JP2014048533A - 撮像機器および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな装置構成で撮像素子とレンズ支持体との間の位置関係を変化させることができる撮像機器を提供すること。
【解決手段】実施形態の撮像機器は、光学レンズを固定するレンズ支持体と、前記レンズ支持体を固定する基板と、前記光学レンズと前記基板との間に配置された撮像素子と、前記撮像素子と前記撮像素子以外の部材とに接続された弾性体と、を備えている。そして、前記基板は、前記撮像素子との間でローレンツ力を発生させるローレンツ力発生部を有している。さらに、前記基板は、前記ローレンツ力を調整することによって、前記撮像素子が所望の光学的特性となる位置に前記撮像素子を移動させる。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、撮像機器および電子機器に関する。
近年、携帯電子機器に内蔵されているカメラ(撮像機器)を高画質化するために、カメラに搭載する撮像素子の高画素化が進んでいる。携帯電子機器に内蔵されている撮像機器は、撮像した画像の画質を向上させるためにオートフォーカス機能を具備している場合がある。オートフォーカスは、電動アクチュエータが撮像機器内部の光学系を光軸方向に電動で移動させることによって行われている。
従来の電動アクチュエータ機構では、例えば、複数枚のレンズを保持するホルダの周囲にマグネットが配置されるとともに、ホルダを支持する支持体がコイルを備えている。またホルダがバネによって接続されている。そして、コイルに電流が流されることにより、コイルとマグネットとの間に働くローレンツ力とバネの弾性力との釣り合いが調整される。これにより、ホルダの光軸方向の位置が制御され、電動アクチュエータが実現されている。
ところで、撮像機器では、撮像素子の画素の高密度化に伴って画素間隔が縮小されているので、レンズに求められる解像力が上昇している。このため、レンズ枚数が従来の3枚から4枚以上へと増加している。レンズ枚数が増加すると、レンズを含めたホルダの重量が増加するので、電動アクチュエータ用のコイルやマグネットが大型化および厚型化し、消費電力が増加する。
ところが、携帯電子機器を小型化および薄型化するために、撮像機器を小型化および薄型化する要求が高まっている。このため、オートフォーカス用電動アクチュエータを小型化および薄型化することが望まれている。
特開2007−248844号公報
本発明が解決しようとする課題は、小さな装置構成で撮像素子とレンズ支持体との間の位置関係を変化させることができる撮像機器および電子機器を提供することである。
実施形態によれば、撮像機器が提供される。前記撮像機器は、光学レンズを固定するレンズ支持体と、前記レンズ支持体を固定する基板と、前記光学レンズと前記基板との間で前記基板に対して対向配置された撮像素子と、一方の端部が前記撮像素子に接続されるとともに他方の端部が前記撮像素子以外の部材に接続された弾性体と、を備えている。そして、前記基板は、前記撮像素子との間でローレンツ力を発生させる第1のローレンツ力発生部を有し、前記撮像素子は、前記基板との間で前記ローレンツ力を発生させる第2のローレンツ力発生部を有している。さらに、前記レンズに対する前記撮像素子の光学的特性を所望の特性に変化させる際には、前記基板が、前記光学レンズに対する前記撮像素子の位置を前記所望の特性に応じた位置に移動させ、かつ当該位置で前記ローレンツ力と前記弾性体の弾性力とが釣り合うよう、前記ローレンツ力を調整する。
第1の実施形態に係る撮像機器の外観構成を示す図。 第1の実施形態に係る撮像機器を備えた電子機器の外観構成を示す図。 第1の実施形態に係る撮像機器の断面構成を示す図。 PCB基板が備える第1の実施形態に係る基板チップの上面図。 撮像素子が備える第1の実施形態に係る基板層の上面図。 PCB基板が備える第2の実施形態に係る基板チップの上面図。 撮像素子が備える第3の実施形態に係る基板層の上面図。 第4の実施形態に係る撮像機器の断面構成を示す図。 第4の実施形態に係るPCB基板の上面図。 PCB基板が備える第5の実施形態に係る基板チップの上面図。 撮像素子が備える第5の実施形態に係る基板層の上面図。
以下に図面を参照して、実施形態に係る撮像機器および電子機器を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、実施形態で用いる用語の定義について説明する。本実施形態における「光軸方向」は、光学レンズに入射する被写体からの光の中心軸に平行な方向(光学部材と被写体とを結ぶ線分と平行な方向)を意味している。また、本実施形態では、各構成要素の構造を説明する際に、被写体に近い面および部分を「物体側」の面および部分などと記載し、かつ物体側の反対に位置する面および部分を「像面側」の面および部分などと記載する。
(第1の実施形態)
図1−1は、第1の実施形態に係る撮像機器の外観構成を示す図である。図1−1では、撮像機器101の外観構成を斜視図(立体図)で示している。撮像機器101には、光軸方向の+Z側である物体側から−Z側である像面側に向かって順番に、撮像機器101を覆いレンズ31を保持する支持体16と、PCB(Printed Circuit Board)基板2Xと、が配置されている。
本実施形態の支持体16は、レンズ(光学レンズ)31および他のレンズ(後述するレンズ32〜34)を保持するとともに、PCB基板2Xに固定されている。PCB基板2Xには、後述する撮像素子を移動させるためのコイルなどが配置されている。
