JP2014049343A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】電極リード同士の接合部における電蝕の発生を長期間抑えることができ、電極リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができ、それゆえに電池間の接続の観点で信頼性の高い電池パックを提供すること。
【解決手段】実施形態によると、2つ以上の電池を備える電池パックが提供される。2つ以上の電池の各々は正極および負極を含む電極群、正極に電気的に接続された正極リード、ならびに負極に電気的に接続された負極リードを含む。正極リードおよび負極リードは室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。2つ以上の電池は、正極リードと負極リードとの間、正極リード間または負極リード間がアルミニウムの溶接により直接接合されることにより、電気的に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電池パックに関する。
近年、電気自動車、電動バイク、フォークリフト、無人搬送車、無停電電源装置、電力貯蔵装置、非常用電源装置などの電源として、リチウムイオン電池の開発が盛んになっている。それに応えるため、リチウムイオン電池の開発は、電池の大型化、大容量化、高出力化および低抵抗化が要求されている。また、一方、10年を超える寿命も要求されている。さらに、リチウムイオン電池は、電池が大型化しても振動、衝撃に十分耐えられる構造が要求される。
ここで、リチウムイオン電池1個の電圧は、上記の電動自動車などの電源として用いるには低いため、複数個の電池を直列に接続して組電池、すなわち電池モジュールを構成し、電圧を高めることが一般に行われている。電池モジュールを構成した際には、電池自体が振動、衝撃に耐えるだけでなく、電池間の接続部も耐えられる構造が要求される。
複数の電池を直列に接続するには、1つの電池の負極リードまたは正極リードと他の電池の正極リードまたは負極リードとを電気的に接続する必要がある。電池モジュールを構成する電池は、正極リードがアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、負極リードが銅またはニッケル等の、アルミニウムとは異なる材質からなっていた。異種金属からなる電極リード同士は、直接接合することが難しかったり、長期間使用している間に電蝕を生じたりする。そのため、正極リードと負極リードとを間にバスバーを介して接続していた。このため、バスバー自体の抵抗や、リードとバスバーとの間の接続抵抗等により、電池モジュール全体の抵抗が増加するという問題がある。
一方、正極リードと負極リードとを直接接続する組電池が開示されている。しかしながら、正極リードおよび負極リードの組み合わせによっては、現実には直接接続できなかったり、或いは、接続できても、振動等を与えると容易に接続が外れたり、リードが破断したりするおそれがあるものもある。
また、一方、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されたリード同士を接続する際、リードの一部同士を直接溶着させると共にリード間に導電性フィラーを介在させることにより、リード同士の溶着面と導電性フィラーとによりリードを互いに接続している組電池も開示されている。しかしながら、このような組電池では、リード同士が溶着する面を接続部の一部として含んではいるが、他の部分には導電性フィラーが介在する。そのため、やはり、振動等を与えると容易に接続が外れたり、リードが破断したりする問題がある。
特開2006−66083号公報 特開2006−73368号公報 特開2008−235030号公報 特開2010−161044号公報
本発明が解決しようとする課題は、電極リード同士の接合部における電蝕の発生を長期間抑えることができ、電極リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができ、それゆえに電池間の接続の観点で信頼性の高い電池パックを提供することにある。
実施形態によると、2つ以上の電池を備える電池パックが提供される。2つ以上の電池の各々は、正極および負極を含む電極群と、正極に電気的に接続された正極リードと、負極に電気的に接続された負極リードとを含む。正極リードは、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。負極リードは、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。2つ以上の電池は、正極リードと負極リードとの間、正極リード間または負極リード間がアルミニウムの溶接により直接接合されることにより、電気的に接続されている。
