JP2014049861A - 半導体装置、それを備えたスイッチング電源装置及び半導体装置のキャリブレーション方法 - Google Patents

半導体装置、それを備えたスイッチング電源装置及び半導体装置のキャリブレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を増大させることなく高分解能のPWM信号を生成することが可能な半導体装置を提供すること。
【解決手段】一実施の形態によれば、PWM信号生成装置100は、基準クロック信号CLK又は遅延信号DOUTを選択的に出力するセレクタ101と、遅延素子D1〜D64により構成されセレクタ101の出力に遅延を付加して遅延信号DOUTとして出力する遅延付加部102と、遅延信号DOUTに基づいてカウントアップ動作するカウンタ103と、カウンタ103のカウント値と第1設定信号の値とが一致した場合に比較結果CPOUTを立ち上げる粗デューティ決定回路104と、比較結果CPOUTが立ち上がっている場合に遅延素子D1〜D64の何れかの出力を第2設定信号に基づき選択して出力するセレクタ107と、基準クロック信号CLK及びセレクタ107の出力に応じたPWM信号DOを生成する出力回路108と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置、それを備えたスイッチング電源装置、及び、半導体装置のキャリブレーション方法に関し、例えば高分解能のPWM信号を生成するのに適した半導体装置、それを備えたスイッチング電源装置、及び、半導体装置のキャリブレーション方法に関する。
スイッチング電源の制御や照明の調光制御を行うシステムは、ディジタル回路による制御方式(ディジタル制御方式)を採用することにより、コスト削減や高精度な制御を実現している。このような状況において、ディジタル回路の一つであるPWM信号生成装置は、高分解能のPWM信号を生成してスイッチング電源等を高精度に制御することが求められている。
関連する技術が特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1及び特許文献2には、外部から供給される高周波のクロック信号を用いて高分解能のPWM信号を生成する構成が開示されている。
その他、特許文献3には、制御電圧に応じて遅延量が制御される複数段の遅延素子を用いることで、高周波のクロック信号を用いることなく高分解能のPWM信号を生成する構成が開示されている。また、特許文献4には、複数の遅延素子により構成される遅延信号発生部を用いることで、高周波のクロック信号を用いることなく高分解能のPWM信号を生成する構成が開示されている。
特表2009−528015号公報 特表2010−520735号公報 特開2009−290857号公報 特許第2777982号明細書
関連する技術の構成は、PWM信号のスイッチング周波数よりも大きな周波数のクロック信号を用いて当該PWM信号を生成している。したがって、関連する技術の構成では、高周波のクロック信号を生成するPLL回路等のクロック信号生成回路を別途設ける必要があるため、消費電力が増大してしまうという問題があった。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、半導体装置は、基準クロック又は遅延信号を選択的に出力する第1選択部と、直列接続された複数の遅延素子により構成され、前記第1選択部の出力に遅延を付加して前記遅延信号として出力する遅延付加部と、前記遅延信号に基づいてカウントアップ動作するカウンタと、前記カウンタのカウント値と第1設定信号の値とが一致した場合に一致信号を出力する一致検出部と、前記一致検出部から前記一致信号が出力されている場合に前記複数の遅延素子の何れかの出力を第2設定信号に基づき選択して出力する第2選択部と、前記基準クロック及び前記第2選択部の出力に応じたPWM信号を生成する信号生成部と、を備える。
また、一実施の形態によれば、半導体装置のキャリブレーション方法は、PWM信号のデューティ比が第1及び第2設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定し、その判定結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する。
前記一実施の形態によれば、消費電力を増大させることなく高分解能のPWM信号を生成することが可能な半導体装置、それを備えたスイッチング電源装置、及び、半導体装置のキャリブレーション方法を提供することができる。
実施の形態1にかかるPWM信号生成装置の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるPWM信号生成装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかるPWM信号生成装置の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかるPWM信号生成装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるPWM信号生成装置のキャリブレーション処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるPWM信号生成装置の通常動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかるPWM信号生成装置の構成例を示す図である。 実施の形態3にかかるPWM信号生成装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるPWM信号生成装置のキャリブレーション処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかるPWM信号生成装置の通常動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態4にかかるスイッチング電源装置の構成例を示す図である。 実施の形態4にかかるスイッチング電源装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかるPWM信号生成装置(半導体装置)100の構成例を示す図である。本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、複数の遅延素子及びカウンタを用いて基準クロック信号CLKのデューティ比を調整することにより、高周波のクロック信号を用いることなく高分解能のPWM信号を生成する。それにより、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、関連する技術と異なり高周波のクロック信号を生成するクロック信号生成回路を別途設ける必要が無いため、消費電力の増大及び回路規模の増大を抑制することができる。以下、具体的に説明する。
図1に示すPWM信号生成装置100は、設定信号DATAに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOとして出力する。本実施の形態では、設定信号DATAのビット幅が8ビット幅である場合を例に説明する。
PWM信号生成装置100は、セレクタ(第1選択部)101と、遅延付加部102と、カウンタ103と、粗デューティ決定回路(一致検出部)104と、微デューティ決定回路(切替制御部)105と、切替制御部106と、セレクタ(第2選択部)107と、出力回路(信号生成部)108と、を備える。遅延付加部102は、直列接続された複数の遅延素子D1〜D64を有する。
(セレクタ101及び遅延付加部102)
セレクタ101は、基準クロック信号CLK又は遅延信号DOUT(後述)を切替信号RSIGに基づき選択し選択信号DINとして出力する。遅延付加部102は、選択信号DINに遅延を付加して遅延信号DOUTとして出力する。
(カウンタ103)
カウンタ103は、遅延信号DOUTに基づきカウントアップ動作する。例えば、カウンタ103は、遅延信号DOUTの立ち上がりに同期してカウントアップ動作する。なお、カウンタ103のカウント値は、例えば、リセット信号RSTがアクティブ(Lレベル)になることで"0"に初期化される。
(粗デューティ決定回路104)
粗デューティ決定回路104は、外部から供給される設定信号DATAの一部(以下、第1設定信号とも称する)と、カウンタ103のカウント値CTOUTと、を比較して比較結果CPOUTを出力する。例えば、設定信号DATAの一部(第1設定信号)とカウンタ103のカウント値CTOUTとが一致する場合、粗デューティ決定回路104はHレベルの比較結果CPOUT(一致信号)を出力する。一方、設定信号DATAの一部(第1設定信号)とカウンタ103のカウント値CTOUTとが一致しない場合、粗デューティ決定回路104はLレベルの比較結果CPOUTを出力する。本実施の形態では、設定信号DATAの一部(第1設定信号)が、8ビット幅の設定信号DATAのうちの上位2ビットである場合を例に説明する。
