JP2014048463A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消耗材に関する情報を損なうことなく速やかに省電力モードに移行することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、不揮発性メモリーm11〜m14に書き込むべき消耗材に関する情報を管理し、通常の動作モードである通常モードから電力消費を抑える動作モードである省電力モードに移行した場合に給電が停止されるエンジンCPU15aと、通常モード及び省電力モードの何れでも給電が行われ、通常モードから省電力モードに移行する際に、エンジンCPU15aによって管理される消耗材に関する情報を得てエンジンCPU15aに代わって管理するコントロールCPU40aとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置は、感光体上に形成した静電潜像を現像装置でトナー像に現像し、このトナー像を記録媒体上に転写して定着装置で定着させることによって記録媒体上に画像を形成する。画像形成装置で用いられるトナー、感光体、及び現像剤等は、画像形成とともに消費され、或いは画像形成頻度に応じた寿命を有するため、交換が容易にされているものが多い。例えば、トナーはトナーカートリッジ、現像剤は現像ユニット、感光体は感光体ユニットとして、それぞれカートリッジやユニットとされていることが多い。
このようなトナー、感光体、現像剤等の消耗材を有するカートリッジやユニットは、交換時期等の管理を容易にするために、トナーの消費量を示す情報や現像ユニットや感光体ユニットの寿命に関する情報を記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリーを備えるものが多い。尚、上記の現像ユニットや感光体ユニットの寿命に関する情報とは、各ユニットを記録媒体が通過した回数(通紙回数)を示す情報や、温度・湿度等の環境情報等である。
以下の特許文献1〜3には、電源(交流電源)のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路の検出結果を用いて電源が断状態になったか否かを判断し、電源が断状態になったと判断した場合に、不揮発性メモリーに対して消耗材に関する情報等の各種情報を書き込む技術が開示されている。尚、以下の特許文献1,3では、画像形成装置内に設けられた不揮発性メモリーに対して上記の各種情報を書き込んでいるが、以下の特許文献2では、画像形成装置に対して着脱可能なプロセスカートリッジに設けられた不揮発性メモリーに対して上記の各種情報を書き込んでいる。
特開2003−29595号公報 特開平10−26917号公報 特開平9−22223号公報
ところで、近年においては、環境問題に対する関心の高まりによって、画像形成装置にも更なる消費電力の削減が要求されている。画像形成装置は、電源が投入されているときに操作がなされない状態が一定時間続くと、消費電力を低減するために、操作パネルや通信部等のインターフェイス部(外部からの操作や信号を受け付ける部分)及び制御装置等の必要最小限の部分を除いて、画像形成装置の大部分の給電を遮断した状態、即ち省電力モードに移行して待機するようになっている。
このような省電力モードに移行する場合には、電源が断状態になった場合と同様に、前述の消耗材に関する情報等の各種情報を不揮発性メモリーに書き込む必要がある。しかしながら、不揮発性メモリーに対する情報の書き込みが行われている最中に省電力モードに移行してしまうと、不揮発性メモリーに誤った情報が記憶されることになるため、不揮発性メモリーに対する情報の書き込みが終了するまで省電力モードに移行することができないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、消耗材に関する情報を損なうことなく速やかに省電力モードに移行することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、画像形成に用いられる消耗材に関する情報を記憶する不揮発性メモリーを備える画像形成装置において、前記不揮発性メモリーに書き込むべき前記消耗材に関する情報を管理し、通常の動作モードである通常モードから電力消費を抑える動作モードである省電力モードに移行した場合に給電が停止される第1制御部と、前記通常モード及び前記省電力モードの何れでも給電が行われ、前記通常モードから前記省電力モードに移行する際に、前記第1制御部によって管理される前記消耗材に関する情報を得て前記第1制御部に代わって管理する第2制御部とを備えることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第2制御部が、前記省電力モードから前記通常モードに復帰する際に、前記消耗材に関する情報を前記第1制御部に渡して前記第1制御部に管理させることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第2制御部が、前記通常モードから前記省電力モードに移行させるか否か、及び、前記省電力モードから前記通常モードに復帰させるか否かを制御することを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記不揮発性メモリーが、画像形成に用いられる消耗材と一体的に交換可能にされていて前記省電力モードに移行した場合に給電が停止される消耗材ユニットに設けられていることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第2制御部が、前記消耗材ユニットを覆うカバーの開放が検出された場合、或いは電源の断状態が検出された場合に、動作モードが前記通常モードであるときには前記第1制御部に対してその旨を通知し、動作モードが前記省電力モードである場合には、前記不揮発性メモリーに対する前記消耗材に関する情報の書き込みを行うことを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1制御部が、前記第2制御部から前記カバーの開放或いは前記電源の断状態が検出された旨が通知された場合には、前記不揮発性メモリーに対する前記消耗材に関する情報の書き込みを行うことを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1制御部及び前記第2制御部が、割り込み信号線で接続されており、前記第2制御部が、前記カバーの開放或いは前記電源の断状態が検出された旨の通知を前記割り込み信号線を介して行うことを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1制御部及び前記第2制御部が、前記割り込み信号線に加えて、前記第1制御部と前記第2制御部との間で前記消耗材に関する情報の授受を行うためのバス信号線で接続されていることを特徴としている。
また、本発明の画像形成装置は、前記第1,2制御部が、前記消耗材に関する情報を記憶する揮発性メモリーを備えることを特徴としている。
本発明によれば、動作モードが通常モードである場合には、第1制御部で消耗材に関する情報を管理し、動作モードが省電力モードである場合には、省電力モードで給電が停止される第1制御部に代わって省電力モードでも給電が行われる第2制御部で消耗材に関する情報を管理するようにしている。これにより、通常モードから省電力モードに移行する場合に、消耗材に関する情報を不揮発性メモリーに書き込む必要がなくなり、消耗材に関する情報を損なうことなく速やかに省電力モードに移行することができるという効果がある。
本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の全体構成を示す正面透視図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の電気的な構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による画像形成装置について詳細に説明する。尚、以下では、画像形成装置が複合機である場合を例に挙げて説明する。図1は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の全体構成を示す正面透視図である。図1に示す通り、複合機1は、本体部10、原稿読取部20、及び操作表示部30等を備えており、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ送信/受信機能を併せ持っている。
本体部10は、給紙部11、画像形成部12(消耗材ユニット)、定着部13、及び排紙トレイ14等を備えており、画像データに応じた画像を所定の印刷用紙(記録媒体)に印刷する。ここで、上記の画像データは、例えば原稿読取部20で読み取られた原稿の原稿データ、外部の端末装置(図示省略)から送信されてきた印刷データ、或いは受信したファクシミリデータ等である。
給紙部11は、定型の印刷用紙を複数枚(例えば、数十枚程度)収容可能な給紙カセット11aを複数備える。この給紙カセット11aは、本体部10の正面から引き出し可能なように本体部10の底部に配置されている。給紙カセット11aの各々に収容された印刷用紙のうちの最上位の印刷用紙は、ピックアップローラー11bの駆動によって繰り出されて画像形成部12に向けて搬送される。
画像形成部12は、中間転写ベルトBE、イエロー(Y)のトナー像を形成するイエロー画像形成部12Y、マゼンタ(M)のトナー像を形成するマゼンタ画像形成部12M、シアン(C)のトナー像を形成するシアン画像形成部12C、ブラック(K)のトナー像を形成するブラック画像形成部12K、及び二次転写ローラーR等を備える。。中間転写ベルトBEは、イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kによって形成(現像)される各色のトナー画像を順次重ねて1次転写するための中間転写体であり、図1において時計回りに回走する構成となっている。
イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kは、感光ドラム12a(像担持体)、露光部12b、現像部12c、及び転写部12d等を備えており、印刷すべき画像に応じた各色のトナー像を形成して中間転写ベルトBEにそれぞれに転写する。感光ドラム12aは、印刷すべき画像に応じた各色の静電潜像が形成されるとともに、現像された各色のトナー像を担持する円筒形の感光体である。露光部12bは、画像データに応じた各色の静電潜像を形成するためのレーザー光を感光ドラム12aに照射する。現像部12cは、各色の静電潜像が形成された感光ドラム12aに各色のトナーを供給することにより、各色の静電潜像を現像して各色のトナー像にする。転写部12dは、一次転写ローラーを備えており、感光ドラム12aに担持されている各色のトナー像を、中間転写ベルトBEに転写する。二次転写ローラーRは、中間転写ベルトBEの表面に転写されているトナー画像(各色のトナー画像が重ね合されたもの)を、給紙部11から搬送されてきた印刷用紙に転写する。
