを備えている。前記室外機では、前記二流体ノズルから噴射された微細ミストが熱交換器に到達する前に蒸発(気化)することによって熱交換器に向かう空気の温度を下げ、これにより、熱交換器が冷却される。
特開2008−128500号公報
しかしながら、上記の二流体ノズルでは、当該二流体ノズルに供給される水と空気の流量等によって、水滴の噴霧が断続的になったり、噴霧される水滴の径がばらついたりして、微細化された水滴が安定して噴霧されない場合があった。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、微細化された水滴を安定して噴霧可能な二流体ノズルを備えた室外機を提供することにある。
上記課題を解消すべく、本発明は、熱交換器(13)と、前記熱交換器(13)に向かう冷却用空気に水を噴霧する二流体ノズル(22)と、を備え、前記二流体ノズル(22)は、前記水を噴霧用空気と共に当該二流体ノズル(22)の外部に噴霧する噴霧部(228)と、前記噴霧部(228)に前記水と前記噴霧用空気とが流れる流路を形成する内周面(225a)と、前記内周面(225a)に沿って前記水を螺旋状に旋回させる旋回手段(230)と、を有する。
かかる構成によれば、二流体ノズル(22)において水が内周面(225a)に沿って螺旋状に旋回しつつ噴霧部(228)に案内されることにより、内周面(225a)に沿った環状流の状態で噴霧部(228)に到達した水(水膜)の周方向における厚さ(環状流における気相と液相の界面(51)と、内周面(225a)との間隔)分布のばらつき(偏り)が抑えられる。即ち、二流体ノズル(22)では、水と噴霧用空気が内周面(225a)に囲まれた空間内を噴霧部(228)に向かうため、水と噴霧用空気との各流量によっては噴霧用空気(気相)が内周面(225a)に囲まれた空間の中央部を流れ且つ水(液相)が内周面(225a)に沿って流れる環状流となる場合があり、このとき、旋回手段(230)が水を内周面(225a)に沿って螺旋状に旋回させて噴霧部(228)側に向かわせる。従って、水膜(内周面(225a)近傍の液相)の周方向における厚さ分布のばらつきが抑えられる。これにより、二流体ノズル(22)において、前記ばらつきに起因して発生する水滴の断続的な噴霧や噴霧される水滴の径のばらつきが抑制され、その結果、微細化された水滴が安定して噴霧される。尚、水膜の周方向における厚さ分布のばらつきには、周方向の一部にのみ水(水膜)が存在する場合も含まれる。
本発明に係る空気調和装置の室外機(10)においては、前記旋回手段(230)は、前記内周面(225a)に設けられた螺旋状の溝を含んでもよい。
このような内周面(225a)に螺旋状の溝(230)を設けるといった簡素な構成によっても、二流体ノズル(22)において、水(環状流となった水)を内周面(225a)に沿って螺旋状に旋回させつつ噴霧部(228)まで案内することができる。
また、前記噴霧部(228)は、前記内周面(225a)よりも小さな内径を有し且つ前記水と前記噴霧用空気とを前記二流体ノズル(22)の外部に噴霧する噴霧孔(229)を形成する噴霧孔規定面(228A)と、前記内周面(225a)と前記噴霧孔規定面(228A)とを連接し且つ前記内周面(225a)から前記噴霧孔規定面(228A)に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ面(228B)と、を有し、前記旋回手段(230)は、前記テーパ面(228B)に設けられた螺旋状の溝をさらに含んでもよい。
かかる構成によれば、内周面(225a)に沿って環状流となり且つ螺旋状に旋回させられつつ噴霧部(228)まで案内された水(水膜)が、続けてテーパ面(228B)においても螺旋状に旋回させられつつ噴霧孔(229)まで案内されることによって、内周面(225a)にのみ旋回手段(螺旋状の溝)(230)が設けられた構成に比べ、噴霧孔(229)により近い位置まで周方向における水膜の厚さ分布のばらつきが抑えられる。その結果、より確実に、微細化された水滴が安定して噴霧される。
また、前記流路内を前記噴霧部に向かう噴霧用空気の流れを旋回流にする空気流形成手段を備えてもよい。
かかる構成によれば、空気の流れによる遠心力によって水がより確実に内周面(225a)側に集められると共に、空気の旋回によっても水膜が内周面(225a)に沿って螺旋状に旋回し易くなるため、より確実に、微細化された水滴が安定して噴霧される。
