JP2014053054A - 傾き検出方法および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロストークキャンセル用のフィルタのタップ係数から光ディスクの傾きを検出し、傾きを補正する。
【解決手段】メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生された再生信号が供給される第1および第2のフィルタと、第1および第2のフィルタの出力信号と、メイントラックから第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとほぼ同時に再生された再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、誤差を少なくするように、第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出方法である。
【選択図】図9

Description

本開示は、例えば光ディスクに適用される傾き検出方法および光ディスク装置に関する。
従来、レ−ザ光を用いて情報を記録或いは記録情報を再生する光ディスクが実用化されている。面記録密度を高くするために、対物レンズの開口数(NA:Numerical Aperture) を大きくしてビームスポット径を絞り込むようになされる。しかしながら、開口数を大きくすると、収差が増大する。特に、光ディスクの反り等によって、対物レンズの光軸と光ディスクの面とがなす角度が90度からずれた時に発生する収差が増大する。収差によって、ディスク面上の光スポットが歪み、ボケる問題が発生する。その結果、隣接トラックからクロストークが増加し、再生信号の品質が劣化する問題が生じる。
この歪みは、光ディスクの中を光が通過する距離、すなわち、カバー層の厚みに比例するので、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))では、カバー層を0.1mmと
薄くしている。しかしながら、光ディスクの反り等によって光ディスクの傾き(スキュー、チルト等とも称される)が発生するので、光ディスクの傾きを検出し、傾きを補正することがなされている。なお、本開示では、ディスク半径方向(トラックを横切る方向)の傾きの補正を行うものである。
光ディスクの傾き検出方法としては、傾きセンサを使用するものがある。しかしながら、傾きセンサを必要とすることは、構成が複雑となり、コストの面で不利となる。傾きセンサを使用せずに、光ディスクの再生信号を使用して傾きを検出することが提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、主ビームを再生情報トラックの中心に照射し、二つの副ビームを再生情報トラックの中心から外側に一定量ずれた位置に照射し、二つの副ビームの反射光を4分割受光素子で受光する。4分割受光素子の出力を演算することによって、傾き量が得られる。チルトによってコマ収差が発生し、ビームスポットがチルト方向に対して非対称な形状になることに起因する再生信号自体の歪みと隣接トラックからのクロストークの両方の影響により再生信号値に影響が生じる。
特開2001−266385号公報
特許文献1に記載のものは、光検出器の出力信号を演算することによってチルト量を検出するものであり、再生信号のゲインの設定等が難しい問題があった。
したがって、本開示の目的は、傾きセンサを必要とせず、然もゲイン設定の難しさを回避できる傾き検出方法および光ディスク装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本開示は、メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生された再生信号が供給される第1および第2のフィルタと、
第1および第2のフィルタの出力信号と、メイントラックから第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとほぼ同時に再生された再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、誤差を少なくするように、第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出方法である。
本開示は、メイントラックと、メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生信号を取得するピックアップと、
第1の隣接トラックから再生された第1の再生信号が供給される第1のフィルタと、
第2の隣接トラックから再生された第2の再生信号が供給される第2のフィルタと、
第1および第2のフィルタの出力信号と、メイントラックの再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、誤差を少なくするように、第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出部と、
検出された傾きを補正する傾き補正部と
を備える光ディスク装置である。
本開示によれば、傾きセンサが不要で、ゲイン設定の困難さが少なく、処理が比較的簡単な傾き検出方法および光ディスク装置を提供することができる。
本開示を適用することができる光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本開示を適用できる光ディスク上のマークのパターンおよびLSFの説明に用いる略線図である。 本開示における傾きの説明に用いる略線図である。 傾きがある場合のスポットの形状およびLSFの説明に用いる略線図である。 傾きがない場合のメイントラックのLSFおよび隣接トラックのLSFを示す略線図である。 LSFのシミュレーション結果の例を示す略線図である。 デトラックが存在する場合のLSFのシミュレーション結果の例を示す略線図である。 傾き信号の傾きに対する変化を示すグラフである。 本開示の一実施の形態における信号処理部の第1の例のブロック図である。 FIRフィルタのタップ係数の計算例(コンピュータシミュレーション)を示すグラフである。 FIRフィルタのタップ係数の計算例(コンピュータシミュレーション)を示すグラフである。 FIRフィルタのタップ係数の計算例(コンピュータシミュレーション)を示すグラフである。 FIRフィルタのタップ係数の計算例(コンピュータシミュレーション)を示すグラフである。 本開示の一実施の形態における信号処理部の第2の例のブロック図である。 遅延量の説明に使用する略線図である。 遅延量の制御の構成を含む信号処理部の第2の例の構成を示すブロック図である。
以下に説明する実施の形態は、本開示の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本開示の範囲は、以下の説明において、特に本開示を限定する旨の記載がない限り、これらの実施の形態に限定されないものとする。
