JP2014050465A - 画像処理装置及び関心領域設定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】関心領域の指定を、操作が容易で、かつ高速に行うことが可能な画像処理装置及び関心領域設定方法を提供する。
【解決手段】連続的な位置関係にある2次元画像を動画表示し、操作者が動画表示されている各断層像に対して関心点とする位置(POI)をマウスにより指示入力すると、CPUは、指示入力された各断層像におけるPOIの座標をそれぞれ読み込む。このようにして連続的に各断層像にPOI座標が指定されると、CPUは読み込んだPOI座標を含む所定範囲を複数の断層像に跨る1つのROI群として設定する。また、ROI群の内部と外部とで異なる画像処理方法により画像を生成する。このため動画再生中に簡単な操作で高速にROIを設定し、所望領域とその他の領域とを分離して画像を生成することが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は画像処理装置に係り、詳細にはCT画像やMR画像等の断層像や連続する位置関係にある2次元画像に対する関心領域の設定に関する。
従来より、例えばX線CT(computed tomography)装置やMRI(magnetic resonance imaging)装置等によって撮影される一連の断層像群から3次元ボリュームデータを生成し、3次元ボリュームデータを用いて診断に適した各種の画像を生成する方法が知られている。例えば、頸動脈に付着した石灰化領域等を見やすく表示しようとする場合には、最大値投影法(MIP;Maximum intensity Projection)を使うことがある。最大値投影法とは、3次元ボリュームデータを所定の投影面に投影する際に、投影方向にある画素のうち最大の画素値を選択して投影面の画素値とするものである。しかし、石灰化領域のCT値は骨のCT値と近いため、最大値投影法を全領域を対象として行うと、石灰化領域のみならず骨領域が最大値として投影面に投影されてしまい、診断に不都合であった。
そのために、断層像群(3次元ボリュームデータ)に含まれる頸動脈領域を適切に指定する必要がある。なお、関心領域の指定は、操作が容易で高速に行えることが望ましい。例えば、断層像を順次切り替え表示(動画再生)しながら、関心領域をマウス等で連続的に指定できることが望ましい。
ところで、動画に関心領域を指定する方法の一例が、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1の関心領域の追従制御方法では、動画像の一のフレーム画像(静止画像)上で設定された関心領域と最も一致度が高い領域を、他フレーム画像から検索している。これにより、一のフレームで手動設定された関心領域を他のフレームの対応する領域に自動追従させている。
特開平2004−121835号公報
しかしながら、上述の特許文献1の方法では、一のフレームで設定した関心領域が他のフレームの対応する領域に自動追従されるため、関心領域の設定操作は非常に容易となるが、フレーム間で画像の一致度を求める等、コンピュータの演算量が多くなってしまい、処理速度が遅くなることが懸念される。骨領域を除いて頸動脈領域のMIP画像を生成する場合のように、診断に好適な画像を高速に生成することを目的として一部の領域を指定する場合には、関心領域(画像生成の対象とする領域)の指定操作が容易で、かつ高速に行えることが望まれる。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、動画に対する関心領域の指定を、操作が容易で、かつ高速に行うことが可能な画像処理装置及び関心領域設定方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、連続的な位置関係にある2次元画像群を順次表示する動画表示手段と、前記動画表示手段により順次表示される各2次元画像に対して関心点とする位置を指示入力する入力手段と、前記入力手段により指示入力された関心点の座標を前記各2次元画像からそれぞれ読み込み、読み込んだ関心点の座標を含む前記各2次元画像上の各所定範囲を複数の2次元画像に跨る3次元のROI群として設定するROI群設定手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
第2の発明は、コンピュータを用いて、動画再生中に関心領域を設定する関心領域設定方法であって、連続的な位置関係にある2次元画像群を順次表示するステップと、順次表示される各2次元画像に対して関心点とする位置を指示入力するステップと、指示入力された関心点の座標を前記各2次元画像からそれぞれ読み込み、読み込んだ関心点の座標を含む前記各2次元画像上の各所定範囲を複数の2次元画像に跨る3次元のROI群として設定するステップと、を含むことを特徴とする関心領域設定方法である。
本発明の画像処理装置及び関心領域設定方法により、動画に対する関心領域の指定を、操作が容易で、かつ高速に行うことが可能となる。