画像形成部12(イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12K)は、画像形成に用いられる感光体や現像剤等の消耗材に加えて、消耗材に関する情報を記憶するEEPROM等の不揮発性メモリーm11〜m14(図3参照)を備えており、一体的に交換可能にされている。ここで、上記の消耗材に関する情報とは、感光ドラム12aや現像部12cの寿命に関する情報であり、具体的には画像形成部12を印刷用紙が通過した回数(通紙回数)を示す情報や、温度・湿度等の環境情報等である。
定着部13は、印刷用紙に転写されたトナー像を加熱及び加圧して印刷用紙に定着させる。これにより、印刷用紙には、画像データに応じた画像が印刷される。排紙トレイ14は、定着部13によって画像が印刷された印刷用紙が載置される部位であり、本体部10の上部に設けられている。
原稿読取部20は、ADF(自動原稿送り装置)21、キャリッジ22、原稿台23、及び原稿読取スリット24等を備えており、ADF21によって順次給紙される原稿、或いは原稿台23に載置された原稿を読み取って原稿データを出力する。ADF21は、読み取りを行うべき原稿を順次給紙する装置である。キャリッジ22は、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)センサー等を搭載しており、ADF21によって順次給紙される原稿、或いは原稿台23に載置された原稿を読み取る。
具体的に、原稿台23に載置された原稿を読み取る場合には、キャリッジ22は、原稿台23の長手方向に移動しながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対し、ADF21から給紙される原稿を読み取る場合には、キャリッジ22は、原稿読取スリット24に対向する位置(原稿読取スリット24の下方の位置)において、ADF21から順次給紙される原稿を、原稿読取スリット24を介してCCDセンサーにより読み取る。
操作表示部30は、操作キー部31と表示部32とを備えており、ユーザーの操作に応じた指示を入力するとともに、複合機1の状態を示す情報等の各種情報を表示する。操作キー部31は、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)、及び機能切替キー等のハードキーを備える。尚、機能切替キーとは、複合機1で実現されるコピー機能、プリント機能、スキャン機能、及びファクシミリ機能の各々をユーザーが使用する場合に、各機能の動作モードへ複合機1を切り替える為のキーである。表示部32は、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。
図2は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示す通り、複合機1は、本体部10、原稿読取部20、操作表示部30、制御部40、及び通信部50が相互に接続された構成である。尚、これら本体部10〜通信部50のうち、原稿読取部20及び操作表示部30については殆どの説明を終えているため、以下では本体部10のその余の構成、制御部40、及び通信部50について説明する。
本体部10は、上述した給紙部11〜定着部13に加えて画像処理部15を備える。画像処理部15は、画像データに対する画像処理を行うエンジンCPU15a(第1制御部:図3参照)を備えており、制御部40の制御の下で画像処理を行う。尚、詳細は説明するが、画像処理部15に設けられたエンジンCPU15aは、画像形成部12(イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12K)に記憶される消耗材に関する情報の管理も行う。
制御部40は、コントロールCPU40a(第2制御部:図3参照)及び画像メモリー等を備えており、複合機1の動作を統括して制御する。コントロールCPU40aは、複合機1の動作を制御するための制御プログラムに基づいて、図2に示す各ブロックを制御する。画像メモリーは、画像データ(原稿読取部20で読み取られた原稿の原稿データ、外部の端末装置(図示省略)から送信されてきた印刷データ、或いは受信したファクシミリデータ等)を一時的に記憶する。尚、制御部40が備えるコントロールCPU40aの詳細は後述する。
通信部50は、ファクシミリ通信部51及びネットワークI/F部52を備える。ファクシミリ通信部51は、公衆電話回線に接続されて相手先ファクシミリとの間で通信を行う。ネットワークI/F部52は、例えばLAN(Local Area Network)に接続されて、同じくLANに接続されたパーソナルコンピュータ等の端末装置との間で通信を行う。
図3は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の要部構成を示すブロック図である。尚、図3においては、図1,2に示す構成に相当するブロックについては同一の符号を付してある。図3に示す通り、複合機1は、前述した画像形成部12(イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12K)、エンジンCPU15a、及びコントロールCPU40aに加えて、カバー検出部16、ゼロクロス検出部17、アナログスイッチ18、及び電源遮断回路19を備える。
カバー検出部16は、本体部10に設けられる画像形成部12を覆うカバー(図示省略)の開閉状態を検出し、その検出結果を示す検出信号D1をコントロールCPU40aに出力する。尚、画像形成部12を覆うカバーが開状態になると、本体部10から画像形成部12を引き出し可能になる。ゼロクロス検出部17は、複合機1に供給されている電源の断状態を検出する。具体的には、複合機1に供給されている交流電源が0[V](ゼロクロス点)になったか否かを検出し、交流電源が0[V]になった場合に検出信号D2をコントロールCPU40aに出力する。