図1は、実施形態に係る電池パックの一部の模式的斜視図である。 図2は、図1の電池パックを構成する電池の一例を示す模式的部分切欠斜視図である。 図3は、図2に示す電池のA部の拡大断面図である。 図4は、図1の電池パックを構成する電池の他の一例を示す模式的部分切欠斜視図である。 図5は、比較例3の電池パックの模式的斜視図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一または類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる点があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜設計変更することができる。
実施形態に係る電池パックは、2つ以上の電池を備える。2つ以上の電池の各々は、正極および負極を含む電極群と、正極に電気的に接続された正極リードと、負極に電気的に接続された負極リードとを含む。
正極リードは、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。負極リードは、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。
2つ以上の電池は、正極リードと負極リードとの間、正極リード間または負極リード間がアルミニウムの溶接により直接接合されることにより、電気的に接続されている。それにより、2つ以上の電池は組電池を構成している。
室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材としては、純アルミニウム材を使用することができる。純アルミニウム材としては、たとえば、1080純アルミニウム材、1070純アルミニウム材、1050純アルミニウム材、1100アルミニウム材、1N30純アルミニウム材および1N90純アルミニウム材などの1000系純アルミニウム材を使用することができる。
ここで、「引張強さ」は、JIS Z 2241規定する方法で測定した、室温、具体的には10℃〜35℃における引張強さを意味する。
2つ以上の電池が、正極リードと負極リードとの間、正極リード間または負極リード間がアルミニウムの溶接によって直接接合されている実施形態に係る電池パックは、電極リード同士の接合がアルミニウム材同士に依るものなので、電極リード同士の接合部における電蝕の発生を長期間抑えることができる。また、実施形態に係る電池パックは、電極リード同士の接合が室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材同士の接合に依るものであるので、この電池パックに振動が加えられた場合、電極リードがその振動を吸収することができる。それゆえに、本実施形態に係る電池パックは、電極リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができる。
室温での引張強さが100N/mm2より大きいアルミニウム材を含む正極リードおよび負極リードは、このような正極リードおよび負極リードを含む電池を備える電池パックに振動が加わると、その振動を吸収できない。そのため、このような電極リード同士の接合を含む電池パックは、この電池パックに振動が加わった際、電極リードの接合部が破断するおそれがある。
正極リードおよび負極リードに含まれるアルミニウム材の室温での引張強さは、45N/mm2より大きいことが好ましい。室温での引張強さが45N/mm2より大きいアルミニウム材を含む正極リードおよび負極リードは、電極リードとして許容できる引張耐性を有する。このような正極リードおよび負極リードを含む電池を備える電池パックは、電池間の接続信頼性をより高くすることができる。
正極リードと負極リードとの間、正極リード間または負極リード間の溶接は、たとえばレーザー溶接および抵抗溶接によって行うことができる。
正極リードおよび負極リードは厚さが0.2mm以上であることが好ましい。厚さが0.2mm以上である正極リードおよび負極リードを含む2つ以上の電池を備える電池パックは、正極リードおよび負極リードの強度が強いため、リード自体が破断しにくい。そのため、このような正極リードおよび負極リードを含む2つ以上の電池を備える電池パックは、電池間の接続信頼性をより高くすることができる。
電池容器としてラミネートフィルム製容器を用いる場合、正極リードおよび負極リードの厚さが1.0mm以下であれば、正極リードおよび負極リードを挟んだ状態でラミネートフィルムを容易に融着させることができる。よって、このような電池は、正極リードおよび負極リードを容器の外側に延伸させた状態で容器の熱シールを行うことが容易である。
以下、実施形態に係る電池パックを、図1〜図4を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る電池パックの組電池の模式的斜視図である。図2は、図1の電池パックを構成する電池(単電池)の一例を示す模式的部分切欠斜視図である。図3は、図2に示す電池のA部の拡大断面図である。図4は、図1の電池パックを構成する電池の他の一例を示す模式的部分切欠斜視図である。
図1に示す電池パック1は、第1の電池(単電池)1aと第2の電池(単電池)1bとを備える。図示はしていないが、図1に示す電池パック1は、たとえば各々の単電池の電圧を検知することが可能な保護回路をさらに備えていてもよい。
第1の電池1aは、たとえば図2および図3に示す電極群2と、正極リード3aと、負極リード4aとを含む。
