JP2014050759A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検者の検査負担が少なく、且つ確度の高い瞳孔間距離の算出を行うことができる眼科装置を提供する。
【解決手段】実施形態の眼科装置は、光学系と、1以上の撮影部と、位置調整部と、瞳孔間距離算出部と、制御部とを有する。光学系は、被検者の少なくとも一方の眼を検査するために用いられる。撮影部は、被検者の眼を撮影可能である。位置調整部は、光学系と被検者の一方の眼との位置調整を行う。瞳孔間距離算出部は、撮影部により取得された画像に基づいて被検者の瞳孔間距離を算出する。制御部は、光学系、撮影部及び瞳孔間距離算出部のそれぞれを制御可能である。
【選択図】図4

Description

この発明は眼科装置に関する。
「瞳孔間距離」とは、被検者の一方の眼の瞳孔中心と他方の眼の瞳孔中心との間の距離をいう。
例えば眼鏡を作成する際、瞳孔間距離に基づいて左右の眼鏡レンズの光学中心間の距離を決定することにより、個人差を考慮した眼鏡の提供が可能となる。
瞳孔間距離は一般成人の平均で62mmから64mmといわれている。しかし厳密にいえば、その距離は各人の眼の大きさや配置によって異なる。よって、その測定を正確に行うために種々の装置が検討されている。
例えば特許文献1には、測定ヘッド部5とステージ台3の中央の初期位置との距離及びステージ台3の移動距離に基づいて瞳孔間距離を算出する検眼装置が記載されている(特許文献1[0027]等参照)。
また特許文献2の眼科装置には、屈折力測定を行う測定部3の他に、両方の眼を同時撮影するCCDカメラ52が設けられている。そして、このCCDカメラ52で撮影された画像から瞳孔間距離を求めることができる旨の記載がある(特許文献2[0039]等参照)。
特開平9−266887号公報 特開平10−216089号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、一方の眼の屈折力測定をした後、他方の眼の屈折力測定ができる状態にならなければ瞳孔間距離を求めることができない。従って、一方の眼と他方の眼を測定する間に被検者が動いてしまった場合などには正確な瞳孔間距離測定ができない。そのため被検者は検査の間中、検眼装置に顔を固定した状態を維持しなければならず、検査負担が大きいという問題があった。
また瞳孔間距離を算出した後、一方の眼の屈折力測定結果に疑問が生じた場合には再度アライメント調整からやり直す必要がある。しかしこの場合、瞳孔間距離算出の基となる被検者の顔と測定部との位置関係が正確でなかったということであるから、既に算出した瞳孔間距離の信頼性は低くなる。よって他方の眼の測定結果に疑問がない場合であっても再度、両方の眼を測定しなおす必要が生じる。このような場合には更に検査負担が増加するという問題があった。
更に、眼の配置は人により様々であるところ、特許文献1のような測定方法では、垂直方向や前後方向のずれには対応できない。つまり、ある人の両方の眼を正面から見た場合、特許文献1の構成では横方向の距離は正確に求められるが、縦方向や奥行き方向のズレを考慮することができない。従って、被検者の顔が縦方向や奥行き方向に傾いている場合に、特許文献1の構成では正確な瞳孔間距離測定ができないという問題もあった。
一方、特許文献2では両眼を同時に撮影した画像から瞳孔間距離を算出しているため、特許文献1に比べれば検査負担が軽減されているといえる。
しかし、特許文献2のCCDカメラ52で撮影された画像は、アライメント前に撮影した画像である。よってCCDカメラ52と被検者の顔との間の正確な位置関係がわからない(ワーキングディスタンス(以下、「WD」という)が考慮されていない)ことから正確な瞳孔間距離測定ができない。
本発明は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被検者の検査負担を最小限に抑えつつ、確度の高い瞳孔間距離測定を行うことが可能な眼科装置を提供することにある。
なお、「アライメント」とは、被検眼の測定を適正に行うことができる位置(測定位置)に測定部を配置させることをいう。アライメントにおいては被検眼に対して上下左右に測定部の位置を調整すると共に、前後方向にもその位置を調整する。アライメント調整がなされていない状態では被検眼に対して正確な測定を行うことができない。なお、本発明の「位置調整」は「アライメント」と同義である。
