JP2014050482A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を小型化しつつ、装置の操作性を向上させる。
【解決手段】X線を曝射するX線管球とX線管球を支持するアームであって、1以上の第1の接合部を有するアームと、アームと着脱可能な支持体であって、1以上の第2の接合部を有する支持体と、アームと支持体とが第1の接合部と第2の接合部とにより装着される場合、第1の接合部と第2の接合部との組み合わせの適否を保持する組み合わせ適否テーブルに基づいて、X線撮影を制御する制御部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、X線撮影装置に関する。
近年、医療用のX線撮影装置として、病室や手術室内でX線撮影を行う移動型X線撮影回診車や、C型アームによりX線を照射するX線管と患者からの透過X線を検出するX線検出器とを備える装置が普及している。
ところで、移動型X線撮影回診車を用いてX線撮影をする際、X線管球をベッドで寝ている被検者の上に配置するために、ベッド上でX線管球の位置を変更する必要がある。特に、被検者の撮影部位が四肢である場合、ベッド上のどの位置でもX線管球を配置できるようにしなければ、X線検出器とX線管球とのポジショニングを良好な状態に保つことはできず、適切な画像を撮影することができない。
このため、X線管球の水平方向可動領域を広くするために、X線管球を支持しているアームを伸縮可能にし、アームを伸ばした時の長さをできるだけ長くする必要がある。しかし、X線管球は、一般的に数十キログラムの重量物であるため、アームの長さを長くすると、装置全体の重量バランスを保つことが難しくなり、装置が転倒する恐れがでてくる。
そこで、特許文献1では、X線管球を支持するアームと、アームを回転させる鉛直支柱と、鉛直支柱を支持する台車と、台車内に位置変更可能な重量物とから構成されるX線撮影装置が開示されている。当該アームの位置によって、台車内の重量物の位置を変えることで、装置の重量バランスを保つように構成している。
これに対して、病室や老人ホームで複数のベッドがある部屋では、移動型X線撮影回診車を用いてX線撮影をする際、ベッド間の隙間が広くとられていることは少ない。このため、狭いスペースでも操作性を良くするために、装置自体の小型化が重要になる。
特開平7−299054号公報
しかしながら、特許文献1に記載のX線撮影装置では、X線管球を支持するアームの位置によって、重量バランスを保つために台車内の重量物の位置を変える必要がある。そのため、台車内に重量物の位置を変更するスペースが必要となり、装置が大型化してしまうので、操作性に影響するという課題がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、装置を小型化しつつ、装置の操作性を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係るX線撮影装置は、
X線を曝射するX線管球と
前記X線管球を支持するアームであって、1以上の第1の接合部を有する前記アームと、
前記アームと着脱可能な支持体であって、1以上の第2の接合部を有する前記支持体と、
前記アームと前記支持体とが前記第1の接合部と前記第2の接合部とにより装着される場合、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせの適否を保持する組み合わせ適否テーブルに基づいて、X線撮影を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、装置を小型化しつつ、装置の操作性を向上させることができる。
第1実施形態に係るX線撮影装置の構成図。 第1実施形態に係るX線撮影装置の接合部の説明図。 第1実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係るX線撮影装置の構成図。 第2実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係るX線撮影装置の構成図。 第3実施形態に係るX線撮影装置のアーム状態検知部の説明図。 第3実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係るX線撮影装置の構成図。 第4実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係るX線撮影装置の構成図。 第5実施形態に係るX線撮影装置の表示部の説明図。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)を参照して、本発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の構成を説明する。図1(a)はX線撮影装置の側面図を示し、図1(b)は上面図を示している。
X線撮影装置は、X線管球1と、コリメータ2と、高電圧発生部3と、バッテリ4と、アーム5と、支持体6と、移動機構7と、接合部8と、接合部9と、制御部10とを備えている。
X線管球1は、X線を照射する。コリメータ2は、X線管球1からのX線照射範囲を鉛板等で絞ることで制限する。高電圧発生部3は、X線管球1に電気接続されており、X線管球1でX線を発生させる際に必要となる高電圧を発生する。バッテリ4は、X線撮影装置全体の電源を担うバッテリであり、電力供給が必要な各部に電源ケーブルを通して電気を供給する。
