JP2014052060A - 電動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトセレクト軸をスムーズな軸方向移動を実現できかつ安価な電動アクチュエータを提供すること。
【解決手段】電動アクチュエータ21は、第1および第2アーム板210,220を備えている。第1アーム部材210は、ボールねじ機構58のナット59に軸方向M5に同行移動可能に係合するとともに、当該ナット59の回転を規制する第1係合爪部213と、シフトセレクト軸15が挿通し、シフトセレクト軸15に相対回転不能かつ軸方向M4に相対移動可能に連結された丸い第1挿通孔214とを有する。第2アーム板220は、ナット59に軸方向M5に同行移動可能に係合するとともに、当該ナット59の回転を規制する第2係合爪部223と、シフトセレクト軸15が挿通し、シフトセレクト軸15に相対回転不能かつ軸方向M4に相対移動可能に連結された丸い第2挿通孔224とを有する。
【選択図】図4

Description

この発明は、変速機における変速ギヤ段を切り換えるために、シフト動作およびセレクト動作を行うための電動アクチュエータに関する。
従来から、マニュアルトランスミッションの変速ギヤ段の変更を自動で行う機械式自動マニュアルトランスミッション(Automated Manual Transmission)の変速装置が知られている。機械式自動マニュアルトランスミッションの変速装置は、変速ギヤ等を収容する変速機と、変速機を変速駆動するための電動アクチュエータとを含んでいる。
下記特許文献1では、電動モータ等を備え、電動モータにより発生される回転駆動力によって、シフトセレクト軸を軸中心まわりに回転させてインターナルレバーをシフト動作させたり、シフトセレクト軸を軸方向移動させてインターナルレバーをセレクト動作させたりする電動アクチュエータが開示されている。電動アクチュエータは、電動モータからの回転駆動力を、シフトセレクト軸を軸中心まわりに回転させる力に変換するためのシフト変換機構と、その回転駆動力を、シフトセレクト軸を軸方向移動させる力に変換するためのセレクト変換機構とを備えている。
特許文献1では、電動モータの回転駆動力を増幅して出力するために、シフト変換機構には、ともに減速機構であるボールねじ機構やアームが備えられている。ボールねじ機構は、シフトセレクト軸と食違い角が90°の食違い軸の関係をなすねじ軸と、ねじ軸にボールを介して係合するナットとを有している。ねじ軸には電動モータの回転駆動力が入力されており、アームの一端に設けられた第1係合部が、ナットに同伴回転不能かつ同行軸方向移動可能に係合されるとともに、アームの他端がシフトセレクト軸に同伴回転可能に連結される。アームの他端とシフトセレクト軸との連結は、スプライン嵌合によって実現されている。
そして、電動モータの回転駆動力を受けて、ナットがねじ軸の軸方向に移動する。ナットの移動に同伴して、第1係合部がナットに同行移動し、アームがシフトセレクト軸まわりに揺動する。これにより、シフトセレクト軸が回動される。
アームの第1係合部は、U字係合溝を有する支持板部と、一対の支持板部の基端部同士を連結する連結板部とを有し、側面視で略コ字状をなしている。
特開2012−97803号公報
特許文献1のアームの第1係合部は複雑な形状をなしており、このような形状の第1係合部の成形は鋳造や焼結金属など限られた工法でしか行えない。しかしながら、第1係合部の成形が高コスト化し、その結果、電動アクチュエータが高価になるおそれがある。
また、特許文献1の電動アクチュエータでは、アームやシフトセレクト軸の寸法精度が低い場合には、一対のスプライン部の間に形成されている噛合いのための隙間が部分的に狭くなり、シフトセレクト軸の軸方向移動に同伴してアームの他端が移動するおそれがある。特許文献1の電動アクチュエータでは、円環状の第2係合部の長さ(シフトセレクト軸に沿う方向の長さ)が短く、シフトセレクト軸の外周とアームの他端との接触面積が小さいので、アームの他端が移動すると、アームがシフトセレクト軸に対する垂直姿勢から傾倒し、前記の噛合いのための隙間がさらに狭くなり、シフトセレクト軸の外周がアームの他端のスプライン部の内周を抉るおそれがある。そのため、シフトセレクト軸をスムーズに軸方向移動させることは困難であると考えられる。
そこで、この発明の目的は、シフトセレクト軸をスムーズな軸方向移動を実現できかつ安価な電動アクチュエータを提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、シフトレバー(16)が連結されたシフトセレクト軸(15)を軸まわりに回転させることによって前記シフトレバーをシフト動作させ、前記シフトセレクト軸を軸方向(M4)移動させることで前記シフトレバーをセレクト動作させる電動アクチュエータ(21)であって、回転駆動力を発生させるための電動モータ(23)と、ナット(59)を有し、前記電動モータによって発生される回転駆動力を、前記シフトセレクト軸と食違い角が90°の食違い軸をなすねじ軸(61)に沿って直線移動させる力に変換するボールねじ機構(58)と、前記ねじ軸の軸方向(M5)に同行移動可能に前記ナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する第1爪部(213)と、前記シフトセレクト軸が挿通し、当該シフトセレクト軸に相対回転不能かつ前記シフトセレクト軸の軸方向に相対移動可能に連結された丸い第1挿通孔(214)とを有する板状の第1アーム部材(210)と、前記ねじ軸の軸方向に同行移動可能に前記ナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する第2爪部(223)と、前記シフトセレクト軸が挿通し、当該シフトセレクト軸に相対回転不能かつ前記シフトセレクト軸の軸方向に相対移動可能に連結された丸い第2挿通孔(224)とを有する板状の第2アーム部材(220)と、前記第1および第2アーム部材を、前記シフトセレクト軸の軸方向に互いに所定の間隔を空けつつ、それぞれ前記シフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持するアーム保持機構(230)とを含む、電動アクチュエータである。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符合を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。
この構成によれば、シフトセレクト軸に垂直な姿勢にある第1アーム部材の第1爪部が、ねじ軸の軸方向に同行移動可能にナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する。そして、第1アーム部材の第1挿通孔が、シフトセレクト軸に、当該シフトセレクト軸と相対回転不能かつ相対移動可能に連結されている。また、シフトセレクト軸に垂直な姿勢にある第2アーム部材の第2爪部が、ねじ軸の軸方向に同行移動可能にナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する。そして、第2アーム部材の第2挿通孔が、シフトセレクト軸に、当該シフトセレクト軸と相対回転不能かつ相対移動可能に連結されている。したがって、第1および第2アーム部材は、ナットの直線移動に同伴して、それぞれシフトセレクト軸まわりに揺動する。
さらに、第1および第2アーム部材は、それぞれシフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持されている。このとき、シフトセレクト軸が、第1および第2アーム部材と、シフトセレクト軸の軸方向に間隔を空けた2箇所で連結されているので、1箇所だけでシフトセレクト軸と接する場合と比較して、各アーム部材がシフトセレクト軸に対する垂直姿勢から傾倒するのを防止することができる。これにより、抉りの発生を防止することができ、その結果、シフトセレクト軸をスムーズに軸方向移動させることができる。
