JP2014054397A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014054397A
JP2014054397A JP2012201068A JP2012201068A JP2014054397A JP 2014054397 A JP2014054397 A JP 2014054397A JP 2012201068 A JP2012201068 A JP 2012201068A JP 2012201068 A JP2012201068 A JP 2012201068A JP 2014054397 A JP2014054397 A JP 2014054397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medal
state
sorting device
time
blocker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012201068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6055635B2 (ja
Inventor
Junya Sugiyama
純也 杉山
Yuji Takagi
裕司 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympia KK
Original Assignee
Olympia KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympia KK filed Critical Olympia KK
Priority to JP2012201068A priority Critical patent/JP6055635B2/ja
Publication of JP2014054397A publication Critical patent/JP2014054397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6055635B2 publication Critical patent/JP6055635B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】スロットマシンのメダルセレクタにおいて、メダル詰まりが生じないようにする。
【解決手段】メダルセレクタの選別装置は、メダル通路11の上側に被さるように設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端付近を押さえてメダルの転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを押さえることなくメダルを排出させるようにするガイド部材BL−Uを備える。ガイド部材よりもメダル入口側に設けられてメダルの投入を検知する入口側センサSEN3でメダルを検知したときに選別装置の状態を調べ、選別装置が作動している場合において計時を開始し、計時によりメダルが選別装置を通過するまでの間は選別装置を作動状態から非作動状態へ変更しない。これにより通過中のメダルを選別装置(ガイド部材)で挟みこむことがなくなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に関し、特に遊技媒体としてのメダルを選別するメダルセレクタを備えるものに関する。
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機(回胴式遊技機、スロットマシン)が知られている。この種の遊技機は、遊技媒体(メダル)に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の回転開始操作を契機として、内部抽選を行うとともに複数のリールの回転を開始させ、遊技者の停止操作契機として、内部抽選の結果に応じた態様で複数のリールを停止させる制御を行っている。そして、遊技の結果は、複数のリールが停止した状態における入賞判定ライン上に表示された図柄組合せによって判定され、遊技の結果に応じてメダル等の払い出しなどが行われる。
遊技機では、遊技の興趣向上を図るべく様々な演出がなされる。例えば、装飾部材、モニタ(画面表示装置、液晶表示装置)、スピーカ、LEDランプを取り付け、見た目による演出、映像による演出、音による演出、光による演出等が行われている。
特開20O5-312818号公報 セレクタのメダル通路に、近接センサと、メダル通過センサとをメダルの移動方向に沿って順に設け、近接センサが金属物体を検出した後、メダル通過センサが物体の通過を検出した場合に正常である判定するように構成する。 特開2011-024783号公報 セレクタ内のブロッカでメダル通路が閉塞されている場合に、クレマン防止のためにメダル通路に殴けられているWセンサのうち、手前側のセンサ検知を無効とする。結果、メダルが若干ブロッカと重複した状態で、ブロッカによってメダル通路が閉塞された場合のセンサ誤検知を防止できる。 特開2010-115286号公報 ベットとクレジットの合計枚数がMAX(53枚)になるとブロッカが作動するが、53枚に達してから数枚分、あるいは所定時間までのメダル検知までは、飲み込みの可能性があるので許容する。一方、所定枚数、所定時間を超えた分については、クレ満君とみなしてエラーとする。 特開2001-93015号公報 通常時は閉じていて、センサによって硬貨の検知があり、かつセンサによって検知された硬貨が正規の硬貨であると判定されるとゲートが開くことにより、硬貨貯留部への硬貨の流入を可能とし、かつ、ゲートが開いてから所定時間後にゲートが閉まることにより、正規の硬貨以外の硬貨を流下させないようにしたことが前提の硬貨選別機において、ゲートが開いている状態のときに2枚目の硬貨を検知したら、ゲートが閉まるまでの残り時間に、今まで経過した分を足すことにより、2枚目の硬貨の噛み込みを防止する。
スロットマシンに設けられているメダルセレクタは、メダル入口からメダル排出口へ向けてメダルを転動させるメダル通路と、メダル通路の前記メダル排出口側に設けられて前記メダル通路内を通過するメダルを検出するメダル計数センサと、メダル計数センサよりもメダル入口側に設けられてメダル通路を転動するメダルをメダル計数センサに到達しないようにメダルをメダル通路から排出する選別装置とを含む。選別装置は、メダル通路内に突出してメダルのメダル計数センサへの到達を妨げるブロッカと、ブロッカが動作していないときにメダルがメダル通路から落下しないようにメダル上端を支えるガイド部材とを備える。ガイド部材は、ブロッカの動作時において上方へ跳ね上げられ、メダル上端を支えないようになっている(ブロッカとガイド部材については、図5及びその説明も参照されたい)。
選別装置は、その作動状態においてはメダルをメダル通路から落下させてメダル払い出し口へ返却するが、その非作動状態(開放状態)においてはメダルの通過を妨害することなくメダル計数センサへと送り、その後にメダル排出口からホッパ装置へ送り出すようにする。
スタートレバーを押下して遊技を開始してからその遊技の終了までの間は選別装置を作動状態にしておき、投入されたメダルを返却している。リールが停止し、払い出しが完了すると次の遊技のために選別装置を非作動状態(開放状態)とし、メダルを受け付けてこれを計数している。なお、遊技終了後であっても再遊技中は、選別装置が作動している。
従来の遊技機では、選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)に移行させる際に、メダルをそのガイド部材で挟み込んでしまい、メダルがメダル通路で詰まるという不具合が、ときどき生じていた。
この発明は、選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)に移行させる際にメダルが詰まらないようにできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、メダル入口からメダル排出口へ向けてメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路の前記メダル排出口側に設けられて前記メダル通路内を通過するメダルを検出するメダル計数センサと、前記メダル計数センサよりも前記メダル入口側に設けられて前記メダル通路を転動するメダルを前記メダル計数センサに到達しないようにメダルを前記メダル通路から排出する選別装置とを含み、前記メダル入口から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、
予め定められた条件に基づき前記選別装置を制御する制御部とを備える遊技機において、
前記選別装置は、前記メダル通路の上側に設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端又は下端付近を支えてメダルの前記メダル通路における転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを支えることなくメダルを排出させるようにするガイド部材を含み、
前記メダルセレクタは、前記ガイド部材よりも前記メダル入口側に設けられてメダルの投入を検知する入口側センサを含み、
前記制御部は、予め定められた順番で処理を繰り返し実行するメインループ処理部と、予め定められた信号に基づき処理を開始する割り込み処理部とを含み、
前記メインループ処理部は、前記選別装置の状態を設定するブロッカ状態設定部と、前記選別装置を作動状態から非作動状態へ変更する命令を受けたときに所定の条件が成立しているときにのみ当該命令を前記ブロッカ状態設定部へ与える開放命令判定部とを含み、
前記割り込み処理部は、予め定められた時間を計測し当該時間の計測終了を前記所定の条件として前記開放命令判定部へ出力するブロッカ開放制御タイマと、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記ブロッカ状態設定部の制御状態を調べ、当該制御状態が作動状態のときにのみ前記ブロッカ開放制御タイマを起動する計時命令判定部とを含むものである。
前記選別装置開放制御タイマで計測する前記予め定められた時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから当該メダルが前記ガイド部材を通過するために要する時間に相当する時間である。
