JP2014046859A - 案内表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】案内表示と、広告表示とを視認性を低下させることなく適宜に乗客に提供可能とする。
【解決手段】実施形態の案内表示装置は、列車内に設けられた表示手段と、列車の運行にかかる入力情報と、その入力情報の入力に応じて表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶する表示条件記憶手段と、受け付けた入力情報をもとに、表示条件記憶手段を参照して取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、その一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを表示画面1面に表示させ、取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、その両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを表示画面を分割した分割画面のそれぞれに表示させる表示制御手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、案内表示装置に関する。
従来、鉄道車両内の乗客に対して旅客サービスの一環として、路線や停車駅等の案内表示と、各種の広告表示とを、開閉扉の鴨居部などの鉄道車両内の各所に設置したLCD(Liquid Crystal Display)等に表示する案内表示装置がある。この案内表示装置では、LCDを2台用い、案内表示と、各種広告表示とをそれぞれ別々のLCDで行なっていた。
特開2010−16575号公報
ところで、路線や停車駅等の案内表示では、例えば始発駅から終着駅までの路線全体を表示する場合に、1画面に表示される情報量が多いため文字のサイズを小さくしなければならず、視認性が低下することがあった。同様に、広告表示においても、1画面に表示される情報量が多くなる場合は文字のサイズを小さくしなければならず、視認性が低下することがあった。この視認性の低下を防ぐため、横長の1台のLCDを用いる場合は、案内表示又は各種広告表示のいずれか一方のみが行われることとなり、案内表示と、広告表示とを視認性を低下させることなく適宜に乗客に提供することができなかった。
上述した課題を解決するために、実施形態の案内表示装置は、列車内に設けられた表示手段と、広告表示用のコンテンツデータと、案内表示用のコンテンツデータとを記憶する表示情報記憶手段と、前記列車の運行にかかる入力情報と、当該入力情報の入力に応じて前記表示手段に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶する表示条件記憶手段と、受け付けた前記入力情報をもとに、前記表示条件記憶手段を参照して取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、当該一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示情報記憶手段より読み出して前記表示手段の表示画面1面に表示させ、前記取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、当該両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示情報記憶手段より読み出して前記表示手段の表示画面を分割した分割画面のそれぞれに表示させる表示制御手段とを備える。
図1は、車内表示装置が設置された列車の構成を例示するブロック図である。 図2は、列車内に設置された車内表示装置を例示する図である。 図3は、車内表示装置の構成を例示するブロック図である。 図4は、キロ程情報DBのデータ構成を例示する概念図である。 図5は、駅間における表示コンテンツを例示する概念図である。 図6は、駅間における表示画像を例示する概念図である。 図7は、時刻情報DBのデータ構成を例示する概念図である。 図8は、車内表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、初期画面を例示する概念図である。 図10は、車内表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、車内表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図12は、変形例にかかる表示切替条件DBのデータ構成を例示する概念図である。 図13は、変形例にかかる車内表示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、時間帯ごとの1画面広告表示を行う区間を例示する概念図である。
以下、添付図面を参照して実施形態の案内表示装置を詳細に説明する。実施形態の案内表示装置は、鉄道車両の開閉扉の鴨居部など、鉄道車両内の各所に設置され、乗客に対する旅客サービスの一環として、路線や停車駅等の案内表示と、各種の広告表示とを行う。なお、案内表示装置の設置数、設置場所などについては、適宜変更可能であり、実施形態における設置数、設置場所は一例である。