また、請求項2記載の発明は、前記シフトセレクト軸を収容するハウジング(22)をさらに含み、前記アーム保持機構は、前記第1アーム部材の一主面に摺接する第1ベース摺接面(236)と、前記第2アーム部材の他主面に摺接する第2ベース摺接面(239)とを有する保持ベース(231)と、前記第1アーム部材の他主面に摺接する第1摺接面(246)を有し、前記保持ベースとの間で前記第1アーム部材を挟むように配置された第1摺接部材(241)と、前記第2アーム部材の一主面に摺接する第2摺接面(248)を有し、前記保持ベースとの間で前記第2アーム部材を挟むように配置された第2摺接部材(242)と、前記保持ベースならびに前記第1および第2摺接部材を、前記ハウジングに固定する固定手段(261)とを有する、請求項1に記載の電動アクチュエータである。
この構成によれば、第1アーム部材は、保持ベースと第1摺接部材とに挟まれた状態で、第1アーム部材が第1摺接面および第1ベース摺接面と摺接する。そのため、第1アーム部材がシフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持される。また、第2アーム部材は、保持ベースと第2摺接部材とに挟まれた状態で、第2アーム部材が第2摺接面および第2ベース摺接面と摺接する。そのため、第2アーム部材がシフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持される。これにより、少ない部品点数で、第1および第2アーム部材のそれぞれを、シフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持することができる。
請求項3に記載のように、前記保持ベースは、前記シフトセレクト軸の外周面に対向する対向面(232)と、前記対向面を挟んで前記シフトセレクト軸の軸方向に沿う一方および他方に設けられた一方面(233)および他方面(234)とを有し、前記対向面には、前記一方面に接続する第1段部(235)と、前記他方面に接続する第2段部(238)とが設けられており、前記第1段部は、前記第1ベース摺接面を含み、前記第2段部は、前記第2ベース摺接面を含んでいてもよい。
請求項4記載の発明は、前記第1アーム部材は、前記第1挿通孔を中心とする第1円板部(212)を有し、前記第2アーム部材は、前記第2挿通孔を中心とする第2円板部(222)を有し、前記第1段部は、前記第1円板部の周端面と摺接する第1円筒面(237)を含み、前記第2段部は、前記第2円板部の周端面と摺接する第2円筒面(240)を含む、請求項3に記載の電動アクチュエータである。
この構成によれば、第1円筒面が第1円板部の周端面に摺接する。そのため、第1アーム部材のシフトセレクト軸まわりの傾倒姿勢の如何によらずに、第1円筒面により第1アーム部材を良好に支持することができる。また、第2円筒面が第2円板部の周端面に摺接する。そのため、第2アーム部材のシフトセレクト軸まわりの傾倒姿勢の如何によらずに、第2円筒面により第2アーム部材を良好に支持することができる。
請求項5に記載のように、前記第1および第2アーム部材は、それぞれ鍛造により成形されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータが組み込まれた変速装置の概略構成を示す分解斜視図である。 図1に示す変速装置における変速駆動装置の構成を示す斜視図である。 変速駆動装置の構成を示す底面図である。 変速駆動装置の構成を示す断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 第1アーム板を示す図である。 第2アーム板を示す図である。 アーム保持機構の構成を拡大して示す断面図である。 図8の矢視Bから見た保持ベースの図である。 図8の矢視Cから見た保持ベースの図である。 シフト動作時における第1アーム板の姿勢変化を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータ21が組み込まれた変速装置の概略構成を示す分解斜視図である。
変速装置1は、変速機2と、変速機2を変速駆動する変速駆動装置3とを備えている。
変速機2は、公知の常時かみ合い式の平行歯車式変速機であり、乗用車やトラックなどの車両に搭載される。変速機2は、ギヤハウジング7と、ギヤハウジング7内に収容される常時かみ合い式の平行歯車式変速機構(図示せず)とを備えている。
変速駆動装置3は、変速機2の前記変速機構(図示せず)にシフト動作またはセレクト動作を行わせるシフトセレクト軸15と、シフトセレクト軸15をシフト動作またはセレクト動作させるための共通の駆動源として用いられる電動アクチュエータ21とを含む。なお、図1は、各部材を簡略化して示した図なので、各部材の詳しい構成(特に電動アクチュエータ21について)は、後述する図2以降に図示されている。
シフトセレクト軸15は、所定方向(図示されたM4の方向)に長手の軸状体であり、鋼材を用いて形成されている。シフトセレクト軸15の途中部には、ギヤハウジング7内に収容されるシフトレバー16の一端16Aが固定されている。シフトレバー16は、シフトセレクト軸15の中心軸線17まわりに、シフトセレクト軸15と同伴回転する。シフトセレクト軸15の先端側(図1に示す右奥側)は、ギヤハウジング7外に突出している。ここで、シフトレバー16は、シフトセレクト軸15が軸回りに回動したり、軸方向M4に移動したりすることに応じて、実際のシフト動作やセレクト動作を行う。具体的には、電動アクチュエータ21は、シフトセレクト軸15を回動させることでシフトレバー16をシフト動作させ、シフトセレクト軸15をスライドさせることでシフトレバー16をセレクト動作させる。
ギヤハウジング7内には、互いに平行に延びる複数のシフトロッド10A,10B,10Cが収容されている。各シフトロッド10A,10B,10Cには、シフトレバー16の他端16Bと係合可能なシフトブロック12A,12B,12Cが固定されている。また、各シフトロッド10A,10B,10Cには、変速機2内のクラッチスリーブ(図示せず)と係合するシフトフォーク11が設けられている。なお、図1では、シフトロッド10Aに設けられたシフトフォーク11のみを示している。
電動アクチュエータ21により、シフトセレクト軸15が、その軸方向M4に移動(スライド)されると、シフトレバー16が軸方向M4に移動される。その結果、シフトレバー16の他端16Bがシフトブロック12A,12B,12Cのいずれかに対して選択的に係合し、これによりセレクト動作が達成される。
一方、電動アクチュエータ21によりシフトセレクト軸15がその中心軸線17まわりに回動されると、シフトレバー16が中心軸線17まわりに揺動する。その結果、シフトレバー16と係合しているいずれかのシフトブロック12A,12B,12Cが、シフトロッド10A,10B,10Cの軸方向M1,M2,M3に移動し、これにより、シフト動作が達成される。なお、このシフト動作のために必要なシフトセレクト軸15の回動角度は360°(シフトセレクト軸15一周分)よりも著しく小さい(たとえば120°程度)。
図2は、図1に示す変速装置における変速駆動装置3の構成を示す斜視図である。図3は、変速駆動装置3の構成を示す底面図である。図4は、変速駆動装置3の構成を示す断面図である。図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。
以下では、図2〜図5を参照して、変速駆動装置3、特に、電動アクチュエータ21の構成について説明する。
電動アクチュエータ21は、ギヤハウジング7(図1参照)の外表面に固定されている。図4に示すように、電動アクチュエータ21は、その外郭をなしてシフトセレクト軸15等を収容するボックス状の本体ハウジング(ハウジング)22を備えている。
具体的には、電動アクチュエータ21は、本体ハウジング22の他に、図2に示す取付ステー18を備えている。取付ステー18は、本体部19と、延設部20とを一体的に備えている。