図2および図3に示す第1の電池1aの電極群2は、複数の正極30および複数の負極40を含むスタック構造を有する。
正極30は、正極集電体31と、正極集電体31の両面に形成された正極活物質層32とを含む。正極活物質層32は正極集電体31の片面のみに形成されてもよい。正極活物質層32は正極活物質を含む。正極集電体31は、その上に正極活物質層32が形成されていない部分を含み、その部分は正極集電タブ33として機能する。
正極集電体31としては、たとえばアルミニウム箔を使用することができる。アルミニウム箔としては、純アルミニウム箔およびアルミニウム合金箔が挙げられる。また、正極活物質としては、たとえばリチウムコバルト複合酸化物を使用することができる。
負極40は、負極集電体41と、負極集電体41の両面に形成された負極活物質層42とを含む。負極活物質層42は負極集電体41の片面のみに形成されてもよい。負極活物質層42は負極活物質を含む。負極集電体41は、負極活物質層42が形成されていない部分を含み、その部分は負極集電タブ(図示しない)として機能する。
負極集電体41としては、たとえばアルミニウム箔を使用することができる。また、負極活物質としては、たとえばリチウムチタン酸化物を用いることができる。
負極活物質としてリチウムチタン酸化物として用いかつ負極集電体41としてアルミニウム箔を用いるリチウムイオン電池は、リチウムチタン酸化物のリチウム吸蔵電位が0.4V(対Li/Li+)以上であるため、リチウムとアルミニウムとの合金化反応を抑制することができる。その結果、このような電池では、合金化反応を原因とする負極集電体の微粉化を抑制することができる。
図2および図3に示す第1の電池1aでは、複数の正極30および複数の負極40が間にセパレータ6を介在して交互に積層されている。ここで用いることのできるセパレータについては後述する。
図2および図3に示す第1の電池1aでは、帯状の正極リード3aが複数の正極30の正極集電体31の正極集電タブ33に電気的に接続されている。
正極リード3aは、先に既に説明したように、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。
図3に示すように1つの正極リード3aが複数の正極集電体31の正極集電タブ33の全てに接続されていてもよいし、または第1の電池1aが複数の正極リード3aを含み、その各々が正極集電体31の1つの正極集電タブ33に接続されていてもよい。製造コストの観点では、1つの正極リード3aを複数の正極集電体31の正極集電タブ33の全てに接続することが好ましい。
一方、図示はしていないが、図2および図3に示す第1の電池1aでは、帯状の負極リード4aが、正極リード3aと同様に、負極40の負極集電体41の負極集電タブに電気的に接続されている。
負極リード4aは、先にすでに説明したように、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む。
正極リード3aと同様に、1つの負極リード4aが複数の負極集電体41の負極集電タブの全てに接続されていてもよいし、または第1の電池1aが複数の負極リードを含み、その各々が1つの負極集電体41の負極集電タブに接続されていてもよい。製造コストの観点では、1つの負極リード4aを複数の負極集電体41の負極集電タブの全てに接続することが好ましい。
正極リード3aと複数の正極集電体31の正極集電タブ33との接続は、たとえば超音波溶接により行うことができる。同様に、負極リード4aと複数の負極集電体41の負極集電タブとの接続は、たとえば超音波溶接により行うことができる。
図2および図3に示すこのような電極群2は、容器5内に収納されている。電極群2の正極30に接続された正極リード3aは、容器5から外側に延出している。一方、電極群2の負極40に接続された負極リード4aは、正極リード3aが延出する方向と約180℃の角度をなす方向に、この容器5から外側に延出している。
図2および図3に示す容器5は、熱可塑性樹脂層51と、金属層52と、樹脂層53とをこの順で積層させたラミネートフィルムから形成されている。容器5の内面に熱可塑性樹脂層51が位置している。容器5は、1枚の上記ラミネートフィルムを折り畳んだものでもよいし、または複数枚の上記ラミネートフィルムからなるものでもよい。
また、図2および図3に示す第1の電池1aでは、正極リード3aおよび負極リード4aが、それぞれ、容器5の互いに向き合う熱可塑性樹脂層51の間に挟まれている。そして、容器5は、正極リード3aを挟み込んだ部分および負極リード4aを挟み込んだ部分を除くその周縁部が、互いに向き合う熱可塑性樹脂層51の融着により熱シールされている。
また、図2および図3に示す第1の電池1aでは、正極リード3aおよび負極リード4aと熱可塑性樹脂層51との接合強度を向上させるために、正極リード3aおよび負極リード4aと2つの熱可塑性樹脂層51との間に酸変性ポリオレフィンフィルム7が設けられている。この配置により、容器5のうち正極リード3aを挟み込んだ部分および負極リード4aを挟み込んだ部分も熱シールされている。すなわち、図2および図3に示す第1の電池1aでは、容器5の周縁部の全てが熱シールされている。