「WD」とは、アライメント後における測定部と被検眼との間の距離をいう。WDに対応する位置、つまり測定位置に測定部が配置された状態で被検眼を測定することにより、正確な測定値が得られる。
また、本明細書中では、眼科装置に被検者が顔を乗せた状態を検査者側から見た場合の、左右方向を「X方向」、上下方向を「Y方向」、前後方向を「Z方向」と定義する(図1参照)。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被検者の少なくとも一方の眼を検査するための光学系と、被検者の眼を撮影可能な1以上の撮影部と、前記光学系と被検者の一方の眼との位置調整を行う位置調整部と、前記撮影部により取得された画像に基づいて前記被検者の瞳孔間距離を算出する瞳孔間距離算出部と、前記光学系、前記撮影部及び前記瞳孔間距離算出部のそれぞれを制御可能な制御部とを有する眼科装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の眼科装置であって、前記位置調整部が位置調整を行った後に、前記制御部は前記撮影部に撮影を行わせ、前記瞳孔間距離算出部は、前記位置調整の後に行われた撮影により得られた画像に基づいて瞳孔間距離の算出を行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の眼科装置であって、前記光学系を移動するための移動部を更に有し、前記制御部は、前記瞳孔間距離算出部により算出された瞳孔間距離に基づき前記移動部を制御することにより、被検者の他方の眼の近傍に前記光学系を移動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の眼科装置であって、前記撮影部は被検者の両眼を同時に撮影可能であることを特徴とする。
この発明によれば、被検者の検査負担を最小限に抑えつつ、確度の高い瞳孔間距離測定を行うことが可能である。
検査者側から見た眼科装置の全体像を示す図である。 被検者側から見た眼科装置の全体像を示す図である。 実施の形態1の眼科装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1の眼科装置で行われる処理の概要を示すフローチャートである。 実施の形態2の眼科装置で行われる処理の概要を示すフローチャートである。 実施の形態3の眼科装置で行われる処理の概要を示すフローチャートである。 実施の形態4の眼科装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態4の眼科装置で行われる処理の概要を示すフローチャートである。 実施の形態5の眼科装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態5の眼科装置で行われる処理の概要を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
〔実施の形態1〕
図1から図4は本発明の実施の形態1にかかるものである。
図1及び図2はこの実施の形態にかかる眼科装置の全体像を示す図である。図1は検査者(医師、看護師等)側から見た全体像、図2は被検者側から見た全体像である。
眼科装置1は、箱状の本体部2を有する。本体部2の検査者側には各種操作をおこなうための操作部3が設けられている。例えば操作部3を操作することで基台部4をXYZ方向に自在に動作させることが可能である。この基台部4は眼科装置1の移動部を構成するものである。また操作部3に設けられた操作スイッチ3Aを押下することにより位置調整や屈折力測定を開始させることができる。なお、各種操作を行うためにはリモコン5を用いることも可能である。これら操作部3、操作スイッチ3A及びリモコン5をまとめて「操作指示部」と呼ぶ場合がある。
また、本体部2の検査者側には、各種測定結果等を表示するモニタ6が設けられている。
一方、本体部2の被検者側には、被検者の顔を固定するための顎受け台7が設けられている。この顎受け台7は、顎受け部8、額当て部9及び顎受けハンドル10を有している。
顎受け部8は被検者の顎を乗せるための部材である。また額当て部9は被検者の額を当てるための部材である。これら顎受け部8と額当て部9により被検者の顔が顎受け台7に対して固定される。また顎受けハンドル10を操作することにより、顎受け台7を被検者の顔の高さにあった位置に配置することができる。なお、この実施形態で行う位置調整や瞳孔間距離測定は被検者の顔が顎受け台7に固定された状態で行う。
また、本体部2の被検者側には、屈折力測定部11と、撮影部12が配置されている。
