JP2014048075A - Gnssによる位置計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】別途の基準点を設置せずに低コスト且つ高精度で2つの測定点の絶対位置を計測できると共に、実時間性を担保できるGNSSによる位置計測装置を提供する。
【解決手段】GPS受信機Rが夫々設置された2つの測定点A,Bの位置を計測するGPSによる位置計測装置1であって、精密単独測位法で測定点A,Bの絶対位置を夫々計測する精密単独測位部12と、之ら計測された2つの絶対位置から、測定点Aに基づくBの相対位置を算出する相対位置算出部31と、キネマティック測位法で測定点Aに基づくBの相対位置を計測するキネマティック測位部11と、キネマティック測位部11の相対位置から、相対位置算出部31の相対位置を減じて相対位置誤差を算出する相対位置誤差算出部35と、少なくとも相対位置誤差と精密単独測位12で計測された測定点A,Bの絶対位置とを用いて、之ら絶対位置を夫々補正する絶対位置補正部38と、が具備された。
【選択図】図1

Description

本発明は、GNSSによる位置計測装置に関するものである。
近年、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)を用いて種々の計測、例えば地球上における三次元位置、地殻の変動、海面の変位量などの計測がされている。なお、GNSSには、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)などが含まれる。
GPSによる測位方法には、精密単独測位法(PPP:Precise Point Positioning)やキネマティック測位法などがある。精密単独測位法には、観測点の絶対位置を計測できるという長所と、計測誤差が大きいという短所とがある(例えば、非特許文献1および2参照)。また、キネマティック測位法には、2つの観測点の相対位置を高精度で計測できるという長所と、観測点の絶対位置を計測できないという短所とがある(例えば、非特許文献3参照)。
GPSによる土地変動観測システムとして、地盤の安定した場所に設置された観測点(以下、基準点という)と傾斜地の各観測点(以下、測定点という)とに観測装置を設置したものが提案されている。この土地変動観測システムでは、各観測装置に、受信した衛星からの電波に基づき位相情報に関する測定データを求めさせ、各測定データから、キネマティック測位法などにより、基準点に対する各測定点の相対位置および変動を検知するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
杉本末雄・柴崎亮介編、「GPSハンドブック」、株式会社朝倉書店、2010年9月25日、p.195−196 高須知二・笠井晶二、「GPSによる精密単独測位(PPP)法の精度評価」、電子情報通信学会、宇宙・航行エレクトロニクス研究会、2005年7月29日 杉本末雄・柴崎亮介編、「GPSハンドブック」、株式会社朝倉書店、2010年9月25日、p.151−153
特開平6−160509号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の土地変動観測システムに精密単独測位法を用いた場合、計測誤差が大きいという問題がある。この問題により、計測されたデータのばらつきが実際の土地変動なのか誤差なのかを判別することができない。このため、崩落の危険性がある土地などでは、土地変動が発生すると迅速な対策が要求されるので、上記の土地変動観測システムは適していない。一方、土地変動観測システムにキネマティック測位法を用いた場合、別途の測定点を設置する必要があり、これにより次の問題が発生する。第一に、実際に計測したい位置以外の安定した地盤上に基準点を設置しなければならず、その分だけコストが上昇するという問題である。第二に、キネマティック測位法は基準点から測定点までの相対測位を計測するものであるから、基準点が変動した場合、測定点の変動を正確に計測できないという問題である。
そこで、本発明は、別途の基準点を設置することなく低コスト且つ高精度で2つの測定点の絶対位置を計測することができるGNSSによる位置計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る本発明のGNSSによる位置計測装置は、GNSS受信機がそれぞれ設置された2つの測定点の位置を計測するためのGNSSによる位置計測装置であって、
精密単独測位法で上記2つの測定点の絶対位置をそれぞれ計測する絶対位置計測部と、
