JP2014047900A - 金属ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で生産効率の高い金属ガスケットを提供する。
【解決手段】ミクロシール材5をコーティングした2枚の金属基板2、3と段差調整板4とを備える金属ガスケット1において、シリンダーヘッドCH側の基板3は、シリンダーヘッドCHの冷却水ジャケットHWの開口幅に対し同一或いは広い開口幅となる冷却水孔8を有し、シリンダーブロックCB側の基板2は、冷却水孔8よりも小さい開口面積となる冷却水流量調整孔9を備え、段差調整板4は、その外周縁15が冷却水ジャケットBWの外周縁BWb及び冷却水ジャケットHWの外周縁HWbのうち外側に位置する外周縁よりも内側に位置し、かつ冷却水流量調整孔9の開口面積と同一或いは僅かに大きい開口面積となる段差調整板水孔14を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関を構成するシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの接合面に装着して、燃焼ガス、冷却水、潤滑油等の流体のリークを防止する金属ガスケットに関し、特に、外表面にラバー等からなるミクロシール材をコーティングした金属ガスケットに関するものである。
従来、金属にて形成されるシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの接合面に装着される金属ガスケットにおいては、金属同士の直接的な接触を避けるために、また接合面に対するシール性を高めるために、その外表面にラバー等からなるミクロシール材をコーティングすることが一般的である。
また近年、エンジンの高出力化に伴い燃焼ガスも高圧化していることから、ガスケットのシール性能もより高いものが要望されている。このため、シリンダーヘッドとシリンダーブロックとを締付けボルトで締付けた際に、シリンダーブロックのシリンダーボアを囲繞するように設けた金属基板のビードの締付圧を上昇させるべく、ビードを備える2枚の金属基板の間に金属製の段差調整板を挟み込んだ、3層構造となる金属ガスケットを用いることが増えている。そして、上記のコーティング技術を用いるため、このような3層構造となる金属ガスケットにおいては、例えば各金属基板の両面に接着剤を塗布しておき、さらにその上にラバー等からなるミクロシール材を塗布するようにしている。
ところで、シリンダーブロック及びシリンダーヘッドにはそれぞれ、内燃機関作動時にこれらを冷やすための冷却水ジャケットが形成され、また、金属ガスケットには、冷却水ジャケットに対応する冷却水孔が設けられていて、冷却水ジャケット内は冷却水で満たされた状態となっている。そして、シリンダーブロックに設けたウォータポンプを作動させると、シリンダーブロックの冷却水ジャケット内の冷却水は、金属ガスケットの冷却水孔を介してシリンダーヘッドの冷却水ジャケットに高速で送り込まれる。
このような状況下でミクロシール材をコーティングした部分が冷却水に長時間曝されると、そのミクロシール材が剥離することがあり、それが冷却水とともに循環する結果、サーモスタットやラジエータ等に付着してオーバーヒート等のエンジントラブルを引き起こすおそれがある。
このような問題点を解決する金属ガスケットとしては、例えば特許文献1に記載のように、冷却水口を包含する帯域のコーティング層を、例えば超高圧水を噴射して予め剥離しておく技術が知られている。
特開昭64−73156号公報
ところで、ミクロシール材を剥離する工程は、生産効率及びコストの点からできるだけ少ない方が好ましいものの、上記のような3層構造となる金属ガスケットにおいては、各金属基板の両面をコーティングしていることから、ミクロシール材が剥離するおそれを完全に取り除くには、合計4面分のミクロシール材を剥離する必要が生じている。このため、ミクロシール材が冷却水に曝されて剥離してしまうおそれは確実に取り除きつつ、ミクロシール材を予め取り除いておく部位は最小限に抑えることができる新規の金属ガスケットが求められていた。
本発明は、上記課題を解決して生産効率を向上させてコストを抑えることができる金属ガスケットを提供することを目的とするものである。
本発明は、それぞれの外表面にミクロシール材をコーティングした2枚の金属基板と、これらの金属基板に挟み込まれる段差調整板とを備え、シリンダーボアの周囲に冷却水ジャケットが形成されたシリンダーブロックと該冷却水ジャケットに対応する冷却水ジャケットを備えるシリンダーヘッドとの間に装着される、シリンダーヘッド用金属ガスケットにおいて、
シリンダーヘッド側の前記基板は、シリンダーヘッドの冷却水ジャケットの開口幅に対し同一或いは広い開口幅となる冷却水孔を有し、
シリンダーブロック側の前記基板は、前記冷却水孔よりも小さい開口面積となる冷却水流量調整孔を備えるとともに、シリンダーブロックと接触する当接面に、前記ミクロシール材がコーティングされていない領域がシリンダーブロックの冷却水ジャケットに対して同一或いは広く形成された非コーティング領域を備え、
前記段差調整板は、前記冷却水流量調整孔を覆うとともに、その外周縁が前記シリンダーブロックの冷却水ジャケットの外周縁及び前記シリンダーヘッドの冷却水ジャケットの外周縁のうち外側に位置する外周縁よりも内側に位置し、かつ前記冷却水流量調整孔の開口面積と同一或いは僅かに大きい開口面積となる段差調整板水孔を備えることを特徴とするシリンダーヘッド用金属ガスケットである。
以下、上記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。発明者は先ず、シリンダーブロックCB側の金属基板51とシリンダーヘッドCH側の金属基板52との間に金属製の段差調整板53を挟み込んだ、図8〜図9に示すような3層構造となる金属ガスケット50を用いて検討を行った。金属基板51及び金属基板52のそれぞれの両面には、ミクロシール材54をコーティングしている。また、金属基板51、52には、シリンダーブロックCBのシリンダーボアから高圧の燃焼ガスがリークすることを防止するフルビード55と、冷却水や潤滑油等の流体のリークを防止するハーフビード56を設けている。
ここで、段差調整板53の大きさは、ビード全体が安定して挟み込まれる幅が確保されれば上記の目的を達成でき、また材料コストを低減するにはできるだけ小さい方が好ましいことから、図9に示すようにその外周縁53aの位置は、シリンダーボアBを囲繞するシリンダーブロックCBとシリンダーヘッドCHとの接合面を全て覆う位置、すなわち、シリンダーヘッドCHの冷却水ジャケットHWの内周縁HWaと略同じ位置としている。また、必要となる冷却水の流量を簡単に調整できるようにするため、シリンダーブロックCB及びシリンダーヘッドCHに設ける冷却水ジャケットBW、HWの開口面積は、必要となる冷却水の流量が得られる面積よりも大きめに形成しておき、2枚の金属基板51、52のうち、シリンダーヘッドCH側の金属基板52の冷却水孔57は、その開口幅を広げて、シリンダーヘッドCHの冷却水ジャケットHWの開口幅と同程度となるようにし、シリンダーブロックCB側の金属基板51については、金属基板52の冷却水孔57よりも小さい開口面積となる冷却水流量調整孔58を設けている。なお、金属基板51に設ける冷却水用の孔の一部は、図9に示すように冷却水孔57と同じ大きさの開口面積となる冷却水孔59として設けている。
このように構成することで、冷却水流量調整孔58のみの大きさを変えれば冷却水の流量を調整することができ、また、冷却水孔57を設けた金属基板52の外表面は冷却水に曝されないので、予めミクロシール材54を取り除いておく部位は、シリンダーブロックCB側の金属基板51のみとすることができる。さらに発明者は、シリンダーブロックCB側の金属基板51についてもミクロシール材54を取り除いておく部位を減らすべく、冷却水の流れの上流側となる、金属基板51がシリンダーブロックCBと接触する面51aのみミクロシール材54を剥離して非コーティング領域60を形成し、上流側からの直接的な高速水流に曝されないシリンダーヘッドCH側の面51bについてはミクロシール材54を残したままとした。