そして、容器5は非水電解質(図示しない)を収容しており、容器5に収納された電極群2がこの非水電解質を含浸している。
以上では、図2および図3を参照しながら、スタック構造を有する電極群2を含む第1の電池1aを説明したが、本実施形態に係る電池パックが備える電池の電極群の構造は、スタック構造に限られず、他の構造であっても構わない。
たとえば、本実施形態に係る電池パックは、図4に示すような捲回型構造を有する電極群2を含む電池1aを備えることもできる。捲回型構造を有する電極群2を含む電池については、後述する。
図1に示す電池パック1が備える第2の電池1bは、第1の電池1aと同様に、電極群2と、正極リード3bと、負極リード4bとを含む。
第2の電池1bの電極群2は、第1の電池1aの電極群2と同じ構造であってもよいし、または別の構造であってもよい。
図1に示す電池パック1では、第1の電池1aと第2の電池1bとが、第1の電池1aの負極リード4aの先端部と第2の電池1bの正極リード3bの先端部とがアルミニウムの溶接により直接接合されていることにより、電気的に接続されている。その結果、図1に示す電池パック1は、第1の電池1aと第2の電池1bとからなる組電池、すなわち電池モジュールを含む。
アルミニウムの溶接は、たとえばレーザー溶接または抵抗溶接で行うことが好ましい。
図1に示す電池パック1では、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとが接合されているので、第1の電池1aと第2の電池1bとは電気的に直列に接続されている。このように第1の電池1aと第2の電池1bとが直列に接続された電池パック1は、高い電圧で電力を出力することができる。
図1に示す電池パック1の正極、負極、セパレータおよび非水電解質には、たとえば以下のものを使用することができる。
<正極30>
正極30は、たとえば以下のようにして作製することができる。
まず、正極活物質、たとえばリチウムコバルト複合酸化物に結着剤を添加し、これらを適当な溶媒中に懸濁して懸濁液を得る。結着剤としては、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTEF)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムなどを用いることができる。導電性を高めるために、導電剤を懸濁液にさらに添加してもよい。導電剤としては、たとえばアセチレンブラック、カーボン、黒鉛などを用いることができる。
次に、このようにして得られた懸濁液を正極集電体、たとえばアルミニウム箔の両面に塗布する。懸濁液の塗布は、懸濁液が塗布されない部分が集電体に残るように行う。
次に、正極活物質を両面に担持した集電体を乾燥し、その後プレスする。こうすることによって、正極集電タブ33を含む正極集電体31と、正極集電体31の両面に形成された正極活物質を含む正極活物質層32とを含む正極30を得ることができる。
正極30における正極活物質、導電剤および結着剤の配合比は、正極活物質70〜96重量%、導電剤2〜28%、結着剤2〜28重量%の範囲にすることが好ましい。導電剤の量が2重量%未満であると、集電性の欠如により大電流特性が低下する恐れがある。しかしながら、電極活物質の導電性が非常に高い場合、導電剤が不要な場合がある。その場合には上記配合比は結着剤2〜29重量%とするのが好ましい。結着剤の量が2重量%未満であると、活物質含有層と集電体との結着性の欠如によりサイクル性能が低下するおそれがある。一方、高容量化の観点から、導電剤および結着剤の量は各々28重量%以下であることが好ましい。
<負極40>
負極40は、たとえば以下のようにして作製することができる。
まず、負極活物質、たとえばリチウムチタン酸化物に結着剤を添加し、これらを適当な溶媒中に懸濁して懸濁液を得る。結着剤および任意の導電剤としては、正極30の作製に用いることができるものを同様に用いることができる。
次に、このようにして得られた懸濁液を集電体、たとえばアルミニウム箔の両面に塗布する。懸濁液の塗布は、懸濁液が塗布されない部分が集電体に残るように行う。
次に、負極活物質を両面に担持した集電体を乾燥し、その後プレスする。こうすることによって、負極集電タブを含む負極集電体41と、負極集電体41の両面に形成された負極活物質を含む負極活物質層42とを含む負極40を得ることができる。
負極40における負極活物質、導電剤および結着剤の配合比は、正極30における配合比のそれと同様の範囲内で設定することができる。
<セパレータ6>
セパレータ6としては、たとえば多孔質セパレータを用いることができる。多孔質セパレータとしては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、合成樹脂製不織布を挙げることができる。中でも、ポリエチレンあるいはポリプロピレンまたは両者からなる多孔質フィルムは、電池の安全性を向上できるため好ましい。
<非水電解質>
非水電解質としては、非水電解液を用いることができる。非水電解液は、たとえば、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される。また、非水電解液として、リチウムイオンを含有した常温溶融塩も用いることができる。