図1は、車内表示装置110が設置された列車100の構成を例示するブロック図である。図1に示すように、列車100は、鉄道車両100A、鉄道車両100B、鉄道車両100Cが連結された構成である。各鉄道車両は自車を制御する車両情報装置150を備え、各鉄道車両の車両情報装置150はLAN(Local Area Network)などの幹線ネットワーク回線180により通信可能に接続される。また、各鉄道車両には、車両情報装置150より入力される列車100の運行にかかる情報を受け付けて路線や停車駅等の案内表示、各種の広告表示を行う車内表示装置110が車内に設置されている。
図2は、列車内に設置された車内表示装置110を例示する図である。図2に示すように、車内表示装置110は、列車内の開閉扉101の上部(鴨居部)に設置される。車内表示装置110は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部111を備える。車内表示装置110は、表示部111の表示画面に上述した案内表示や広告表示を行うことで、開閉扉101近傍にいる乗客に路線や停車駅の案内、広告案内などの旅客サービスを提供する。
ここで、表示部111は、横長の表示画面を有しており、例えば、HDTV(High Definition Television)規格における720p(1280×720(横×縦))2つ分の、有効画素数が2560×720(横×縦)の表示画面であってよい。このように、横長の表示画面(2560×720)では、始発駅から終着駅までの路線全体の案内を行う表示コンテンツや、広告用の表示コンテンツを2560×720の横長サイズで予め作成しておくことで、その横長サイズの表示コンテンツを文字サイズを小さくすることなく、1画面に収めて表示することができる。また、720p(1280×720)の表示コンテンツについては、左右に分割した分割画面のそれぞれに2つの表示コンテンツを表示可能である。
なお、本実施形態では横長の表示画面を有する表示部111としているが、表示画面の形状・大きさは、路線全体の案内を行う表示コンテンツなどを1画面に納めて表示可能な形状・大きさであれば縦長や縦横に2倍長としてもよく、特に限定しない。例えば、開閉扉101の隣(例えば開閉扉101の収容部)に縦長の表示部111(例えば有効画素数が1280×1440(横×縦))を有する車内表示装置110を設置してもよい。また、ここでいう表示画面は、表示部111における有効表示面の全面だけでなく、車内案内及び広告の表示を行う表示領域として予め確保された有効表示面の一部も含むものとする。
図1に戻り、先頭車として機能する鉄道車両100A、100Cは、車内表示装置110、車両情報装置150の他、無線伝送装置120、運転台機器130、GPS装置140(GPS:Global Positioning System)、計時装置151、車上子160、PG170(PG:パルスジェネレーター)を備える。
無線伝送装置120は、地上に設けられた地上端末200に接続される無線伝送装置210と相互に無線通信を行う。車両情報装置150は、無線伝送装置120、210を介して地上端末200と情報を送受信することができる。地上端末200は、指令所などに設けられ、指令員が操作する端末装置である。地上端末200は、インターネットなどのネットワーク300を介して各種情報(例えば、路線上の天気情報、地震速報など)を収集する。収集された各種情報は、無線伝送装置210、120を介して車両情報装置150へ送信される。車両情報装置150は、地上端末200より送信された情報の中で、緊急に車内表示装置110に表示させる情報(例えば地震速報)については、車内表示装置110へ通知して表示部111に表示させる。
運転台機器130は、車両情報装置150の制御のもと、運転士や車掌などの乗務員からの開閉扉101の操作指示等の受け付けや、乗務員への情報の表示を行うために運転台に設けられた端末装置である。GPS装置140は、GPS衛星から受信する信号に基いて自車の位置(緯度、経度)を特定する。GPS装置140は特定した位置を示す位置情報を車両情報装置150へ出力する。計時装置151は、RTC(Real Time Clock)機能を備え、計時した時刻情報を車両情報装置150へ出力する。車上子160は、地上に設置された地上子400からの信号を受信して車両情報装置150へ出力する。車両情報装置150は、車上子160で受信した地上子400からの信号をもとに、路線上における列車100の位置を検出できる。PG170は、車輪の回転と連動して生成されるパルス信号を車両情報装置150へ出力する。車両情報装置150では、PG170から出力されるパルス信号を積算して得られる車輪の回転量、すなわち地上子400に対応した路線上の位置からの距離(積算キロ程データ)を得る。得られた積算キロ程データは、列車100の路線上の現在位置として車内表示装置110に通知される。
次に、車内表示装置110の構成について詳細を説明する。図3は、車内表示装置110の構成を例示するブロック図である。図3に示すように、車内表示装置110は、上述した車内表示装置110と、表示制御部112と、記憶部113とを備える。