屈折力測定部11には図示しない光学系及び撮像系が格納されている。これら光学系や撮像系を用いて、屈折力測定部11は、被検者の眼の屈折力測定を行う。
撮影部12は被検者の両眼を同時に撮影する機能を有する小型のカメラである。撮影部12は被検者の顔が顎受け台7に固定された状態で両眼を撮影できる位置に設けられる必要がある。そのため、例えば図2のように、屈折力測定部11の近傍に配置されることが望ましい。
更に本体部2内には、眼科装置の各種動作制御を行う制御系13が搭載されている。
次に図3のブロック図を用いてこの実施の形態の制御系13に関する詳細な説明を行う。
本実施形態において、制御系13は少なくとも位置調整情報決定部14、瞳孔間距離算出部15及び制御部16を有する。
位置調整情報決定部14は、制御部16からの指示に基づき、屈折力測定部11が被検者の一方の眼に対して適切な測定位置となるような条件(位置調整情報)を決定する。なお、位置調整情報は位置調整情報決定部14に予め記憶されている。そして位置調整情報決定部14は、決定した位置調整情報を制御部16に送る。本実施の形態においては、これら位置調整情報決定部14と制御部16を併せて「位置調整部」とする。
制御部16は、位置調整情報決定部14によって決定された条件に基づいて屈折力測定部11を含む本体部2を動作させ、屈折力測定部11を被検者の眼に対して適切な位置に配置させる制御を行う。屈折力測定部11の位置調整が完了すると、次に制御部16は被検者の両眼の撮影を行うよう撮影部12の動作を制御する。
撮影部12によって撮影された画像は制御部16を経由して瞳孔間距離算出部15に送られる。そして、瞳孔間距離算出部15において当該画像から瞳孔間距離の算出が行われる。
算出された瞳孔間距離に関するデータは例えばモニタ6に表示される。また算出された瞳孔間距離に関するデータは図示しないプリンタによって出力することも可能である。
なお、制御部16による上記一連の制御動作は操作指示部からの指示により行われる。また本実施の形態では、位置調整から瞳孔間距離算出まで自動的に行われるよう制御部16によって制御されている。一方、撮影部12による撮影や瞳孔間距離算出について、都度、操作指示部からの指示入力によって行わせることも可能である。
次に図4を用いて本実施の形態の動作を説明する。
眼科装置による検査が開始されると、まず被検者の一方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われる(S11。第1位置調整ステップに該当。)。これにより被検者の一方の眼に対して適正な測定を行うことができる位置に屈折力測定部11を配置することができる。
次に撮影部12によって被検者の両眼を同時撮影する(S12。第1同時撮影ステップに該当。)。撮影された画像は被検者の両眼のXY方向における位置情報(一方の眼に対する他方の眼のX方向及びY方向のズレに関する情報を含む)を持っている。
次にS12で取得された画像に基づき、瞳孔間距離算出部15において瞳孔間距離算出が行われる(S13)。なお、S12で取得された画像はWDが決まった状態で撮影して得られたものである。よって当該画像とWDに基づいて実空間上の距離の算出が可能となっている。この算出には三角測量法等、一般的な距離算出手法を用いることが可能である。
以上のS11からS13までの動作を行うことにより、1回の両眼撮影でXY方向のズレを考慮した瞳孔間距離を算出できる。つまり、被検者の検査負担を軽減しつつ従来よりも確度の高い(Y方向のズレまで考慮した)瞳孔間距離を算出することが可能である。
なお、被検者の一方の眼に対する屈折力測定は、位置調整が完了していればどのタイミングで行われてもよい。
〔実施の形態2〕
図5は本発明の実施の形態2にかかるものである。なお、本実施の形態の構成は実施の形態1と共通する部分も多いため、主に異なる部分について記載する。
実施の形態1の構成により両眼のXY方向のズレを考慮した瞳孔間距離の算出が可能となる。しかし、両眼の配置によってはXY方向以外にもZ方向へのズレが存在する場合がある(例えば、一方の眼に対して他方の眼が奥まっている場合等)。実施の形態2はこのようなZ方向のズレをも考慮した瞳孔間距離の算出に関するものである。
本実施の形態における眼科装置は実施の形態1と同様の構成を有しているが、制御系13内における制御動作が異なっている。よって図5のフローチャートを用いて動作説明を行う。