(微デューティ決定回路105)
微デューティ決定回路105は、比較結果CPOUTに基づいて、設定信号DATAの残りの一部(以下、第2設定信号とも称す)を切替信号MSELとして出力するか否かを制御する。例えば、比較結果CPOUTがHレベルの場合(第1設定信号とカウント値CTOUTとが一致する場合)、微デューティ決定回路105は、設定信号DATAの残りの一部(第2設定信号)を切替信号MSELとして出力する。一方、比較結果CPOUTがLレベルの場合(第1設定信号とカウント値CTOUTとが不一致の場合)、微デューティ決定回路105は、設定信号DATAの残りの一部(第2設定信号)を切替信号MSELとして出力しない。この場合、微デューティ決定回路105は、例えば、値"0"の切替信号MSELを出力する。本実施の形態では、設定信号DATAの残りの一部(第2設定信号)が、8ビット幅の設定信号DATAのうちの下位6ビットである場合を例に説明する。
(切替制御部106)
切替制御部106は、リセット信号RST、遅延素子D32の出力、及び、比較結果CPOUTに基づいて切替信号RSIGを出力する。具体的には、切替制御部106は、リセット信号RSTの解除(リセット信号RSTの立ち上がり)に同期して、Lレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。また、切替制御部106は、リセット信号RSTの解除後、遅延素子D32の出力の最初の論理値変化(立ち上がり)に同期して、Hレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、遅延信号DOUTを選択して選択信号DINとして出力する。さらに、切替制御部106は、比較結果CPOUTの立ち上がり(一致の検出)に同期して、Lレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。
本実施の形態では、切替制御部106が、遅延素子D32の出力に基づいて切替信号RSIGを出力する場合を例に説明するが、これに限られない。切替制御部106は、複数の遅延素子D1〜D64のうち任意の遅延素子の出力に基づいて切替信号RSIGを出力する構成に適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、切替制御部106が、比較結果CPOUTの立ち上がりに同期してLレベルの切替信号RSIGを出力する場合を例に説明したが、必ずしも本機能を有する必要はない。ただし、本機能があれば消費電力がさらに抑制される(後述)。
(セレクタ107)
セレクタ107は、複数の遅延素子D1〜D64の何れかの出力を切替信号MSELに基づいて選択して選択信号MOUTとして出力する。例えば、比較結果CPOUTがHレベルの場合(第1設定信号とカウント値CTOUTとが一致する場合)、微デューティ決定回路105から第2設定信号が切替信号MSELとして出力される。それにより、セレクタ107は、複数の遅延素子D1〜D64の何れかの出力を第2設定信号に基づき選択し選択信号MOUTとして出力する。具体的には、セレクタ107は、第2設定信号が"2"(10進数)を示す場合、遅延素子D2の出力を選択して選択信号MOUTとして出力する。
一方、比較結果CPOUTがLレベル(第1設定信号とカウント値CTOUTとが不一致の場合)、微デューティ決定回路105から第2設定信号が切替信号MSELとして出力されない。代わりに、例えば、微デューティ決定回路105から値"0"の切替信号MSELが出力される。このとき、セレクタ107は、例えば、値"0"に固定された入力信号(不図示)を選択して選択信号MOUTとして出力する。
(出力回路108)
出力回路108は、基準クロック信号CLK及び選択信号MOUTに応じた出力信号OTOUTを出力する。この出力信号OTOUTは、PWM信号DOとして外部に出力される。より具体的には、出力回路108は、基準クロック信号CLKの立ち上がりに同期して出力信号OTOUT(PWM信号DO)を立ち上げ、選択信号MOUTの立ち上がりに同期して出力信号OTOUT(PWM信号DO)を立ち下げる。
(タイミングチャート)
続いて、図2を用いて、PWM信号生成装置100の動作を説明する。図2は、PWM信号生成装置100の動作を示すタイミングチャートである。以下では、基準クロック信号CLKの周波数が2MHzである場合を例に説明する。また、上記したように、設定信号DATAが8ビット、第1設定信号が設定信号DATAの上位2ビット、第2設定信号が設定信号DATAの下位6ビットである場合を例に説明する。
初期状態では、設定信号DATAが"11000010"(2進数)を示している。即ち、第1設定信号が"3"(10進数)、第2設定信号が"2"(10進数)を示している。また、カウンタ103のカウント値は"0"を示し、切替信号MSELも値"0"を示している。
リセット信号RSTが解除されると(時刻t0)、切替制御部106はLレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。
その後、基準クロック信号CLKが立ち上がると、出力回路108は出力信号OTOUT(PWM信号DO)を立ち上げる(時刻t1)。また、基準クロック信号CLKの立ち上がりにより選択信号DINも立ち上がる(時刻t2)。選択信号DINの立ち上がりは、遅延素子D1〜D64を伝搬した後、遅延信号DOUTを立ち上げる(時刻t2〜t4)。遅延信号DOUTが立ち上がると、カウンタ103はカウント値を1つアップさせる(時刻t4)。
なお、選択信号DINの立ち上がりが遅延素子D1〜D64を伝搬する途中で、遅延素子D32の出力信号が立ち上がると(時刻t3)、切替制御部106は切替信号RSIGをLレベルからHレベルに切り替える。それにより、セレクタ101は、遅延信号DOUTを選択して選択信号DINとして出力する。このとき、遅延信号DOUTがLレベルを示しているため、選択信号DINは立ち下がる(時刻t3)。選択信号DINの立ち下がりは、立ち上がりの場合と同様に、遅延素子D1〜D64を伝搬した後、遅延信号DOUTを立ち下げる(時刻t3〜t5)。これ以降、切替信号RSIGがHレベルからLレベルに切り替わるまで、遅延素子D1〜D64のループ処理は繰り返される。
遅延素子D1〜D64のループ処理が繰り返されて、カウンタ103のカウント値CTOUTが第1設定信号の値"3"までカウントアップすると、粗デューティ決定回路104は、比較結果CPOUTを立ち上げる(時刻t6)。換言すると、粗デューティ決定回路104は、一致信号を出力する。それにより、微デューティ決定回路105は、値"2"を示す第2設定信号を切替信号MSELとして出力する(時刻t6)。それにより、セレクタ107は、遅延素子D2の出力を選択して選択信号MOUTとして出力し始める(時刻t6)。
なお、比較結果CPOUTが立ち上がると(一致信号が出力されると)、切替制御部106は、切替信号RSIGをHレベルからLレベルに切り替える(時刻t6)。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。それにより、次に基準クロック信号CLKが立ち上がるまで遅延素子D1〜D64のループ処理は行われない(時刻t6〜t10)。それにより、遅延素子D1〜D64の出力が論理値変化しなくなるため、消費電力の増大が抑制される。
セレクタ107が遅延素子D2の出力を選択し始めてから当該遅延素子D2の出力が立ち上がると(選択信号MOUTが立ち上がると)、出力回路108は、出力信号OTOUT(PWM信号DO)を立ち下げる(時刻t7)。
そして、一致信号の出力後、遅延信号DOUTが立ち上がると、カウンタ103はカウント値を"0"にリセットする(時刻t8)。
その後、例えば、設定信号DATAが"10000010"(2進数)となる(時刻t9)。即ち、第1設定信号が"2"(10進数)、第2設定信号が"2"(10進数)となる。その後の動作の流れについては、時刻t1〜t8の動作の流れと同様であるため、その説明を省略する。
このようにして、PWM信号生成装置100は、設定信号DATAに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOとして出力する。
例えば、各遅延素子D1〜D64が1.95nsの遅延量で構成された場合、遅延素子D1〜D64の遅延量の合計は124.8ns(=1.95ns×64個)となる。即ち、カウンタ103のカウントアップ周期は124.8nsとなる。基準クロック信号CLKの周波数が2MHz(周期が500ns)であるため、PWM信号DOの最小デューティは、遅延素子1個分の遅延量である1.95nsとなり、PWM信号DOの最大デューティは、遅延素子64個×4ループ分の遅延量である499.2nsとなる。本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、最小デューティから最大デューティまでのPWM信号DOを1.95nsの分解能(8ビット分解能)で生成することができる。
