JP2014050070A - 画像信号処理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の時間的な位置をずらすことなく、輝度むらを有する画像を補正することができる画像信号処理装置を提供する。
【解決手段】合算部11は、画像信号のそれぞれのラインにおける画素の合算値を算出する。記憶部12は、合算値を垂直有効画像期間のライン数分記憶する。判定部15は、注目フレームの注目ラインにおける合算値と、記憶部12より読み出された過去のフレームの同じ注目ラインにおける合算値とを比較して、輝度の変化の程度を判定する。補正係数生成部152は、輝度の変化の程度が所定の閾値を越えれば、画像信号を補正する補正係数を生成する。書き込み制御部151は、輝度の変化の程度が閾値以下のときのみ、合算値を記憶部12に記憶させるよう制御する。乗算部16は、記憶部13によって遅延された画像信号に補正係数を乗算して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像の撮影時に他の撮像装置によるフラッシュの発光等によって画像の輝度が不連続となり発生する輝度むらを低減することができる画像信号処理装置及び方法に関する。
近年、ビデオカメラ等の撮像装置においては、イメージセンサとしてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが数多く採用されている。CMOSセンサにおける撮像信号の読み出しは、全画素で同一タイミングでなく、ライン単位で順次、リセット、露光、読み出しを行うことにより、読み出しタイミングがライン方向に順次ずれていくローリングシャッタ方式にて行われる。
このため、多数のビデオカメラやスチルカメラが、同一の被写体を同時に撮影する場合において、他者のフラッシュによる発光期間が短く強い光が一部のラインのみの露光期間中にCMOSセンサに入射することがある。この場合、撮像する画面の一部で露光量が異なり、画面内に白帯状の明るい領域が発生して輝度むらとなってしまう。
このように画像が輝度むらを有する場合、例えば特許文献1に記載されているように、輝度むら(高輝度領域)が含まれている画面を過去の正常な画面に置換することによって画像を補正することが行われている。
特開2010−135921号公報
例えばスポーツにおけるゴールへの到着シーンにおいては、多数のフラッシュが発光する場合がある。到着順位を判定する際に、フラッシュの発光による輝度むらを特許文献1に記載されているような方法によって補正したとすると、被写体の動きが速い場合には、画像の時間的な位置がずれてしまい正確な判定ができない。そこで、画像の時間的な位置をずらすことなく、輝度むらを有する画像を補正することができる画像信号処理装置及び方法が求められている。
本発明はこのような要望に対応するため、画像の時間的な位置をずらすことなく、輝度むらを有する画像を補正することができる画像信号処理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、画像信号のそれぞれのラインにおける画素の合算値またはこの合算値を所定の値で除算した値を、輝度の変化を判定するためのライン輝度値として算出する算出部(11)と、前記算出部によって算出されたライン輝度値を垂直有効画像期間のライン数分記憶する第1の記憶部(12)と、前記算出部によって算出された注目フレームの注目ラインにおけるライン輝度値と、前記第1の記憶部より読み出された前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値とを比較して、輝度の変化の程度を判定する判定部(15)と、前記判定部によって判定された輝度の変化の程度が所定の閾値を越えた場合、前記輝度の変化の程度に応じて前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を補正するための補正係数を生成する補正係数生成部(152)と、前記判定部によって判定された輝度の変化の程度が所定の閾値以下のときのみ、前記算出部によって算出されたライン輝度値を前記第1の記憶部に記憶させるよう制御する書き込み制御部(151)と、前記補正係数部が前記補正係数を生成するタイミングに合わせるように、前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を遅延させる第2の記憶部(13)と、前記第2の記憶部によって遅延された前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号に前記補正係数を乗算して出力する乗算部(16)とを備えることを特徴とする画像信号処理装置を提供する。
