JP2014053076A - 雌型端子 - Google Patents

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直孝 谷川
Shinya Morimoto
新也 森本
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Abstract

【課題】端子間での接続不良の発生を抑制する。
【解決手段】電線Wの端末に接続されてコネクタハウジングHに設けられたキャビティC内に後方から収容される雌型端子10であって、雄型端子30に設けられた電気接続部31が前方から挿入される接続筒部11と、接続筒部11内において電気接続部31に弾性的に接触することで電気的に接続される弾性接触片14と、接続筒部11における幅方向両側の側壁11Aに設けられ、電気接続部31が接続筒部11内の正規位置まで挿入されると、電気接続部31に押圧されてキャビティCの内壁に当接することで弾性接触片14に対する電気接続部31の幅方向の位置ずれを規制する位置ずれ規制部16とを備えているところに特徴を有する。
【選択図】図10

Description

本発明は、雌型端子に関する。
例えば、雄型端子に設けられたタブ部が挿入される接続筒部を備えた雌型端子として、特許文献1に記載のものが知られている。
接続筒部内には、タブ部に弾性的に接触することで、タブ部と電気的に接続される弾性接触片が形成されている。弾性接触片の幅方向中央には突部が形成されており、この突部はタブ部の下面においてタブ部の挿入方向に延びて形成された凹溝に嵌合可能とされている。そして、タブ部と弾性接触片とが電気的に接続されると、突部が凹溝内に嵌合され、タブ部と弾性接触片とが互いに幅方向に移動することが阻止されることにより、タブ部と弾性接触片との間で微摺動が発生することが阻止されるようになっている。
特開2001−351712号公報
ところで、雌型端子に接続された電線が幅方向に大きく振られるなどして、両端子金具に対して幅方向に大きな応力がかかると、突部が凹溝から外れて、タブ部と弾性接触片との間で位置ずれが生じる虞があり、接触位置のずれに起因してタブ部と弾性接触片との間で導通不良が発生してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子間での接続不良の発生を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、電線の端末に接続されてコネクタハウジングに設けられたキャビティ内に後方から収容される雌型端子であって、雄型端子に設けられた電気接続部が前方から挿入される筒状の接続筒部と、前記接続筒部内において前記電気接続部に弾性的に接触することで電気的に接続される弾性接触片と、前記接続筒部における幅方向の側壁に設けられ、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入されると、前記電気接続部に押圧されて前記キャビティの内壁に当接することで前記弾性接触片に対する前記電気接続部の幅方向の位置ずれを規制する位置ずれ規制部とを備えているところに特徴を有する。
このような構成の雌型端子によると、雌型端子がハウジング内に収容された状態では、接続筒部の側壁に設けられた位置ずれ規制部が電気接続部に押圧されることによりキャビティの内壁に当接した状態となる。したがって、電線が幅方向に大きく振られるなどして、両端子金具に対して大きな応力がかかったとしても、電気接続部が接続筒部内で幅方向に位置ずれすることが抑制されると共に、接続筒部がキャビティ内で幅方向にがたつくことが抑制される。これにより、電気接続部と弾性接触片とが互いに幅方向に位置ずれすることが抑制され、ひいては、端子間での接続不良の発生を抑制することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の幅方向に弾性変形可能に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、電気接続部とキャビティの内壁との間において位置ずれ規制部が幅方向に弾性変形することになるので、電気接続部と位置ずれ規制部、位置ずれ規制部とキャビティの内壁との間に生じる製造公差を吸収することができる。
前記弾性接触片は、前記電気接続部が前記接続筒部内に前方から挿入された際に、前記電気接続部と接触する接点部を有しており、前記位置ずれ規制部において前記電気接続部に押圧される部分は、前記弾性接触片の接点部よりも後側に設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、電気接続部が接続筒部内に挿入される際に、電気接続部の挿入抵抗が最も高くなる接点部よりも後側に電気接続部に押圧される部分が配されることになる。つまり、電気接続部が接続筒部内に挿入される際の挿入抵抗を分散し、一度にかかる挿入抵抗を低減させることができる。