なお、本開示の説明は、下記の順序にしたがってなされる。
<1.本開示の一実施の形態>
<2.変形例>
<1.本開示の一実施の形態>
「光ディスク装置の構成」
一実施の形態の光ディスク装置の構成を図1により説明する。本実施の形態の光ディスク装置は、例えばブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))に対して再生や記録を行うものである。但し、本開示は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、次世代ディスク等としての再生専用ディスクや記録可能型ディスク(ライトワンスディスクやリライタブルディスク)等の光ディスクに対しても適用可能である。
例えば記録可能型のブルーレイディスクの場合、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)と開口数(NA(Numerical Aperture ))が0.85の対物レンズの組み合
わせて、フェイズチェンジマーク(相変化マーク)や色素変化マークの記録再生を行う。トラックピッチ0.32μm、線密度0.12μm/bitで、64KB(キロバイト)の
データブロックを1つの記録再生単位(RUB:Recording Unit Block)として記録再生がなされる。なお、再生専用ディスクに関しては、λ/4程度の深さのエンボスピットによりデータが記録される。
記録再生単位であるRUBは、156シンボル×496フレームのECCブロック(クラスタ)に対して、例えばその前後に1フレームのリンクエリアを付加して生成された合計498フレームとなる。記録可能型ディスクの場合、ディスク上にはグルーブ(溝)が蛇行(ウォブリング)されて形成され、このウォブリンググルーブが記録再生トラックとされる。そしてグルーブのウォブリングは、いわゆるADIP(Address in Pregroove)データを含む。つまりグルーブのウォブリング情報を検出することで、ディスク上のアドレスを得ることができるようになされている。
記録可能型ディスクの場合、ウォブリンググルーブによって形成されるトラック上にはフェイズチェンジマークによるレコーディングマークが記録されるが、フェイズチェンジマークはRLL(1,7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))等により、線密度0.12μm/bit、0.08μm/ch bitで記録される。チャネルクロック周期を「T」とすると、
マーク長は2Tから8Tとなる。再生専用ディスクの場合、グルーブは形成されないが、同様にRLL(1,7)PP変調方式で変調されたデータがエンボスピット列として記録されている。
このようなブルーレイディスク等の光ディスク90が光ディスク装置に装填されると、記録/再生時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)または一定角速度(CAV)で回転駆動される。再生時には、光ピックアップ(光学ヘッド)1によって光ディスク90上のトラックに記録されたマーク情報の読出が行われる。光ディスク90に対してのデータ記録時には、光ピックアップ1によって光ディスク90上のトラックに、ユーザーデータがフェイズチェンジマークもしくは色素変化マークとして記録される。
光ディスク90の内周エリア等には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピットまたはウォブリンググルーブによって記録される。これらの情報の読出も光ピックアップ1により行われる。さらに、光ピックアップ1によってディスク90上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しもおこなわれる。
なお、本開示の一実施の形態における傾き検出および検出された傾き補正は、光ディスクの再生時の処理に限らず、記録時においても行うことができる。すなわち、記録時に傾きが存在すると、記録に使用されるビームスポットが歪むことになる。これを防止するために、記録に先立って、光ディスクの所定の記録領域に予め記録しておいた信号を利用して傾きを検出し、記録時に検出された傾きを補正するようになされる。特に、トラックピッチが狭くされる高密度記録の場合には、このような記録時の傾き補正を行うことが好ましい。したがって、本開示の一実施の形態に関する以下の説明は、光ディスクに対する記録時および再生時の何れに対しても適用できるものである。
光ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオード、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、対物レンズを介してディスク記録面にレーザ光を照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が構成される。光ピックアップ1内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向およびフォーカス方向に移動可能に保持されている。さらに、光ピックアップ1に対して傾き補正部が設けられている。光ピックアップ1全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。光ピックアップ1のレーザダイオードに対して、レーザドライバ13からの駆動電流が供給され、レーザダイオードがレーザを発生する。
ディスク90からの反射光がフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データに相当する再生情報信号(RF信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、すなわち、ウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力される再生情報信号はデータ検出処理部5へ供給され、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ供給され、プッシュプル信号はウォブル信号処理回路6へ供給される。
データ検出処理部5は、再生情報信号の2値化処理を行う。例えばデータ検出処理部5では、RF信号のA/D変換処理、PLLによる再生クロック生成処理、PR(Partial
Response)等化処理、ビタビ復号(最尤復号)等を行い、パーシャルレスポンス最尤復号処理(PRML検出方式:Partial Response Maximum Likelihood検出方式)により、2
値データ列を得る。詳しくは後述する。データ検出処理部5は、光ディスク90から読み出した情報としての2値データ列を、後段のエンコード/デコード部7に供給する。