以上より、本発明によれば、微細化された水滴を安定して噴霧可能な二流体ノズルを備えた室外機を提供することができる。
本実施形態に係る室外機を示す概略図である。 前記室外機における熱交換器及び噴霧ノズルの配置状態を示す斜視図である。 前記噴霧ノズルの縦断面図である。 (A)は前記噴霧ノズルの先端部の拡大断面図であり、(B)は、図4(A)のIV(B)―IV(B)位置における水案内管の拡大断面図である。 他実施形態に係る噴霧ノズルの縦断面図である。 他実施形態に係る噴霧ノズルの先端部の拡大断面図である。 他実施形態に係る旋回手段を説明するための図である。 空気流形成手段を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る室外機は、例えば、空気調和装置に用いられる。この空気調和装置は、図1及び図2に示される室外機と、図略の室内機と、これらを接続する図略の冷媒配管とを備えている。
室外機10は、ケース12と、熱交換器13と、送風機14と、圧縮機16と、温度センサ18と、噴霧装置20と、帯電機構(帯電部)30と、室外機制御部40と、を備える。熱交換器13、送風機14、圧縮機16、及び室外機制御部40は、ケース12内に配置されている。尚、図1では、説明の便宜のため、熱交換器13の一部と、噴霧装置20の一部と、帯電機構30の一部とが省略されている。また、図2では、噴霧装置20の噴霧ノズル22に接続される水用流路部240やエア用流路部260等が省略されている。
熱交換器13は、内部を冷媒が流れる伝熱管(図示省略)と、前記伝熱管が貫通する多数のプレートフィン(図示省略)と、を備える。この熱交換器13では、伝熱管の管壁とプレートフィンとを介して伝熱管内を流れる冷媒とプレートフィン同士の間を流れる外気(空気)との間で熱交換が行われる。本実施形態の熱交換器13は、例えば、クロスフィンコイル式の熱交換器であるが、これに限定されない。
この熱交換器13は、ケース12の底板12aから上方に向かって立設され、例えば、ケース12を構成する側面板12b及び背面板12cに沿うように平面視においてL字状又はU字状に配置されている。尚、ケース12の側面板12b及び背面板12cにおける熱交換器13と対向する領域には、外気がケース12内部に流入可能に開口(図示省略)が設けられている。
送風機14は、空気の流れを形成して熱交換器13に空気(冷却用空気)を供給(送風)するものであり、羽根車14aと、この羽根車14aを回転させるモータ(図示省略)とを備える。本実施形態の送風機14は、ケース12の天板12dに配置され、側面板12b及び背面板12cにおける熱交換器13と対向する領域に設けられた前記開口からケース12内に外気を引き込み、熱交換器13と熱交換した後の空気を天板12d側から上方に向けて排出する(図1の矢印参照)。尚、天板12dにおける送風機14(羽根車14a)が配置された位置には、ケース12の内部と外部とを連通する開口(図示省略)が設けられている。
送風機14としては、例えば、遠心送風機、軸流送風機、斜流送風機等が用いられるが、これらに限定されない。
圧縮機16は、当該圧縮機16の駆動によって、室外機10を備えた空気調和装置において冷媒を循環させる。
温度センサ18は、室外機制御部40に接続され、ケース12内に吸気される外気の温度を計測して計測結果に応じた外気温信号を出力する。
噴霧装置20は、空気調和装置の冷房運転時において熱交換器13を冷却するための水を噴霧することにより、熱交換器13に向かう(供給される)外気を冷却する。この熱交換器13に向かう外気の流れは、上記の送風機14の駆動によって形成されている。このように、噴霧装置20は、水を霧状に噴霧して熱交換器13を補助的(間接的)に冷却することによって、空気調和装置の冷房能力の向上を図ることができる。
この噴霧装置20は、複数の噴霧ノズル(二流体ノズル)22と、水供給機構24と、エア供給機構26と、を備える。本実施形態の室外機10では、各噴霧ノズル22に対して水供給機構24と、エア供給機構26と、帯電機構30とがそれぞれ接続されている。図1においては、一つの噴霧ノズル22と、この噴霧ノズル22に接続された水供給機構24、及びエア供給機構26を示しており、他の噴霧ノズル22及びこれに接続される水供給機構24、及びエア供給機構26の図示を省略している。これら他の噴霧ノズル22及びこれらに接続される水供給機構24、及びエア供給機構26の構成は、図1に示されるものと同様であるため説明を省略する。