このように、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、複数の遅延素子D1〜D64及びカウンタ103を用いて基準クロック信号CLKのデューティ比を調整することにより、高周波のクロック信号を用いることなく高分解能のPWM信号を生成する。それにより、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、関連する技術と異なり高周波のクロック信号を生成するクロック信号生成回路を別途設ける必要が無いため、消費電力の増大及び回路規模の増大を抑制することができる。
さらに、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、カウンタ103のカウント値と第2設定信号の値とが一致すると、セレクタ101により基準クロック信号CLKを選択させる。それにより、次に基準クロック信号CLKが立ち上がるまで遅延素子D1〜D64の出力が論理値変化しなくなるため、消費電力の増大がさらに抑制される。
なお、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、複数の遅延素子D1〜D64及びカウンタ103を用いてPWM信号を生成している。したがって、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置100は、複数の遅延素子のみを用いてPWM信号を生成する場合と比較して、遅延素子の数を少なくすることができる。そのため、回路規模の増大がさらに抑制される。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2にかかるPWM信号生成装置(半導体装置)200の構成例を示す図である。図1に示すPWM信号生成装置100は、複数の遅延素子D1〜D64の特性ばらつき等の影響により、高分解能のPWM信号を生成することができない可能性が有る。そこで、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置200は、通常動作前にキャリブレーション処理を実施することにより複数の遅延素子の特性ばらつきの影響を抑制する。以下、具体的に説明する。
図3に示すPWM信号生成装置200は、セレクタ(第1選択部)101と、遅延付加部102と、カウンタ103と、粗デューティ決定回路(一致検出部)104と、微デューティ決定回路(切替制御部)105と、切替制御部206と、セレクタ(第2設定部)107と、出力回路(信号生成部)108と、フルコード出力回路201と、セレクタ202と、補正判定回路(判定部)203と、コード調整回路(調整部)204と、ゲーティング回路205と、を備える。補正判定回路203及びコード調整回路204により信号補正部が構成される。なお、PWM信号生成装置200の構成要素のうち、PWM信号生成装置100と同一の構成要素に対しては同一の符号を付してその説明を省略する。
(フルコード出力回路201)
フルコード出力回路201は、設定信号DATAと同じビット幅のフルコード信号FCODEを出力する。具体的には、フルコード出力回路201は、値"11111111"(2進数)を示すフルコード信号FCODEを出力する。
(セレクタ202)
セレクタ202は、イネーブル信号CRBENに基づいて設定信号DATA又はフルコード信号FCODEを選択的に選択信号PCODEとして出力する。例えば、イネーブル信号CRBENがLレベルの場合、セレクタ202は、フルコード信号FCODEを選択して選択信号PCODEとして出力する。一方、イネーブル信号CRBENがHレベルの場合、セレクタ202は、設定信号DATAを選択して選択信号PCODEとして出力する。
(コード調整回路204)
コード調整回路204は、セレクタ202からの選択信号PCODEに対し補正信号CRSIGにて表される係数(後述)を乗算し、設定信号DCODEとして出力する。なお、設定信号DCODEのビット幅は、設定信号DATAと同じ8ビット幅である。PWM信号生成装置200では、設定信号DATAに代えて設定信号DCODEが粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105に供給される。
(ゲーティング回路205)
ゲーティング回路205は、後述するイネーブル信号CRBENに基づき出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力するか否かを制御する。例えば、イネーブル信号CRBENがLレベルの場合、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTに関わらず固定レベル(ここではLレベル)のPWM信号DOを出力する。一方、イネーブル信号CRBENがHレベルの場合、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。
(補正判定回路203)
補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が所望のデューティ比に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIGを出力する。より具体的には、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比がフルコード信号FCODEにより決定される100%のデューティ比に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIGを出力する。例えば、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがLレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が所望のデューティ比に達していないと判定し、補正信号CRSIGの値を増加させる。一方、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがHレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が所望のデューティ比に達していると判定し、補正信号CRSIGの値を減少させる。補正判定回路203は、例えば、二分探索アルゴリズムや線形探索アルゴリズムを用いて、最終的な補正信号CRSIGの値を決定する。補正判定回路203の各種アルゴリズムを用いた動作については後述する。
さらに、補正判定回路203は、イネーブル信号CRBENを出力する。具体的には、補正判定回路203は、リセット信号RSTの解除(リセット信号RSTの立ち上がり)に同期して、Lレベルのイネーブル信号CRBENを出力する。それにより、セレクタ202は、フルコード信号FCODEを選択して選択信号PCODEとして出力する。このとき、ゲーティング回路205は、出力回路108からの出力信号OTOUTに関わらずLレベルのPWM信号DOを出力する。また、補正判定回路203は、キャリブレーション処理の完了後、Hレベルのイネーブル信号CRBENを出力する。それにより、セレクタ202は、設定信号DATAを選択して選択信号PCODEとして出力する。このとき、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。
(切替制御部206)
切替制御部206は、切替制御部106と比較して、さらに、イネーブル信号CRBENの立ち上がりに同期してLレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。切替制御部206のその他の動作については、切替制御部106と同様であるためその説明を省略する。
(フローチャート)
続いて、図4及び図5を用いて、PWM信号生成装置200の動作を説明する。図4は、PWM信号生成装置200の動作を示すフローチャートである。図5は、PWM信号生成装置200のキャリブレーション処理の詳細を示すフローチャートである。以下では、基準クロック信号CLKの周波数が2MHzである場合を例に説明する。また、上記したように、設定信号DATAが8ビット、第1設定信号が設定信号DATAの上位2ビット、第2設定信号が設定信号DATAの下位6ビットである場合を例に説明する。