アーム5は、X線管球1を片方の端部で支持する。なお、図1(a)、図1(b)の例では、X線管球1と高電圧発生部3とバッテリ4とは一体であるように描いているが、高電圧発生部3とバッテリ4とは、アーム5上であれば何れの位置に配置してもよい。
支持体6は、アームを支持する。
移動機構7は、支持体6の位置を移動可能にするための移動機構であり、複数のタイヤ、もしくはキャスタを地面に設置した状態で回転することによって支持体6を移動させる。接合部8および接合部9は、両者が組み合わさることで着脱可能な着脱部を構成している。
接合部8は、アーム5のみに配置されている接合部であり、アーム5は、第1の接合部として接合部8を1以上有している。接合部9は、支持体6のみに配置されている接合部であり、支持体6は、第2の接合部として接合部9を1以上有している。
制御部10は、接合部8および接合部9の着脱を制御する。また、接合部8が複数ある場合には、センサ14の信号を接合部毎に区別し、どの接合部8が使用されるのかを把握する。また、制御部10は、接合部8と接合部9との組合せのうち、装置の重量バランスが保てない組み合わせをまとめた組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、重量バランステーブル)を有している。
次に図2(a)および図2(b)を参照して、本発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の具体的な接合部の構成を説明する。図2(a)は、接合部9が接合部8から離脱している状態を示しており、図2(b)は、接合部9が接合部8に装着している状態を示している。
接合部9は、溝部11と、受穴12とを有している。溝部11は、接合部9の表面に形成されている。支持体6に接合部9が複数設けられている場合には、溝部11の形状が接合部毎に異なって形成される。受穴12は、接合部9に空けられた穴であり、接合部装着時のロック機構の受けとして使用される。
接合部8は、接合穴13と、センサ14と、第1のスライド部15と、センサ16と、第2のスライド部17と、センサ18と、ソレノイド19とを有している。
接合穴13には、接合部9が挿入される。センサ14は、接合部8が有する接合穴13に、接合部9が挿入されたことを検知する第1の検出部としての機能を有し、例えば接触センサ、もしくはフォトセンサを使用することができる。
第1のスライド部15は、その先端がテーパ形状であり、センサ14との間には、バネやスポンジなどの弾性体により隙間が空けられている。センサ14および第1のスライド部15は、接合部8の接合穴13の表面上に第1のスライド部15のテーパ形状箇所が突出するように配置されている。第1のスライド部15は、接合部9が接合穴13に挿入されると、テーパ形状箇所が押し上げられ、センサ14のスイッチを切り替える。
センサ16は、支持体6に接合部9が複数存在する場合に、どの接合部が挿入されたかを検知する第2の検出部としての機能を有し、例えば接触センサ、もしくはフォトセンサを使用することができる。第2のスライド部17は、その先端がテーパ形状となっており、センサ16の間には、バネやスポンジなどの弾性体により隙間が空けられている。
センサ16および第2のスライド部17は、接合部9の溝部11の形状に合わせて、接合部8の接合穴13の表面上に第2のスライド部17のテーパ形状箇所が突出するように配置されている。第2のスライド部17は、接合部9が接合穴13に挿入されると、溝11の形状に合わないテーパ形状箇所のみが押し下げられ、センサ16のスイッチを切り替える。
センサ18は、接合部9が、接合穴13の奥まで挿入されたことを検知する機能を有し、例えば接触センサ、もしくはフォトセンサを使用することができる。ソレノイド19は、電流を流すことにより、棒19aが突出し、接合部9の受穴12と嵌合するように構成されている。
図3のフローチャートを参照して、上述の構成を有する本発明の第1実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を説明する。なお、以下では、複数の接合部8と、複数の接合部9とが設けられている場合を例として説明する。
S301において、制御部10は、センサ14により信号が検知されたことに応じて、接合部8と接合部9との装着動作が開始したことを検知する。S302において、制御部10は、センサ14の検知信号を解析して、どの接合部8が装着動作を開始したかを検出する。S303において、制御部10は、センサ18により信号が検知されたことに応じて、接合部9の接合部8への挿入動作が完了したことを検知する。S304において、制御部10は、センサ16の検知信号を解析して、どの接合部9が接合部8へ挿入されたのかを検知する。
S305において、制御部10は、組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、重量バランステーブル)に基づいて、操作者により選択された接合部8と接合部9との組合せが、装置の重量バランス上適切であるか否かを判定する。組合せが適切であると判定された場合(S305;YES)、S306へ進む。一方、組合せが不適切であると判定された場合(S305;NO)、S308へ進む。
S306において、制御部10は、ソレノイド19に電流を流すことにより、棒19aを突出させて、当該棒19aと接合部9の受穴12とを嵌合させ、接合部同士をロックする。S307において、制御部10は、接合部同士のロック後、X線撮影装置を制御して撮影を開始し、処理を終了する。