図1−2は、第1の実施形態に係る撮像機器を備えた電子機器の外観構成を示す図である。図1−2では、電子機器の一例である携帯電話201の外観構成を斜視図(立体図)で示している。図1−2に示すように携帯電話201は、撮像機器101を備えている。なお、電子機器は、携帯電話201に限らず、PDA(Personal Digital Assistant)やPHSなどの他の機器であってもよい。
図2は、第1の実施形態に係る撮像機器の断面構成を示す図である。図2では、光軸方向に平行な平面で切断した場合の撮像機器101の断面図を示している。撮像機器101は、レンズ31〜34と、支持体16と、撮像素子と、PCB基板2Xと、板バネ13Xと、ストッパ15と、を備えている。
撮像素子は、レンズ31〜34を介して入射する被写体からの光を検出して画像データを生成する素子である。撮像素子は、赤外線カットフィルタ5と、フォトディテクタ層6と、基板層7Xと、コイル群8Bと、を有している。
撮像素子は、裏面照射型の撮像素子である。撮像素子は、レンズ31〜34よりも像面側であって、且つPCB基板2Xよりも物体側に配置されている。換言すると、撮像素子は、レンズ31〜34とPCB基板2Xとの間に配置されている。
撮像素子は、フォトディテクタ層6と、フォトディテクタ層6とは別個に製造された基板層7Xと、が張り合わされて形成されている。撮像素子は、フォトディテクタ層6が物体側となり、基板層7Xが像面側となるよう配置されている。また、基板層7Xには、貫通シリコンビア(TSV)14が設けられており、後述するデータ送信用変調回路18Bなどの回路とフォトディテクタ層6とが貫通シリコンビア14を介して接続されている。
また、撮像素子の物体側(フォトディテクタ層6よりも物体側)には赤外線カットフィルタ5が固定されている。また、撮像素子の像面側にはコイル群8Bが形成されている。換言すると、撮像素子には、物体側から像面側に向かって順番に、赤外線カットフィルタ5、フォトディテクタ層6、基板層7X、コイル群8Bが配置されている。
PCB基板2Xは、撮像素子を制御する基板である。PCB基板2Xは、撮像素子の位置を制御するとともに撮像素子に画像データを生成させる。PCB基板2Xは、コイル群8Aと、基板チップ1Xと、ハンダパッド11と、ハンダボール12と、を有している。
PCB基板2Xのうち、基板チップ1Xの物体側の面にはコイル群8Aが形成されている。このように、コイル群8Aは、像面側の面でPCB基板2Xに固定されている。PCB基板2Xは、像面側の面にハンダパッド11とハンダボール12とを備えており、電子機器の基板などにハンダ付けによって固定される。PCB基板2Xの物体側の外周部は、支持体16の底部によって固定されている。
支持体16には、物体側から像面側に向かって順番に、レンズ31、レンズ32、レンズ33、レンズ34、ストッパ15が固定されている。ストッパ15は、撮像素子がレンズ34に接触することを防止する。
板バネ13Xは、撮像素子の基板層7Xと、PCB基板2Xの基板チップ1Xと、を接続している。撮像素子の対角長は、例えば4.86mmであり、レンズ31の物体面の光軸中心とレンズ34の像面側の光軸中心の距離は、例えば3.601mmである。また、レンズ34の像面側の光軸中心から赤外線カットフィルタ5の表面までの距離は、無限遠撮影時に例えば0.634mmとなり、100mmの近距離撮影時に例えば0.771mmとなる。
本実施形態では、オートフォーカス機能を用いて画像を撮像する際に、支持体16、レンズ31〜34およびPCB基板2Xは、移動させず、PCB基板2Xに対して撮像素子を移動させる。このとき、撮像素子とPCB基板2Xとの間で、ローレンツ力と板バネ13Xの弾性力との釣り合いが調整されることによって、撮像素子とPCB基板2Xとの間の距離が制御される。
例えば、板バネ13Xによって撮像素子がPCB基板2Xから押し上げられるとともに、ローレンツ力によって撮像素子がPCB基板2X側に引っ張られることにより、PCB基板2X(レンズ31〜34)に対する撮像素子の位置が制御される。
なお、板バネ13Xによって撮像素子をPCB基板2X側に引っ張るとともに、ローレンツ力によって撮像素子をPCB基板2Xから押し上げることにより、PCB基板2X(レンズ31〜34)に対する撮像素子の位置を制御してもよい。
撮像機器101が被写体の画像を撮像する際には、レンズ31〜34に対する撮像素子の位置が必要に応じて移動させられる。撮像素子の位置(高さ)が移動することにより、レンズ31〜34に対する撮像素子の光学的特性(フォーカスなど)が撮像素子の位置に応じた特性に変化する。具体的には、レンズ31〜34に対する撮像素子の光学的特性を所望の特性に変化させる際には、撮像素子の位置が所望の光学的特性に応じた位置に移動し、かつ当該位置でローレンツ力と板バネ13Xの弾性力とが釣り合うよう、ローレンツ力が調整される。撮像素子の位置は、PCB基板2Xがローレンツ力を調整することによって制御される。本実施形態では、撮像素子がレンズ34とPCB基板2Xとの間を光軸に対して平行移動することで、撮像素子に像を合焦させる。
被写体からの光が撮像機器101の物体側からレンズ31〜34に入射すると、入射した光は、レンズ31〜34によって結像される。そして、結像された光が撮像素子のフォトディテクタ層6に到達すると、フォトディテクタ層6において結像された光が、基板層7Xで電気信号に変換される。この電気信号が被写体の画像データに対応している。電気信号は、基板層7XからPCB基板2Xに送られる。