まず、PWM信号生成装置200の初期設定が行われる(図4のS101)。具体的には、リセット信号RSTがアクティブ状態からノンアクティブ状態に切り替わる(即ち、リセット信号RSTが解除される)。それにより、切替制御部206からLレベルの切替信号RSIGが出力されるため、セレクタ101は基準クロック信号CLK側を選択して選択信号DINとして出力する。また、補正判定回路203からLレベルのイネーブル信号CRBENが出力されるため、セレクタ202はフルコード信号FCODEを選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTに関わらずLレベルのPWM信号DOを出力する。
次に、PWM信号生成装置200に2MHzの基準クロック信号CLKが供給される(図4のS102)。ここでは、基準クロック信号CLKが初期設定後に供給される場合を例に説明するが、これに限られない。例えば、基準クロック信号CLKは初期設定の前や初期設定中に供給されても良い。
次に、PWM信号生成装置200はキャリブレーション処理を行う(図4のS103)。以下、図5のフローチャートを用いて、キャリブレーション処理の詳細を説明する。
本実施の形態では、補正判定回路203が、8ビット幅の設定信号DATAに対応して8ビット幅の補正信号CRSIGを生成する場合を例に説明する。また、本実施の形態では、0.5〜1.5の範囲の係数が8ビット幅の補正信号CRSIGによって表される場合を例に説明する。この場合、0.5〜1.5の範囲の係数は、以下の式(1)で表されるように約0.0039の分解能で表される。
(1.5−0.5)/(2^8)≒0.0039 ・・・(1)
本実施の形態では、PWM信号生成装置200が二分探索アルゴリズムを用いて補正信号CRSIGの最終的な値を決定する場合を例に説明する。なお、二分探索アルゴリズムでは、まず、検索範囲の中央値(実際値)と目標値とが比較される。例えば、中央値と目標値とが等しい場合には検索は終了する。一方、中央値と目標値とが異なる場合には、中央値を境にした検索範囲の前半部分及び後半部分のうち目標値が含まれる部分を新たな検索範囲とする。そして、この検索範囲の中央値(実際値)と目標値とがさらに比較される。例えば、中央値と目標値とが等しい場合には検索は終了する。一方、中央値と目標値とが異なる場合には、中央値を境にした検索範囲の前半部分及び後半部分のうち目標値が含まれる部分を新たな検索範囲とする。このような検索処理を繰り返すことで、中央値が目標値に収束していく。
ここで、0.5〜1.5の範囲の係数を8ビット幅の補正信号CRSIGによって表す場合、補正信号CRSIGの最終的な値は、以下の式(2)に示すように、二分探索アルゴリズムの上記検索処理が8回繰り返されることで目標値に最も近づく。
log2(2^8)=8 ・・・(2)
キャリブレーション処理の初期設定(図5のS103−1)では、補正判定回路203は、内部カウンタ(不図示)のカウント値numをリセット信号RSTにより"0"に初期化する。また、補正判定回路203は、検索範囲の下限を示す変数をXmin、検索範囲の上限を示す変数をXmaxとすると、初期状態をXmin=0.5,Xmax=1.5に設定するとともに、検索範囲の中央値1.0(=(Xmin+Xmax)/2)に相当する補正信号CRSIGを出力する。
次に、フルコード出力回路201はフルコード信号FCODEを出力する(図5のS103−2)。なお、フルコード出力回路201は、キャリブレーション処理の初期設定前からフルコード信号FCODEを出力していても良い。
次に、補正判定回路203の内部カウンタのカウント値numが"8"に達するまで、ステップS103−4〜S103−8のループ処理(図5のS103−3)が繰り返される。つまり、ステップS103−4〜S103−8のループ処理(図5のS103−3)が8回繰り返される。以下、ループ処理の詳細を説明する。
まず、コード調整回路204は、セレクタ202からの選択信号PCODE(フルコード信号FCODEに相当)に対し補正信号CRSIGにより表される係数1.0を乗算し、設定信号DCODEとして出力する。PWM信号生成装置200は、設定信号DCODEに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整して出力信号OTOUTを生成する(図5のS103−4)。PWM信号生成装置200による出力信号OTOUTの生成動作については、基本的にはPWM信号生成装置100の場合と同様であるため、その説明を省略する。但し、PWM信号生成装置200では、設定信号DATAに代えて設定信号DCODEが粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105に供給される。
次に、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIGを出力する(図5のS103−5)。例えば、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがLレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していないと判定する(図5のS103−5のNO)。この場合、補正判定回路203は、Xmaxの値を保持しXminの値をCRSIGの値に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値を新たな補正信号CRSIGとして出力する(図5のS103−7)。具体的には、Xmin=0.5、Xmax=1.5、CRSIG=1.0の場合、補正判定回路203は、Xmin=1.0,Xmax=1.5に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値1.25を新たな補正信号CRSIGとして出力する。一方、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがHレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していると判定する(図5のS103−5のYES)。この場合、補正判定回路203は、Xminの値を保持しXmaxの値をCRSIGの値に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値を新たな補正信号CRSIGとして出力する(図5のS103−6)。具体的には、Xmin=0.5、Xmax=1.5、CRSIG=1.0の場合、補正判定回路203は、Xmin=0.5、Xmax=1.0に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値0.75を新たな補正信号CRSIGとして出力する。
その後、補正判定回路203の内部カウンタのカウント値numが1つカウントアップする(図5のS103−8)。
カウント値numが"8"に達してステップS103−4〜S103−8のループ処理が完了すると、補正判定回路203は、再び出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIGを出力する(図5のS103−9)。
例えば、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがLレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していないと判定する(図5のS103−9のNO)。この場合、補正判定回路203は、補正信号CRSIGの値をループ処理(図5のS103−3)にて求めた値に決定する。
一方、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがHレベルの場合、補正判定回路203は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していると判定する(図5のS103−9のYES)。この場合、補正判定回路203は、補正信号CRSIGの値をループ処理(図5のS103−3)にて求めた値から1分解能分の値(ここでは約0.0039)を引いた値に決定する(図5のS103−10)。それにより、制御対象のスイッチング回路が常にオンしてしまうことを防ぐことができる。ただし、制御対象のスイッチング回路が常にオンしても良ければ、補正判定回路203は、補正信号CRSIGの値をループ処理(図5のS103−3)にて求めた値に決定しても良い。
キャリブレーション処理(図4のS103)が完了すると、補正判定回路203は、イネーブル信号CRBENをLレベルからHレベルに切り替える(図4のS104)。それにより、セレクタ202は、設定信号DATA側を選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。つまり、PWM信号生成装置200は通常動作を開始する。