各噴霧ノズル22は、熱交換器13を冷却するための水(水滴)を噴霧するノズルであり、図3にも示されるように、胴部220と、この胴部220の先端(水の流れ方向における下流側:本実施形態においては下端)に設けられるオリフィス部221と、を有する。
胴部220は、水案内管(水案内部)222と、空気案内管(空気供給部)224と、を有し、水供給機構24から供給される水、及びエア供給機構26から供給される空気(噴霧用空気)をオリフィス部221(詳しくは、噴霧部228)に案内する。
水案内管222は、水供給機構24から供給された水をオリフィス部221(噴霧部228)まで案内する流路を形成する。この水案内管222は、水をオリフィス部221(噴霧部228)まで案内する内周面225aを有する。詳しくは、水案内管222は、噴霧軸(図3における上下方向の軸)Cを周方向に囲む円柱面状の内周面225aと外周面225bとを有する管部材である。本実施形態の水案内管222は、例えば、内径が7mm、外径が9.5mm、噴霧軸C方向の長さが13mmである。そして、水案内管222は、内周面225aによって規定される内部空間(水流路)を通じて水をオリフィス部221(噴霧部228)まで案内する。本実施形態の水案内管222は、下方に設けられたオリフィス部221に向けて水を垂直下方に案内する。
この水案内管222の基端(水の流れ方向における上流端:本実施形態では上端)222bは後述の水用流路部240の下流端に接続される一方、先端(水の流れ方向における下流端:本実施形態では下端)222aはオリフィス部221(噴霧部228)に接続されている。また、水案内管222は、先端部に設けられた噴霧側部位222Aと、その上流側に設けられた空気導入部位222Bとを有する。
空気導入部位222Bは、エア供給機構26から供給された空気(噴霧用空気)を水案内管222内に導入する部位である。この空気導入部位222Bの管壁には、水案内管222の内側と外側とを連通する複数のエア導入孔223が形成され、このエア導入孔223を通じて水案内管222内に空気が導入(供給)される。本実施形態では、例えば、水案内管222の周方向において等間隔となるように形成された複数(図3に示す例では4箇所)のエア導入孔223、223、…を一組とし、この組みが水案内管222の噴霧軸C方向に等間隔となるように複数個所(図3に示す例では3箇所)に配置されている。
噴霧側部位222Aは、水案内管222における空気導入部位222Bより先端側の部位であり、水と空気(二流体)がオリフィス部221(噴霧部228)に向かって流れる部位(領域)である。本実施形態の噴霧側部位222Aでは、空気(気相)が水案内管222内(内部空間)の中央部を流れ且つ水(液相)が水案内管222の内周面に沿って流れる環状流となる。
噴霧側部位222Aは、図4(A)及び図4(B)にも示されるように、円柱面状の内周面225aに沿って水を螺旋状に旋回させる旋回手段230を有する。この旋回手段230は、噴霧側部位222Aの内周面225aに設けられた螺旋状の溝によって構成されている。本実施形態の噴霧側部位222Aでは、複数の螺旋状の溝230、230、…が設けられている。これら複数の螺旋状の溝230は、互いに平行となるように、噴霧側部位222Aの内周面225aにおいて周方向に隙間なく設けられている。各螺旋状の溝230は、噴霧軸Cを旋回中心として噴霧側部位222Aの上流端(空気導入部位222Bの下流端)から当該噴霧側部位222Aの下流端(オリフィス部221)まで連続して延びており、断面がV字状の溝である。尚、螺旋状の溝230は、噴霧軸C方向において、噴霧側部位222Aの全体に設けられてもよく、一部に設けられてもよい。
このような螺旋状の溝230により、前記環状流となった水が内周面225aに沿って螺旋状に旋回しつつオリフィス部221(詳しくは、噴霧部228)まで案内される。これにより、内周面225aに沿ってオリフィス部221(噴霧部228)に到達した水(水膜)50の周方向における厚さ分布(環状流となったときの気相と液相の界面51と、内周面225aとの間隔分布(図4(B)参照))のばらつきが抑えられる。その結果、噴霧ノズル22において前記ばらつきに起因して発生する水滴の断続的な噴霧や噴霧される水滴の径のばらつきが抑制されるため、本実施形態の噴霧ノズル22では、微細化された水滴が安定して噴霧される。