図3は、PCB基板が備える第1の実施形態に係る基板チップの上面図であり、図4は、撮像素子が備える第1の実施形態に係る基板層の上面図である。図3では、PCB基板2Xを物体側から見た場合の図として、基板チップ1Xの一例である基板チップ1Pの上面を示している。また、図4では、撮像素子を像面側から見た場合の図として、基板層7Xの一例である基板層7Pの底面を示している。換言すると、撮像機器101を物体側から見た場合の撮像素子が図4であり、撮像機器101を物体側から見た場合のPCB基板7Pが図3である。撮像機器101内では、図3の基板チップ1Pと図4の基板層7Pとが対向するよう配置されている。
図3に示すように、基板チップ1Pの物体側の主面には、データ送信用コイル19Aと、データ受信用コイル20Aと、電力用コイル21Aと、アクチュエータコイル17Aと、データ送信用変調回路18Aと、データ受信用復調回路22Aと、電力用変調回路23と、アクチュエータコイル駆動回路24Aと、が形成されている。
なお、基板チップ1P上のデータ送信用コイル19A、データ受信用コイル20A、電力用コイル21Aおよびアクチュエータコイル17Aがコイル群8Aに対応している。コイル群8Aは、例えば半導体プロセスによって基板チップ1P上に形成される。
電力用コイル21Aは、例えば、基板チップ1Pの中央部に配置され、電力用コイル21A以外のコイルや回路は、基板チップ1Pの外周部近傍に配置されている。例えば、電力用コイル21Aは、基板チップ1Pの中心と電力用コイル21Aの中心とが同じ位置になるよう配置されている。
また、基板チップ1Pには、2つのデータ送信用コイル19Aが、基板チップ1Pの上面内で電力用コイル21Aを挟むようにして配置されている。具体的には、基板チップ1Pの中心を対象点として2つのデータ送信用コイル19Aが点対称に配置されている。2つのデータ送信用コイル19Aは、コイルの巻き方向が逆方向であってもよいし、同じ方向であってもよい。
また、基板チップ1Pには、2つのデータ受信用コイル20Aが、基板チップ1Pの上面内で電力用コイル21Aを挟むようにして配置されている。具体的には、基板チップ1Pの中心を対象点として2つのデータ受信用コイル20Aが点対称に配置されている。2つのデータ受信用コイル20Aは、コイルの巻き方向が逆方向であってもよいし、同じ方向であってもよい。
また、基板チップ1Pには、基板チップ1Pの中心を対象点として4つのアクチュエータコイル17Aが90度回転対称に配置されている。例えば、4つのアクチュエータコイル17Aは、基板チップ1Pの4隅みに配置されている。4つのアクチュエータコイル17Aは、コイルの巻き方向が全て同じ方向あってもよいし、少なくとも1つは逆方向であってもよい。
また、データ送信用変調回路18Aは、例えば、データ送信用コイル19Aの近傍に配置されている。また、データ受信用復調回路22Aは、例えば、データ受信用コイル20Aの近傍に配置されている。
また、電力用変調回路23は、例えば、電力用コイル21Aの近傍に配置されている。また、アクチュエータコイル駆動回路24Aは、例えば、アクチュエータコイル17Aの近傍に配置されている。
図4に示すように、基板層7Pの像面側の主面には、データ送信用コイル19Bと、データ受信用コイル20Bと、電力用コイル21Bと、アクチュエータコイル17Bと、データ送信用変調回路18Bと、データ受信用復調回路22Bと、電力用復調回路25と、アクチュエータコイル駆動回路24Bと、が形成されている。
なお、基板層7P上のデータ送信用コイル19B、データ受信用コイル20B、電力用コイル21Bおよびアクチュエータコイル17Bがコイル群8Bに対応している。コイル群8Bは、例えば半導体プロセスによって基板層7上に形成される。
電力用コイル21Bは、例えば、基板層7Pの中央部に配置され、電力用コイル21B以外のコイルや回路は、基板層7Pの外周部近傍に配置されている。例えば、電力用コイル21Bは、基板層7Pの中心と電力用コイル21Bの中心とが同じ位置になるよう配置されている。
また、基板層7Pには、2つのデータ送信用コイル19Bが、基板層7Pの底面内で電力用コイル21Bを挟むようにして配置されている。具体的には、基板層7Pの中心を対象点として2つのデータ送信用コイル19Bが点対称に配置されている。2つのデータ送信用コイル19Bは、コイルの巻き方向が逆方向であってもよいし、同じ方向であってもよい。
また、基板層7Pには、2つのデータ受信用コイル20Bが、基板層7Pの底面内で電力用コイル21Bを挟むようにして配置されている。具体的には、基板層7Pの中心を対象点として2つのデータ受信用コイル20Bが点対称に配置されている。2つのデータ受信用コイル20Bは、コイルの巻き方向が逆方向であってもよいし、同じ方向であってもよい。また、基板層7Pには、4つのアクチュエータコイル17Bが、基板層7Pの4隅みに配置されている。
また、データ送信用変調回路18Bは、例えば、データ送信用コイル19Bの近傍に配置されている。また、データ受信用復調回路22Bは、例えば、データ受信用コイル20Bの近傍に配置されている。
また、電力用復調回路25は、例えば、電力用コイル21Bの近傍に配置されている。また、アクチュエータコイル駆動回路24Bは、例えば、アクチュエータコイル17Bの近傍に配置されている。
ここで、基板チップ1P内に配置されるコイル群8Aと、基板層7Pに配置されるコイル群8Bと、の位置関係の一例について説明する。データ送信用コイル19Aとデータ受信用コイル20Bとは、互いに対向するよう配置される。また、データ受信用コイル20Aとデータ送信用コイル19Bは、互いに対向するよう配置される。また、アクチュエータコイル17Aとアクチュエータコイル17Bとは、互いに対向するよう配置される。