通常動作では、まず、PWM信号生成装置200に設定信号DATAが供給される(図4のS105)。コード調整回路204は、セレクタ202からの選択信号PCODE(設定信号DATAに相当)に対しキャリブレーション処理にて決定した係数を乗算し、設定信号DCODEとして出力する(図4のS106)。PWM信号生成装置200は、設定信号DCODEに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOを生成する(図4のS107)。
PWM信号生成装置200は、基準クロック信号CLKの供給が停止してPWM信号DOの出力が停止するまでステップS105〜S108の処理を繰り返す。
(タイミングチャート)
続いて、図6を用いて、PWM信号生成装置200の通常動作の詳細を説明する。図6は、PWM信号生成装置200の通常動作を示すタイミングチャートである。以下では、基準クロック信号CLKの周波数が2MHzである場合を例に説明する。また、上記したように、設定信号DATAが8ビット、第1設定信号が設定信号DATAに上位2ビット、第2設定信号が設定信号DATAの下位6ビットである場合を例に説明する。さらに、補正信号CRSIGにて表される係数が1.0である場合を例に説明する。
キャリブレーション処理が完了すると、補正判定回路203は、イネーブル信号CRBENをLレベルからHレベルに切り替える(時刻t0)。それにより、セレクタ202は、設定信号DATA側を選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。
なお、通常動作の初期状態では、設定信号DATAが"11000010"(2進数)を示している。即ち、第1設定信号が"3"(10進数)、第2設定信号が"2"(10進数)を示している。また、カウンタ103のカウント値は"0"を示し、切替信号MSELも値"0"を示している。
また、イネーブル信号CRBENが立ち上がると(時刻t0)、切替制御部206はLレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。
コード調整回路204は、セレクタ202からの選択信号PCODE(設定信号DATAに相当)に対しキャリブレーション処理にて決定した係数1.0を乗算し、設定信号DCODEとして出力する(時刻t1')。
その後のPWM信号生成装置200の通常動作については、基本的にはPWM信号生成装置100の通常動作と同様であるため、その説明を省略する。但し、PWM信号生成装置200では、設定信号DATAに代えて設定信号DCODEが粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105に供給される。
このようにして、PWM信号生成装置200は、設定信号DATAに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOとして出力する。
このように、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置200は、PWM信号生成装置100の場合と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置200は、通常動作前にキャリブレーション処理を実施することにより複数の遅延素子の特性ばらつきの影響を抑制することができるため、より高分解能のPWM信号DOを生成することができる。
<実施の形態3>
図7は、実施の形態3にかかるPWM信号生成装置(半導体装置)300の構成例を示す図である。本実施の形態にかかるPWM信号生成装置(半導体装置)300は、PWM信号生成装置200と同じく通常動作前にキャリブレーション処理を実施する機能を有する。以下、具体的に説明する。
図7に示すPWM信号生成装置300は、PWM信号生成装置200と比較して、補正判定回路203及びコード調整回路204に代えて、補正判定回路(判定回路)303及びセレクタ(調整回路)309を備える。なお、補正判定回路303及びセレクタ309により信号補正部が構成される。
(補正判定回路303)
補正判定回路303は、補正信号CRSIG2及びイネーブル信号CRBENを出力する。なお、補正信号CRSIG2は、補正信号CRSIGに対応する。補正判定回路303の基本動作については、補正判定回路203と同様であるため、その説明を省略する。
(セレクタ309)
セレクタ309は、複数の遅延素子D1〜D64の何れかの出力を補正信号CRSIG2に基づいて選択し選択信号DMOUTとして出力する。なお、セレクタ101及びカウンタ103には、遅延信号DOUTに代えて選択信号DMOUTが供給される。このセレクタ309の選択により、カウンタ103のカウントアップ周期が調整される。例えば、セレクタ309により後段の遅延素子の出力が選択されると、カウンタ103のカウントアップ周期は大きくなる。一方、セレクタ309により前段の遅延素子の出力が選択されると、カウンタ103のカウントアップ周期は小さくなる。
その他、粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105には、設定信号DCODEに代えて選択信号PCODEが供給される。PWM信号生成装置300のその他の回路構成については、PWM信号生成装置200と同様であるため、その説明を省略する。
(フローチャート)
続いて、図8及び図9を用いて、PWM信号生成装置300の動作を説明する。図8は、PWM信号生成装置300の動作を示すフローチャートである。図9は、PWM信号生成装置300のキャリブレーション処理の詳細を示すフローチャートである。以下では、基準クロック信号CLKの周波数が2MHzである場合を例に説明する。また、上記したように、設定信号DATAが8ビット、第1設定信号が設定信号DATAの上位2ビット、第2設定信号が設定信号DATAの下位6ビットである場合を例に説明する。
まず、PWM信号生成装置300の初期設定が行われる(図8のS201)。具体的には、リセット信号RSTがアクティブ状態からノンアクティブ状態に切り替わる(即ち、リセット信号RSTが解除される)。それにより、切替制御部206からLレベルの切替信号RSIGが出力されるため、セレクタ101は基準クロック信号CLK側を選択して選択信号DINとして出力する。また、補正判定回路303からLレベルのイネーブル信号CRBENが出力されるため、セレクタ202はフルコード信号FCODEを選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTに関わらずLレベルのPWM信号DOを出力する。
次に、PWM信号生成装置300に2MHzの基準クロック信号CLKが供給される(図8のS202)。ここでは、基準クロック信号CLKが初期設定後に供給される場合を例に説明するが、これに限られない。例えば、基準クロック信号CLKは初期設定の前や初期設定中に供給されても良い。
次に、PWM信号生成装置300はキャリブレーション処理を行う(図8のS203)。以下、図9のフローチャートを用いて、キャリブレーション処理の詳細を説明する。
本実施の形態では、補正判定回路303が、遅延素子D1〜D64に対応して1〜64の範囲の整数値を示す補正信号CRSIG2を生成する場合を例に説明する。また、本実施の形態では、PWM信号生成装置300が二分探索アルゴリズムを用いて補正信号CRSIG2の最終的な値を決定する場合を例に説明する。
ここで、1〜64の範囲の整数値を補正信号CRSIG2によって表す場合、補正信号CRSIG2の最終的な値は、以下の式(3)に示すように、二分探索アルゴリズムの検索処理が6回繰り返されることで目標値に最も近づく。
log2(64)=6 ・・・(3)
キャリブレーション処理の初期設定(図9のS203−1)では、補正判定回路303は、内部カウンタ(不図示)のカウント値numをリセット信号RSTにより"0"に初期化する。また、補正判定回路303は、検索範囲の下限を示す変数をXmin、検索範囲の上限を示す変数をXmaxとすると、初期状態をXmin=0,Xmax=64に設定するとともに、検索範囲の中央値32(=(Xmin+Xmax)/2)に相当する補正信号CRSIG2を出力する。それにより、セレクタ309は、遅延素子D32の出力を選択して選択信号DMOUTとして出力する。
次に、フルコード出力回路201はフルコード信号FCODEを出力する(図9のS203−2)。なお、フルコード出力回路201は、キャリブレーション処理の初期設定前からフルコード信号FCODEを出力していても良い。
次に、補正判定回路303の内部カウンタのカウント値numが"6"に達するまで、ステップS203−4〜S203−8のループ処理(図9のS203−3)が繰り返される。つまり、ステップS203−4〜S203−8のループ処理(図9のS203−3)が6回繰り返される。以下、ループ処理の詳細を説明する。
