JPH06160509A - 土地変動観測システム - Google Patents

土地変動観測システム

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Publication number
JPH06160509A
JPH06160509A JP31015992A JP31015992A JPH06160509A JP H06160509 A JPH06160509 A JP H06160509A JP 31015992 A JP31015992 A JP 31015992A JP 31015992 A JP31015992 A JP 31015992A JP H06160509 A JPH06160509 A JP H06160509A
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JP
Japan
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observation
reference point
measurement
data
relative position
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Application number
JP31015992A
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English (en)
Inventor
Ayumi Hyodo
歩 兵頭
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Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
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Publication of JPH06160509A publication Critical patent/JPH06160509A/ja
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】地盤の安定した基準点に基準点観測装置1を設
け、傾斜地の各測定点に測定点観測装置2,3,4を設
ける。各観測装置は衛星S1,S2からの電波を受信し
て位相情報に関する測定データを求め、監視装置11で
は、各測定データから、基準点に対する各測定点の相対
位置およびその変動を検知する。 【効果】基準点に対する測定点の相対位置の僅かな変動
を確実に検知できるようになり、また各観測装置の設置
も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばGPS等の
測位システムを用いて傾斜地の変動等を監視する傾斜地
観測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】日本においては大小様々な規模で発生す
る傾斜地における山崩れ、土砂崩れ、または土石流等の
表土変化は気象変動や地殻変動等に起因する自然災害の
一つであり、時に大きな災害をもたらす。
【0003】傾斜地の山崩れや土積流等の表土変化を観
測するため、従来より、傾斜地の主要な箇所にワイヤを
張架しておき、その張力変化によって、傾斜地における
表土の変動を計測する、いわゆるテンションメータ方式
が採用されている。このテンションメータにより傾斜地
の変動が検知されたなら、たとえばその傾斜地を通る鉄
道の監視システムがこれを検知して、列車を停止させる
等して安全を確保するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のテン
ションメータ方式では、次のような解決すべき課題があ
った。すなわち、まずワイヤの両端を支持して張架され
るその2点はいずれも傾斜地内に存在するため、その2
点を含む広範囲にわたって表土が移動した場合には、そ
の表土の移動を検出することは不可能である。また張架
されたワイヤに対し垂直方向の表土の移動に対しては検
出能がなく、ワイヤの方向に沿った移動であってもその
検出分解能は充分ではなかった。特に、山崩れや土石流
が発生する前の前兆現象としての僅かな表土の移動を検
知するためには、より高い精度が要求される。また、広
範囲にわたる傾斜地の監視を行うためには、多数のワイ
ヤを張り巡らさなければならず、その架設工事が容易で
ない。さらに、傾斜地の表土が安定していても、ワイヤ
自体またはワイヤの支持部の経年変化、さらにはワイヤ
に接触する動植物の影響により誤検知する虞があり、長
期間にわたって高い信頼性を確保するためには比較的頻
繁なメンテナンスが必要となる。
【0005】この発明の目的は、前述の各種課題を解決
して、広範囲にわたる表土のいかなる方向への僅かな移
動をも検知し、観測装置の設置を容易にし、さらにメン
テナンスを容易にした傾斜地観測システムを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の傾斜地観測シ
ステムは、それぞれ、衛星からの送信電波を受けるアン
テナと、前記電波を受信して、その電波の位相情報に関
する測定データを求める受信機と前記測定データを伝送
するデータ伝送手段からなる、傾斜地の測定点に設置さ
れた一つまたは複数の測定点観測装置および、前記傾斜
地から離れた基準点に設置された基準点観測装置と、前
記各観測装置からの測定データを受信する測定データ受
信手段と、受信した測定データと前記基準点の位置情報
および衛星の位置情報から、基準点に対する測定点の相
対位置を求める相対位置算出手段と、前記相対位置の変
動を検知する相対位置変動検知手段とを備える監視装
置、とからなる。
【0007】
【作用】この発明の傾斜地観測システムでは、傾斜地の
測定点に1つまたは複数の測定点観測装置が設置され、
監視すべき傾斜地以外の基準点に基準点観測装置が設置
されている。各観測装置はアンテナと受信機およびデー
タ伝送手段からなり、アンテナは衛星からの送信電波を
受け、受信機はその電波を受信して、電波の位相情報に
関する測定データを求める。そしてデータ伝送手段は測
定データを監視装置へ伝送する。監視装置に設けられて
いるデータ受信手段は、各観測装置からのデータを受信
し、相対位置算出手段は受信した各データから、基準点
に対する測定点の相対位置を求める。そして相対位置変
動検知手段は求められた相対位置の変動を検知する。
【0008】前記相対位置算出手段は、受信した測定デ
ータと基準点の位置情報および衛星の位置情報から、基
準点に対する測定点の相対位置を求めるが、その原理を
図6を基に説明する。ここで受信機Aは測定点観測装置
の受信機、受信機Bは基準点観測装置の受信機と考え
る。たとえばGPS衛星からの電波を利用する場合、受
信機A、受信機BおよびGPS衛星を含む平面が垂直面
であって、衛星の仰角がθである時、受信機Aと受信機
Bの受信する電波にはrcos(θ)分だけの位相差が
生じる。逆に、この位相差から受信機Aと受信機B間の
基線長rが判明する。そして、異なった位置から送信さ
れる衛星の電波について位相差を求めることによって、
基準点に対する測定点の基線ベクトル(三次元方向と距
離)が求められる。ここで電波のキャリア周波数の位相
を検出するようにすれば、たとえばGPSの測位用電波
信号のL1帯であれば1波長は約19cmであるため、
1波長より短い数cm程度の変動を検知できるようにな
る。
【0009】以上のように基準点に少なくとも1つの観
測装置を設置し、監視すべき傾斜地の1つの測定点に1
つの観測装置を、または必要に応じて複数の測定点にそ
れぞれ観測装置を設置することによって、監視装置は傾
斜地に設けた測定点の基準点に対する相対位置の変動を
検知することができ、これにより土砂崩れ等の前兆現象
である傾斜地表土の僅かな移動をも検知できるようにな
る。また、基準点を地質学的に安定な位置に設定してお
くことによって、傾斜地の表土が移動して、複数の測定
点観測装置が平行移動する場合にも、基準点に対する測
定点観測装置の相対位置の変動を確実に検知できるよう
になる。また、各観測装置は物理的に独立していて、傾
斜地に複数の観測装置を設ける際にも、各観測装置は独
立して設置工事を行えばよく、広範囲にわたって多数の
観測装置を配置することも容易になる。さらに、各観測
装置は経年変化を受ける部分もないため、長期間にわた
って高い信頼性を維持することができ、メンテナンスも
容易となる。
【0010】
【実施例】この発明の実施例である傾斜地観測システム
の全体の構成を図1に示す。図1において1は基準点に
設置した基準点観測装置、2,3,4はそれぞれ傾斜地
の測定点に設置した測定点観測装置である。前記基準点
は地球上での絶対的な既知点に定める。そのため、たと
えば国土地理院の定める基準点を本基準点として、光学
測量、またはディファレンシャルGPS測位(スタティ
ックGPS測位、キネマティックGPS測位、またはト
ランスロケーション法)によって基準点の絶対的位置を