なお、基板チップ1P上に配置されるコイルや回路は、図3に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。また、基板層7Pに配置されるコイルや回路は、図4に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。
データ送信用コイル19Aは、対向配置された基板層7Pのデータ受信用コイル20Bに電磁誘導によってデータを送信するコイルである。データ受信用コイル20Aは、基板層7Pのデータ送信用コイル19Bから電磁誘導によってデータを受信するコイルである。
電力用コイル21Aは、電力用コイル21Bとの間で電磁誘導によって電力の伝送を行なうコイルである。アクチュエータコイル17Aは、電流が流されることにより、対向配置されたアクチュエータコイル17Bとの間でローレンツ力を発生させるコイルである。
データ送信用変調回路18Aは、基板層7P側に送信するデータにクロックを重畳したうえで、高周波に変調して信号を作り、データ送信用コイル19Aに流す。基板層7P側に送信するデータは、例えば基板層7Pを制御する情報などを含んでいる。データ受信用復調回路22Aは、データ受信用コイル20Aが受信した信号を復調することによって、基板層7P側から送られてくる信号を、データとクロックとに分解する。基板層7P側から送られてくる信号は、例えば画像データなどである。
電力用変調回路23は、電力を直流から交流に変調して電力用コイル21Aに流す回路である。また、電力用変調回路23は、基板チップ1Pと基板層7Pとの間の距離の変化によって変わる電力伝送効率を補うための制御を行う。アクチュエータコイル駆動回路24Aは、アクチュエータコイル17Aに流す電流を調整する回路である。
データ送信用コイル19Bは、対向配置された基板チップ1Pのデータ受信用コイル20Aに電磁誘導によってデータを送信するコイルである。データ受信用コイル20Bは、基板チップ1Pのデータ送信用コイル19Aから電磁誘導によってデータを受信するコイルである。
電力用コイル21Bは、電力用コイル21Aとの間で電磁誘導によって電力の伝送を行なうコイルである。アクチュエータコイル17Bは、電流が流されることにより、対向配置されたアクチュエータコイル17Aとの間でローレンツ力を発生させるコイルである。
データ送信用変調回路18Bは、基板チップ1P側に送信するデータにクロックを重畳したうえで、高周波に変調して信号を作り、データ送信用コイル19Bに流す。データ受信用復調回路22Bは、データ受信用コイル20Bが受信した高周波変調信号を復調することによって、データとクロックとに分離する。
電力用復調回路25は、電力用コイル21Bが受信した電力を交流から直流に復調する回路である。アクチュエータコイル駆動回路24Bは、アクチュエータコイル17Bに流す電流を調整する回路である。
基板チップ1Pでは、電力が電力用変調回路23によって直流から交流に変調されて電力用コイル21Aに流される。これにより、電力用コイル21Aに対向するよう配置されている電力用コイル21Bと電力用コイル21Aとの間で電磁誘導によって電力の伝送(無線給電)が行われる。
また、オートフォーカス機能を用いて画像を撮像する際には、撮像素子とPCB基板2Xとの間で、ローレンツ力と板バネ13Xの弾性力との釣り合いが調整されることによって、撮像素子とPCB基板2Xとの間の距離が制御される。
具体的には、アクチュエータコイル17Aに流す電流と、アクチュエータコイル17Bに流す電流と、が調整されることにより、アクチュエータコイル17A,17B間に働くローレンツ力が調整される。これにより、ローレンツ力と、板バネ13Xの弾性力と、の差に応じた位置に撮像素子が移動するとともに、ローレンツ力と弾性力とが釣り合う。このように釣り合う位置が制御されることにより、撮像素子の基板層7Pとレンズ34との間の距離が、例えば0.634mm〜0.771mmまでの間で調整される。このようにして、撮像素子の光軸方向の位置が制御され、電動アクチュエータが実現される。
なお、基板チップ1P上に配置する各コイルの数や基板層7P上に配置する各コイルの数は、いくつずつであってもよい。例えば、基板チップ1P上に3つ以下または5つ以上のアクチュエータコイル17Aを配置してもよい。また、基板チップ1P上に3つ以上のデータ送信用コイル19Aと、3つ以上のデータ受信用コイル20Aと、を配置してもよい。また、コイル群8A,8B内の各コイルは、何れの形状であってもよい。
また、本実施形態では、撮像素子の像面側を板バネ13Xによって接続する場合について説明したが、撮像素子の物体側を板バネ13Xによって接続してもよい。この場合、撮像素子の物体側が、板バネ13Xによって支持体16などに接続される。なお、撮像素子の物体側を支持体16以外の部材に接続してもよい。また、撮像素子の物体側を板バネ13Xによって接続する場合、ストッパ15は、撮像素子の像面側に設けておく。また、板バネ13Xの代わりに他の弾性体(ゴムなど)を用いてもよい。また、PCB基板2Xの代わりに他の基板(半導体基板など)を用いてもよい。
本実施形態では、アクチュエータコイル17A,17Bは、それぞれ光軸に直行する面内に複数個ずつ搭載されている。これらのアクチュエータコイル17A,17Bの組を組毎に個別制御することで、撮像素子の傾きを制御することができる。
すなわち、撮像機器101が、複数組のアクチュエータコイル17A,17Bを有している場合、各アクチュエータコイル17A,17Bの組に異なる駆動力(ローレンツ力)を与えてもよい。アクチュエータコイル17A,17Bの組毎にローレンツ力の大小を調整することで、撮像素子をレンズ31〜34に対して斜めにすることができる。これにより、製造時のレンズ31〜34や支持体16の不良に起因する像面の傾きを補正することができ、撮像素子に像を正しく合焦させることが可能となる。