まず、PWM信号生成装置300は、選択信号PCODE(フルコード信号FCODEに相当)に基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整して出力信号OTOUTを生成する(図9のS203−4)。PWM信号生成装置300による出力信号OTOUTの生成動作については、基本的にはPWM信号生成装置200の場合と同様であるため、その説明を省略する。但し、PWM信号生成装置300では、設定信号DCODEに代えて選択信号PCODEが粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105に供給され、かつ、補正信号CRSIG2に応じてカウンタ103のカウントアップ周期が設定される。
次に、補正判定回路303は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIG2を出力する(図9の203−5)。例えば、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがLレベルの場合、補正判定回路303は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していないと判定する(図9のS203−5のNO)。この場合、補正判定回路303は、Xmaxの値を保持しXminの値をCRSIG2の値に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値を新たな補正信号CRSIG2として出力する(図9のS203−7)。具体的には、Xmin=0,Xmax=64,CRSIG2=32の場合、補正判定回路303は、Xmin=32,Xmax=64に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値48を新たな補正信号CRSIG2として出力する。一方、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがHレベルの場合、補正判定回路303は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していると判定する(図9のS203−5のYES)。この場合、補正判定回路303は、Xminの値を保持しXmaxの値をCRSIG2として出力する(図9のS203−6)。具体的には、Xmin=0,Xmax=64,CRSIG2=32の場合、補正判定回路303は、Xmin=0,Xmax=32に設定するとともに、新たな検索範囲の中央値16を新たな補正信号CRSIG2として出力する。
その後、補正判定回路303の内部カウンタのカウント値numが1つカウントアップする(図9のS203−8)。
カウント値numが"6"に達してステップS203−4〜S203−8のループ処理が完了すると、補正判定回路303は、再び出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達しているか否かを判定し、判定結果に応じた補正信号CRSIG2を出力する(図9のS203−9)。
例えば、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがLレベルの場合、補正判定回路303は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していないと判定する(図9のS203−9のNO)。この場合、補正判定回路303は、補正信号CRSIG2の値をループ処理(図9のS203−3)にて求めた値に設定する。
一方、基準クロック信号CLKの立ち上がり時の出力信号OTOUTがHレベルの場合、補正判定回路303は、出力信号OTOUTのデューティ比が100%に達していると判定する(図9のS203−9のYES)。この場合、補正判定回路303は、補正信号CRSIG2の値をループ処理(図9のS203−3)にて求めた値から値"1"を引いた値に決定する(図9のS203−10)。それにより、制御対象のスイッチング回路が常にオンしてしまうことを防ぐことができる。ただし、制御対象のスイッチング回路が常にオンしても良ければ、補正判定回路303は、補正信号CRSIG2の値をループ処理(図9のS203−3)にて求めた値に決定しても良い。
キャリブレーション処理(図8のS203)が完了すると、補正判定回路303は、イネーブル信号CRBENをLレベルからHレベルに切り替える(図8のS204)。それにより、セレクタ202は、設定信号DATA側を選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。つまり、PWM信号生成装置300は通常動作を開始する。
通常動作では、まず、PWM信号生成装置300に設定信号DATAが供給される(図8のS205)。PWM信号生成装置300は、選択信号PCODE(設定信号DATAに相当)に基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOを生成する(図8のS206)。
PWM信号生成装置300は、基準クロック信号CLKの供給が停止してPWM信号DOの出力が停止するまでステップS205〜S207の処理を繰り返す。
(タイミングチャート)
続いて、図10を用いて、PWM信号生成装置300の通常動作の詳細を説明する。図10は、PWM信号生成装置300の通常動作を示すタイミングチャートである。以下では、基準クロック信号CLKの周波数が2MHzである場合を例に説明する。また、上記したように、設定信号DATAが8ビット、第1設定信号が設定信号DATAに上位2ビット、第2設定信号が設定信号DATAの下位6ビットである場合を例に説明する。さらに、補正信号CRSIG2の値が"64"を示す場合を例に説明する。
キャリブレーション処理が完了すると、補正判定回路303は、イネーブル信号CRBENをLレベルからHレベルに切り替える(時刻t20)。それにより、セレクタ202は、設定信号DATA側を選択して選択信号PCODEとして出力する。また、ゲーティング回路205は、出力信号OTOUTをPWM信号DOとして出力する。
なお、通常動作の初期状態では、設定信号DATAが"11000010"(2進数)を示している。即ち、第1設定信号が"3"(10進数)、第2設定信号が"2"(10進数)を示している。また、カウンタ103のカウント値は"0"を示し、切替信号MSELも値"0"を示している。
また、イネーブル信号CRBENが立ち上がると(時刻t20)、切替制御部206はLレベルの切替信号RSIGを出力する。それにより、セレクタ101は、基準クロック信号CLKを選択して選択信号DINとして出力する。
その後のPWM信号生成装置300の通常動作については、基本的にはPWM信号生成装置200の通常動作と同様であるため、その説明を省略する。但し、PWM信号生成装置300では、設定信号DCODEに代えて選択信号PCODEが粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105に供給される。
このようにして、PWM信号生成装置300は、設定信号DATAに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOとして出力する。
例えば、各遅延素子D1〜D64が1.95nsの遅延量で構成された場合において、補正信号CRSIG2の値が"64"を示す場合、カウンタ103のカウントアップ周期は124.8ns(=1.95ns×64個)となる。また、例えば、補正信号CRSIG2の値が"63"を示す場合、カウンタ103のカウントアップ周期は122.85ns(=1.95ns×63個)となる。本実施の形態にかかるPWM信号生成装置300は、PWM信号DOを1.95nsの分解能(8ビット分解能)で生成することができる。
このように、本実施の形態にかかるPWM信号生成装置300は、PWM信号生成装置200の場合と同等の効果を奏することができる。さらに、PWM信号生成装置200では二分探索アルゴリズムの検索処理回数が8回であるのに対し、PWM信号生成装置300では二分探索アルゴリズムの検索処理回数が6回である。したがって、PWM信号生成装置300は、キャリブレーション処理に要する時間を短縮することができる。
<実施の形態4>
本実施の形態では、実施の形態1〜3にかかるPWM信号生成装置のスイッチング電源への適用事例について説明する。以下では、代表して、PWM信号生成装置200がスイッチング電源に適用された場合について説明する。
図11は、PWM信号生成装置200が適用されたスイッチング電源装置1の構成例を示す図である。図11に示すスイッチング電源装置1は、出力電圧VOUTの変動に応じてPWM信号DOのデューティ比を変化させることにより、当該出力電圧VOUTの変動を抑制している。以下、具体的に説明する。