画像処理装置100の全体構成を示す図 本発明に係る画像処理装置100が実行するROI設定・画像生成処理の流れを説明するフローチャート 操作画面20の例 各断層像30−1、30−2、30−3、30−4、…と、ROI41、42、43、44、…について説明する図 操作画面20aの例 図3に示す断層像群30に対して設定された2つのROI群の内部をMIP画像とし、その他の領域を一律の画素値を付与して構成した診断用画像の一例 各断層像に設定される2つのROI51、52と、ROI51、52の中心を結ぶ直線53について説明する図 図7に示す2つのROI51、52の内部をMIP画像とし、ROI51、52の外部領域を直線53に沿ったCPR画像として構成した診断用画像の例 操作画面20bの例 1組の平行線54、55の内部をROI群とする場合について説明する図 図10に示す平行線54、55に挟まれる領域をROI群とし、ROI群の内部についてMIP画像を構成した例 操作画面20cの例 交差線56、57によって挟まれる領域をROI群とする場合について説明する図 交差線56、57によって挟まれる領域をROI群とし、ROI群の内部についてMIP画像を構成した例 操作画面20dの例 平行線54、55と投影面70に垂直な線58a、58bによって挟まれた部分領域を第1のROI群とし、平行線54、55と投影面70に垂直な線59a、59bによって挟まれた部分領域を第2のROI群とする例 図16に示す第1及び第2のROI群の内部をMIP画像、第1及び第2のROI群の外部であって平行線内部の領域を骨抜きMIP画像とし、これらを合成した診断用画像の例 血管の平均半径を算出し、POIから血管の平均半径をROIとする場合について説明する図 断層像群30−1、30−2、30−3、30−4、…の並び順と、マウスの移動方向に伴って生成され、表示される補間画像31、32、33、34、…との関係を説明する図
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の画像処理装置100を適用した画像処理システム1の構成について説明する。
図1に示すように、画像処理システム1は、表示装置107、入力装置109を有する画像処理装置100と、画像処理装置100にネットワーク110を介して接続される画像データベース111と、医用画像撮影装置112とを備える。
画像処理装置100は、画像生成、画像解析等の処理を行うコンピュータである。例えば、病院等に設置される医用画像処理装置を含む。
画像処理装置100は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、主メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース(通信I/F)104、表示メモリ105、マウス108等の外部機器とのインタフェース(I/F)106を備え、各部はバス113を介して接続されている。
CPU101は、主メモリ102または記憶装置103等に格納されるプログラムを主メモリ102のRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス113を介して接続された各部を駆動制御し、画像処理装置100が行う各種処理を実現する。
また、CPU101は、後述するROI設定・画像生成処理(図2参照)において、連続的な位置関係にある2次元画像(以下、フレームということもある)を順次表示する動画表示中に、各2次元画像に対して関心点(POI)の指定を受け付ける。POIの指定は、例えば、マウス108を用いた指示入力により行われる。CPU101は、指示入力された各2次元画像における関心点の座標をそれぞれ読み込み、読み込んだ各関心点座標を含む各2次元画像上の所定範囲(ROI)を、フレームを跨ぐ3次元のROI群として設定する。すなわち、複数の2次元画像に設定された各ROIを一つの領域に連結し、ROI群として設定する。CPU101は、ROI群の内部の画素値データを用いて診断用の画像を生成し、表示装置107に表示するとともに記憶装置103に記憶する。例えば、ROI群の内部についてMIP画像を生成する。ROI群の外部領域については画像生成しないものとしてもよいし、ROI群の画像処理とは異なる方法で画像を生成してもよい。
なお、本明細書において、POI(Point Of Interest;関心点)とは、所定の操作によって2次元画像上に指定される任意の点を意味する。また、ROI(Region Of Interest;関心領域)とは、1つの2次元画像における上述のPOIを含む所定範囲の領域(2次元領域)のことをいう。ROIの範囲は円形、矩形、楕円形、平行線間、交差線間等、後述するように様々な例が挙げられる。また、ROI群とは、連続する位置関係にある各2次元画像に設定された上述のROIを、フレームを跨いで3次元に拡張した領域(3次元領域)である。
POIの指示入力の操作方法、ROI群の生成、及び画像生成処理等についての詳細は後述する。
主メモリ102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。また、RAMは、ROM、記憶装置103等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU101が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶装置103は、HDD(ハードディスクドライブ)や他の記録媒体へのデータの読み書きを行う記憶装置であり、CPU101が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、アプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、CPU101により必要に応じて読み出されて主メモリ102のRAMに移され、各種の手段として実行される。