前記位置ずれ規制部は、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入される前は前記接続筒部の外形内に収まっており、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入されると、前記電気接続部に押圧されて前記接続筒部の外形から外方に突出する構成としてもよい。
このような構成によると、キャビティ内に接続筒部を挿入する際に、位置決め部がキャビティの内壁に当接することにより、位置決め規制部によってキャビティの内壁を傷つけたり、雌型端子をキャビティ内に挿入する挿入抵抗が高くなることを防ぐことができる。
前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部において前側から後側に向かって片持ち状に延びた形態をなしている構成としてもよい。
例えば、位置ずれ規制部が接続筒部の後側から前側に向かって片持ち状に延びて形成されていると、電気接続部を接続筒部内に挿入する際に、電気接続部と位置ずれ規制部の自由端部とが突き当たり、電気接続部もしくは位置ずれ規制部が損傷してしまう虞がある。ところが、上記の構成によると、位置ずれ規制部が後側に向かって片持ち状に延びて形成されているので、電気接続部と位置ずれ規制部の自由端部とが突き当たることを防ぐことができる。これにより、電気接続部もしくは位置ずれ規制部が損傷してしまうことを防ぐことができる。
前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の側壁を切り起こすことにより片持ち状に形成されており、前記位置ずれ規制部の自由端部が前記キャビティの内壁に当接するように設定されている構成としてもよい。
このような構成によると、電気接続部の挿入抵抗が急激に大きくならないように前後方向の長さ寸法を確保しつつ、位置ずれ規制部の前後方向の長さ寸法を極力短くすることができる。これにより、位置ずれ規制部の前後方向中央部などをキャビティに当接させる場合に比べて、接続筒部の側壁において位置ずれ規制部が占める領域を小さくすることができ、接続筒部の強度が低下することを抑制することができる。
前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の幅方向両側の側壁にそれぞれ形成されており、前記位置ずれ規制部において前記キャビティの内壁に当接する部分は、前記接続筒部において前後方向に同じ位置にそれぞれ設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、電気接続部が幅方向両側の側壁に配される位置ずれ規制部を介してキャビティの幅方向両側の内壁に固定されることなる。すなわち、電気接続部と接続筒部の双方がキャビティの内壁に対して固定されることになり、電気接続部と弾性接触片とが幅方向に互いに位置ずれすることをより抑制することができる。
また、例えば、接続筒部の幅方向両側の側壁に配された位置ずれ規制部のうち一方が接続筒部の前側に設けられ、他方が接続筒部の後側に設けられている場合には、接続筒部内に電気接続部が挿入される際に、接続筒部内において電気接続部が幅方向に傾くと共に、キャビティ内で接続筒部が幅方向に傾いてしまう虞がある。ところが、上記の構成によると、当接部が前後方向に同じ位置に設けられているので、接続筒部内において電気接続部が幅方向に傾くことを防ぐことができると共に、キャビティ内で接続筒部が幅方向に傾くことを防ぐことができる。これにより、接続筒部内に電気接続部を挿入する挿入抵抗が大きくなることを抑制することができる。
前記電気接続部は、横方向に幅広で高さが低い平板状に形成されており、前記位置ずれ規制部の高さ寸法は、前記電気接続部の板厚寸法よりも大きく形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、接続筒部内において電気接続部が高さ方向に僅かに位置ずれするような場合にも、電気接続部によって位置ずれ規制部が確実に押圧されるようにすることができる。
本発明によれば、端子金具間での接続不良の発生を抑制することができる。