また、板バネ13Xの弾性力が最大になる位置に撮像素子を移動させた後、アクチュエータコイル17A,17Bが発生させるローレンツ力を急激に変化させることにより、撮像素子の光軸方向の位置を急速に変位させてもよい。これにより、撮像素子の表面上に付着したダストを除去することが可能となる。
また、PCB基板2Xは、撮像された画像のコントラストに基づいて、撮像素子の光軸方向の位置を制御してもよい。この場合、PCB基板2Xは、撮像素子の光軸方向の位置を変位させながら撮像機器101によって撮像される画像を連続的に取得する。そして、PCB基板2Xは、撮像された画像のコントラストが最大になる位置を撮像素子の光軸方向の位置に決定することによって、オートフォーカスを実現する。
また、データ送信用コイル19A、データ受信用コイル20A、電力用コイル21A、アクチュエータコイル17A、データ送信用変調回路18A、データ受信用復調回路22A、電力用変調回路23およびアクチュエータコイル駆動回路24Aの少なくとも1つを基板チップ1Pの物体側以外の位置に配置してもよい。
また、データ送信用コイル19B、データ受信用コイル20B、電力用コイル21B、アクチュエータコイル17B、データ送信用変調回路18B、データ受信用復調回路22B、電力用復調回路25およびアクチュエータコイル駆動回路24Bの少なくとも1つを基板層7Pの像面側以外の位置に配置してもよい。
このように第1の実施形態によれば、レンズ31〜34の位置を固定したうえで撮像素子の位置を移動させているので、小さな装置構成で撮像素子と支持体16との間の位置関係を変化させることが可能となる。
また、データや電力などを伝送するコイル間を対向配置しているので、データや電力などを効率良く伝送することが可能となる。また、レンズ31〜34よりも軽量な撮像素子を移動させるので高速かつ低消費電力でオートフォーカス機能を実現できる。
(第2の実施形態)
つぎに、図5を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、アクチュエータコイル17Aの代わりに磁石を配置することによって、撮像素子を移動させる。
なお、本実施形態における撮像素子は、第1の実施形態の撮像素子と同様の構成を有しているのでその説明を省略する。また、本実施形態における電力の伝送方法、データ送受信方法は第1の実施形態と同様なので、その説明を省略する。
図5は、PCB基板が備える第2の実施形態に係る基板チップの上面図である。図5では、PCB基板2Xを物体側から見た場合の図として、基板チップ1Xの一例である基板チップ1Qの上面を示している。図5の各構成要素のうち図3の基板チップ1Pと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図5に示すように、基板チップ1Qの物体側の主面には、データ送信用コイル19Aと、データ受信用コイル20Aと、電力用コイル21Aと、磁石26Aと、データ送信用変調回路18Aと、データ受信用復調回路22Aと、電力用変調回路23と、が形成されている。
磁石26Aは、図3のアクチュエータコイル17Aと略同じ位置に配置されている。具体的には、基板チップ1Qには、4つの磁石26Aが、基板チップ1Qの4隅みに配置されている。
オートフォーカス機能を用いて画像を撮像する際には、撮像素子とPCB基板2Xとの間で、ローレンツ力と板バネ13Xの弾性力との釣り合いが調整されることによって、撮像素子とPCB基板2Xとの間の距離が制御される。
具体的には、アクチュエータコイル17Bに流す電流が調整されることにより、磁石26Aとアクチュエータコイル17Bとの間に働くローレンツ力が調整される。これにより、ローレンツ力と、板バネ13Xの弾性力と、の差に応じた位置に撮像素子が移動するとともに、ローレンツ力と弾性力とが釣り合う。このように釣り合う位置が制御されることにより、撮像素子の基板層7Pとレンズ34との間の距離が、例えば0.634mm〜0.771mmまでの間で調整される。このようにして、撮像素子の光軸方向の位置が制御され、ムービングコイル方式の電動アクチュエータが実現される。
本実施形態では、磁石26Aとアクチュエータコイル17Bは、それぞれ光軸に直行する面内に複数個ずつ搭載されている。これらの磁石26Aとアクチュエータコイル17Bとの組毎に制御することで、撮像素子の傾きを制御することができる。
なお、基板チップ1Q上に配置する各コイルおよび磁石26Aの数は、いくつずつであってもよい。例えば、基板チップ1Q上に3つ以下または5つ以上の磁石26Aを配置してもよい。また、基板チップ1Q上に配置されるコイルや回路は、図5に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。また、基板チップ1Q上には、磁石26Aとアクチュエータコイル17Aとを混在させてもよい。
このように、第2の実施形態によれば、磁石26Aおよびアクチュエータコイル17Bを用いて、撮像素子の位置を制御するので、撮像素子の重量増加を抑えつつ、モジュール全体での消費電力を抑えることが可能となる。
(第3の実施形態)
つぎに、図6を用いて本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、アクチュエータコイル17Bの代わりに磁石を配置することによって、磁石とアクチュエータコイル17Aとの間に働くローレンツ力を用いて撮像素子を移動させる。
