JP2014054686A - ブラスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒度の異なる複数の研掃材を使用するブラスト装置において、装置高さを抑制し、設置時及び保全時のコストを低減することができるブラスト装置を提供すること。
【解決手段】研掃材を循環させる循環経路1を有し、研掃材を加工物2に投射して加工物の処理を行うブラスト処理装置において、循環経路1内に、研掃材を分級する分級装置8と、分級装置8により分級された研掃材を異なる粒度毎に貯留する複数のストレージビン10と、ストレージビン10に貯留された研掃材を加工物に投射する投射手段3とを、分級装置8の出側から投射手段3の入側まで研掃材が自由落下して移動できるように配置し、更に、ストレージビン10から、循環経路1外に設けた研掃材の貯留タンク15を経由して分級装置8より手前の循環経路1に通じる研掃材量調整経路14を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、研掃材を加工物に投射して加工物のバリ取りや表面粗さの改質などの加工物の処理を行うブラスト装置に関し、より詳しくは、粒度の異なる複数の研掃材を切り替えて使用するブラスト装置に関する。
ブラスト装置は、加工物を台車やチェーンコンベアなどに積載した状態で収納するキャビネットと呼ばれる部屋を有しており、キャビネットの出入り口を閉じた状態で、研掃材を、キャビネットの天井や壁面に設置した投射手段によって加工物に勢いよく投射することで加工物の表面粗さを変更したり、バリを取ったりする。投射された研掃材は加工物に当たった後、キャビネットのグレーチングやエキスパンドメタルなどの格子状となった底面を通って、キャビネット下部に設置した下部ホッパーへ集められる。研掃材は加工物やキャビネットの内面に当たった際に摩耗したり、砕けたりして所定の粒度以下になるものがある。そのため、下部ホッパーへ集められた研掃材は、一旦、バケットエレベータなどの搬送手段によってキャビネット上方に設置した分級装置へ搬送される。分級装置内で、研掃材は、摩耗や破砕した研掃材と所定の粒度範囲内の研掃材とへ分級され、所定の粒度範囲内の研掃材は貯留タンクへ溜められる。加工時は、この貯留タンクから研掃材を切り出して投射手段へ供給する。投射された研掃材は、循環経路により分級装置に戻される。
このような分級装置、貯留タンク及び投射手段への研掃材の移動の一方法として、シュートを使って自重落下させる方法があり、その一例として、分級装置及び貯留タンクが投射手段より上方に設置された例が特許文献1に記載されている。
また、ブラスト装置は、加工中は研掃材の循環経路内に一定量の研掃材が常に滞留している状態であり、粒度の異なる複数の研掃材を切り替えて使用する場合には、異なる研掃材を同じ循環経路に通すと、別の粒度の研掃材と混ざって機内粒度が変わり、所定の加工ができなくなる場合がある。これを防ぐため、貯留タンク(ストレージタンク)や循環経路にある各コンベアに研掃材抜き取り経路を設けたものが特許文献2に記載されている。
特開2008−105127号公報 特開2001−205564号公報
ブラスト装置は工場内に設置されることが多く、工場に設置された天井クレーンを用いてブラスト装置に関連する以外の物品をハンドリングする場合があり、ブラスト装置の高さが高いと、工場内の天井クレーンの運転手の視界を遮る要因となるため、高さは低い方が望ましい。
一方、上記特許文献1のように分級装置や貯留タンクをキャビネットに設置される投射手段より高い位置に設けて、これら機器間をシュート搬送(自由落下)させると、コンベア等の搬送機器を用いる必要がなく簡便な装置構成となり、補修しやすく保全コストを抑えることができる。