電線の端末に接続された雌型端子の平面図 同正面図 同側面図 接続筒部に電気接続部が挿入される前の状態を側方から見た一部切欠断面図 ハウジング内に収容された接続筒部に電気接続部が挿入される前の状態を上方から見た一部切欠断面図 接続筒部に電気接続部が半挿入された状態を側方から見た一部切欠断面図 ハウジング内に収容された接続筒部に電気接続部が半挿入された状態を上方から見た一部切欠断面図 ハウジング内に収容された接続筒部に電気接続部が半挿入された状態を示す断面図であって、図6のA−A線における断面に相当する断面図 接続筒部に電気接続部が半挿入された状態を側方から見た一部切欠断面図 ハウジング内に収容された接続筒部に電気接続部が正規位置まで挿入された状態を上方から見た一部切欠断面図 ハウジング内に収容された接続筒部に電気接続部が正規位置まで挿入された状態を示す断面図であって、図9のB−B線における断面に相当する断面図
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図11を参照して説明する。
本実施形態は、電気自動車等の大電流が流れる電線Wに接続されて、コネクタハウジングH内に収容される雌型端子10であって、雄型端子30に設けられた電気接続部31が内部に嵌合されることにより、雄型端子30と電気的に接続されるものである。なお、以下の説明において、上下方向とは図2における上下方向を基準とし、前後方向とは図4における左右方向を基準とし、前後方向とは図4における雌型端子10と雄型端子30との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
コネクタハウジングHは、合成樹脂製であり、図5に示すように、コネクタハウジングH内には、断面略方形状のキャビティCが形成されている。キャビティCはコネクタハウジングH内を前後方向に貫通して形成されており、コネクタハウジングHの後方から雌型端子10が挿入されるようになっている。
雄型端子30は、導電性に優れた金属板材をプレス加工することによって形成されており、雄型端子30の電気接続部31は、図5および図8に示すように、この金属板材の両端部を互いに突き合わせるように折り曲げて金属板材が2枚重ねになるようにプレス加工することによって横方向に幅広で高さが低い平板状に形成されている。
雌型端子10は、雄型端子30と同様に、導電性に優れた金属板材をプレス加工することによって形成されている。雌型端子10は、図1乃至図3に示すように、雄型端子30の電気接続部31が前方から内部に挿入される接続筒部11と、接続筒部11の後方に形成されたワイヤバレル12及びインシュレーションバレル13とを備えて構成されている。
ワイヤバレル12は、電線Wの端末において絶縁被覆が皮剥ぎされることにより露出した芯線W1に圧着され、雌型端子10と電線Wとを電気的に接続している。また、インシュレーションバレル13は、電線Wの絶縁被覆に圧着されることにより、電線Wに固定されている。
接続筒部11は、前後方向に長い角筒状に形成されており、上下方向の寸法と幅方向の寸法とがほぼ同一の断面略方形状をなしている。
接続筒部11の底板における前縁には、図4に示すように、接続筒部11内に向かって折り曲げられた弾性接触片14が設けられている。弾性接触片14は、上下方向に弾性変形可能とされており、弾性接触片14の上面には、雄型端子30の電気接続部31と電気的に接続される接点部15が設けられている。接点部15は、上方に向かって突出した形態をなしており、図6および図8に示すように、雄型端子30の電気接続部31が接続筒部11内に挿入されると、電気接続部31の下面に接触するようになっている。そして、電気接続部31が接続筒部11内の正規位置まで挿入されると、図9および図11に示すように、電気接続部31が弾性接触片14の接点部15と接続筒部11の天井壁11Aとの間で上下方向から弾性的に挟み込まれることにより、電気接続部31と弾性接触片14とが電気的に接続されるようになっている。
さて、接続筒部11の幅方向両側に配された側壁11Bには、図2,図3および図5に示すように、幅方向に弾性変形可能な位置ずれ規制部16がそれぞれ形成されている。位置ずれ規制部16は、何れも接続筒部11の側壁11Bを切り起こすことにより略矩形状に形成されている。また、位置ずれ規制部16は、弾性接触片14の接点部15よりも後側の位置から後方に向かうほど接続筒部11内に向かって片持ち状に延びる形態をなしている。つまり、各位置ずれ規制部16は、前後方向に同じ位置において、位置ずれ規制部16の基端部を支点に幅方向に弾性変形可能とされており、位置ずれ規制部16の自由端部である後端部16Aが、接続筒部11の内側において雄型端子30の電気接続部31の進入経路内に配された初期位置と、接続筒部11から外側に突出した位置に配される完了位置との間を変位可能とされている。
このため、雌型端子10がコネクタハウジングHのキャビティC内に収容された状態で、電気接続部31が接続筒部11内の正規位置まで挿入されると、接続筒部11内において初期位置に配された各位置ずれ規制部16が電気接続部31に押圧されることにより、接続筒部11の外側に向かってそれぞれ弾性変形する。そして、位置ずれ規制部16の後端部16Aが完了位置まで変位することにより、位置ずれ規制部16の後端部16AがキャビティCの幅方向両内壁にそれぞれ当接するようになっている。