図11に示すスイッチング電源装置1は、制御部10と、直流変換部20と、を備える。制御部10は、PWM信号生成装置200と、クロック生成部11と、演算部12と、AD変換部13と、を有する。直流変換部20は、スイッチ回路21と、整流平滑回路22と、電圧検出回路23と、を有する。なお、図11には、スイッチング電源装置1の出力電圧VOUTが供給される負荷30も示されている。
直流変換部20は、入力電圧VINをPWM信号DOのデューティ比に応じた電圧レベルまで昇圧又は降圧し、出力電圧VOUTとして生成する。
直流変換部20において、スイッチ回路21は、PWM信号DOに基づきオンオフすることにより、入力電圧VINを昇圧又は降圧してスイッチング電圧LXとして出力する。整流平滑回路22は、スイッチング電圧LXを整流して平滑化した後、出力電圧VOUTとして出力する。この出力電圧VOUTは負荷30に供給される。また。電圧検出回路23は、出力電圧VOUTを検出して検出結果VFBを出力する。より具体的には、電圧検出回路23は、出力電圧VOUTを抵抗分圧して検出結果VFBとして出力する。
制御部10は、出力電圧VOUTに応じたデューティ比のPWM信号DOを生成する。
制御部10において、クロック生成部11は、基準クロック信号CLK及びクロック信号OPCLKを生成する。AD変換部13は、PWM信号生成装置200にて生成されるイネーブル信号CRBENがHレベルの場合にAD変換処理を実行し、イネーブル信号CRBENがLレベルの場合にAD変換処理を停止する。AD変換部13は、イネーブル信号CRBENがHレベルの場合に、基準クロック信号CLKに同期して検出結果VFBをディジタル信号ADDATAに変換して出力する。演算部12は、イネーブル信号CRBENがHレベルの場合にPID制御等の任意の制御アルゴリズムにて演算処理を実行し、イネーブル信号CRBENがLレベルの場合に演算処理を停止する。演算部12は、イネーブル信号CRBENがHレベルの場合に、クロック信号OPCLKに同期してディジタル信号ADDATAに応じた設定信号DATAを出力する。そして、PWM信号生成装置200は、設定信号DATAに基づき基準クロック信号CLKのデューティ比を調整してPWM信号DOとして出力する。
(タイミングチャート)
続いて、図12を用いて、スイッチング電源装置1の動作を説明する。図12は、スイッチング電源装置1の通常動作を示すタイミングチャートである。
まず、PWM信号生成装置200のキャリブレーション処理が完了すると、イネーブル信号CRBENが立ち上がる(時刻t30)。それにより、演算部12及びAD変換部13は動作を開始する。
AD変換部13は、電圧検出回路23の検出結果VFBをサンプリングしてディジタル信号ADDATA(値"AN1")に変換する(時刻t31)。演算部12は、ディジタル信号ADDATA(値"AN1")に応じた設定信号DATA(値"DN1")を出力する(時刻t32)。PWM信号生成装置200は、設定信号DATA(値"DN1")に応じたデューティ比のPWM信号DOを出力する。直流変換部20は、入力電圧VINをPWM信号DOのデューティ比に応じた電圧レベルまで昇圧又は降圧して出力電圧VOUTとして出力する(時刻t33)。
次に、AD変換部13は、電圧検出回路23の検出結果VFBをサンプリングしてディジタル信号ADDATA(値"AN2")に変換する(時刻t34)。演算部12は、ディジタル信号ADDATA(値"AN2")に応じた設定信号DATA(値"DN2")を出力する(時刻t35)。PWM信号生成装置200は、設定信号DATA(値"DN2")に応じたデューティ比のPWM信号DOを出力する。直流変換部20は、入力電圧VINをPWM信号DOのデューティ比に応じた電圧レベルまで昇圧又は降圧して出力電圧VOUTとして出力する(時刻t36)。このような動作が繰り返される。
このように、本実施の形態にかかるスイッチング電源装置1は、出力電圧VOUTの変動に応じてPWM信号DOのデューティ比を変化させることにより、当該出力電圧VOUTの変動を抑制している。
ここで、スイッチング電源装置1に適用されたPWM信号生成装置200は、前述のように高分解能のPWM信号DOを生成することができる。そのため、スイッチング電源装置1は、精度の高い出力電圧VOUTを生成することができる。
また、スイッチング電源装置1に適用されたPWM信号生成装置200は、低消費電力で動作する。それにより、スイッチング電源装置1は、自己消費電流を小さくすることができるため、電源変換効率を向上させることができる。
本実施の形態では、PWM信号生成装置200がスイッチング電源装置1に適用された場合を例に説明したが、これに限られない。PWM信号生成装置100又はPWM信号生成装置300がスイッチング電源装置1に適用されても良い。
以上のように、上記実施の形態にかかるPWM信号生成装置は、複数の遅延素子及びカウンタを用いて基準クロック信号CLKのデューティ比を調整することにより、高周波のクロック信号を用いることなく高分解能のPWM信号を生成する。それにより、上記実施の形態にかかるPWM信号生成装置は、関連する技術と異なり高周波のクロック信号を生成するクロック信号生成回路を別途設ける必要が無いため、消費電力の増大及び回路規模の増大を抑制することができる。
さらに、上記実施の形態にかかるPWM信号生成装置は、通常動作前にキャリブレーション処理を実施することにより複数の遅延素子の特性ばらつきの影響を抑制することができるため、より高分解能のPWM信号DOを生成することができる。
上記実施の形態では、8ビット幅の設定信号DATAのうち上位2ビットが第1設定信号として用いられ、下位6ビットが第2設定信号として用いられる場合を例に説明したが、これに限られない。8ビット幅の設定信号DATAのうち任意のビットが第1設定信号として用いられ、残りのビットが第2設定信号として用いられる構成に適宜変更可能である。どのように割り振られても、同等の分解能のPWM信号DOの生成が可能である。
なお、遅延付加部を構成する遅延素子の数は、第2設定信号のビット幅に基づき決定される。例えば、第2設定信号のビット幅が4ビット幅である場合、遅延付加部を構成する遅延素子の数は16個(=2^4)となる。
また、上記実施の形態では、設定信号DATAのビット幅が8ビット幅である場合を例に説明したが、これに限られない。設定信号DATAのビット幅は適宜変更可能である。
また、上記実施の形態では、PWM信号生成装置が二分探索アルゴリズムを用いて補正信号CRSIG(又はCRSIG2)の最終的な値を決定する場合を例に説明したが、これに限られない。PWM信号生成装置は、線形探索アルゴリズム等の他の検索アルゴリズムを用いて補正信号CRSIG(又はCRSIG2)の最終的な値を決定する構成に適宜変更可能である。なお、線形探索アルゴリズムでは、検索範囲の最大値から最小値まで順に目標値と比較される。そして、目標値に最も近い値が最終的な値に決定する。
また、実施の形態2にかかるPWM信号生成装置200は、複数の遅延素子のみを用いて基準クロック信号CLKのデューティ比を調整しPWM信号を生成する構成に適宜変更可能である。具体的には、実施の形態2にかかるPWM信号生成装置200は、セレクタ101、切替制御部206、カウンタ103、粗デューティ決定回路104及び微デューティ決定回路105を有しない構成に適宜変更可能である。この場合、遅延付加部102には基準クロック信号CLKが直接供給される。また、セレクタ107には設定信号DCODEの下位6ビットが切替信号MSELとして直接供給される。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 スイッチング電源装置
10 制御部
20 直流変換部
30 負荷
11 クロック生成部
12 演算部
13 AD変換部
21 スイッチ回路
22 整流平滑回路
23 電圧検出回路
100 PWM信号生成装置
101 セレクタ
102 遅延付加部
103 カウンタ
104 粗デューティ決定回路
105 微デューティ決定回路
106 切替制御部
107 セレクタ
108 出力回路
200 PWM信号生成装置
201 フルコード出力回路
202 セレクタ
203 補正判定回路
204 コード調整回路
205 ゲーティング回路
206 切替制御部
303 補正判定回路
309 セレクタ
D1〜D64 遅延素子

Claims (20)

  1. 基準クロック又は遅延信号を選択的に出力する第1選択部と、
    直列接続された複数の遅延素子により構成され、前記第1選択部の出力に遅延を付加して前記遅延信号として出力する遅延付加部と、
    前記遅延信号に基づいてカウントアップ動作するカウンタと、
    前記カウンタのカウント値と第1設定信号の値とが一致した場合に一致信号を出力する一致検出部と、
    前記一致検出部から前記一致信号が出力されている場合に前記複数の遅延素子の何れかの出力を第2設定信号に基づき選択して出力する第2選択部と、
    前記基準クロック及び前記第2選択部の出力に応じたPWM信号を生成する信号生成部と、を備えた半導体装置。