エンコード/デコード部7は、再生時おける再生データの復調と、記録時における記録データの変調処理を行う。すなわち、再生時にはデータ復調、デインターリーブ、ECCデコード、アドレスデコード等を行い、記録時には、ECCエンコード、インターリーブ、データ変調等を行う。
再生時においては、データ検出処理部5で復号された2値データ列がエンコード/デコード部7に供給される。エンコード/デコード部7では、2値データ列に対する復調処理を行い、光ディスク90からの再生データを得る。すなわち、例えばRLL(1,7)PP変調等のランレングスリミテッドコード変調が施されて光ディスク90に記録されたデータに対しての復調処理と、エラー訂正を行うECCデコード処理を行って、光ディスク90からの再生データを得る。
エンコード/デコード部7で再生データにまでデコードされたデータは、ホストインターフェース8に転送され、システムコントローラ10の指示に基づいてホスト機器200に転送される。ホスト機器200とは、例えばコンピュータ装置やAV(Audio-Visual)システム機器などである。
光ディスク90に対する記録/再生時には、ADIP情報の処理が行われる。すなわち、グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル信号処理回路6においてデジタル化されたウォブルデータとされる。PLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。ウォブルデータは、ADIP復調処理部16で、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ9に供給される。アドレスデコーダ9は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ10に供給する。
記録時には、ホスト機器200から記録データが転送されてくるが、その記録データはホストインターフェース8を介してエンコード/デコード部7に供給される。エンコード/デコード部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。これらの処理を施したデータに対して、RLL(1−7)PP方式等のランレングスリミテッドコード変調を施す。
エンコード/デコード部7で処理された記録データは、ライトストラテジ部14に供給される。ライトストラテジ部14では、記録補償処理として、記録層の特性、レーザ光のスポット形状、記録線速度等に対するレーザ駆動パルス波形調整を行う。そして、レーザ駆動パルスをレーザドライバ13に出力する。
レーザドライバ13は、記録補償処理したレーザ駆動パルスに基づいて、光ピックアップ1内のレーザダイオードに電流を流し、レーザ発光を行う。これにより光ディスク90に、記録データに応じたマークが形成されることになる。
光学ブロックサーボ回路11は、マトリクス回路4からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。すなわち、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、ドライバ18により光ピックアップ1内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって、光ピックアップ1、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループおよびフォーカスサーボループが形成される。
さらに、光学ブロックサーボ回路11は、傾き補正信号から傾きサーボ信号を生成し光ピックアップ1に備えられている傾き補正部を駆動する信号を生成する。傾き補正信号は、後述するように、データ検出処理部5から供給される。傾き補正部は、例えば光ピックアップの全体または対物レンズをアクチュエータによって傾ける構成とされている。或いは、コマ収差を補正するパターンを有する液晶デバイスを使用しても良い。
さらに、光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。さらに、光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ19によりスレッド機構3を駆動する。
スピンドルサーボ回路12はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。スピンドルサーボ回路12は、ウォブル信号に対するPLLで生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。さらに、データ再生時においては、データ信号処理回路5内のPLLによって生成される再生クロックが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号が生成される。そして、スピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
スピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系および記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器200からのコマンドに応じて各種処理を実行する。例えばホスト機器200から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部7により、ホスト機器200から転送されてきたデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして、エンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光を駆動することで記録が実行される。
さらに、例えばホスト機器200から、光ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ10はまず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。すなわち、光学ブロックサーボ回路11に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする光ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器200に転送するために必要な動作制御を行う。すなわち、ディスク90からのデータ読出を行い、データ検出処理部5、エンコード/デコード部7における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、図1の例は、ホスト機器200に接続される光ディスク装置として説明したが、光ディスク装置としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図1とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われると共に、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。もちろん光ディスク装置の構成例としては他にも多様に考えられる。