また、雌型端子10をキャビティC内に挿入する時には、位置ずれ規制部16の後端部16Aが接続筒部11の内側に収容されており(図2および図5参照)、電気接続部31によって押圧されることにより接続筒部11から外側に突出する(図10および図11参照)ことから、キャビティC内に雌型端子10を挿入する際に、位置ずれ規制部16の後端部16AがキャビティCの内壁に当接することに起因して、位置ずれ規制部16によってキャビティCの内壁が傷つけられたり、キャビティC内に雌型端子10を挿入する挿入抵抗が高くなったりすることを防ぐことができるようになっている。
また、接続筒部11内に電気接続部31が挿入される時の挿入抵抗は、位置ずれ規制部16が弾性接触片14の接点部15よりも後側の位置から後方に延びた形態をなしていることから、電気接続部31が接点部15に当接した時から徐々に高くなり、電気接続部31が弾性接触片14の接点部15を乗り越える時に最も高くなる。そして、接続筒部11の天井壁11Aと接点部15との間で電気接続部31が上下方向に挟まれた状態になることで、電気接続部31の挿入抵抗がピーク時よりやや低くなる。そして、電気接続部31の挿入抵抗が低くなり始めたところで、電気接続部31が位置ずれ規制部16に当接し、位置ずれ規制部16を押圧することで、再び電気接続部31の挿入抵抗が徐々に高くなるようになっている。なお、電気接続部31が位置ずれ規制部16に当接してから位置ずれ規制部16が完了位置に至るまでの間の挿入抵抗は、電気接続部31が弾性接触片14の接点部15を乗り越える時に生じる挿入抵抗のピークを超えないように設定されている。
また、位置ずれ規制部16の上下方向の高さ寸法は、図11に示すように、雄型端子30の電気接続部31の板厚寸法よりも大きく形成されており、電気接続部31が接続筒部11の天井壁11Aと弾性接触片14の接点部15との間に挟み込まれた正規の位置では、電気接続部31が位置ずれ規制部16の上側部分を押圧するようになっている。このため、例えば、弾性接触片14が下方に弾性変形して接続筒部11内において電気接続部31が正規の位置よりも下方に僅かに位置ずれするような場合でも、電気接続部31と位置ずれ規制部16とを確実に当接させることができるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、雌型端子10の作用および効果について説明する。
図4および図5に示すように、コネクタハウジングHのキャビティC内に収容された雌型端子10の前方に雄型端子30を配置し、雄型端子30の電気接続部31を雌型端子10の接続筒部11内に前方から挿入する。そして、電気接続部31が接続筒部11内に挿入されると、図6乃至図8に示すように、まず、電気接続部31の下面が弾性接触片14の接点部15に当接して、電気接続部31が弾性接触片14を下方に押圧しつつ接続筒部11内に進入する。
さらにそのまま、電気接続部31が接続筒部11内に挿入されると、電気接続部31の幅方向両端部が初期位置に配された位置ずれ規制部16に当接し、位置ずれ規制部16を外方に押圧することで、位置ずれ規制部16が外方に向かって弾性変形する。この時、電気接続部31は金属板材の両端部を互いに付きあわせるように折り曲げ形成されているので、その両端部が位置ずれ規制部16を傷つけることはない。そして、電気接続部31が接続筒部11内の正規位置まで挿入されると、図9乃至図11に示すように、位置ずれ規制部16の後端部16Aが完了位置までそれぞれ変位することにより、位置ずれ規制部16の後端部16AがキャビティCの内壁にそれぞれ当接する。
すなわち、電気接続部31によって押圧された位置ずれ規制部16がキャビティCの幅方向両側の内壁をそれぞれ押圧することにより、電気接続部31が幅方向両側に配される位置ずれ規制部16を介してキャビティCの幅方向両側の内壁に固定されることなる。これにより、電線Wが幅方向に大きく振られるなどして、雌型端子10および雄型端子30に対して大きな応力がかかったとしても、接続筒部11がキャビティC内において幅方向にがたつことが抑制されると共に、電気接続部31が接続筒部11内において位置ずれすることが抑制され、電気接続部31と弾性接触片14とが互いに幅方向に位置ずれすることが抑制される。ひいては、雌型端子10と雄型端子30との間での接続不良の発生を抑制することができる。