しかし、上記シュート方式であると、シュート角度を研掃材の安息角以上に取る必要があり、また、自由落下させるために分級装置や貯留タンクなどの構成機器を垂直方向に並べる必要があり、装置高さは高くなる。特に加工物が圧延ロールなど大型の加工物の場合、キャビネットが大きくなるため、研掃材の搬送経路はキャビネットを回り込む必要があるため長くなり、その分、機内に滞留させる研掃材も多く必要となり、それに伴い貯留タンクも大きくなり、装置高さが高くなる。更に、異なる粒度の研掃材を切り替えて使用する場合、貯留タンクを小部屋に分け、粒度別に研掃材を貯留しておくことになるが、研掃材は使用し続けると摩耗や破砕して、元々粒度の大きい研掃材は粒度の小さい研掃材へ分級され、機内に保有する研掃材のうち、ある粒度の研掃材の機内保持量が増加してオーバーフローする懸念があるため、貯留タンクはある程度の余裕が必要であり、これも貯留タンクが大きくなり、装置高さが高くなる要因であった。
ブラスト装置の高さを抑えるには、分級装置から、貯留タンク、投射手段までの経路を横並びに近い配置とすればよいが、シュート角度が取れない部分が出てきて、横引き用にスクリューコンベアや、投射手段の研掃材導入ホッパーの高さまで搬送するためのバケットエレベータなどの搬送機器を追加する必要がある。更に、異なる粒度の研掃材を切り替えて使用する場合、上記特許文献2のように搬送機器内に残留する研掃材を抜くための機構・アクチュエータなどを設けた特殊な搬送機器が必要になる。また、標準的な搬送機器を使用する場合は、残留する別粒度の研掃材が混入しないように分級後の搬送経路を各々の研掃材専用に設けることが考えられるが、更に搬送機器の台数が増えてしまう。したがって、これら対処では装置の設置時及び保全時のコストが増大する。
本発明が解決しようとする課題は、粒度の異なる複数の研掃材を使用するブラスト装置において、装置高さを抑制し、設置時及び保全時のコストを低減することができるブラスト装置を提供することにある。
本発明は、研掃材を循環させる循環経路を有し、研掃材を加工物に投射して加工物の処理を行うブラスト処理装置において、前記循環経路内に、研掃材を分級する分級装置と、前記分級装置により分級された研掃材を異なる粒度毎に貯留する複数のストレージビンと、前記ストレージビンに貯留された研掃材を加工物に投射する投射手段とを、前記分級装置の出側から前記投射手段の入側まで研掃材が自由落下して移動できるように配置し、更に、前記ストレージビンから、前記循環経路外に設けた貯留タンクを経由して前記分級装置より手前の前記循環経路に通じる研掃材量調整経路を設けたことを特徴とするものである。
このような構成とすることで、本発明では、循環経路外の貯留タンクから研掃材量調整経路を介して適宜、研掃材を循環経路に供給でき、循環経路内の研掃材量を賄うことができるため、循環経路内のストレージビンの小型化が可能である。また、研掃材の損耗によって、ある粒度の研掃材の量が増えてしまっても、ストレージビンからオーバーフローする前に、ストレージビンから研掃材量調整流路を介して循環経路外の貯留タンクへ研掃材を流すことができる。これによっても、ストレージビンを小さくすることができ、ブラスト装置全体の高さを抑制することができる。
また、本発明では、分級装置とストレージビンを投射手段の上方に設け、分級装置の出側から投射手段の入側まで研掃材が自由落下して移動できるようにしているので、研掃材をシュートによって自重落下させることができ、ブラスト装置内の研掃材の搬送機器を削減でき、装置の設置時及び保全時のコストを低減できる。
なお、本発明において、循環経路内のストレージビンは、循環経路外の貯留タンクより小さいことが好ましい。また、本発明において、ストレージビン内の研掃材がなくなる前に、貯留タンクから研掃材を切り出し、投射手段への研掃材の供給が途切れないようにすることが好ましい。これにより、加工物の処理にムラができることを防止でき、加工品位が安定する。
本発明は、投射手段として遠心投射式の投射手段を採用したブラスト装置に好適である。遠心投射式の投射手段は、エアブラスト式の投射手段に比べ投射する研掃材量を多くできることが特徴であるが、その分、従来は研掃材を貯留する貯留タンク(ストレージタンク)が大型になり装置高さが高くなるという問題があった。したがって、このような遠心投射式の投射手段を採用したブラスト装置に本発明を適用することで、装置高さを抑制できるという効果を顕著に得ることができる。