眼科装置による検査が開始されると、実施の形態1と同様、まず被検者の一方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われ(S21。第1位置調整ステップに該当。)、次に撮影部12によって被検者の両方の眼が同時撮影される(S22。第1同時撮影ステップに該当。)。
その後、屈折力測定部11は基台部4(移動部)の動作により他方の眼の近傍に配置される(S23)。なお、撮影部12は屈折力測定部11と一体的に設けられている。よって屈折力測定部11の移動に伴って、撮影部12も他方の眼近傍に移動される。
次に被検者の他方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われる(S24。第2位置調整ステップに該当。)。これにより他方の眼に対して適正な測定を行うことができる位置に屈折力測定部11が配置される。
S24での位置調整が完了した後、撮影部12によって被検者の両方の眼が同時撮影される(S25。第2同時撮影ステップに該当。)。この時点で一方の眼と屈折力測定部11の位置調整が完了した位置で取得された画像と、他方の眼と屈折力測定部11の位置調整が完了した位置で取得された画像の少なくとも2つの画像が得られることになる。
次のステップでは、上記2つの画像に基づいて、瞳孔間距離算出部15による瞳孔間距離算出が行われる(S26)。なお、S22及びS25で取得された画像はWDが決まった状態で撮影して得られたものである。よって当該画像とWDに基づいて実空間上の距離の算出が可能となっている。例えば、2枚の画像における両眼視差を利用した三次元画像構築手法により三次空間における両眼の位置を把握し、これら位置情報に基づいて瞳孔間距離を算出する等、一般的な手法を組み合わせて用いることが可能である。
以上のS21からS26までの動作を行うことにより、XY方向だけでなく両眼のZ方向のズレをも考慮して瞳孔間距離を算出できる。よって、実施の形態1よりも更に確度の高い瞳孔間距離算出が可能となる。
なお、実施の形態2では2枚の画像から瞳孔間距離を求めているが、上記S21からS25のステップを複数回繰り返して得られた複数枚の画像に基づいてS26の処理を行うことも可能である。この場合には、瞳孔間距離算出部15による算出結果の確度はより高いものとなる。
〔実施の形態2の変形例〕
実施の形態2のS23において、一方の眼から他方の眼に本体部2(屈折力測定部11及び撮影部12)を移動させる場合、それぞれの眼の位置関係がある程度把握できていると本体部2の移動及びその後の処理ステップをスムーズに行うことができる。
ここで、S22で取得された画像からは両眼のXY座標上の位置関係を把握することができる。よって、S23における本体部2の移動にあたり、予めS22で取得された画像から一方の眼に対する他方の眼の変位を求め、その変位に基づいて本体部2の移動を行うという制御が考えられる。なお、この制御は制御部16によって行われる。
この場合、他方の眼までの移動が容易となることからS24以降の処理ステップをスムーズに行うことができる。結果として検査時間の短縮に繋がり、被検者の検査負担を軽減できるという効果が得られる。
〔実施の形態3〕
図6は本発明の実施の形態3にかかるものである。なお、本実施の形態の構成は実施の形態1と共通する部分も多いため、主に異なる部分について記載する。
WDが短い場合、測定位置に配置された屈折力測定部11と被検眼の距離は近接しているということになる。この場合、屈折力測定部11の近傍に設けられた撮影部12で両眼を撮影するためには大きい画角を持ったカメラ(広角カメラ)が必要となる。
しかし、広角カメラによって撮影された画像は、端にいくにつれて画が歪むという問題がある。つまり、広角カメラを用いて両眼を撮影した場合には、両眼の形状が歪んで描写され、正確な瞳孔間距離を求めることができない可能性もある。実施の形態3はこのような広角カメラを使用する場合を考慮した瞳孔間距離の算出に関するものである。
本実施の形態における眼科装置は実施の形態1と同様の構成を有しているが、制御系13内における制御動作が異なっている。よって図6のフローチャートを用いて動作説明を行う。
眼科装置による検査が開始されると、まず被検者の一方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われる(S31。第1位置調整ステップに該当。)。次に撮影部12によって被検者の両方の眼を同時撮影する(S32。第1同時撮影ステップに該当。)。そしてS32で取得された画像に基づいて、瞳孔間距離算出部15において瞳孔間距離の算出が行われる(S33)。