前記ブロッカ開放制御タイマで計測する前記予め定められた時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから、前記選別装置により当該メダルが前記メダル通路から落ちて排除されるまでに要する時間に相当する時間である。
前記割り込み処理部は、前記計時命令判定部に入力される前記入口側センサの信号を予め定められた遅延時間だけ遅らせるか、または、前記計時命令判定部の出力の前記ブロッカ開放制御タイマへの入力を予め定められた遅延時間だけ遅らせる遅延処理部を備えるようにしてもよい。
前記予め定められた遅延時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから、当該メダルが前記ガイド部材に到達するまでの時間から、前記ガイド部材が前記選別装置の前記作動状態から前記非作動状態に変化するのに要する時間を引いた時間に相当する。
この発明は、メダル入口からメダル排出口へ向けてメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路の前記メダル排出口側に設けられて前記メダル通路内を通過するメダルを検出するメダル計数センサと、前記メダル計数センサよりも前記メダル入口側に設けられて前記メダル通路を転動するメダルを前記メダル計数センサに到達しないようにメダルを前記メダル通路から排出する選別装置とを含み、前記メダル入口から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、
予め定められた条件に基づき前記選別装置を制御する制御部とを備える遊技機において、
前記選別装置は、前記メダル通路の上側に設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端又は下端付近を支えてメダルの前記メダル通路における転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを支えることなくメダルを排出させるようにするガイド部材を含み、
前記メダルセレクタは、前記ガイド部材よりも前記メダル入口側に設けられてメダルの投入を検知する入口側センサを含み、
前記制御部は、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記選別装置の状態を調べ、前記選別装置が作動している場合において計時を開始し、前記計時により予め定められた時間を経過するまでの間は前記選別装置を作動状態から非作動状態へ変更しない、ことを特徴とするものである
この発明は、メダルセレクタに、選別装置よりもメダル入口側に入口側センサを設け、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記選別装置の状態を調べ、前記選別装置が作動している場合において計時を開始し、前記計時により予め定められた時間を経過するまでの間は前記選別装置の開放動作を禁止し、メダルが前記選別装置を通過した後において前記選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)に移行させるようにしたので、その際にメダルが詰まらないようにできる。メダル詰まりが発生しないため、メダル逆流エラーやメダル滞留エラーなどのセレクタエラーを減らすことができる。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 スロットマシンのブロック図である。 スロットマシンの遊技処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係るセレクタの正面図である。 発明の実施の形態に係るセレクタの斜視図である。 図5のA−A矢視断面図である。 メダル詰まりの説明図である。 メイン基板のハードウエアブロック図である。 メインループ処理の説明図である。 発明の実施の形態に係るブロッカ制御部のブロック図である。 発明の実施の形態に係るメインループ処理部のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る割り込み処理部のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る装置の動作説明図(タイミングチャート)である。 発明の実施の形態に係る装置の動作説明図(タイミングチャート)である。 メダルの移動状態の説明図である。 発明の実施の形態の変形例に係るブロッカ制御部のブロック図である。 発明の実施の形態の変形例に係る割り込み処理部のフローチャートである。 発明の実施の形態の変形例に係る装置の動作説明図(タイミングチャート)である。 発明の実施の形態の変形例に係る装置の動作説明図(メダルの移動状態の説明図)である。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132の下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つの回胴のそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の上側には、液晶表示装置LCDが設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回胴からなるリール(回胴)ユニット203が設置されている。リールユニット203は、外周面に複数種類の図柄が配列されている3つの回胴(第1回胴〜第3回胴)を備えている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転回胴の図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の左側には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
遊技者によってメダル投入口132から投入されたメダルは、メダルセレクタ1、その出口(後述のメダル出口12)を通ってホッパタンク122に落下する。後述の選別装置が作動しているときは、メダルセレクタ1を通過中に後述のメダル通路11から落下し、導出路136を通って導出路136に戻される。
図3は発明の実施の形態に係るスロットマシン100の機能ブロック図を示す。
この図において電源系統についての表示は省略されている。図示しないが、スロットマシンは商用電源(AC100V)から直流電源(+5Vなど)を発生するための電源部を備える。
スロットマシン100は、その主要な処理装置としてメイン基板(処理部)10とこれからコマンドを受けて動作するサブ基板20とを備える。なお、少なくともメイン基板10は、外部から接触不能となるようにケース内部に収容され、これら基板を取り外す際に痕跡が残るように封印処理が施されている。
メイン基板10は、遊技者の操作を受けて内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理(遊技処理)を行うためのものである。メイン基板10は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
サブ基板20は、メイン基板10からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板20は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。コマンドの流れはメイン基板10からサブ基板20への一方のみであり、逆にサブ基板20からメイン基板10へコマンド等が出されることはない。
メイン基板10には、ベットスイッチBET、スタートスイッチ134,ストップボタン140,リールユニット(リール駆動装置を含む)203,リール位置検出回路71、ホッパ駆動部80、ホッパ81及びホッパ81から払い出されたメダルの枚数を数えるためのメダル検出部82(これらは前述のホッパ装置121を構成する)が接続されている。サブ基板20には液晶表示装置の制御用の液晶制御基板200、スピーカ基板201、LED基板202などの周辺基板(デバイス制御基板)が接続されている。周辺基板とは、サブ基板20により制御されるものであり、主に映像、光、音響により演出を行うものである。なお、以下の説明では、便宜上、液晶制御基板200とその他の周辺基板を区別して説明を行う。
メイン基板10には、さらに、メダルセレクタ1のメダル計数センサSEN1及びSEN2が接続されている。また、選別装置(いわゆるブロッカ)よりもメダル入口側に設けられた入口側センサSEN3も接続されている。
メダルセレクタ1には、メダルを計数するためのメダル計数センサSEN1及びSEN2が設けられている。メダル計数センサSEN1及びSEN2は、メダルセレクタ1に設けられたメダル通路の下流側(出口近傍)に設けられている(メダル通路の上流側はメダル投入口132に連通している。図5及び図6参照)。2つのメダル計数センサSEN1とSEN2は、メダルの進行方向に沿って所定間隔を空けて並べて設けられている。メダル計数センサSEN1、SEN2は、それぞれが、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路内に上方から臨ませて位置するフォトインタラプタである。各フォトインタラプタにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトインタラプタを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトインタラプタを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。
入口側センサSEN3も、SEN1,SEN2と同様の光学センサであるが、機械式のセンサ(スイッチ)や、磁気式のセンサ(リードスイッチ、ホール素子)とすることもできる。
メダルセレクタ1にはブロッカBLが設けられている。ブロッカBLは、投入されたメダルをそれがメダル計数センサSEN1、SEN2で計数される前に阻止(ブロック)するものである。例えば、リールの回転中はメダルが投入できないようになっており、そのような期間においてブロッカBLは駆動され、メダルの投入をブロックする。ブロックされたメダルは遊技機内部に取り込まれることなく(メダルセレクタ1を出てホッパタンク122に落下することなく)、メダルセレクタ1から落下し、導出路136を通って払出し口135に移動することで遊技者に返却される。ブロッカBLは、メイン基板200により駆動される。