またS308において、制御部10は、警告部を用いて警告動作を開始する。例えば表示部に警告を表示したり、音やランプにより警告を報知したりする。S309において、制御部10は、センサ14の検知結果に基づいて、接合部の取り外しを検知する。S310において、制御部10は、S308で開始した警告動作を終了する。その後、S301に戻る。
以上説明したように、本実施形態では、X線撮影装置のX線管球を支持するアームと、支持体とを複数箇所で接合可能にする。また、アームと支持体との着脱位置がX線撮影に適さない箇所である場合には、X線撮影ができないようにする。これにより、装置を大型化せずに、アームの長さや、高さを最大限に活用したX線管球のセッティングが可能となり、効率的なX線撮影を実現することができる。
また、アームと支持体との接合箇所により装置の重量バランスが保てない場合について、アームと支持体との接合時に把握することができるので、X線撮影技師の操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。
(第2実施形態)
図4(a)及び図4(b)を参照して、本発明の第2実施形態に係るX線撮影装置の構成を説明する。図4(a)はX線撮影装置の側面図を示し、図4(b)は上面図を示している。
図4(a)及び図4(b)では、第1実施形態とは異なり、制御部10に代えて制御部20を備え、さらに入力部21を備えている。その他の構成は第1実施形態の図1(a)及び図1(b)と同様であり、また具体的な接合部の構成は図2(a)および図2(b)と同様である。
制御部20は、接合部8での検知結果から、X線曝射を制御する。接合部8が複数設けられている場合には、センサ14からの信号を接合部毎に区別し、どの接合部8が使用されているのかを把握する。また、制御部20は、接合部8と接合部9との組合せのうち、支持体の形状およびアームの形状から、X線照射野中心へ被検者を配置可能であるか否かの組み合わせを保持する組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、X線照射野テーブル)を有している。入力部21は、制御部20によりX線曝射が禁止されたり、警告が出されたりした場合に、警告や曝射禁止を解除するための入力をユーザから受け付ける。入力部21としては、押しボタンやタッチパネルを用いることができる。なお、入力部21は、X線管球1に配置されているが、アーム5に配置してもよく、他の場所に配置してもよい。
図5のフローチャートを参照して、上述の構成を有する本発明の第2実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を説明する。なお、以下では、複数の接合部8と、複数の接合部9とが設けられている場合を例として説明する。
S501−S504の各処理は、図3のS301−S304の各処理と同じであるため説明を省略する。
S505において、制御部20は、組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、X線照射野テーブル)に基づいて、操作者により選択された接合部8と接合部9との組合せが、X線照射上適切であるか否かを判定する。組合せが適切であると判定された場合(S505;YES)、S506へ進む。一方、組合せが不適切であると判定された場合(S505;NO)、S509へ進む。
S506において、制御部20は、S306の処理と同様に、接合部をロックして装着を完了する。S507において、制御部20は、X線曝射を許可する。S508において、制御部20は、S307の処理と同様に、撮影を開始する。
S509において、制御部20は、X線曝射を禁止する。S510において、制御部20は、S308の処理と同様に、警告動作を開始する。S511において、制御部20は、入力部21を介して警告解除の入力が受け付けられたか否かを判定する。入力が受け付けられたと判定された場合(S511;YES)、S512へ進む。一方、入力が受け付けられていないと判定された場合(S511;NO)、S513へ進む。
S512において、制御部20は、S310と同様に、警告動作を終了する。S513において、制御部20は、S309と同様に、接合部の取り外しを検知する。S514において、制御部20は、S310と同様に、警告動作を終了し、S501に戻る。
以上説明したように、本実施形態では、アームと支持体とを複数箇所で接合可能にすることで、アームの長さや、高さを最大限に活用したX線撮影を実現することができる。また、アームと支持体との接合箇所により、被検者をX線照射野中心に配置できないと考えられる場合も、アームと支持体の接合時に不具合を把握することができ、X線撮影技師の操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。また、装置が警告を出した場合でも、被検者をX線照射野中心に配置しなくても撮影可能な際には、警告を止めて撮影に移行することができ、さらに操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。
なお本実施形態では、X線検出器を構成に入れていないが、X線検出器を構成に入れた場合は、制御部20は、X線検出器の駆動とX線管球1の曝射のタイミングとを同期制御する。これにより、制御部20が、X線検出器を撮影禁止状態にすることで、X線曝射を間接的に禁止してもよい。
