JP2014046592A - 液体吐出装置、アクチュエータ装置、及び、液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

液体吐出装置、アクチュエータ装置、及び、液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】配線部材において配線同士の間隔を確保する。
【解決手段】圧電アクチュエータ22の上方には、COF49が配置されている。圧電アクチュエータ22の上面に形成された複数の接続端子45a、45bと、COF49に形成された複数の接点51a、51bとが、ハンダ48によって接続されている。複数の接続端子45a、45b、及び、複数の接点51a、51bは、それぞれ、紙送り方向(紙面垂直方向)に並んで列を形成している。COF49には、互いに隣接する接点51aの列と、接点51bの列との間の部分、及び、互いに隣接する2つの接点51bの列の間の部分に、山状に曲げられることによって上方に突出した突出部61a、61bが設けられている。突出部61a、61bには、接点51a、51bと接続される配線53の一部が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置、液体吐出装置などに用いられるアクチュエータ装置、及び、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の製造方法に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1にはインクジェットヘッドからインクを吐出することによって印刷を行うインクジェットプリンタが記載されている。特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドが、ノズルやノズルに接続された圧力室などのインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータとが互いに積層されることによって形成されている。圧電アクチュエータは、圧力室を覆う振動板、振動板の上面に配置された第1圧電層、及び、第1圧電層の上面に配置された第2圧電層とを備えている。また、振動板の上面、第1圧電層と第2圧電層との間、及び、第2圧電層の上面に、それぞれ、圧力室と対向するように、第1共通電極、個別電極、及び、第2共通電極が形成されている。第1共通電極、個別電極、及び、第2共通電極は、それぞれ、振動板の第1、第2圧電層と重ならない部分まで引き出され、これらの電極の引き出された部分(接続端子)が、それぞれ、圧電アクチュエータの上方に配置されたフレキシブルフラットケーブル(可撓性を有する配線部材)に接続されている。
特開2008−54401号公報
ここで、引用文献1に記載されているような配線部材には、圧電アクチュエータの各電極と接続された複数の配線が形成されている。一方で、インクジェットヘッドにおいては、ノズル配置の高密度化や装置の小型化などの要請から、圧電アクチュエータにおいて、多数の電極が高密度に配置されることが多くなってきている。この場合、配線部材においても、圧電アクチュエータの電極に対応して多数の配線を配置することとなる。しかしながら、配線部材に多数の配線を配置すると、配線同士の間隔を十分に確保することができず、配線間でのショートなど問題が生じやすくなる。
本発明の目的は、アクチュエータに接続端子が高密度に配置されている場合でも、配線部材における配線同士の間隔を十分に確保することが可能な液体吐出装置、アクチュエータ装置及び液体吐出装置の製造方法を提供することである。
第1の発明に係る液体吐出装置は、複数のノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記液体流路内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された、可撓性を有する配線部材と、を備え、前記アクチュエータは、前記複数のノズルに対して個別に設けられており、対応する液体流路の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動部を備え、前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられており、前記配線部材は、前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられており、対応する前記駆動部の前記接続端子とそれぞれ接合された複数の接続部と、前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備え、前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分が、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げられた突出部を形成していることを特徴とする。
第10の発明に係るアクチュエータ装置は、アクチュエータと、前記アクチュエータに接続された配線部材と、を備え、前記アクチュエータは、複数の駆動部を備え、前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられ、前記配線部材は、前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられており、対応する前記駆動部の前記接続端子とそれぞれ接合された複数の接続部と、前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備え、前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分が、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げられた突出部を形成していることを特徴とする。