「一実施の形態のデータ検出処理部」
一実施の形態におけるデータ検出処理部5は、隣接トラックの信号にデジタルフィルタの処理を施し、デジタルフィルタの出力信号をメインのトラックの再生信号から減算することによって、クロストークをキャンセルする構成とされている。本開示の一実施の形態では、かかるデジタルフィルタのタップ係数の値から光ディスクの傾きを検出するものである。
「LSFを使用したクロストークの特性の予想」
一実施の形態では、LSF(Line Spread Function:線広がり関数)を使用してクロストーク特性を予想するようにしている。ここで、LSFと光ディスクの再生信号の関係について説明する。
光ディスク90からの再生信号は、光ピックアップ1の対物レンズによって集光される光スポットの強度分布(PSF(Point Spread Function:点広がり関数、2次元の分布)
に、マークの反射率Mark(x,y)(マークなしを0、マーク部を1) 分布を掛け算して積分することによって、疑似的に計算することができる。なお、xは、トラック方向の移動量を表す。
Figure 2014053054
PSFは、対物レンズ上の光振幅をフーリエ変換して光ディスク上の光振幅(Amplitude Spread Function)を求めた後に強度を取ったものである。
図2Aに示すように、マーク(斜線領域で示す)のパターンは、トラックに沿って同じ幅Wで記録されているので、マーク列の中心y0を中心としてマーク幅Wで積分した1次元の分布LSF(x)を用いて再生信号を計算することができる。
Figure 2014053054
マーク列を0,1の1次元の分布m(x)と表すと、m(x)は、下式で表される。
Figure 2014053054
再生信号s(x)は、以下の式で計算することができる。
Figure 2014053054
メインのトラック(再生対象のトラック)T0 がy0 =0に記録されているとした場合のLSF0 は、下式で表される。
Figure 2014053054
メインのトラックT0 の上側(外周側)に隣接するトラックをT+ とし、メインのトラックT0 の下側(内周側)に隣接するトラックをT- とする。これらの隣接トラックからのクロストーク成分のLSFは、トラックピッチをTpとすると、以下のようになる。
Figure 2014053054
Figure 2014053054
なお、隣接する2トラックのクロストークを考慮する場合には、再生信号が以下のようになる。
Figure 2014053054
図2は、径方向の傾きがない場合のLSFを示している。図2Aにおいて、傾きがないので、円形のスポットSPがメインのトラックT0 の中心を走査している。この状態では、図2Bに示すように、隣接トラックT+ のLSF+ (x)および隣接トラックT- のLSF- (x)が同様に変化する。さらに、隣接トラックからのクロストーク成分は、同様の変化を有するLSFとなる。
図3に示すように、光ディスク90が対物レンズ34の光軸に対して直角から傾いている場合には、対物レンズ34上の光分布に位相乱れ(収差)がのっており、光スポット(PSF)が変形する。すなわち、図4Aに示すように、コマ収差が発生し、円形とは異なるレーザビームのスポットSP’が発生する。このスポットSP’は、円形スポットの部分と、三日月形のスポット部分とからなる。傾きの方向によって、三日月形のスポット部分が生じる位置が逆となる。このスポット(PSF)を用いて傾きがある場合のLSFが計算される。図4Bは、光ディスクの傾きがある場合のLSFを示す。なお、デトラックに関しては、y0 をオフセットさせることで計算できる。
「LSFの計算例」
LSFの計算例(シミュレーション結果)について説明する。ここでは、下記の例について計算を行う。
λ=405nm、NA=0.85、Rim(リムインテンシティ)=0.65/0.65、Tp=0.32μm、マーク幅=170nm
1T(最短マーク長)≒56nm(ブルーレイディスクの1層当たりの容量が33.4GB):±5クロック前後の値
±4,5,6
この場合の読み取りの対象のトラック(以下、メイントラックと称する)のLSFの計算結果を図5Aに示し、隣接トラックLSFのの計算結果を図5Bに示す。図5の例では、傾きがない例を示しており、二つの隣接トラックのLSFが同一のものを示している。図5Aに示すように、メイントラックのLSFが0になる位置は、0.61λ/NAになることは、知られている。
図5Bにおいて斜線で示す領域のタップ係数の和(積算値)について、左右のトラックでの差を求めることによって、傾き信号を得るようになされる。すなわち、下式によって傾き信号が求められる。斜線領域部分のタップ係数の和で比較するのは、傾きが存在する場合に、二つの隣接トラック(T+およびT-)のそれぞれのLSF+の和およびLSF-の和の差が大きくなる部分であるからである。然も、この斜線領域部分のタップ係数の和は、デトラックによっては、差が小さくなる。一例として、各領域が±4番目のクロック、±5番目のクロックまたは±6番目のクロックの領域とされる。但し、この数値は、一例であってトラックピッチ等を考慮して所定の複数クロックを斜線領域の幅とするようにしても良い。例えば領域を含む範囲として、±(λ/2/NA〜λ/NA)が設定される。
傾き信号=(T- の斜線領域部分のタップ係数の和)−(T- の斜線領域部分のタップ係数の和)
本開示の一実施の形態では、隣接トラックからの再生信号をデジタルフィルタに供給し、デジタルフィルタの出力をメイントラックの再生信号から減算することによってクロストークをキャンセルするようにしている。タップ係数は、デジタルフィルタのタップの係数である。上述したLSFとフィルタのタップ係数との関係について以下に説明する。
上述した[数4]で表される再生信号s(x)をクロック分の長さΔの間隔でサンプリングした場合、下記のように表すことができる。
Figure 2014053054
クロストークキャンセルにおけるメイントラックの再生信号は、下記のように表すことができる。
Figure 2014053054
隣接トラックの再生信号は、下記のように表すことができる。
Figure 2014053054
Figure 2014053054
なお、LSF00以外のタップ係数は、小さいと近似している。
したがって、クロストークがキャンセルされた信号は、下記のように表すことができる。
Figure 2014053054
したがって、隣接トラックの再生信号s+k,s-kに対して、LSF+nおよびLSF-nをタップ係数としたFIR(Finite Impulse Response)フィルタタップを用いてクロストーク