このような構成となる金属ガスケット50にて検討を重ねたところ、燃焼ガス、冷却水、潤滑油等のシール性には問題がなかったものの、金属基板51におけるシリンダーヘッドCH側の面51bに残しておいたミクロシール材54が、面51bから浮き上がって膨れたり剥離したりする現象が認められることがあった。また、段差調整板53の一部が、図10に破線で示すように、半径方向の内側や外側に変形することがあった。
そこで発明者は、金属基板51におけるシリンダーヘッドCH側の面51bのミクロシール材54が冷却水に直接曝されないようにし、併せて段差調整板53の変形を防止するために剛性を高めるには、段差調整板53の幅を広げてミクロシール材54をカバーすることが有効であるとの考察に基づき、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至ったのである。
本発明の金属ガスケットにあっては、シリンダーヘッド側の基板は、シリンダーヘッドの冷却水ジャケットの開口幅に対し同一或いは広い開口幅となる冷却水孔を有しているので、冷却水に直接曝されるおそれがないことから、シリンダーヘッド側の基板は、ミクロシール材を取り除いておく必要がない。また、シリンダーブロック側の基板は、冷却水孔よりも小さい開口面積となる冷却水流量調整孔を備えるものとし、また段差調整板は、冷却水流量調整孔を覆うとともに、その外周縁がシリンダーブロックの冷却水ジャケットの外周縁及びシリンダーヘッドの冷却水ジャケットの外周縁のうち外側に位置する外周縁よりも内側に位置し、かつ冷却水流量調整孔の開口面積と同一或いは僅かに大きい開口面積となる段差調整板水孔を備えるようにしているので、冷却水の流量は、冷却水流量調整孔及び段差調整板水孔のみの大きさを変えるだけで済み、さらに、シリンダーブロック側の基板において、シリンダーヘッド側の面は段差調整板で覆われているので、この面のミクロシール材が直接冷却水に曝されることがない。従って、予めミクロシール材を取り除いておく部位は、シリンダーブロック側の基板におけるシリンダーブロック側の面のみで済ませることが可能となる。また同時に、段差調整板の幅を増やした結果、段差調整板の剛性が高まって、使用中に生じることがあった段差調整板の変形を防止することが可能となる。
本発明にしたがう金属ガスケットの平面図である。 図1に示す金属ガスケットをシリンダーブロック及びシリンダーヘッドの間に取り付けた状態を示す、図1中のA−Aに沿う断面図である。 図1に示す金属ガスケットをシリンダーブロック及びシリンダーヘッドの間に取り付けた状態を示す、図1中のB−Bに沿う断面図である。 本発明に伴うエンジンのシリンダーブロックの平面図である。 図1に示す金属ガスケットを構成する、シリンダーブロック側に位置する金属基板の平面図である。 図1に示す金属ガスケットを構成する、シリンダーヘッド側に位置する金属基板の平面図である。 図1に示す金属ガスケットを構成する、段差調整板の平面図である。 本発明の完成に至る前段階で検討に用いた金属ガスケットの平面図である。 図8中のC−Cに沿う断面図である。 図8に示す金属ガスケットを構成する、段差調整板の平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示す金属ガスケット1は、図2、図3に示すように、シリンダーブロックCB側の金属基板2とシリンダーヘッドCH側の金属基板3との間に金属製の段差調整板4を挟み込んだ、3層構造となる金属ガスケットである。金属基板2及び金属基板3のそれぞれの両面には、ミクロシール材5をコーティングしている。本実施形態においては、金属基板2、3の表面に塗布した接着剤の上に、ラバー等からなるミクロシール材5を塗布している。なお、図3に示すように金属基板2において、シリンダーブロックCBと接触する当接面2aには、ミクロシール材5がコーティングされていない非コーティング領域5aを設けている。また、非コーティング領域5aを設けるに当たっては、金属基板2の全面にミクロシール材5をコーティングした後に必要な部分を剥がすようにしても、また、非コーティング領域5aを設ける部位に予めマスキングをしておき、最初から非コーティング領域5aにミクロシール材5がコーティングされないようにしてもよい。