ホッパ駆動部80は、ホッパ81を回転駆動して、メイン基板10によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。遊技機は、メダルを1枚払い出す毎に作動するメダル検出部82を備えており、メイン基板10は、メダル検出部82からの入力信号に基づいてホッパ81から実際に払い出されたメダルの数を管理することができる。
投入受付部1050は、メダルセレクタ1のメダル計数センサSEN1とSEN2の出力を受け、遊技に必要な規定投入数まではベットされ、それを超えた分は、所定枚数を限度としてクレジットされる。投入受付部1050は、規定投入数に相当する枚数のメダルが投入されたことに基づいて、スタートスイッチ134に対する第1リール〜第3リールの回転開始操作を許可する処理を行う。なお、スタートスイッチ134の押下操作が、第1リール〜第3リールの回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。また、遊技状態に応じて規定投入数を設定し、通常状態およびボーナス成立状態では規定投入数を3枚に設定し、ボーナス状態では規定投入数を1枚に設定する。
メダルが投入されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。あるいは、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットスイッチBETが押下されると、遊技状態に応じた規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。メダルの投入を受け付けるかどうかは、メイン基板10が制御する。メダルの投入を受け付ける状態になっていないときは(選別装置のブロッカBL及びガイド部材BL−Uが作動状態にあるときは)、メダルを投入してもメダル計数センサSEN1、SEN2でカウントされず、そのまま返却される。同様に、メイン基板10はベットスイッチBETの有効/無効を制御する。ベットスイッチBETが有効になっていないときは(許可されていないときは)、ベットスイッチBETを押下しても、それは無視される。
メイン基板10は、乱数発生手段1100を内蔵する。乱数発生手段1100は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
内部抽選手段1200は、遊技者がスタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う。すなわち、メイン基板10のメモリ(図示せず)に記憶されている抽選テーブル(図示せず)を選択する抽選テーブル選択処理、乱数発生手段1050から得た乱数の当選を判定する乱数判定処理、当選の判定結果で大当たりなどに当選したときにその旨のフラグを設定する抽選フラグ設定処理などを行う。
抽選テーブル選択処理では、図示しない記憶手段(ROM)に格納されている複数の抽選テーブル(図示せず)のうち、いずれの抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、リプレイ、小役(ベル、チェリー)、レギュラーボーナス(RB:ボーナス)、およびビッグボーナス(BB:ボーナス)などの各種の役が対応づけられている。また、遊技状態として、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、さらにリプレイの抽選状態として、リプレイ無抽選状態、リプレイ低確率状態、リプレイ高確率状態が設定可能とされる。
乱数判定処理では、スタートスイッチ134からのスタート信号に基づいて、遊技毎に前記乱数発生手段(図示せず)から乱数値(抽選用乱数)を取得し、取得した乱数値について前記抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役の抽選フラグを非当選状態(第1のフラグ状態、オフ状態)から当選状態(第2のフラグ状態、オン状態)に設定する。2種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した2種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。抽選フラグの設定情報は、記憶手段(RAM)に格納される。
入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ(持越可能フラグ)と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ(持越不可フラグ)とが用意されていることがある。この場合、前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、レギュラーボーナス(RB)およびビッグボーナス(BB)があり、それ以外の役(例えば、小役、リプレイ)は後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でレギュラーボーナスに当選すると、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態を、レギュラーボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行い、内部抽選でビッグボーナスに当選すると、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナスが入賞するまで持ち越す処理を行う。このときメイン基板10は、内部抽選機能により、レギュラーボーナスやビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、レギュラーボーナスおよびビッグボーナス以外の役(小役およびリプレイ)についての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、レギュラーボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているレギュラーボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定し、ビッグボーナスの抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、内部抽選で小役あるいはリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナスの抽選フラグと内部抽選で当選した小役あるいはリプレイの抽選フラグとからなる2種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
リプレイ処理手段1600は、所定条件下で内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる制御を行うことがある。リプレイ処理手段1600については、後に再度説明を加える。リプレイの抽選状態として、リプレイが内部抽選の対象から除外されるリプレイ無抽選状態、リプレイの当選確率が約1/7.3に設定されるリプレイ低確率状態、およびリプレイの当選確率が約1/6に設定されるリプレイ高確率状態という複数種類の抽選状態を設定可能とされている。リプレイの抽選状態を変化させることにより、内部抽選におけるリプレイの当選確率を変動させる。
リール制御手段1300は、遊技者がスタートスイッチ134の押下操作(回転開始操作)によるスタート信号に基づいて、第1リール〜第3リールをステッピングモータにより回転駆動して、第1リール〜第3リールの回転速度が所定速度(約80rpm:1分間あたり約80回転となる回転速度)に達した状態において回転中のリールにそれぞれ対応する3つのストップボタン140の押下操作(停止操作)を許可する制御を行うとともに、ステッピングモータにより回転駆動されている第1リール〜第3リールを抽選フラグの設定状態(内部抽選の結果)に応じて停止させる制御を行う。
また、リール制御手段1300は、3つのストップボタン140に対する押下操作(停止操作)が許可(有効化)された状態において、遊技者が3つのストップボタン140を押下することにより、そのリール停止信号に基づいて、リールユニット203のステッピングモータへの駆動パルス(モータ駆動信号)の供給を停止することにより、第1リール〜第3リールの各リールを停止させる制御を行う。
すなわち、リール制御手段1300は、3つのストップボタン140の各ボタンが押下される毎に、第1リール〜第3リールのうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている停止制御テーブル(図示せず)を参照して3つのストップボタンの押下タイミングや押下順序等(停止操作の態様)に応じた第1リール〜第3リールの停止位置を決定し、決定された停止位置で第1リール〜第3リールを停止させる制御を行う。
ここで停止制御テーブルでは、ストップボタン140の作動時点における第1リール〜第3リールの位置(押下検出位置)と、第1リール〜第3リールの実際の停止位置(または押下検出位置からの滑りコマ数)との対応関係が設定されている。抽選フラグの設定状態に応じて、第1リール〜第3リールの停止位置を定めるための停止制御テーブルが用意されることもある。
遊技機では、リールユニット203がフォトセンサからなるリールインデックス(図示せず)を備えており、リール制御手段1300は、リールが1回転する毎にリールインデックスで検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置(リールインデックスによって検出されるコマ)からの回転角度(ステップモータの回転軸の回転ステップ数)を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。すなわち、メイン基板10は、ストップスイッチ140の作動時におけるリールの位置を、リールの基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