これらの発明によると、配線部材に突出部が設けられているため、配線部材の配線を配置可能な領域の面積が大きくなる。そして、突出部に配線を配置することにより、配線部材に形成される配線の数が多い場合でも、配線同士の間隔を十分に確保することができる。
第2の発明に係る液体吐出装置は、第1の発明に係る液体吐出装置において、 前記ノズルが、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行な所定の一方向に配列されることによって列を形成しており、前記接続端子及び前記接続部が、それぞれ、前記ノズルに対応して、前記所定の一方向に配列されることによって列を形成しており、前記突出部は、前記配線部材が、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行で且つ前記所定の一方向と直交する直交方向に凹凸が並ぶように曲げられることによって形成されていることを特徴とする。
本発明によると、ノズル、接続端子、接続部が、アクチュエータの配線部材との接続面と平行な所定の一方向に配列されている場合に、配線部材を、上記接続面と平行で且つ所定の一方向と直交する直交方向に凹凸が並ぶように曲げて突出部を形成することにより、配線部材に効率よく突出部を形成することができる。
第3の発明に係る液体吐出装置は、第2の発明に係る液体吐出装置において、前記ノズルの列が、前記直交方向に複数並んでおり、前記接続端子の列、及び、前記接続部の列が、それぞれ、前記ノズルの列に対応して前記直交方向に複数並んでおり、前記配線部材の、隣接する前記接続部の列の間の部分が、前記突出部を形成していることを特徴とする。
本発明によると、接続部の列が直交方向に複数並んでいる場合に、アクチュエータに接合されてない、配線部材の接続部の列の間の部分に突出部を形成することができる。
第4の発明に係る液体吐出装置は、第1〜第3のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、前記突出部の形状を保持する形状保持部材をさらに備えていることを特徴とする。
本発明によると、保持部材により突出部の形状が保持されるため、突出部が変形して他の部分に接触してしまうことなどを防止することができる。
第5の発明にかかる液体吐出装置は、第4の発明に係る液体吐出装置において、前記形状保持部材が金属材料によって形成され、前記配線部材が前記形状保持部材に接触していることを特徴とする。
本発明によると、突出部の形状を保持するための保持部材を、配線部材から外部に熱を逃がすためのヒートシンクとしても利用することができるため、保持部材とは別にヒートシンクを設ける場合と比較して、装置を小型化することができる。
第6の発明に係る液体出装置は、第2〜第5のいずれかの発明に係る液体吐出装置において、前記突出部が、前記直交方向に複数並んでおり、前記配線部材の、隣接する前記突出部の間の部分に、前記複数の駆動部を駆動するためのドライバICが実装されていることを特徴とする。
複数の突出部が直交方向に複数並んでいる場合に、配線部材の隣接する突出部の間の部分にドライバICを実装することができる。
第7の発明に係る液体吐出装置は、第6の発明に係る液体吐出装置において、前記ドライバICは、前記所定の一方向を長手方向とする長尺形状のものであることを特徴とする。
本発明によると、隣接する突出部の間隔が狭くても、ドライバICを配置することができる。
第8の発明に係る液体吐出装置は、第2〜第7の発明に係る液体吐出装置において、前前記複数のノズルが、第1インクを吐出し、前記所定の一方向に沿って配列されることによってノズルの列を形成する複数の第1ノズルと、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出し、前記所定の一方向に沿って配列されることによってノズルの列を複数形成する複数の第2ノズルと、を備え、前記配線部材は、前記突出部として、前記第1ノズルに対応する前記接続部の列を含む、互いに隣接する2つの接続部の列の間に位置しており、前記第1ノズルに対応する前記接続部と接続される前記配線が形成された第1突出部と、前記第2ノズルに対応する互いに隣接する2つの前記接続部の列の間に位置しており、前記第2ノズルに対応する前記接続部と接続される前記配線が形成され第2突出部と、を有し、前記第1突出部に形成される前記配線の数が、前記第2突出部に形成される前記配線の数よりも多く、前記第1突出部の表面積が、前記第2突出部の表面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明によると、第1突出部に形成される配線の数が、第2突出部に形成される配線の数よりも多い場合に、第1突出部の表面積を、第2突出部の表面積よりも大きくすることにより、第1ノズルに対応する接続部と接続される配線同士の間隔、及び、第2ノズルに対応する接続部と接続される配線同士の間隔を、ともに十分に確保することができる。
第9の発明に係る液体吐出装置は、第8の発明に係る液体吐出装置において、前記突出部は、前記配線部材が前記所定の一方向から見て山状に曲げられることによって形成されたものであり、前記第1突出部が、前記第2突出部よりも大きく突出していることを特徴とする。
本発明によると、配線部材が山状に曲げられることによって突出部が形成されている場合に、第1突出部を第2突出部よりも大きく突出させることにより、第1突出部の表面積を、第2突出部の表面積よりも大きくすることができる。
第11の発明に係る液体吐出装置の製造方法は、複数のノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記液体流路内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された、可撓性を有する配線部材と、を備え、前記アクチュエータは、前記複数のノズルに対して個別に設けられており、対応するノズル内の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動部を備え、前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられ、前記配線部材は、前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられた複数の接続部と、前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備えた液体吐出装置の製造方法であって、前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分を、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げた状態で、前記接続部と前記接続端子とを接合する接合工程、を備えていることを特徴とする。
