JP2014046785A - 避難支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】津波発生時に多くの人員を搭載して高台まで迅速に避難者を輸送することができ、輸送中に津波が来襲しても避難者の救命率を高めることを目的とする。
【解決手段】低地側停留場10と高台側停留場11との間に敷設された軌道13と、この軌道13に沿って移動する避難デッキ14と、この避難デッキ14を牽引する索条15と、高台側停留場11に備えて索条15を巻き上げる巻上装置16とを備え、避難デッキ14には、軌道13上を転動する前輪22a及び後輪22bを備えた下部フレーム20と、この下部フレーム20の上方に支持された上部フレーム21とを備え、上部フレーム21の下方に浮力体25を備え、津波の襲来時には避難デッキ14に避難者を搭乗させて高台へ輸送するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、津波の発生時に避難者が高台へ避難するのを支援する避難支援装置に関する。
我が国は、四方を海に囲まれた島国であるとともに、世界でも有数の地震国である。このため海岸部の地域では、従来から地震により発生した津波による被害が繰り返し引き起こされてきた。津波から逃れるには、津波が到達しない高所へ早急に避難するのが有効であり、多くの自治体では、高台の学校や神社等を避難場所として指定したり、避難場所への避難経路を設定した避難計画を策定している。
しかしながら、このような高台への移動にあたって、避難者が身体障害者や高齢者、あるいは小さな子供の場合には、避難するのに多くの時間を要したり、自力での避難が困難であるという事情がある。このようなことから従来、津波が襲来しない標高の津波不及域までを地質の安定したルートを選定して軌条を敷いておき、この軌条上を軌条に対して噛合い走行する移動体に乗って集落部から津波不及域まで避難する津波避難方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−21623号公報
特許文献1に記載の噛合い走行する移動体は、急な傾斜地であっても登坂が可能であり、この点において好適な装置ではあるが、この移動体はラックとピニオンが噛合して移動するものであるため、移動速度が比較的遅いという難点がある。このため、移動中に津波が来襲してしまうことが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、多くの人員を搭載して高台まで迅速に避難者を輸送することができ、また、輸送中に津波が来襲しても避難者の救命率を高めることのできる避難支援装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、低地側停留場と高台側停留場との間に敷設された軌道と、該軌道に沿って移動する避難デッキと、該避難デッキを牽引する索条と、前記高台側停留場に備えて前記索条を巻き上げる巻上装置と、を備え、前記避難デッキには、前記軌道上を転動する前輪及び後輪を備えた下部フレームと、該下部フレームの上方に支持された上部フレームと、を備え、該上部フレームの下方には、浮力体を備えたことを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の避難支援装置において、前記下部フレームと前記上部フレームとの間には、該上部フレームの略外周に沿って外板を設け、前記避難デッキの長手方向の前記外板は、下方に向けて互いに内側へ傾斜していることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、人員を搭載する避難デッキを索条で牽引する構成であるので、一度に多数の人員を輸送することが可能であるとともに、避難中に津波が到達しても避難デッキは水上に浮くことができるので、避難者が助かる可能性が高くなる。
請求項2に記載の発明によれば、上部フレームの略外周に沿って設けた外板は、下方を内側に向けて形成しているので、水流が避難デッキに押し寄せたときにこれによって水流の衝撃を緩和し、避難デッキの転覆などを防止できる。
避難支援装置の全体を示す側面図 避難デッキの側面図 避難デッキの正面図 避難デッキの平面図
以下、本発明の具体的な実施の形態を図面を参照して説明する。図1は避難支援装置の全体を示す側面図である。低地側停留場10と高台側停留場11との間には、軌道13が敷設されており、この軌道13上を移動可能に避難者を載せる避難デッキ14を備えている。軌道13に沿っては、高台側停留場11に備えた巻上装置16に接続された索条15が延線されており、後述するように索条15は、避難デッキ14の下部に巻き回されている。そして、巻上装置16を駆動すると、索条15が高台側停留場11方向へと巻き上げられ、避難者を載せた避難デッキ14は、索条15に牽引されて低地側停留場10から高台側停留場11へと移動する。
図2は避難デッキ14の側面図、図3は避難デッキ14の正面図、図4は避難デッキ14の平面図である。避難デッキ14は、前輪22aと後輪22bとを備えた下部フレーム20と、避難者を搭載する上部フレーム21と、下部フレーム20上に上部フレーム21を支持するための支持フレーム23とから構成されている。線路に敷設された軌道13は、左右一対の外側レール13bと、この外側レール13bの間に配置した左右一対の内側レール13aとからなっており、前輪22aが内側レール13a上を、後輪22bが外側レール13b上を転動する。この外側レール13bと内側レール13aとは、線路中において軌道13の傾斜角度が変化する場合に互いの傾斜角度が相対変化し、上部フレーム21が常に水平となるように構成されている。また、前車輪22aと後輪22bの左右何れかの一輪は、外周面を凹状に形成されており、この凹状部がレール13a、13bに係合して進行方向を案内される。