上記の画像信号処理装置において、前記判定部は、前記注目フレームの前記注目ラインにおけるライン輝度値を前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値で除算した除算値を輝度の変化の程度を示す値とし、前記補正係数生成部は、前記除算値を直線近似した特性に基づいて、前記除算値を前記補正係数に変換することが好ましい。
上記の画像信号処理装置において、前記補正係数生成部は、前記除算値が前記所定の閾値を越えている領域を複数の領域に分け、それぞれの領域において前記除算値を前記補正係数に変換する直線の特性を設定することが好ましい。
また、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、画像信号のそれぞれのラインにおける画素の合算値またはこの合算値を所定の値で除算した値を、輝度の変化を判定するためのライン輝度値として算出し、算出されたライン輝度値を垂直有効画像期間のライン数分だけ第1の記憶部(12)に記憶させ、算出された注目フレームの注目ラインにおけるライン輝度値と、前記第1の記憶部より読み出された前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値とを比較して、輝度の変化の程度を判定し、判定された輝度の変化の程度が所定の閾値を越えた場合、前記輝度の変化の程度に応じて前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を補正するための補正係数を生成し、判定された輝度の変化の程度が所定の閾値以下のときのみ、算出されたライン輝度値を前記第1の記憶部に記憶させるよう制御し、前記補正係数を生成するタイミングに合わせるように、前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を第2の記憶部(13)に記憶させて読み出すことによって遅延させ、前記第2の記憶部によって遅延された前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号に前記補正係数を乗算して出力することを特徴とする画像信号処理方法を提供する。
本発明の画像信号処理装置及び方法によれば、画像の時間的な位置をずらすことなく、輝度むらを有する画像を補正することができる。
第1実施形態の画像信号処理装置を示すブロック図である。 CMOSセンサの動作とフラッシュが発光した場合の現象について説明するための図である。 フラッシュの発光によって輝度むらが発生しているフレームの例を示す図である。 第1実施形態の画像信号処理装置の動作を説明するためのタイミング図である。 図1中の判定部15で生成する補正係数Kの特性図である。
以下、各実施形態の画像信号処理装置及び方法について、添付図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1に示す第1実施形態の画像信号処理装置を説明する前に、図2,図3を用いて、ローリングシャッタ方式のCMOSセンサの動作と、フラッシュが発光した場合の現象について説明する。図2に示すように、1フレーム期間を1125ライン(1125H)、垂直有効画像期間を1080ライン(1080H)、垂直ブランキング期間を45ライン(45H)とする。CMOSセンサの露光時間を500H期間とする。図1では、図示の都合上、露光時間の500H期間を実際よりも短い状態で示している。
垂直有効画像期間の第1ラインにおいては、1ラインの信号を読み出すタイミングから500H期間前の破線で示す位置でフォトダイオード(図示せず)をリセットする。そして、500H期間露光(電荷蓄積)して実線で示す第1ラインの信号の読み出しタイミングでフォトダイオードに蓄積された電荷を読み出す。第2ラインにおいては、第1ラインより1ライン遅れてフォトダイオードをリセットし、1ライン遅れて第2ラインの電荷を読み出す。
以下同様にして、第mラインにおいては、第1ラインより(m−1)ライン遅れてフォトダイオードをリセットし、(m−1)ライン遅れて第mラインの電荷を読み出す。
nフレームの第(m)ラインから第(m+2)ラインの間に、フラッシュが発光したとする。nフレームの第mラインにイメージセンサから出力される信号の露光期間は第(m-500)ラインから第(m-1)ラインまでの500H期間であり通常の環境光で露光されるため、(n−1)フレームの第mラインの信号とnフレームの第mラインの信号とで輝度に大差はない。第(m+1)ラインにおいてイメージセンサから出力される信号は、露光期間が第(m-499)ラインから第mラインまでとなるため1H期間だけフラッシュの影響を受け、(n−1)フレームの第(m+1)ラインの画像信号より第nフレームの第(m+1)ラインの画像信号の輝度が高くなる。