尚、本実施形態では、複数の螺旋状の溝230が内周面225a全体に設けられているが(図4(B)参照)、この配置に限定されず、周方向に間隔を空けて設けられてもよい。また、内周面225aに螺旋状の溝230が1本設けられてもよい。また、本実施形態の螺旋状の溝230は、断面V字状の溝(V字溝)であるが、例えば、断面がU字状や台形状の溝(U字溝や台形溝)等であってもよい。
空気案内管224は、水案内管222の外側に配置される管である。この空気案内管224は、水案内管222の外径よりも大きな内径を有し、水案内管222の軸(噴霧軸C)と当該空気案内管224の軸とが一致するように配置される。本実施形態の空気案内管224の内径は、例えば、14mmである。上記のように本実施形態の水案内管222の外径が、例えば、9.5mmであるため、水案内管222の外周面225bと空気案内管224の内周面との間隔は、2.25mmとなる。空気案内管224は、水案内管222よりも軸方向の長さ寸法が小さく、空気案内管224の先端(下端)224aが水案内管222の先端(下端)222a同様にオリフィス部221(板状のオリフィス部221の裏面221b)に接続されているため、水案内管222の基端(上端)222bが空気案内管224の基端(上端)224bから噴霧軸C方向に突出している。空気案内管224の基端部224bでは、その内周面と水案内管222の外周面225bとの間が閉塞部材225によって塞がれている。
胴部220において、閉塞部材225、水案内管222の外周面225b、空気案内管224の内周面、及びオリフィス部221によって囲まれた空間が、エア供給機構26から供給された空気を水案内管222の空気導入部位222Bに設けられた孔223まで案内する流路となる。
また、空気案内管224は、エア供給機構26(詳しくはエア用流路部260)が接続される接続部226を有する。この接続部226に接続されたエア供給機構26から供給された空気が当該接続部226を介して前記空気流路内に導入される。
尚、胴部220における噴霧側部位222Aと空気導入部位222Bとは、上記の構成(二重管構造)に限定されない。例えば、図5に示されるように、空気案内管224Aの先端が水案内管222Cに接続された構成の場合、水案内管222Cにおいて、空気案内管224Aの先端が接続された位置よりも下流側の部位が噴霧側部位222Aである。また、空気案内管224Aの先端部が空気導入部位222Bとなる。この図5の例では、水案内管222Cの先端部(テーパ形状の部位)がオリフィス部221Aである。
図3及び図4(A)に戻り、オリフィス部221は、胴部220(詳しくは、水案内管222)によって案内された水を空気(噴霧用空気)と共に外部(噴霧ノズル22の外部)に噴霧させる。本実施形態のオリフィス部221は、円板形状の部材である。このオリフィス部221は、径方向外側の部位である閉塞部227と、この閉塞部227の径方向内側の部位である噴霧部228とからなる。このオリフィス部221において、水案内管222の内周面225aよりも径方向外側の部位が閉塞部227であり、この閉塞部227よりも径方向内側の部位が噴霧部228である。尚、本実施形態では、閉塞部227と噴霧部228とが一体となってオリフィス部221を構成しているが、これに限定されない。閉塞部と噴霧部とが別体として形成されてもよい。
閉塞部227は、胴部220において、水案内管222の外周面225bと空気案内管224の内周面との間に形成された流路の先端側(噴霧部側)の端を閉塞する。詳しくは、閉塞部227は、水案内管222と空気案内管224との先端222a、224a位置において、水案内管222の外周面225bと空気案内管224の内周面との間に形成される開口を塞ぐ(閉塞する)。
噴霧部228は、軸方向(噴霧軸C方向)に水案内管222の内周面(225a)によって規定される流路と噴霧ノズル22の外部とを連通する噴霧孔229を形成する円柱面(噴霧孔規定面)228Aを有する。この噴霧孔229の内径は、水案内管222の内周面225aの内径よりも小さい。また、噴霧部228は、円柱面228Aの上流側(本実施形態では上方側)に、テーパ面228Bを有する。このテーパ面228Bは、水案内管222の内周面225aと円柱面228Aとを連接し且つ前記内周面225aから円柱面228Aに向かうにつれて内径が小さくなっている。
