JP2014055073A - 非火薬ガス発生組成物 - Google Patents

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琢也 田口
Junya Fukuda
淳也 福田
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雅規 田中
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Abstract

【課題】 取り扱い性が良好で、ガス発生量が多く、高温下においても製品安定性に優れた非火薬ガス発生組成物を提供する。
【解決手段】 塩基性硝酸銅粒子とアルミニウム粒子とを含む平均粒子径0.4〜7.0mmの造粒体を含む非火薬ガス発生組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、非火薬ガス発生組成物に関する。
従来、多くの異なる分野において、金属アルミニウム又はマグネシウムで金属酸化物を還元するテルミット反応を利用した非火薬ガス発生組成物が使用されている。例えば、特許文献1〜3等においては、テルミット反応熱を利用してガスを発生させ、岩石やコンクリート構造物等の破砕に利用している。当該組成物は非火薬であり、火薬類取締法の適用を受けないことから、運搬や使用における手続き等が簡便であるという利点がある。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術においては、テルミット反応熱を利用するガス発生剤として、カリ明礬(硫酸カリウムアルミニウム12水和物)等の水和物が使用されているために、高温下にさらされると水和物が分離蒸発して、本来の性能を維持できなくなるという問題があった。
また、特許文献4においては、塩基性金属の硝酸塩又は炭酸塩と酸化剤とを含む非火薬ガス発生組成物が記載されている。しかしながら、特許文献4に記載の組成物は、微細に分割された粉末の形態であるため、流動性が悪く、容器に入れる際などの取り扱い時に問題が発生することがあった。また、容器等の中での両成分の偏りにより、効率良くガスが発生しないことがあった。
特許2702716号公報 特許3813560号公報 特許3688855号公報 特表平9−501393号公報
本発明の目的は、取り扱い性が良好で、ガス発生量が多く、高温下においても製品安定性に優れた非火薬ガス発生組成物を提供することにある。
本発明者らは、取り扱い性、ガス発生力及び製品安定性の向上等の観点から、非火薬ガス発生組成物について鋭意検討を重ねた結果、ガス発生反応を生じる組合せとして塩基性硝酸銅とアルミニウムを選択し、特定の粒径に造粒することで、取り扱い性が良好で、高温下においても製品安定性に優れ、さらにはガス発生力が高くなることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は、
(1)塩基性硝酸銅粒子とアルミニウム粒子とを含む平均粒子径0.4〜7.0mmの造粒体を含む非火薬ガス発生組成物、
(2)造粒体中の塩基性硝酸銅とアルミニウムとの重量比が63:37〜73:27である、(1)に記載の非火薬ガス発生組成物、
(3)塩基性硝酸銅粒子の平均粒子径が1〜40μmであり、アルミニウム粒子の平均粒子径が20〜100μmである、(1)又は(2)に記載の非火薬ガス発生組成物、
(4)造粒体の見かけ密度が1.6〜3.3g/cmである、(1)〜(3)のいずれかに記載の非火薬ガス発生組成物、
(5)平均粒子径が1〜40μmである塩基性硝酸銅粒子と、平均粒子径が20〜100μmであるアルミニウム粒子を乾式混合し、圧縮成型して造粒体を形成する工程を含む、(1)〜(4)のいずれかに記載の非火薬ガス発生組成物の製造方法、
に存する。
本発明によれば、取り扱い性が良好で、ガス発生力が高く、高温下においても製品安定性に優れた非火薬ガス発生組成物を提供できる。
以下、本発明の非火薬ガス発生組成物について詳細に説明する。
本発明の非火薬ガス発生組成物は、発熱及びガス発生が起きる反応を生じるものである。本発明の非火薬ガス発生組成物は、反応時には、銅、酸化銅、酸化アルミニウム、窒素、及び水蒸気が発生するように設計されている。条件によっては、窒素酸化物が発生する。
本発明においては、ガス発生反応を生じる組合せとして、塩基性硝酸銅とアルミニウムが使用される。本発明の非火薬ガス発生組成物は、塩基性硝酸銅とアルミニウムとを乾式混合し、圧縮成型することにより得られる。造粒体の平均粒子径は、0.4〜7.0mmであることが好ましく、1.0〜5.5mmであることがより好ましい。造粒体の平均粒子径が0.4mm未満であると取り扱い性が悪くなり、平均粒子径が7.0mmを超えるとガス発生力が低くなる。
本発明において、平均粒子径とは、質量基準の平均粒子径であり、篩い分け法で質量基準の累積粒度分布で50%の粒子径として定義される。具体的には、ロータップ型篩振盪機とJIS Z 8801−1に規定する篩分け法を用いて測定される。
本発明において、造粒体の見かけ密度は1.6〜3.3g/cmであることが好ましく、1.8〜2.5g/cmであることが特に好ましい。造粒体の見かけ密度が1.6g/cm未満であると、硬度が十分でなく、粉化・分離することがある。
本発明において、見かけ密度とは造粒体の内部に独立して存在する空隙(閉気孔)は造粒体の容積とみなし、外部に連続している空隙(開気孔)は造粒体の容積とみなさないで測定した密度を意味する。造粒体が円柱形である場合には、直径と長さを測定し、球状である場合には直径を測定することで体積を計算し、重量/体積を見かけ密度とする。
造粒体中の塩基性硝酸銅とアルミニウムとの重量比は、63:37〜73:27であることが好ましく、66:34〜70:30であることが更に好ましく、68:32であることが特に好ましい。重量比が上記範囲外であると、反応時の発熱量が小さくなることがあり、また塩基性硝酸銅とアルミニウムが完全に反応せずどちらかが残渣として残るために、所望のガス発生量が得られなくなることがある。
塩基性硝酸銅粒子の平均粒子径は1〜40μm、アルミニウム粒子の平均粒子径は20〜100μmであることが好ましい。また塩基性硝酸銅粒子の平均粒子径は1.2〜10μm、アルミニウム粒子の平均粒子径は25〜60μmであることが特に好ましい。塩基性硝酸銅又はアルミニウムの平均粒子径が上記範囲外であると、ガス発生力が低くなることがある。
本発明の造粒体は、平均粒子径が1〜40μmである塩基性硝酸銅粒子と、平均粒子径が20〜100μmであるアルミニウム粒子を乾式混合し、圧縮成型することにより製造することができる。