本体部19は、平面視(底面視)でホームベース形状(略五角形)の輪郭を有するブロック形状である(図3も参照)。本体部19の一側面には、凹状に窪む平面視矩形状の中空部分19Aが形成されている。
延設部20は、円管状であり、本体部19から本体ハウジング22側へ延びている。延設部20において本体ハウジング22側(図3における下側)の端部には、延設部20の径方向へ張り出すフランジ部20Aが一体的に設けられている。延設部20の延びる方向から見たときのフランジ部20Aの輪郭は、略矩形状をなしている。フランジ部20Aが本体ハウジング22に接触した状態で、フランジ部20A(四隅の部分)および本体ハウジング22に対して共通の複数(ここでは4本)のボルト14(図2参照)が組み付けられている。これにより、取付ステー18が本体ハウジング22に対して固定されている。
そして、延設部20の延びる方向から見た場合において、本体部19で延設部20の中空部分の円中心と一致する部分には、本体部19を貫通して中空部分19Aに連通する丸い挿通孔19Bが形成されている。図2では、挿通孔19Bは、本体部19において延設部20側に形成されている。
取付ステー18では、本体部19がギヤハウジング7(図1参照)に対してボルト(図示せず)によって組み付けられている。これによって、電動アクチュエータ21(換言すれば、変速駆動装置3全体)は、ギヤハウジング7の外表面に固定されている。この状態で、シフトセレクト軸15では、シフトレバー16側の部分が、本体ハウジング22の外にはみ出ている。シフトセレクト軸15における本体ハウジング22の外にはみ出た部分は、延設部20の内部および本体部19の中空部分19A内に配置されている。この状態で、当該部分は、本体部19の挿通孔19Bに対して挿通されているとともに、本体部19の中空部分19Aから外部に露出している。
シフトレバー16は、本体部19の中空部分19Aに配置されており、本体ハウジング22の外にはみ出ている。そして、シフトレバー16の他端16Bは、中空部分19Aから本体部19の外側へはみ出ており、前述したシフトブロック12A,12B,12C(図1参照)のいずれかに係合している。
図4を参照して、電動アクチュエータ21は、電動モータ23と、シフト変換機構24と、セレクト変換機構25と、切換ユニット26とを備えている。
電動モータ23は正逆回転可能に設けられており、この電動モータ23としてたとえばブラシレスモータが採用されている。電動モータ23は、その本体ケーシングが本体ハウジング22外に露出するように取り付けられている。
シフト変換機構24は、電動モータ23の回転駆動力を、シフトセレクト軸15を中心軸線17まわり(軸回り)に回転させる力に変換してシフトセレクト軸15に伝達するためのものである。セレクト変換機構25は、電動モータ23の回転駆動力を、シフトセレクト軸15をその軸方向M4(図4における紙面に直交する方向)へ移動(スライド)させる力に変換してシフトセレクト軸15に伝達するためのものである。切換ユニット26は、電動モータ23の回転駆動力の伝達先を、シフト変換機構24とセレクト変換機構25との間で切り換えるためのものである。電動モータ23が本体ハウジング22に対して外から取り付けられているのに対し、シフト変換機構24、セレクト変換機構25および切換ユニット26は、本体ハウジング22内に収容されている。
本体ハウジング22では、電動モータ23側(図4における左側)に、モータ用開口部(図示しない)が形成されている。モータ用開口部13は、略板状の蓋27によって閉塞されている。蓋27は、本体ハウジング22の一部である。これらの本体ハウジング22および蓋27は、それぞれたとえば鋳鉄やアルミニウムなどの金属材料を用いて形成されており、蓋27の外周が本体ハウジング22のモータ用開口部13に嵌め合わされている。蓋27には、その内面(図4に示す右面)と外面(図4に示す左面)とを貫通する円形の貫通孔29が形成されている。また、蓋27の外面には、電動モータ23のモータハウジング133(図2参照)が固定されている。電動モータ23は、モータケース134(図2参照)およびモータハウジング133が本体ハウジング22外に露出するように取り付けられている。電動モータ23の出力軸40は、シフトセレクト軸15と、平面視(図4において上方から見た場合)における食違い角が90°の食違い角の関係をなして配置されている。そのため、出力軸40は、軸方向M4と垂直な所定の方向(図4に示す左右方向)に沿って延びている。出力軸40(電動モータ23からはみ出した部分)は、蓋27の貫通孔29を介して本体ハウジング22の内部に臨んでおり、切換ユニット26に対向している。
本体ハウジング22は、前述したようにボックス状であり、シフトセレクト軸15における先端側(図1に示す右奥側)の領域や、シフト変換機構24、セレクト変換機構25および切換ユニット26の各構成部品を主に収容する。詳しくは、図5に示すように、本体ハウジング22は、側方(図5における右側)に底を有する箱状をなしている。本体ハウジング22は、底壁111と、底壁111の一端部(図5に示す上端部)と、他端部(図5に示す下端部)とからそれぞれ、互いに平行に立ち上がる一対の側壁112,113とを主に備えている。本体ハウジング22には、側壁112,113の先端部(図5に示す左端部)などによって区画された開口部115が形成されている。開口部115は平板状の蓋114によって閉塞されている。蓋114は、本体ハウジング22の一部をなしている。
図5に示すように、底壁111の内側の底面111Aは、平坦面によって形成されている。底壁111には、シフトセレクト軸15の途中部(後述するスプライン部120およびラック部122よりも基端(図5における右端)寄り)を支持するため軸ホルダ116が形成されている。軸ホルダ116は、底壁111と一体的に形成されており、底壁111の外壁面(底面111Aとは反対側の面)よりも外方に膨出してたとえば直方体状をなしている(図2も参照)。底壁111および軸ホルダ116には、断面円形の(丸い)通過孔104が形成されている。通過孔104は、軸ホルダ116および底壁111を、それらの厚み方向(図5に示す左右方向。底面111Aと垂直な方向)に貫通している。通過孔104には、シフトセレクト軸15が挿通されている。通過孔104は、シフトセレクト軸15(通過孔104を塞いでいる部分)よりも若干大径である。そのため、底壁111および軸ホルダ116において通過孔104を区画する内周面とシフトセレクト軸15の外周面との間には、本体ハウジング22の内外を連通させる隙間が形成されている。
通過孔104の内周面には、すべり軸受101が内嵌固定されている。すべり軸受101は、通過孔104に挿通されているシフトセレクト軸15の途中部(後述する閉塞部150)の外周を取り囲み、当該シフトセレクト軸15の閉塞部150の外周を摺接支持している。
軸ホルダ116において、厚み方向(図5に示す左右方向)における途中には、ロックボール106が配設されている。具体的には、通過孔104の内周面と、軸ホルダ116の外周面とを貫通する貫通孔105内にロックボール106が収容されている。ロックボール106は、通過孔104の中心軸線(すなわちシフトセレクト軸15の中心軸線17)と垂直な方向に延びる略円筒状をなすとともに、当該方向に沿って移動可能に設けられている。ロックボール106の先端部は半球状をなしており、次に述べる係合溝107に係合する。