通信I/F104は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像処理装置100とネットワーク110との通信を媒介する。また通信I/F104は、ネットワーク110を介して、画像データベース111や、他のコンピュータ、或いは、X線CT装置、MRI装置等の医用画像撮影装置112との通信制御を行う。
I/F106は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器とのデータの送受信を行う。例えば、マウス108やスタイラスペン等のポインティングデバイスをI/F106を介して接続させるようにしてもよい。
表示メモリ105は、CPU101から入力される表示データを一時的に蓄積するバッファである。蓄積された表示データは所定のタイミングで表示装置107に出力される。
表示装置107は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、表示メモリ105を介してCPU101に接続される。表示装置107はCPU101の制御により表示メモリ105に蓄積された表示データを表示する。
入力装置109は、例えば、キーボード等の入力装置であり、操作者によって入力される各種の指示や情報をCPU101に出力する。操作者は、表示装置107、入力装置109、及びマウス108等の外部機器を使用して対話的に画像処理装置100を操作する。
ネットワーク110は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、インターネット等の各種通信網を含み、画像データベース111やサーバ、他の情報機器等と画像処理装置100との通信接続を媒介する。
画像データベース111は、医用画像撮影装置112によって撮影された画像データを蓄積して記憶するものである。図1に示す画像処理システム1では、画像データベース111はネットワーク110を介して画像処理装置100に接続される構成であるが、画像処理装置100内の例えば記憶装置103に画像データベース111を設けるようにしてもよい。
次に、図2〜図9を参照して、画像処理装置100の動作について説明する。
画像処理装置100のCPU101は、主メモリ102から図2のROI設定・画像生成処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
なお、ROI設定・画像生成処理の実行開始に際して、演算対象とする2次元画像データは画像データベース111等からネットワーク110及び通信I/F104を介して取り込まれ、画像処理装置100の記憶装置103に記憶されているものとする。
図2の画像生成処理において、まず画像処理装置100のCPU101は、対象領域を時間経過に伴い断続的に撮影した一連の断層像を入力画像データとして読み込む。本実施の形態では、一例として、読み込む画像は頸動脈領域を含む一連の断層像群30(30−1、30−2、30−3、…)(図4参照)とする。また、読み込む画像の好適な例として、CT画像またはMR画像等が挙げられる。なお、対象領域は頸動脈に限定されるものではなく、他の臓器領域としてもよい。
CPU101は、図3に示すような操作画面20を表示装置107に表示し、開始ボタン23がクリックされるまで待機する(ステップS101)。開始ボタン23がクリックされると(ステップS101;Yes)、CPU101は、読み込んだ一連の断層像30(30−1、30−2、30−3、30−4…)のうち最初の断層像30−1を操作画面20の画像表示エリア21に表示する(ステップS102)。
ここで、図3を参照して操作画面20について説明する。
図3に示すように、操作画面20には、画像表示エリア21、マウスポインタ22、開始ボタン23、終了ボタン23等が設けられる。
画像表示エリア21には、処理対象とする断層像が表示される。開始ボタン23が押下されると、断層像が例えばスライス順(体軸方向)に切り替えられて表示される。以下、2次元画像を順に切り替えて表示することを動画表示と呼ぶ。また、本実施の形態では、説明を簡単にするために、動画表示される2次元画像は、一連の断層像とする。
マウスポインタ22は、マウス108の移動操作に伴って移動させられる。画像表示エリア21に表示されている断層像上でマウスポインタ22が任意の位置に移動させられ、マウス108の左ボタンが押下されると、CPU101はマウスポインタ22が指し示す位置の座標をPOI座標として読み取る。また、動画再生中にマウス108の左ボタンが長押しされながらマウスポインタ22が移動させられると、CPU101は、マウスの108移動先の位置の座標をPOI座標として、各断層像から順に読み取る。断層像の切替え表示中に、マウス108の左ボタンが長押しされながらマウスポインタ22が移動させられた場合は、CPU101は、該当する断層像における移動先の座標をPOI座標として読み取る。
開始ボタン23は、動画再生を開始するとともに、マウスポインタ22によるPOIの指定を開始する際に操作者に押下されるボタンである。
終了ボタン24は、動画再生を終了するとともに、マウスポインタ22によるPOIの指定を終了する際に、操作者に押下されるボタンである。
操作者により、マウス108が移動させられ、所望の位置でマウス108のボタンが押下(クリック)されると、CPU101はクリックされた位置の座標を読み込み、断層像30−1に対するPOI座標として主メモリ102に保持する(ステップS103)。
ここで、操作画面20の終了ボタン24が押下されると(ステップS104;Yes)、動画再生を終了し、ステップS106へ進む。