本発明によると、配線部材が配線同士の間隔を十分に確保できる程度大きい場合でも、配線部材を曲げた状態でアクチュエータに接合することにより、接続端子と接続部とを位置合わせして接合することができる。また、接合の際に加熱を行う場合には、線膨張係数の差によるアクチュエータ及び配線部材の伸縮量の違いを、配線部材の曲げた部分の変形によって吸収することができる。
前記第12の発明に係る液体吐出装置の製造方法は、第11の発明に係る液体吐出装置の製造方法において、前記液体吐出装置は、前記ノズルが、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行な所定の一方向に配列されることによって列を形成し、前記接続端子及び前記接続部が、それぞれ、前記ノズルに対応して、前記所定の一方向に配列されることによって列を形成し、前記ノズルの列、前記接続端子の列及び前記接続部の列が、それぞれ、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行で且つ前記所定の一方向と直交する直交方向に複数並んでおり、前記配線部材の面方向に沿った隣接する前記接続部の列の間の距離が、前記直交方向における隣接する前記接続端子の列の間の距離よりも大きいものであって、前記接合工程において、前記配線部材の、隣接する前記接続部の列の間の部分を曲げて、前記直交方向における、隣接する前記接続部の列の間の距離を、隣接する前記接続端子の列の間の距離と同じにした上で、前記接続部を前記接続端子に接合することを特徴とする。
本発明によると、配線部材の面方向に沿った配線部材の接続部の列同士の間隔が、直交方向における接続端子の列同士の間隔よりも大きいため、配線部材の接続部の列の間の領域の面積が大きくなり、配線同士の間隔を確保することができる。そして、接続部の列同士の間隔が、接続端子の列同士の間隔よりも大きい配線部材を曲げることによって、接続部と接続端子とを位置合わせして接合することができる。
第13の発明に係る液体吐出装置の製造方法は、第11又は第12の発明に係る液体吐出装置の製造方法において、前記接合工程において、所定の形状保持部材によって前記突出部の形状を保持し、前記接続部を前記接続端子に接続するとともに、前記形状保持部材を前記アクチュエータに接合することを特徴とする。
本発明によると、配線部材を、突出部が形成された状態でアクチュエータに接合することができるとともに、接合後に配線部材の突出部の形状を保持することができる。
本発明によれば、配線部材に突出部を設け、突出部に配線を配置することにより、配線部材の配線を配置可能な領域の面積を大きくすることができる。これにより、配線部材に形成される配線の数が多い場合でも、配線同士の間隔を十分に確保することができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 COFの平面図である。 COFに突出部が形成されていないとした場合を示す図である。 インクジェットヘッドとCOFとの接合手順を示す図である。 変形例1の図3相当の図である。 変形例2のインクジェットヘッドとCOFとの接合部分の走査方向に沿った断面図である。 変形例3のCOF及び形状保持部材の平面図である。 (a)が図9のXA−XA線断面図、(b)が図9のXB−XB線断面図である。 変形例4の図7相当の図である。 (a)が変形例5の図7相当の図であり、(b)が変形例6の図7相当の図である。 変形例7のインクジェットヘッドとCOFとの接続部分の、走査方向左側の端部における走査方向に沿った断面図である。 変形例7の図4相当の図である。 変形例8の図8相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、用紙搬送ローラ4、パージキャップ5などを備えている。キャリッジ2は2本のガイドレール6に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示す走査方向における右側、左側を、それぞれ、単に右側、左側として説明を行う。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されており、その下面に形成された複数のノズル15a、15bからインクを吐出する。用紙搬送ローラ4は、走査方向と直交する紙送り方向における、キャリッジ2の両側に配置されており、記録用紙Pを紙送り方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、用紙搬送ローラ4によって記録用紙Pを紙送り方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を行う。また、印刷が完了した記録用紙Pは、用紙搬送ローラ4によって紙送り方向に排出される。
パージキャップ5は、インクジェットヘッド3よりも下方に配置されており、キャリッジ2を走査方向にほぼ最大限右側まで移動させたときに、インクジェットヘッド3と対向するように配置されている。パージキャップ5は、キャップ部5a、5bを有している。キャップ部5aは、インクジェットヘッド3とパージキャップ5とが対向している状態で複数のノズル15aと対向する。キャップ部5bは、インクジェットヘッド3とパージキャップ5とが対向している状態で複数のノズル15bと対向する。また、パージキャップ5は、図示しない昇降機構により昇降可能となっており、インクジェットヘッド3とパージキャップ5とが対向した状態でパージキャップ5を上昇させると、複数のノズル15aがキャップ部5aに覆われ、複数のノズル15bがキャップ部5bに覆われる。