なお、本実施形態における基板チップ1Pは、第1の実施形態の基板チップ1Pと同様の構成を有しているのでその説明を省略する。また、本実施形態における電力の伝送方法、データ送受信方法は第1の実施形態と同様なので、その説明を省略する。
図6は、撮像素子が備える第3の実施形態に係る基板層の上面図である。図6では、撮像素子を像面側から見た場合の図として、基板層7Xの一例である基板層7Qの底面を示している。図6の各構成要素のうち図4の基板層7Pと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図6に示すように、基板層7Qの像面側の主面には、データ送信用コイル19Bと、データ受信用コイル20Bと、電力用コイル21Bと、磁石26Bと、データ送信用変調回路18Bと、データ受信用復調回路22Bと、電力用復調回路25と、が形成されている。
磁石26Bは、図4のアクチュエータコイル17Bと略同じ位置に配置されている。具体的には、基板層7Qには、4つの磁石26Bが、基板層7Qの4隅みに配置されている。
オートフォーカス機能を用いて画像を撮像する際には、撮像素子とPCB基板2Xとの間で、ローレンツ力と板バネ13Xの弾性力との釣り合いが調整されることによって、撮像素子とPCB基板2Xとの間の距離が制御される。
具体的には、アクチュエータコイル17Aに流す電流が調整されることにより、磁石26Bとアクチュエータコイル17Aとの間に働くローレンツ力が調整される。これにより、ローレンツ力と、板バネ13Xの弾性力と、の差に応じた位置に撮像素子が移動するとともに、ローレンツ力と弾性力とが釣り合う。このように釣り合う位置が制御されることにより、撮像素子の基板層7Qとレンズ34との間の距離が、例えば0.634mm〜0.771mmまでの間で調整される。このようにして、撮像素子の光軸方向の位置が制御され、ムービングマグネット方式の電動アクチュエータが実現される。
本実施形態では、磁石26Bとアクチュエータコイル17Aは、それぞれ光軸に直行する面内に複数個ずつ搭載されている。これらの磁石26Bとアクチュエータコイル17Aとの組毎に制御することで、撮像素子の傾きを制御することができる。
なお、基板層7Q上に配置する各コイルおよび磁石26Bの数は、いくつずつであってもよい。例えば、基板層7Q上に3つ以下または5つ以上の磁石26Bを配置してもよい。また、基板層7Qに配置されるコイルや回路は、図6に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。また、基板層7Q上には、磁石26Bとアクチュエータコイル17Bとを混在させてもよい。
このように、第3の実施形態によれば、磁石26Bおよびアクチュエータコイル17Aを用いて、撮像素子の位置を制御するので、撮像素子の重量増加を抑えつつ、モジュール全体での消費電力を抑えることが可能となる。
(第4の実施形態)
つぎに、図7および図8を用いて本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、PCB基板上にコイル群を形成しておく。
図7は、第4の実施形態に係る撮像機器の断面構成を示す図である。図7では、光軸方向に平行な平面で切断した場合の撮像機器102の断面図を示している。図7の各構成要素のうち図2の撮像機器101と同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
撮像機器102は、レンズ31〜34と、支持体16と、撮像素子と、PCB基板2Yと、板バネ13Yと、ストッパ15と、を備えている。PCB基板2Yは、コイル群8Cと、基板チップ1Yと、ハンダパッド11と、ハンダボール12と、を有している。本実施形態のPCB基板2Y上には、コイル群8Cと、基板チップ1Yと、が形成されている。また、本実施形態の板バネ13Yは、撮像素子の基板層7Yと、PCB基板2Yと、を接続している。
コイル群8Cは、コイル群8Aと同様の機能を有している。PCB基板2Y上には、コイル群8Cとして、データ送信用コイル19A、データ受信用コイル20A、電力用コイル21Aおよびアクチュエータコイル17Aが配置されている。コイル群8Cは、例えば半導体プロセスによってPCB基板2Y上に形成される。
また、本実施形態の撮像素子は、赤外線カットフィルタ5と、フォトディテクタ層6と、基板層7Yと、コイル群8Dと、を有している。基板層7Yは、基板層7Xと同様の機能を有しており、基板層7Xとはコイルおよび回路の配置位置が異なっている。
コイル群8Dは、コイル群8Bと同様の機能を有している。基板層7Y上には、コイル群8Dとして、データ送信用コイル19B、データ受信用コイル20B、電力用コイル21Bおよびアクチュエータコイル17Bが配置されている。コイル群8Dは、例えば半導体プロセスによって基板層7Y上に形成される。
図8は、第4の実施形態に係るPCB基板の上面図である。図8では、PCB基板2Yを物体側から見た場合の図を示している。図8の各構成要素のうち図3のPCB基板2Xと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図8に示すように、PCB基板2Yの物体側の主面には、データ送信用コイル19Aと、データ受信用コイル20Aと、電力用コイル21Aと、アクチュエータコイル17Aと、基板チップ1Yと、が形成されている。そして、基板チップ1Y内にデータ送信用変調回路18Aと、データ受信用復調回路22Aと、電力用変調回路23と、アクチュエータコイル駆動回路24Aと、が形成されている(図8では図示せず)。