リール制御手段1300は、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールを停止させる制御として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止するように(当選した役を入賞させることができるように)リールを停止させる制御処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役に対応する図柄が有効な入賞判定ライン上に停止しないように(当選していない役を入賞させることができないように)リールを停止させる制御処理である。すなわち本実施形態の遊技機では、上記引き込み処理及び蹴飛ばし処理を実現させるべく、抽選フラグの設定状態、ストップボタン140の押下タイミング、押下順序、既に停止しているリールの停止位置(表示図柄の種類)などに応じて各リールの停止位置が変化するように停止制御テーブルが設定されている。このように、メイン基板10は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないように第1リール〜第3リールを停止させる制御を行っている。
本実施形態の遊技機では、第1リール〜第3リールが、ストップボタン140が押下された時点から190ms以内に、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御状態に設定されている。すなわち回転している各リールの停止位置を決めるための停止制御テーブルでは、ストップボタン140の押下時点から各リールが停止するまでに要するコマ数が0コマ〜4コマの範囲(所定の引き込み範囲)で設定されている。
入賞判定手段1400は、第1リール〜第3リールの停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段(ROM)に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第1リール〜第3リールの全てが停止した時点で入賞判定ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。
入賞判定手段1400は、その判定結果に基づいて、入賞時処理を実行する。入賞時処理としては、例えば、小役が入賞した場合にはホッパ81を駆動してメダルの払出制御処理が行われるか、あるいはクレジットの増加され(規定の最大枚数例えば50枚まで増加され、それを超えた分だけ実際にメダル払い出される)、リプレイが入賞した場合にはリプレイ処理が行われ、ビッグボーナスやレギュラーボーナスが入賞した場合には遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
払出制御手段1500は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパ駆動部80でホッパ81を駆動して払い出させる。この際に、ホッパ81に内蔵される図示しないモータに電流が流れることになる。
メダルのクレジット(内部貯留)が許可されている場合には、ホッパ81によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段(RAM)のクレジット記憶領域(図示省略)に記憶されているクレジット数(クレジットされたメダルの数)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
リプレイ処理手段1600は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理(再遊技処理)を行う。リプレイが入賞した場合には、遊技者の手持ちのメダル(クレジットメダルを含む)を使わずに前回の遊技と同じ規定投入数のメダルが自動的に投入状態に設定される自動投入処理が行われ、遊技機が前回の遊技と同じ入賞判定ラインを有効化した状態で次回の遊技における回転開始操作(遊技者によるスタートスイッチ134の押下操作)を待機する状態に設定される。
また、メイン基板10は、通常状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる制御を行うことがある(遊技状態移行制御機能)。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を他の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からはボーナス成立状態への移行が可能となっている。ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナスあるいはレギュラーボーナスに当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、通常状態における内部抽選でビッグボーナスが当選した場合、ビッグボーナスが入賞するまでビッグボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持され、通常状態における内部抽選でレギュラーボーナスが当選した場合、レギュラーボーナスが入賞するまでレギュラーボーナスに対応する抽選フラグが当選状態に維持される。ボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、入賞したボーナスの種類に応じて予め定められた払出上限数を超えるメダルが払い出されると、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
リールユニット203は、図示しない3つのリールを備えるが、3つのリールそれぞれにひとつづつステッピングモータが取り付けられている。ステッピングモータは、回転子(ロータ)として歯車状の鉄心あるいは永久磁石を備え、固定子(ステータ)として複数の巻線(コイル)を備え、電流を流す巻線を切り替えることによって回転動作させるものである。すなわち、固定子の巻線に電流を流して磁力を発生させ、回転子を引きつけることで回転するものである。回転軸を指定された角度で停止させることが可能なことから、スロットマシンのリールの回転駆動に使用されている。複数の巻線がひとつの相を構成する。相の数として、例えば、2つ(二相)、4つ(4相)、5つ(5相)のものもある。
次に、遊技機における遊技処理について図4を参照して説明を加える。
一般的に、遊技機において、メダルの投入(クレジットの投入)に始まり、払い出しが終了するまで(又はクレジット数の増加が終了するまで)が一遊技である。一遊技が終了するまでは次回の遊技に進めないという決まりがある。
先ず、規定枚数のメダルが投入されることでスタートスイッチ134が有効になり、図4の処理が開始される。
ステップS1において、スタートスイッチ134が操作されることにより、スタートスイッチ134がONとなる。そして、次のステップS2に進む。
ステップS2において、メイン基板10により抽選処理が行われる。そして、次のステップS3に進む。
ステップS3において、第1リール〜第3リールの回転が開始する。そして、次のステップS4に進む。
ステップS4において、ストップボタン140が操作されることにより、ストップボタン140がONとなる。そして、次のステップS5に進む。
ステップS5において、第1リール〜第3リールのうち押下されたストップボタン140に対応するリールについて回転停止処理が行われる。そして、次のステップS6に進む。
ステップS6において、三個のリールに対応するストップボタン140の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個のリールに対応する3つのストップボタン140すべての操作が行われたと判定された場合、次のステップS7に進む。
ステップS7において、抽選フラグ成立中に当該抽選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップS8に進む。なお、入賞が確定しなかったときは、抽選フラグが成立していてもメダルの払い出しは行われない。
ステップS8において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
メダルの投入からステップS8の実行完了までが、一遊技である。ステップS8の待機処理が終了すると、処理はフローチャートの最初に戻る。言い換えれば、次の遊技が可能な状態になる(次遊技へ移行する)。
図5は、発明の実施の形態に係るスロットマシンが備えるメダルセレクタ1の正面図である。図5は、前扉130を開いた状態の図2のメダルセレクタ1を拡大した図に相当する。すなわち、図5の示すメダルセレクタ1の正面は、前扉130を閉じた状態において遊技機の内部(反遊技者側)を向いている。図示しないメダルセレクタ1の背面は、遊技機の前面側(遊技者側)を向いている。図2において、メダルセレクタ1は遊技機の左側(図1においては右側)に設けられ、そのメダル通路11は図5において右側に傾斜しているので、投入されたメダルは遊技機の中央に向かって転動する。
図2においては、メダルセレクタ1の上側が反遊技者側に近づくように、下側が遊技者側に近づくように傾けて設けられている。
図5において、1はメダルセレクタ、11はこれに設けられたメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、SEN1及びSEN2はメダル通路11に設けられたメダル計数センサとしてのフォトインタラプタ、SEN3はブロッカBLよりもメダル入口側に設けられた入口側センサである。BLは、図示しない駆動部(ソレノイド)によりメダル通路11に進退するブロッカである。BL−Uは、メダル通路11の上側に被さるように設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端付近を押さえてメダルの転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを押さえることなくメダルを排出させるようにするガイド部材である。ガイド部材BL−Uは、ブロッカBLに連動して動く。なお、ガイド部材BL−Uはメダルの下端付近を押さえるものであっても、上端及び下端の両方を支えるものであってもよい。