ところで、例えば、位置ずれ規制部が弾性接触片の接点部とほぼ同じ位置に形成すると、接続筒部内に電気接続部を挿入する時の挿入抵抗は、電気接続部が接点部を下方に押圧する抵抗に加えて、電気接続部が位置ずれ規制部を押圧する抵抗が一度にかかり、非常に大きいものとなってしまう。ところが、本実施形態によると、図5に示すように、弾性接触片14と位置ずれ規制部16とを前後方向にずらして形成していることから、電気接続部31が接続筒部11内に挿入される時の挿入抵抗は、電気接続部31が弾性接触片14の接点部15を乗り越える時に最も高くなり、やや低くなったところで、電気接続部31が位置ずれ規制部16を押圧することで、再び徐々に高くなるようになっている。これにより、電気接続部31が接続筒部11内に挿入される時の挿入抵抗が分散され、一度にかかる挿入抵抗を低減させることができる。また、挿入抵抗が低くなり始めたところで再び挿入抵抗が高くなることから、接続筒部11内に電気接続部31を挿入し始めたときから電気接続部31が正規位置に至るまでの挿入抵抗をほぼ一定に保つことができる。
また、本実施形態によると、位置ずれ規制部16が幅方向に弾性変形可能に形成されていることから、電気接続部31とキャビティCの内壁との間において位置ずれ規制部16が幅方向に弾性変形することで、電気接続部31と位置ずれ規制部16、位置ずれ規制部16とキャビティCの内壁との間に生じる製造公差を吸収することができる。また、仮に位置ずれ規制部16が正規の位置から幅方向に僅かにずれて配されることになったとしても、完了位置において、位置ずれ規制部16が電気接続部31とキャビティCの内壁との間で弾性的に当接することになり、電気接続部31と弾性接触片14とが幅方向に位置ずれしないようにすることができる。
さらに、本実施形態によると、各位置ずれ規制部16においてキャビティCの内壁に当接する部分は、図10に示すように、前後方向に同じ位置に設けられている。すなわち、例えば、位置決め規制部のうち一方が接続筒部の前側に設けられ、他方が接続筒部の後側に設けられている場合に比べて、接続筒部11内に電気接続部31を挿入する際に、接続筒部11内において電気接続部31が幅方向に傾くと共に、キャビティC内で接続筒部11が幅方向に傾いてしまうことを防ぐことができる。これにより、電気接続部31を接続筒部11内に挿入する際の挿入抵抗が大きくなることを抑制することができる。
ところで、位置ずれ規制部が接続筒部の後側から前側に向かって片持ち状に延びて形成されていると、電気接続部を接続筒部内に挿入する際に、電気接続部と位置ずれ規制部の自由端部とが突き当たり、電気接続部もしくは位置ずれ規制部が損傷してしまう虞がある。ところが、本実施形態によると、図5および図7に示すように、位置ずれ規制部16が前側から後側に向かって片持ち状に延びて形成されているので、電気接続部31と位置ずれ規制部16の自由端部とが突き当たることを防ぐことができる。これにより、電気接続部31もしくは位置ずれ規制部16が損傷してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態によると、接続筒部11の側壁11Bを切り起こして位置ずれ規制部16を形成し、この位置ずれ規制部16の後端部16AをキャビティCの内壁に当接するように設定している。すなわち、位置ずれ規制部の前後方向中央部分などをキャビティCの内壁に当接させるように構成する場合に比べて、電気接続部31の挿入抵抗が急激に大きくならないように前後方向の長さ寸法を確保しつつ、位置ずれ規制部16の前後方向の長さ寸法を極力短くすることができる。これにより、接続筒部11の側壁11Bにおいて位置ずれ規制部16が占める領域を小さくすることができ、接続筒部11の強度が低下することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、位置ずれ規制部16を幅方向に弾性変形可能に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、位置ずれ規制部の基端部にヒンジなどを設けることにより位置ずれ規制部が弾性変形しない構成にしてもよい。
(2)上記実施形態では、金属板材を2枚重ね合わせて電気接続部31を構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、電気接続部が1枚の金属板材で構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、接続筒部11の幅方向の側壁11Bに位置ずれ規制部16を1つずつ設けた構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、各側壁に位置ずれ規制部を複数設けてもよい。