以上のように構成される噴霧ノズル22は、以下のように配置される。
複数の噴霧ノズル22、22、…は、ケース12の側面板12b及び背面板12c、又はケース12に別途設けられた図略の支持部材によって支持されている。各噴霧ノズル22は、送風機14の羽根車14aが回転することにより形成される気流の方向において、熱交換器13よりも上流側に配置されている。本実施形態では、各噴霧ノズル22は、室外機10における熱交換器13より外側で且つ上側の位置において、水滴を下方に向かって噴霧する姿勢となるように配置されている。即ち、各噴霧ノズル22は、その軸方向(又は噴霧軸C)が熱交換器13に向かう略水平方向の外気(空気)の流れと略直交する方向に向けられた状態となるような姿勢で配置されている。このような姿勢で配置された各噴霧ノズル22から噴霧される水滴は、下方に向かって放射状に拡散しつつ前記空気の流れによって熱交換器13に向かって移動する。このとき、噴霧された水滴の全部又はその大半は、熱交換器13に到達する前に気化する。この水滴が気化するときの気化熱によって、熱交換器13に向かう空気が冷却される。
複数の噴霧ノズル22は、図2に示されるように、噴霧装置20による冷却効果が熱交換器13のほぼ全体にわたって及ぼされるように、熱交換器13に対向する側面板12b及び背面板12cにおいて互いに水平方向に間隔を空けて配置されている。詳しくは、各噴霧ノズル22から噴霧される水滴が拡散する範囲、即ち、熱交換器13に向かう外気が各噴霧ノズル22によって冷却される範囲に基づいて、複数の噴霧ノズル22は、互いに水平方向に例えば数十センチ程度の間隔を空けて配置される。本実施形態では、側面板12bには1つの噴霧ノズル22が配置され、背面板12cには3つの噴霧ノズル22、22、22が配置されている。各噴霧ノズル22の高さ位置は、同じである。
図1に戻り、水供給機構24は、例えば水道やタンク等の水供給源Tから噴霧ノズル22まで水を案内する流路を形成する水用流路部240と、水用流路部240内を流れる水を噴霧ノズル22に向けて加圧する水用ポンプ242と、を有する。尚、水供給源Tから噴霧装置20に十分な圧力で水が供給される場合には、水供給機構24において水用ポンプ242が省略されてもよい。
エア供給機構26は、外気(空気)を噴霧ノズル22まで案内する流路を形成するエア用流路部260と、外気をエア用流路部260内に引き込んで噴霧ノズル22まで送り出すエア用ポンプ262と、を有する。エア用流路部260の先端は、噴霧ノズル22の胴部220における接続部226に接続される。
以上の水供給機構24及びエア供給機構26における水用ポンプ242とエア用ポンプ262は、室外機制御部40に接続され、室外機制御部40からの制御信号に基づいて駆動する。この室外機制御部40は、温度センサ18によって検出された外気温度が所定の温度以上に達したことを検知すると、冷房運転の負荷が所定のレベルを超えたと判断し、水用ポンプ242とエア用ポンプ262とを駆動させ、噴霧装置20から水を噴霧させる。このとき、例えば、室外機制御部40は、所定時間の間、各噴霧ノズル22から連続的又は間欠的に水が噴霧されるように各ポンプ242、262を駆動させる。
また、室外機制御部40は、水案内管222に0.01〜0.1m/secで水が供給されるように水用ポンプ242を制御すると共に、空気案内管224に0.8〜3m/secで空気が供給されるようにエア用ポンプ262を制御する。換言すると、室外機制御部40は、水の供給量と空気の供給量の割合が例えば重量比(空気の重量/水の重量)で0.1以下となるように、水用ポンプ242とエア用ポンプ262とを制御する。重量比がこの範囲に調節されることにより、空気を供給するのに必要な動力を小さく抑えることができる。なお、噴霧ノズルの噴霧孔において空気と水を同時に噴射する従来の二流体ノズルでは、空気の圧力で水に剪断力を加えて水滴を微細化しているので、高速の空気を噴射させる必要があり、重量比(空気の重量/水の重量)が0.4以上となる。このため、従来の二流体ノズルでは、空気を供給するのに必要な動力が大きくなる。
噴霧ノズル22によって噴霧される水滴の平均粒径は、例えば25μm以下(蒸発所要時間は約0.3秒以下)であるのが好ましい。水滴の平均粒径は、噴霧孔229の孔径(円柱面(噴霧孔規定面)228Aの内径)、エア導入孔223の孔径、水案内管222内(水流路)にかかる圧力、水案内管222と空気案内管224との間の空間(空気流路)にかかる圧力などを調節することによって調整できる。