また、キャップ部5a、5bはそれぞれ、図示しない吸引ポンプに接続されており、キャップ部5a、5bによりノズル15a、15bが覆われている状態で吸引ポンプを駆動することによって、ノズル15a、15bからインクジェットヘッド3内のインクを吸引する、いわゆる吸引パージを行うことができるようになっている。
次に、インクジェットヘッド3について説明する。インクジェットヘッド3は、複数のノズル15a、15bや、後述の複数の圧力室10a、10bなどのインク流路が形成された流路ユニット21と、複数の圧力室10a、10b内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ22とを備えている。
流路ユニット21は、キャビティプレート31、ベースプレート32、マニホールドプレート33及びノズルプレート34の4枚のプレートが上から順に積層されることによって形成されている。4枚のプレート31〜34のうち、ノズルプレート34を除く3枚のプレート31〜33は、ステンレスなどの金属材料からなる。ノズルプレート34は、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。
キャビティプレート31には、複数の圧力室10a、10bが形成されている。複数の圧力室10aは、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向に配列されることによって圧力室列9aを形成している。また、キャビティプレート31には、このような圧力室列9aが走査方向に互いに近接して2つ並んでおり、一方の圧力室列9aを構成する圧力室10aと他方の圧力室列9aを構成する圧力室10aとは、各圧力室列9aにおける圧力室10aの間隔の半分だけ、紙送り方向にずれている。
複数の圧力室10bは、複数の圧力室10aと同じ略楕円の平面形状を有しており、複数の圧力室10aの右側に、紙送り方向に配列されることによって圧力室列9bを形成している。また、キャビティプレート31には、3つの圧力室列9bが、走査方向に互いに隣接して並んでおり、これら3つの圧力室列9bを構成する圧力室10bは、紙送り方向において、右側の圧力室列9aを構成する圧力室10aと同じ位置に配置されている。
ベースプレート32には、複数の圧力室10aに対応する、略円形の複数の貫通孔12a、13aと、複数の圧力室10bに対応する、略円形の複数の貫通孔12b、13bが形成されている。複数の貫通孔12aは、左側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの左側の端部、及び、右側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの右側の端部と対向している。複数の貫通孔13aは、左側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの右側の端部、及び、右側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの左側の端部と対向している。複数の貫通孔12bは、複数の圧力室10bの右側の端部と対向している。複数の貫通孔13bは、複数の圧力室10bの左側の端部と対向している。
マニホールドプレート33には、2つの圧力室列9aに対応して設けられた2つのマニホールド流路11aと、3つの圧力室列9bに対応して設けられた3つのマニホールド流路11bとが形成されている。
2つのマニホールド流路11aは、各圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aにまたがって紙送り方向に延びており、左側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの略左半分、及び、右側の圧力室列9aを構成する複数の圧力室10aの略右半分とそれぞれ対向している。また、2つのマニホールド流路11aは、紙送り方向下流側の端部において互いに接続されており、2つのマニホールド流路11aの接続部分に設けられたインク供給口7aからブラックのインクが供給される。
3つのマニホールド流路11bは、それぞれ、対応する圧力室列9bを構成する複数の圧力室10bにまたがって紙送り方向に延びており、圧力室10bの略右半分と対向している。また、3つのマニホールド流路11bには、それぞれ、紙送り方向下流側の端部に設けられたインク供給口7bからカラーのインクが供給される。より詳細には、3つのマニホールド流路11bには、左側に配置されたものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。また、マニホールドプレート33には、複数の貫通孔13a、13bと対向する部分に、それぞれ、略円形の複数の貫通孔14a、14bが形成されている。
ノズルプレート34には、複数の貫通孔14a、14bと対向する部分に、それぞれ、複数のノズル15a、15bが形成されている。複数のノズル15a(第1ノズル)は、紙送り方向に配列されることによってノズル列8aを形成しており、ノズルプレート34には、2つの圧力室列9aに対応して、2つのノズル列8aが、走査方向に互いに近接して並んでいる。また、一方のノズル列8aを形成するノズル15aと、他方のノズル列8aを形成するノズル15aとは、各ノズル列8aにおけるノズル15aの間隔の半分だけ、紙送り方向にずれている。複数のノズル15aからは、ブラックのインク(第1インク)が吐出される。
複数のノズル15b(第2ノズル)は、紙送り方向に配列されることによってノズル列8bを形成しており、ノズルプレート34には、3つの圧力室列9bに対応して、3つのノズル列8bが走査方向に互いに隣接して並んでいる。複数のノズル15bからは、左側のノズル列8bを形成するものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのインク(第2インク)が吐出される。