操作画面20の終了ボタン24が押下されない場合は(ステップS104;No)、動画再生とマウスによるPOIの指示入力を継続する。すなわち、CPU101は、次の断層像30−2を画像表示エリア21に表示して(ステップS105)、ステップS103へ戻る。
このとき、操作者はマウス107のボタンを押下したままでよい。
なお、CPU101は、マウス108の移動操作量に応じて、動画再生速度を変更することが望ましい。例えば、動画再生中、すなわち関心点の設定操作中にマウス108が移動させられると動画再生速度(次のフレームへ切り替わる速度)を遅くするようにすれば、所望の位置に関心点を指示しやすくなる。例えば、蛇行する血管等のように、指示位置が連続する画像間で異なる場合は、動画再生速度が遅い方が関心点を指示しやすく好適である。一方、連続する画像間で関心点の位置があまり変化しない場合は、操作者がマウス108を移動する必要がないため素早く次のフレームへ切り替えて動画再生速度を速くすれば、ROIの設定処理を高速に行えるようになる。また、手振れによる誤操作を減らすことができる。
図4に示すように、各断層像30−1、30−2、30−3、30−4、…についてステップS102〜ステップS103の処理によって、それぞれPOI座標の指定が行われる。POI座標の指定及び読み込みが終了し終了ボタン24がクリックされると(ステップS104;Yes)、CPU101は各断層像30−1、30−2、30−3、30−4、…から読み込んだマウス座標(POI座標)を中心とする所定領域の座標群(ROI41、42、43、44、…)を更に各断層像30−1、30−2、30−3、30−4、…から読み込み、これらのROI41、42、43、44、…をまとめて1つのROI群とする。ROIとする所定領域は、例えば、各断層像におけるPOI座標を中心とする所定半径の円とする。例えば、図4に示すように、頸動脈領域を含む小領域41、42、43、44、…をROIとする。なお、ROIの形状は、円に限定されず楕円や矩形等の幾何学的な形状としてもよいし、ユーザが描画ツール等を用いて作成するその他の任意の形状としてもよい。或いは、ROIを所定の臓器領域に設定する場合は、臓器の形状に合わせる等、解剖学的に求められた形状としてもよい(図18参照)。
また、図3に示すような矢印の形状のマウスポインタ22に代えて、図5に示すように、ROIとする領域と同じ形状(図形)のROIマーク29を予め断層像上に表示しておいてもよい。この場合、ステップS103におけるPOI座標の読み込みの際に、マークの内部の座標を全て読み込み、ROIとして保持してもよい。図5の例では、ROIマーク29の形状は円としているが、その他の形状としてもよい。
なお、図5の操作画面20aに示すように、ROIマーク29の半径を調整する調整手段としてスライダ27を設け、スライダ27のハンドルを左右に移動することでROIマーク29の大きさを操作者が調整できるようにしてもよい。
また、操作画面20aに示すように、ROI内の画像をどのような画像処理方法を用いて構成するかを選択する画像種別選択手段(プルダウン28)を設けるようにしてもよい。図5の例では、画像種別選択手段は、プルダウン28の形式でいくつかの画像種別(例えば、MIP画像、3D画像、CPR画像、MPR画像等、各種画像種別)が表示されるようになっている。
図2の説明に戻る。
ステップS106の処理によってROI群50の座標が読み込まれると、CPU101はROI群50の内部の各座標の画素値データを使用して、MIP画像や3D画像等を構成する(ステップS107)。ROI群50以外の領域については、MIP画像や3D画像等を構成せず、例えば、一律の画素値を付与する。
なお、同一の断層像群に対して2つ以上のROI群を設定してもよい。その場合の操作は、第1のROI群の設定終了後(ステップS104;Yes→ステップS106)、操作者は再度、操作画面20の開始ボタン23をクリックする。開始ボタン22がクリックされると(ステップS101;Yes)、CPU101は、第1のROI群50を設定した断層像群30と同じ断層像群30の最初の断層像30−1を操作画面20に再度表示し、POIの指示操作を受け付ける。そして、図2の画像処理のステップS103〜S106を実行し、各断層像におけるPOI座標を読み込み、その周囲の所定の小領域の座標を読み込んで第2のROI群(不図示)として主メモリに保持する。以上のようにして、同一の断層像群に対して、複数のROI群を設定することも可能である。
図6は、図4に示す断層像群30に対して設定された2つのROI群の内部をMIP画像とし、その他の領域に一律の画素値を付与して構成した診断用画像の一例である。図6の診断用画像の横方向はX方向、縦方向はZ方向(体軸)であり、ROI群は頸動脈に沿って設定されたものである。また、ROI群内のデータを用いて生成されたMIP画像は、Y方向に最大値を投影したものである。
図6に示す診断用画像では、予め頸動脈領域をROI群に指定して、MIP画像を構成するため、骨領域が含まれず、頸動脈の石灰化領域が明確となる。
また、ROI群の内部をMIP画像とし、その他の領域を一律の画素値を与えるため、画像を生成するための演算量を大幅に減らすことができ、高速に診断用画像を構成できる。
なお、ROI群の外部の画像については、ROI群の内部とは別の種類の画像を構成してもよい。
例えば、図7に示すように、CPU101は、各断層像に対して設定された2つのROI51、52の中心(或いは、2つのPOI)を結ぶ直線53を設定し、ROI群の外部領域については、各断層像に設定された直線53に沿ったCPR(Curved Planar Reconstruction)画像を生成する。