表示制御部112は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備え(いずれも図示しない)、表示部111の表示制御を行う。具体的には、表示制御部112は、CPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して順次実行することで、車両情報装置150を介してPG170、地上子400、GPS装置140、地上端末200、計時装置151より入力される、列車100の運行にかかる入力情報(GPS装置140による位置情報、計時装置151による時刻情報、地上子400、PG170による現在位置など)をもとに、記憶部113に予め記憶されるデータを読み出して表示部111への表示を行う。
記憶部113は、HDD(Hard Disk Drive)、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、表示切替条件DB114、表示情報DB117を記憶する。表示切替条件DB114は、列車100の運行にかかる入力情報に対応して表示部111に表示する表示コンテンツの表示条件を記憶するデータベースである。具体的には、列車100の運行にかかる入力情報と、入力情報の入力に応じて表示部111に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶する。
この表示切替条件DB114には、キロ程情報DB115、時刻情報DB116が含まれる。キロ程情報DB115は、列車100の路線上の位置を示すキロ程と、そのキロ程に応じて表示部111に表示する案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶するデータベースである。
図4は、キロ程情報DB115のデータ構成を例示する概念図である。図4に示すように、キロ程情報DB115は、キロ程を識別するための「キロ程コード」と、実際の「キロ程」と、表示部111に表示を行う表示コンテンツのアドレスやファイル名などを示す「表示コンテンツ」の項目を有する。表示制御部112は、列車100の現在位置をもとにキロ程情報DB115を参照することで、現在位置のキロ程に対応して表示する表示コンテンツを得ることができる。具体的には、キロ程コードが「1」の「A〜B」区間のキロ程では「車内案内I1」を、キロ程コードが「2」の「B〜C」区間のキロ程では「広告I2+車内案内I3」を、キロ程コードが「3」の「C〜D」区間のキロ程では「広告I4」を、キロ程コードが「4」の「D〜E」区間のキロ程では「車内案内I5」を得る。
図5は、駅間(駅ST1〜駅ST2)における表示コンテンツを例示する概念図である。図6は、駅間(駅ST1〜駅ST2)における表示画像を例示する概念図である。
図5に示すように、駅ST1〜駅ST2の駅間において、駅ST1を出発した直後のA〜B区間では、表示制御部112は、キロ程情報DB115を参照することで、車内案内の表示コンテンツを表示部111に表示させる。具体的には、「車内案内I1」をもとに表示情報DB117より対応するコンテンツデータを読み出すことで、図6に示すように、表示画面1面において次の駅ST2、路線図、車両案内などを表示する表示画像G11〜G14を、所定の時間間隔で切り替えて表示させる。また、駅ST2の到着直前のD〜E区間では、表示制御部112は、キロ程情報DB115を参照することで、車内案内の表示コンテンツを表示部111に表示させる。具体的には、「車内案内I5」をもとに表示情報DB117より対応するコンテンツデータを読み出すことで、図6に示すように、表示画面1面において次の駅ST2、その構内図、乗り換え案内、開閉扉案内などを表示する表示画像G41〜G44を、所定の時間間隔で切り替えて表示させる。このように、駅ST1を出発した直後や駅ST2の到着直前の区間では、表示画面1面に車内案内を表示することで、乗客への車内案内の視認性を高めるようにする。
また、A〜B区間の次のB〜C区間では、表示制御部112は、キロ程情報DB115を参照することで、車内案内+広告の表示コンテンツを表示部111に表示させる。具体的には、「広告I2+車内案内I3」をもとに表示情報DB117より対応するコンテンツデータを読み出すことで、図6に示すように、左右に分割した分割画面のそれぞれに車内案内と広告とを表示する表示画像G21〜G24を、所定の時間間隔で切り替えて表示させる。また、B〜C区間の次のC〜D区間では、表示制御部112は、キロ程情報DB115を参照することで、広告の表示コンテンツを表示部111に表示させる。具体的には、「広告I4」をもとに表示情報DB117より対応するコンテンツデータを読み出すことで、図6に示すように、表示画面1面において各種の広告などを表示する表示画像G31、G32を、所定の時間間隔で切り替えて表示させる。このように、駅間の中間区間では、車内案内と広告とを乗客へ提供する。また、一部の区間では、表示画面1面に広告を表示することで、乗客への広告の視認性を高めるようにする。