(第3実施形態)
図6(a)及び図6(b)を参照して、本発明の第3実施形態に係るX線撮影装置の構成を説明する。図6(a)はX線撮影装置の側面図を示し、図6(b)は上面図を示している。
図6(a)及び図6(b)では、第1実施形態とは異なり、制御部10に代えて制御部24を備え、さらに第1のアーム22と、第2のアーム23とを備えている。その他の構成は第1実施形態の図1(a)及び図1(b)と同様である。
第3実施形態では、第1実施形態に対して、X線管球1を支持するアームが伸縮可能な形状に構成されている。
第1のアーム22は、X線管球1を片方の端部で支持するアームである。そして、第1のアーム22は、地面と略平行方向に伸縮可能な機構を有している。第2のアーム23は、第1のアーム22を地面と鉛直方向の任意の高さで位置決め可能にする機構を有している。
なお図6(a)、図6(b)の例では、X線管球1と高電圧発生部3とバッテリ4とは一体のように描いているが、高電圧発生部3とバッテリ4とは、第1のアーム22、もしくは第2のアーム23上であれば何れの位置に構成してもよい。また、制御部24は、接合部8の検知結果に基づいて、第一アーム22の高さと長さを制御する。接合部8が複数ある場合には、センサ14からの信号を接合部毎に区別し、どの接合部8が使用されているのかを把握する。また、制御部24は、接合部8と接合部9との組合せから、装置の重量バランスを保つことが可能な第1のアーム22の高さと長さの重量バランステーブルを有している。
図7に具体的なアームの構成を示す。図7は、一般的にテレスコピック式と呼ばれるアーム形状である。図7において、第2のアーム23は、アーム内部に固定されたラック25を有している。第1のアーム22は、第1の水平アーム29と、第2の水平アーム30とを備えている。第1の水平アーム29は、アーム内部に固定されたラック26と、ピニオン27と、第1の永電磁ホルダ34とを有している。第2の水平アーム30は、ピニオン28と、第2の永電磁ホルダ33とを有している。ラック25上の任意の位置にピニオン27を手動で移動することができる。同様に、ラック26上の任意の位置にピニオン28を手動で移動することができる。
より具体的には、第2のアーム23に構成されたラック25上を第1の水平アーム29内に構成されたピニオン27が回転して移動することで、鉛直方向に第1の水平アーム29を移動させることができる。
同様に、第1の水平アーム29内に構成されたラック26上を第2の水平アーム30内に構成されたピニオン28が回転して移動することで、水平方向に第2の水平アーム30を移動させることができる。
そして、第2の水平アーム30は、X線管球1と接続されている。さらに、ピニオン27、ピニオン28には、それぞれピニオンの回転数センサとラチェット機構とが構成されている。ラチェット機構は、それぞれのピニオンにより、第1のアーム22の位置が高くなる回転、もしくは、第1のアーム22が長くなる回転を止めるように構成されている。そして、ラチェット機構の歯止め爪の軸にモータを構成することにより、電気的にラチェット機構をオンオフ可能となっている。これにより、第1のアーム22の高さや長さの一方向のみに移動制限を加えることができる。
第1の永電磁ホルダ34は、第1の水平アーム29内で第2のアーム23に接するように構成されている。そして、第2のアーム23において第1の永電磁ホルダ34が接する領域を磁性体で構成することにより、第1の永電磁ホルダ34を通電しない時は、第1の永電磁ホルダ34は、第2のアーム23に吸着する。これにより、第1の永電磁ホルダ34の通電状態により、第1の水平アーム29は第2のアーム23に対して任意の高さで位置決め可能になる。
第2の永電磁ホルダ35は、第2の水平アーム30内で第1の水平アーム29に接するように構成されている。そして、第1の水平アーム29において第2の永電磁ホルダ35が接する領域を磁性体で構成することにより、第2の永電磁ホルダ35を通電しない時は、第2の永電磁ホルダ35は、第1の水平アーム29に吸着する。これにより、第2の永電磁ホルダ35の通電状態により、第2の水平アーム30は、第1の水平アーム29に対して、任意の伸縮箇所で位置決め可能になる。
制御部24は、ピニオン27の回転数センサの検知結果により、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対高さを算出し、ピニオン28の回転数センサの検知結果により、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対長さを算出する。なお図7の例では、第1の水平アーム29と第2の水平アーム30とによる2段式のアーム伸縮を示しているが、それ以上の段数を有するアームであってもよく、段数に応じたラック、ピニオン、回転数センサ、ラチェット機構、そして、前述したような位置決め機構を有するように構成すればよい。また、安定した直動を可能にするために、第2のアーム23と第1の水平アーム29との間や、第1の水平アーム29と第2の水平アーム30との間に、別途リニアガイド機構を設けてもよい。
図8(a)及び図8(b)のフローチャートを参照して、上述の構成を有する本発明の第3実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を説明する。なお、以下では、複数の接合部8と、複数の接合部9とが設けられている場合を例として説明する。図8(a)は、第1のアーム22の高さ方向の制御を示しており、図8(b)は、第1のアーム22の長さ方向の制御を示している。