以下の説明では、選別装置は、メダル通路11のブロッカBLと、ガイド部材BL−Uとを備える。ブロッカBLは選別装置のメダル通路に進退する部分のみを示す。ガイド部材BL−Uは選別装置のメダルを押さえる部分のみを示す。ブロッカBLとガイド部材BL−Uは、例えば同じソレノイドコイル(図示せず)で駆動されて、連動する。
ブロッカBL及びガイド部材BL−Uとを備える選別装置は、以下の基本動作を行う。
(遊技開始時)
遊技に必要な規定数のメダルが投入された状態であり、かつ、クレジットが上限に達したとき、あるいは、遊技に必要な規定数のメダルが投入された状態でスタートレバー134の操作がされたとき、選別装置は作動状態となる。作動状態においてはメダル通路11は閉塞状態となり、メダルはメダル計数センサSEN1、SEN2に到達することはない。
(遊技終了時、その1)
メダルの払い出しがなく、リプレイが入賞していなかった場合には入賞判定が終了したとき、選別装置は非作動状態となる。非作動状態においてはメダル通路11に障害物はなくなり、メダルはメダル計数センサSEN1、SEN2に到達するようになる。
(遊技終了時、その2)
メダルの払い出しがあり、プレイが入賞していなからた場合には払い出しが終了したとき、選別装置は非作動状態となる。
(遊技終了時、その3)
入賞判定の際にリプレイが入賞した場合には、次の遊技の入賞判定において、上記(遊技終了時、その1)又は(遊技終了時、その2)のいずれかに該当するとき、選別装置は非作動状態を維持する。
図5において、メダル通路11はその一部が表示されている(メダルの流れに沿って設けられた複数の線が示されたものがメダル通路11である。この線はメダル通路11の表面に設けられた線状の突起であり、メダルとの接触面積を小さくすることで摩擦を少なくし、メダルが円滑に流れるようにするものである)。メダル通路11の残りの部分はカバーなどで隠されている(図5では、メダルセレクタ1の下部を覆う板の一部を切り欠いて表示している)。なお、M1〜M3は投入された1枚のメダルがメダル通路11を動いていく様子を示す。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、M1、M2,M3の順番で移動しつつ、メダル出口(メダル排出口)12から排出される。なお、M3は、ブロッカBLによりブロックされた状態を示す。言い換えれば、ブロッカBLが作動していれば、メダルはM3の位置で阻止され、その先には進まない。大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダル計数センサSEN1,SEN2がメダルの進行方向に沿って並んで設けられている。これらはメダルの枚数を計数するためのものである。
メダルがメダル通路を流れていったときに、入口側センサSEN3、ガイド部材BL−U、ブロッカBL、メダル計数センサSEN1,メダル計数センサSEN2の順番で到達する。言い換えれば、メダル出口12から遠い順に、入口側センサSEN3、ガイド部材BL−U、ブロッカBL、メダル計数センサSEN1、メダル計数センサSEN2が位置する。
図6は、メダルセレクタ1の斜視図である。メダル通路11全体が見えるように、カバーを外した状態を示している。図5で説明したようにメダルセレクタ1は遊技機内部に取り付けられているので、メダル出口12は遊技機のほぼ中央に位置することになる。
図7は、図5のA−A矢視断面図である(概略図であって、説明に必要な要素のみを示し、その他の要素の表示は省略している)。メダルセレクタ1の取付状態は図5で説明したとおりなので、図7の右側が遊技機の前面側に対応し、同図の左側が背面側に対応する。すなわち、図5において、メダル通路11は手前側に倒れていると言える。メダルの落下方向は遊技機の背面側(内部)である。
図7(a)は選別装置を作動させていない状態(非作動状態、開放状態)を示し、図7(b)は選別装置を作動させた状態(作動状態)を示す。図7において、メダル通路11は、その上端がその下端よりも左側に位置するように傾いている(メダル通路11の開放側に向かって傾いている)。別の言い方をすれば、メダルセレクタ1の内部(図7の斜線部分)からメダル通路11の開放側(図7の斜線部分とは反対方向)へ向かう法線ベクトル(メダル通路11のメダル通過面に直交するベクトル)は、水平よりも下方に向いている。このため、ガイド(金具)BL−Uが無いとすると、メダル通路11に沿って転動するメダルMは、図7(b)の矢印のようにメダル払い出し口135へ落下する。言い換えれば、当該メダルMにかかる重力wの前記法線ベクトル方向の成分をw1としたとき、図7においてはw1>0である(w2はメダルの踏面に向かう成分)。
図7を参照して選別装置の動作を説明する。
ブロッカBLは、例えば、メダル通路11に設けられた突起で、ソレノイドなどの駆動部(図示せず)により進退するものである。ブロッカBLは、図7(a)のように、通常はメダル通路よりも引き込まれているが、メイン基板200の制御に基づき図示しない駆動部が駆動されると、図7(b)のように、メダル通路11内に突出し、メダル通路11内のメダルがブロッカBLから下流に流れないようにメダルの動きを阻止する。ブロッカBLは、メダル計数センサSEN1,SEN2の上流側に設けられていて、ブロッカBLの作動時は、メダルはメダル計数センサSEN1,SEN2で検知されることなく、メダル払出口135から返却される。
また、選別装置の非作動時には、メダル通路11の上端に被さるように設けられたガイド(金具)BL−Uが、通過するメダルの上端付近、特にメダル通路11に面する側とは反対側の面のその上端近傍を押さえていて、メダルを支えている。これにより、遊技機が電源オンで選別装置が非作動のとき、流下する正規のメダルの上端を支えている。選別装置が作動のとき、前記ガイドBL−Uが動いてその先端(メダル通路11の上端に位置する部分)が開き、流下するメダルの上端を支えなくなる。支えがないと、ブロッカBLの手前のメダルは自重により、図7(b)の矢印のように、メダル払い出し口135へ落下することになる。ブロッカBLで阻止されたメダルも同様である。ブロッカBLと対向する位置を通過中のメダルは、自重とともにブロッカBLによる押し出しによっても落下する。
なお、選別装置を作動させていることで、その作動以降はメダル計数センサSEN1,SEN2の出力が発生することはないはずであるが、まれに、ブロッカBLの作動タイミングによってはそこを通過中のメダルがそのままメダル通路を流れていくことがある(メダルの飲み込みと呼ばれる)。
図8は、メダル詰まりの説明図である。この図の状態は、選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)へ変更する際に発生する。すなわち、選別装置が作動中にメダルMがガイド部材BL−Uの箇所を通過していると、前述のように自重でメダルMは倒れるようになる。このときに選別装置の状態が非作動の状態に変更されると、図示しないソレノイドによりブロッカBLはメダル通路11から引っ込むとともに、ガイド部材BL−Uが矢印のように動き、図7(a)の状態に戻ろうとする。しかし、図8に示すように、ガイド部材BL−Uの先端がメダルMの側面に接触し、ガイド部材BL−Uとメダル通路11の下面(踏面)でメダルMを挟むことがある。この状態がメダル詰まりである。この現象は、メダルMがガイド部材BL−Uの箇所を通過しているときに選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)へ変更するために生じるので、その箇所にメダルMが存在しないことを確認してから選別装置を非作動状態(開放状態)に戻せばメダル詰まりは生じない。
以下、このような制御を行うための装置について説明を加える。
図9は、メイン基板100のハードウエア構成の説明図である。メイン基板100は、実際には図9のハードウエア構成で実現される。すなわち、複数のビット(配線)からなるBUSに、CPU(処理装置)、ROM(不揮発性記憶部)、メモリRWM(読み出し及び書き込み可能なメモリ)及びI/O(入出力装置)などが接続されている。
図9のCPUは、予め定められたプログラムに従い、複数の処理を所定の順番で繰り返し実行するメインループ処理と、予め定められた間隔で行われる割り込み処理とを実行する。
タイマ回路TMは、処理部CPUに対して割り込みを一定間隔でかけるものであり、例えば専用のICなどのハードウエアで実現されるが、ソフトウエア(プログラム)で実現するようにしてもよい。I/Oは、例えば通信処理用のICであり、所定のプロトコルにしたがってデータ通信を行う。図示しないレジスタにアドレス及びデータを設定することで、スレーブ基板との通信を自動的に行う。
CPUは、電源が投入されると、データバスを介してROMの所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路TMに送信する。タイマ回路TMは、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPUに送信する。CPUは、この割り込み要求を契機に、各センサ等の監視などの割り込み処理を実行する。例えば、CPUのシステムクロックを8MHz、タイマ回路TMの分周値を1/256、ROMの分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
図10は、メイン基板100のCPUが行うメインループを模式的に示したフローチャートである。図10は、当該CPUが行う処理全体(割り込み処理を除く)を示している。
メイン基板100のCPUはプログラムを順番に読み出して図10のメインループを実行するとともに、タイマ回路TMにより所定間隔で発生される割り込み信号によって割り込み処理を実行する。CPUは、割り込み処理とメインループを交互に実行している。
図10のS10は、投入受付手段1050が行うメインループ処理である。センサSEN1〜SEN3に関する処理は割り込み処理で行われる。S11は、乱数発生手段1100乃至リプレイ処理手段1600などの処理を行う。これらの処理は公知であるのでその説明は省略する。図10においては、S10とS11の処理が常に繰り返されている。なお、S10とS11の順番は図示したものに限られない。順番が逆であってもよいし、S10の中でS11を実行するようにしてもよい。