電解質としては、たとえば、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、ビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO22]などのリチウム塩が挙げられる。電解質は、有機溶媒に対して、0.5〜2mol/Lの範囲で溶解させることが好ましい。
有機溶媒としては、たとえば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ビニレンカーボネート(VC)などの環状カーボネート、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状カーボネート、テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)などの環状エーテル、ジメトキシエタン(DME)などの鎖状エーテル、γ−ブチロラクトン(BL)、アセトニトリル(AN)、スルホラン(SL)等を挙げることができる。これらの有機溶媒は、単独または2種以上の混合物の形態で用いることができる。
常温溶融塩とは、常温において少なくとも一部が液状を呈する塩をいい、常温とは電源が通常作動すると想定される温度範囲をいう。電源が通常作動すると想定される温度範囲とは、上限が120℃程度、場合によっては60℃程度であり、下限は−40℃程度、場合によっては−20℃程度である。
常温溶融塩はリチウム塩と有機物カチオンの組み合わせからなる。リチウム塩としては、リチウム電池に一般的に利用されているような、広い電位窓を有するリチウム塩が用いられる。たとえば、LiBF4、LiPF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22,LiN(C25SO2),LiN(CF3SC(C25SO23)などを挙げられるが、これらの限定されるものではない。これらは、単独で用いても、2種類以上を混合して用いても良い。
リチウム塩の含有量は、0.1〜3.0mol/Lであること、特に、1.0〜2.0mol/Lであることが好ましい。リチウム塩の含有量を0.1mol/L以上にすることによって、電解質の抵抗が小さくなり、大電流・低温放電性能が向上され、3.0mol/L以下にすることによって、電解質の融点が低下して常温で液状を保つことが可能となる。
以上説明した実施形態では、たとえば以下に示すような様々な変形が可能である。
以上では、図1を参照しながら、直列に接続された第1の電池1aおよび第2の電池1bを備えた電池パック1を説明した。しかしながら、実施形態に係る電池パックは、必要に応じて、2つよりも多くの電池を備えることもできる。また、これらの電池の接続状態は、直列には限られず、並列であってもよいし、または直列および並列の任意の組み合わせであってもよい。
また、上で説明したように、電池パック1が備える電池1a(1b)が含む電極群2は、図2および図3に示すようなスタック型構造だけでなく、図4に示すような捲回型構造を有していてもよい。
図4に示す電池1a(1b)の捲回型の電極群2は、正極30と負極40とをその間にセパレータ6を介在させて偏平形状に捲回したものである。正極30は、帯状の正極集電体(図示しない)と、正極集電体の長辺に平行な一端部からなる正極集電タブ(図示しない)と、少なくとも正極集電タブの部分を除いて正極集電体上に形成された正極活物質含有層(図示しない)とを含む。一方、負極40は、帯状の負極集電体(図示しない)と、負極集電体の長辺に平行な一端部からなる負極集電タブ(図示しない)と、少なくとも負極集電タブの部分を除いて負極集電体上に形成された負極活物質含有層(図示しない)とを含む。
このような捲回型の電極群2は、正極30と負極40とをその間にセパレータ7を介在させて偏平形状に捲回したものを、プレスすることによって得ることができる。なお、プレスは熱プレスで行うこともできるし、または加熱をしないプレスによって行うこともできる。また、正極30、負極40およびセパレータ6は、接着性を有する高分子により一体化させてもよい。
正極集電タブおよび負極集電タブは、それぞれ、正極リード3aおよび負極リード4aに接続されている。電極集電タブと電極リードの接続は、たとえば超音波溶接によって行うことができる。
また、以上では、電極群2がラミネートフィルムからなる容器5に収納された電池、すなわちラミネート型セルを備える電池パック1について説明した。しかしながら、実施形態に係る電池パックは、電極群が金属容器内に収容された電池を備えることもできるし、またはこのような電池とラミネート型セルとを組み合わせて備えることもできる。
以上説明した実施形態に係る電池パックは、リードの接合がアルミニウム材同士に依るものなので、接合部における電蝕の発生を長期間抑えることができる。また、電池パックは、室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材同士の接合を含んでいるので、電池パックに振動が加えられた場合、電極リードがその振動を吸収することができる。それゆえに、本実施形態に係る電池パックは、リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができる。