ここで、シフトセレクト軸15において通過孔104をちょうど塞ぐ部分(軸方向M4において通過孔104と一致する位置にある部分)を閉塞部150ということにする。閉塞部150は、シフトセレクト軸15に対して同軸状で一体化された円筒体であって、通過孔104を塞ぐ位置に配置されている。閉塞部150の外周には、軸方向M4に間隔を空けて、周方向に延びる複数本(たとえば3本)の係合溝107が形成されている。各係合溝107は全周にわたって設定されている。ロックボール106がその長手方向に移動することにより、先端部が通過孔104の内周面よりも中心軸線17側(図5に示す下方)に突出して、その先端部が係合溝107と係合して、シフトセレクト軸15の軸方向M4における移動を阻止する。これにより、シフトセレクト軸15は、軸方向M4への移動が阻止された状態で、一定力で保持される。ただし、この状態では、シフトセレクト軸15の不意の動きが防止されているだけであるので、この状態でも、シフトセレクト軸15の軸回りの回転および軸方向M4へのスライドは可能である。
図5に示すように、シフトセレクト軸15において、通過孔104よりも先端側(本体ハウジング22の内側)の部分には、スプライン部120と、後述するピニオンギヤ36が噛み合うラック部122とが、通過孔104に近い側からこの順で設けられている。つまり、シフトセレクト軸15において、スプライン部120およびラック部122は、本体ハウジング22内側へ通過孔104から離れた位置にあり、特に、ラック部122は、スプライン部120に比べて本体ハウジング22内側へ通過孔104から離れた位置にある。スプライン部120およびラック部122は、いずれも、シフトセレクト軸15に対して同軸状で一体化される円筒体であり、軸方向に所定の長さを有している。スプライン部120およびラック部122は、シフトセレクト軸15の軸部15A(シフトセレクト軸15のうち、スプライン部120およびラック部122を除く領域)よりも大径である。
スプライン部120の外周面には、スプライン121(軸方向に延びる筋状の凸部)が周方向に間隔を隔てつつ、全域に亘って形成されている。
ラック部122の外周面には、その周方向における全域に、ラック歯形成領域125が設けられている。ラック歯形成領域125では、ラック部122の軸方向M4の一端(図5に示す左端)から他端(図5に示す右端)にわたって、複数のラック歯123がそれぞれ中心軸線17に沿って互いに平行に延びている。ラック歯形成領域125のラック歯123が、後述するピニオンギヤ36と噛み合っている。
ここで、シフトセレクト軸15における、本体ハウジング22に収容される部分は、すべり軸受101によって摺接支持されている。なお、シフトセレクト軸15においてラック部122に対してスプライン部120の反対側における先端部(図5における左端部)は、本体ハウジング22の蓋114を貫通して本体ハウジング22の外に突出している。当該先端部には、円環状のすべり軸受102を介して、円筒状のキャップ100が外嵌されている。シフトセレクト軸15は、すべり軸受102によっても摺接支持されている。
図4に示すように、切換ユニット26は、電動モータ23の出力軸40と同軸状の伝達軸41と、伝達軸41と同軸にかつ、同伴回転可能に設けられた環状の回転体である第1ロータ42と、伝達軸41に同軸にかつ、同伴回転可能に設けられた環状の回転体である第2ロータ44と、第1ロータ42と第2ロータ44との間で伝達軸41の連結先を切り換えるためのクラッチ機構39とを備えている。
伝達軸41は、電動モータ23側に設けられて電動モータ23の出力軸40と一体回転可能に連結される主軸部46と、主軸部46の一端部(第1ロータ42側の端部。図4に示す右端部)に、主軸部46と一体的に設けられ、主軸部46よりも大径の大径部47とを備えている。伝達軸41は、後述するように、電動モータ23側(出力軸40側)とは反対側の大径部47において、電動モータ23の回転駆動力をシフト変換機構24およびセレクト変換機構25に伝達するためのものである。
第1ロータ42は、伝達軸41に対し電動モータ23側と反対側(図4における右側)に配置されている。第1ロータ42は、電動モータ23側の軸方向端部(図4に示す左端部)の外周から径方向外方に向けて張り出す第1アーマチュアハブ54を備えている。第1アーマチュアハブ54は、大径部47の電動モータ23側と反対側の面(図4に示す右面)に対向して配置されている。
第2ロータ44は、伝達軸41の大径部47に対し第1ロータ42と反対側、すなわち電動モータ23側(図4における左側)に配置されており、伝達軸41の主軸部46の周囲を非接触状態で取り囲んでいる。第2ロータ44は、電動モータ23側と反対側の軸方向端部(図4に示す右端部)の外周から径方向外方に向けて張り出す第2アーマチュアハブ55を備えている。第2アーマチュアハブ55は、大径部47の電動モータ23側の面(図4に示す左面)に対向して配置されている。言い換えれば、第1ロータ42(の第1アーマチュアハブ54)および第2ロータ44(の第2アーマチュアハブ55)が、伝達軸41の大径部47を挟むように配置されている。この状態で、第1ロータ42と、第2ロータ44と、伝達軸41とは、同軸状に配置されていて、それぞれが軸回りに回転可能である。
クラッチ機構39は、第1ロータ42と断続して、伝達軸41と第1ロータ42とを連結/解放するシフト電磁クラッチ43と、第2ロータ44と断続して、伝達軸41と第2ロータ44とを連結/解放するセレクト電磁クラッチ45とを備えている。シフト電磁クラッチ43は、電動モータ23からの回転駆動力を第1ロータ42に伝達して第1ロータ42を回転させることができる。セレクト電磁クラッチ45は、電動モータ23からの回転駆動力を第2ロータ44に伝達して第2ロータ44を回転させることができる。
シフト電磁クラッチ43は、第1フィールド48と第1アーマチュア49とを備えている。第1アーマチュア49は、伝達軸41の大径部47の軸方向他方側の面(図4に示す右面)に設けられ、第1アーマチュアハブ54の電動モータ23側の面(図4に示す左面)と微小間隔を隔てて配置されており、伝達軸41と同軸状をなす略円環板状をなしている。第1アーマチュア49は、伝達軸41(大径部47)とともに回転する回転体である。第1アーマチュア49は、鉄などの強磁性体を用いて形成されている。第1フィールド48は、周方向から見た断面が横に傾いたU字をなす環状のホルダ170と、ホルダ170に収容され、周方向から見た断面がU字をなす環状のボビン31と、ボビン31内(U字の内側)に内蔵される第1電磁コイル50とを含む環状体である。ホルダ170の外周面が本体ハウジング22の内周面に固定されることによって、第1フィールド48は、本体ハウジング22に固定されている。ホルダ170の内周面には、環状の転がり軸受154が嵌め込まれている。転がり軸受154の外輪がホルダ170の内周面に固定(内嵌)され、転がり軸受154の内輪が第1ロータ42に固定(外嵌)されている。これにより、ホルダ170は、第1ロータ42を回転可能に支持している。
セレクト電磁クラッチ45は、第2フィールド51と、第2アーマチュア52とを備えている。第2アーマチュア52は、伝達軸41の大径部47の軸方向一方側の面(図4に示す左面)に設けられ、第2アーマチュアハブ55の電動モータ23と反対側の面(図4に示す右面)と微小間隔を隔てて配置されており、伝達軸41と同軸状をなす略円環板状をなしている。第2アーマチュア52は、伝達軸41(大径部47)とともに回転する回転体である。第2アーマチュア52は鉄などの強磁性体を用いて形成されている。第2フィールド51は、周方向から見た断面が横に傾いたU字をなす環状のホルダ171と、ホルダ171に収容され、周方向から見た断面がU字をなす環状のボビン32と、ボビン32内(U字の内側)に内蔵される第2電磁コイル53とを含む環状体である。ホルダ171の外周面が本体ハウジング22の内周面に固定されることによって、第2フィールド51は、本体ハウジング22に固定されている。ホルダ171の内周面には、環状の転がり軸受155が嵌め込まれている。転がり軸受155の外輪がホルダ171の内周面に固定(内嵌)され、転がり軸受155の内輪が第2ロータ44に固定(外嵌)されている。これにより、ホルダ171は、第2ロータ44を回転可能に支持している。
第1フィールド48および第2フィールド51は、大径部47、第1アーマチュアハブ54および第2アーマチュアハブ55を挟んで、軸方向(第1ロータ42、第2ロータ44および伝達軸41のそれぞれの中心軸の延びる方向であり、図4では左右方向)に沿って並んで配置されている。