撮像機器102内では、PCB基板2Yと撮像素子の基板層7Yとが対向するよう配置されている。ここで、PCB基板2Y上に配置されるコイル群8Cと、基板層7Yに配置されるコイル群8Dと、の位置関係の一例について説明する。撮像機器101と同様に、撮像機器102では、データ送信用コイル19Aとデータ受信用コイル20Bとが対向し、データ受信用コイル20Aとデータ送信用コイル19Bとが対向するよう、データ受信用コイル20A,20Bおよびデータ送信用コイル19A,19Bは配置される。また、アクチュエータコイル17Aとアクチュエータコイル17Bとは、互いに対向するよう配置される。なお、PCB基板2Y上に配置されるコイルや回路は、図8に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。
PCB基板2Yの配線層は基板チップ1Yの配線層よりも厚い。このため、コイル群8C内の各コイルには、コイル群8A内の各コイルよりも多くの電流を流すことができる。
このように、第4の実施形態によれば、PCB基板2Y上にコイル群8Cを形成しているので、コイル群8Cに流すことのできる電力を大きくすることが可能となる。したがって、電力送信効率が向上するとともに、アクチュエータ駆動能力が向上し、さらに基板チップ1Yのチップサイズを縮小することが可能となる。
(第5の実施形態)
つぎに、図9および図10を用いて本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態では、巻き線を反転させたコイルを、基板チップや基板層のコイル群に適用する。なお、以下では、第5の実施形態に係る基板チップおよび基板層を備えた撮像機器を撮像機器102(図示せず)として説明する。
図9は、PCB基板が備える第5の実施形態に係る基板チップの上面図であり、図10は、撮像素子が備える第5の実施形態に係る基板層の上面図である。図9や図10の各構成要素のうち図3や図4に示す第1の実施形態の基板チップ1Pや基板層7Pと同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
図9では、PCB基板2Xを物体側から見た場合の図として、基板チップ1Xの一例である基板チップ1Rの上面を示している。また、図10では、撮像素子を像面側から見た場合の図として、基板層7Xの一例である基板層7Rの底面を示している。撮像機器102内では、図9の基板チップ1Rと図10の基板層7Rとが対向するよう配置されている。
本実施形態の基板チップ1Rの物体側の主面には、データ送信用コイル19Cと、データ受信用コイル20Cと、電力用コイル21Aと、アクチュエータコイル17Cと、データ送信用変調回路18Aと、データ受信用復調回路22Aと、電力用変調回路23と、アクチュエータコイル駆動回路24Cと、が形成されている。基板チップ1R上の各コイルは、例えば半導体プロセスによって形成される。
本実施形態では、アクチュエータコイル17Cのコイルの巻き線数を、アクチュエータコイル17Aのコイルの巻き線数よりも多くしている。また、データ送信用コイル19Cおよびデータ受信用コイル20Cのコイルの巻き線数を、データ送信用コイル19Aおよびデータ受信用コイル20Aのコイルの巻き線数よりも多くしている。
データ送信用コイル19Cは、巻き線方向の異なる2つのコイルを接続して構成されている。また、データ受信用コイル20Cは、巻き線方向の異なる2つのコイルを接続して構成されている。
また、アクチュエータコイル17Cは、巻き線方向が交互に異なる4つのコイルを接続して構成されている。アクチュエータコイル17Cでは、巻き線方向の異なる2つのコイルを1組のコイルとし、2組のコイルを互いに接続することで、4つのコイルが接続されている。アクチュエータコイル17Cを構成する2組のコイルは、基板チップ1Rの裏側などで接続されている。
基板チップ1Rでは、2つのデータ送信用コイル19Cが、基板チップ1Rの上面内で電力用コイル21Aを挟むようにして配置されている。具体的には、基板チップ1Rの中心を対象点として2つのデータ送信用コイル19Cが点対称に配置されている。
また、基板チップ1Rでは、2つのデータ受信用コイル20Cが、基板チップ1Rの上面内で電力用コイル21Aを挟むようにして配置されている。具体的には、基板チップ1Rの中心を対象点として2つのデータ受信用コイル20Cが点対称に配置されている。
また、基板チップ1Rでは、基板チップ1Rの中心を対象点として4つのアクチュエータコイル17Cが90度回転対称に配置されている。例えば、4つのアクチュエータコイル17Cは、それぞれ基板チップ1Rの各辺に沿って配置されている。そして、アクチュエータコイル17Cと電力用コイル21Aとの間に2つのデータ送信用コイル19Cおよび2つのデータ受信用コイル20Cが配置されている。
また、基板チップ1Rには、基板チップ1Rの中心を対象点として4つのアクチュエータコイル駆動回路24Cが90度回転対称に配置されている。例えば、4つのアクチュエータコイル駆動回路24Cは、基板チップ1Rの4隅みに配置されている。
図10に示すように、基板層7Rの像面側の主面には、データ送信用コイル19Dと、データ受信用コイル20Dと、電力用コイル21Bと、アクチュエータコイル17Dと、データ送信用変調回路18Bと、データ受信用復調回路22Bと、電力用復調回路25と、アクチュエータコイル駆動回路24Dと、が形成されている。基板層7R上の各コイルは、例えば半導体プロセスによって形成される。
アクチュエータコイル17Dは、アクチュエータコイル17Cと同様の構成を有している。また、データ送信用コイル19Dおよびデータ受信用コイル20Dは、それぞれデータ送信用コイル19Cおよびデータ受信用コイル20Cと同様の構成を有している。