シリンダーブロックCBには、図4に示すように複数個のシリンダーボアBが設けられていて、シリンダーボアBの外側には、これらのシリンダーボアBを一括りで囲繞するように形成した冷却水ジャケットBWが設けられている。さらにシリンダーヘッドCHには、図3に示すように、冷却水ジャケットBWに対応する冷却水ジャケットHW(後述する冷却水孔8を設ける位置に孔状に形成している)を設けている。また、冷却水ジャケットHW及び冷却水ジャケットBWの開口形状は、必要となる冷却水の流量が得られる面積よりも大きくなるように形成されていて、さらに本実施形態においては、冷却水ジャケットBWの開口幅(冷却水ジャケットBWの内周縁BWaから外周縁BWbまでの幅)に対して冷却水ジャケットHWの開口幅(冷却水ジャケットHWの内周縁HWaから外周縁HWbまでの幅)が狭くなるように形成されている。なお、内燃機関によっては、冷却水ジャケットBWの開口幅に対して冷却水ジャケットBWの開口幅が広くなるように形成することや、これらを同一の開口幅とすることもある。また、上述した非コーティング領域5aは、これに対面する冷却水ジャケットBWに対して同一或いは広くなるように形成されている。
そして、図5、図6に示すように金属基板2、3には、シリンダーブロックCBのシリンダーボアBに対応して形成された少なくとも1個(ここでは3個)のシリンダー孔6、7が形成されている。また、金属基板2、3は、冷却水ジャケットBW、HWに対応する位置に形成され、上流側の冷却水ジャケットBWから下流側の冷却水ジャケットHWに冷却水を通す孔を備えている。本実施形態においては、図3に示すように、シリンダーヘッドCH側の金属基板3には、冷却水ジャケットHWの開口幅と同一或いは広い開口幅となる冷却水孔8が形成されている。また、シリンダーブロックCB側の金属基板2には、冷却水孔8の開口面積よりも小さい冷却水流量調整孔9を設けている。なお、金属基板2に設ける冷却水用の孔は、全て冷却水孔8よりも小さくする必要はなく、図5に示すようにその一部は、冷却水孔8と同じ大きさの開口面積をもつ冷却水孔10として設けてもよい。また、金属基板2、3には、シリンダー孔6、7を囲繞してシリンダーボアBから高圧の燃焼ガスがリークすることを防止する断面山形形状のフルビード11と、冷却水ジャケットHWを囲繞して冷却水のリークを防止するハーフビード12とを設けている。また、潤滑油を流通させる孔の周囲にもハーフビード12を設けている。
また、図7に示すように段差調整板4は、シリンダーボアBに対応して形成されたシリンダー孔13を備えている(本実施形態では3個)。さらに段差調整板4は、冷却水流量調整孔9に対応する位置に、冷却水流量調整孔9の開口面積と同一或いは僅かに大きい開口面積となる段差調整板水孔14を備えている。ところで、ミクロシール材を保護する観点からは、段差調整板水孔14の開口面積を冷却水流量調整孔9の開口面積よりも小さくすることが好ましいが、この場合、段差調整板水孔14は薄いため、冷却水の流れによっては冷却水流量調整孔9からはみ出した段差調整板水孔14が変形するおそれがあることから、ここでは冷却水流量調整孔9の開口面積よりも段差調整板水孔14の開口面積を僅かに大きくしている。なお、これらの大きさの差は小さく、冷却水流量調整孔9の周囲のミクロシール材が露出するとしても僅かであるので、ミクロシール材の剥離は有効に防止される。また、本実施形態において段差調整板4の外周縁15は、図3に示すように、シリンダーヘッドCHの冷却水ジャケットHWの外周縁HWbよりも外側であって、シリンダーブロックCBの冷却水ジャケットBWの外周縁BWbよりも内側に位置するように設定されている。すなわち、段差調整板4は、金属基板2のシリンダーヘッドCH側の面における冷却水ジャケットHWと対面する部位を覆い隠すので、この部位のミクロシール材5は冷却水に直接曝されることがない。