投入受付手段1050の処理はメインループ処理と割り込み処理があるが、これらを区別して示したブロック図が、図11である。図11はブロッカ制御部、特に作動状態から非作動状態へ移行させるための部分を示している。図11の装置は、メイン基板10のCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
メインループ処理を行う部分(メインループ処理部、図10のS10の処理に含まれる)は、選別装置(特にガイド部材BL−U)の状態を設定するブロッカ状態設定部31と、選別装置を作動状態から非作動状態へ変更する命令(ブロッカ開放命令)を受けたときに所定の条件が成立しているときにのみ当該命令をブロッカ状態設定部31へ与える開放命令判定部32とを含む。
割り込み処理を行う部分(割り込み処理部)は、予め定められた時間を計測し当該時間の計測終了を前記所定の条件として開放命令判定部32へ出力するブロッカ開放制御タイマ33と、入口側センサSEN3でメダルを検知したときにブロッカ状態設定部31の制御状態を調べ、当該制御状態が作動状態のときにのみブロッカ開放制御タイマ33を起動する計時命令判定部34とを含む。
図12は、メインループ処理部のフローチャートである。図12は、図10の処理の一部であるS10の処理内容を、より具体的に示すものである。図13は、割り込み処理部のフローチャートである。
図12のメインループ処理は次のようなものである(発明の実施の形態に係る装置の説明に必要な部分のみを示している)。
S20:投入受付手段1050が、リプレイ処理手段1600による再遊技作動中かどうか判定する。
再遊技作動中かどうかは、入賞判定時で再遊技と判定されたとき(リプレイ入賞)に再遊技フラグを立てるので、当該フラグに基づき判定することができる。当該フラグは再遊技での遊技(リプレイ入賞の次遊技)の入賞判定を行う直前にクリアされるので、この判定の際には保持されている。
図12の処理は遊技が終了した後(図4の処理の後)に実行されるから、再遊技の場合を除き選別装置は非作動状態とされ、メダル投入可能にする。S20でNOのときにS21,S22の処理が行われる。
S21:開放命令判定部32が、ブロッカ開放制御タイマ33はタイムアップしているかどうか判定する。
ブロッカ開放制御タイマ33は、入口側センサSEN3の検知信号により起動され、所定の時間を計測する。計測が完了しているタイムアップ(タイムアウト)となる。
ブロッカ開放制御タイマ33で計測する時間は、入口側センサSEN3でメダルを検知してから少なくとも当該メダルがガイド部材BL−Uを通過するために要する時間に相当する。例えば、図16(b)のようにガイド部材BL−Uを通過中にメダルが落下し、または、図16(c)のようにブロッカBLに当たってメダルが落下するまでの時間以上の時間である。
なお、選別装置の駆動信号(開放信号、非作動状態とするための信号)を出力してから、選別装置が実際に非作動状態とされるまでには一定の時間(例えば28ms)がかかるから、厳密には、ブロッカ開放制御タイマ33で計測する時間は、メダルがガイド部材BL−Uを通過するために要する時間よりも当該時間(例えば28ms)だけ短いもので足りる。
S22:投入受付手段1050が、ブロッカ開放処理を行う。
ブロッカ開放処理は、選別装置を非作動状態とするための信号を出力して、ブロッカBLとガイド部材BL−Uを非作動状態とする処理である。
なお、図10のS10は、ブロッカ開放処理とともに、メダル計数センサSEN1、SEN2の処理も含むが、これらの処理は公知であるので図12においてその表示は省略する。
図13のタイマ割り込み処理は次のようなものである。
S30:計時命令判定部34が、入口側センサSEN3がメダルを検知したかどうか判定する。
検知したとき(YES)、S31及びS32の処理を行う。
S31:計時命令判定部34が、ブロッカ状態設定部31の状態に基づき選別装置が非作動状態であるかどうか判定する。
作動中(NO)のときに、S32の処理を行う。
S32:ブロッカ開放制御タイマ33に所定の時間(前述した)を設定して計時を行わせる。
ブロッカ開放制御タイマ33は自動的に計時を行い、前記所定の時間を計時するとタイムアップ(タイムアウト)する。
図11〜図13に示すように、メインループ処理と割り込み処理の役割(作用)を分担させることでプログラムを組みやすくできるとともに、処理の効率を上げることができる。すなわち、メインループ処理において、ブロッカ開放制御タイマ33の状態(タイムアップかどうか)に応じて選別装置を非作動状態とするかどうか判断する処理(図12のS21)を追加するだけで済む。他は従来の処理である。また、割り込み処理において、新たに入口側センサSEN3の処理(図13のS30)とタイマ制御の処理(図11のブロッカ開放制御タイマ33、図13のS32)を行えばよい。これは比較的簡単なタイマ処理である。ブロッカ状態設定部31の状態をフラグと考えて、選別装置の非作動状態でのみ図13のS32を行うようにすれば(S31)、タイマ処理の頻度を下げて処理負荷を軽くすることができる。メインループ処理と割り込み処理の間のやり取りは、ブロッカ状態設定部31の状態を示すフラグと、ブロッカ開放制御タイマ33のタイムアップかどうかを示すフラグの2つである。フラグの読み出しの処理負荷は軽く、また、単純な処理でありバグ発生のおそれは少ない。
図14(a)は、選別装置が作動している場合においてメダルが投入され、その直後に選別装置の開放命令(選別装置を非作動状態とするための命令)が出されたときのタイミングチャートを示す。
図14(b)は、選別装置が作動している場合に複数のメダルが投入されたときのタイミングチャートを示す。
図15(a)は、メダルが投入されず、選別装置の開放命令(選別装置を非作動状態とするための命令)が出されたときのタイミングチャートを示す。
図15(b)は、選別装置が作動していない場合においてメダルが投入されたときのタイミングチャートを示す。
G1a〜G1dは入口側センサSEN3の信号を示し、G2a〜G2dはブロッカ開放制御タイマ33の状態(カウント中、タイムアップ)を示し、G3a〜G3dは開放命令判定部32に与えられるブロッカ制御命令(選別装置を非作動状態とするための命令)を示し、G4a〜G4dは選別装置(特にガイド部材BL−U)の状態を示し、G5bはブロッカ開放制御タイマ33の内部カウント値を示す。
図16は、メダルがメダル通路11を移動する様子の模式図である。図を見やすくするために、この図ではメダル通路11の湾曲部を省略し、通路11を直線のように表示している。
図16(a)は、入口側センサSEN3がメダルを検知した瞬間を示す。
図16(b)は、メダルがガイド部材BL−Uを通過している途中の状態を示す。
図16(c)は、メダルがガイド部材BL−Uを通過している途中でブロッカBLに当たった状態を示す。
発明の実施の形態に係る装置の動作例について、図11、図14〜図16を参照して説明を加える。
図14(a)において、時刻t11で入口側センサSEN3がメダルを検知すると(G1a、図16(a))、選別装置が作動中なので、計時命令判定部34によりブロッカ開放制御タイマ33が起動され(G2a)、予め定められた時間T1の計時を開始する。その計時が完了するのが時刻t13である。
予め定められた時間T1は、投入されたメダルが選別装置(ガイド部材BL−U)を通過するために十分な時間である。例えば、入口側センサSEN3の位置からブロッカBLを通過するまでのメダルの転動に要する時間を実測し、これがXであるならば、T1=X+αである。αはマージンであり、例えば50msである。
あるいは、予め定められた時間T1は、投入されたメダルが選別装置によりメダル通路11から落ちて排除されるに十分な時間である。例えば、入口側センサSEN3の位置からブロッカBLに当たって落下する(メダル通路11から離れる)までに要する時間を実測し、これがYであるならば、T1=Y+αである。αはマージンであり、例えば50msである。
t11〜t13の間の任意の時刻t12に選別装置を非作動状態とするための命令が発生したとしても(G3a)、当該命令は開放命令判定部32で保留される。ブロッカ開放制御タイマ33の計時完了時t13に保留が解除され、選別装置は非作動状態になる(G4a)。
前述のように、予め定められた時間T1は投入されたメダルがメダル通路11から落ちて排除されるに十分な時間(この時間は例えば、100msで排除されるのであれば、150msに設定される)とされているから、時刻t13においてはメダル通路11にメダルは存在しない。時刻t13までに、図16(b)のようにメダルは途中で落下するか、図16(c)のようにブロッカBLに当たって落ちる。したがって、時刻t13で選別装置を非作動状態としても、図8のようなメダルの挟みこみは生じない。
図14(b)において、時刻t11aで入口側センサSEN3がメダルを検知すると(G1b)、選別装置が作動中なので、計時命令判定部34によりブロッカ開放制御タイマ33が起動される(G2b,G5b)。次に、時刻t11bでメダルを検知すると(G1b)、計時命令判定部34によりブロッカ開放制御タイマ33に再び同じタイマ値(時間T1)がセットされる(G2b,G5b)。3枚目のメダルを検知した時刻t11cでも同様である。メダルを検知するとタイマの動作状態によらず、タイマ値(時間T1)がセットされる。この処理により最後のメダル検知から所定の時間T1経過した後に選別装置が非作動状態とされるようになり、メダルを挟み込むことがないことを保証できる。
図15(a)において、入口側センサSEN3がメダルを検知していないから(G1c)、時刻t14に発生したブロッカ開放命令(G3c)は、直ちに計時命令判定部34によりブロッカ状態設定部31に与えられ、選別装置は非作動状態になる(G4c)。実際には、命令実行から選別装置の非作動状態となるまでに若干の時間Δtを必要とするので、選別装置は時刻t15で非作動状態となる。Δtは例えば28msである。
図15(b)において、時刻t18で入口側センサSEN3がメダルを検知するが(G1d)、選別装置はそれ以前の時刻t17に非作動状態とされている(G3d、G4d)ので、ブロッカ開放制御タイマ33は起動されない(G2d)。