ここで、基板チップ1R内に配置されるコイル群8Cと、基板層7Rに配置されるコイル群8Dと、の位置関係の一例について説明する。データ送信用コイル19Cとデータ受信用コイル20Dとは、互いに対向するよう配置される。また、データ受信用コイル20Cとデータ送信用コイル19Dとは、互いに対向するよう配置される。また、アクチュエータコイル17Cとアクチュエータコイル17Dとは、互いに対向するよう配置される。
なお、基板チップ1R上に配置されるコイルや回路は、図9に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。また、基板層7Rに配置されるコイルや回路は、図10に示した配置や個数に限らず何れの位置に何れの個数を配置してもよい。
基板チップ1Rでは、アクチュエータコイル17C、データ送信用コイル19Cおよびデータ受信用コイル20Cのように、巻き線を反転させたコイルを組み合わせているので、コイル外への磁束の漏れを防ぐことができ、その結果、他のコイルへの干渉を緩和することができる。
同様に、基板層7Rでは、アクチュエータコイル17D、データ送信用コイル19Dおよびデータ受信用コイル20Dのように、巻き線を反転させたコイルを組み合わせているので、コイル外への磁束の漏れを防ぐことができ、その結果、他のコイルへの干渉を緩和することができる。
このように、第5の実施形態によれば、基板チップ1Rや基板層7Rで、巻き線を反転させたコイルを組み合わせているので、コイル外への磁束の漏れを防ぐことが可能となる。したがって、他のコイルへの干渉を緩和することができ、効率良く電気信号や電力を伝達することが可能となる。
なお、第1〜第5の実施形態を組み合わせてもよい。例えば、第2の実施形態と第4の実施形態を組み合わせることにより、PCB基板上に磁石が形成されたものが撮像機器に適用される。この場合、PCB基板上に磁石26Aと基板チップ1Yとが形成される。そして、撮像素子には、基板層7Pが適用される。このように、第1〜第5の実施形態によれば、小さな装置構成で撮像素子とレンズ支持体との間の位置関係を変化させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1P〜1R,1X,1Y…基板チップ、2P,2X,2Y…PCB基板、7P,7Q,7R,7X,7Y…基板層、8A〜8D…コイル群、13X,13Y…板バネ、16…支持体、17A〜17D…アクチュエータコイル、18A,18B…データ送信用変調回路、19A〜19D…データ送信用コイル、20A,20B…データ受信用コイル、21A,21B…電力用コイル、22A,22B…データ受信用復調回路、23…電力用変調回路、24A〜24D…アクチュエータコイル駆動回路、25…電力用復調回路、26A,26B…磁石、31〜34…レンズ、101,102…撮像機器、201…携帯電話。

Claims (5)

  1. 光学レンズを固定するレンズ支持体と、
    前記レンズ支持体を固定する基板と、
    前記光学レンズと前記基板との間で前記基板に対して対向配置された撮像素子と、
    一方の端部が前記撮像素子に接続されるとともに他方の端部が前記撮像素子以外の部材に接続された弾性体と、
    を備え、
    前記基板は、前記撮像素子との間でローレンツ力を発生させる第1のローレンツ力発生部を有し、
    前記撮像素子は、前記基板との間で前記ローレンツ力を発生させる第2のローレンツ力発生部を有し、
    前記光学レンズに対する前記撮像素子の光学的特性を所望の特性に変化させる際には、前記基板が、前記光学レンズに対する前記撮像素子の位置を前記所望の特性に応じた位置に移動させ、かつ当該位置で前記ローレンツ力と前記弾性体の弾性力とが釣り合うよう、前記ローレンツ力を調整することを特徴とする撮像機器。
  2. 前記第1のローレンツ力発生部は、第1のアクチュエータコイルを有し、前記第2のローレンツ力発生部は、第2のアクチュエータコイルまたは磁石を有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像機器。
  3. 前記第1のローレンツ力発生部は、第1のアクチュエータコイルまたは磁石を有し、前記第2のローレンツ力発生部は、第2のアクチュエータコイルを有していることを特徴とする請求項1に記載の撮像機器。
  4. 前記第1および第2のローレンツ力発生部は、複数組からなり、
    前記第1および第2のローレンツ力発生部の組毎に前記ローレンツ力の大きさが調整されることにより、前記撮像素子を前記光学レンズに対して斜めにすることを特徴とする請求項1に記載の撮像機器。
  5. 撮像機器を具備するとともに、
    前記撮像機器が、
    光学レンズを固定するレンズ支持体と、
    前記レンズ支持体を固定する基板と、
    前記光学レンズと前記基板との間で前記基板に対して対向配置された撮像素子と、
    一方の端部が前記撮像素子に接続されるとともに他方の端部が前記撮像素子以外の部材に接続された弾性体と、
    を備え、
    前記基板は、前記撮像素子との間でローレンツ力を発生させる第1のローレンツ力発生部を有し、
    前記撮像素子は、前記基板との間で前記ローレンツ力を発生させる第2のローレンツ力発生部を有し、
    前記光学レンズに対する前記撮像素子の光学的特性を所望の特性に変化させる際には、前記基板が、前記光学レンズに対する前記撮像素子の位置を前記所望の特性に応じた位置に移動させ、かつ当該位置で前記ローレンツ力と前記弾性体の弾性力とが釣り合うよう、前記ローレンツ力を調整することを特徴とする電子機器。
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