図8は、図7に示す2つのROI51、52の内部をMIP画像とし、ROI51、52の外部領域を直線53に沿ったCPR画像として構成した診断用画像の例を示している。
また、この場合、図9に示す操作画面20bのように、ROI内の画像処理方法を選択するための画像種別選択手段であるプルダウン62と、ROIの外部の画像処理方法とを選択するための画像種別選択手段であるプルダウン63とを設け、操作者がROI内外の処理方法を共に選択できるようにしてもよい。また、画像表示エリア21に、断層像に対して設定されたROI51、52と、これらのROI51、52の中心を結ぶ直線53とを表示すれば、ROI51、52の設定状態等を操作者が確認しやすく、またCPR面を想起しやすいため、更に好適である。
また、操作画面20bにおいて、図3に示す操作画面20に遷移するROI設定画面遷移ボタン65と、診断用画像の生成を開始する画像生成ボタン66を設けるようにしてもよい。ROI群の設定をやり直す場合には、操作者がROI設定画面遷移ボタン65を押下する。するとCPU101は、図3の操作画面20を表示装置107に表示し、ROI設定の開始を待機する。また、図9の操作画面20bにおいて、画像生成ボタン66が押下されると、CPU101は、プルダウン62、63において指定された画像処理方法によってROI群の内部及び外部の各画像を生成し、これらを合成して診断用画像とする。
以上説明したように、第1の実施の形態の画像処理装置100は、表示装置107に一連の断層像(連続的な位置関係にある2次元画像)を順次表示(動画表示)し、操作者が動画表示されている各断層像に対して関心点とする位置(POI)をマウス108により指示入力すると、CPU101は、指示入力された各断層像におけるPOIの座標をそれぞれ読み込む。このようなマウスの指示により連続的に各断層像にPOI座標が指定されると、CPU101は、読み込んだPOI座標を含む所定範囲を複数の断層像に跨る1つのROI群とする。
これにより、動画表示中のマウス操作によって簡単かつ高速に3次元のROI群を設定できる。
また、操作画面20のように、POIの指示入力の開始タイミング及び終了タイミングを指定するための各操作ボタンを設け、CPU101は、上述の開始タボタン押下から終了ボタン押下までの間、マウス108により指示入力された各断層像におけるPOIの座標をそれぞれ読み込むようにするため、確実にPOI座標の読み込みを行えるようになる。
また、一連の断層像に対し、ROIの設定を複数回繰り返し実行可能とすることにより、断層像群に対して複数のROI群を設定でき、実用的である。
また、ROI群の内部と外部とで異なる画像処理方法により画像を生成するため、関心領域(ROI群)については精密な画像を正確に生成し、ROI群以外の領域では処理を省いたり、粗い画像を簡易に生成することができ、画像の演算処理が簡素となり、処理を高速化できる。
また、マウス108の移動操作量に応じて、動画再生速度を変更するようにし、例えば、動画再生中(関心点設定中)にマウスが移動操作されると動画再生速度(次のフレームへ切り替わる速度)を遅くするようにすれば、所望の位置に関心点を指示する操作が更に容易となる。一方、連続する画像間で関心点の位置があまり変化しない場合は、マウスを移動する必要がないため素早く次のフレームへ切り替え、動画再生速度を早くすれば、処理を高速に行えるようになる。
[第2の実施の形態]
次に、図10〜図17を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、ROI群の様々な形態について説明する。
すなわち、第1の実施の形態の画像処理装置100では、動画再生されている各断層像30−1、30−2、30−3、…に対して、所定の位置にマウスポインタを移動して長押しすることによって、連続的に点(POI)を指示し、指示された点の周囲の小領域(円、矩形、楕円、その他の任意形状を含む)を関心領域(ROI群)として設定するものとしたが、関心領域(ROI群)とする領域は点の周囲の小領域に限定されない。
例えば、図10に示すように、POIとして指定された点を含むように設定された1組の平行線54、55の間の領域をROI群としてもよい。
この場合、CPU101は、図2のROI設定・画像生成処理において、ステップS101〜ステップS105の処理と同様に、動画再生中にマウスポインタ22を任意の位置に移動して一連の断層像に対してPOIを指定する。これを2回繰り返し、各断層像に対して2つずつPOIを指定する。その後、ステップS106の処理「読み込んだマウス座標(POI)を中心とした小領域をROI(群)とする」に代えて、読み込んだマウス座標(POI)を含む所定幅の平行線54、55を各断層像に設定し、平行線54、55によって挟まれた領域をROI群とする、といった処理を行う。
その後の画像生成処理は、図2のステップS107、ステップS108と同様に、ROI群内の画素値データを使ってMIP画像や3D画像等を構成し、構成した画像を表示装置107に表示するとともに、主メモリ102または記憶装置103に格納する。
図11は、図10に示す平行線54、55に挟まれる領域をROI群とし、ROI群の内部の画素値データからMIP画像を構成した例を示している。
また、この場合、図12に示す操作画面20cのように、ROI群の内部の画像処理を選択するためのプルダウン62を設け、操作者がROI内の画像処理方法を選択できるようにしてもよい。また、画像表示エリア61には、断層像とともに、設定された2本の平行線54、55を表示すれば、操作者がROI群の設定状態等を確認しやすく、更に好適である。