このように、本実施の形態では、ブラックのインクを吐出するノズル15aの数が、イエローのインクを吐出するノズル15bの数、シアンのインクを吐出するノズル15bの数、及び、マゼンタのインクを吐出するノズル15bの数の約2倍となっている。また、2つのノズル列8aを形成するノズル15aが、紙送り方向にずれて配置されていることにより、紙送り方向において、ノズル15aがノズル15bの約2倍の密度で配列されている。
インクジェットヘッド3では、複数のノズル15aからブラックのインク(第1インク)が吐出され、複数のノズル15bのうち左側のノズル列8bを形成するものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのインク(第2インク)が吐出される。
そして、流路ユニット21においては、マニホールド流路11aが貫通孔12を介して圧力室10aと連通しており、圧力室10aが貫通孔13a、14aを介してノズル15aと連通している。これにより、流路ユニット21には、マニホールド流路11aの出口から圧力室10aを経てノズル15aに至る複数の個別インク流路が形成されている。同様に、流路ユニット21には、マニホールド流路11bの出口から圧力室10bを経てノズル15bに至る複数の個別インク流路が形成されている。
圧電アクチュエータ22は、振動板41、圧電層42、共通電極43及び複数の個別電極44a、44bを備えている。振動板41は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、複数の圧力室10a、10bを覆うように、キャビティプレート31の上面に配置されている。なお、振動板41は、次に説明する圧電層42とは異なり、圧電材料以外の材料によって構成されていてもよい。圧電層42は、振動板41と同じ圧電材料からなり、振動板41の上面に、複数の圧力室10a、10bにまたがって連続的に延びている。
共通電極43は、振動板41と圧電層42との間のほぼ全面に形成されており、後述するドライバIC52により常にグランド電位に保持されている。複数の個別電極44a、44bは、圧力室10a、10bよりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、圧電層42の上面(後述するCOF49との接続面)の、複数の圧力室10a、10bの略中央部と対向する部分にそれぞれ配置されている。複数の個別電極44a、44bには、後述するドライバIC52により、それぞれ、グランド電位、及び、所定の駆動電位(例えば、20V程度)のいずれかの電位が、選択的に付与される。
また、複数の個別電極44a、44bは、走査方向におけるノズル15a、15bと反対側に圧力室10a、10bと対向しない位置まで延びており、その先端部が、接続端子45a、45bとなっている。これにより、圧電層42の上面には、複数の接続端子45aが紙送り方向に配列されることによって形成された接続端子列46aが、紙送り方向に2つ並び、複数の接続端子45bが紙送り方向に配列されることによって形成された接続端子列46bが、走査方向に3つ並んでいる。
また、共通電極43及び複数の個別電極44a、44bがこのように配置されているのに対応して、圧電層42の共通電極43と個別電極44a、44bとに挟まれた部分は、その厚み方向に分極されている。
なお、本実施の形態では、振動板41、圧電層42の圧力室10aと対向する部分と、共通電極43の当該圧力室10aと対向する部分と、当該圧力室10aと対向する個別電極44aとを合わせたもの、及び、振動板41、圧電層42の各圧力室10bと対向する部分と、共通電極43の当該圧力室10bと対向する部分と、当該圧力室10bと対向する個別電極44bとを合わせたものが、本発明に係る駆動部に相当する。
ここで、圧電アクチュエータ22を駆動して、ノズル15a、15bからインクを吐出させる方法について説明する。インクジェットヘッド3においては、複数の個別電極44a、44bが、予めグランド電位に保持されている。あるノズル15a、15bからインクを吐出させる場合には、当該ノズル15a、15bに対応する個別電極44a、44bの電位を所定の駆動電位に切り換える。すると、共通電極43と個別電極44a、44bとの間の電位差により、圧電層42の個別電極44a、44bと共通電極43とに挟まれた部分に、圧電層42の分極方向と平行な厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層42の当該部分が分極方向と直交する面方向に収縮し、圧電層42及び振動板41の、対応する圧力室10a、10bと対向する部分が圧力室10a、10b側に凸となるように変形する。その結果、圧力室10a、10bの容積が減少して圧力室10a、10b内のインクの圧力が上昇し(吐出エネルギーが付与され)、圧力室10a、10bに連通するノズル15a、15bからインクが吐出される。
圧電アクチュエータ22の上方には、図3に示すように、COF(Chip On Film)49(可撓性を有する配線基板)が配置されている。COF49は、図4に示すように、基材50、複数の接点51a、51b(接続部)、ドライバIC52、複数の配線53、54などを備えている。ただし、図4では、図面をわかりやすくするために、破線で描くべき後述の接点51a、51b、ドライバIC52、配線53、54などを実線で描くとともに、接点51a、51b及び配線53、54にハッチングを付している。
基材50は、ポリイミドなどの合成樹脂材料などからなるフィルム状の部材であり、可撓性を有している。複数の接点51aは、基材50の下面(圧電アクチュエータ22との接続面)の複数の接続端子45aと対向する部分に配置されている。これにより、複数の接点51aは、紙送り方向に配列され、接点列60aを形成している。また、COF49には、このような接点列60aが、2つのノズル列8aに対応して、走査方向に2つ並んでいる。そして、複数の接点51aは、ハンダ48によって複数の接続端子45aと接続されている。