本発明では、分級装置の手前の循環経路内に、エアセパレータを設置することが好ましい。これにより、研掃材に含まれる微粉の量を減らすことができ、分級装置の分級効率を上げることができるため、研掃材を投射手段に遅滞なく供給することができる。
本発明において分級装置は遠心ふるい機であることが好ましい。遠心ふるい機は、小型の割に処理量を多くすることができ、ブラスト装置のコンパクト化ができる。
また、本発明において分級装置は並列に複数台設けることが好ましい。これにより、粒度の異なる多種の研掃材を効率的に分級することができる。
分級装置を並列に複数台設ける場合、各分級装置は分級可能な粒度が異なるものとし、これらの分級装置の手前に経路切り替え装置を設け、この経路切り替え装置により研掃材を投入する分級装置を粒度に応じて選択可能とすることができる。これにより複数台設けた分級装置間で異なる粒度をふるい分けることができ、1台の分級装置で全ての研掃材をふるい分ける必要がなくなるため、分級装置(遠心ふるい機)の網数を抑制でき、分級装置の高さを抑えることができる。その結果、装置高さを抑制できる。
本発明によれば、粒度の異なる複数の研掃材を使用するブラスト装置において、装置高さを抑制し、設置時及び保全時のコストを低減することができる。
本発明のブラスト装置の一実施例による研掃材フローを示す図である。 本発明のブラスト装置の加工フローの一例を示す図である(前半)。 本発明のブラスト装置の加工フローの一例を示す図である(後半)。 本発明のブラスト装置の循環経路内の研掃材量調整フローの一例を示す図である。 本発明のブラスト装置の混合研掃材の分級フローの一例を示す図である。 本発明のブラスト装置の他の実施例である研掃材フローを示す図である。
以下、図面に示す実施例に基づき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例によるブラスト装置の研掃材フローを示す図である。まず、本実施例のブラスト装置の循環経路1を説明する。
研掃材を加工物2に投射する投射手段3がキャビネット4の天井部分に設置されている。図1に示す投射手段3は遠心投射式、具体的には羽根車の遠心力を利用して投射するホイルアブレータであり、図1のブラスト装置はショットブラスト装置であるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
加工物2が加工物供給手段5に積載されてキャビネット4の中に搬入され、キャビネット4の扉が閉まり加工が始まる。加工物2は加工が終わるとキャビネット4の外へ搬出される。キャビネット4内に投射された研掃材はキャビネット4の底に配置されたグレーチングやエキスパンドメタルなどの格子状の床を通り抜け、下部ホッパー6へ落ちる。下部ホッパー6は下に行くほど絞られて幅が小さくなっている。下部ホッパー6の最下部には長手方向に散らばった研掃材を一か所に集めるための研掃材回収用搬送手段7が設けられており、これにより、下部ホッパー6の絞りで一か所に集めるより下部ホッパー6の深さを抑制できる。
一か所に集められた研掃材はキャビネット4の上方にある分級装置8まで、分級前搬送手段9を用いて搬送される。図1において分級前搬送手段9は、下スクリューコンベア9aとバケットエレベータ9bと上スクリューコンベア9cとからなる。ただし、分級前搬送手段9の構成はこれら搬送機器に限定されるものではなく、順番が異なってもよく、ブラスト装置のレイアウト次第で変更可能である。
なお、この分級前搬送手段9は、ある粒度の研掃材で加工した後、別の粒度の研掃材が通過するので、分級前搬送手段9を構成する搬送機器の内部には粒度の異なる研掃材が残留するが、分級装置8の手前であるため、特に問題とならない。
研掃材が分級装置8に送られると、分級装置8で所定の粒度に分級され、適切な機内粒度に整えられた研掃材として、分級装置8の排出口から排出される。図1において分級装置8は遠心ふるい機である。これにより、分級装置8がコンパクトとなり、しかもふるい網の交換で異なる粒度に対応することができる。他の方式の分級装置でも本発明の効果は得られるが、上記理由から遠心ふるい機が好ましい。