まず図8(a)について、S801およびS802の各処理は、図3のS302およびS304の各処理と同様である。S803において、制御部24は、ピニオン28の回転数センサの検知結果より、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対長さを算出する。
S804において、制御部24は、接合部の組合せと第1のアーム22の高さおよび長さとの組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、重量バランステーブル)に基づいて、第1のアーム22の高さをこれ以上高くした場合にX線撮影装置が重量バランスを保つことが可能かを判定する。第1のアーム22の位置をこれ以上高くできないと判定された場合(S804;YES)、S805へ進む。一方、第1のアーム22の位置をまだ高くできる場合(S804;NO)、S803へ戻る。
S805において、制御部24は、ピニオン27のラチェット機構により第1のアーム22の高さをロックする。なお、第1のアーム22の高さが再度低くされた場合には、S803に戻る構成であってもよい。
次に図8(b)について、S811およびS812の各処理は、図3のS302およびS304の各処理と同様である。S813において、制御部24は、ピニオン27の回転数センサの検知結果より、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対高さを算出する。
S814において、制御部24は、接合部の組合せと第1のアーム22の高さおよび長さとの対応テーブルに基づいて、第1のアーム22の長さをこれ以上長くした場合にX線撮影装置が重量バランスを保つことが可能かを判定する。第1のアーム22の長さをこれ以上長くできないと判定された場合(S814;YES)、S815へ進む。一方、第1のアーム22の位置をまだ高くできる場合(S814;NO)、S813へ戻る。
S815において、制御部24は、ピニオン28のラチェット機構により第1のアーム22の長さをロックする。なお、第1のアーム22の長さが再度短くされた場合には、S813に戻る構成であってもよい。 本実施形態では、アームと支持体とを取り外す場合、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対高さと相対長さがそれぞれ最低と最短であることが望ましく、それ以外の場合は、接合部のロックを解除しないように制御してもよい。これにより、次回の使用時にアームの自由度を最大限に操作することができ、操作性が向上する。
以上説明したように、本実施形態によれば、アームの高さ方向および水平方向の伸縮機構を最大限に活かすことで、X線管球の可動範囲を飛躍的に拡大することができる。それと同時に、装置の重量バランスが保てない状況を作らない安定した操作が可能となり、さらに操作性が向上したX線撮影装置を提供することができる。
(第4実施形態)
図9(a)及び図9(b)を参照して、本発明の第4実施形態に係るX線撮影装置の構成を説明する。図9(a)はX線撮影装置の側面図を示し、図9(b)は上面図を示している。
図9(a)及び図9(b)では、X線撮影装置は、第1実施形態とは異なり制御部10に代えて制御部31を備え、第2実施形態のように入力部21を備え、さらに、第3実施形態のように第1のアーム22と第2のアーム23とを備えている。すなわち、第2実施形態の構成と、第3実施形態の構成とを備えている。
制御部31は、接合部8の検知結果から、X線曝射を制御する。接合部8が複数ある場合には、センサ14からの信号を接合部毎に区別し、どの接合部8が使用されているのかを把握する。また、制御部31は、接合部8と接合部9との組合せから、支持体6の形状と第1のアーム22および第2のアーム23との形状を考慮し、X線照射野中心に被検者を配置できないと考えられる第1のアーム22の高さおよび長さの組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、X線照射野テーブル)を有している。
図10のフローチャートを参照して、上述の構成を有する本発明の第4実施形態に係るX線撮影装置の処理手順を説明する。なお以下では、複数の接合部8と、複数の接合部9とが設けられている場合を例として説明する。
S1001およびS1002の各処理は、図3のS302およびS304の各処理と同様である。S1003において、制御部31は、図8(a)のS803の処理と同様に第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対長さを算出する。
S1004において、制御部31は、図8(b)のS813の処理と同様に第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対高さを算出する。S1005において、制御部31は、組み合わせ適否テーブル(本実施形態では、X線照射野テーブル)に基づいて、選択された接合部8と接合部9の組合せと、第1のアーム22の第2のアーム23に対する相対長さおよび相対高さとが、X線照射上適切であるか否かを判定する。X線照射上適切であると判定された場合(S1005;YES)、S1006へ進む。一方、X線照射上不適切であると判定された場合(S1005;NO)、S1008へ進む。