絶対位置計測部で計測された2つ絶対位置から、一方の測定点に基づく他方の測定点の相対位置を算出する相対位置算出部と、
高精度相対測位計測方法で一方の測定点に基づく他方の測定点の相対位置を計測する高精度相対位置計測部と、
上記高精度相対位置計測部で計測された相対位置から、上記相対位置算出部で算出された相対位置を減じて相対位置誤差を算出する相対位置誤差算出部と、
少なくとも、上記相対位置誤差算出部で算出された相対位置誤差と、上記絶対位置計測部で計測された2つの測定点の絶対位置とを用いて、これら2つの絶対位置をそれぞれ補正する絶対位置補正部と、
が具備されたものである。
また、請求項2に係る本発明のGNSSによる位置計測装置は、請求項1に係る発明のGNSSによる位置計測装置において、高精度相対位置計測部で所定時間に計測された多数の相対位置を一の変量とし、相対位置算出部で上記所定時間に算出された多数の相対位置を他の変量とした相関係数を算出する相関係数算出部が具備され、
絶対位置補正部が、
2つの測定点の両相関係数に対する一方の測定点の相関係数の割合に上記相対位置誤差を乗じた値を、上記絶対位置計測部で計測された一方の測定点の絶対位置から減ずることで、一方の測定点の絶対位置を補正するとともに、
2つの測定点の両相関係数に対する他方の測定点の相関係数の割合に上記相対位置誤差を乗じた値を、上記絶対位置計測部で計測された他方の測定点の絶対位置から減ずることで、他方の測定点の絶対位置を補正するものである。
さらに、請求項3に係る本発明のGNSSによる位置計測装置は、請求項1または2に係る発明のGNSSによる位置計測装置において、高精度相対測位計測方法がキネマティック測位法であるものである。
上記GNSSによる位置計測装置によると、別途の基準点を設置することなく低コスト且つ高精度で2つの測定点の絶対位置を計測することができる。
本発明の実施の形態に係るGNSSによる位置計測装置の概略構成図である。 本発明の実施例に係るGNSSによる位置計測装置の精密単独測位部で計測された絶対位置データを示すグラフである。 同GNSSによる位置計測装置のキネマティック測位部で計測された相対位置データを示すグラフである。 同GNSSによる位置計測装置の絶対位置補正部で補正された絶対位置データを示すグラフである。 図3と図4とを比較したグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係るGNSSによる位置計測装置を図1に基づき説明する。
GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)は、複数の航法衛星(人工衛星の一種)から不特定に送信される電波を受信する受信機を用いて、当該受信機の位置を計測する航法システムである。このGNSSには、GPSなどが含まれる。なお、本実施の形態では、GNSSの一例として、GPSについて説明する。
このGPSによる位置計測装置は、簡単に説明すると、測定点の絶対位置を計測する精密単独測位法(PPP:Precise Point Positioning)と、高精度であるが2つの測定点の相対位置のみ計測でき絶対位置を計測できないキネマティック測位法とを組み合わせて、高精度で2つの測定点の絶対位置を計測できるようにしたものである。
具体的には、図1に示すように、このGPSによる位置計測装置1は、2つの測定点Aおよび測定点Bにおける各GPS受信機(GNSS受信機の一例である)Rによる観測データを所定時間間隔T秒(例えばTは数〜数百である)ごとに通信網(インターネットなど)W経由でそれぞれ受信する入力部10と、この入力部10の測定点Aおよび測定点Bにおける各観測データに基づき精密単独測位法で測定点Aおよび測定点Bの絶対位置を計測する精密単独測位部(絶対位置計測部の一例である)12と、上記入力部10の測定点Aおよび測定点Bにおける各観測データに基づきキネマティック測位法で測定点Aから測定点Bまでの相対位置を計測するキネマティック測位部(高精度相対位置計測部の一例である)11と、上記精密単独測位部12およびキネマティック測位部11で計測された上記絶対位置および相対位置に基づき当該絶対位置の精度を向上させる高精度化処理部13と、この高精度化処理部13で精度を向上させた上記絶対位置を表示する結果表示部14とを具備する。
ここで、上記GPSによる位置計測装置1が高精度で測定点Aおよび測定点Bの絶対位置を計測するための演算について説明する。