複数の接点51bは、基材50の下面の複数の接続端子45bと対向する部分に配置されている。これにより、複数の接点51bは、紙送り方向に配列され、接点列60bを形成している。また、基材50には、このような接点列60bが、3つのノズル列8bに対応して、走査方向に3つ並んでいる。そして、複数の接点51bは、ハンダ48によって複数の接続端子45bと接続されている。
また、複数の接点51a、51bがこのように配置されているのに対応して、COF49には、互いに隣接する接点列60aと接点列60bとの間の部分、及び、互いに隣接する2つの接点列60bの間の部分に、それぞれ、上方(圧電アクチュエータ22との接続面と反対側)に山状に突出するように曲げられた突出部61a(第1突出部)及び突出部61b(第2突出部)が形成されている。すなわち、COF49は、走査方向に沿って、突出部61a、61bが形成された部分と、突出部61a、61bが形成された部分とが交互に並ぶ(凹凸が並ぶ)ように曲げられている。また、突出部61aの突出量H1は、突出部61bの突出量H2よりも大きくなっている。
ドライバIC52は、紙送り方向を長手方向とする略長方形の平面形状(長尺形状)を有しており、基材50の下面の互いに隣接する突出部61aと突出部61bとの間に配置されている。
複数の配線53は、基材50の下面に形成されており、複数の接点51a、51bとドライバIC52とを接続している。ここで、図4では、配線53の途中部分を簡略化して図示しているが、複数の配線53の内、接点51aとドライバIC52とを接続する配線53は、上述の突出部61aを通るように引き回されている。また、複数の配線53の内、接点51bとドライバIC52とを接続する配線53は、上述の突出部61bの少なくとも1つを通るように引き回されている。
複数の配線54は、基材50の下面に形成されており、ドライバIC52と、ドライバIC52の動作を制御するための図示しない制御基板に接続された図示しないFPC(Flexible Printed Circuit)とを接続している。なお、図4では、図示を省略しているが、COF49は、配線53、54の他に、基材50に形成された共通電極43と接続された配線なども有している。
COF49の上方には形状保持部材55が配置されている。形状保持部材55は、金属材料などからなる略直方体形状の部材であり、走査方向及び紙送り方向に、COF49の圧電アクチュエータ22と対向する部分の全長にわたって延びている。また、形状保持部材55の下面には、突出部61a、61bと対向する部分に、それぞれ、突出部61a、61bを収容可能な凹部55a、55bが形成されており、凹部55a、55b内に収容された突出部61a、61bは、それぞれ、凹部55a、55bの側壁により曲げられた状態に保持される。
また、形状保持部材55は、基板50の上面と接触している。これにより、ドライバIC52において発生した熱は、基材50を介して形状保持部材55に伝達され、形状保持部材55から外部に逃がされる。すなわち、本実施の形態では、形状保持部材55が、ドライバIC52において発生した熱を外部に逃がすためのヒートシンクを兼ねている。
以上に説明したようなプリンタ1においては、COF49の配線53は、ノズル15a、15bに対して個別に設けられているため、インクジェットヘッド3においてノズル15a、15bの数が多くなるほど、配線53の数も多くなる。このとき、小さな面積の基材50に多数の配線53を配置すると、配線53同士の間隔を十分に確保できず、配線53間がショートしてしまうなどの問題が発生しやすくなる。
そこで、本実施の形態では、上述したように、COF49に突出部61a、61bを設け、突出部61a、61bに配線53の一部分を配置している。そのため、本実施の形態とは異なり、図5に示すように、COF49を突出部61a、61bのないものとした場合と比較して、基材50の面方向と平行で且つ、紙送り方向(接点51a、51bの配列方向)と直交する方向において、基材50の、互いに隣接する接点列60aと接点列60bとの間の部分の長さ、及び、互いに隣接する2つの接点列60bの間の部分の長さが長くなっており、その分、基材50の配線53を配置可能な部分の表面積が大きくなっている。したがって、ノズル15a、15bの数が多く、基材50に多数の配線53を形成する場合でも、配線53同士の間隔を十分に確保しつつ、配線53を引き回すことができる。
また、本実施の形態の場合には、ブラックのインクを吐出するノズル15aに対応する接点51aの数が、イエローのインクを吐出するノズル15bに対応する接点51bの数、シアンのインクを吐出するノズル15bに対応する接点51bの数、及び、マゼンタのインクを吐出するノズル15bに対応する接点51bの数よりも多い。そのため、接点51aに接続された配線53の一部が配置される突出部61aには、接点51bに接続された配線53の一部が配置される突出部61bよりも多数の配線53が配置される。
そこで、本実施の形態では、上述したように、右側の接点列60aとこれに隣接する接点列60bとの間に設けられ、接点51aに接続された配線53の一部が配置される突出部61aが、隣接する接点列60bの間に設けられ、接点51bに接続された配線53の一部が配置される突出部61bよりも大きく突出している。これにより、突出部61aの表面積が突出部61bの表面積よりも大きくなり、接点51aに接続される配線53及び接点51bに接続される配線53のいずれについても、確実に配線53同士の間隔を確保しつつ引き回すことができる。
また、本実施の形態では、接点51a、51bが、それぞれ、紙送り方向に配列されているのに対して、紙送り方向と直交する走査方向(直交方向)に沿って凹凸が並ぶように基材50を曲げることにより、COF49に効率よく突出部61a、61bを形成することができる。
さらに、このとき、接点51a、51bが、圧電アクチュエータ22の接続端子45a、45bに接合されているのに対して、COF49の、接点列60a、60bの間の、圧電アクチュエータ22に接合されていない部分に突出部61a、61bを形成することができる。
