JP2014156758A - 津波避難用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 津波流や漂流物によって破損しにくくしかも浮き上がって流されたりすることのないようにした津波避難用装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数本の支柱とこれら支柱間を結ぶ部材とによって構築され上面に避難ステージが設けられるとともに避難ステージと地上とが登降手段により連絡されてなる津波避難用装置において、前記支柱の津波流が流れてくると想定される前方側には、支柱を防護する緩衝材が配備され、この緩衝材は避難ステージからの雨水を流す縦樋を兼ねていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、津波避難用装置に関する。
先の東日本大震災においては、想定を超える高さの津波が襲来し、多くの人が高台への避難に遅れて津波に巻き込まれ命を失った。
特開2009−036014
そうした高台への避難を可能にするための方法として、特許文献1に開示する歩道橋についての避難技術を提案した。
この提案は、支柱に支持されて車道などを跨ぐように架設された渡架躯体に歩行路面を形成するとともに同歩行路面と地上とを連絡する登降する手段を備えてなる歩道橋本体に、津波や洪水などの緊急時の避難用としての避難ステージを設けたことを特徴とする歩道橋(津波避難用装置)である。
しかし、こうした歩道橋においては、津波流や漂流物が支柱にダイレクトに当たることから、歩道橋が破損しやすかったり浮き上がって流されるおそれもあった。
この発明は、上記問題を解決しようとするもので、津波流や漂流物によって破損しにくくしかも浮き上がって流されたりすることのないようにした津波避難用装置を提供することを目的とする。
この発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、複数本の支柱とこれら支柱間を結ぶ部材とによって構築され上面に避難ステージが設けられるとともに避難ステージと地上とが登降手段により連絡されてなる津波避難用装置において、前記支柱の津波流が流れてくると想定される前方側には、支柱を防護する緩衝材が配備され、この緩衝材は避難ステージからの雨水を流す縦樋を兼ねていることを特徴とする。
上述したように、この発明は、複数本の支柱とこれら支柱間を結ぶ部材とによって構築され上面に避難ステージが設けられるとともに避難ステージと地上とが登降手段により連絡されてなる津波避難用装置において、前記支柱の津波流が流れてくると想定される前方側には、支柱を防護する緩衝材が配備され、この緩衝材は避難ステージからの雨水を流す縦樋を兼ねていることを特徴とするので、津波流や漂流物によって破損しにくくしかも浮き上がって流されたりすることのないようにした津波避難用装置を提供することができる。
この発明の一実施形態を図2に対応して示す津波避難用装置の平面図。 図1のA矢視図。 図2のB矢視図。 図2のC矢視図。 他の実施形態を示す斜視図。 図5の要部拡大模式断面図。 図6の他の実施形態を示す模式断面図。 図6の他の実施形態を示す模式断面図。 他の実施形態である図10の避難装置の平面図。 図9の避難装置をD方向からみた立面図。 他の実施形態を図12の上からみて示す平面図。 図11のE−E線断面図。 図12のF部拡大図。 図13のG−G線断面図。 他の実施形態を示す縦断側面図。 他の実施形態を示す縦断側面図。 他の実施形態を示す縦断側面図。 他の実施形態を示す縦断側面図。 避難ステージ上の避難装置を示す分解斜視図。
以下、本発明の実施形態を説明する。各実施形態の中で説明する各技術はこの出願中において技術的に関係する他の実施形態においても同様に適用することができる。
図1ないし図4は、平時は歩道橋として利用可能で津波などの非常時には高台として避難可能になる歩道橋兼用型の津波避難用装置について一実施形態である。図1ないし図4における1は直進路、2はその交差路で、これらの道路1,2は少し変形した態様の所謂三叉路を形成している。この実施形態では、直進路1の一方向であるT方向から押し波がまたその逆方向である−T方向から引き波が襲来してくることを想定している。
3は支柱で、スチールの丸パイプでなり、例えば、地上高が8m前後となるものとして基部を埋設し基礎部4を介して垂直に立設されている。支柱3は、角やH鋼、C型鋼などでもよい。これら支柱3は合わせて5本あり、図1のT方向からみて右側には長く右歩道5が設けられている関係で3本配置される一方、T方向からみて左側には交差路2がある関係で前後間の1本が省略されて前後2本のみが配列されている。6は左手前歩道、7は左奥側歩道である。
これら5本の支柱3はその中段において中段梁9によりまた上段において上段梁10により連結されている。上段梁10の枠内には、図示しない小梁が連結されて渡架躯体が構成され、その上面を介して避難ステージ(歩行路面)11が設けられている。13は右側登降手段(直通階段)、14は左前側登降手段(回り階段)、15は左後側登降手段(折返し階段)で、これらの登降手段13,14,15を使って例えば、図1の矢印Hのように平時は歩道橋として往き来できるようになっている。一方、津波の襲来が警告された際には、図1の矢印Iのように避難ステージ11上に避難することができるようになっている。
こうした津波避難用装置において、避難ステージ11は、図1の前後間において山折れ状に形成して雨水を矢印J方向である前方と後方へ分け流すように形成されている。そして、津波避難用装置における前側および後側の上段梁10、10の各外側に沿って前記雨水を受け入れるU字状の受樋17が固定して設けられている。この各受樋17の端部には、下部基部が歩道5,6,7内に埋設固定された形の縦樋18が一対あるいは単一本ずつ固定されている。これらの縦樋18は、受樋17からの雨水を図示しない排水路に流す以外に津波流や漂流物から支柱3を防護するために機能する部材とされている。
尚、避難ステージ11の面内には、下方からせり上がってくる津波流を矢印のように抜け通させて避難ステージ11を護るようにするグレーチング製や多孔板製の透水性浮上力軽減部材20が設けられている。
図5および図6は他の実施形態を示す。
津波避難用装置の直通あるいは折返し式の登降手段は、図5のように、対向する側桁23間に蹴込み板24付きの踏板25を配備するとともに側桁23上には手摺26を立設して構成されている。こうした側桁23は、溝形鋼であることが多く、その場合、津波流Tが襲来してくると、溝内に激流が衝当することから大きな負荷力が登降手段に作用して装置全体への水平負荷力を増大させることとなり、そのことにより装置損壊につながるおそれがある。
この実施形態はそうした水平負荷力を軽減して装置損壊につながらないように配慮したもので、そのため、登降手段の津波Tが当る外側の側桁23に沿って半割れ筒状の分流ガード27を溶接一体化して津波流Tが上下に分かれて流されるようにすることで水平負荷力を軽減するようにしたものである。この実施形態では、それだけでなく、側桁23と分流ガード27とが1本の排水パイプとなるようにすることで、踏板25上を通じて流れ来る雨水を矢印のように一側方へ導いて通孔28を通じて排水パイプ内に流れ込ませるようにして雨水処理をする構造としたものである。尚、踏板25は、矢印の方向に雨水を流しやすくするため矢印方向にやや下がり傾斜状に設定してある。
前記分流ガード27は、図6に示すように、半筒型のものにしてその端部を側桁23のフランジ端部に当て付けて溶接などにより一体化する方法の他に、止着具29により引き付け固定する方法もある。止着具29により引き付け固定したあとは両者23,27は溶接により一体化することもできる。
また、図7に示すように、側桁23と同側桁23の溝内高さよりも少し低い幅をもつ分流ガード27とを抱き合わせて溶接一体化あるいは止着具29により固定化して前記同様の目的を果たすようにしてもよい。分流ガード27が側桁23内に抱き込まれるので取付施工がしやすくなる。
さらに、図8に示すように、分流ガード27はアングル型でもよい。この場合、分流ガード27側には突片30を備えておいて側桁23の溝内に嵌まり合うようにするとともに止着具29により取り付け得るようにしてもよい。止着具29により取り付け後は両者23,27は溶接にて一体化してもよい。
図5ないし図8に示す実施形態は、図1ないし図4に示す歩道橋兼用タイプでない歩道橋を兼用しないタイプの津波避難用装置にも適用することができる。
図9および図10は他の実施形態を示す。この実施形態は、基礎から立ち上げた複数本(例えば、4本)の支柱34を中段梁35と上段梁36で連結一体化して図1ないし図4と同様の鉄骨構造体を構築し、その屋上に避難ステージ37を形成して周りに屋上手摺38を付すとともに、地上から避難ステージ37へ避難者を避難させ得るように階段式(あるいはスロープ式)の登降手段39を設けてある。中段梁35を利用して中段手摺40付き中段避難ステージ41を設けてもよい。この津波避難用装置は、図1ないし図4に示す歩道橋兼用タイプ以外でない歩道橋を兼用しないタイプの津波避難用装置にも適用することができる。