ここで、瞳孔間距離算出部15においては、S12で算出された瞳孔間距離に基づいて、本体部2(屈折力測定部11及び撮影部12)を移動させるべき距離(例えば得られた瞳孔間距離の半分)を算出する(S34)。なお、この移動距離は広角カメラの画角を考慮して求めることが望ましい。
基台部4(移動部)はS34での算出結果に基づいて、本体部2を所定の位置まで移動させる(S35)。
撮影部12はS35で移動された位置で再度両眼撮影を行う(S36。第3同時撮影ステップに該当。)。この位置は撮影部12に広角カメラを用いた場合であっても得られる両眼の像が歪まない位置(少なくとも歪みの影響が小さい位置)である。
そして、瞳孔間距離算出部15はS36での撮影画像に基づいて、広角カメラによる歪みの影響が少ない新たな瞳孔間距離を算出する(S37)。
以上のS31からS37までの動作を行うことにより、広角カメラを使用した場合の影響を排除した状態でXY方向のズレを考慮した瞳孔間距離を測定できる。よって、使用するカメラによらず確度の高い瞳孔間距離の算出が可能となる。
なお、上記一連の動作は制御部16によって制御されている。
〔実施の形態4〕
図7、図8は本発明の実施の形態4にかかるものである。なお、本実施の形態の構成は実施の形態1と共通する部分も多いため、主に異なる部分について記載する。
一般的に屈折力及び瞳孔間距離の測定は被検眼を固視した状態で行われる。固視状態とは正面の一点を見つめる、つまり中心窩でもの見る状態であり、例えば屈折力測定部11の測定光路上に視標を表示し、被検者にそれを凝視させることにより行う。
ところで、斜視の被検者は、固視された状態と固視されていない状態で瞳孔中心の位置が大きく異なる。また固視されていない状態が通常であることから、斜視の被検者にとっては固視した状態で得られる瞳孔間距離が適切でない場合も考えられる。実施の形態4はこのような斜視の被検者を考慮した瞳孔間距離算出に関するものである。
まず、図7を用いて本実施の形態におけるブロック系について説明を行う。
本実施の形態においては制御系13内に固視モード情報記憶部17が設けられている。固視モード情報記憶部17には固視モードと固視解除モードにおける処理内容が記憶されている。
固視モードとは、例えば、屈折力測定部11の測定光路上に固視標を表示した状態を指す。被検者にこの固視標を注視させることで瞳孔中心の位置を固定した状態に保つことができる。一方、固視解除モードとは固視標を表示しない状態を指す。
操作指示部からの入力に基づき、制御部16は固視モード情報記憶部17から対応する処理内容を読み出す。固視モード情報記憶部17から読みだされた処理内容は制御部16に送られる。制御部16は当該情報に基づいて各種制御(固視標の表示・非表示等)がなされる。なお、本実施の形態においては、制御部16及び固視モード情報記憶部17をあわせて「固視モード切り換え部」とする。
次に図8のフローチャートを用いて本実施の形態における動作の説明を行う。
眼科装置による検査が開始されると、実施の形態1と同様、まず被検者の一方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われる(S41)。
ここで、被検者が斜視である場合、操作入力部からの入力により固視解除モードに切り換える制御を行う(S42)。なお、S42においては、被検者が斜視でない場合、固視モードを維持する制御、或いは前回の検査で固視モードが解除されている場合には固視モードに切り換える制御を行う。
そして次に撮影部12によって被検者の両眼を同時撮影し(S43)、S43で取得された画像に基づいて瞳孔間距離算出を行う(S44)。
以上のS41からS44までの動作を行うことにより、固視モードを設定或いは解除した状態で瞳孔間距離算出を行うことができる。よって、斜視等の被検者に対しても確度の高い瞳孔間距離の算出が可能となる。
なお、上記一連の動作は制御部16によって制御されている。
〔実施の形態5〕
図9、図10は本発明の実施の形態5にかかるものである。なお、本実施の形態の構成は実施の形態1と共通する部分も多いため、主に異なる部分について記載する。
一般に、昼と夜では瞳孔の大きさが異なる。瞳孔の大きさが異なると、瞳孔中心の位置も変化する。よって昼と夜では瞳孔間距離に差が生じている。そのため、夜間に車を運転する人や暗い環境下で仕事を行う人等に向けた専用眼鏡の需要が存在する。実施の形態5はこのような事情を考慮した瞳孔間距離の算出に関するものである。
まず、図9を用いて本実施の形態における制御系について説明を行う。