また、図1において分級装置8は並列に設置された2台の分級装置8a,8bからなり、分級したい粒度を大大粒、大粒、中粒、小粒の4種類とし、各分級装置(遠心ふるい機)8a,8bの網構成は3段網で、合計4種類の網を使用している。具体的には、図1の左側の分級装置8aは上から、大大粒、大粒、中粒の網を有しており、最下部は中粒の網でふるい切れない小粒と廃棄対象である微細粒が混合した混合研掃材が出てくる可能性がある。一方、図1の右側の分級装置8bは上から、大粒、中粒、小粒の網を有しており、最下部は廃棄対象の微細粒が排出され、大粒の網上には大粒と大大粒の2種類の粒度の研掃材が混じった混合研掃材が出てくる可能性がある。
そこで図1では、分級前搬送手段9の一つであるバケットエレベータ9bの排出口付近に、経路切り替え装置18を設け、大大粒又は大粒を加工に使用するときと、中粒又は小粒を加工に使用するときで、排出方向(経路)を切り替えて、その研掃材を投入する分級装置を選択するようにしている。こうすることによって、混合研掃材の量を抑制できるため、加工と加工の合間、すなわちブラスト装置のアイドルタイムに、分級装置8aで排出された混合研掃材を分級装置8bへ送って小粒と微細粒を分離し、分級装置8bで排出された混合研掃材を分級装置8aへ送って大粒と大大粒を分離する処理を完了させることができる。当然、分級したい粒度の種類が少ない場合や、分級装置の分級可能粒度数が多い場合は上記方式で行う必要はなく、分級装置全てに研掃材を供給して処理能力を上げることもできる。
図1においては、分級装置8の手前の循環経路1内、具体的にはバケットエレベータ9bの出側にエアセパレータ17を設置している。エアセパレータ17は、バケットエレベータ9bから排出された研掃材にエアーを吹き付け、研掃材に含まれる微細粒、特に10μm以下の粒度のものを分離する。分離された微細粒は、図示しない集塵機により循環経路1外に排出される。このように分級装置8の手前にエアセパレータ17を設けることで、分級装置8へ送る研掃材の中で利用できる粒度の割合を増やせるので、分級効率が上がり、研掃材を投射手段3に遅滞なく供給することができる。
また、図1では、分級装置8より低く、かつ投射手段3より高い位置にストレージビン10を設けている。ストレージビン10は、分級装置8で分級された異なる粒度の研掃材をそれぞれ貯留できるように複数設けられており、分級装置8で分級された研掃材は、分級装置8の排出口からシュート11aを通って対応する粒度のストレージビン10に自由落下する。各ストレージビン10は、下側がホッパー形状で絞られており、最下部が排出口となっている。この排出口から出た研掃材は、シュート11bを通じて、投射手段3の導入管に接続される小ホッパー20を経由して自由落下により投射手段3内部へ導かれ、再び加工物へ投射される。各ストレージビン10の排出口にはそれぞれ第1流量調整手段12が設けられており、排出される研掃材の量を投射手段3の投射量に応じて調整する。以上が研掃材の循環経路1である。
図1では更に、各ストレージビン10から循環経路1外につながる第2流量調整手段13を有する研掃材量調整経路14を設けている。第2流量調整手段13はカットゲートや流量調整バルブで構成できるがこれに限定されるものではない。また、研掃材量調整経路14はシュートで構成するのがコストの観点から好ましい。なお、研掃材量調整経路14とストレージビン10の接続位置(研掃材がストレージビン10からオーバーフローする高さ位置)は特に限定されないが、ストレージビン10に貯留される研掃材の量を抑え、ストレージビン10をより小型化する点からは、ストレージビン10下部の絞ったホッパー部分とすることが好ましい。