また、室外機制御部40は、室外機10の各構成要素の制御を行う。例えば、室外機10を備えた空気調和装置の運転時に、室外機制御部40は、圧縮機16を駆動させることにより冷媒を室外機10と室内機との間を循環させると共に、送風機14を駆動して外気をケース12内に引き込んで熱交換器13を冷却する。
以上の室外機10によれば、水案内管222の噴霧側部位222Aにおいて水が内周面225aに沿って螺旋状に旋回しつつ噴霧部228に案内されるため、噴霧側部位222Aの内周面225aに沿った環状流の状態で噴霧部228に到達した水(水膜)の周方向における厚さ分布(環状流における気相と液相の界面51と、内周面225aとの間隔分布)のばらつきが抑えられる。即ち、水案内管222の噴霧側部位222Aでは、水と空気が内周面225aに囲まれた内部空間内を噴霧部228に向かうため、水と空気との各流量によっては空気(気相)が内部空間の中央部を流れ且つ水(液相)が内周面225aに沿って流れる環状流となる場合があり、このとき、旋回手段(本実施形態では内周面225aに設けられた螺旋状の溝)230が水を内周面225aに沿って螺旋状に旋回させて噴霧部228側に向かわせることにより、水膜(内周面225a近傍の液相)の周方向における厚さ分布のばらつきが抑えられる。これにより、前記ばらつきに起因して発生する水滴の断続的な噴霧や噴霧される水滴の径のばらつきが抑制され、その結果、微細化された水滴が安定して噴霧される。
このように、噴霧ノズル22から微細化された水滴が安定して噴霧されることにより、その気化熱によって熱交換器13に向かう空気が効果的に冷やされ、熱交換器13における冷媒の冷却効率が向上する。また、噴霧される水滴の径のばらつきが抑えられ、微細な水滴が安定して噴霧されるため、大きな水滴が噴霧されてこの水滴が熱交換器13に付着して熱交換器13が濡れることも防止できる。
本実施形態の噴霧ノズル22のように、内周面225a(噴霧側部位222Aの内周面)に螺旋状の溝230を設けるといった簡素な構成によっても、噴霧側部位222Aにおいて水を内周面225aに沿って螺旋状に旋回させつつ噴霧部228まで案内することができる。
尚、本発明の空気調和装置の室外機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態の旋回手段(螺旋状の溝)230は、水案内管222の噴霧側部位222Aの内周面225aにのみ設けられているが、この範囲に限定されない。旋回手段230Aは、図6に示されるように、噴霧部228(オリフィス部221)のテーパ面228Bに設けられた螺旋状の溝を含んでもよい。即ち、旋回手段(螺旋状の溝)230は、噴霧側部位222Aの内周面225aにおける上流端から、テーパ面228Bの下流端(円柱面(噴霧孔規定面)229Aの上流端)まで連続する螺旋状の溝であってもよい。
このように旋回手段230が、テーパ面228に設けられた螺旋状の溝を含むことにより、内周面225aに沿って環状流となり且つ螺旋状に旋回させられつつ噴霧部228まで案内された水(水膜)が、続けてテーパ面228Bにおいても螺旋状に旋回させられつつ噴霧孔229まで案内されることによって、噴霧側部位222Aの内周面225aにのみ旋回手段(螺旋状の溝)230が設けられた構成に比べ、噴霧孔229により近い位置まで水膜の周方向の厚さ分布のばらつきが抑えられる。その結果、より確実に、微細化された水滴が安定して噴霧される。
上記実施形態の噴霧ノズル22は、水滴を下方に向けて噴霧する(即ち、噴霧軸を下方に向けた)姿勢となるようにケース12に取り付けられているが、この姿勢に限定されない。即ち、噴霧ノズル22は、水滴を上向きに噴霧する姿勢でもよく、水平方向に噴霧する姿勢となるようにケース12に取り付けられてもよい。
上記実施形態の旋回手段230は、噴霧側部位222Aの内周面225aに設けられた溝であるが、これに限定されない。例えば、図7に示されるように、旋回手段230Aは、水案内管222内に配置され、噴霧軸Cを中心にして径方向外側をひねったリボン状の部材によって構成されてもよい。また、旋回手段は、内周面225aに設けられた螺旋状の突条や、内周面225aに沿って配置される螺旋状の棒部材等であってもよい。即ち、旋回手段は、前記内周面225aに沿って水を螺旋状に旋回させる構成であればよい。