をキャンセルすることができることになる。言い換えれば、クロストークをキャンセルするデジタルフィルタのタップ係数が決定されれば、タップ係数を使用して傾きを決定することができる。
さらに、傾きが存在する場合のLSFのシミュレーションの計算結果について、図6を参照して説明する。図6Aは、Rskew(径方向の傾き)=0.1deg の場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+およびLSF-を示す。図6Bは、Rskew=0.2deg の場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+およびLSF-を示す。図6Cは、Rskew=0.3deg の場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+および
LSF-を示す。図6Dは、Rskew=0.4deg の場合の隣接トラックT+およびT-のそ
れぞれのLSF+およびLSF-を示す。図6Eは、Rskew=0.5deg の場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+およびLSF-を示す。
これらの計算結果から分かるように、傾きが大きくなるほど斜線領域部分のタップ係数の和の差が大きくなる。したがって、上式によって傾き信号を得ることができる。なお、傾きの方向が逆の場合には、LSF+ およびLSF- の関係が逆になり、傾きの方向も検出することができる。
以上の説明では、ディスク径方向の傾きによるLSFについて説明したが、デトラックが存在する場合の隣接トラックのLSFのシミュレーションの計算結果について、図7を参照して説明する。図7Aは、デトラック=30nmの場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+ およびLSF-を示す。図7Bは、デトラック=60nmの場合の
隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+およびLSF-を示す。図7Cは、デトラック=90nmの場合の隣接トラックT+およびT-のそれぞれのLSF+およびLSF-を示す。
図7において、図6と同様の斜線領域を表す。傾き信号を求める場合と同様に、この斜線領域部分のタップ係数の和がLSF+およびLSF-についてそれぞれ求められ、タップ係数の和の差が演算される。図7に示すように、デトラックの量にかかわらず、斜線領域部分では、LSF+およびLSF-についてそれぞれ求められるタップ係数の和の差が小さい。すなわち、傾きと対応してタップ係数の和の差が変化するのに対して、デトラックが発生する場合には、タップ係数の和の差が小さく、且つデトラックの量に対応してタップ係数の和の差の変化が小さい。したがって、本開示の一実施の形態は、デトラックの影響を殆ど受けずに、予め設定した領域部分のタップ係数の和の差から傾き信号を得ることができる。
上述したλ等のパラメータを同様に設定して、傾き信号を下記の式によって計算する。但し、Rn は、トラックT- のLSF- のn番目のクロックの位置の値であり、Ln は、トラックT+ のLSF+ のn番目のクロックの位置の値であり、Center0 は、正規化のための基準値である。例えばCenter0 は、メイントラックのLSF0の0番目のクロックの
位置の値である。
傾き信号Sig={(R-6+R-5+R-4+R4+R5+R6)−(L-6+L-5+L-4+L4+L5+L6)}/Center0
光ディスクの径方向の傾きに対する傾き信号のレベル変化をシミュレーション(上式)によって求めた結果を図8に示す。図8には、以下の例の傾き信号の変化が示されている。
デトラックがない場合の傾き信号
デトラックが50nmの場合の傾き信号
デトラックが−50nmの場合の傾き信号
トラック接線方向の傾きが0.5deg の場合の傾き信号
デフォーカスが200nmの場合の傾き信号
SA 10μm(3次)の場合の傾き信号
図8から分かるように、デトラック、トラック接線方向の傾き、デフォーカス、SA等の傾き信号に対する影響が比較的小さいものであり、径方向の傾きに応じた傾き信号を得ることができる。
「信号処理部の第1の例」
図9を参照して本開示の一実施の形態における信号処理部の第1の例について説明する。この信号処理部は、図1におけるデータ検出処理部5に対応するものである。なお、図9には、クロストークキャンセルに関する構成が示されており、光学ブロックサーボ回路等は、図1に示されているので、図9では、省略されている。図9における光ピックアップ1がレーザダイオード31、回折格子32、偏光ビームスプリッタ33、対物レンズ34等を有している。
回折格子32によって、0次回折光スポットSP0 、+1次回折光スポットSP+ および−1次回折光スポットSP- が生成され、偏光ビームスプリッタ33および対物レンズ34を通じて光ディスク上に照射される。これらのスポットの間隔は、ディスク径方向に関してトラックピッチに等しいものとされている。0次回折光スポットSP0 がメイントラックT0 を走査し、+1次回折光スポットSP+ および−1次回折光スポットSP- が隣接トラックT+ およびT- のそれぞれを走査する。光ディスクからの戻り光が偏光ビームスプリッタ33を透過して光検出器35に照射される。
光検出器35は、受光エリア360 、36+ および36- を有する。受光エリア360
は、例えばトラック方向の線とトラックを横断する線とによって4分割された受光エリアを有している。メイントラックT0 をスポットSP0 が走査することで得られる戻り光が光検出器35の受光エリア360 に入射する。隣接トラックT+ をスポットSP+ が走査することで得られる戻り光が光検出器35の受光エリア36+ に入射する。メイントラックT- をスポットSP- が走査することで得られる戻り光が光検出器35の受光エリア36- に入射する。
受光エリア360 の4分割受光エリアのそれぞれの検出信号の加算信号がデジタル信号に変換されてからハイパスフィルタ(HPFと称する),AGC(Automatic Gain Control) 370 に供給される。HPF,AGC370 の出力信号が遅延回路380 を介して合成回路41に供給される。合成回路41の出力信号がイコライザ42を介してRF信号(メイントラックの再生信号)として出力される。
受光エリア36+ の検出信号がデジタル信号に変換されてからHPF,AGC37+ に供給される。HPF,AGC37+ の出力信号がデジタルフィルタ例えばFIRフィルタ40+ に入力される。FIRフィルタ40+ および40- は、可変係数フィルタである。FIRフィルタ40+ の出力信号が合成回路41に対して供給される。受光エリア36-