研掃材量調整経路14は、各ストレージビン10にそれぞれ対応する貯留タンク15に接続されており、各粒度の研掃材はそれぞれ独立して貯留タンク15に貯留される。貯留タンク15の排出口には排出制御手段16として、カットゲート又は流量調整バルブを設けるがこれに限定されるものではない。排出制御手段16を通った研掃材は、分級装置8の手前の循環経路1、例えば下部ホッパー6、研掃材回収用搬送手段7、下スクリューコンベア9a、バケットエレベータ9bのいずれかに接続されるシュートで循環経路1へ供給される。これにより、循環経路1内に十分な量の研掃材を補てんすることができ、ストレージビン10には余分な研掃材を貯留する必要がなくなる。ストレージビン10に貯留する研掃材の量は、好ましくは、投射手段3に途切れなく研掃材を供給するために必要な研掃材量より少なくする。これにより、ストレージビン10を更に小さくすることができ、ブラスト装置全体の高さを抑えることができる。ここで、必要な研掃材量とは、加工中、循環経路1内を研掃材が途切れなく循環するのに必要な量のことであり、投射手段3の能力や循環経路1の経路長などで変わる。
また、分級によってストレージビン10の容量以上の研掃材が出た場合は、研掃材量調整経路14により貯留タンク15へ研掃材を退避させることができる。これによっても、ストレージビン10を小さくすることができ、ブラスト装置全体の高さを抑えることができる。
次に、図1のブラスト装置による加工手順について順を追って説明する。図2及び3は、一連の加工に際して各機器の制御手順を記したフロー図である。以下に各機器の一実施例を示すと、加工物2は圧延ロール、投射手段3はホイルアブレータ、加工物供給手段5は台車、研掃材回収用搬送手段7は下部ホッパー6内に設置したスクリューコンベア、分級装置8は遠心ふるい機で2台設置する。分級前搬送手段9は複数の搬送機器で構成しており、下部ホッパー6側から分級装置8へ向かって順に、下スクリューコンベア9a、バケットエレベータ9b、上スクリューコンベア9cである。上スクリューコンベア9cは2台の分級装置8a,8bに対応して2台設ける。また、各ストレージビン10の排出口に設けた第1流量調整手段12、研掃材量調整経路14に設けた第2流量調整手段13及び貯留タンク15の排出制御手段16はいずれもカットゲートとし、それをエアシリンダーで動作させる。更に、経路切り替え装置18は分級前搬送手段9の一つであるバケットエレベータ9bの2つある排出口の上方に設け、切り替え板とエアシリンダーで構成し、エアシリンダーを動作させて2台の上スクリューコンベア9cのいずれに研掃材を排出するか選択できるようにする。
これら機器構成を有する図1のブラスト装置において、以下の手順で制御して、加工を行う。まず、加工に供する研掃材の粒度を選択し、その粒度に応じた分級装置8の方へ研掃材が搬送されるように、経路切り替え装置18を動作させる。これにより、循環経路1が確定する。その後、キャビネット4の扉を開いて、加工物供給手段5である台車に積載した加工物2をキャビネット4内に入れる。そして、キャビネット4の扉を閉じたことを確認して、図示しない集塵機を始動させる。自動化のため、キャビネット4の扉の開閉をリミットスイッチなどのセンサーで信号を取り、集塵機を自動で始動させるのがよい。その後、投射手段3であるホイルアブレータを加工条件に合せて予め設定しておいた回転数で回転させ、分級前搬送手段9である下スクリューコンベア9a、バケットエレベータ9b、上スクリューコンベア9c、及び分級装置8を始動させる。この段階で分級前搬送手段9内に残留した研掃材が分級装置8からストレージビン10に排出される可能性があるが、すぐにストレージビン10の第1流量調整手段12を「開」にするため、オーバーフローする危険性は少ないので、次のステップに移ってよい。もし、オーバーフローの懸念がある場合は、この段階で後述する、循環経路内研掃材量調整プログラムを起動させてもよい。図2及び3では、第1流量調整手段12を「開」にした後すぐに、図4に示す、循環経路内研掃材量調整プログラムを起動させる。
この循環経路内研掃材量調整プログラムは図2及び3の加工プログラムと同時並行で走らせることで、2つの機能を発揮する。すなわち、第1の機能は、循環経路1内に不足する研掃材を補充すること、第2の機能は、ストレージビン10の容量以上に研掃材量がならないように調整することである。