この発明の実施の形態によれば、メダルセレクタに、選別装置よりもメダル入口側に入口側センサを設け、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記選別装置の状態を調べ、前記選別装置が作動している場合において計時を開始し、前記計時により予め定められた時間を経過するまでの間は前記選別装置の動作を禁止し、メダルが前記選別装置を通過した後において前記選別装置を作動状態から非作動状態(開放状態)に移行させるようにしたので、その際にメダルが詰まらないようにできる。メダル詰まりが発生しないため、メダル逆流エラーやメダル滞留エラーなどのセレクタエラーを減らすことができる。
発明の実施の形態の変形例について説明する。
図17は、発明の実施の形態の変形例に係るブロッカ制御部のブロック図である。図11と同一又は相当部分については同一符号を付し、説明は省略する。
35は、入口側センサSENの信号を予め定められた遅延時間T2だけ遅らせてブロッカ開放制御タイマ33に与える遅延処理部である。
なお、図17では遅延した信号を計時命令判定部34に与えているが、遅延処理部35を計時命令判定部34とブロッカ開放制御タイマ33の間に配置し、計時命令判定部34の出力を遅延させたものをブロッカ開放制御タイマ33に与えるようにしてもよい。
図18は、発明の実施の形態の変形例に係る割り込み処理部のフローチャートである。図13と同一又は相当部分については同一符号を付し、説明は省略する。
S33:入口側センサSEN3がメダルを検知したとき(S30でYES)、遅延処理部35はそれ以降の処理を所定時間T2だけ遅延させる。すなわち、S30の判断の後、時間T2経過してからS31を実行する。
遅延時間T2は、入口側センサSEN3でメダルを検知してから、当該メダルがガイド部材BL−Uに到達するまでの時間から、ガイド部材BL−Uが作動状態から非作動状態に変化するのに要する時間Δtを引いた時間に相当する。言い換えれば、メダル検知からT2+Δtだけ経過したときにメダルはガイド部材BL−Uに到達する。
なお、図18では、遅延処理(S33)を、S30の直後に行っているが、S31でNOとなった後に行うようにしてもよい。もっとも、図18の順番のほうがメダル検知した直後に選別装置が非作動状態とされたようなケースにおいてS31でYESとなり、S32の処理を行わなくて済み、処理負荷を減らすことにつながる。
図19は、発明の実施の形態の変形例に係る装置の動作説明図(タイミングチャート)である。
図19(a)は、選別装置が作動している場合においてメダルが投入され、これを検知した後、時間T2経過後に選別装置の非作動状態とするための命令(非作動命令)が出されたときのタイミングチャートを示す。
図19(b)は、選別装置が作動している場合においてメダルが投入され、これを検知した直後(時間T2経過前)に、選別装置の非作動命令が出されたときのタイミングチャートを示す。
図20は、発明の実施の形態の変形例に係る装置の動作説明図(メダルの移動状態の説明図)である。
図20(a)は、入口側センサSEN3がメダルを検知した瞬間を示す。
図20(b)は、メダルがガイド部材BL−Uに到達した瞬間を示す。xは、入口側センサSEN3がメダルを検知する位置からガイド部材BL−Uに到達するまでのメダルの移動距離である。
発明の実施の形態の変形例の動作例について、図19及び図20を参照して説明を加える。
図19(a)において、時刻t21で入口側センサSEN3がメダルを検知するが(G1e、図20(a))、これによるタイマの起動は時間T2だけ遅延される。遅延が終了したt22においてタイマがセットされる(G2e)。この後のt23において選別装置を非作動状態とするための命令が発生したとしても(G3e)、当該命令は開放命令判定部32で保留される。ブロッカ開放制御タイマ33の計時完了時t24に保留が解除され、選別装置は非作動状態になる(G4e)。
なお、図19のタイマ計時時間T1’は、図14のT1より遅延の分だけ短くできる(T1’=(図14のT1)−T2)が、T1と同じにしてもよい。
図19(b)において、時刻t21で入口側センサSEN3がメダルを検知するが(G1f、図20(a))、これによるタイマの起動は時間T2だけ遅延され、この間t21〜t22の時刻t25で選別装置を非作動状態とするための命令が発生するので(G3f)、当該命令は開放命令判定部32で保留されず、直ちに実行され、時刻t26で選別装置は非作動状態になる(G4f)。
前述のように、遅延時間T2は投入されたメダルがガイド部材BL−Uに到達するまでの時間とされている。時刻t22において、メダルは図20(b)の位置にある。したがって、t21〜t22において選別装置を非作動状態としても、図8のようなメダルの挟みこみは生じない。
この発明の実施の形態の変形例によれば、入口側センサを所定時間だけ遅延させるので、メダルが選別装置に到達する前においてメダル詰まりを生じさせることなく、選別装置を非作動状態にできる。図19のt21からt22までの間に選別装置を非作動状態にするための命令があったとき、t21で検知されたメダルは、本来計数して支障のないものである。図11、図13の装置によれば当該メダルを排除したが、発明の実施の形態の変形例によれば、そのようなメダルを受け入れることができ、遊技者に再投入の手間をかけさせることがない。
以上説明した実施形態の各構成を適宜組み合わせることができる。例えば、図17の遅延処理部を、図14(b)の処理を行う図11の装置に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
1 メダルセレクタ
10 メイン基板(制御部)
11 メダル通路
12 メダル出口
31 ブロッカ状態設定部
32 開放命令判定部
33 ブロッカ開放制御タイマ
34 計時命令判定部
35 遅延処理部
BL ブロッカ
BL−U ブロッカのガイド部材
SEN3 入口側センサ

Claims (6)

  1. メダル入口からメダル排出口へ向けてメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路の前記メダル排出口側に設けられて前記メダル通路内を通過するメダルを検出するメダル計数センサと、前記メダル計数センサよりも前記メダル入口側に設けられて前記メダル通路を転動するメダルを前記メダル計数センサに到達しないようにメダルを前記メダル通路から排出する選別装置とを含み、前記メダル入口から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、
    予め定められた条件に基づき前記選別装置を制御する制御部とを備える遊技機において、
    前記選別装置は、前記メダル通路の上側に設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端又は下端付近を支えてメダルの前記メダル通路における転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを支えることなくメダルを排出させるようにするガイド部材を含み、
    前記メダルセレクタは、前記ガイド部材よりも前記メダル入口側に設けられてメダルの投入を検知する入口側センサを含み、
    前記制御部は、予め定められた順番で処理を繰り返し実行するメインループ処理部と、予め定められた信号に基づき処理を開始する割り込み処理部とを含み、
    前記メインループ処理部は、前記選別装置の状態を設定するブロッカ状態設定部と、前記選別装置を作動状態から非作動状態へ変更する命令を受けたときに所定の条件が成立しているときにのみ当該命令を前記ブロッカ状態設定部へ与える開放命令判定部とを含み、
    前記割り込み処理部は、予め定められた時間を計測し当該時間の計測終了を前記所定の条件として前記開放命令判定部へ出力するブロッカ開放制御タイマと、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記ブロッカ状態設定部の制御状態を調べ、当該制御状態が作動状態のときにのみ前記ブロッカ開放制御タイマを起動する計時命令判定部とを含むことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ブロッカ開放制御タイマで計測する前記予め定められた時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから当該メダルが前記ガイド部材を通過するために要する時間に相当する時間であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記ブロッカ開放制御タイマで計測する前記予め定められた時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから、前記選別装置により当該メダルが前記メダル通路から落ちて排除されるまでに要する時間に相当する時間であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記割り込み処理部は、前記計時命令判定部に入力される前記入口側センサの信号を予め定められた遅延時間だけ遅らせるか、または、前記計時命令判定部の出力の前記ブロッカ開放制御タイマへの入力を予め定められた遅延時間だけ遅らせる遅延処理部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 前記予め定められた遅延時間は、前記入口側センサでメダルを検知してから、当該メダルが前記ガイド部材に到達するまでの時間から、前記ガイド部材が前記選別装置の前記作動状態から前記非作動状態に変化するのに要する時間を引いた時間に相当することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. メダル入口からメダル排出口へ向けてメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路の前記メダル排出口側に設けられて前記メダル通路内を通過するメダルを検出するメダル計数センサと、前記メダル計数センサよりも前記メダル入口側に設けられて前記メダル通路を転動するメダルを前記メダル計数センサに到達しないようにメダルを前記メダル通路から排出する選別装置とを含み、前記メダル入口から投入されたメダルを選別して送り出すメダルセレクタと、
    予め定められた条件に基づき前記選別装置を制御する制御部とを備える遊技機において、
    前記選別装置は、前記メダル通路の上側に設けられ、その非作動状態においては通過するメダルの上端又は下端付近を支えてメダルの前記メダル通路における転動を助けるとともに、その作動状態においてはメダルを支えることなくメダルを排出させるようにするガイド部材を含み、