上記精密単独測位部12が計測する測定点Aおよび測定点Bの絶対位置は、それぞれ大きな誤差を有している。すなわち、精密単独測位部12が計測する測定点Aおよび測定点Bの絶対位置をそれぞれP(t)およびP(t)とし、測定点Aおよび測定点Bの真の絶対位置をそれぞれPa0(t)およびPb0(t)とし、その誤差をそれぞれε(t)およびε(t)とすると、これらの関係式は下の式(1)および(2)の通りである。
(t)=Pa0(t)+ε(t)・・・(1)
(t)=Pb0(t)+ε(t)・・・(2)
また、上記キネマティック測位部11が計測する測定点Aから測定点Bまでの相対位置は、上記の通り高精度であるものの多少の誤差を有しているが、上記ε(t)やε(t)と比較して僅かであるから、測定点Aから測定点Bまでの真の相対位置とみなして考える。すなわち、キネマティック測位部11が計測する測定点Aから測定点Bまでの相対位置をPb−a(t)とすると、これらの関係式は下の式(3)の通りである。
b−a(t)=Pb0(t)−Pa0(t)・・・(3)
上記(1)〜(3)式により、下の式(4)が導かれる。
ε(t)−ε(t)=Pb−a(t)−{P(t)−P(t)}・・・(4)
すなわち、上記精密単独測位部12が計測する測定点Aおよび測定点Bの絶対位置の誤差の差は、上記キネマティック測位部11が計測する測定点Aから測定点Bまでの相対位置から、上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置に基づく測定点Aから測定点Bまでの相対位置を減じたものである。
上の式(4)から精密単独測位部12により計測された測定点Aおよび測定点Bの各絶対位置の誤差の差であるε(t)−ε(t)を算出できるが、個々の誤差であるε(t),ε(t)までは算出できない。しかし、これら個々の誤差であるε(t),ε(t)を近似したε’(t)およびε’(t)については、測定点Aおよび測定点Bの相関係数をそれぞれkおよびkとして、下の式(5)および(6)により算出される。
Figure 2014048075
Figure 2014048075
上の式(5)および(6)における相関係数のk,kは、測定点A,Bについてキネマティック測位部11で600秒間に計測された多数の相対位置(正確には相対距離)を一の変量とし、相対位置算出部31で上記600秒間に算出された多数の相対位置(正確には相対距離)を他の変量としたものである。なお、上記の通り600秒間としたのは、上記GPSによる位置計測装置1が絶対位置を計測したい時点の前後300秒間を演算対象とするためである。勿論、上記600秒間は一例であり、数秒〜数百秒間程度であればよい。
また、これらε’(t)およびε’(t)に基づき、上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置であるP(t)およびP(t)を補正することで、それらの精度を向上させたP’(t)およびP’(t)が得られる。すなわち、これらの関係式は、下の式(7)および(8)の通りである。
P’(t)=P(t)−ε’(t)・・・(7)
P’(t)=P(t)−ε’(t)・・・(8)
次に、本発明の要旨である上記高精度化処理部13について詳細に説明する。
図1に示すように、この高精度化処理部13は、上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置に基づき測定点Aから測定点Bまでの相対位置を算出する相対位置算出部31と、上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの多数の絶対位置データから各相関係数を算出する相関係数算出部32とを有する。また、上記高精度化処理部13は、上記キネマティック測位部11が計測した測定点Aから測定点Bまでの相対位置から、上記相対位置算出部31で算出された相対位置を減じて相対位置誤差を算出する相対位置誤差算出部35を有する。さらに、上記高精度化処理部13は、上記各相関係数および相対位置誤差に基づき上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置を補正する絶対位置補正部38を有する。