(実施例)
以下に実施例を説明する。
(実施例1)
実施例1では、図1〜図3に示した電池パックと同様の構造を有する電池パックを製造した。すなわち、本例で製造した電池パック1は、第1の電池1aおよび第2の電池1bを備える。
第1の電池1aは、電極群2と、正極リード3aと、負極リード4aと、電極群2が収納されている容器5とを含む。第2の電池1bは、電極群2と、正極リード3bと、負極リード4bと、電極群2が収納されている容器5とを含む。第1の電池1aおよび第2の電池1bの電極群2は、複数の正極30および負極40をセパレータを介在させて交互に積層した、いわゆるスタック型構造を有する。
(第1の電池1aの作製)
以下のようにして、第1の電池1aを作製した。
(正極30の作製)
正極活物質としてリチウムコバルト複合酸化物LiCoO2を用意した。この正極活物質と導電剤と結着剤とを溶媒に加えてスラリーとした。このようにして得られたスラリーを集電体としてのアルミニウム箔の両面に、正極集電タブ33に対応する部分を除いて塗布した。次に、スラリーを塗布した正極集電体31を乾燥し、その後プレスすることによって、正極30を作製した。
このようにして作製した正極30は、正極集電体31と、正極集電体31の両面に担持されかつ正極活物質を含む正極活物質層32とを含んでいた。また、正極集電体31は、表面に正極活物質層32が形成されていない部分を含み、この部分は正極集電タブ33として機能する部分であった。
(負極40の作製)
負極活物質としてスピネル型リチウムチタン酸化物Li4Ti512を用意した。この負極活物質と導電剤と結着剤とを溶媒に加えてスラリーとした。このようにして得られたスラリーを集電体としてのアルミニウム箔の両面に、負極集電タブに対応する部分を除いて塗布した。次に、スラリーを塗布した負極集電体41を乾燥し、その後プレスすることによって、負極40を作製した。
このようにして作製した負極40は、負極集電体41と、負極集電体41の両面に担持され、負極活物質を含む負極活物質層42とを含み、負極集電体41は、表面に負極活物質層42が形成されていない部分を含み、この部分は負極集電タブとして機能する部分であった。
(電極群2の作製)
上記のように作製した複数の正極30および負極40を、間にセパレータ6を介して交互に積層した。セパレータ6には、ポリエチレンを用いた。また、正極30および負極40の積層は、正極集電タブ33と負極集電タブとが互いに反対方向に電極群2から突出するように行った。
(正極リードおよび負極リードの接続)
次に、電極群2の複数の正極30の正極集電体31の正極集電タブ33を、1つにまとめた状態で、超音波溶接により正極リード3aに接続した。
正極リード3aとしては、室温での引張強さが70N/mm2であり、厚さが0.4mmのアルミニウムの板を帯状に裁断したものを用いた。
一方、電極群2の複数の負極40の負極集電体41の負極集電タブを、1つにまとめた状態で、超音波溶接により負極リード4aに接続した。
負極リード4は、室温での引張強さが70N/mm2であり、厚さが0.4mmのアルミニウムの板を帯状に裁断したものを用いた。
(容器5への電極群2の収納)
容器5としては、熱可塑性樹脂層51とアルミニウム箔52と樹脂フィルム53とを積層して一体化した、いわゆるラミネートフィルム5を用いた。
このラミネートフィルム5を2枚用いて、上記の通りに作製した電極群2を覆い、2枚のラミネートフィルム5の周縁部を、一部の未融着部分を残して熱融着した。この際、正極リード3aおよび負極リード4aを、酸変性ポリオレフィンフィルム7と共に2枚のラミネートフィルム5の間に挟んで熱融着し、正極リード3aおよび負極リード4aの一部が容器5の外側に位置するようにした。
(非水電解質の収納)
非水電解質を、容器5の未融着部分を通して容器5内に収納し、これを電極群5に含浸させた。
(第1の電池1aの完成)
非水電解質収納後、容器5の未融着部分を熱融着することにより容器5を封止し、第1の電池1aが得られた。
(第2の電池1bの作製)
第2の電池1bを第1の電池1aと同様の方法で作製した。
(第1の電池1aと第2の電池1bとの接続)
次に、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとを、アルミニウムの溶接により接合した。
この接続は、具体的には以下のようにして行った。
まず、第1の電池1aの負極リード4aの先端部と第2の電池1bの正極リード3bの先端部とを重ね合わせた。次に、電極リード同士が重なり合った部分にレーザー光を当てて、負極リード4aおよび正極リード3bのアルミニウムを溶融させた。その後、放冷することによって、負極リード4aと正極リード3bとが接合して、第1の電池1aと第2の電池1bとが電気的に接続された電池パック1が得られた。
第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの接合部の断面を走査型電子顕微鏡(断面SEM)で観察した。その結果、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの界面を観察することができなかった。これにより、負極リード4aと正極リード3bとがアルミニウムの溶接により直接接合されていることを確認することができた。