時刻情報DB116は、計画ダイヤにおいて上述したキロ程に対応する運行時刻と、その運行時刻に応じて表示部111に表示する案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶するデータベースである。すなわち、時刻情報DB116は、キロ程情報DB115におけるキロ程を、計画ダイヤ上の運行時刻に置き換えたデータベースである。
図7は、時刻情報DB116のデータ構成を例示する概念図である。図7に示すように、時刻情報DB116は、運行時刻を識別するための「時刻コード」と、運行時刻を示す「時刻」と、表示部111に表示を行う表示コンテンツのアドレスやファイル名などを示す「表示コンテンツ」の項目を有する。表示制御部112は、列車100の現在時刻をもとに時刻情報DB116を参照することで、現在時刻における路線上の位置に対応して表示する表示コンテンツを得ることができる。具体的には、時刻コードが「1」の「T1〜T2」の運行時刻に対応した位置(A〜B区間)では「車内案内I1」を、時刻コードが「2」の「T2〜T3」の運行時刻に対応した位置(B〜C区間)では「広告I2+車内案内I3」を、時刻コードが「3」の「T3〜T4」の運行時刻に対応した位置(C〜D区間)では「広告I4」を、時刻コードが「4」の「T4〜T5」の運行時刻に対応した位置(D〜E区間)では「車内案内I5」を得る。
図3に戻り、表示情報DB117は、広告案内用のコンテンツデータと、案内表示用のコンテンツデータとを記憶するデータベースである。具体的には、表示情報DB117には、広告表示を行う表示画像を記憶するデータベースである広告表示DB118と、案内表示を行う表示画像を記憶するデータベースである案内表示DB119とが含まれる。この広告表示DB118、案内表示DB119が記憶する表示画像は、キロ程情報DB115、時刻情報DB116の表示コンテンツで指定されるアドレスやファイル名をもとに読み出される。
次に、車内表示装置110の動作を詳細に説明する。図8は、車内表示装置110の動作の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、電源が投入されて処理が開始されると、表示制御部112は、初期画面を表示部111に表示させる(S1)。
図9は、初期画面を例示する概念図である。図9に示すように、S1では、ROMなどに記憶された起動時用の表示画像によるデフォルト表示の初期画面G1を表示部111に表示させてよい。この初期画面G1は、電源「切」時に、表示部111の表示コンテンツを記憶部113に保持していない場合などに表示される。なお、電源「切」時に表示部111の表示を認識し、その表示コンテンツを記憶部113に保持している場合は、記憶部113に保持している表示コンテンツを読み出して、初期画面G2〜G5を表示部111に表示させてよい。
次いで、表示制御部112は、列車情報を車両情報装置150より取得済みであるか否か、又は車両情報装置150より受信したか否かを判定し(S2)、列車情報を得るまで(S2:YES)処理を待機する。ここで、列車情報は、列車100における編成番号などであってよい。表示制御部112は、列車情報を得ることで、列車情報の編成番号に対応した表示コンテンツを表示情報DB117より読み出すことができる。
次いで、表示制御部112は、PG170からの積算キロ程データを車両情報装置150より取得済みであるか否か、又は車両情報装置150より受信したか否かを判定し(S3)、積算キロ程データを得るまで(S3:YES)処理を待機する。積算キロ程データが得られた場合(S3:YES)、表示制御部112は、得られた積算キロ程データをもとに、表示切替条件DB114を参照する(S4)。
次いで、表示制御部112は、表示切替条件DB114のキロ程情報DB115内において、得られた積算キロ程データに該当するキロ程があるか否かを判定する(S5)。ここで、該当するキロ程がない場合(S5:NO)はS3へ処理を戻す。該当するキロ程がある場合(S5:YES)、表示制御部112は、該当するキロ程に対応する表示コンテンツのアドレスをキロ程情報DB115より読み出す(S6)。
次いで、表示制御部112は、読み出したアドレスを参照し、表示情報DB117から表示コンテツ(コンテンツデータ)を読み出す(S7)。次いで、表示制御部112は、該当するキロ程に対応する表示コンテンツが1画面であるか又は2画面であるかを判定する(S8)。具体的には、表示制御部112は、キロ程情報DB115より読み出した表示コンテンツのアドレスが広告表示DB118又は案内表示DB119の一方である場合は1画面と判定する。また、キロ程情報DB115より読み出した表示コンテンツのアドレスが広告表示DB118及び案内表示DB119の両方である場合は2画面と判定する。
該当するキロ程に対応する表示コンテンツが1画面である場合(S8:1画面)、表示制御部112は、S7で読み出した1画面の表示コンテンツ(車内案内又は広告)を表示部111へ表示させる(S9)。また、該当するキロ程に対応する表示コンテンツが2画面である場合(S8:2画面)、表示制御部112は、S7で読み出した2画面の表示コンテンツ(車内案内及び広告)を表示部111へ表示させる(S10)。