また、噴霧ノズル22は、噴霧側部位222A内の空気の流れを旋回流にする空気流形成手段を備えていてもよい。この空気流形成手段は、例えば、図8(A)及び図8(B)に示されるように、水案内管222Cの管壁に接続される空気案内管224Bの先端部によって構成されてもよい。この空気流形成手段は、例えば、噴霧軸Cと直交する方向から見たときにその中心軸cが噴霧軸Cに対して所定の鋭角となり(図8(B)参照)、且つ、噴霧軸C方向から見たときに水案内管222Cの内周面225aの接線方向に空気が供給されるように水案内管222Cの管壁に接続される(図8(A)参照)空気案内管224Bの先端部によって構成されてもよい。また、空気流形成手段は、例えば、図7に示されるような、水案内管222内に配置されるリボン状の部材によって構成されてもよい。
かかる構成によれば、噴霧側部位222Aにおいて、空気の流れ(旋回)による遠心力により水がより確実に内周面225a側に集められると共に、空気の旋回流によっても水膜(環状流となった水)が内周面225aに沿って螺旋状に旋回し易くなるため、噴霧部228に到達した水(水膜)の周方向における厚さ分布のばらつきがより確実に抑えられる。
水案内部222の具体的形状は限定されない。本実施形態の水案内部222は、管材によって形成されているが、例えば、円柱面状の内周面225aによって規定される孔を有していれば、ブロック状の部材等の他の形状の部材によって形成されていてもよい。
上記実施形態では、噴霧側部位222Aの内周面225aが円柱面状であるが、この形状に限定されない。噴霧側部位222Aの内周面は、噴霧部228に案内される水が環状流となって流れることができる形状であれば円柱面形状以外の他の形状であってもよい。
10 室外機
13 熱交換器
14 送風機
20 噴霧装置
22 噴霧ノズル(二流体ノズル)
51 界面
222、222C 水案内管(水案内部)
222A 噴霧側部位
222B 空気導入部位
224、224A、224B 空気案内管(空気供給部)
228 噴霧部
228A 円柱面(噴霧孔規定面)
228B テーパ面
229 噴霧孔
230、230A 旋回手段、螺旋状の溝
C 噴霧軸

Claims (4)

  1. 熱交換器(13)と、
    前記熱交換器(13)に向かう冷却用空気に水を噴霧する二流体ノズル(22)と、を備え、
    前記二流体ノズル(22)は、
    前記水を噴霧用空気と共に当該二流体ノズル(22)の外部に噴霧する噴霧部(228)と、
    前記噴霧部(228)に前記水と前記噴霧用空気とが流れる流路を形成する内周面(225a)と、
    前記内周面(225a)に沿って前記水を螺旋状に旋回させる旋回手段(230)と、を有することを特徴とする空気調和装置の室外機。
  2. 前記旋回手段(230)は、前記内周面(225a)に設けられた螺旋状の溝を含むことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の室外機。
  3. 前記噴霧部(228)は、前記内周面(225a)よりも小さな内径を有し且つ前記水と前記噴霧用空気とを前記二流体ノズル(22)の外部に噴霧する噴霧孔(229)を形成する噴霧孔規定面(228A)と、前記内周面(225a)と前記噴霧孔規定面(228A)とを連接し且つ前記内周面(225a)から前記噴霧孔規定面(228A)に向かうにつれて内径が小さくなるテーパ面(228B)と、を有し、
    前記旋回手段(230)は、前記テーパ面(228B)に設けられた螺旋状の溝をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置の室外機。
  4. 前記流路内を前記噴霧部に向かう噴霧用空気の流れを旋回流にする空気流形成手段を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置の室外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016156565A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 ダイセン・メンブレン・システムズ株式会社 熱交換器の冷却装置および冷却方法

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