第(m+2)ラインでは2H期間だけフラッシュの影響を受けるため輝度がより高くなり、第(m+3)ラインでは3H期間だけフラッシュの影響を受けるためさらに輝度が高くなる。
以降、第(m+500)ラインまでは3H期間だけフラッシュの影響を受け、第(m+501)ラインでは2H期間だけフラッシュの影響を受け、第(m+502)ラインでは1H期間だけフラッシュの影響を受ける。それぞれ(n−1)フレームの画像信号より輝度が高い。第(m+503)ライン以降では、フラッシュの影響を受けず通常の環境光で露光されるため、(n−1)フレームの画像信号と輝度に大差はない。
従って、図3に示すように、(n−1)フレームでは通常の画像であり、nフレームでは第(m+1)ラインから第(m+502)ラインまでハッチングを付しているように、通常より輝度の高い輝度むらを有する画像となる。(n+1)フレームでは、再び通常の画像となる。
以上のような輝度むらを有する画像信号を補正する第1実施形態の画像信号処理装置の構成及び動作について説明する。図1において、画像信号におけるnフレームのmラインを添え字(n,m)で表す。nフレームのmラインをフラッシュの影響を受けているか否かを判定して、フラッシュの影響を受けて輝度むらとなっていれば輝度むらを補正する対象の注目フレームの注目ラインであるとする。
CMOSセンサより出力されてデジタル信号に変換された画像信号Sinの画素データは、合算部11及び記憶部13に入力される。合算部11は、画像信号Sinの画素データを1ライン分合算して、合算値SUMを出力する。合算部11に入力される画像信号Sinが画像信号Sin(n,m+1)であれば、合算部11より出力される合算値SUMは合算値SUM(n,m)となる。合算部11による合算結果である合算値SUMは、1ライン周期で更新される。
合算部11より出力された合算値SUMは、記憶部12と、スイッチ14の端子Taと、判定部15に入力される。判定部15は、書き込み制御部151と、補正係数生成部152とを有する。記憶部12は、各ラインの合算値SUMを垂直有効画像期間の垂直ライン数分である1080個記憶する。記憶部12は、それぞれのラインにおいて後述する書き込み許可パルスWENBが入力されたときのみラインの合算値SUMを更新する。
判定部15には、記憶部12より読み出された注目フレームより1フレーム前のmラインの合算値SUM(n-1,m)と、合算部11より出力された合算値SUM(n,m)とが入力される。記憶部12より読み出された合算値SUM(n-1,m)を判定部15に入力する場合には、スイッチ14は端子Tbに接続される。判定部15は、1フレーム前後の同じラインの合算値である合算値SUM(n-1,m)と合算値SUM(n,m)とを比較して、注目フレームの注目ラインがフラッシュの影響を受けているか否かを判定する。
スイッチ14は、最初のフレームである1フレーム目のときだけ端子Taに接続される。1フレーム目では、記憶部12より1フレーム前の合算値SUMは出力されない。そこで、スイッチ14は1フレーム目のときには端子Taに接続して、合算部11で得られた合算値SUMを判定部15に入力するようにしている。1フレーム目では、判定部15は同じ値の合算値SUMを比較することになるので、判定部15は必ずフラッシュの影響を受けていないと判定する。
判定部15内の補正係数生成部152は、注目フレームの注目ラインがフラッシュの影響を受けているか否かの判定結果に基づいて、画像信号Sinを補正するための補正係数K(n,m)を生成し、乗算部16に供給する。
記憶部13は、1ラインの水平有効画素数分、例えば1920画素分の画素データを記憶し、1ライン遅延して出力する。合算部11に入力される画像信号Sinが画像信号Sin(n,m+1)であるので、記憶部13より出力される画像信号Sinは画像信号Sin(n,m)となる。
合算部11において1ライン分の合算値SUMが得られるのは、1ライン分の画素データを全て入力した後である。合算部11より出力された合算値SUMを用いて判定部15が補正係数K(n,m)を算出し、乗算部16が画像信号Sinを補正するのは、それぞれのラインの画素データが入力され始めた時点から1ライン後となる。そこで、記憶部13によって画像信号Sinを1ライン遅延させる。
即ち、記憶部13は、注目フレームの注目ラインの画像信号を補正する補正係数K(n,m)を生成するタイミングに合わせるように、注目フレームの注目ラインの画像信号Sin(n,m)を遅延させる。
乗算部16は、記憶部13より出力された画像信号Sin(n,m)に補正係数K(n,m)を乗算して、補正画像信号Sout(n,m)を出力する。