(4)上記実施形態では、位置ずれ規制部16の後端部16AがキャビティCの内壁に当接する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、位置ずれ規制部の前後方向略中央部分がキャビティCの内壁に当接する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、位置ずれ規制部16を略矩形状に構成したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、位置ずれ規制部において電気接続部に押圧される部分の高さ寸法のみが電気接続部の板厚寸法よりも大きくなった形状に構成にしてもよい。
10:雌型端子
11:接続筒部
11B:側壁
14:弾性接触片
15:接点部
16:位置ずれ規制部
30:雄型端子
31:電気接続部
C:キャビティ
H:コネクタハウジング
W:電線

Claims (8)

  1. 電線の端末に接続されてコネクタハウジングに設けられたキャビティ内に後方から収容される雌型端子であって、
    雄型端子に設けられた電気接続部が前方から挿入される筒状の接続筒部と、
    前記接続筒部内において前記電気接続部に弾性的に接触することで電気的に接続される弾性接触片と、
    前記接続筒部における幅方向の側壁に設けられ、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入されると、前記電気接続部に押圧されて前記キャビティの内壁に当接することで前記弾性接触片に対する前記電気接続部の幅方向の位置ずれを規制する位置ずれ規制部とを備えている雌型端子。
  2. 前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の幅方向に弾性変形可能に形成されている請求項1記載の雌型端子。
  3. 前記弾性接触片は、前記電気接続部が前記接続筒部内に前方から挿入された際に、前記電気接続部と接触する接点部を有しており、
    前記位置ずれ規制部において前記電気接続部に押圧される部分は、前記弾性接触片の接点部よりも後側に設けられている請求項1または請求項2記載の雌型端子。
  4. 前記位置ずれ規制部は、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入される前は前記接続筒部の外形内に収まっており、前記電気接続部が前記接続筒部内に挿入されると、前記電気接続部に押圧されて前記接続筒部の外形から外方に突出する請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の雌型端子。
  5. 前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部において前側から後側に向かって片持ち状に延びた形態をなしている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の雌型端子。
  6. 前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の側壁を切り起こすことにより片持ち状に形成されており、
    前記位置ずれ規制部の自由端部が前記キャビティの内壁に当接するように設定されている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の雌型端子。
  7. 前記位置ずれ規制部は、前記接続筒部の幅方向両側に配された側壁にそれぞれ形成されており、
    前記位置ずれ規制部において前記キャビティの内壁に当接する部分は、前記接続筒部において前後方向に同じ位置にそれぞれ設けられている請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の雌型端子。
  8. 前記電気接続部は、横方向に幅広で高さが低い平板状に形成されており、
    前記位置ずれ規制部の高さ寸法は、前記電気接続部の板厚寸法よりも大きく形成されている請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の雌型端子。
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JP2018537832A (ja) * 2015-12-17 2018-12-20 デルフィ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル 雄端子のための側方保持ブレードを備えた雌端子、ならびにそのような雌端子および雄端子を含んだ接続アセンブリ
JP2019079739A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 トヨタ自動車株式会社 コネクタ装置
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