上記相対位置算出部31は、精密単独測位部12で計測されたP(t)およびP(t)に基づき、上の式(4)におけるP(t)−P(t)を算出するものである。また、上記相関係数算出部32は、測定点Aおよび測定点Bについてキネマティック測位部11で600秒間に計測された多数の相対位置(正確には相対距離)を一の変量とし、相対位置算出部31で上記600秒間に算出された多数の相対位置(正確には相対距離)を他の変量とした相関係数を算出するものである。言い換えれば、上記相関係数算出部32は、上の式(4)におけるkおよびkを算出するようにされている。上記相対位置誤差算出部35は、キネマティック測位部11で計測されたPb−a(t)から、上記相対位置算出部31で算出されたP(t)−P(t)を減じて、ε(t)−ε(t)を算出するものである。言い換えれば、上記相対位置誤差算出部35は、上の式(4)を演算するように構成されている。上記絶対位置補正部38は、上記相対位置誤差算出部35で算出されたε(t)−ε(t)と、上記相関係数算出部32で算出されたkおよびkとに基づきε’(t)およびε’(t)を算出し、これらε’(t)およびε’(t)によりP(t)およびP(t)を補正することでP’(t)およびP’(t)を得るものである。言い換えれば、上記絶対位置補正部38は、上の式(5)〜(8)を演算するように構成されている。
以下、上記GPSによる位置計測装置1の機能について説明する。
測定点Aおよび測定点Bでは、各GPS受信機RによるT秒ごとの観測データが得られる。これら観測データは、通信網W経由でGPSによる位置計測装置1の入力部10に送信される。これら観測データに基づき、精密単独測位部12で測定点Aおよび測定点Bにおける絶対位置が計測されるとともに、キネマティック測位部11で測定点Aから測定点Bまでの相対位置が計測される。
相対位置算出部31では、精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置に基づき測定点Aから測定点Bまでの相対位置を算出する。また、相関係数算出部32では、精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの多数の絶対位置データから各相関係数を算出する。なお、上記多数の絶対位置データは600秒間における観測データに基づくものであるから、上記絶対位置データの個数は600をTで除した値となる。さらに、相対位置誤差算出部35では、キネマティック測位部11が計測した測定点Aから測定点Bまでの相対位置から、上記相対位置算出部31で算出された相対位置を減じて相対位置誤差を算出する。また、絶対位置補正部38では、上記各相関係数および相対位置誤差に基づき上記精密単独測位部12が計測した測定点Aおよび測定点Bの絶対位置を補正する。そして、補正された測定点Aおよび測定点Bの絶対位置が、結果表示部14で表示される。
このように、上記GPSによる位置計測装置1によると、キネマティック測位法のように別途基準点を設置することなく、低コスト且つ高精度で2つの測定点の絶対位置を計測することができる。
また、現時点よりも僅か300秒前の時点の絶対位置を計測するので、計測時間の遅れを少なくすることができる。
以下、上記実施の形態をより具体的に示した実施例について説明する。
この実施例では、測定点Aを国土地理院の電子基準点960624とし、測定点Bを国土地理院の電子基準点93094とした。また、通信網Wとしてインターネットを使用した。さらに、本実施例に係るGPSによる位置計測装置1を、公然知られるおそれのない状況下で、2011年11月15日に使用した。なお、GPS受信機Rで得られる観測データの時間間隔Tを600秒とした。
図2に、精密単独測位部12で計測された測定点Aおよび測定点Bの所定時間における絶対位置データのグラフを示す。また、図3に、キネマティック測位部11で計測された測定点Aから測定点Bまでの所定時間における相対位置データのグラフを示す。図2および図3に示すグラフは、縦軸が南北方向座標であり、横軸が時間である。これら図2と図3とを比較すると、精密単独測位部12で計測された絶対位置データは、キネマティック測位部11で計測された相対位置データに比べてばらつきがあり、誤差が大きいと考えられる。
そして、図4に、本実施例に係るGPSによる位置計測装置1の絶対位置補正部38で補正された絶対位置データ(補正後の絶対位置データ)のグラフを示す。また、図5に、この補正後の絶対位置データと、補正前の絶対位置データ(つまり図3に示すデータ)とを比較したグラフを示す。なお、図5では、灰色のプロットが補正前の絶対位置データであり、黒色のプロットが補正後の絶対位置データである。この図5に示すように、灰色のプロットに比べて黒色のプロットは、上下方向のばらつきが少なくなっている。言い換えれば、本実施例に係るGPSによる位置計測装置1で得られた絶対位置データ(補正後の絶対位置データ)は、より誤差の少ない値となっている。