また、操作画面20cにおいて、平行線54、55の角度や幅を変更するための変更手段として、角度値や幅の値を設定するスライダ64、67を設けることが望ましい。操作画面20cのスライダ64、67を用いて平行線の角度や幅が設定され、開始ボタン65が押下されると、CPU101は、一連の断層像から平行線54、55の間の領域をROI群として各断層像からPOI群内部の座標値や画素値データを取得する。また、終了ボタン66が押下された場合は、操作画面20cを閉じ、処理を終了する。
また、2本の線によるROI群の設定は平行線に限定されず、図13に示すように、POIを挟むように交わる2本の線(交差線)56、57を用いてもよい。交差線56、57は、直線としてもよいし曲線としてもよい。
この場合、CPU101は、図2の画像生成処理において、ステップS101〜ステップS105の処理と同様に、動画再生中にマウスポインタ22を任意の位置に移動して一連の断層像に対してPOIを指定する。これを2回繰り返し、各断層像に対して2つずつPOIを指定する。その後、ステップS106の処理「読み込んだマウス座標(POI)を中心とした小領域をROI(群)とする」に代えて、読み込んだマウス座標(POI)を含む所定角度で交わる交差線56、57を各断層像に設定し、交差線56、57によって挟まれた領域のうちPOIを含む領域をROI群とする、といった処理を行う。
その後の画像生成処理は、図2のステップS107、ステップS108と同様に、ROI群内の画素値データを使ってMIP画像や3D画像等を構成し、構成した画像を表示装置107に表示するとともに、主メモリ102または記憶装置103に格納する。
図14は、図13に示すように、交差線56、57によって挟まれる領域をROI群とし、ROI群の内部の画素値データからMIP画像を構成した例を示している。
また、この場合、図15に示す操作画面20dのように、ROI群の内部の画像処理を選択するためのプルダウン62を設け、操作者がROI内の画像処理方法を選択できるようにしてもよい。また、画像表示エリア61には、断層像とともに、設定された2本の線56、57を表示すれば、操作者がROI群の設定状態等を確認しやすく、更に好適である。
また、操作画面20dにおいて、交差線56、57の傾きを変更するための変更手段として、スライダ68、69を設けることが望ましい。操作画面20dのスライダ68、69を用いて2本の交差線の傾きが調整され、開始ボタン65が押下されると、CPU101は、一連の断層像から交差線56、57によって挟まれる領域のうちPOIを含む領域をROI群として、各断層像からROI群内部の座標値や画素値データを取得する。また、終了ボタン66が押下された場合は、操作画面20dを閉じ、処理を終了する。
また例えば、図16に示すように、各断層像にPOIとして2点が指定されている場合、2本の平行な線54、55と、任意に設定された投影面70に垂直な線58a、58b及び59a、59bとで、各POIを囲み、平行線54、55と投影面70に垂直な線58a、58bで囲まれた部分領域を第1のROI、平行線54、55と投影面70に垂直な線59a、59bで囲まれた部分領域を第2のROIとして設定するようにしてもよい。
この場合、CPU101は、図2の画像生成処理において、ステップS101〜ステップS105の処理と同様に、動画再生中にマウスポインタ22を任意の位置に移動して一連の断層像に対してPOIを指定する。これを2回繰り返し、各断層像に対して2つずつPOIを指定する。その後、ステップS106の処理「読み込んだマウス座標(POI)を中心とした小領域をROI(群)とする」に代えて、読み込んだマウス座標(POI)を含む所定幅の平行線54、55を各断層像に設定するととともに、投影面70に垂直な線58a、58b、59a、59bを設定し、平行線54、55と投影面70に垂直な線58a、58bによって挟まれた領域を第1のROI群とし、平行線54、55と投影面70に垂直な線59a、59bによって挟まれた領域を第2のROI群とする、といった処理を行う。
その後のステップS107、ステップS108の画像生成処理では、第1及び第2のROI群内については、投影面70に垂直な方向を投影方向としてMIP画像を構成するとともに、その他の領域については骨領域を示す画素値を省いた骨抜きMIP画像を構成し、これらの画像を合成して1つの診断用画像を生成する。骨抜きMIP処理は、同時処理でも骨抜き処理が先でもよい。そして、CPU101は、構成した画像を表示装置107に表示するとともに、主メモリ102または記憶装置103に格納する。
図17は、図16に示すように平行線54、55と投影面70に垂直な線58a、58b、59a、59bで囲まれ、各POIを含む部分領域をROI群とした場合に、2つのROI群内をMIP画像、ROI群の外部であって平行線内部の領域を骨抜きMIP画像とし、これらを合成した診断用画像の例を示している。図17に示す診断用画像では、図11や図14の診断用画像(平行線領域内または交差線領域内のMIP画像)と比較して石灰化領域がより目立つようになる。
なお、POIが3点以上ある場合は、図16の平行線54、55に代えて、折れ線やスプライン曲線等を用いてROIを設定してもよい。
以上説明したように、第2の実施の形態では、POIを挟む平行線や交差線、その他の線を用いて様々なROI群を設定することができる。したがって、診断に好適な画像を様々な形態で作成することが可能となり、実用性が向上する。