アナログスイッチ18は、エンジンCPU15a及びコントロールCPU40aと画像形成部12との間に設けられたスイッチであり、コントロールCPU40aから出力される制御信号C1に応じて入出力端の接続関係を切り替える。具体的に、アナログスイッチ18は、コントロールCPU40aからの制御信号C1に応じて、エンジンCPU15aを画像形成部12に接続し、或いはコントロールCPU40aを画像形成部12に接続する。
電源遮断回路19は、コントロールCPU40aからのスリープ信号S1に基づいて、複合機1の動作モードが通常モード(通常の動作モード)である場合と、省電力モード(電力消費を抑える動作モード)である場合とで、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する電源供給(給電)を切り替える。具体的には、コントロールCPU40aからスリープ信号S1が出力された場合には、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する給電を停止する。これに対し、コントロールCPU40aからのスリープ信号S1の出力が停止された場合には、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する給電を再開する。
また、図3に示す通り、イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kは、前述した消耗材に関する情報を記憶するEEPROM号の不揮発性メモリーm11〜m14をそれぞれ備える。エンジンCPU15aは、RAM(Random Access Memory)等のメモリーm1(揮発性メモリー)を備えており、イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kに設けられた不揮発性メモリーm11〜m14に記憶させるべき消耗材に関する情報をメモリーm1に記憶させて管理する。
コントロールCPU40aは、RAM等のメモリーm2(揮発性メモリー)、OR回路41,42、及びタイマー43を備えており、複合機1の動作モードの切り替え、アナログスイッチ18の切り替え、及び省電力モード時における消耗材に関する情報の管理等を行う。尚、コントロールCPU40aは、シリアルバスB(バス信号線)を介してエンジンCPU15aに接続されている。
メモリーm2は、省電力モード時にコントロールCPU40aが管理する消耗材に関する情報を記憶する。OR回路41は、カバー検出部16からの検出信号D1とタイマー43からの電源遮断検出信号D3との論理和を演算する。OR回路42は、OR回路41の演算結果と、コンロトールCPU40aから出力される切り替え予告信号(複合機1の動作モードの切り替えを予告する信号)との倫理和を演算する。OR回路41の演算結果は制御信号C2としてエンジンCPU15aに出力され、OR回路42の演算結果は制御信号C1としてアナログスイッチ18に出力される。
尚、コントロールCPU40aは、上記のシリアルバスBに加えて割り込み信号線を介してエンジンCPU15aに接続されており、上記の制御信号C2は割り込み信号線を介して出力される。タイマー43は、ゼロクロス検出部17からの検出信号D2が入力されてから予め設定された所定の時間が経過したタイミングで、電源が遮断された旨を示す電源遮断検出信号D3を出力する。
上記構成のコントロールCPU40aは、切り替え予告信号及びスリープ信号S1によって複合機1の動作モードの切り替え(通常モードから省電力モードに移行させるか否か、或いは省電力モードから通常モードに移行させるか否か)を行う。つまり、複合機1の動作モードを省電力モードに移行させる場合には、予め切り替え予告信号を出力してからスリープ信号S1を出力する。これに対し、複合機1の動作モードを通常モードに復帰させる場合には、スリープ信号S1の出力を停止する。
ここで、通常モード及び省電力モードの何れであっても、コントロールCPU40aに対する給電は行われる。これに対し、複合機1の動作モードが省電力モードに移行すると、電力消費を抑えるために、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する給電は停止される。尚、省電力モードに移行した場合には、画像形成部12及びエンジンCPU15a以外に、図2に示す給紙部11、定着部13、画像処理部15、及び原稿読取部20に対する給電も停止される。省電力モードに移行しても、図2中の操作表示部30及び通信部50に対する給電が行われるが、これはユーザーによって操作表示部30が操作された場合、或いは外部から印刷指示が送信されてきた場合に、即座に通常モードに復帰するためである。
また、コントロールCPU40aは、通常モードから省電力モードに移行する際に、画像処理部15のエンジンCPU15で管理される消耗材に関する情報を、シリアルバスBを介して得て、画像処理部15に代わって管理する。これは、消耗材に関する情報を損なうことなく速やかに省電力モードに移行するためである。逆に、制御部40は、省電力モードから通常モードに復帰する際には、シリアルバスBを介して消耗材に関する情報を画像処理部15に渡して画像処理部15に管理させる。
次に、上記構成における複合機1の動作について説明する。図4は、本発明の一実施形態による画像形成装置としての複合機の動作を説明するためのフローチャートである。尚、図4に示すフローチャートは、コントロールCPU40aで行われる処理を示すフローチャートでもあり、複合機1の電源が投入されることによって開始される。また、図4に示す処理が開始される時点では、複合機1の動作モードは通常モードに設定されているものとする。