(実施例2)
実施例2では、負極リード4aと正極リード3bとの接合を抵抗溶接によって行った以外は、実施例1と同様にして電池パック1を製造した。
(実施例3)
実施例3では、第1の電池1aの正極リード3aおよび負極リード4aならびに第2の電池1bの正極リード3bおよび負極リード4aとして、室温での引張強さが70N/mm2であり、厚さが0.15mmであるアルミニウム板を用いた以外は、実施例1と同様にして電池パック1を製造した。
(比較例1)
比較例1では、第1の電池の正極リードおよび負極リードならびに第2の電池の正極リードおよび負極リードとして、室温での引張強さが120N/mm2であり、厚さが0.4mmであるアルミニウム板を用いた以外は、実施例1と同様にして電池パックを製造した。
(比較例2)
比較例2では、第1の電池の負極リードと第2の電池の正極リードとの接続をかしめによって行った以外は、実施例1と同様にして電池パックを製造した。
具体的には、比較例2では、以下のようにして第1の電池と第2の電池との接続を行った。
まず、比較例2では、第1の電池の負極リードとして、突起部を有するアルミニウム板を用意した。一方、比較例2では、第2の電池の正極リードとして、貫通孔を有するアルミニウム板を用意した。
実施例1と同様にして第1の電池および第2の電池を作製したのち、第1の電池の負極リードの突起部を、第2の電池の正極リードの貫通孔に挿入するように、第2の電池の正極リードを第1の電池の負極リードの上に重ね合わせた。この重ね合わせにより、第1の電池の負極リードの突起は、第2の電池の正極リードの貫通孔を貫通して、その先端が第2の電池の正極リード上に突出した。
次に、第1の電池の負極リードの突起の先端を押しつぶし、第1の電池の負極リードと第2の電池の正極リードとを互いに固定した。
このようにして、第1の電池の負極リードと第2の電池の正極リードとがかしめによって接続された電池パックが得られた。
(比較例3)
比較例3では、第1の電池1aおよび第2の電池1bの電極群2が含む負極40において、負極活物質層42が含む負極活物質として炭素質材料を用い、負極集電体41として銅板を用いたことと、負極リード4aおよび4bとして、室温での引張強さが250N/mm2であり、厚さが0.4mmである銅板を用いたことと、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの接続をニッケル製のバスバー8を介して行ったこととを除いて、実施例1と同様にして図5に示す電池パック1’を製造した。
第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの接続は、バスバー8の一端を第1の電池1aの負極リード4aにレーザー溶接し、バスバー8の他端を第2の電池1bの正極リード3bにレーザー溶接することによって行った。
(測定)
実施例1〜3および比較例1〜3で製造した電池パック1を用意し、所定の充放電を行い、放電容量の50%の充電状態とした。その後、各電池パックに対し、周波数1kHzにおける交流インピーダンスを測定した。
その後、振動耐久試験として、室温環境中で、X方向、Y方向、Z方向にそれぞれ3時間繰り返す条件で、各電池パック1に振動を与え、その後、周波数1kHzにおける交流インピーダンスを測定した。
このような振動耐久試験後、各電池パック1を解体して、第1の電池1aの負極リード4a、第2の電池1bの正極リード3b、および第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの接合状態を観察した。
振動耐久試験前後の交流インピーダンス値および振動耐久試験後の観察結果を表1に示す。なお、表1における交流インピーダンスの値は、実施例1の振動耐久試験前の測定値を100とする相対値で示してある。
Figure 2014049343
表1に示すように、実施例1および2で製造した電池パック1は、振動耐久試験後も交流インピーダンスは殆ど変化しなかった。また、実施例1および2で製造した電池パック1の解体観察結果では、負極リード4aおよび正極リード3bにおいて破断は観察されず、両者の接続の外れも観察されなかった。
実施例3で製造した電池パック1は、振動耐久試験後の交流インピーダンスが、実施例1の振動耐久試験前の測定値の3倍となった。実施例3で製造した電池パック1を解体観察した結果、第1の電池1aの負極リード4aおよび第2の電池1bの正極リード3bの一部破断が観察された。これは、実施例3で製造した電池パック1では、第1の電池1aの負極リード4aおよび第2の電池1bの正極リード3bの厚さが0.1mmと薄かったため、振動耐久試験中に負極リードや正極リードに与えられた応力によって一部が破断したと考えられる。実施例3で製造した電池パック1は、振動耐久試験後、第1の電池1aの負極リード4aおよび第2の電池1bの正極リード3bは完全には破断していなかったため、通電可能であり、インピーダンス測定が可能であった。