S1006において、制御部31は、X線曝射を許可する。S1007において、制御部31は、撮影を開始する。S1008において、制御部31は、X線曝射を禁止する。S1009において、制御部31は、警告動作を開始する。S1010において、制御部31は、入力部21を介して警告解除の入力が受け付けられたか否かを判定する。入力が受け付けられたと判定された場合(S1010;YES)、S1011へ進む。一方、入力が受け付けられていないと判定された場合(S1010;NO)、S1003に戻る。
S1011において、制御部31は、警告動作を終了して、S1006へ進む。
以上説明したように、本実施形態によれば、アームの高さ方向と水平方向の伸縮機構を最大限に活かすことで、X線管球の可動範囲を飛躍的に拡大することができる。それと同時に、アームの長さや高さにより、被検者をX線照射野中心に配置できないと考えられる場合も、警告を出すことにより、すぐに把握することができ、X線撮影技師の操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。また、X線撮影装置が警告を出した場合でも、被検者をX線照射野中心に配置しなくても撮影可能な際には、警告を止めて撮影に移行することができ、さらに操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。
(第5実施形態)
図11(a)及び図11(b)を参照して、本発明の第3実施形態に係るX線撮影装置の構成を説明する。図11(a)はX線撮影装置の側面図を示し、図11(b)は上面図を示している。
図11(a)及び図11(b)では、X線撮影装置は、第1実施形態とは異なり制御部10に代えて制御部33を備え、第3実施形態のように第1のアーム22と第2のアーム23とを備え、さらにモニタ32を備えている。
モニタ23は、撮影条件の入力を受け付けることができ、例えばタッチパネルで構成される。図11(a)及び図11(b)の例では、モニタ32は、X線管球1に配置されているが、第1のアーム22もしくは第2のアーム23上であれば何れの位置に構成されてもよい。これにより、電装部分を支持体6側に構成しないので、極端に狭いベッドサイドでの撮影の際は、サイズの小さい支持体に変更することで対応が可能となり、操作性が向上する。また、モニタ32がタッチパネル式ではない場合や、遠隔操作したい場合には、入力部として、キーボードやマウス、リモコンにより入力を行ってもよい。制御部33は、モニタ32を介して入力された情報に基づいて接合部の推奨組み合わせを算出し、当該推奨組み合わせをモニタ32に表示するように制御する。
図12に、具体的なモニタ32の構成例を示す。入力部101は、撮影条件として、支持体6から撮影部位の水平距離、高さ、角度を具体的な数値としての入力を受け付ける。撮影部位水平距離には、支持体6と撮影部位の直線水平距離を入力する。撮影部位高さには、地面から撮影部位までの鉛直距離を入力する。撮影部位角度には、支持体6正面からの撮影部位の水平角度を入力する。これらの入力数値は、概略値でよく、アームと支持体とを接合した後に、支持体を移動させるか、アームの長さ、高さを変えることにより、微調整すればよい。入力部102は、撮影条件として、被検者の姿勢、撮影部位、ベッド高さ、被検者の身長を選択肢から入力する。
制御部33は、X線管球1の配置位置をベッドサイドの中央部として、最適な接合部を算出する。また、アームの高さや長さが伸縮する場合には、X線管球1のポジショニング移動距離が最短になる接合部を算出する。入力部102は、制御部33による算出精度を高めるために、ベッドに対する支持体6の配置や、撮影部位に左右上肢、左右下肢の選択肢追加や、ベッド高さや被検者身長の具体的数値入力へ切り替える機能を有していてもよい。操作者は、入力部101と入力部102との使いやすい方を使用すればよい。
表示部103は、制御部33が、入力部101や入力部102からの情報に基づいて算出した結果を表示する。表示部103は、制御部33が算出した最適な接合部として、アーム側の接合部と支持体側の接合部とを別々に示す。表示方法としては、表示部103内の対応する接合部箇所をハイライトや点滅させる。また、接合部をナンバリングすることにより、対応番号を表示させてもよい。これにより、最適な接合部の情報を操作者に知らせることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、X線撮影装置の使用条件をアームと支持体との接合前に入力することにより、最適な接合箇所を把握することができ、X線撮影技師の操作性を向上させたX線撮影装置を提供することができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (17)

  1. X線を曝射するX線管球と、
    前記X線管球を支持するアームであって、1以上の第1の接合部を有する前記アームと、
    前記アームと着脱可能な支持体であって、1以上の第2の接合部を有する前記支持体と、
    前記アームと前記支持体とが前記第1の接合部と前記第2の接合部とにより装着される場合、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせの適否を保持する組み合わせ適否テーブルに基づいて、X線撮影を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記アームと前記支持体との装着に、前記1以上の第1の接合部のうち何れの第1の接合部が使用されているかを検出する第1の検出部と、