クラッチ機構39には、シフト電磁クラッチ43およびセレクト電磁クラッチ45を駆動するためのクラッチ駆動回路(図示しない)が接続されている。クラッチ駆動回路に関連して、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)88およびシフト操作レバー93が設けられている。
ECU88は、所定のプログラムに応じた自動変速指令や、操作者(ドライバー)によるシフト操作レバー93の操作等に応じて、モータドライバ(図示せず)を介して電動モータ23を駆動制御したり、クラッチ駆動回路を介してシフト電磁クラッチ43およびセレクト電磁クラッチ45を駆動制御したりする。なお、図4では、ECU88から出力される信号やECU88に入力される信号が、破線矢印で示されている。
また、前述したクラッチ駆動回路には、配線などを介して電源(図示せず)から電圧供給(給電)されている。クラッチ駆動回路は、リレー回路などを含む構成であり、シフト電磁クラッチ43およびセレクト電磁クラッチ45に対し、それぞれ個別に給電および給電停止を切換え可能に設けられている。なお、クラッチ駆動回路は、シフト電磁クラッチ43およびセレクト電磁クラッチ45の双方を駆動する構成に限られず、シフト電磁クラッチ43を駆動するためのクラッチ駆動回路と、セレクト電磁クラッチ45を駆動するためのクラッチ駆動回路とを個別に設けることもできる。
クラッチ駆動回路によるシフト電磁クラッチ43に対する給電により、第1電磁コイル50に通電されると、第1電磁コイル50が励磁状態になり、第1電磁コイル50を含む第1フィールド48に電磁吸引力が発生する。そして、第1アーマチュア49が、第1フィールド48に吸引されて第1フィールド48に向けて変形し、第1アーマチュアハブ54と摩擦接触する。したがって、第1電磁コイル50への通電により、第1アーマチュア49側の(伝達軸41の)大径部47が、第1アーマチュアハブ54(第1ロータ42)に接続され、伝達軸41が第1ロータ42に連結される。そして、第1電磁コイル50に対する電圧供給が停止され、第1電磁コイル50に電流が流れなくなることにより、第1アーマチュア49に対する吸引力もなくなり、第1アーマチュア49が元の形状に復帰する。これにより、シフト電磁クラッチ43が接続状態から切断状態になり、伝達軸41が第1ロータ42から解放(遮断)される。つまり、シフト電磁クラッチ43に対する給電/給電停止を切り換えることにより、シフト電磁クラッチ43の接続状態と切断状態とを切り換えることができる。接続状態のシフト電磁クラッチ43は、電動モータ23からの回転駆動力を、伝達軸41からシフト変換機構24に伝達することができ、切断状態のシフト電磁クラッチ43は、当該回転駆動力を、伝達軸41からシフト変換機構24に対して遮断することができる。
一方、クラッチ駆動回路によるセレクト電磁クラッチ45に対する給電により、第2電磁コイル53に通電されると、その第2電磁コイル53が励磁状態になり、第2電磁コイル53を含む第2フィールド51に電磁吸引力が発生する。そして、第2アーマチュア52が第2フィールド51に吸引されて第2フィールド51に向けて変形し、第2アーマチュア52が第2アーマチュアハブ55と摩擦接触する。したがって、第2電磁コイル53への通電により、第2アーマチュア52側の(伝達軸41の)大径部47が、第2アーマチュアハブ55(第2ロータ44)に接続され、伝達軸41が第2ロータ44に連結される。そして、第2電磁コイル53に対する電圧供給が停止され、第2電磁コイル53に電流が流れなくなることにより、第2アーマチュア52に対する吸引力もなくなり、第2アーマチュア52が元の形状に復帰する。これにより、セレクト電磁クラッチ45が接続状態から切断状態になり、伝達軸41が第2ロータ44から解放(遮断)される。つまり、第2電磁コイル53への給電/給電停止を切り換えることにより、セレクト電磁クラッチ45の接続状態と、切断状態とを切り換えることができる。接続状態のセレクト電磁クラッチ45は、電動モータ23からの回転駆動力を、伝達軸41からセレクト変換機構25に伝達することができ、切断状態のセレクト電磁クラッチ45は、当該回転駆動力を、伝達軸41からセレクト変換機構25に対して遮断することができる。
電動アクチュエータ21の制御では、通常、シフト電磁クラッチ43およびセレクト電磁クラッチ45の一方のみが選択的に接続されるようになっている。すなわち、シフト電磁クラッチ43が接続状態にあるときには、セレクト電磁クラッチ45が切断状態にあり、セレクト電磁クラッチ45が接続状態にあるときには、シフト電磁クラッチ43が切断状態にある。
第2ロータ44の外周には、小径の円環状の第1歯車56が外嵌固定されている。第1歯車56は第2ロータ44と同軸に設けられている。第1歯車56は転がり軸受57によって支持されている。転がり軸受57の外輪は、第1歯車56に内嵌固定されている。転がり軸受57の内輪は、伝達軸41の主軸部46の外周に外嵌固定されている。
シフト変換機構24は、回転運動を直線運動に変換する減速機としてのボールねじ機構58と、このボールねじ機構58のナット59と、ナット59の軸方向移動に伴ってシフトセレクト軸15の中心軸線17まわりに揺動する一対の第1アーム板(第1アーム部材)210および第2アーム板(第2アーム部材)220と、第1および第2アーム板210,220を、軸方向M4に互いに所定の間隔を空けつつ、それぞれ前記シフトセレクト軸15に垂直な姿勢に保持するアーム保持機構230とを主に備えている。
ボールねじ機構58は、第1ロータ42と同軸(すなわち伝達軸41と同軸)に延びるねじ軸61と、ねじ軸61にボール(図示せず)を介して取り付けられた(螺合する)ナット59とを備えている。ねじ軸61は、図4の上方から見た平面視において、シフトセレクト軸15と、食違い角が90°の食違い軸の関係をなしている。言い換えれば、ねじ軸61の軸方向およびシフトセレクト軸15の軸方向M4の双方に直交する方向(図4の上方)から見て、ねじ軸61およびシフトセレクト軸15は互いに直交している。すなわち、ボールねじ機構58は、電動モータ23によって発生される回転駆動力をねじ軸61に沿って直線移動させる力に変換する。
ねじ軸61は、転がり軸受64,67によってその軸方向M5への移動が規制されつつ支持されている。具体的には、ねじ軸61の一端部(図4に示す左端部)は転がり軸受64によって支持されており、また、ねじ軸61の他端部(図4に示す右端部)は転がり軸受67によって支持されている。これらの転がり軸受64,67により、ねじ軸61がその中心軸線80(図4および図5参照)まわりに回転可能に支持されている。
転がり軸受64の内輪は、ねじ軸61の一端部に外嵌固定されている。また、転がり軸受64の外輪は、本体ハウジング22に固定されている。ねじ軸61の一端部における転がり軸受64よりも電動モータ23側(図4に示す左側)の部分は、第1ロータ42の内周に挿通されて、この第1ロータ42に同伴回転可能に連結されている。転がり軸受67の内輪は、ねじ軸61の他端部に外嵌固定されている。転がり軸受67の外輪は、本体ハウジング22に固定されている。
ナット59には、第1および第2アーム板210,220と係合するための一対の突出軸70A,70B(図4では一方のみ図示。図5を併せて参照)が形成されている。一対の突出軸70A,70Bは、シフトセレクト軸15の軸方向M4に沿う方向(図4の紙面に直交する方向)に、互いに同軸状に配置されている。各突出軸70A,70Bは円柱状をなしている。この実施形態では、たとえばナット59は略直方形状をなしている。ナット59には、ねじ軸61が挿通する挿通孔(図示しない)が形成されている。軸方向M4に沿う方向に垂直な一側面(図4に示す手前側側面。図5に示す左側側面)、および当該一側面とは反対側の他側面(図4に示す奥側側面。図5に示す右側側面)に、それぞれ突出軸70A,70Bが形成されている。突出軸70A,70Bが形成される側面は、ナット59が有する6つの面のうち挿通孔(図示しない)が開口しない面である。