上部フレーム21の上面は、全面が平板状となっており、また、上部フレーム21の外周上部には、手摺24を備えている。上部フレーム21の人員搭乗面の大きさは、例えば、進行方向の長さを4m程度、進行方向と直交する方向の長さを7m程度とすれば、上部フレーム21上に100人程度を収容することが可能である。低地側停留場10と高台側停留場11の避難デッキ14の停止位置には、上部フレーム21の上面と略面一となるように乗降プラットホームが形成されており(図示せず)、車椅子の利用者でも容易に乗降できるようになっている。
下部フレーム20には、2個の平衡滑車26を回転自在に備えている。平衡滑車26は、左右方向の対称位置に配置されており、それぞれ内側レール13aの内側に位置している。各平衡滑車26には、高台側停留場11方向へ延びる一条の索条15が巻き掛け折り返されており、左右の索条15を等速で巻き上げることにより避難デッキ14が牽引される。このとき、左右の索条15の巻き上げ速度が相違しても、これによる牽引力の差は、平衡滑車26が回転して索条15が左右いずれかに移動することにより吸収され、左右の索条15は同一の牽引力によって避難デッキ14を牽引する。したがって、索条15の巻き上げ速度が相違しても避難デッキ14のヨーイングが誘発されることがない。
上部フレーム21の下部には、複数の浮力体25を備えている。この浮力体25は、金属や合成樹脂等からなる外殻を有する中空のケース体や、このケース体内部に比重の小さな発泡樹脂等を充填したもの等で構成することができるが、避難デッキ14を浮き上がらせることができるだけの浮力を得られるものであれば如何なる構成のものであってもよい。例えば、浮桟橋に使用されるフロートなどを採用することもできる。
下部フレーム20と上部フレーム21との間の空間は、上部フレーム21の略外周に沿って鋼板製の外板27を設けて箱状に囲まれている。外板27の進行方向前側と後側の面、すなわち避難デッキ14の長手方向の面は、上部フレーム21の下端から下方に向けて互いに内側方向へ傾斜する形状となっており、側面視において略台形状をなしている。
以上の構成により本発明の避難支援装置は、以下のように運用される。通常時には避難デッキ14は、低地側停留場10に留置しておく。低地側停留場10は、人が集合し易い場所、すなわち平坦な場所であって道路や通路による連絡が良く、車椅子の利用者であっても容易にアクセスできる場所を選定することが望ましい。地震が発生して津波警報が発令されると、あらかじめ選任された誘導員は、避難者を避難支援装置の場所へ誘導して避難デッキ14へ搭乗させる。この間に高台側停留場11側の運転員は、巻上装置16の運転を開始できるように準備する。この後、低地側及び高台側双方の準備が整うと、誘導員と運転員が連絡を取り合って巻上装置16の運転を開始し、避難デッキ14を運行して避難者を高台へと輸送する。
避難者が高台側停留場11へ降車した後に、津波が未だに到達していない場合であって、未だ避難者が低地側に存在する場合には、再び避難デッキ14を下降させて上記と同様に繰り返し避難者の輸送を行うことができる。もし、避難デッキ14が低地側停留場10に待機しているときや、移動している途中に避難デッキ14まで水流が到達した場合には、水位の上昇とともに浮力体25の浮力が作用して、避難者を搭乗させたまま避難デッキ14は水面上に浮かぶことができる。このときに、避難デッキ14が水の衝撃を受けると不安定になりやすい方向、すなわち避難デッキ14の長手方向の外板27は、上記したように下方に向けて内側方向へ傾斜しているので、水の衝撃が緩和されて避難デッキ14はスムーズに浮き上がることができる。
このようにして、避難中に水流が到達した場合であっても避難デッキ14が浮き上がるので、避難者が助かる可能性が高くなる。この後、避難デッキ14が水の流れによって流されることが考えられるが、避難デッキ14には索条15が係止されているので、避難デッキ14が限りなく流されることはない。尚、上記の実施形態においては、避難デッキ14の外板27が左右の側方部において垂直の形状で図示されているが(図3参照)、この部位も前後方向と同様に傾斜して形成すればより好適である。
10 低地側停留場
11 高台側停留場
13 軌道
13a 内側レール
13b 外側レール
14 避難デッキ
15 索条
16 巻上装置
20 下部フレーム
21 上部フレーム
22a 前輪
22b 後輪
23 支持フレーム
24 手摺
25 浮力体
26 平衡滑車
27 外板

Claims (2)

  1. 低地側停留場と高台側停留場との間に敷設された軌道と、該軌道に沿って移動する避難デッキと、該避難デッキを牽引する索条と、前記高台側停留場に備えて前記索条を巻き上げる巻上装置と、を備え、前記避難デッキには、前記軌道上を転動する前輪及び後輪を備えた下部フレームと、該下部フレームの上方に支持された上部フレームと、を備え、該上部フレームの下方には、浮力体を備えたことを特徴とする避難支援装置。
  2. 前記下部フレームと前記上部フレームとの間には、該上部フレームの略外周に沿って外板を設け、前記避難デッキの長手方向の前記外板は、下方に向けて互いに内側へ傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の避難支援装置。
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