の検出信号がデジタル信号に変換されてからHPF,AGC37- に供給される。HPF,AGC37- の出力信号が遅延回路38- および遅延回路39- を介してFIRフィルタ40- に入力される。FIRフィルタ40- の出力信号が合成回路41に対して供給される。HPF,AGC370 、HPF,AGC37+ 、HPF,AGC37- によって、直流および低域成分が除去され、レベルの制御がなされる。
図9において、矢印方向が光ディスクの回転方向を示している。メイントラックT0 の再生位置と、隣接トラックT+ およびT- の再生位置とが光ディスクの径方向に一致していることがクロストークキャンセルにとって必要とされる。回折格子32によって3個のビームスポットを発生しているので、3個のビームスポットの位置の間で、トラック方向のズレを有する。このズレによる時間差は、遅延回路380 、38- および39- によって補正される。すなわち、光ピックアップ1に対しては、トラックT- 、トラックT0 、トラックT+ の順序で戻り光が入射されるので、トラックT+ の再生信号のタイミングに合わせるように、遅延回路380 、38- および39- が設けられている。
再生位置が揃っている状態では、メイントラックの再生信号には、隣接トラックT+ およびT- からの戻り光によるクロストーク信号が含まれている。クロストーク信号を生成して合成回路41において、メイントラックの再生信号から減算することによって、クロストークをキャンセルすることができる。
合成回路41の出力がイコライザ42に供給される。イコライザ42は、PR適応等化処理を行う。すなわち、合成回路41からの再生信号が目標とするPR波形に近似するように等化される。イコライザ42の出力信号(RF信号)が比較部43に供給される。比較部43は、イコライザ42の出力信号(RF信号)を目標信号と比較する。目標信号は、ノイズのない理想波形とする。例えばPR(パーシャルレスポンスクラス)(1,2,2,2,1)の場合は、8レベルである。なお、目標信号は、クロストークがない場合に得られる信号であり、例えば光ディスク上の所定位置に予め既知の目標信号を記録しておき、その目標信号を再生して使用しても良い。
比較部43においてRF信号と目標信号との誤差が求められる。この誤差がFIRフィルタ40+ および40- のそれぞれのタップ係数制御のために使用される。FIRフィルタ40+ および40- は、複数の遅延素子、タップ係数(h-6、h-5、h-4、・・・、h0 、・・・、h4 、h5 、h6 )および(h'-6、h'-5、h'-4、・・・、h'0 、・・・、h'4 、h'5 、h'6 )を各時点の入力に対して乗算するための係数乗算器と、係数乗
算器の出力を加算する加算器とを有する。
FIRフィルタ40+ および40- のそれぞれのタップ係数が制御されることによって、メイントラックの再生信号に対して両側の隣接トラックから混入するクロストークを除去することができる。すなわち、FIRフィルタ40+ によってトラックT+ からのクロストーク成分と同様の成分が生成され、FIRフィルタ40- によってトラックT+ からのクロストーク成分と同様の成分が生成され、これらの成分がメイントラックT0 の再生信号から減算されることによってクロストークがキャンセルされる。
上述したFIRフィルタ40+ および40- のそれぞれのタップ係数が演算部44に供給される。演算部44によって、下記の演算によって傾き信号が生成される。この傾き信号が光ピックアップ1と関連して設けられている傾き補正部に対して供給され、傾き補正がなされる。
傾き信号Sig=(h-6+h-5+h-4+h4 +h5 +h6 )−(h'-6+h'-5+h'-4
h'4 +h'5 +h'6
「FIRフィルタのタップ係数の計算例」
FIRフィルタ40+ および40- のそれぞれのタップ係数の計算結果(コンピュータシミュレーション)の例について説明する。ここでは、以下のような設定のもとでシミュレーションを行っている。
0 :メイントラックの再生信号、S+ :トラックT+ の再生信号、S- :トラックT- の再生信号、d:元データ(シミュレーションのため、既知のデータとしている)
光学系:λ(波長)=405nm、NA=0.85
再生信号S0 、S+ 、S- を(max,min=±0.5)のレベルに正規化する。
再生信号S0 のみを5タップのイコライザを通す。このイコライザのタップ係数は、最短波長(1T)に応じて下記の値に設定される。
fr=[0.013,0.01,0.95,0.01,0.013]:1T=75nm
fr=[-0.32,0.015,1.31,0.105,-0.32]:1T=56nm
前後2クロック分のデータ(既知)に対応する理想(平均)レベルを作る。5ビットのデータであるので、(25 =32)の理想レベルが存在する。この理想レベルのテーブルがメモリ等に保持される。隣接トラックの再生信号に対するFIRフィルタ(FIRフィルタ40+ および40- )のそれぞれのタップ係数fr+ およびタップ係数fr- を15タップとする。
0 +fr++ +fr-- (合成回路41の出力信号)に最も近い理想レベルをrと表す。下式でerr が計算される。比較部43が計算を行う。
err =r−(S0 +fr++ +fr--
そして、下式によって、FIRフィルタのタップ係数が更新される。この演算は、最急降下法により解を求める処理を意味している。
fr+ =fr+ −0.01×err ×S+
fr- =fr- −0.01×err ×S-
図10乃至図14は、シミュレーション結果を示し、横軸がフィルタのタップの番号であり、縦軸がフィルタのタップ係数の値である。図10のシミュレーション結果は、(1T=75nm、Tp(トラックピッチ)=0.32μm)の場合である。図10Aは、Rskew(径方向傾き)=0のタップ係数を示す。図10Aに示すように、二つのタップ係数fr+ およびfr- は、殆ど同一の値である。図10Bは、Rskew=0.2deg のタップ係数を示す。図10Bに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図10Cは、Rskew=0.4deg のタップ係数を示す。図10Cに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有し、Rskew=0.2deg の場合のタップ係数の差より大きい差が生じ、傾き信号は、より大きい値となる。
図11のシミュレーション結果は、(1T=75nm(1層当たりのディスク容量:25GB)、Tp(トラックピッチ)=0.22μm)の場合である。図11Aは、Rskew=0のタップ係数を示す。図11Aに示すように、二つのタップ係数fr+ およびfr- は、殆ど同一の値である。図11Bは、Rskew=0.2deg のタップ係数を示す。図11Bに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図11Cは、Rskew=0.4deg