本発明においては、上記構成を採用することにより、塩基性硝酸銅とアルミニウムとの結合剤としてのバインダーを使用しなくても、簡便な方法で、取り扱い性の良い粒径に造粒することができる。
また本発明においては、本発明の効果を妨げない範囲において、バインダーを用いることもできるが、バインダーの配合量が多いと、薬剤の反応を阻害し、所望の性能が得られないという問題が発生することがある。
本発明の非火薬ガス発生組成物は、例えば、以下のように製造される。塩基性硝酸銅とアルミニウムをボールミルで混合し、前記混合物を粒状体に対応する金型を有する打錠機により打錠する、あるいは多数の凹部の形成された一対のロールを有するブリケット機を用いて所望の粒径に成型し造粒体とし、これに必要に応じて他の成分を混合し、本発明の非火薬ガス発生組成物とする。
本発明を、実施例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみによって限定されるものではない。
(実施例1)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)68重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)32重量部をボールミルにて混合した。その混合物をΦ3mm、長さ3mmに成型できる杵と臼を使用して圧縮成型し、造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径3.0mm・見かけ密度2.0g/cm)。
(実施例2)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)68重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)32重量部をボールミルにて混合した。その混合物をΦ5.5mm、長さ5.5mmに成型できる杵と臼を使用して圧縮成型し、造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径5.5mm・見かけ密度2.2g/cm)。
(実施例3)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)68重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)32重量部をボールミルにて混合した。その混合物をΦ1.0mm、長さ1.0mmに成型できる杵と臼を使用して圧縮成型し、造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径1.0mm・見かけ密度1.9g/cm)。
(比較例1)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)80重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)20重量部をボールミルにて混合した。その混合物をΦ3mm、長さ3mmに成型できる杵と臼を使用して圧縮成型し、造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径3.0mm・見かけ密度2.0g/cm)。
(比較例2)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)68重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)32重量部をボールミルにて混合した。その混合物をΦ7.2mm、長さ7.2mmに成型できる杵と臼を使用して圧縮成型し、造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径7.2mm・見かけ密度2.1g/cm)。
(比較例3)
塩基性硝酸銅(平均粒子径3μm)80重量部、及びアルミニウム(平均粒子径45μm)20重量部をボールミルにて混合した。その混合物100重量部に対して外割で、溶剤としてメチルエチルケトン30重量部にスチレン−ブタジエン共重合体2重量部を溶解したものを添加し、擂潰機で混練した。混練物を目開き2.0mmの篩を通して粒径を統一し、メチルエチルケトンを揮発させて造粒体からなる非火薬ガス発生組成物を得た(平均粒子径1.9mm・見かけ密度1.5g/cm)。
以下のようにして、実施例及び比較例の非火薬ガス発生組成物の性能を確認した。
1Lの密閉容器内において、専用点火具で各非火薬ガス発生組成物10gを着火し、その発生ガス圧力を測定した。また、温度安定性を確認するため、各非火薬ガス発生組成物を60℃の恒温槽内に5時間放置させた後に同様に着火して、発生ガス圧力を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2014055073
比較例1の組成物は、塩基性硝酸銅の割合が多く、アルミニウムと完全に反応しなかったため、ガス発生力が低かった。比較例2の組成物は、造粒体の粒径が大きいために反応性が低く、ガス発生力が低かった。比較例3の組成物は塩基性硝酸銅の割合が多いことに加え、圧縮成型しておらず、バインダーが必須であるために、ガス発生力が低かった。これに対し、実施例1〜3の組成物は、高いガス圧力を示し、性能が高いこと、及び60℃の環境に放置した後でも、性能が低下せず、温度安定性が良好であることが確認された。また実施例1〜3の組成物は、取り扱い性も良好であった。

Claims (5)

  1. 塩基性硝酸銅粒子とアルミニウム粒子とを含む平均粒子径0.4〜7.0mmの造粒体を含む非火薬ガス発生組成物。
  2. 造粒体中の塩基性硝酸銅とアルミニウムとの重量比が63:37〜73:27である、請求項1に記載の非火薬ガス発生組成物。
  3. 塩基性硝酸銅粒子の平均粒子径が1〜40μmであり、アルミニウム粒子の平均粒子径が20〜100μmである、請求項1又は2に記載の非火薬ガス発生組成物。
  4. 造粒体の見かけ密度が1.6〜3.3g/cmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非火薬ガス発生組成物。
  5. 平均粒子径が1〜40μmである塩基性硝酸銅粒子と、平均粒子径が20〜100μmであるアルミニウム粒子を乾式混合し、圧縮成型して造粒体を形成する工程を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の非火薬ガス発生組成物の製造方法。
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