図4,図5を用いて、第1実施形態の画像信号処理装置の具体的な動作について説明する。図4の(a),(b)に示すように、1ライン期間は2200画素(2200クロック(ck))、水平有効画素(有効ライン期間)は1920画素(1920ck)、水平ブランキング期間は280画素(280ck)であるとする。
図4において、(c)は合算部11に入力される画像信号Sin、(d)は合算部11より出力される合算値SUM、(e)は判定部15によって生成される乗算係数K、(f)は判定部15より出力される書き込み許可パルスWENBを示している。また、図4において、(g)は記憶部13より出力される画像信号Sin、(h)は乗算部16より出力される補正画像信号Soutを示している。
図2で説明したように、nフレームの第(m+1)ラインから第(m+3)ラインの期間にフラッシュが発光したとする。図4では、nフレームを示す添え字nを省略している。
判定部15は、次の式(1)に基づいて、注目フレームより1フレーム前((n−1)フレーム)のmラインの合算値SUM(n-1,m)と、注目フレームの合算値SUM(n,m)との比較結果R(n,m)を算出する。比較結果Rは、輝度の変化の程度を示す値である。
R(n,m)=SUM(n,m)/SUM(n-1,m) …(1)
判定部15内の補正係数生成部152には、図5に示すような、比較結果Rを補正係数Kに変換する変換特性が設定されている。補正係数生成部152は、図5に示す変換特性を示すテーブルを有していてもよいし、図5に示す変換特性を示す計算式を有していてもよい。第mラインでは、フラッシュによる影響を受けていないため、R(n,m)はほぼ1.0となる。補正係数生成部152は、比較結果R(n,m)がR(n,m)≦1.0及び1.0<R(n,m)≦TH1では、補正係数K(n,m)を1.0として乗算部16に出力する。
図5におけるTH1は、フラッシュによる影響を受けていない状態とフラッシュによる影響を受けている状態とを区別する閾値である。比較結果Rが閾値TH1以下であればフラッシュによる影響を受けていないと判定され、注目フレームの注目ラインの画像信号Sin(n,m)を補正する必要はない。比較結果Rが閾値TH1を越えれば、フラッシュによる影響を受けていると判定され、注目フレームの注目ラインの画像信号Sin(n,m)を補正する。
図5に示す例では、閾値TH1を1.25としている。フラッシュによる影響を受けていない場合にはR(n,m)はほぼ1.0としたが、被写体の動きやノイズによって合算値SUMは若干変動する。そこで、不必要に画像信号Sinを補正しないように、1.0より若干大きな値まで補正係数K(n,m)を1.0としている。
判定部15内の書き込み制御部151は、図4の(f)に示すように、記憶部12に対して、mラインの合算値を(n−1)フレームの値SUM(n-1,m)から、nフレームの値SUM(n,m)へと書き換えるために書き込み許可パルスWENBを出力する。
次に、第(m+1)ラインでは、第(m+1)ラインの画像信号Sin(n,m+1)の画素データが記憶部13に順次書き込まれると同時に、記憶部13より第mラインの画像信号Sin(n,m)が読み出されて乗算部16へと出力される。乗算部16は、補正係数K(n,m)を画像信号Sin(n,m)に乗算して補正画像信号Sout(n,m)として出力する。第mラインではK(n,m)=1.0であるため、乗算部16は、入力された画像信号Sin(n,m)をそのまま補正画像信号Sout(n,m)として出力する。
この処理と並行して、合算部11は第(m+1)ラインの画像信号Sinを1ライン(1920画素)分合算して合算値SUM(n,m+1)を生成し、判定部15に出力する。判定部15は式(1)と同様にして、1フレーム前の第(m+1)ラインの合算値SUM(n-1,m+1)と注目フレームの第(m+1)ラインの合算値SUM(n,m+1)との比較結果R(n,m+1)を得る。第(m+1)ラインでは、露光期間内にフラッシュの発光期間が含まれるためR(n,m+1)>1.0となる。
補正係数生成部152は、図5に示す特性に基づいて、比較結果R(n,m+1)の大きさに応じた補正係数K(n,m+1)を決定する。比較結果R(n,m+1)=2.0であったとすると、図5よりK(n,m+1)=0.5が乗算部16に出力される。nフレームの第(m+1)ラインはフラッシュの影響を受けているため、第(m+1)ラインの合算値SUMを次のフレームの判定に使用することはできない。そこで、書き込み制御部151は、図4の(f)に示すように、記憶部12に対して書き込み許可パルスWENBを出力しない。