第1の機能は、循環経路内研掃材量調整プログラムの起動直後に、使用する粒度の研掃材を貯留する貯留タンク15の排出制御手段16を「開」にして、循環経路1内に研掃材を補てんする。図4では、一定時間「開」とするが、他の実施の形態として、搬送機器内に流量センサーを設けて循環経路1内の循環研掃材の量を監視してある量に達したら排出制御手段16を「閉」にするようにしてもよい。また、排出制御手段16を「開」にするタイミングは、図2及び3のフローでは第1流量調整手段12が「開」になった後に行うが、他の実施の形態として、第1流量調整手段12が「開」になる前に行い、投射手段3が研掃材を投射開始する前に、ストレージビン10の手前まで研掃材を移動させておいて、投射に必要な研掃材が足りなくなることを防止するようにすることもできる。なお、このタイミングは循環経路1の経路長や機器構成に応じて設定できる。
第2の機能は、循環経路1内を研掃材が循環している間、ストレージビン10の研掃材量の増加度合いを各ストレージビン10にそれぞれ設けたレベルスイッチなどのセンサーで監視し、これらセンサーから「満」信号が出された場合、第2流量調整手段13を「開」にしてストレージビン10の容量を超える分の研掃材を、研掃材量調整経路14を通じて貯留タンク15の方へ流して退避させる。この第2の機能は、投射手段3が停止するまで実行される。なお、ストレージビン10の研掃材量の調整をより精度よく行おうとする場合は、各ストレージビン10に研掃材が空になる直前に信号を発する下限センサーとオーバーフローする直前に信号を発する上限センサーの両方を設けるのが好ましいが、コスト抑制の観点からは上限センサーのみの運用でもよい。図2及び3並びに図4は上限センサーのみのフローである。
図2及び3の加工フローの説明に戻る。貯留タンク15から切り出した研掃材がストレージビン10に到着する前に、第1流量調整手段12を「開」にして、研掃材を投射手段3へ供給する。投射手段3であるホイルアブレータに供給された研掃材は、そのホイルアブレータに設けられた複数ある羽根車の羽根の空間に行き、羽根に押し出されながら加速され、キャビネット4内へ投射される。その際、加工物供給手段5である台車は加工物2であるの圧延ロールの長手方向に揺動し、台車上の圧延ロールは台車の回転機構によって自転し、ロール表面全体に研掃材が当たり、加工が行われる。
加工が終了すると、第1流量調整手段12を「閉」にする。第1流量調整手段12が「閉」になると、循環経路1を循環している研掃材はストレージビン10へ戻ってきて溜まるが、図2及び3では投射手段3が停止するまでは上記循環経路内研掃材量調整プログラムが走っているので、ストレージビン10から研掃材があふれることはない。その後、投射手段3を停止させると、それに伴って循環経路内研掃材量調整プログラムも終了する。
その後、キャビネット4内の粉じんが集塵される時間を確保するために一定時間待って集塵機を停止させ、次いでキャビネット4の扉を開き、加工物2を積載している加工物供給手段5(台車)をキャビネット4から搬出し、キャビネット4の扉を閉じることで、一連の加工が完了する。その後、再度加工を行う場合は、貯留タンク15と混合研掃材ホッパー19が満タンでないことを確認後、次の加工を行う。各貯留タンク15と混合研掃材ホッパー19には満タンを一か所で確認できるよう、上限スイッチを設けておき「満」信号を受信できるようにして、操作盤の表示や回転灯などで周囲に知らせることができるようにしておくとよい。
図1のブラスト装置では、次の加工で別の粒度の研掃材を使用する場合、循環経路1に設けた経路切り替え装置18で循環経路1を切り替えるだけでよく、省力化が可能である。
次に、図5に示す、混合研掃材の分級処理について説明する。まず、一連の加工が終了し、次の加工がないことを確認した後、混合研掃材ホッパー19に貯留されている混合研掃材に応じた循環経路1を選択するため、経路切り替え装置18を動作させる。例えば、小粒と微細粒が混じっているものの場合は、網構成が大粒、中粒、小粒である分級装置8bの方へ送る。そうすることで、小粒と微細粒を分離することができる。経路切り替え装置18を動作させ、循環経路1が確定した後は、分級前搬送手段9、分級装置8及び集塵機を始動させ、混合研掃材を分級装置8に送り分級を行う。この際、混合研掃材ホッパー19の排出カットゲートが「閉」になるまで、循環経路内研掃材量調整プログラムの第2の機能と同様、ストレージビン10がオーバーフローしないように監視し、レベルスイッチの「満」信号が出た場合は第2流量調整手段のカットゲートを「開」にして貯留タンク15へ研掃材を退避させる。