ナット59は、次に述べる第1および第2アーム板210,220の第1および第2係合爪部(第1および第2爪部)213,223によって、ねじ軸61まわりの回転が規制されている。したがって、ねじ軸61が回転されると、ねじ軸61の回転に同伴して、ナット59がねじ軸61の軸方向に移動する。
図6は、第1アーム板210を示す図である。図6は、第1アーム板210を、後述する図8の矢視Bから見たものである。
図4および図6に示すように、第1アーム板210は、長手を有する略矩形をなしている。具体的には、第1アーム板210の先端側の領域に第1矩形部211が形成されており、第1アーム板210の基端側の領域に第1円環板部(第1円板部)212が設けられている。第1アーム板210は、プレス加工等の鍛造により成形されている。第1アーム板210は、第1矩形部211の先端部に形成された第1係合爪部213と、第1円環板部212に形成された丸い第1挿通孔214とを有している。
第1係合爪部213は、一方の突出軸70A(図5で示す左側)と係合して、ナット59の軸方向M5移動に同行移動可能、かつ当該ナット59のねじ軸61まわりに回転を規制している(不能とさせている)。具体的には、第1係合爪部213は、先端の端辺(図4、図5および図6における上端辺)を切り欠いて形成したU字状の第1係合溝215を有している。第1係合溝215は、対応する突出軸70Aの外周に、当該突出軸70Aの軸まわりの回転を許容しつつ係合する。したがって、ねじ軸61の回転に伴って、ナット59および第1係合爪部213がねじ軸61の軸方向M5に移動する。
第1挿通孔214は、第1円環板部212の中心に配置されている。換言すると、第1円環板部212は、第1挿通孔214を(回転)中心としている。第1挿通孔214には、シフトセレクト軸15が挿通している。第1挿通孔214には、シフトセレクト軸15が、相対回転不能かつ軸方向M4に相対移動可能に連結されている。具体的には、第1挿通孔214には、シフトセレクト軸15のスプライン部120が挿通しており、第1挿通孔214の内周面にはスプライン216が形成されている。スプライン216とスプライン部120のスプライン121との噛合いにより、第1挿通孔214とスプライン部120とのスプライン嵌合が達成される。
図7は、第2アーム板220を示す図である。図7は、第2アーム板220を、後述する図8の矢視Cから見たものである。
図4および図7に示すように、第2アーム板220は、長手を有する略矩形をなしている。具体的には、第2アーム板220の先端側の領域に第2矩形部221が形成されており、第2アーム板220の基端側の領域に第2円環板部(第2円板部)222が設けられている。第2アーム板220は、プレス加工等の鍛造により成形されている。第2アーム板220は、第2矩形部221の先端部に形成された第2係合爪部223と、第2円環板部222に形成された丸い第2挿通孔224とを有している。
第2係合爪部223は、一方の突出軸70B(図5で示す左側)と係合して、ナット59の軸方向M5移動に同行移動可能、かつ当該ナット59のねじ軸61まわりに回転を規制している(不能とさせている)。具体的には、第2係合爪部223は、先端の端辺(図4、図5および図7における上端辺)を切り欠いて形成したU字状の第2係合溝225を有している。第2係合溝225は、対応する突出軸70Bの外周に、当該突出軸70Bの軸まわりの回転を許容しつつ係合する。したがって、ねじ軸61の回転に伴って、ナット59および第2係合爪部223がねじ軸61の軸方向M5に移動する。
第2挿通孔224は、第2円環板部222の中心に配置されている。換言すると、第2円環板部222は、第2挿通孔224を(回転)中心としている。第2挿通孔224には、シフトセレクト軸15が挿通している。第2挿通孔224には、シフトセレクト軸15が、相対回転不能かつ軸方向M4に相対移動可能に連結されている。具体的には、第2挿通孔224には、シフトセレクト軸15のスプライン部120が挿通しており、第2挿通孔224の内周面にはスプライン226が形成されている。スプライン226とスプライン部120のスプライン121との噛合いにより、第2挿通孔224とスプライン部120とのスプライン嵌合が達成される。
したがって、第1および第2アーム板210,220は、ナット59の軸方向M5の移動に同伴して、それぞれシフトセレクト軸15まわりに揺動する。また、第1および第2アーム板210,220は、それぞれ、シフトセレクト軸15に相対回転不能に連結されている。
図8は、アーム保持機構230の構成を拡大して示す断面図である。
図4および図8に示すようにアーム保持機構230は、保持ベース231と、保持ベース231との間で第1アーム板210を挟むように配置された第1摺接部材241と、保持ベース231との間で第2アーム板220を挟むように配置された第2摺接部材242と、第1摺接部材241を保持ベース231に押し付ける第1支持板251と、第1および第2摺接部材241,242ならびに第1支持板251を、保持ベース231ごと本体ハウジング22の底壁111(図5参照)に固定するための2つの固定ボルト261とを備えている。
図9は、図8の矢視Bから見た保持ベース231の図である。図10は、図8の矢視Cから見た保持ベース231の図である。
図8、図9および図10に示すように、保持ベース231は、略直方形状をなし、その長手方向が軸方向M4に沿うように配置されている。保持ベース231は、シフトセレクト軸15の外周面に対向し、シフトセレクト軸15に垂直な面に垂直でかつ平坦な対向面232を有している。また、保持ベース231は、対向面232に垂直で、かつ一対の平坦な端面(一方面および他方面)233,234を備えている。一方の端面233は、対向面232から見て、軸方向M4一方(図5および図8に示す左方)側に配置されている。他方の端面234は、対向面232から見て、軸方向M4他方(図5および図8に示す右方)側に配置されている。
対向面232の軸方向M4一方(図5および図8に示す左方)側の端部には、端面233に接続する第1段部235が形成されている。第1段部235は、シフトセレクト軸15に垂直な面に沿う平坦な第1ベース摺接面236と、シフトセレクト軸15に垂直な面に垂直な第1円筒面237とを有している。第1円筒面237は、第1アーム板210の第1円環板部212の周端面と同じ曲率を有している。第1段部235によって、第1アーム板210の第1円環板部212が受けられる。この状態で、第1ベース摺接面236は、第1アーム板210の第1円環板部212の一主面(図5および図8に示す右側の主面)に摺接し、また第1円筒面237は、第1円環板部212の周端面と摺接する。
対向面232の軸方向M4他方(図5および図8に示す右方)側の端部には、端面234に接続する第2段部238が形成されている。第2段部238は、シフトセレクト軸15に垂直な面に沿う平坦な第2ベース摺接面239と、シフトセレクト軸15に垂直な面に垂直な第2円筒面240とを有している。第2円筒面240は、第2アーム板220の第2円環板部222の周端面と同じ曲率を有している。第2段部238によって、第2アーム板220の第1円環板部222が受けられる。この状態で、第2ベース摺接面239は、第2アーム板220の第2円環板部222の他主面(図5および図8に示す左側の主面)に摺接し、また第2円筒面240は、第2円環板部222の周端面と摺接する。
保持ベース231は、たとえば鋼裏金に銅−錫合金を多孔質に焼結して形成されている。保持ベース231の少なくとも、第1および第2ベース摺接面236,239ならびに第1および第2円筒面237,240には、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)と特殊添加剤との混合材を塗布した一般的なドライベアリング材質が採用されている。