さらに、本実施の形態では、突出部61a、61bが形成された基材50の、突出部61a、61bの間に位置する部分にドライバIC52を実装することができる。このとき、ドライバIC52が、紙送り方向を長手方向とする略長方形の平面形状を有するものであるため、突出部61a、61bの間隔が狭い場合でも、突出部61a、61bの間にドライバIC52を実装することができる。
ここで、ドライバIC52において発生した熱が、インクジェットヘッド3に伝達されると、インクの粘度が変化して、ノズル15a、15bからのインクの吐出特性が変わる。そのため、本実施の形態とは異なり、仮に、基材50の、互いに隣接する2つの突出部61bとの間の部分に実装したとすると、ドライバIC52が、イエローのインクに比べて色の濃い、シアン及びマゼンタのインクを吐出するノズル15bや圧力室10bに近い位置に配置されることとなり、シアンやマゼンタのインクの吐出特性が変動しやすくなる。そして、シアンやマゼンタのインクの吐出特性が変動すると、カラー印刷を行ったときの色の変化が目立ってしまう。
そこで、本実施の形態では、基材50の互いに隣接する突出部61aと突出部61bとの間の部分に、ドライバIC52を実装している。この場合には、ドライバIC52は、イエローのインクを吐出するノズル15bや圧力室10bに近い位置に配置される。そのため、上述の場合と比較して、シアンやマゼンタのインクの吐出特性が変動しにくい。一方で、この場合にはイエローのインクの吐出特性が変動しやすくなるが、イエローのインクはシアンやマゼンタのインクに比べて色が薄い。以上のことから、本実施の形態では、上述の場合と比べて、ドライバIC52において発生した熱の影響による、カラー印刷を行ったときの色の変化は目立ちにくい。
また、本実施の形態では、上述したように、COF49の上方に形状保持部材55が配置されており、突出部61a、61bは、形状保持部材55に形成された凹部55a内に収容され、凹部55a、55bの壁面に支持されることによって、その形状が保持されている。したがって、時間の経過による基材51の劣化などによって、突出部61a、61bが変形してしまうのを防止することができる。これにより、例えば、突出部61a、61bが変形して配線53同士が接触してしまうなど突出部61a、61bが他の部分に接触してしまうのを防止することができる。
また、このとき、形状保持部材55が金属材料により構成されており、ドライバIC52において発生した熱を外部に逃がすためのヒートシンクを兼ねているため、別途ヒートシンクを設ける必要がなく、装置を小型化することができる。
次に、プリンタ1の製造における、インクジェットヘッド3とCOF49との接合方法について説明する。インクジェットヘッド3とCOF49とを接合するためには、まず、図6(a)に示すように、COF49の、互いに隣接する接点列60aと接点列60bとの間、及び、互いに隣接する2つの接点列60bの間の部分を、COF49の面方向と直交する方向における接点51a、51bと反対側に、接点51a、51bの配列方向から見て山状となるように曲げることにより、突出部61a、61bを形成する。また、突出部61a、61bを形成するのと同時に、突出部61a、61bを形状保持部材55の凹部55a、55bに収容する。
ここで、COF49の面方向と平行で、且つ、接点51a、51bの配列方向と直交する方向における、COF49の、互いに隣接する接点列60aと接点列60bとの間の部分の長さ、及び、互いに隣接する2つの接点列60bの間の部分の長さが、それぞれ、走査方向における、互いに隣接する接続端子列46aと接続端子列46bとの距離、及び、互いに隣接する2つの接続端子列46bの距離よりも長くなっている。本実施の形態では、COF49を曲げることで、互いに隣接する接点列60aと接点列60bとの距離を近づけ、これにより、当該距離を、互いに隣接する接続端子列46aと接続端子列46bとの距離と同じとなるようにする。同様に、本実施の形態では、COF49を曲げることで、互いに隣接する2つの接点列60bの間の距離を近づけ、これにより、当該距離を、互いに隣接する2つの接続端子列46bの距離と同じにする。また、このとき、COF49と形状保持部材55との間に熱硬化性の接着剤を塗布しておく。
次に、図6(b)に示すように、COF49と形状保持部材55との積層体を、COF49がインクジェットヘッド3側となるような向きで、接続端子46a、46bにハンダ48を形成したインクジェットヘッド3の上面に配置し、形状保持部材55の上方から、ヒータRによって、形状保持部材55及びCOF49を加熱しつつ押圧することにより、接続端子46a、46bと接点51a、51bとをハンダ48によって接合する(接合工程)。このとき、圧電層42とCOF49とは線膨張係数が異なるため、圧電層42とCOF49の伸縮量に差が生じる。しかしながら、本実施の形態では曲げられた突出部61a、61bが変形することにより、圧電層42とCOF49の伸縮量の差を吸収することができる。
また、このとき、上述の熱硬化性の接着剤により、COF49と形状保持部材55とが接合される(形状保持部材55がCOF49とともに圧電アクチュエータ22に接合される)。これにより、インクジェットヘッド3とCOF49との接合後も、突出部61a、61bの形状を保持することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、突出部61aの突出量H1を、突出部61bの突出量H2よりも大きくすることによって、突出部61aの表面積を、突出部61bの表面積よりも大きくしていたが、これには限られない。一変形例(変形例1)では、図7に示すように、突出部61a、61bの突出量が、ともにH3であり、突出部61aの走査方向における幅W1が、突出部61bの走査方向における幅W2よりも大きくなっている。この場合でも、上述の実施の形態と同様、突出部61aの表面積を、突出部61bの表面積よりも大きくすることができる。