本実施の形態では制御系13の中に明暗モード情報記憶部18を有している。明暗モード情報記憶部18には撮影部による撮影時において視野を明るくする明モードと視野を暗くする暗モードでの制御に関する処理内容が記憶されている。
操作指示部からの入力に基づき、制御部16は明暗モード情報記憶部18から対応するモードでの動作制御情報を読み出す。明暗モード情報記憶部18から読みだされた情報は制御部16に送られ、制御部16によって各種制御(暗モードへの切り換え等)がなされる。なお本実施の形態においては、制御部16及び明暗モード情報記憶部18をあわせて「明暗モード切り換え部」とする。
次に図10のフローチャートを用いて本実施の形態における動作の説明を行う。
眼科装置による検査が開始されると、実施の形態1と同様、まず被検者の一方の眼と屈折力測定部11との位置調整が行われる(S51)。
次に操作入力部からの入力により所望のモードに切り換える動作を行う(S52)。例えば、夜用の眼鏡作成に当たって瞳孔間距離を測定したい場合には暗モードへの切り換えを行う。具体的には被検者が屈折力測定部11を通して見ている対象の背景を暗くするような制御を行う。
そして次に撮影部12によって被検者の両眼を同時撮影し(S53)、S53で取得された画像に基づいて瞳孔間距離の算出を行う(S54)。
以上のS51からS54までの動作を行うことにより、明暗モードに対応した瞳孔間距離の算出を行うことができる。よって、暗い環境下で使用する眼鏡を作成する際にも確度の高い瞳孔間距離の算出が可能となる。
なお、上記一連の動作は制御部16によって制御されている。
(実施の形態1から4までに共通の事項)
実施の形態1から4の構成は確度の高い瞳孔間距離の算出という観点で適宜組み合わせることが可能である。
屈折力測定等を行う場合には明るい場所で観察することが一般的であるため、撮影部12に用いられるカメラは可視領域に感度があれば十分である。一方、暗室などで使用される可能性を考慮し、赤外光に感度のあるカメラを設けることでもよい。
撮影部12自体の小型化、眼科装置自体の小スペース化のため、撮影部12にはファイバー等を利用した撮像光学系を用いることも可能である。
本実施の形態においては被検者の顔を眼科装置1に対して固定した状態で検査している。つまり、一方の眼から他方の眼の観察に移る場合には、本体部2を移動させている。一方、本体部2が移動する代わりに、複数ある顎受け台に被検者が顎を乗せ換えることで両眼の測定を行う眼科装置も存在する。このような眼科装置であっても本発明は応用可能である。
また、両眼同時撮影に関しては1枚の画像である必要はない。例えば、相対位置が把握できている2つの撮影部で左右眼を別々に撮影する。そして、その相対位置と2つの撮影部で撮影された画像中における瞳孔中心の位置とに基づいて瞳孔間距離の算出が可能である。
2 本体部
3 操作部
3A 操作スイッチ
4 基台部
5 リモコン
11 屈折力測定部
12 撮影部
14 位置調整情報決定部
15 瞳孔間距離算出部
16 制御部

Claims (4)

  1. 被検者の少なくとも一方の眼を検査するための光学系と、
    被検者の眼を撮影可能な1以上の撮影部と、
    前記光学系と被検者の一方の眼との位置調整を行う位置調整部と、
    前記撮影部により取得された画像に基づいて前記被検者の瞳孔間距離を算出する瞳孔間距離算出部と、
    前記光学系、前記撮影部及び前記瞳孔間距離算出部のそれぞれを制御可能な制御部と
    を有する眼科装置。
  2. 前記位置調整部が位置調整を行った後に、前記制御部は前記撮影部に撮影を行わせ、
    前記瞳孔間距離算出部は、前記位置調整の後に行われた撮影により得られた画像に基づいて瞳孔間距離の算出を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記光学系を移動するための移動部を更に有し、
    前記制御部は、前記瞳孔間距離算出部により算出された瞳孔間距離に基づき前記移動部を制御することにより、被検者の他方の眼の近傍に前記光学系を移動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科装置。
  4. 前記撮影部は被検者の両眼を同時に撮影可能である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の眼科装置。
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