以上、図1のブラスト装置における制御フローを説明したが、貯留タンク15やストレージビン10の内容量の把握にレベルスイッチのみでなく、連続して内容量が把握できるレベルセンサを用いても同様の効果が得られる。当然、「満」の監視だけでなく、「空」などの下限をセンシングして制御することも本発明の範疇であることは言うまでもない。
図6は、本発明のブラスト装置の他の実施例である研掃材フローを示す図である。図1では、大大粒、大粒、中粒、小粒の4種類の研掃材を使用したが、図6では、大粒、中粒、小粒の3種類の研掃材を使用し、並列に2台設けた分級装置8a,8bをいずれも、大粒、中粒、小粒の3段網の構成としている。したがって、図6では混合研掃材は発生せず、図1における混合研掃材ホッパー19は不要であり、図5に示した混合研掃材の分級処理も不要である。他の構成は図1のブラスト装置と同様であり、図6のブラスト装置によっても図1のブラスト装置と同様の効果を得ることができる。
なお、図1及び図6のブラスト処理装置では、貯留タンク15を粒度毎のストレージビン10と一対一の関係で対応させて設けたが、貯留タンク15は、必ずしもストレージビン10と一対一の関係で対応させて設ける必要はない。例えば、図1では、分級装置8a,8bに対応させて、大大粒と大粒の貯留タンク、及び中粒と小粒の貯留タンクをそれぞれ統合することができ、図6では、全ての貯留タンクを統合することができる。ただし、分級装置8における分級処理の効率を考慮すると、図1及び図6のように貯留タンク15を粒度毎のストレージビン10と一対一の関係で対応させて設けることが好ましい。
1 循環経路
2 加工物
3 投射手段
4 キャビネット
5 加工物供給手段
6 下部ホッパー
7 研掃材回収用搬送手段
8,8a,8b 分級装置
9 分級前搬送手段
9a 下スクリューコンベア
9b バケットエレベータ
9c 上スクリューコンベア
10 ストレージビン
11a,11b シュート
12 第1流量調整手段
13 第2流量調整手段
14 研掃材量調整経路
15 貯留タンク
16 排出制御手段
17 エアセパレータ
18 経路切り替え装置
19 混合研掃材ホッパー
20 小ホッパー

Claims (6)

  1. 研掃材を循環させる循環経路を有し、研掃材を加工物に投射して加工物の処理を行うブラスト装置において、
    前記循環経路内に、研掃材を分級する分級装置と、前記分級装置により分級された研掃材を異なる粒度毎に貯留する複数のストレージビンと、前記ストレージビンに貯留された研掃材を加工物に投射する投射手段とを、前記分級装置の出側から前記投射手段の入側まで研掃材が自由落下して移動できるように配置し、
    更に、前記ストレージビンから、前記循環経路外に設けた研掃材の貯留タンクを経由して前記分級装置より手前の前記循環経路に通じる研掃材量調整経路を設けたことを特徴とするブラスト装置。
  2. 前記投射手段は遠心投射式である請求項1に記載のブラスト装置。
  3. 前記分級装置の手前の前記循環経路内に、エアセパレータを配置した請求項1又は2に記載のブラスト装置。
  4. 前記分級装置は遠心ふるい機である請求項1〜3のいずれかに記載のブラスト装置。
  5. 前記分級装置を並列に複数台配置した請求項1〜4のいずれかに記載のブラスト装置。
  6. 前記複数台の分級装置はそれぞれ分級可能な粒度が異なり、前記複数台の分級装置の手前に経路切り替え装置を設け、前記経路切り替え装置により研掃材を投入する分級装置を粒度に応じて選択可能とした請求項5に記載のブラスト装置。
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