こうした津波避難用装置においては、矢印Tのように津波流や漂流物の襲来が想定されるが、その際に前方となる支柱34に漂流物が当たると同時に津波流が加わることから装置が損壊したり浮き上がったりするおそれがある。そのためには図示のように津波Tの襲来してくる前側の2本の支柱34の各手前に防護支柱43を配備して地盤に固定するとともに支柱34との間も振れ止め材44を介して固定したものである。防護支柱43は、支柱34と同じく角パイプでなるが丸パイプやH型などの形鋼などでもよい。振れ止め材44は、防護支柱43の上端とそれより下方の複数個所に設けられて支柱34との間を連結するようになっている。防護支柱43や支柱34の内部にはコンクリートを充填して強化を図ってもよい。
この実施形態では、登降手段39により避難できるようになっているが、この種鉄骨構造施設にあっては避難ステージ37が高いところにあるため階段39では老人などの災害弱者が登り切れずに途中で津波に呑み込まれるおそれも出てくる。そのためには、別方法による登降手段が必要になってくるが、この実施形態では、前記防護支柱43をガイドレールとして利用することにより垂直昇降機を構成して対処したものである。
昇降機は、防護支柱43の一方のみを利用して構成してあるが、左右双方の防護支柱43を利用して左右一対の昇降機を構成してもよい。
一方の防護支柱43の両側面には、前後一対で上下に長いレール材46が固着されて溝部分が形成されている。防護支柱43の前側には、前扉47と横扉48を備えた避難キャビン49が設けられていてその背面に備えた左右のローラー50を前記レール材46に添わせて上下に案内させるようになっている。前扉47に対応する開口は地上からの乗り口とされ、横扉48に対応する開口は避難ステージ37前に突設した踊り場51に対応する降り口になっている。
支柱34の上部は図10のように避難ステージ37よりも高く伸ばされ、その上端には左右一対の支持ビーム53が突設されるとともに、支持ビーム53の前後にはシーブ54が設けられている。避難ステージ37上にはステー55が立設されてその上端に緩降用速度制御レバー56付きのウインチ57が設けられている。ウインチ57とキャビン49との間はシーブ54を経由してワイヤロープなどの巻揚げ線材58がつながれている。
ウインチ57は、図示のように手動アーム60により巻揚げ自在にしたり、バッテリ61による全電動巻揚げ可能にすることもでき、さらに、手動と電動アシスト併用式とすることもできる。バッテリ61への蓄電補充は、平時の太陽光発電や風力発電、商用電力供給の適宜組み合わせにより可能とする。横扉48は巻きシャッター方式としてあって上昇時に開いていても踊り場51に当たらないようにしてあるが、一般的なヒンジによる開閉支持方式の扉にしてもよい。逆に前扉47は縦軸周りの開閉シャッター方式にしてもよい。
尚、図9の右欄に示すように、防護支柱43は、溝形鋼などによる左右一対のもので構成してもよく、この場合、支柱34の前方をより広く防護することができるようになる。各防護支柱43と支柱34とは水平方向に伸びる振れ止め材44で連結しておく。
避難キャビン49は平時には地上に待機している。津波襲来の警報が出ると、車椅子や歩行による避難者は、前扉47を開けて避難キャビン49に搭乗し前扉47を閉めて操作を待つ。避難ステージ37には他の操作する人が登っており、避難キャビン49に搭乗を完了したことを感知すると手動アーム60(あるいは電源スイッチ)を巻揚げ方向に操作することにより避難キャビン49は踊り場51を越える高さまで上昇される。上昇が終わると横扉48が開かれ、中の避難者が踊り場51を通じて避難ステージ37上に誘導される。空の避難キャビン49は、速度レバー56を適宜に緩める方向に操作することで手動で降ろされ、さらなる避難者の避難に使用される。尚、電動ウインチ式にして避難キャビン49を昇降させる場合は、一般エレベータのように避難キャビン49内に操作パネルを装備しておいてキャビン内ですべて昇降操作ができるようにしてもよい。
図11および図12は前記のような鉄骨構造型などの津波避難用装置の階段(あるいはスロープ)式登降手段に災害弱者などを搭乗させ安全確実に避難させ得るようにした昇降機についての他の実施形態を示す。図13および図14はその要部拡大図である。