  2. 前記第1選択部は、リセット信号の解除に同期して前記基準クロックを選択して出力し、前記リセット信号の解除後、前記複数の遅延素子のうち所定の遅延素子の出力の最初の論理値変化に同期して前記遅延信号を選択して出力する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1選択部は、前記カウンタのカウント値と前記第1設定信号の値とが一致したことに同期して前記基準クロックを選択して出力する、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記一致検出部から前記一致信号が出力されている場合に、前記第2設定信号に応じた切替信号を出力する切替制御部をさらに備え、
    前記第2選択部は、前記複数の遅延素子の何れかの出力を当該切替信号に基づき選択して出力する、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記PWM信号のデューティ比と前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比との差分を検出し、その検出結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する信号補正部をさらに備えた請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記信号補正部は、
    前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する調整部と、を備えた請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記調整部は、前記第1及び前記第2設定信号に対し前記判定結果に応じた係数を乗算して出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整する、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記調整部は、第3選択部であって、前記複数の遅延素子の何れかの出力を前記判定結果に基づいて選択し前記遅延信号として出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整する、請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記調整部は、
    前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達していない場合、前記PWM信号のデューティ比の下限値及び上限値の中央値を新たな下限値に設定するとともに、前記PWM信号のデューティ比を前記新たな下限値及び前記上限値の中央値に調整し、
    前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達している場合、前記PWM信号のデューティ比の下限値及び上限値の中央値を新たな上限値に設定するとともに、前記PWM信号のデューティ比を前記下限値及び前記新たな上限値の中央値に調整する、請求項6に記載の半導体装置。
  10. 前記調整部は、前記第1及び前記第2設定信号に対し前記判定結果に応じた係数を乗算して出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整し、
    前記判定部による判定及び前記調整部による調整は、前記第1及び前記第2設定信号のそれぞれのビット幅に基づき決定される回数繰り返される、請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記調整部は、第3選択部であって、前記複数の遅延素子の何れかの出力を前記判定結果に基づいて選択し前記遅延信号として出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整し、
    前記判定部による判定及び前記調整部による調整は、前記複数の遅延素子の数に基づいて決定される回数繰り返される、請求項9に記載の半導体装置。
  12. 直列接続された複数の遅延素子により構成され、基準クロックに遅延を付加して遅延信号として出力する遅延付加部と、
    前記複数の遅延素子の何れかの出力を設定信号に基づき選択して出力する選択部と、
    前記基準クロック及び前記選択部の出力に応じたPWM信号を生成する信号生成部と、
    前記PWM信号のデューティ比と前記設定信号により決定されるデューティ比との差分を検出し、その検出結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する信号補正部と、を備えた半導体装置。
  13. 前記信号補正部は、
    前記PWM信号のデューティ比が前記設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する調整部と、を備えた請求項12に記載の半導体装置。
  14. 請求項1に記載の半導体装置と、
    入力電圧を前記半導体装置から出力された前記PWM信号のデューティ比に応じた電圧レベルまで昇圧又は降圧し出力電圧として出力する直流変換部と、
    前記出力電圧に応じた電圧をディジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記ディジタル信号に応じた前記第1及び前記第2設定信号を生成する演算部と、を備えたスイッチング電源装置。
  15. 基準クロック又は遅延信号を選択的に出力する第1選択部と、
    直列接続された複数の遅延素子により構成され、前記第1選択部の出力に遅延を付加して前記遅延信号として出力する遅延付加部と、
    前記遅延信号に基づいてカウントアップ動作するカウンタと、
    前記カウンタのカウント値と第1設定信号の値とが一致した場合に一致信号を出力する一致検出部と、
    前記一致検出部から前記一致信号が出力されている場合に前記複数の遅延素子の何れかの出力を第2設定信号に基づき選択して出力する第2選択部と、
    前記基準クロック及び前記第2選択部の出力に応じたPWM信号を生成する信号生成部と、を備えた半導体装置のキャリブレーション方法であって、
    前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定し、
    その判定結果に基づいて前記PWM信号のデューティ比を調整する、半導体装置のキャリブレーション方法。
  16. 前記第1及び前記第2設定信号に対し前記判定結果に応じた係数を乗算して出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整する、請求項15に記載の半導体装置のキャリブレーション方法。
  17. 前記複数の遅延素子の何れかの出力を前記判定結果に基づいて選択し前記遅延信号として出力することにより、前記PWM信号のデューティ比を調整する、請求項15に記載の半導体装置のキャリブレーション方法。
  18. 前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達していない場合、前記PWM信号のデューティ比の下限値及び上限値の中央値を新たな下限値に設定するとともに、前記PWM信号のデューティ比を前記新たな下限値及び前記上限値の中央値に調整し、
    前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達している場合、前記PWM信号のデューティ比の下限値及び上限値の中央値を新たな上限値に設定するとともに、前記PWM信号のデューティ比を前記下限値及び前記新たな上限値の中央値に調整する、請求項15に記載の半導体装置のキャリブレーション方法。
  19. 前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定する判定処理と、前記第1及び前記第2設定信号に対し前記判定結果に応じた係数を乗算して出力することにより前記PWM信号のデューティ比を調整する調整処理と、を前記第1及び前記第2設定信号のそれぞれのビット幅に基づき決定される回数繰り返す、請求項18に記載の半導体装置のキャリブレーション方法。
  20. 前記PWM信号のデューティ比が前記第1及び前記第2設定信号により決定されるデューティ比に達しているか否かを判定する判定処理と、前記複数の遅延素子の何れかの出力を前記判定結果に基づいて選択し前記遅延信号として出力することにより前記PWM信号のデューティ比を調整する調整処理と、を前記複数の遅延素子の数に基づいて決定される回数繰り返す、請求項18に記載の半導体装置のキャリブレーション方法。
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