    前記メダルセレクタは、前記ガイド部材よりも前記メダル入口側に設けられてメダルの投入を検知する入口側センサを含み、
    前記制御部は、前記入口側センサでメダルを検知したときに前記選別装置の状態を調べ、前記選別装置が作動している場合において計時を開始し、前記計時により予め定められた時間を経過するまでの間は前記選別装置を作動状態から非作動状態へ変更しない、ことを特徴とする遊技機。
JP2012201068A 2012-09-13 2012-09-13 遊技機 Expired - Fee Related JP6055635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012201068A JP6055635B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012201068A JP6055635B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014054397A true JP2014054397A (ja) 2014-03-27
JP6055635B2 JP6055635B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=50612272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012201068A Expired - Fee Related JP6055635B2 (ja) 2012-09-13 2012-09-13 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6055635B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131634A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131635A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131636A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131639A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131638A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131637A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016137055A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016137056A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 サミー株式会社 スロットマシン
JP2019063185A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2019063189A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2019063188A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021000184A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 株式会社オリンピア 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296546A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Omron Corp 投入メダル選別装置及び遊技機
JP2006314409A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Samii Kk スロットマシン
JP2007061334A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Heiwa Corp 遊技機
JP2009142391A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Kita Denshi Corp スロットマシン
JP2009219545A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Sammy Corp 遊技機
JP2010284203A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006296546A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Omron Corp 投入メダル選別装置及び遊技機
JP2006314409A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Samii Kk スロットマシン
JP2007061334A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Heiwa Corp 遊技機
JP2009142391A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Kita Denshi Corp スロットマシン
JP2009219545A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Sammy Corp 遊技機
JP2010284203A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016131634A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131635A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131636A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131639A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131638A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016131637A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016137055A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 サミー株式会社 スロットマシン
JP2016137056A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 サミー株式会社 スロットマシン
JP2019063185A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2019063189A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2019063188A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7078371B2 (ja) 2017-09-29 2022-05-31 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7078372B2 (ja) 2017-09-29 2022-05-31 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7078373B2 (ja) 2017-09-29 2022-05-31 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021000184A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 株式会社オリンピア 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6055635B2 (ja) 2016-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6055635B2 (ja) 遊技機
JP6240826B2 (ja) 遊技機
JP6175671B2 (ja) 遊技機
JP5945809B2 (ja) スロットマシン
WO2006025476A1 (ja) 遊技機
JP2012183257A (ja) 遊技機
JP5140385B2 (ja) 遊技機
JP2013111096A (ja) 遊技機
JP2006130213A (ja) メダル遊技機
JP4762808B2 (ja) メダル遊技機
JP5362409B2 (ja) 遊技機
JP5898511B2 (ja) 遊技機
JP2007054155A (ja) スロットマシン
JP2007143730A (ja) 遊技機
JP5849294B2 (ja) 遊技機
JP2010233816A (ja) スロットマシン
JP4115854B2 (ja) 遊技機
JP5550006B2 (ja) 遊技機
JP5155757B2 (ja) 遊技機
JP4149371B2 (ja) 遊技機
JP5555909B2 (ja) 払い出し貯留装置及び遊技機
JP6085133B2 (ja) 遊技機
JP2004267456A (ja) 遊技機及びプログラム及び記録媒体
JP6929612B2 (ja) スロットマシン
JP6534084B6 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6055635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees