JP2014055240A - アセチレン重合化合物 - Google Patents
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Abstract
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なかでも、アセチレン系高分子化合物はそのユニークな構造により特異な性質を示すことが知られている。アセチレン系高分子化合物の色は、アセチレン化合物の重合が進むにつれて主鎖共役の共役系の増加により、無色から青色〜紫色や黒色に変化し、また置換基の種類によっても変化する。さらに、熱、物理的応力や、溶媒または対イオンの変化等の外部刺激にさらされることにより、平面主鎖配座のゆがみによって、さらに色変化を示す。これに加えて、置換基の種類により溶解性や空気中での安定性等が大きく変化する。ビニルポリマーに比較して剛直な主鎖構造を持ち、嵩高い置換基の存在によって広い分子鎖間隙を持たせることにより気体などの高い物質透過性能が期待できる。
このような特性を利用して、エレクトロクロミックス素子、電子ペーパー、酸化状態の検出を含めた各種の発色インジケーター等への応用が期待される。
特に、置換基がアリール基の場合、より剛直な主鎖構造とすることが可能であり、また、アリール基の種類を種々調整することが可能となる。
それ自身の色を利用する場合、吸光係数が高いものが求められ、また消色速度(応答速度)の向上、電荷もしくは化学的酸化/還元処理による高い透明性や耐熱性、安定性等が求められるが、これらのアセチレン系高分子化合物は、必ずしも満足できるものではなく、更なる性能改良が求められていた。しかも、製造適正を考慮した場合、加工特性や基材への接着性も改良することが求められる。
このため、アリール基に置換する置換基の種類を種々検討し、重合体中のアリール環同士の相互作用、特に水素結合相互作用が、重合体分子中の構造の固定化、配置に重要であることも見出し、しかもこの置換基が特定の位置で、かつ相互作用をするためには特定の距離が必要であることがわかり、本発明に至った。
(1)下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有することを特徴とするアセチレン重合化合物。
(2)前記Xで表される水素結合性の水素供与性基が、水酸基、カルボキシル基、−NHR1、−SO2NHR2、−C(=O)NHR2、−C(=O)CHZ1、−CH(Z1)(Z2)およびメルカプト基から選択される基(ここで、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基またはアルキルもしくはアリールスルホニル基を表し、R2は水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、Z1およびZ2は各々独立に、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルもしくはアリールカルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、シアノ基またはニトロ基を表す)であることを特徴とする(1)に記載のアセチレン重合化合物。
(3)前記Lが、前記Xの該Lに直接結合する原子と、前記縮合多環式アリール基の該Lに直接結合する原子との間を、結合を介して連結する最少の原子数が4以上であることを特徴とする(1)または(2)に記載のアセチレン重合化合物。
(4)オルト位に、−L−Xを有する前記縮合多環式アリール基の縮合多環式アリール基が、ベンゼン環が2〜4個縮合したアリール基であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
(5)オルト位に、−L−Xを有する前記縮合多環式アリール基の縮合多環式アリール基が、1−ナフトリル基、9−フェナントリル基、1−アントリル基であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
(6)前記繰り返し単位を少なくとも10以上有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
(7)前記アセチレン重合化合物が、共重合化合物であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
(8)前記一般式(1)で表される繰り返し単位と下記一般式(2)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
(9)前記Arbが、オルト位に置換基を有することを特徴とする(8)に記載のアセチレン重合化合物。
(10)前記Arbが、前記Araと同じ環骨格であることを特徴とする(8)または(9)に記載のアセチレン重合化合物。
(11)前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載のアセチレン 重合化合物に対し、主鎖の電子を除去する酸化処理してなることを特徴とするアセチレン重合化合物。
本発明のアセチレン重合化合物は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を有する重合化合物(ポリマー)である。
Xは水素結合性の水素供与性基を表す。水素結合性の水素供与性基は、重合体中のアリール基の置換基同士で水素結合を形成することができる基であって、かつ水素供与できる基である。このような基としてはどのような基であっても構わないが、水酸基、カルボキシル基、−NHR1、−SO2NHR2、−C(=O)NHR2、−C(=O)CHZ1、−CH(Z1)(Z2)およびメルカプト基から選択される基が好ましい。
ここで、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基またはアルキルもしくはアリールスルホニル基を表し、R2は水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、Z1およびZ2は各々独立に、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルもしくはアリールカルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、シアノ基またはニトロ基を表す。
Xは、水酸基、カルボキシル基、R1がアルキルもしくはアリールスルホニル基である−NHR1、−SO2NHR2、−C(=O)CHZ1、−CH(Z1)(Z2)がより好ましく、水酸基が特に好ましい。水酸基はアルコール性の水酸基であってもフェノール性の水酸基であってもよいが、アルコール性の水酸基が最も好ましく、なかでも一級アルコールの水酸基が好ましい。
R1、R2におけるアリール基は、炭素数は6〜20が好ましく、6〜16がより好ましく、6〜12がさらに好ましく、例えば、フェニル、ナフチルが挙げられる。
R1、Z1およびZ2におけるアシル基は、炭素数は1〜20が好ましく、2〜12がより好ましく、2〜8がさらに好ましく、アルキルカルボニル基であってもアリールカルボニル基であっても構わない。例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、ミリストイル、ステアロイル、ベンゾイルが挙げられる。
Z1、Z2におけるアルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基としては、炭素数は、2〜20(アリールオキシカルボニル基の最低炭素数は7である)が好ましく、1〜12がより好ましく、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル、フェノキシカルボニルが挙げられる。
Z1、Z2におけるアルキルもしくはアリールカルバモイル基は、炭素数は2〜30(アリールカルバモイル基の最低炭素数は7である)が好ましく、2〜20がより好ましく、2〜12がさらに好ましく、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−2−エチルヘキシルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N−エチル−N−フェニルカルバモイルが挙げられる。
なお、水素結合性の水素供与性基は、水素結合性を高めるためには、水素結合性の水素供与性基自身がコンパクトであることが好ましく、従って、水素結合性の水素供与性基の水素原子以外の総原子数が1〜12が好ましく、1〜8がより好ましい。
アルキレン基、アリーレン基、−O−、−S−、−NRa−、−C=O)−または−SO2−が組み合わされた基としては、例えば、−アルキレン−アリーレン−、−O−アルキレン−、−O−アリーレン−、−アルキレン−O−アルキレン−、−アルキレン−O−アリーレン−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−SO2−NRa−、−NRa−SO2−が挙げられる。
このようにすることで、水素結合性の水素結合供与性基における水素原子と他の縮合多環式アリール基の該水素結合供与性基中のヘテロ原子(例えば水酸基であれば、酸素原子、カルボキシル基であれば、−C(=O)−の酸素原子、アミノ基であれば、窒素原子、メルカプト基であれば、硫黄原子のように、炭素原子よりも電気陰性度の高い酸素、硫黄、窒素原子)との間に効率的な水素結合を形成し、配置、配座安定性を保つことが可能となる。
ここで、アルキレン基としては、テトラメチレン、ペンタメチレン、ドデカメチレンが挙げられ、アリーレン基としてはフェニレン、特にp−フェニレンが挙げられる。
また本発明の前記一般式(1)で表される繰り返し単位を有するアセチレン重合化合物の質量平均分子量は、2000〜5000000が好ましい。
ここで、縮合多環式アリール基の芳香環は、前記一般式(1)におけるAraで挙げた芳香環が好ましい。なかでも、一般式(1)におけるAraと同じ環骨格の芳香環が好ましい。
このような置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アルキルもしくはアリールアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、スルホ基、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。
本発明においては、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アルキルもしくはアリールアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基が好ましい。本発明においては、なかでもアルキル基が特に好ましい。