なお、図6、図8、図11、図14及び図17等の診断用画像において、ROIの内外の境界位置に境界線を描画し、識別可能にROI内外の境界線を示すようにしてもよい。また、ROIの内部とROIの外部とで、画像の濃度値や透明度を異なるものとし、これによりROIの境界を明示するようにしてもよい。これにより、ROI内とROI外とで異なる種類の画像が合成された画像であることが明確となり、画像診断が容易となる。
[第3の実施の形態]
次に、図18を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、マウスの指示操作によって、動画再生中に一連の断層像にPOIが設定されると、POIを含む小領域をROIとするものとした。
第3の実施の形態では、上述のROIとする小領域を臓器の形状(例えば血管の太さ)に応じて設定するものである。
第3の実施の形態の画像処理装置100では、第1の実施の形態のROI設定・画像生成処理と同様に、まず、マウス108の指示操作によって、動画再生されている一連の断層像80にPOIが設定されると、CPU101は、POI座標を読み込む。次に、CPU101は、POIの周辺の画素値データに基づいて血管の平均半径を算出する。
血管の平均半径の算出方法としては、例えば、図18に示すように、
(a)POI81から放射状に処理点を発し、各処理点において閾値処理を行い、濃度値が一定値以下の画素を抽出し、血管の半径を得る。
(b)または、POI82の近傍の領域に矩形範囲83を設定し、矩形範囲83の内部で閾値処理を行い、更に円形度が大きい領域を抽出する。抽出面積Sから円近似で血管の半径をSqrt(S/π)により求める。
このような方法で、各断層像80でPOI81、82の周囲の情報から血管の平均半径を求め、POI81、82から血管の平均半径の領域もしくは平均半径に所定値を加算した領域をそれぞれROIとして、ROI群を設定する。
ROI群設定後の画像生成処理については、第1の実施の形態と同様である。
以上説明したように、第3の実施の形態の画像処理装置100によれば、臓器(血管)の形状に応じてROIを設定することができるため、ROI内に対象とする臓器以外の余分の領域を含む割合を減らすことができる。そのため、より好適な診断用画像を生成することが可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、図19を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。
上述の第1〜第3の実施の形態では、動画再生の順序はスライス順として説明したが、スライス順ではなく、マウスの移動方向(すなわち、POIの移動方向)に常に垂直な平面の補間画像を生成し、表示するようにしてもよい。
例えば、蛇行する血管等を関心領域(ROI群)とする場合には、血管の断面が常に正面、すなわち血管の走行方向と垂直となるように動画が再生される方がPOI設定の操作が行いやすい。
このため、第4の実施の形態では、マウスの移動方向に伴って、マウスの移動方向に直交するような補間画像を生成し、常にマウスの移動方向に垂直な画像が順次表示する。
図19は原画像30となる断層像群30−1、30−2、30−3、30−4、…の並び順と、マウスの移動方向に伴って生成され、表示される補間画像31、32、33、34、…との関係を説明する図である。符号22−1、22−2、22−3、22−4、…は、POI設定の操作中に、それぞれ補間画像31、32、33、34、…に表示されるマウスポインタである。
補間画像31、32、33、34、…は、それぞれ前の時相で表示された画像におけるPOI座標の位置の変化に応じて決定される。例えば、第1フレームが補間画像31、次の第2フレームが補間画像32の場合、その次の第3フレームの画像(補間画像33)の角度は、補間画像31にて指定されたPOI座標と、補間画像32にて指定されたPOI座標とを結ぶ直線に直交するように生成される。各補間画像31、32、33、34、…は、断層像30−1、30−2、30−3、…を原画像とする3次元ボリュームデータに基づいて生成される。同様に、第4フレームの画像(補間画像34)の角度は、補間画像32にて指定されたPOI座標と、補間画像33にて指定されたPOI座標とを結ぶ直線に直交するように生成される。
このように、動画再生において、直前に表示された複数フレームの画像において指示された各関心点座標の移動方向に直交するように補間画像を生成し、生成した補間画像を次フレームの画像として表示すれば、マウスの移動に直交する断面を常に次フレームに表示させることが可能となり、POIの指示入力が容易となる。
以上第1〜第4の実施の形態において説明したように、本発明に係る画像処置装置100によれば、連続した位置関係にある2次元画像を順次表示する動画再生中に、操作者が表示されている画像上でマウスボタンを長押しすると、関心点とする位置(POI)が連続的に各断層像に指定される。そして、CPU101は、各断層像から読み込んだPOI座標を含む所定範囲を複数の断層像に跨る1つの3次元のROI群とする。そして、ROI群内について所望の画像を生成する。
これにより、動画表示中のマウスによる指示操作という簡単な手動操作で、高速に3次元にわたるROI設定を行うことが可能となる。更に、手動操作により設定されたROI群内の画像を自動で生成する。これにより、例えば、石灰化領域と骨領域のように、分離しにくい画素値を有する両領域を半自動的に分離して画像生成することが可能となる。このように処理を半自動化することで、結果的に所望の画像を効率よく生成することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像処理装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・・・画像処理システム