次に、第(m+2)ラインでは、第(m+2)ラインの画像信号Sin(n,m+2)の画素データが記憶部13に順次書き込まれると同時に、第(m+1)ラインの画像信号Sin(n,m+1)が読み出されて乗算部16へと出力される。乗算部16は、補正係数K(n,m+1)を画像信号Sin(n,m+1)に乗算して、補正画像信号Sout(n,m+1)を出力する。第(m+1)ラインではK(n,m+1)=0.5であるため、乗算部16は、画像信号Sin(n,m+1)の輝度値を1/2にして、フラッシュによって輝度値がほぼ2倍に増加した画像信号Sin(n,m+1)を補正して出力する。
ここで、比較結果R=2.0のとき、nフレームの画像信号Sinの輝度値は(n−1)フレームの画像信号Sinの輝度値の2倍になっているため、補正係数K=0.5としてnフレームの画像信号Sinに乗算すれば輝度値が適正に補正される。即ち、K=1/Rとすれば輝度値は適正に補正されることになる。しかしながら、このような逆数の算出はハードウェアの規模が大きくなったり、演算処理時間が長くなったりする。そこで、図5においては、直線近似によって比較結果Rを補正係数Kに変換する特性としている。
図5に示す特性においては、領域Ar1〜Ar4に対して次のように補正係数Kを設定している。
領域Ar1:R<1.25 K=1.0 補正不要
領域Ar2:1.25≦R<2.0 1.0≧K>0.5 補正不足
領域Ar3:2.0≦R<4.0 0.5≧K>0.25 ほぼ適正補正
領域Ar4:4.0≦R K=0.25 補正不足
実使用条件で輝度むらが発生しやすいのは領域Ar3であり、領域Ar3ではほぼ適正に輝度むらが補正される。直線近似としたことにより、領域Ar2,Ar4では補正不足となっているが、実用上の問題はない。
第(m+3)ライン〜第(m+502)ラインでは、露光期間内にフラッシュの発光期間が含まれるため比較結果RはR>>1.0となり、補正係数KはK<1.0となる。従って、画像信号Sinは補正されて出力される。第(m+503)ライン以降では、比較結果RがR<1.25となるため画像信号Sinはそのまま出力される。
以上によって、図3に示すフラッシュの発光によって輝度むらを有するnフレームの画像信号Sinは、図1の画像信号処理装置より、輝度むらが補正された補正画像信号Soutとして出力される。よって、画像の品位が向上する。
本実施形態の画像信号処理装置及び方法においては、フラッシュの発光によって輝度むらを有するnフレームの画像信号Sinを、nフレームに対する過去のフレームや未来のフレームの画面によって補正しておらず、輝度むらが発生している部分の輝度値を補正している。従って、本実施形態の画像信号処理装置及び方法によれば、画像の時間的な位置がずれることなく、輝度むらを有する画像を補正することができる。
ところで、本実施形態においては、合算部11で1ライン分の画素の合算値SUMを求めて、判定部15において注目フレームと注目フレームの1フレーム前のフレームにおける同じラインの合算値SUMを比較してフラッシュの影響を受けているか否かを判定しているが、合算値SUMを画素数で除算した平均値、または、合算値SUMを所定の定数、例えば2のべき乗で除算した値で比較してもよい。注目フレームと注目フレームの1フレーム前のフレームとの照明光条件の違いを検出できる値を用いればよい。
即ち、画像信号Sinのそれぞれのラインにおける画素の合算値またはこの合算値を所定の値で除算した値を、輝度の変化を判定するためのライン輝度値として算出する算出部を設ければよい。合算部11は、算出部の一例である。
<第2実施形態>
図1における記憶部12を複数フレーム(Pフレーム)で構成し、判定部15において、Pフレームの同一のラインにおける合算値SUMの平均値、または、Pフレーム内の合算値SUMの最大値と最小値を除く残りのフレームの平均値を算出する。これらの平均値を複数フレームの平均合算値SUMaveとする。判定部15は、注目フレームの合算値SUM(n,m)と平均合算値SUMaveとを比較して、フラッシュの影響を受けているか否かを判定する。
図5におけるTH1の値を1.5程度とすることにより、ノイズに対して過剰な補正が加わらないようにすることができる。
<第3実施形態>
図1における記憶部13の容量を複数ライン(Qライン)分とし、記憶部13によって画像信号SinをQライン遅延させて出力させる。判定部15で生成される補正係数KをQ段のシフトレジスタでQライン分記憶し、Q個の補正係数Kにローパスフィルタをかける。このようにすると、ライン単位でのノイズに対しても過剰な補正が加わらないようにすることができる。
<第4実施形態>
第2実施形態の構成と第3実施形態の構成とを組み合わせることが可能である。