決定するか、あるいは単独GPS測位から統計的に絶対
位置を決定する。S1,S2はGPS衛星であり、各観
測装置1,2,3,4・・・は各衛星の電波を受信し、
その位相情報を測定する。ケーブル中継器10は各観測
装置1,2,3,4・・・との間を光ケーブル5,6,
7,8・・・を介して接続するとともに、これらの信号
を電気信号に変換するインタフェースおよび分配器とし
て作用する。監視装置11はケーブル中継器10を介し
て各観測装置から得た測定データを基に、基準点に対す
る各測定点の相対位置およびその変動等を監視し、監視
情報を出力する。電源12は監視装置11およびケーブ
ル中継器10、さらには必要に応じて各観測装置1,
2,3,4・・・に対し電源を供給する。また、同図に
おいてR1は傾斜地の表土部に存在する岩石、T1,T
2は傾斜地に植生する樹木である。たとえばこの傾斜地
の下方または途中の平坦部Aには鉄道等が敷設され、列
車が走行する。この例では傾斜地の土砂崩れが発生した
ことを、またはその前兆現象を検知して、監視装置11
は列車集中制御システムに対し必要な情報を与える。
【0011】次に、前記各観測装置の構成をブロック図
として図2に示す。図2において20は受信アンテナで
あり、L2帯増幅回路21はGPS衛星から送信される
測位用電波のうちL2帯の信号を増幅し、混合器22は
その信号に局部発信回路より出力される信号を混合して
中間周波信号に変換する。キャリア再生回路23はキャ
リア信号を再生し、クロック再生回路24はPコードに
同期するクロック信号を再生し、位相差測定回路25は
そのPコードの基準クロックに対する位相差を測定す
る。クロック再生回路26はC/Aコードに同期するク
ロック信号を再生し、位相差測定回路27はそのクロッ
ク信号の基準クロック信号に対する位相差を測定する。
混合器28はキャリア信号を周波数変換したクロック信
号を発生し、位相差測定回路29はそのクロック信号の
基準クロック信号に対する位相差を測定する。L1帯増
幅回路37はGPS衛星から送信される測位用電波のう
ちL1帯の信号を増幅する。基準発信器40は基準周波
数信号を発生し、局部発信回路39はその基準周波数信
号を基に局部発信信号を出力する。時計回路41は基準
周波数信号を基に時刻データを求める。混合器38はL
1帯の信号を中間周波信号に変換する。キャリア再生回
路30はキャリア信号を再生し、クロック再生回路31
はPコードに同期するクロック信号を再生し、位相差測
定回路32はそのPコードの基準クロックに対する位相
差を測定する。クロック再生回路33はC/Aコードに
同期するクロック信号を再生し、位相差測定回路34は
そのクロック信号の基準クロック信号に対する位相差を
測定する。混合器35はキャリア信号を周波数変換した
クロック信号を発生し、位相差測定回路36はそのクロ
ック信号の基準クロック信号に対する位相差を測定す
る。中間周波増幅回路42はL1帯の中間周波信号を増
幅する。C/Aコード発生器44はC/Aコードの同期
をとるためのC/Aコードを発生し、C/Aコード同期
回路43はL1帯に含まれるC/Aコードに同期をと
る。航法メッセージ解読器45は航法メッセージのデー
タ信号を再生する。マイクロコンピュータ46はC/A
コード発生器44に対しコードパターンの切替指示を行
うとともに、C/Aコード同期回路43から出力され
る、各衛星との疑似距離のデータから単独測位を行う。
また、航法メッセージから各衛星のアルマナックデータ
およびエフェメリスデータを解読して、各衛星の運動情
報を求める。さらに、位相差測定回路25,27,2
9,32,34,36により求められた位相差のデータ
から、基準クロックに対するキャリア位相を求める。そ
の際、キャリア信号以外にPコードおよびC/Aコード
についても位相差を求めることによって、キャリア位相
を求める際の多重解の問題を解消する。またL1帯とL
2帯についてそれぞれの位相差を測定することによっ
て、電離層補正を行う。なお、各GPS衛星はそれぞれ
基準点および測定点に対してある相対速度をもってい
て、各GPS衛星から受けた信号はドップラーシフトを
起こしている。各GPS衛星の動きはアルマナックデー
タおよびエフェメリスデータから正確に知ることができ
るから、各GPS衛星毎にドップラーシフト周波数を予
測することができ、これを利用して各GPS衛星の搬送
波を分離する。マイクロコンピュータ46はこのように
して求めた位相情報に関する測定データを伝送制御回路
47を介して監視装置11へ送信する。
【0012】次に、図1に示した監視装置11の構成を