図4に示すフローチャートの処理が開始されると、まずコントロールCPU40aは、省電力モードへの移行条件が成立したか否かを判断する(ステップS11)。例えば、電源が投入されてから操作表示部30に対する操作が一定時間なされなかったか否か、或いは電源が投入されてから通信部50での印刷指示の受信が一定時間なされなかったか否かを判断する。
省電力モードへの移行条件が成立していないと判断した場合(ステップS11の判断結果が「NO」の場合)には、コントロールCPU40aは、画像形成部12を覆うカバーが開放され、或いは電源断が検出されたか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、カバー検出部16からの検出信号D1が入力され、或いはゼロクロス検出部17からの検出信号D2に基づいてタイマー43から電源遮断検出信号D3が出力されたか否かを判断する。
カバーの開放又は電源断が検出されていないと判断した場合(ステップS12の判断結果が「NO」の場合)には、コントロールCPU40aは、再び省電力モードへの移行条件が成立したか否かを判断する(ステップS11)。これに対し、カバーの開放又は電源断が検出されたと判断した場合(ステップS12の判断結果が「YES」の場合)には、コントロールCPU40aは、エンジンCPU15aに対して制御信号C2を出力する(ステップS13)。
コントロールCPU40aからの制御信号C2が入力されると、エンジンCPU15aは、メモリーm1に記憶させて管理している消耗材に関する情報を画像形成部12に出力して、イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kに設けられた不揮発性メモリーm11〜m14に記憶させる。このように、通常モードにおいては、消耗材に関する情報の書き込みがエンジンCPU15aによって行われる。
他方、省電力モードへの移行条件が成立したと判断した場合(ステップS11の判断結果が「YES」の場合)には、コントロールCPU40aは、シリアルバスBを介してエンジンCPU15aから消耗材に関する情報を取得してメモリーm2に記憶させる(ステップS14)。次いで、コントロールCPU40aは、切り替え予告信号による制御信号C1をアナログスイッチ18に出力してアナログスイッチ18の切り替えを行い、コントロールCPU40aと画像形成部12とを接続させる(ステップS15)。
アナログスイッチ18の切り替えが終了すると、コントロールCPU40aは、スリープ信号S1を出力して省電力モードに移行させる(ステップS16)。複合機1の動作モードが省電力モードに移行すると、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する給電に加えて、図2に示す給紙部11、定着部13、画像処理部15、及び原稿読取部20に対する給電が停止される。
省電力モードへの移行が完了すると、コントロールCPU40aは、通常モードへの復帰条件が成立したか否かを判断する(ステップS17)。例えば、操作表示部30に対する操作がなされたか否か、或いは通信部50で印刷指示を受信したか否かを判断する。通常モードへの復帰条件が成立していないと判断した場合(ステップS17の判断結果が「NO」の場合)には、コントロールCPU40aは、ステップS12と同様に、画像形成部12を覆うカバーが開放され、或いは電源断が検出されたか否かを判断する(ステップS18)。
カバーの開放又は電源断が検出されていないと判断した場合(ステップS18の判断結果が「NO」の場合)には、コントロールCPU40aは、再び通常モードへの復帰条件が成立したか否かを判断する(ステップS17)。これに対し、カバーの開放又は電源断が検出されたと判断した場合(ステップS18の判断結果が「YES」の場合)には、コントロールCPU40aは、メモリーm2に記憶させて管理している消耗材に関する情報を画像形成部12に出力して、イエロー画像形成部12Y〜ブラック画像形成部12Kに設けられた不揮発性メモリーm11〜m14に記憶させる。このように、省電力モードにおいては、消耗材に関する情報の書き込みがコントロールCPU40aによって行われる。
他方、通常モードへの復帰条件が成立したと判断した場合(ステップS17の判断結果が「YES」の場合)には、コントロールCPU40aは、スリープ信号S1を停止して通常モードに復帰させる(ステップS20)。複合機1の動作モードが通常モードに復帰すると、画像形成部12及びエンジンCPU15aに対する給電に加えて、図2に示す給紙部11、定着部13、画像処理部15、及び原稿読取部20に対する給電が再開される。
通常モードへの移行が完了すると、コントロールCPU40aは、制御信号C1をアナログスイッチ18に出力してアナログスイッチ18の切り替えを行い、エンジンCPU15aと画像形成部12とを接続させる(ステップS21)。アナログスイッチ18の切り替えが終了すると、コントロールCPU40aは、シリアルバスBを介してエンジンCPU15aに対して消耗材に関する情報を出力する(ステップS22)。これにより、消耗材に関する情報の管理がエンジンCPU15aによって行われることになる。尚、ステップS22の処理が終了すると、再び省電力モードへの移行条件が成立したか否かが判断される(ステップS11)。