次に、GPS装置140による位置情報が入力される場合の動作を説明する。図10は、車内表示装置110の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図10において、図8のフローチャートと同じ処理を行うステップについては、同じ符号を付してその説明は省略する。
GPS装置140による位置情報が入力される場合は、図10に示すように、S2に次いで、表示制御部112は、GPS装置140からの位置情報を車両情報装置150より取得済みであるか否か、又は車両情報装置150より受信したか否かを判定し(S3a)、位置情報を得るまで(S3a:YES)処理を待機する。位置情報が得られた場合(S3a:YES)、表示制御部112は、得られた位置情報をキロ程へ変換する(S3b)。このキロ程への変換は、位置情報の緯度及び経度で示される地図上の位置と、キロ程との対応関係を示す変換テーブルをROMなどより参照して行う。これにより、GPS装置140による位置情報が入力される場合であっても、列車100の現在位置に対応した案内表示、広告表示を行うことができる。
次に、計時装置151による時刻情報(現在時刻)が入力される場合の動作を説明する。図11は、車内表示装置110の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図11において、図8のフローチャートと同じ処理を行うステップについては、同じ符号を付してその説明は省略する。
計時装置151による時刻情報が入力される場合は、図11に示すように、S2に次いで、表示制御部112は、計時装置151からの時刻情報を車両情報装置150より取得済みであるか否か、又は車両情報装置150より受信したか否かを判定し(S3c)、時刻情報を得るまで(S3c:YES)処理を待機する。
時刻情報が得られた場合(S3c:YES)、表示制御部112は、得られた時刻情報をもとに、表示切替条件DB114を参照する(S4)。次いで、表示制御部112は、表示切替条件DB114の時刻情報DB116内において、得られた時刻情報に該当する時刻(運行時刻)があるか否かを判定する(S5a)。ここで、該当する時刻がない場合(S5a:NO)はS3cへ処理を戻す。該当する時刻がある場合(S5a:YES)、表示制御部112は、該当する時刻に対応する表示コンテンツのアドレスをキロ程情報DB115より読み出す(S6a)。これにより、計時装置151による時刻情報が入力される場合であっても、列車100の現在時刻に対応した案内表示、広告表示を行うことができる。
[変形例]
次に、上述した実施形態の変形例を説明する。この変形例では、表示切替条件DBとして、所定の時間帯ごとに、列車100の路線上の位置に対応して表示部111に表示する表示コンテンツの表示条件を記憶するデータベースを用意し、そのデータベースを列車100の路線上の現在位置と、現在時刻とで参照して案内表示、広告表示を行う。
図12は、変形例にかかる表示切替条件DB114aのデータ構成を例示する概念図である。図12に示すように、表示切替条件DB114aは、6:00〜12:00、12:00〜13:00、13:00〜17:00…などの時間帯ごとに、列車100の路線上の位置(キロ程)と、そのキロ程における表示コンテンツを格納するデータベースである。具体的には、6:00〜12:00、13:00〜17:00の時間帯において、表示切替条件DB114aを参照した場合、A〜E区間では図4と同様な表示コンテンツを得ることとなる。また、12:00〜13:00の時間帯において、B〜D区間では広告が1画面に表示されることとなる。
図13は、変形例にかかる車内表示装置110の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図13において、図8のフローチャートと同じ処理を行うステップについては、同じ符号を付してその説明は省略する。
図13に示すように、S3に次いで、表示制御部112は、計時装置151からの時刻情報を車両情報装置150より取得する(S3d)。次いで、表示制御部112は、得られた積算キロ程データ、時刻情報をもとに、表示切替条件DB114aを参照する(S4)。
次いで、表示制御部112は、表示切替条件DB114a内に該当のキロ程、時刻があるか否か、すなわち、得られた時刻情報に該当する時間帯において、得られた積算キロ程データに該当するキロ程があるか否かを判定する(S5b)。ここで、該当のキロ程、時刻がない場合(S5b:NO)はS3へ処理を戻す。該当するキロ程、時刻がある場合(S5b:YES)、表示制御部112は、該当するキロ程、時刻に対応する表示コンテンツのアドレスを表示切替条件DB114aより読み出す(S6b)。
これにより、時間帯ごとに車内案内、広告表示を行う区間を可変とすることができる。例えば、列車100に乗車する客層(年齢、性別)や乗客数は、時間帯によって異なる。したがって、客層や乗客数に合わせて広告効果を高める場合は、時間帯に応じて1画面広告表示を行う区間を広くすることが好ましい。
図14は、時間帯ごとの1画面広告表示を行う区間を例示する概念図である。例えば、12:00〜13:00の時間帯において多くの乗客数が見込める場合は、図14に示すように、12:00〜13:00の時間帯において、1画面又は2画面で案内表示を行う区間D1、区間D3を他の時間帯よりも短くし、1画面で広告表示を行う区間D2を他の時間帯よりも長くするように、表示切替条件DB114aを予め設定する。これにより、1画面で広告の視認性を高くする区間が長くなることから、広告効果を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