ブロック図として図3に示す。図3においてメモリ51
はマイクロプロセッサ50が実行すべきプログラムをあ
らかじめ書き込んだROMと伝送データの一時記憶およ
び各種演算処理の際にワーキングエリアとして用いるR
AMからなる。伝送制御回路52はケーブルを介して各
観測装置からの測定データを受信するための伝送制御を
行う。外部記憶装置53は各測定点の基準点に対する相
対位置および相対位置変化等の観測データを長期間にわ
たって順次蓄積する。伝送制御回路54は外部の、たと
えば列車集中監視システムに対し観測結果を送信する。
たとえば各測定点の基準点に対する相対位置関係、各測
定点の基準点に対する相対位置関係の変化量、各測定点
の基準点に対する相対位置関係の変化率、またはその変
化量や変化率に対するあらかじめ定めた基準値との比較
に基づく警報データ等を送信する。
【0013】この監視装置が各観測装置から得た測定デ
ータを基に各測定点の基準点に対する相対位置を算出す
る際、基準点観測装置の求めた位相データを基準にし、
測定点観測装置の求めた位相データとの差を求めること
によって、基準点観測装置と測定点観測装置の受信機間
の基準クロックの位相差のずれを相殺する。また、図5
に示すように、GPS衛星S1について基準点観測装置
1の測定した位相データと測定点観測装置2の測定した
位相データとの差と、GPS衛星S2について基準点観
測装置1の測定した位相データと測定点観測装置2の測
定した位相データとの差の差(二重位相差)を同時に求
めることによって、受信機の局部発信器の位相ゆらぎの
消去および衛星送信機の位相ゆらぎの消去を共に行い、
高精度な相対位置を測定する。さらには、一定時間間隔
毎に複数の衛星の位相測定を行い、時刻毎のある衛星2
個の二重位相差を求め、これを測定時刻の順序で並べ、
隣接する二重位相差どうしの差(三重位相差)を求めれ
ば、整数値バイアス(整数波長分のambiguity )が相殺
されるため、多重解の問題なしに基線ベクトルを決定す
ることができる。
【0014】図1に示した各観測装置1,2,3,4・
・・が観測を同時に行うためには、たとえばあらかじめ
測定時間間隔を定めておき、その測定間隔に応じた時刻
毎に各観測装置が観測を行うか、監視装置側から測定タ
イミングを指示する。また、各観測装置が求めた測定デ
ータを監視装置が収集するためには、監視装置が順次各
観測装置の測定データを読み取るか、または各観測装置
側が他の観測装置の送信データとの衝突を避けて、監視
装置へ測定データを伝送する。
【0015】以上に示した実施例では、各観測装置と監
視装置間をケーブルを介して接続した例を示したが、こ
れを無線(電波)を介して接続することもできる。その
場合の観測装置および監視装置の構成を図4に示す。
(A)は観測装置の概略構成図である。GPS受信機6
0はアンテナ20から衛星の電波を受信し、位相差を測
定し、データ送信機61は測定データをアンテナ62を
介して監視装置へ無線送信する。同図(B)は監視装置
側の構成を示し、データ受信機64はアンテナ63を介
して各観測装置から送信される測定データを受信する。
通信制御部65はデータ受信機64を制御して所望の観
測装置から送信された測定データの選択受信を行う。デ
ータ処理部66は各観測装置の測定データを基に各測定
点の基準点に対する相対位置を求める。データ送信機6
7はアンテナ63を介して観測結果のデータ(各測定点
の相対位置およびその変化量等)をたとえば列車集中監
視システムへ無線送信する。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、傾斜地の或る測定点
の相対位置の変動を地質学上安定した基準点からの変動
として検知することができ、広範囲にわたる傾斜地の表
土の移動等を検知して、山崩れや土石流等の前兆現象を
確実に検知できるようになる。
【0017】また、観測装置の設置が容易となり、しか
も経年変化が少なく、長期にわたり信頼性の高い観測を
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である傾斜地観測システムの
構成を示す図である。
【図2】観測装置の構成を示すブロック図である。
【図3】監視装置の構成を示すブロック図である。
【図4】他の実施例に係る観測装置の構成および監視装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】二重位相差による基線の決定方法を示す図であ
る。
【図6】受信信号の位相差と基線長との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