一方、実施例3で製造した電池パック1は、振動耐久試験を施しても、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの接合状態には変化がなかった。
比較例1で製造した電池パックは、振動耐久試験後の交流インピーダンスが無限大(測定不可)となった。比較例1で製造した電池パックを解体観察した結果、負極リードおよび正極リードの破断が見られた。比較例1では、正極リードと負極リードとに、室温での引張強さが120N/mm2、すなわち100N/mm2より大きいアルミニウム板を用いた。このような材料は、電池パックに与えられる応力を十分に吸収できないため、この応力によって破断しやすい。このため、振動耐久試験中に負極リードや正極リードに与えられた応力によって破断したと考えられる。
一方、比較例1で製造した電池パックは、振動耐久試験を施しても、第1の電池の負極リードと第2の電池の正極リードとの接合状態に変化がなかった。
比較例2で製造した電池パックは、振動耐久試験後の交流インピーダンスが無限大(測定不可)となった。比較例2で製造した電池パックを解体観察した結果、負極リードにも正極リードにも破断は見られなかった。一方、比較例2で製造した電池パックを解体観察した結果、第1の電池の負極リードと第2の電池の正極リードとのかしめ接合が外れていたことが分かった。
比較例3で製造した電池パック1’は、振動耐久試験前後での交流インピーダンスの変化は小さかった。また、比較例3で製造した電池パック1’の解体観察結果では、負極リード4aおよび正極リード3bにおいて破断は観察されず、両者の接続の外れも観察されなかった。
しかしながら、比較例3で製造した電池パック1’は、第1の電池1aと第2の電池1bとを、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとの間にバスバー8を介して接続しているため、振動試験前の交流インピーダンスの値が実施例1で製造した電池パック1のそれの1.3倍であった。比較例3で製造した電池パック1’の交流インピーダンスの値が高いのは、バスバー8自体の抵抗の分抵抗が増加したほか、レーザー溶接した箇所が2つ存在する、すなわち第1の電池1aの負極リード4aとバスバー8との間およびバスバー8と第2の電池1bの正極リード3bとの間にレーザー溶接した箇所があることによる、溶接箇所の抵抗の増加が原因であると考えられる。
このように、実施例1〜3によると、電極リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができ、それゆえに電池間の接続の観点で信頼性の高い電池パックを製造することができる。また、実施例1〜3で製造した電池パック1は、第1の電池1aの負極リード4aと第2の電池1bの正極リード3bとが共にアルミニウム板であるため、これらの接合における電蝕の発生を長期間抑えることができる。
さらに、実施例1および2によると、振動が加えられても、第1の電池1aの負極リード4aおよびこれに接合する第2の電池1bの正極リード3bが破断することを抑えることができ、それゆえに電池間の接続の信頼性がより高い電池パックを製造することができる。
すなわち、以上に説明した少なくとも一つの実施形態及び実施例に係る電池の製造方法によれば、電極リード同士の接合部における電蝕の発生を長期間抑えることができ、電極リード同士の接合が振動によって外れることを抑えることができ、それゆえに電池間の接続の観点で信頼性の高い電池パックを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1’…電池パック、1a…第1の電池、1b…第2の電池、2…電極群、3a
3b…正極リード、30…正極、31…正極集電体、32…正極活物質層、33…正極集電タブ、4a、4b…負極リード、40…負極、41…負極集電体、42…負極活物質層、5…容器、51…熱可塑性樹脂層、52…金属層、53…樹脂層、6…セパレータ、7…絶縁フィルム、8…バスバー。

Claims (3)

  1. 正極および負極を含む電極群と、
    室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む、前記正極に電気的に接続された正極リードと、
    室温での引張強さが100N/mm2以下であるアルミニウム材を含む、前記負極に電気的に接続された負極リードと
    を含む2つ以上の電池を備え、
    前記2つ以上の電池は、前記正極リードと前記負極リードとの間、前記正極リード間または前記負極リード間がアルミニウムの溶接により直接接合されることにより、電気的に接続されていることを特徴とする電池パック。
  2. 前記アルミニウムの溶接がレーザー溶接または抵抗溶接により行われていることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記正極リードおよび前記負極リードの厚さが0.2mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の電池パック。
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