また、段差調整板4は、冷却水ジャケットBW、HWの外側に位置する接合面に挟み込まれないので、段差調整板4が有するシリンダーボアBを囲繞するフルビード11の締付圧を上昇させる機能が阻害されることはない。なお、冷却水ジャケットBW、HWが同一の開口幅となる場合には、段差調整板4が冷却水ジャケットBW、HWの接合面に挟み込まれないようにするために、段差調整板4の外周縁15は、外周縁HWb及び外周縁BWbの何れからも僅かに内側に位置するように設定されている。
金属基板2、3及び段差調整板4は、例えば特許第4783606号に記載のような剪断押し出し結合にて、図2に示すように3枚重ね合わせた状態で結合される(結合部16)。なお、3枚を結合するに当たっては、剪断押し出し結合に限定されるものではなく、リベット、ハトメ、スポット溶接等、既知の種々の方法を用いることができる。なお、結合部は周囲の部位に対して板圧方向に凸となるので、ガスケットを締付けたときにシリンダーブロックとシリンダーヘッドとの間に隙間ができて燃焼ガスや各種液体がリークする要因となる。このため、本実施形態においては結合部16を、図2に示すように冷却水ジャケットBW内に設けている。
このような構成となる金属ガスケット1をシリンダーブロックCB及びシリンダーヘッドCH間に装着して実機テストにて検討したところ、燃焼ガス、冷却水、潤滑油等のシール性に問題はなく、また、段差調整板4にて覆われた、金属基板2のシリンダーヘッドCH側の面におけるミクロシール材5の膨れや剥離も認められなかった。また、段差調整板4の変形も認められなかった。従って本発明によれば、金属基板2、3における非コーティング領域5aは、各金属基板2、3の表裏面(合計4面)のうち、1面のみで済ませることが可能となり、また段差調整板4の変形を防止することが可能となる。
本発明によれば、金属ガスケットにコーティングしたミクロシール材が冷却水に曝されて剥離してしまうおそれはないままで、これを予め取り除いておく部位は最小限に留めることができる、安価で生産効率の高い金属ガスケットを提供することが可能となった。
1 金属ガスケット
2 金属基板
3 金属基板
4 段差調整板
5 ミクロシール材
5a 非コーティング領域
6、7 シリンダー孔
8 冷却水孔
9 冷却水流量調整孔
10 冷却水孔
11 フルビード
12 ハーフビード
13 シリンダー孔
14 段差調整板水孔
15 外周縁
16 結合部
CB シリンダーブロック
CH シリンダーヘッド
BW 冷却水ジャケット
HW 冷却水ジャケット

Claims (1)

  1. それぞれの外表面にミクロシール材をコーティングした2枚の金属基板と、これらの金属基板に挟み込まれる段差調整板とを備え、シリンダーボアの周囲に冷却水ジャケットが形成されたシリンダーブロックと該冷却水ジャケットに対応する冷却水ジャケットを備えるシリンダーヘッドとの間に装着される、シリンダーヘッド用金属ガスケットにおいて、
    シリンダーヘッド側の前記基板は、シリンダーヘッドの冷却水ジャケットの開口幅に対し同一或いは広い開口幅となる冷却水孔を有し、
    シリンダーブロック側の前記基板は、前記冷却水孔よりも小さい開口面積となる冷却水流量調整孔を備えるとともに、シリンダーブロックと接触する当接面に、前記ミクロシール材がコーティングされていない領域がシリンダーブロックの冷却水ジャケットに対して同一或いは広く形成された非コーティング領域を備え、
    前記段差調整板は、前記冷却水流量調整孔を覆うとともに、その外周縁が前記シリンダーブロックの冷却水ジャケットの外周縁及び前記シリンダーヘッドの冷却水ジャケットの外周縁のうち外側に位置する外周縁よりも内側に位置し、かつ前記冷却水流量調整孔の開口面積と同一或いは僅かに大きい開口面積となる段差調整板水孔を備えることを特徴とするシリンダーヘッド用金属ガスケット。
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