1−基準点観測装置 2,3,4−測定点観測装置 5,6,7,8−ケーブル S1,S2−GPS衛星 R1−岩石 T1,T2−樹木 20−アンテナ
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 土地変動観測システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばGPS等の
測位システムを用いて土地の変動を観測する土地変動
測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】日本においては大小様々な規模で発生す
る傾斜地における山崩れ、土砂崩れ、または土石流等の
表土変化は気象変動や地殻変動等に起因する自然災害の
一つであり、時に大きな災害をもたらす。
【0003】傾斜地の山崩れや土積流等の表土変化を観
測するため、従来より、傾斜地の主要な箇所にワイヤを
張架しておき、その張力変化によって、傾斜地における
表土の変動を計測する、いわゆるテンションメータ方式
が採用されている。このテンションメータにより傾斜地
の変動が検知されたなら、たとえばその傾斜地を通る鉄
道の監視システムがこれを検知して、列車を停止させる
等して安全を確保するようにしている。
【0004】また、平地においても、地殻変動の結果等
により、表土が変移する場合があり、これを観測するた
め、従来よりレーザ測距等の方法が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のテン
ションメータ方式では、次のような解決すべき課題があ
った。すなわち、まずワイヤの両端を支持して張架され
るその2点はいずれも傾斜地内に存在するため、その2
点を含む広範囲にわたって表土が移動した場合には、そ
の表土の移動を検出することは不可能である。また張架
されたワイヤに対し垂直方向の表土の移動に対しては検
出能がなく、ワイヤの方向に沿った移動であってもその
検出分解能は充分ではなかった。特に、山崩れや土石流
が発生する前の前兆現象としての僅かな表土の移動を検
知するためには、より高い精度が要求される。また、広
範囲にわたる傾斜地の監視を行うためには、多数のワイ
ヤを張り巡らさなければならず、その架設工事が容易で
ない。さらに、傾斜地の表土が安定していても、ワイヤ
自体またはワイヤの支持部の経年変化、さらにはワイヤ
に接触する動植物の影響により誤検知する虞があり、長
期間にわたって高い信頼性を確保するためには比較的頻
繁なメンテナンスが必要となる。
【0006】また、レーザ測距による方法では、常時観
測に適さず、またレーザ測距装置を配置する或る基準点
と各観測点とが見通せる位置関係になければならず、自
由度が低い、という問題があった。
【0007】この発明の目的は、前述の各種課題を解決
して、広範囲にわたる表土のいかなる方向への僅かな移
動をも検知し、観測装置の設置を容易にし、さらにメン
テナンスを容易にした土地変動観測システムを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の土地変動観測
システムは、それぞれ、衛星からの送信電波を受けるア
ンテナと、前記電波を受信して、その電波の位相情報に
関する測定データを求める受信機と前記測定データを伝
送するデータ伝送手段からなる、観測領域内の測定点に
設置された一つまたは複数の測定点観測装置および、前
観測領域から離れた基準点に設置された基準点観測装
置と、前記各観測装置からの測定データを受信する測定
データ受信手段と、受信した測定データと前記基準点の
位置情報および衛星の位置情報から、基準点に対する測
定点の相対位置を求める相対位置算出手段と、前記相対
位置の変動を検知する相対位置変動検知手段とを備える
監視装置、とからなる。
【0009】
【作用】この発明の土地変動観測システムでは、観測領
域内の測定点に1つまたは複数の測定点観測装置が設置
され、監視すべき観測領域以外の基準点に基準点観測装
置が設置されている。各観測装置はアンテナと受信機お
よびデータ伝送手段からなり、アンテナは衛星からの送
信電波を受け、受信機はその電波を受信して、電波の位
相情報に関する測定データを求める。そしてデータ伝送
手段は測定データを監視装置へ伝送する。監視装置に設
けられているデータ受信手段は、各観測装置からのデー
タを受信し、相対位置算出手段は受信した各データか
ら、基準点に対する測定点の相対位置を求める。そして
相対位置変動検知手段は求められた相対位置の変動を検