    前記アームと前記支持体との装着に、前記1以上の第2の接合部のうち何れの第2の接合部が使用されているかを検出する第2の検出部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記制御部により前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせが不適切であると判定された場合に警告を行う警告部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記制御部により前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせが適切であると判定された場合に、前記第1の接合部と前記第2の接合部とをロックするロック機構をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のX線撮影装置。
  5. 前記制御部は、前記ロック機構によるロック後に、前記X線撮影を開始することを特徴とする請求項4に記載のX線撮影装置。
  6. 前記アームは、
    前記X線管球に電気接続された高電圧発生部と、
    前記X線管球と前記高電圧発生部との少なくとも1つに電源を供給するバッテリと、
    をさらに支持することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のX線撮影装置。
  7. 前記支持体を移動する移動機構をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のX線撮影装置。
  8. 前記組み合わせ適否テーブルは、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせごとに、前記アームと前記支持体との重量バランスの適否を保持する重量バランステーブルであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のX線撮影装置。
  9. 前記制御部により前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせが不適切であると判定された場合に警告を行う警告部と、
    前記警告部による警告動作を解除するための入力をユーザから受け付ける入力部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  10. 前記制御部は、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせが不適切であると判定された場合に、前記X線管球の曝射を禁止することを特徴とする請求項9に記載のX線撮影装置。
  11. 前記組み合わせ適否テーブルは、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせごとに、X線照射野中心に被検者を配置可能であるか否かを保持するX線照射野テーブルであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のX線撮影装置。
  12. 前記アームは、前記X線管球を支持する伸縮可能な第1のアームと、当該第1のアームを支持する第2のアームとを有しており、
    前記1以上の第1の接合部は、前記第2のアームに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  13. 前記第2のアームは、前記第1のアームを地面と鉛直方向の任意の高さで位置決め可能にする位置決め部を備えることを特徴とする請求項12に記載のX線撮影装置。
  14. 前記組み合わせ適否テーブルは、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせごとに、前記第1のアームの前記第2のアームに対する相対高さ及び相対長さに応じて前記アームと前記支持体との重量バランスの適否を保持する重量バランステーブルであることを特徴とする請求項12または13に記載のX線撮影装置。
  15. 前記制御部により前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせが不適切であると判定された場合に警告を行う警告部と、
    前記警告部による警告動作を解除するための入力をユーザから受け付ける入力部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項12または13に記載のX線撮影装置。
  16. 前記組み合わせ適否テーブルは、前記第1の接合部と前記第2の接合部との組み合わせごとに、前記第1のアームの前記第2のアームに対する相対高さ及び相対長さに応じてX線照射野中心に被検者を配置可能であるか否かを保持するX線照射野テーブルであることを特徴とする請求項15に記載のX線撮影装置。
  17. 前記制御部は、モニタを介して入力された撮影条件の情報に基づいて、前記第1の接合部と前記第2の接合部との推奨組み合わせを算出し、当該推奨組み合わせを前記モニタに表示するように制御することを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載のX線撮影装置。
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