保持ベース231は、端面233と端面234とを、軸方向M4に沿って貫通する断面円形のボルト挿通孔231Aが形成されている。ボルト挿通孔231Aは、保持ベース231の長手方向から見て左右に一対設けられている。
第1摺接部材241は、保持ベース231の長手方向から見た側面形状に整合する、薄肉板状に形成されている。第1摺接部材241の他方側の主面(図5および図8に示す右側の主面)は、第1摺接面246とされている。第1摺接面246は、第1アーム板210の第1円環板部212の他主面(図5および図8に示す左側の主面)に摺接している。また、第1摺接部材241の他方側の主面(図5および図8に示す右側の主面)は、保持ベース231の端面233にも摺接している。第1摺接部材241は、保持ベース231のボルト挿通孔231Aに対応する位置に、固定ボルト261(固定手段)が挿通するための2つのボルト挿通孔247を有している。
第2摺接部材242は、保持ベース231の長手方向から見た側面形状に整合する、薄肉板状に形成されている。第2摺接部材242の一方側の主面(図5および図8に示す左側の主面)は、第2摺接面248とされている。第2摺接面248は、第2摺接部材242の一方側の主面(図5および図8に示す左側の主面)は、第2アーム板220の第2円環板部222の一主面(図5および図8に示す右側の主面)に摺接している。また、第2摺接部材242の一方側の主面(図5および図8に示す左側の主面)は、保持ベース231の端面234にも摺接している。第2摺接部材242は、保持ベース231のボルト挿通孔231Aに対応する位置に、固定ボルト261が挿通するための2つのボルト挿通孔249を有している。
第1および第2摺接部材241,242として、たとえば、鋼裏金に銅−錫合金を多孔質に焼結して形成され、その両方の主面に4フッ化エチレン樹脂(PTFE)と特殊添加剤との混合材を塗布した一般的なドライベアリング材質が採用されている。
第1支持板251は、保持ベース231の長手方向から見た側面形状に整合する、薄肉板状に形成されている。第1支持板251は、保持ベース231のボルト挿通孔231Aに対応する位置に、固定ボルト261が挿通するための2つのボルト挿通孔256を有している。
第1支持板251は、保持ベース231のボルト挿通孔231Aに対応する位置に、固定ボルト261が挿通するための2つのボルト挿通孔256を有している。固定ボルト261が、ボルト挿通孔256,247,231A,249に挿通されるとともに、その先端部が、本体ハウジング22の底壁111(図5参照)にねじ止めされる。これにより、固定ボルト261が保持ベース231に固定される。ゆえに、第1および第2摺接部材241,242ならびに第1支持板251が、保持ベース231ごと底壁111に固定される。
図4に示すように、セレクト変換機構25は、前述した第1歯車56と、伝達軸41と平行に延びた状態で回転可能に設けられたピニオン軸95と、ピニオン軸95の一端部(図4に示す左端部)寄りの所定位置に同軸に固定されて第1歯車56と噛み合う第2歯車81と、ピニオン軸95の他端部(図4に示す右端部)寄りの所定位置に同軸に固定された小径のピニオンギヤ36とを備え、全体として減速機を構成している。なお、第2歯車81は、第1歯車56およびピニオンギヤ36の双方よりも大径に形成されている。
ピニオン軸95の一端部(図4に示す左端部)は、本体ハウジング22に固定された転がり軸受96によって支持されている。転がり軸受96の内輪は、ピニオン軸95の一端部(図4に示す左端部)に外嵌固定されている。また、転がり軸受96の外輪は、蓋27の内面に形成された円筒状の凹部97内に固定されている。また、ピニオン軸95の他端部(図4に示す右端部)は、転がり軸受84によって支持されている。ピニオンギヤ36とラック部122(図5参照)とがラック・アンド・ピニオン機構により噛み合っているので、セレクト電磁クラッチ45が接続状態にあって、伝達軸41の回転に伴ってピニオン軸95が回転すると、これに伴って、シフトセレクト軸15が軸方向M4(図1参照)に移動する。つまり、ラック部122が電動モータ23の駆動力をピニオンギヤ36から受けることで、シフトセレクト軸15が軸方向にスライドする。これにより、前述したセレクト動作が達成される。なお、シフトセレクト軸15がスライドしても、後述する挿通孔214,224とスプライン部120とのスプライン嵌合は維持されている。
ピニオン軸95の他端部82(図4に示す右端部)に関連して、ピニオン軸95の回転角度を検出するためのピニオン角センサ(回転角度検出手段)87が配設されている。ピニオン角センサ87は、たとえばアナログ電圧出力方式のセンサであり、ピニオン軸95の回転角度に対応する検出出力(検出値)を出力する。後述するようにピニオン角センサ87によるピニオン軸95の回転角度検出に基づいて、シフトセレクト軸15の軸方向位置が検出される。
本体ハウジング22の底壁(蓋27とは反対側の壁。図4に示す右壁)には、その内外面を貫通するセンサ用孔85が形成されている。ピニオン角センサ87は、センサ部(図示しない)と、センサ部に連結された第1センサ軸99とを備えている。第1センサ軸99の先端部は、センサ用孔85を通ってピニオン軸95の他端部82に同伴回転可能に連結されている。ピニオン軸95が回転すると、そのピニオン軸95に同伴して第1センサ軸99がその軸まわりに回転する。ピニオン角センサ87は第1センサ軸99の回転角度に基づいて、ピニオン軸95の回転角度を検出する。
また、本体ハウジング22内には、シフトセレクト軸15の回動角度を検出するシフトセレクト角センサ(図示しない)が設けられている。シフトセレクト角センサは、たとえばアナログ電圧出力方式のセンサであり、シフトセレクト軸15の回動角度を出力する。
ここで、図2を参照して、前述した本体ハウジング22は、第1本体ハウジング22Aと、第2本体ハウジング22Bとを有している。なお、第1本体ハウジング22Aと第2本体ハウジング22Bとは一体化されていて、これらのハウジングの継ぎ目に隙間は存在しない。そのため、第1本体ハウジング22Aと第2本体ハウジング22Bとの継ぎ目から本体ハウジング22の内外が連通することはない。
第1本体ハウジング22Aは、図2における本体ハウジング22の右側部分をなす略直方体のボックス形状であり、主にシフトセレクト軸15、ボールねじ機構58、第1および第2アーム板210,220およびピニオンギヤ36(図4参照)を収容している。第1本体ハウジング22Aは、前述した底壁111、側壁112、側壁113および蓋114(図5参照)等によって区画されている。
第2本体ハウジング22Bは、第1本体ハウジング22Aから、平面視においてシフトセレクト軸15に垂直な方向(図2における左側)へ延び出る中空円筒状である。第2本体ハウジング22Bにおいて第1本体ハウジング22Aとは反対側の端面には、前述したモータ用開口部13が形成されていて、この端面に対して、蓋27を介して電動モータ23(モータハウジング133)が取り付けられている(図4参照)。図4を参照して、第2本体ハウジング22B内には、前述した切換ユニット26や第2歯車81等が収容されている。
図11は、シフト動作時における第1アーム板210等の姿勢変化を示す図である。
図11(a)および図11(b)に示すように、シフト電磁クラッチ43(図4等参照)が接続されるとともに電動モータ23(図4等参照)が回転駆動されると、ねじ軸61が回転し、これに伴ってナット59がねじ軸61の軸方向M5に移動する。ナット59の軸方向M5の移動に同伴して、第1および第2アーム板210,220は、それぞれシフトセレクト軸15まわりに揺動する。また、前述のように第1および第2アーム板210,220が、それぞれ、シフトセレクト軸15に相対回転不能に連結されているので、
第1および第2アーム板210,220の揺動に同伴してシフトセレクト軸15が、軸まわりに回動する。