知する。
【0010】前記相対位置算出手段は、受信した測定デ
ータと基準点の位置情報および衛星の位置情報から、基
準点に対する測定点の相対位置を求めるが、その原理を
図6を基に説明する。ここで受信機Aは測定点観測装置
の受信機、受信機Bは基準点観測装置の受信機と考え
る。たとえばGPS衛星からの電波を利用する場合、受
信機A、受信機BおよびGPS衛星を含む平面が垂直面
であって、衛星の仰角がθである時、受信機Aと受信機
Bの受信する電波にはrcos(θ)分だけの位相差が
生じる。逆に、この位相差から受信機Aと受信機B間の
基線長rが判明する。そして、異なった位置から送信さ
れる衛星の電波について位相差を求めることによって、
基準点に対する測定点の基線ベクトル(三次元方向と距
離)が求められる。ここで電波のキャリア周波数の位相
を検出するようにすれば、たとえばGPSの測位用電波
信号のL1帯であれば1波長は約19cmであるため、
1波長より短い数cm程度の変動を検知できるようにな
る。
【0011】以上のように基準点に少なくとも1つの観
測装置を設置し、監視すべき観測領域内の1つの測定点
に1つの観測装置を、または必要に応じて複数の測定点
にそれぞれ観測装置を設置することによって、監視装置
観測領域に設けた測定点の基準点に対する相対位置の
変動を検知することができ、これにより地殻変動や土砂
崩れ等の前兆現象である表土の僅かな移動をも検知でき
るようになる。また、基準点を地質学的に安定な位置に
設定しておくことによって、観測領域の表土が移動し
て、複数の測定点観測装置が平行移動する場合にも、基
準点に対する測定点観測装置の相対位置の変動を確実に
検知できるようになる。また、各観測装置は物理的に独
立していて、観測領域内に複数の観測装置を設ける際に
も、各観測装置は独立して設置工事を行えばよく、広範
囲にわたって多数の観測装置を配置することも容易にな
る。さらに、各観測装置は経年変化を受ける部分もない
ため、長期間にわたって高い信頼性を維持することがで
き、メンテナンスも容易となる。また、レーザ測距によ
る観測の場合と異なり、基準点と各測定点間の見通しが
効かない位置関係であっても、基準点観測装置と各測定
点観測装置のそれぞれが衛星からの送信電波を受けるこ
とができれば観測が可能であるため、自由度が高く、様
々な地域に適用できるようになる。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を傾斜地観測システムとし
て示す。先ず全体の構成を図1に示す。図1において1
は基準点に設置した基準点観測装置、2,3,4はそれ
ぞれ傾斜地の測定点に設置した測定点観測装置である。
前記基準点は地球上での絶対的な既知点に定める。その
ため、たとえば国土地理院の定める基準点を本基準点と
して、光学測量、またはディファレンシャルGPS測位
(スタティックGPS測位、キネマティックGPS測
位、またはトランスロケーション法)によって基準点の
絶対的位置を決定するか、あるいは単独GPS測位から
統計的に絶対位置を決定する。S1,S2はGPS衛星
であり、各観測装置1,2,3,4・・・は各衛星の電
波を受信し、その位相情報を測定する。ケーブル中継器
10は各観測装置1,2,3,4・・・との間を光ケー
ブル5,6,7,8・・・を介して接続するとともに、
これらの信号を電気信号に変換するインタフェースおよ
び分配器として作用する。監視装置11はケーブル中継
器10を介して各観測装置から得た測定データを基に、
基準点に対する各測定点の相対位置およびその変動等を
監視し、監視情報を出力する。電源12は監視装置11
およびケーブル中継器10、さらには必要に応じて各観
測装置1,2,3,4・・・に対し電源を供給する。ま
た、同図においてR1は傾斜地の表土部に存在する岩
石、T1,T2は傾斜地に植生する樹木である。たとえ
ばこの傾斜地の下方または途中の平坦部Aには鉄道等が
敷設され、列車が走行する。この例では傾斜地の土砂崩
れが発生したことを、またはその前兆現象を検知して、
監視装置11は列車集中制御システムに対し必要な情報
を与える。
【0013】次に、前記各観測装置の構成をブロック図
として図2に示す。図2において20は受信アンテナで
あり、L2帯増幅回路21はGPS衛星から送信される
測位用電波のうちL2帯の信号を増幅し、混合器22は
その信号に局部発信回路より出力される信号を混合して
中間周波信号に変換する。キャリア再生回路23はキャ
リア信号を再生し、クロック再生回路24はPコードに