具体的に説明すると、図5に示すように、補正前の絶対位置データ(灰色のプロット)は、測定点Aにおける14000[sec]付近(図5のイであり以下ではイ点という)および83000[sec]付近(図5のロであり以下ではロ点という)、並びに測定点Bにおける12000[sec]付近(図5のハであり以下ではハ点という)で、誤差が大きい。それぞれの誤差は、イ点だと−0.6[m]、ロ点だと+0.5[m]、ハ点だと+1.5[m]に達している。しかし、補正後の絶対位置データ(黒色のプロット)は、イ点だと−0.6[m]が−0.4[m]まで補正され、ロ点だと+0.5[m]が+0.1[m]まで補正され、ハ点だと+1.5[m]が+1.0[m]まで補正されている。このため、絶対位置補正部38での補正により、計測された絶対位置データの精度が向上したといえる。また、これらの絶対位置データは、得られた時点よりも300秒前の時点のものである。
このように、本実施例に係る上記GPSによる位置計測装置1によると、キネマティック測位法のように別途基準点を設置することなく、低コスト且つ高精度で2つの測定点の絶対位置を計測することができた。
また、現時点よりも僅か300秒前の時点の絶対位置を計測するので、計測時間の遅れを少なくすることができた。
ところで、上記実施の形態および実施例では、GNSSの一例としてGPSについて説明したが、これに限定されるものではなく、GLONA、ガリレオ、北斗など他の全地球航法衛星システムであってもよい。
また、上記実施の形態および実施例では、相関係数算出部32を有するものとして説明したが、相関係数算出部32を有しなくてもよい。この場合、相関係数を算出しないことで、GPSによる位置計測装置1は現時点と同時点の絶対位置を計測するので、完全な実時間性を担保することができる。
さらに、上記実施の形態および実施例では、精密単独測位部12の詳細について説明しなかったが、GNSSにより絶対位置を計測できるものであればよい。また、上記精密単独測位法は、より高精度に絶対位置を計測できるPPP−AR(Precise Point Positioning with Ambiguity Resolution)であってもよい。
また、上記実施の形態および実施例では、高精度相対位置計測部の一例としてキネマティック測位部11について説明したが、これに限定されるものではなく、キネマティック測位法よりも高精度で相対位置を計測できるものであればよい。
1 位置計測装置
11 キネマティック測位部
12 精密単独測位部
31 相対位置算出部
32 相関係数算出部
35 相対位置誤差算出部
38 絶対位置補正部

Claims (3)

  1. GNSS受信機がそれぞれ設置された2つの測定点の位置を計測するためのGNSSによる位置計測装置であって、
    精密単独測位法で上記2つの測定点の絶対位置をそれぞれ計測する絶対位置計測部と、
    絶対位置計測部で計測された2つ絶対位置から、一方の測定点に基づく他方の測定点の相対位置を算出する相対位置算出部と、
    高精度相対測位計測方法で一方の測定点に基づく他方の測定点の相対位置を計測する高精度相対位置計測部と、
    上記高精度相対位置計測部で計測された相対位置から、上記相対位置算出部で算出された相対位置を減じて相対位置誤差を算出する相対位置誤差算出部と、
    少なくとも、上記相対位置誤差算出部で算出された相対位置誤差と、上記絶対位置計測部で計測された2つの測定点の絶対位置とを用いて、これら2つの絶対位置をそれぞれ補正する絶対位置補正部と、
    が具備されたことを特徴とするGNSSによる位置計測装置。
  2. 高精度相対位置計測部で所定時間に計測された多数の相対位置を一の変量とし、相対位置算出部で上記所定時間に算出された多数の相対位置を他の変量とした相関係数を算出する相関係数算出部が具備され、
    絶対位置補正部が、
    2つの測定点の両相関係数に対する一方の測定点の相関係数の割合に上記相対位置誤差を乗じた値を、上記絶対位置計測部で計測された一方の測定点の絶対位置から減ずることで、一方の測定点の絶対位置を補正するとともに、
    2つの測定点の両相関係数に対する他方の測定点の相関係数の割合に上記相対位置誤差を乗じた値を、上記絶対位置計測部で計測された他方の測定点の絶対位置から減ずることで、他方の測定点の絶対位置を補正するものであることを特徴とする請求項1に記載のGNSSによる位置計測装置。
  3. 高精度相対測位計測方法がキネマティック測位法であることを特徴とする請求項1または2に記載のGNSSによる位置計測装置。
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