以上のようにこの実施形態によれば、シフトセレクト軸15に垂直な姿勢にある第1アーム板210の第1係合爪部213が、ねじ軸61の軸方向に同行移動可能にナット59に係合するとともに、当該ナット59のねじ軸61まわりの回転を規制する。そして、第1アーム板210の第1挿通孔214が、シフトセレクト軸15に、当該シフトセレクト軸15と相対回転不能かつ相対移動可能に連結されている。また、シフトセレクト軸15に垂直な姿勢にある第2アーム板220の第2係合爪部223が、ねじ軸61の軸方向M5に同行移動可能にナット59に係合するとともに、当該ナットのねじ軸61まわりの回転を規制する。そして、第2アーム板220の第2挿通孔224が、シフトセレクト軸15に、当該シフトセレクト軸15と相対回転不能かつ相対移動可能に連結されている。したがって、第1および第2アーム板210,220は、ナット59のねじ軸61の軸方向M5移動に同伴して、それぞれシフトセレクト軸15まわりに揺動する。
さらに、第1および第2アーム板210,220は、それぞれシフトセレクト軸15に垂直な姿勢に保持されている。このとき、シフトセレクト軸15が、第1および第2アーム板210,220と、シフトセレクト軸15の軸方向M4に間隔を空けた2箇所で連結されているので、1箇所だけでシフトセレクト軸15と接する場合と比較して、各アーム板210,220がシフトセレクト軸15に対する垂直姿勢から傾倒するのを防止することができる。これにより、抉りの発生を防止することができ、その結果、シフトセレクト軸15をスムーズに軸方向M4移動させることができる。
また、第1アーム板210が保持ベース231と第1摺接部材241とに挟まれた状態で、第1アーム板210が第1摺接面246および第1ベース摺接面236と摺接する。そのため、第1アーム板210の第1および第2円環板部212,222の軸方向M4移動が規制されて、第1アーム板210がシフトセレクト軸15に垂直な姿勢に保持される。また、第2アーム板220は、保持ベース231と、保持ベース231に固定された第2摺接部材242とに挟まれた状態で、第2アーム板220が第2摺接面248および第2ベース摺接面239と摺接する。そのため、第2アーム板220の第1および第2円環板部212,222の軸方向M4移動が規制されて、第2アーム板220がシフトセレクト軸15に垂直な姿勢に保持される。これにより、少ない部品点数で、第1および第2アーム板210,220のそれぞれを、シフトセレクト軸15に垂直な姿勢に保持することができる。
また、第1円筒面237が第1円環板部212の周端面に摺接する。そのため、第1アーム板210のシフトセレクト軸15まわりの傾倒姿勢の如何によらずに、第1円筒面237により第1アーム板210を良好に支持することができる。また、第2円筒面240が第2円環板部222の周端面に摺接する。そのため、第2アーム板220のシフトセレクト軸15まわりの傾倒姿勢の如何によらずに、第2円筒面240により第2アーム板220を良好に支持することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、第1および第2アーム板210,220の第1および第2挿通孔214,224を、シフトセレクト軸15に相対回転不能かつ軸方向に相対移動可能に連結させるための構成として、第1および第2挿通孔214,224をシフトセレクト軸15の外周にスプライン嵌合させる構成を採用したが、その他の構成を採用することもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
15…シフトセレクト軸、16…シフトレバー、21…電動アクチュエータ、22…本体ハウジング(ハウジング)、23…電動モータ、58…ボールねじ機構、59…ナット、61…ねじ軸、210…第1アーム板(第1アーム部材)、212…第1円環板部(第1円板部)、213…第1係合爪部(第1爪部)、214…第1挿通孔、220…第2アーム板(第2アーム部材)、222…第2円環板部(第2円板部)、223…第2係合爪部(第2爪部)、224…第2挿通孔、230…アーム保持機構、231…保持ベース、232…対向面、233…一方面(端面)、234…他方面(端面)、235…第1段部、236…第1ベース摺接面、237…第1円筒面、238…第2段部、239…第2ベース摺接面、240…第2円筒面、241…第1摺接部材、242…第2摺接部材、246…第1摺接面、248…第2摺接面、261…固定ボルト(固定手段)、M4…軸方向、M5…軸方向

Claims (5)

  1. シフトレバーが連結されたシフトセレクト軸を軸まわりに回転させることによって前記シフトレバーをシフト動作させ、前記シフトセレクト軸を軸方向移動させることで前記シフトレバーをセレクト動作させる電動アクチュエータであって、
    回転駆動力を発生させるための電動モータと、
    ナットを有し、前記電動モータによって発生される回転駆動力を、前記シフトセレクト軸と食違い角が90°の食違い軸をなすねじ軸に沿って直線移動させる力に変換するボールねじ機構と、
    前記ねじ軸の軸方向に同行移動可能に前記ナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する第1爪部と、前記シフトセレクト軸が挿通し、当該シフトセレクト軸に相対回転不能かつ前記シフトセレクト軸の軸方向に相対移動可能に連結された丸い第1挿通孔とを有する板状の第1アーム部材と、
    前記ねじ軸の軸方向に同行移動可能に前記ナットに係合するとともに、当該ナットの前記ねじ軸まわりの回転を規制する第2爪部と、前記シフトセレクト軸が挿通し、当該シフトセレクト軸に相対回転不能かつ前記シフトセレクト軸の軸方向に相対移動可能に連結された丸い第2挿通孔とを有する板状の第2アーム部材と、
    前記第1および第2アーム部材を、前記シフトセレクト軸の軸方向に互いに所定の間隔を空けつつ、それぞれ前記シフトセレクト軸に垂直な姿勢に保持するアーム保持機構とを含む、電動アクチュエータ。
  2. 前記シフトセレクト軸を収容するハウジングをさらに含み、
    前記アーム保持機構は、
    前記第1アーム部材の一主面に摺接する第1ベース摺接面と、前記第2アーム部材の他主面に摺接する第2ベース摺接面とを有する保持ベースと、
    前記第1アーム部材の他主面に摺接する第1摺接面を有し、前記保持ベースとの間で前記第1アーム部材を挟むように配置された第1摺接部材と、
    前記第2アーム部材の一主面に摺接する第2摺接面を有し、前記保持ベースとの間で前記第2アーム部材を挟むように配置された第2摺接部材と、
    前記保持ベースならびに前記第1および第2摺接部材を、前記ハウジングに固定する固定手段とを有する、請求項1に記載の電動アクチュエータ。
  3. 前記保持ベースは、前記シフトセレクト軸の外周面に対向する対向面と、前記対向面を挟んで前記シフトセレクト軸の軸方向に沿う一方および他方に設けられた一方面および他方面とを有し、
    前記対向面には、前記一方面に接続する第1段部と、前記他方面に接続する第2段部とが設けられており、
    前記第1段部は、前記第1ベース摺接面を含み、
    前記第2段部は、前記第2ベース摺接面を含む、請求項1または2に記載の電動アクチュエータ。
  4. 前記第1アーム部材は、前記第1挿通孔を中心とする第1円板部を有し、
    前記第2アーム部材は、前記第2挿通孔を中心とする第2円板部を有し、
    前記第1段部は、前記第1円板部の周端面と摺接する第1円筒面を含み、
    前記第2段部は、前記第2円板部の周端面と摺接する第2円筒面を含む、請求項3に記載の電動アクチュエータ。
  5. 前記第1および第2アーム部材は、それぞれ鍛造により成形されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021020078A1 (ja) * 2019-07-31 2021-02-04 Ntn株式会社 電動アクチュエータ

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