同期するクロック信号を再生し、位相差測定回路25は
そのPコードの基準クロックに対する位相差を測定す
る。クロツク再生回路26はC/Aコードに同期するク
ロック信号を再生し、位相差測定回路27はそのクロッ
ク信号の基準クロック信号に対する位相差を測定する。
混合器28はキャリア信号を周波数変換したクロック信
号を発生し、位相差測定回路29はそのクロック信号の
基準クロック信号に対する位相差を測定する。L1帯増
幅回路37はGPS衛星から送信される測位用電波のう
ちL1帯の信号を増幅する。基準発信器40は基準周波
数信号を発生し、局部発信回路39はその基準周波数信
号を基に局部発信信号を出力する。時計回路41は基準
周波数信号を基に時刻データを求める。混合器38はL
1帯の信号を中間周波信号に変換する。キャリア再生回
路30はキャリア信号を再生し、クロック再生回路31
はPコードに同期するクロック信号を再生し、位相差測
定回路32はそのPコードの基準クロックに対する位相
差を測定する。クロック再生回路33はC/Aコードに
同期するクロック信号を再生し、位相差測定回路34は
そのクロック信号の基準クロック信号に対する位相差を
測定する。混合器35はキャリア信号を周波数変換した
クロック信号を発生し、位相差測定回路36はそのクロ
ック信号の基準クロック信号に対する位相差を測定す
る。中間周波増幅回路42はL1帯の中間周波信号を増
幅する。C/Aコード発生器44はC/Aコードの同期
をとるためのC/Aコードを発生し、C/Aコード同期
回路43はL1帯に含まれるC/Aコードに同期をと
る。航法メッセージ解読器45は航法メッセージのデー
タ信号を再生する。マイクロコンピュータ46はC/A
コード発生器44に対しコードパターンの切替指示を行
うとともに、C/Aコード同期回路43から出力され
る、各衛星との疑似距離のデータから単独測位を行う。
また、航法メッセージから各衛星のアルマナックデータ
およびエフェメリスデータを解読して、各衛星の運動情
報を求める。さらに、位相差測定回路25,27,2
9,32,34,36により求められた位相差のデータ
から、基準クロックに対するキャリア位相を求める。そ
の際、キャリア信号以外にPコードおよびC/Aコード
についても位相差を求めることによって、キャリア位相
を求める際の多重解の問題を解消する。またL1帯とL
2帯についてそれぞれの位相差を測定することによっ
て、電離層補正を行う。なお、各GPS衛星はそれぞれ
基準点および測定点に対してある相対速度をもってい
て、各GPS衛星から受けた信号はドップラーシフトを
起こしている。各GPS衛星の動きはアルマナツクデー
タおよびエフェメリスデータから正確に知ることができ
るから、各GPS衛星毎にドップラーシフト周波数を予
測することができ、これを利用して各GPS衛星の搬送
波を分離する。マイクロコンピュータ46はこのように
して求めた位相情報に関する測定データを伝送制御回路
47を介して監視装置11へ送信する。
【0014】次に、図1に示した監視装置11の構成を
ブロック図として図3に示す。図3においてメモリ51
はマイクロプロセッサ50が実行すべきプログラムをあ
らかじめ書き込んだROMと伝送データの一時記憶およ
び各種演算処理の際にワーキングエリアとして用いるR
AMからなる。伝送制御回路52はケーブルを介して各
観測装置からの測定データを受信するための伝送制御を
行う。外部記憶装置53は各測定点の基準点に対する相
対位置および相対位置変化等の観測データを長期間にわ
たって順次蓄積する。伝送制御回路54は外部の、たと
えば列車集中監視システムに対し観測結果を送信する。
たとえば各測定点の基準点に対する相対位置関係、各測
定点の基準点に対する相対位置関係の変化量、各測定点
の基準点に対する相対位置関係の変化率、またはその変
化量や変化率に対するあらかじめ定めた基準値との比較
に基づく警報データ等を送信する。
【0015】この監視装置が各観測装置から得た測定デ
ータを基に各測定点の基準点に対する相対位置を算出す
る際、基準点観測装置の求めた位相データを基準にし、
測定点観測装置の求めた位相データとの差を求めること
によって、基準点観測装置と測定点観測装置の受信機間
の基準クロックの位相差のずれを相殺する。また、図5
に示すように、GPS衛星S1について基準点観測装置
1の測定した位相データと測定点観測装置2の測定した
位相データとの差と、GPS衛星S2について基準点観
測装置1の測定した位相データと測定点観測装置2の測
定した位相データとの差の差(二重位相差)を同時に求
めることによって、受信機の局部発振器の位相ゆらぎの