100…列車、100A〜100C…鉄道車両、101…開閉扉、110…車内表示装置、111…表示部、112…表示制御部、113…記憶部、114、114a…表示切替条件DB、115…キロ程情報DB、116…時刻情報DB、117…表示情報DB、118…広告表示DB、119…案内表示DB、120…無線伝送装置、130…運転台機器、140…GPS装置、150…車両情報装置、151…計時装置、160…車上子、170…PG、180…幹線ネットワーク回線、200…地上端末、210…無線伝送装置、300…ネットワーク、400…地上子、D1〜D3…区間、G1〜G5…初期画面、G11〜G44…表示画像、ST1、ST2…駅

Claims (4)

  1. 列車内に設けられた表示手段と、
    広告表示用のコンテンツデータと、案内表示用のコンテンツデータとを記憶する表示情報記憶手段と、
    前記列車の運行にかかる入力情報と、当該入力情報の入力に応じて前記表示手段に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶する表示条件記憶手段と、
    受け付けた前記入力情報をもとに、前記表示条件記憶手段を参照して取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、当該一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示情報記憶手段より読み出して前記表示手段の表示画面1面に表示させ、前記取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、当該両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示情報記憶手段より読み出して前記表示手段の表示画面を分割した分割画面のそれぞれに表示させる表示制御手段と、
    を備える案内表示装置。
  2. 前記表示条件記憶手段は、前記列車の路線上の位置と、当該位置に応じて前記表示手段に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記列車の路線上の現在位置を受け付けて、当該現在位置をもとに取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、当該一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示画面1面に表示させ、前記現在位置をもとに取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、当該両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記分割画面のそれぞれに表示させる、
    請求項1に記載の案内表示装置。
  3. 前記表示条件記憶手段は、前記列車の路線上における運行時刻と、当該運行時刻に応じて前記表示手段に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記列車の現在時刻を受け付けて、当該現在時刻もとに取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、当該一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示画面1面に表示させ、前記現在時刻をもとに取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、当該両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記分割画面のそれぞれに表示させる、
    請求項1に記載の案内表示装置。
  4. 前記表示条件記憶手段は、所定の時間帯ごとに、前記列車の路線上の位置と、当該位置に応じて前記表示手段に表示する、案内表示及び広告表示の少なくとも一方の表示コンテンツとの対応関係を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記列車の路線上の現在位置と、現在時刻とを受け付けて、当該現在時刻の時間帯において前記現在位置をもとに取得した表示コンテンツが案内表示又は広告表示の一方の表示コンテンツである場合は、当該一方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記表示画面1面に表示させ、前記現在時刻の時間帯において前記現在位置をもとに取得した表示コンテンツが案内表示及び広告表示の両方の表示コンテンツである場合は、当該両方の表示コンテンツに対応するコンテンツデータを前記分割画面のそれぞれに表示させる、
    請求項1に記載の案内表示装置。
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