また、共重合化合物の場合、ランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれであっても構わないが、ランダム共重合体、交互共重合体であることが好ましい。
Y2の無機の配位子は、CO、ハロゲン原子、水素原子が好ましく、有機の配位子は、シクロオクタジエン、ノルボルナジエン、アセチルアセトナート、オレフィン化合物、ジエン化合物、アルキレン、アルキルから選ばれる有機基の配位子が好ましい。Y1、Y2におけるハロゲン原子は塩素、フッ素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
また、一般式(C−2)で表される金属錯体としては、Ni(cycloocatadiene)2、[Ru(norbornadiene)Cl]2を挙げることができる。
反応に際しては、原料のモノマーに上記触媒を添加して加熱する。反応の進行とともに粘性が上昇する。重合の進行に応じて質量平均分子量を調整しながら反応を停止させる。
具体的には、例えば、特開2007−169618合公報に記載の方法またはこれに準じた方法で容易に合成できる。
具体的には、実施例で示すように、縮合多環式アリールアセチレンに2当量のノルマルブチルリチウムなどのアルキルリチウム等のリチオ化剤を反応させ、アセチレン水素とオルト位の水素をリチオ化し、これにアルキルブロマイド等を反応させる。
本発明のアセチレン重合化合物は、主鎖の電子を除去することで酸化体を得ることができる。
本発明のアセチレン重合化合物から得られる酸化体は、耐溶剤性や、耐熱性を含めた安定性に優れ、しかも高い透明性を示す。
すなわち、酸化剤等の酸化処理により、下記のような正電荷ソリトンが生成し、本発明の特定の置換基の効果で、安定な酸化体が生じ、また、この酸化体を還元することで、元の還元体に容易に速やかに戻る。しかも生成した酸化体は透明度が高い。
加えて、この酸化・還元の応答速度は従来のものと比較して速く、酸化・還元を繰り返し行なっても、重合化合物は安定である。
また、本発明のアセチレン重合化合物を同様に還元剤で還元処理しても負電荷ソリとンが生成する。
以下に、正電荷ソリトンが生成した状態を示す。なお、下記ではトランソイド構造として示しているが、これに限定されるものではない。
酸化剤の濃度、温度、反応時間を制御することにより酸化の状態を分けることが可能である。酸化の度合いを調節することによって、透明度を向上させ、着色を防止することができる。好ましくは酸化剤の濃度はアセチレン重合化合物の10〜200質量%、反応温度は20〜50℃、反応時間は1〜10分である。
また、上記の塗布層の膜厚は目的に応じて適宜設定すればよく、通常、10nm〜100μmが好ましく、より好ましくは100nm〜1μmである。
得られた塗布層は置換基によりその色調が大きく異なった。例えばオルト位に長鎖アルキル基を有する場合、アルキル鎖長が長くなるにつれて結晶性が向上するとともに吸収波長は長波長シフトした。これはアルキル基の鎖長が長くなるにつれてアルキル基同士の相互作用が増すことにより一次構造、高次構造の規則性が増したためと考えられる。さらにこれを加熱すると自己組織化により結晶化が進行し、一次構造、高次構造の規則性がさらに増すことにより吸収波長はさらに長波長シフトした。なお、アセチレン重合化合物の結晶化は加熱前後の広角X線散乱を比較することにより確認することができる。加熱処理は、温度80〜300℃が好ましく、150〜250℃がより好ましい。加熱時間は10秒〜10分が好ましく、30秒〜5分がより好ましい。
以下のようにして、本発明のアセチレン重合化合物P−1を合成した。
窒素雰囲気下−20℃でエチニルフェナントレン2gのテトラヒドロフラン溶液20mLにノルマルブチルリチウムの1.6mol/Lヘキサン溶液13mLを添加した。−78℃に冷却後、カリウムターシャリーブトキシドの1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液11mLを添加し、−80℃で1時間撹拌後5℃まで昇温した。−70℃に冷却後1−ブロモ−12−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−n−ドデカン3.7gを滴下し、室温で1時間撹拌した。0℃で水100mLを滴下し、エーテルを加え、生成した化合物を抽出した。このエーテル層を蒸留水で3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィーにて精製し、3.2gの9−エチニル−10−(12−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−n−ドデシル)フェナントレンの液体を得た。収率は50%であった。
1.6(2H),1.4(2H),1.3(16H),1.1(9H)
窒素雰囲気下−20℃でエチニルフェナントレン1gのテトラヒドロフラン溶液10mLにノルマルブチルリチウムの1.6mol/Lヘキサン溶液7mLを添加した。−78℃に冷却後、カリウムターシャリーブトキシドの1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液5.5mLを添加し、−80℃で1時間撹拌後5℃まで昇温した。−70℃で1−ブロモオクタデカン1.7gを滴下し、室温で1時間撹拌した。0℃で水100mLを滴下し、エーテルを加え、生成した化合物を抽出した。このエーテル層を蒸留水で3回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過後、溶媒を留去した。