消去および衛星送信機の位相ゆらぎの消去を共に行い、
高精度な相対位置を測定する。さらには、一定時間間隔
毎に複数の衛星の位相測定を行い、時刻毎のある衛星2
個の二重位相差を求め、これを測定時刻の順序で並べ、
隣接する二重位相差どうしの差(三重位相差)を求めれ
ば、整数値バイアス(整数波長分のambiguit
y)が相殺されるため、多重解の問題なしに基線ベクト
ルを決定することができる。
【0016】図1に示した各観測装置1,2,3,4・
・・が観測を同時に行うためには、たとえばあらかじめ
測定時間間隔を定めておき、その測定間隔に応じた時刻
毎に各観測装置が観測を行うか、監視装置側から測定タ
イミングを指示する。また、各観測装置が求めた測定デ
ータを監視装置が収集するためには、監視装置が順次各
観測装置の測定データを読み取るか、または各観測装置
側が他の観測装置の送信データとの衝突を避けて、監視
装置へ測定データを伝送する。
【0017】以上に示した実施例では、各観測装置と監
視装置間をケーブルを介して接続した例を示したが、こ
れを無線(電波)を介して接続することもできる。その
場合の観測装置および監視装置の構成を図4に示す。
(A)は観測装置の概略構成図である。GPS受信機6
0はアンテナ20から衛星の電波を受信し、位相差を測
定し、データ送信機61は測定データをアンテナ62を
介して監視装置へ無線送信する。同図(B)は監視装置
側の構成を示し、データ受信機64はアンテナ63を介
して各観測装置から送信される測定データを受信する。
通信制御部65はデータ受信機64を制御して所望の観
測装置から送信された測定データの選択受信を行う。デ
ータ処理部66は各観測装置の測定データを基に各測定
点の基準点に対する相対位置を求める。データ送信機6
7はアンテナ63を介して観測結果のデータ(各測定点
の相対位置およびその変化量等)をたとえば列車集中監
視システムへ無線送信する。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、観測領域内の或る測
定点の相対位置の変動を地質学上安定した基準点からの
変動として検知することができ、広範囲にわたる表土の
移動等を検知して、山崩れや土石流等の前兆現象を確実
に検知できるようになる。また、観測装置の設置が容易
となり、しかも経年変化が少なく、長期にわたり信頼性
の高い観測を行うことが可能となる。さらに、レーザ測
距による観測の場合と異なり、基準点と各測定点間の見
通しが効かない位置関係であっても、基準点観測装置と
各測定点観測装置のそれぞれが衛星からの送信電波を受
けることができれば観測が可能であるため、自由度が高
く、様々な地域に適用できるようになる。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である傾斜地観測システムの
構成を示す図である。
【図2】観測装置の構成を示すブロック図である。
【図3】監視装置の構成を示すブロック図である。
【図4】他の実施例に係る観測装置の構成および監視装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】二重位相差による基線の決定方法を示す図であ
る。
【図6】受信信号の位相差と基線長との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】 1−基準点観測装置 2,3,4−測定点観測装置 5,6,7,8−ケーブル S1,S2−GPS衛星 R1−岩石 T1,T2−樹木 20−アンテナ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ、衛星からの送信電波を受けるア
    ンテナと、前記電波を受信して、その電波の位相情報に
    関する測定データを求める受信機と前記測定データを伝
    送するデータ伝送手段からなる、傾斜地の測定点に設置
    された一つまたは複数の測定点観測装置および、前記傾
    斜地から離れた基準点に設置された基準点観測装置と、 前記各観測装置からの測定データを受信する測定データ
    受信手段と、受信した測定データと前記基準点の位置情
    報および衛星の位置情報から、基準点に対する測定点の
    相対位置を求める相対位置算出手段と、前記相対位置の
    変動を検知する相対位置変動検知手段とを備える監視装
    置、 とからなる傾斜地観測システム。
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