のタップ係数を示す。図11Cに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有し、Rskew=0.2deg の場合のタップ係数の差より大きい差が生じ、傾き信号は、より大きい値となる。
図12のシミュレーション結果は、(1T=56nm(1層当たりのディスク容量:33GB)、Tp(トラックピッチ)=0.32μm)の場合である。図12Aは、Rskew=0のタップ係数を示す。図12Aに示すように、二つのタップ係数fr+ およびfr- が相違する値を有する。図12Bは、Rskew=0.2deg のタップ係数を示す。図12Bに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図12Cは、Rskew=0.4deg のタップ係数を示す。図12Cに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図12から分かるように、Rskewが大きくなるほど、タップ係数の差がより大きくなり、傾き信号は、より大きい値となる。
図13のシミュレーション結果は、(1T=56nm(ディスク容量:33GB)、Tp(トラックピッチ)=0.22μm)の場合である。図13Aは、Rskew=0のタップ係数を示す。図13Aに示すように、二つのタップ係数fr+ およびfr- は、殆ど同一の値である。図13Bは、Rskew=0.2deg のタップ係数を示す。図13Bに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図13Cは、Rskew=0.4deg のタップ係数を示す。図13Cに示すように、二つのタップ係数が相違する値を有する。図13から分かるように、Rskewが大きくなるほど、タップ係数の差がより大きくなり、傾き信号は、より大きい値となる。
上述したように、クロストークキャンセル用のFIRフィルタ40+ および40- のタップ係数を演算することによって、傾き信号を生成し、傾き補正を行うことが可能となる。
「信号処理部の第2の例」
図14を参照して本開示の一実施の形態における信号処理部の第2の例について説明する。上述した図9に示す信号処理部の第1の例と対応している構成要素に対しては、同一の参照符号を付すことにする。
第2の例では、光ピックアップ1が回折格子を有しない構成とされている。したがって、光ピックアップ1から光ディスクに対しては、1個のレーザビームが照射される。クロストークキャンセルのためには、メイントラックT0 の両側の隣接トラックT+ およびT- の再生信号が必要とされる。第2の例では、単一のビームスポットがほぼ1回転した後に得られる再生信号を隣接トラックの再生信号とするものである。
トラックT0 をメイントラックとすると、トラックT0 の1回転前に走査するトラックが隣接トラックT- となり、トラックT0 の1回転後に走査するトラックが隣接トラックT+ となる。トラックT- を走査して得られる再生信号がHPF,AGC37を介して遅延回路45- に供給される。遅延回路45- の出力信号が遅延回路46- に供給され、遅延回路46- の出力信号がFIRフィルタ40- に供給される。FIRフィルタ40- の出力信号が合成回路41に供給される。
したがって、メイントラックT0 および隣接トラックT+ ,T- に関してディスク径方向に整列する位置を同時に再生した場合と同等の再生信号を得ることができる。上述した信号処理部の第1の例と同様に、クロストークをキャンセルすることができると共に、傾き信号Sigを得ることができる。
遅延回路450 、遅延回路45- 、遅延回路46- のそれぞれの遅延量について説明する。図15に示すように、メイントラックT0 の位置Bに対して前のトラックT- の位置Aと、後のトラックT+ の位置Cとが径方向に整列する位置とする。トラックピッチをTpとし、AおよびB間の長さをDとすると、BおよびC間の長さは、(D+2πTp)となる。したがって、Cの位置を現在位置とすると、Bの位置の再生信号を得るための遅延回路450 の遅延時間が(D+2πTp)となる。さらに、Aの位置の再生信号を得るための遅延回路45- の遅延時間が(2D)となり、遅延回路46- の遅延時間が(2πTp)となる。
さらに、BおよびC間の長さDは、固定値ではないので、図16に示すような構成によって遅延回路450 および遅延回路45- の遅延量を制御することが必要とされる。(2πTp)の遅延量は、トラックピッチTpに応じた固定値であるので、制御する必要がない。
図16に示す構成は、メイントラックT0 に対するトラックT- のクロストーク成分を生成するFIRフィルタ40- のタップ係数と、トラックT+ に対するメイントラックT0 のクロストーク成分を生成するFIRフィルタ500 のタップ係数との差を位置相関検出器54で検出する。合成回路51には、トラックT+ の再生信号と、FIRフィルタ500 の出力信号とが供給され、合成回路51の出力信号がイコライザ52に供給される。イコライザ52の出力信号が比較部52に供給され、基準レベルと比較される。比較部52の出力に応じてFIRフィルタ500 のタップ係数が制御される。
このように、2本のトラックに関してFIRフィルタのタップ係数を求める。同じ側の隣接トラックのタップ係数は、同じ分布となる。位置の差(図15におけるBおよびCの位置の差)がトラックの1周分となる。したがって、FIRフィルタ40- のタップ係数とFIRフィルタ500 のタップ係数とが位置相関検出器54に供給され、位置相関検出器54の出力信号によって遅延回路450 および45- のそれぞれの遅延量が制御される。
位置相関検出器54は、一例として、FIRフィルタ40- のタップ係数の絶対値の総和と、FIRフィルタ500 のタップ係数の絶対値の総和との差を演算する。この差がトラックの1周分に相当する所定の値となるように、遅延回路450 および45- のそれぞれの遅延量(遅延量D)が制御される。
なお、上述した信号処理部において、図示しないが、イコライザ42の出力側に二値化検出器が設けられている。イコライザ42では、再生信号に対してPR適応等化処理を行う。すなわち、再生信号が目標とするPR波形に近似するように等化される。二値化検出器は、例えばビタビデコーダとされ、PR等化された等化信号に対して最尤復号処理を行って2値化データが得られる。この2値化データが図1に示したエンコード/デコード部7に供給されて再生データ復調処理が行われることになる。
さらに、二値化検出器に対してPR畳込器が接続され、PR畳込器では、2値化結果の畳み込み処理を行って目標信号を生成する。この目標信号は、二値検出結果を畳み込んだものであるためノイズのない理想信号である。比較部43、53では、イコライザからの等化信号と、目標信号から等化誤差を求め、この等化誤差をタップ係数制御のために使用する。
本実施の形態によれば、再生情報信号から隣接トラックのクロストーク成分を非常に高精度に除去可能となる。このために、特に隣接トラックからのクロストークによる劣化が深刻となる、高密度記録時や狭トラックピッチ記録時に再生性能の大幅な向上が実現できる。