本発明は以上説明した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。図1では画像信号処理装置をハードウェアにて構成した例を示しているが、ソフトウェア(コンピュータプログラム)によって構成することもできる。ハードウェアとソフトウェアとを適宜に組み合わせて画像信号処理装置を構成することも可能である。
11 合算部(算出部)
12,13 記憶部
14 スイッチ
15 判定部
16 乗算部
151 書き込み制御部
152 補正係数生成部

Claims (4)

  1. 画像信号のそれぞれのラインにおける画素の合算値またはこの合算値を所定の値で除算した値を、輝度の変化を判定するためのライン輝度値として算出する算出部と、
    前記算出部によって算出されたライン輝度値を垂直有効画像期間のライン数分記憶する第1の記憶部と、
    前記算出部によって算出された注目フレームの注目ラインにおけるライン輝度値と、前記第1の記憶部より読み出された前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値とを比較して、輝度の変化の程度を判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された輝度の変化の程度が所定の閾値を越えた場合、前記輝度の変化の程度に応じて前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を補正するための補正係数を生成する補正係数生成部と、
    前記判定部によって判定された輝度の変化の程度が所定の閾値以下のときのみ、前記算出部によって算出されたライン輝度値を前記第1の記憶部に記憶させるよう制御する書き込み制御部と、
    前記補正係数部が前記補正係数を生成するタイミングに合わせるように、前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を遅延させる第2の記憶部と、
    前記第2の記憶部によって遅延された前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号に前記補正係数を乗算して出力する乗算部と、
    を備えることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 前記判定部は、前記注目フレームの前記注目ラインにおけるライン輝度値を前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値で除算した除算値を輝度の変化の程度を示す値とし、
    前記補正係数生成部は、前記除算値を直線近似した特性に基づいて、前記除算値を前記補正係数に変換することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理装置。
  3. 前記補正係数生成部は、前記除算値が前記所定の閾値を越えている領域を複数の領域に分け、それぞれの領域において前記除算値を前記補正係数に変換する直線の特性を設定することを特徴とする請求項2記載の画像信号処理装置。
  4. 画像信号のそれぞれのラインにおける画素の合算値またはこの合算値を所定の値で除算した値を、輝度の変化を判定するためのライン輝度値として算出し、
    算出されたライン輝度値を垂直有効画像期間のライン数分だけ第1の記憶部に記憶させ、
    算出された注目フレームの注目ラインにおけるライン輝度値と、前記第1の記憶部より読み出された前記注目フレームより過去のフレームにおける前記注目ラインと同じ位置のラインにおけるライン輝度値とを比較して、輝度の変化の程度を判定し、
    判定された輝度の変化の程度が所定の閾値を越えた場合、前記輝度の変化の程度に応じて前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を補正するための補正係数を生成し、
    判定された輝度の変化の程度が所定の閾値以下のときのみ、算出されたライン輝度値を前記第1の記憶部に記憶させるよう制御し、
    前記補正係数を生成するタイミングに合わせるように、前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号を第2の記憶部に記憶させて読み出すことによって遅延させ、
    前記第2の記憶部によって遅延された前記注目フレームの前記注目ラインの画像信号に前記補正係数を乗算して出力する
    ことを特徴とする画像信号処理方法。
JP2012193980A 2012-09-04 2012-09-04 画像信号処理装置及び方法 Active JP5991090B2 (ja)

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