以上の通り、本実施形態では、複合機1の動作モードが通常モードである場合には、エンジンCPU15aで消耗材に関する情報を管理し、複合機1の動作モードが省電力モードである場合には、省電力モードで給電が停止されるエンジンCPU15aに代わって省電力モードでも給電が行われるコントロールCPU40aで消耗材に関する情報を管理するようにしている。これにより、通常モードから省電力モードに移行する場合に、消耗材に関する情報を画像形成部12が備える不揮発性メモリーm11〜m14に書き込む必要がなくなり、消耗材に関する情報を損なうことなく速やかに省電力モードに移行することができる。
以上、本発明の一実施形態による画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、感光ドラム12a、露光部12b、現像部12c、及び転写部12d等が一体化されていて、これらに対して1つの不揮発性メモリーが設けられている態様を例に挙げて説明した。しかしながら、感光ドラム12aや現像部12cが個別にユニット化されており、各々のユニットに不揮発性メモリーが設けられている態様であっても良い。
また、上記実施形態では、消耗材ユニットの例として感光体や現像剤を用いる画像形成部12を挙げたが、消耗材ユニットは、トナーを用いるトナーカートリッジであっても良い。また、上記実施形態では、消耗品に関する情報を記憶する不揮発性メモリーが、画像形成装置に対して着脱可能な画像形成部12に設けられている態様について説明したが、不揮発性メモリーは画像形成装置に取り付けられていて着脱不可能であっても良い。
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置が複合機である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、プリンター、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置にも適用することができる。
1 複合機
12 画像形成部
12Y イエロー画像形成部
12C シアン画像形成部
12M マゼンタ画像形成部
12K ブラック画像形成部
15a エンジンCPU
40a コントロールCPU
B シリアルバス
m1,m2 メモリー
m11〜m14 不揮発性メモリー

Claims (9)

  1. 画像形成に用いられる消耗材に関する情報を記憶する不揮発性メモリーを備える画像形成装置において、
    前記不揮発性メモリーに書き込むべき前記消耗材に関する情報を管理し、通常の動作モードである通常モードから電力消費を抑える動作モードである省電力モードに移行した場合に給電が停止される第1制御部と、
    前記通常モード及び前記省電力モードの何れでも給電が行われ、前記通常モードから前記省電力モードに移行する際に、前記第1制御部によって管理される前記消耗材に関する情報を得て前記第1制御部に代わって管理する第2制御部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2制御部は、前記省電力モードから前記通常モードに復帰する際に、前記消耗材に関する情報を前記第1制御部に渡して前記第1制御部に管理させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2制御部は、前記通常モードから前記省電力モードに移行させるか否か、及び、前記省電力モードから前記通常モードに復帰させるか否かを制御することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記不揮発性メモリーは、画像形成に用いられる消耗材と一体的に交換可能にされていて前記省電力モードに移行した場合に給電が停止される消耗材ユニットに設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2制御部は、前記消耗材ユニットを覆うカバーの開放が検出された場合、或いは電源の断状態が検出された場合に、動作モードが前記通常モードであるときには前記第1制御部に対してその旨を通知し、動作モードが前記省電力モードである場合には、前記不揮発性メモリーに対する前記消耗材に関する情報の書き込みを行うことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記第1制御部は、前記第2制御部から前記カバーの開放或いは前記電源の断状態が検出された旨が通知された場合には、前記不揮発性メモリーに対する前記消耗材に関する情報の書き込みを行うことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記第1制御部及び前記第2制御部は、割り込み信号線で接続されており、
    前記第2制御部は、前記カバーの開放或いは前記電源の断状態が検出された旨の通知を前記割り込み信号線を介して行う
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記割り込み信号線に加えて、前記第1制御部と前記第2制御部との間で前記消耗材に関する情報の授受を行うためのバス信号線で接続されていることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記第1,2制御部は、前記消耗材に関する情報を記憶する揮発性メモリーを備えることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の画像形成装置。
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JP2015194600A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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