なお、本開示は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生された再生信号が供給される第1および第2のフィルタと、
前記第1および第2のフィルタの出力信号と、前記メイントラックから前記第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとほぼ同時に再生された再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
前記合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、前記誤差を少なくするように、前記第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
前記第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出方法。
(2)
前記第1および第2のフィルタがFIRフィルタであって、前記係数の値の差分を光ディスクの傾きとして検出する(1)に記載の傾き検出方法。
(3)
前記メイントラックと前記第1および第2の隣接トラックがトラック方向に揃う位置を基準として、所定の位置までの範囲に対応する前記第1および第2のフィルタのタップ係数の和をそれぞれ求め、前記係数の和の差分を光ディスクの傾きとして検出する(1)(2)の何れかに記載の傾き検出方法。
(4)
前記範囲をシミュレーション結果から設定する(1)(2)(3)の何れかに記載の傾き検出方法。
(5)
前記所定の位置が±(λ/NA/2〜λ/NA)までの位置である(1)(2)(3)(4)の何れかに記載の傾き検出方法。
(6)
メイントラックと、前記メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生信号を取得するピックアップと、
前記第1の隣接トラックから再生された第1の再生信号が供給される第1のフィルタと、
前記第2の隣接トラックから再生された第2の再生信号が供給される第2のフィルタと、
前記第1および第2のフィルタの出力信号と、前記メイントラックの再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
前記合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、前記誤差を少なくするように、前記第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
前記第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出部と、
前記検出された傾きを補正する傾き補正部と
を備える光ディスク装置。
<2.変形例>
以上、実施の形態について説明してきたが、多様な変形例が可能である。例えばメイントラックの内周側および外周側に隣接する2つのトラックの再生情報信号をメモリによって得るようにしても良い。さらに、メイントラックに対する隣接トラックの再生信号として、対象トラックの内周側および外周側に隣接する2つのトラックの再生信号を使用している。しかしながら、さらに、4つのトラックの再生信号を使用しても良い。
実施の形態は、光ディスクに対するディスクドライブ装置を例にしたが、ディスク以外の光記録媒体や、ディスク型或いは他の種の磁気記録媒体に対する記録/再生装置、データ検出装置でも本開示は適用できる。すなわち、記録媒体においてトラックが並んで形成され、近接トラックからのクロストークが生じる場合に本開示は有効である。
1・・・光ピックアップ
5・・・データ検出処理部
10・・・システムコントローラ
31・・・レーザダイオード
32・・・回折格子
34・・・対物レンズ
35・・・光検出器
40+ 、40- 、500 ・・・FIRフィルタ
41、51・・・合成回路
42、52・・・イコライザ
43、53・・・比較部
44・・・演算部
450 、45- 、46- ・・・遅延回路
54・・・位置相関検出器
90・・・光ディスク

Claims (6)

  1. メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生された再生信号が供給される第1および第2のフィルタと、
    前記第1および第2のフィルタの出力信号と、前記メイントラックから前記第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとほぼ同時に再生された再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
    前記合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、前記誤差を少なくするように、前記第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
    前記第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出方法。
  2. 前記第1および第2のフィルタがFIRフィルタであって、前記係数の値の差分を光ディスクの傾きとして検出する請求項1に記載の傾き検出方法。
  3. 前記メイントラックと前記第1および第2の隣接トラックがトラック方向に揃う位置を基準として、所定の位置までの範囲に対応する前記第1および第2のフィルタのタップ係数の和をそれぞれ求め、前記係数の和の差分を光ディスクの傾きとして検出する請求項1に記載の傾き検出方法。
  4. 前記範囲をシミュレーション結果から設定する請求項3に記載の傾き検出方法。
  5. 前記所定の位置が±(λ/NA/2〜λ/NA)までの位置である請求項3に記載の傾き検出方法。
  6. メイントラックと、前記メイントラックの両側に位置する少なくとも2本の第1の隣接トラックおよび第2の隣接トラックとのそれぞれからほぼ同時に再生信号を取得するピックアップと、
    前記第1の隣接トラックから再生された第1の再生信号が供給される第1のフィルタと、
    前記第2の隣接トラックから再生された第2の再生信号が供給される第2のフィルタと、
    前記第1および第2のフィルタの出力信号と、前記メイントラックの再生信号とを合成してクロストークをキャンセルする合成部と、
    前記合成部の出力信号の目標値との誤差を求め、前記誤差を少なくするように、前記第1および第2のフィルタの係数を制御する係数制御部と、
    前記第1および第2のフィルタの予め設定したタップの係数の値から光ディスクの傾きを検出する傾き検出部と、
    前記検出された傾きを補正する傾き補正部と
    を備える光ディスク装置。
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