図11ないし図14において65は階段である登降手段で、図11に示す津波避難用装置の本体66の横サイドに固定されて地上67から避難ステージ68までウインチ巻揚げ操作により倍力作用で楽にかつ確実に避難者を避難させ得るようになっている。69は階段本体、70は側桁、71は踊り場、72は複数本の親柱、73は横桟であり、こうした登降手段65は、その登る方向に向いた際の左手に対応する手摺笠74は断面が一般の四角あるいは丸形のものになっているが、右側の手摺笠は昇降機のためのガイドレール75になっている。このガイドレール75は、図14に示すように、溝開口を階段向きとしたリップ付き溝形鋼とされ、階段本体69に沿って長い傾斜部分と踊り場71の上方に沿った3m前後の長さとされて水平部分の2つの部分でなる。76は2m前後の姿勢制御用の補助レールで、リップ付き溝形鋼でなり、ガイドレール75の傾斜部分上端手前の溝部に自らの溝端部が連続するようにして水平に接続されている。
昇降機は、図13および図14に示すように、前後の主ローラー77、78と上部の補助ローラー79とを備えたアルミ板材製などの軽量型ローラーホルダー80を有し、主ローラー77,78は、ガイドレール75の溝内に前後をなして転動自在に嵌まり合い、補助ローラー79の外周は、前主ローラー77の外周に対しガイドレール75の板厚を超える隙間をもつように配置されている。この隙間は、図13のように前主ローラー79と補助ローラー79がガイドレール75の傾斜部分にある状態からガイドレール75の水平部分にさしかかって少し傾斜した状態になることを許すものとして機能する。補助ローラー79は、ガイドレール75の上面に沿って運動するように配置されている。
82は吊持フレームで、アルミなどのパイプをU字状に折り曲げ形成したもので、前記ローラーホルダー80に取り付けられている。83は簡易椅子型の搭乗部で、吊持フレーム82に固定されている。84はアンカーで、吊持フレーム82あるいは搭乗部83に取り付けられている。85はウインチである巻揚げ機で、アンカー84につながれた巻揚げ線材86を手動アーム87の回転操作により巻揚げたり繰出したりすることができるようになっている。巻揚げ機85は手動式の他に蓄電による全電動式あるいは手動と電動アシストを併合した方式にすることがある。蓄電方式のバッテリへの蓄電補充は、平時の太陽光発電や風力発電、商用電力供給の適宜組み合わせにより可能とする。
津波襲来の警報があったとき、健常者などは図11および図12のように階段本体69と踊り場71を使って地上から避難ステージ68へと避難可能である。その一方において、老人などの災害弱者にとっては階段本体69をそのまま使って避難ステージ68まで一挙に避難することは通常は困難である。そうした人のための補助的な避難を可能にするため昇降機を使用する。
昇降機は、図11ないし図14においては1台のみ構成され、実際には、図11および図12における右端である階段下で地上近くに位置する状態を待機状態として実線で示し残りの各登り行程のものは図13および図14を含めて仮想線で示すものであるが、ここでは明確化のため全て実線で示してある。
そして、津波襲来の警告が出されたとき、車椅子や歩行によって避難してきた災害弱者等の搭乗者aは抱き抱えられたり自ら座るなどして搭乗部83に乗せられたり乗る込むようにする。他の操作する人bは既に踊り場71上に登っており、搭乗部83への搭乗を確認すると、手動アーム87を回して巻揚げ機85により巻揚げ線材86を牽き揚げるように操作する。その間通常の避難者は登降手段65の残る幅スペースを利用して無理なく避難ステージ68へと避難することができる。
巻揚げ線材86の牽き揚げにより主ローラー77,78および補助ローラー79がガイドレール75に沿って運動することにより昇降機は搭乗者aを搭乗したまま引き上げられる。前主ローラー77が補助レール76の入口にさしかかっても補助ローラー79がガイドレール75の上面に当たって入口内への進入を阻止するので、両ローラー77,79はそのままガイドレール75に沿って上向きに上がり水平部分へと導かれるようになっている。しかし、後の主ローラー78は補助ローラー79を上方に持たないので、補助レール76の入口からそのまま同レール76内へと導かれるようになる。
補助レール76なしで両主ローラー77,78がガイドレール75に導かれるようにしておくと、吊持フレーム82がガイドレール75の水平部分にさしかかると水平状になって搭乗部83も後傾姿勢に変化してしまい、それにより搭乗者aは大きく後傾してしまい、その結果、搭乗者a自らが搭乗部83より起き上がりにくくなりまた操作し待ち構えている人bが搭乗者aを抱え持って起こし上げようとしても非常に力が要ることになる。しかし、上記のように主ローラー77,78と補助レール76の組み合わせにより昇降機を上昇時と同じ傾斜姿勢のまま踊り場71上に導くようにすると、搭乗者aは大きく後に傾いたりしないので、起き上がりやすくまた抱き起こししてもらい易くなるものである。