100・・・・・画像処理装置
101・・・・・CPU
102・・・・・主メモリ
103・・・・・記憶装置
104・・・・・通信I/F
105・・・・・表示メモリ
106・・・・・I/F
107・・・・・表示装置
108・・・・・マウス
109・・・・・入力装置
110・・・・・ネットワーク
111・・・・・画像データベース
112・・・・・医用画像撮影装置
113・・・・・バス
20、20a、20b、20c、20d・・・・・操作画面
21・・・・・・画像表示エリア
22・・・・・・マウスポインタ
23・・・・・・開始ボタン
24・・・・・・終了ボタン
30(30−1、30−2、30−3、…)・・・断層像群
31、32、33、34・・・・・補間画像
41、42、43、44・・・・・ROI
50・・・・・・ROI群
51、52・・・ROI
53・・・・・・ROI51、52の中心を結ぶ直線
54、55・・・平行線
56、57・・・交差線
58a、58b、59a、59b・・・投影面に垂直な線
61・・・・・・画像表示エリア
62・・・・・・ROI内画像種別を選択するためのプルダウン
63・・・・・・ROI外画像種別を選択するためのプルダウン
64・・・・・・平行線の角度調整用スライダ
65・・・・・・開始ボタン
66・・・・・・終了ボタン
67・・・・・・平行線の幅調整用スライダ
68・・・・・・交差線(第1ライン56)の傾き調整用スライダ
69・・・・・・交差線(第1ライン57)の傾き調整用スライダ
70・・・・・・投影面
80・・・・・・断層像
81、82・・・POI
83・・・・・・矩形範囲

Claims (10)

  1. 連続的な位置関係にある2次元画像群を順次表示する動画表示手段と、
    前記動画表示手段により順次表示される各2次元画像に対して関心点とする位置を指示入力する入力手段と、
    前記入力手段により指示入力された関心点の座標を前記各2次元画像からそれぞれ読み込み、読み込んだ関心点の座標を含む前記各2次元画像上の各所定範囲を複数の2次元画像に跨る3次元のROI群として設定するROI群設定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入力手段は、指示入力の開始タイミング及び終了タイミングを指定するための操作手段を有し、
    前記ROI群設定手段は、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの間、前記入力手段により指示入力された前記関心点の座標を読み込むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ROI群設定手段により設定されたROI群の内部と外部とで異なる画像処理方法により画像を生成する画像生成手段を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ROI群設定手段は、
    前記各2次元画像に指示された前記関心点の座標を挟む2本の線の間の領域を前記ROI群として設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記ROI群とする所定範囲に対応する形状の図形を前記入力手段による指示位置に連動して前記2次元画像上に表示するROIマーク表示手段を更に備え、
    前記ROI群設定手段は、前記ROIマーク表示手段により表示される図形の内部の座標群を前記各2次元画像からそれぞれ読み込み、読み込んだ座標群を複数の2次元画像に跨る3次元のROI群として設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記画像生成手段は、前記ROI群の内部の画像と外部の画像とを識別できるように表示することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記動画表示手段は、
    前記入力手段による関心点の移動操作量に応じて、動画再生速度を変更することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記動画表示手段は、
    直前に表示された複数フレームにおいて指示された関心点座標の移動方向に直交する補間画像を生成し、生成した補間画像を次フレームの2次元画像とすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記ROI群設定手段は、
    各2次元画像において指示された前記関心点の周辺の画素値から血管領域を決定し、決定した血管領域を前記ROI群として設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. コンピュータを用いて、動画再生中に関心領域を設定する関心領域設定方法であって、
    連続的な位置関係にある2次元画像群を順次表示するステップと、
    順次表示される各2次元画像に対して関心点とする位置を指示入力するステップと、
    指示入力された関心点の座標を前記各2次元画像からそれぞれ読み込み、読み込んだ関心点の座標を含む前記各2次元画像上の各所定範囲を複数の2次元画像に跨る3次元のROI群として設定するステップと、
    を含むことを特徴とする関心領域設定方法。
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