カラムクロマトグラフィーにて精製し、1.4gの9−エチニル−10−n−オクタデシルフェナントレンの白色結晶(融点70℃)を得た。収率は60%であった。
9−エチニル−10−(12−(t−ブチルジフェニルシロキシ)−n−ドデシル)フェナントレン0.44g(0.7ミリモル)、9−エチニル−10−n−オクタデシルフェナントレン0.068g(0.15ミリモル)をトルエン溶媒に溶解し、これに重合触媒のWCl6を0.002g添加し、40℃で3時間反応させた。反応後、大量のアセトンに沈殿、ろ過、乾燥させて回収した共重合体0.33gにテトラブチルアンモニウムフルオリドの1.0mol/LTHF溶液2.8mLを添加し、2時間撹拌した。エーテルで抽出し、塩水、水で洗った後大量のアセトンに沈殿、ろ過、乾燥させることにより、0.2gのアセチレン重合化合物P−1を収率60%(基準は仕込みモルである)で得た。
質量平均分子量は150000(ポリスチレン換算)であった。
アセチレン重合化合物P−1は、テトラヒドロフラン、ジエチレングリコールジメチルエーテルに溶解した。
以下のようにして、比較のアセチレン重合化合物P−aを合成した。
質量平均分子量は180000であった。
アセチレン重合化合物P−aは、クロロホルム、トルエンに容易に溶解した。
得られた本発明のアセチレン重合化合物P−1および比較のアセチレン重合化合物P−aのテトラヒドロフラン溶液(0.1mモル/リットル)での吸収スペクトルを紫外可視分光光度計で測定した。これらの吸収スペクトルを図1に示した。実線が本発明のアセチレン重合化合物であり、破線が比較のアセチレン重合化合物である。
本発明のアセチレン重合化合物P−1:λmaxは640nm(ε12000)
比較のアセチレン重合化合物P−a:λmaxは642nm(ε10000)
本発明のアセチレン重合化合物の吸光度は比較のアセチレン重合化合物より20%高い。
上記のようにして作製したアセチレン重合化合物P−1の薄膜の試料を作成し、この試料を硝酸蒸気に暴露した。これらの各試料を、分光光度計で、吸収スペクトルを測定した。
この結果を図2に示した。
実線が本発明のアセチレン重合化合物の酸化体であり、破線が比較のアセチレン重合化合物の酸化体である。
本発明のアセチレン重合化合物P−1の酸化体は800〜2500nmの赤外領域に吸収ピークが存在せず、吸光度0.1以下の吸収の裾のみであった。これに対して、比較のアセチレン重合化合物の酸化体では、800〜2500nmの赤外領域で長波になるに従い、吸光度が0.1弱から0.45と上昇した。
… 破線:実施例1で合成した本発明のアセチレン重合化合物の硝酸蒸気暴露後の吸収スペクトル
Claims (11)
- 前記Xで表される水素結合性の水素供与性基が、水酸基、カルボキシル基、−NHR1、−SO2NHR2、−C(=O)NHR2、−C(=O)CHZ1、−CH(Z1)(Z2)およびメルカプト基から選択される基(ここで、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アシル基またはアルキルもしくはアリールスルホニル基を表し、R2は水素原子、アルキル基またはアリール基を表し、Z1およびZ2は各々独立に、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルもしくはアリールカルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、シアノ基またはニトロ基を表す)であることを特徴とする請求項1に記載のアセチレン重合化合物。
- 前記Lが、前記Xの該Lに直接結合する原子と、前記縮合多環式アリール基の該Lに直接結合する原子との間を、結合を介して連結する最少の原子数が4以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のアセチレン重合化合物。
- オルト位に、−L−Xを有する前記縮合多環式アリール基の縮合多環式アリール基が、ベンゼン環が2〜4個縮合したアリール基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
- オルト位に、−L−Xを有する前記縮合多環式アリール基の縮合多環式アリール基が、1−ナフトリル基、9−フェナントリル基、1−アントリル基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
- 前記繰り返し単位を少なくとも10以上有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
- 前記アセチレン重合化合物が、共重合化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物。
- 前記Arbが、オルト位に置換基を有することを特徴とする請求項8に記載のアセチレン重合化合物。
- 前記Arbが、前記Araと同じ環骨格であることを特徴とする請求項8または9に記載のアセチレン重合化合物。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載のアセチレン重合化合物に対し、主鎖の電子を除去する酸化処理してなることを特徴とするアセチレン重合化合物。
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