昇降機は次の人を乗せるため巻揚げ線材86を緩めながらガイドレール75の傾斜部分に沿って戻されるようにされるが、ガイドレール75の水平部分に昇降機があるときは同昇降機は転がりにくく戻り難いものとなるが、図13の上欄に一部を示すようにガイドレール75の水平部分を前傾状にしておけば戻り易くなる。この傾斜角度は、搭乗部83が大きく後倒れにならない程度の小さい角度とする。
尚、前記昇降機についての構造は、地上から避難ステージ68に1つの直通階段で導く場合に適用してあったが、実施は、地上から2階、中段階からその上の階などいずれの場所を対象とするものであってもよい。登降手段65はスロープであったり、階段とスロープを併設したタイプであることもある。
また、搭乗部83は図14に示すように通常の曲げ板状をなすものであったが、図15に示すように吊持フレーム82に一端が固定された芯材83aとその周りのクッション83bとにより形成してそれらの複数本間に右腕および左腕90を入れる余地をつくるように構成することで搭乗者aを抱え載せたり降ろしたりし易くするようにしてもよい。
さらに、図16に示すように、登降手段65として中継踊り場91を備えたものにもこのタイプの昇降機を適用することができる。
また、図17に示すように、巻揚げ線材86は下および中間シーブ92を介して循環式に構成し、その線材86に設けた係合受材93間に昇降機からの係合突片94が係合することにより巻揚げ機85を回し操作すれば昇降機が上昇したり下降したりするように構成することができる。この場合、巻揚げ機85の回転方向を切り換えるだけで昇降機を昇降連動させ得るようになるし、下シーブ92をも回転操作することでより軽快な昇降操作が可能になる。
さらに、図18に示すように、制動レバー96付きの巻揚げ機85により巻揚げ線材86を往復駆動自在とし、その線材86に備えた係合受材93により係合突片94を連動させることで昇降機を連続して駆動自在としたものであって、特に、搭乗部83を回転中心97回りに回転自在とするとともに、ストッパ98,98により搭乗部83を前後に一定角度範囲だけ回転可能にして、搭乗者aが引き上げられる中途では後のストッパ98に搭乗部83が当たって適正角度で上昇される一方、搭乗部83が踊り場71上に引上げられた時点では、押し戻し突片99が搭乗部83を押し戻すことにより過度の後傾斜角度にならずより軽度な後傾斜角度になって降りやすいように構成されている。前側のストッパ98は、搭乗部83が図18の戻り角度以上前傾しないように規定するためのものである。
図19は付加的な提案例を示し、この例は、図1ないし図4に示すような津波避難用装置の避難ステージ上に設置した特設避難装置100についてのものである。101は避難ステージで、その上面には一対の基板102が止め付けられ、これらの基板102を介して簡易パイプ製の座椅子部103が取り付けられている。そして、基板102を介してさらに一対の門型主フレーム104が立設され、これら主フレーム104間に複数本の連結フレーム105をもってつなぐことで避難ステージ101上において簡易組立式の特設避難装置100を組立て得るようになっている。避難装置100の全体には、断熱・耐熱・耐火機能など所要の耐災害機能を備えた防護カバー106が組立てにより底周部が密閉されるようにして装備されるようになっている。防護カバー106には、密閉可能な出入り口部107が設けられるとともに、避難ステージ101上には、冬季に備えて断熱床マットが敷設されるようになっている。また、防護カバー106の天面上には、フレーム104,105などを支持に利用してソーラーパネル108を装備してもよい。さらに、防護カバー106それ自体をソーラーシート製としてもよい。
3…支柱 9,10…梁 11…避難ステージ 13,14,15…登降手段 17…受樋 18…縦樋。

Claims (1)

  1. 複数本の支柱とこれら支柱間を結ぶ部材とによって構築され上面に避難ステージが設けられるとともに避難ステージと地上とが登降手段により連絡されてなる津波避難用装置において、前記支柱の津波流が流れてくると想定される前方側には、支柱を防護する緩衝材が配備され、この緩衝材は避難ステージからの雨水を流す縦樋を兼ねていることを特徴とする津波避難用装置。
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