なお、上述の実施の形態では、上記のとおり、パージキャップ5に、ノズル15aを覆うキャップ部5aと、ノズル15bを覆うキャップ部5bとが別々に設けられているため、パージキャップ5には、右側のノズル列8aを形成するノズル15aと、最も左側のノズル列8aを形成するノズル15bとの間の部分に、キャップ部5aとキャップ部5bとを隔てる隔壁が設けられる。これにより、右側のノズル列8aを形成するノズル15aと、最も左側のノズル列8aを形成するノズル15bとの間隔D1は、互いに隣接する2つのノズル列8bを形成するノズル15bの間隔D2よりも大きくなる。したがって、右側のノズル列8aに対応して設けられる接点列60aと、最も左側のノズル列8bに対応して設けられる接点列60bとの間に、走査方向における幅の大きい突出部61aを設けることができる。
また、上述の実施の形態では、突出部61aの表面積が、突出部61bの表面積よりも大きくなっていたが、これには限られない。例えば、ブラックのインクを吐出するノズル15aの数と、イエローのインクを吐出するノズル15bの数、シアンのインクを吐出するノズル15bの数、及び、マゼンタのインクを吐出するノズル15bの数と同程度である場合などには、突出部61aの表面積が、突出部61bの表面積と同程度であってもよい。
また、上述の実施の形態では、突出部61a、61bが、形状保持部材55に形成された凹部55a、55bの側壁面に支持されることによってのみ、曲げられた形状に保持されていたが、これには限られない。別の一変形例(変形例2)では、図8に示すように、形状保持部材55に、凹部55a、55bの内部において紙送り方向(紙面垂直方向)に延び、山状に曲げられた突出部61a、61bの頂点近傍の部分を下方から支持する支持部71a、71bがさらに設けられている。
この場合、突出部61a、61bを凹部55a、55bに収容する際に、突出部61aを凹部55aの壁と支持部71aとの間に通し、突出部61bを凹部55bの壁と支持部71bとの間に通す必要があるため、上述の実施の形態と比較すると、圧電アクチュエータ22とCOF49とを接続する工程が多少複雑になってしまう。しかしながら、この場合には、支持部71a、71bにより、突出部61a、61bの頂点近傍の部分が下方に下がるのが規制されるため、凹部55a内に収容された突出部61a、61bの変形をより確実に防止することができる。
なお、この場合には、支持部71a、71bにより、突出部61a、61bの頂点部分を挟んだ両側の部分に配置された配線53同士が、支持部71a、71bを介して導通してしまうのを防止するため、支持部71a、71bの表面に、絶縁性材料から膜を形成する、あるいは、支持部71a、71bを含めた形状保持部材55を絶縁性材料によって形成するなどすることが好ましい。ただし、形状保持部材55を絶縁性材料によって形成した場合には、別途ヒートシンクを設けるなどする必要がある。
また、上述の実施の形態では、形状保持部材55が、走査方向及び紙送り方向におけるCOF49の全長にわたって延びているが、これには限られない。別の一変形例(変形例3)では、図9、図10に示すように、2つの形状保持部材75が、紙送り方向におけるCOF49の両端部と対向するように配置されている。なお、図9では、図面を見やすくするために、COF49の接点51a、51b、配線53などの図示は省略している。
ここで、形状保持部材75は、突出部61a、61bと対向する部分に、突出部61a、61bを収容するための凹部75a、75bが形成された部材であり、紙送り方向の長さが、形状保持部材55よりも短くなっている。また、変形例3では、突出部61a、61bの頂点部分が、接着剤76により、凹部75a、75bの上側の壁面に接合されている。
また、変形例3では、ドライバIC52が基材50の紙送り方向における略中央部に実装されており、基材50の上面のドライバIC52と対向する部分に、ヒートシンク77が設けられている。
変形例3のように、突出部61a、61bの紙送り方向における両端部のみが凹部75a、75bに収容されている場合、仮に、突出部61a、61bが凹部75a、75bの壁面に接合されていないとすると、突出部61a、61bの紙送り方向における両端部のみが凹部75a、75bに支持されているだけであるので、突出部61a、61bが、2つの形状保持部材71の間の部分の重みで下方に変位し、突出部61a、61bの形状を保持することができない虞がある。これに対して、変形例3では、突出部61a、61bの頂点部分が凹部75a、75bの壁面に接合されているので、突出部61a、61bの凹部75a、75bに収容された部分が下方に変形することがなく、突出部61a、61bの形状を保持することができる。
また、変形例3では、基材50の上面の2つの形状保持部材71の間にスペースができるので、上述したように、このスペースにヒートシンク77を配置することができる。なお、変形例3では、形状保持部材71とは別にヒートシンク77が設けられているため、形状保持部材71は、形状保持部材55と同様の金属材料によって構成されていてもよいし、合成樹脂材料など、金属以外の材料によって構成されていてもよい。
また、以上の例では、形状保持部材が、突出部61a、61bが収容される凹部を備えたものであり、凹部の壁によって突出部61a、61bを支持することで、突出部61a、61bの形状を保持するものであったが、これには限られない。形状保持部材は、突出部61a、61bの形状を保持可能な別の形状の部材であってもよい。
また、上述の実施の形態では、COF49をインクジェットヘッド3に接合する際に、形状保持部材55をCOF49に接合したが、これには限られない。例えば、図6(a)の工程において、COF49と形状保持部材55との間に接着剤を塗布せず、図6(b)に示すように、インクジェットヘッド3とCOF49とを接合した後に、図11に示すように、形状保持部材55を取り外してもよい(変形例4)。なお、この場合には、突出部61a、61bは、自身の剛性によってその形状が保持されることとなる。
また、上述の実施の形態では、基材50の下面にドライバIC52が実装されており、ドライバIC52において発生した熱が、基材50を介して、ヒートシンクを兼ねる形状保持部材55に逃がされるようになっていたが、これには限られない。例えば、ドライバIC52が基材50の上面に実装されており、ドライバIC52が形状保持部材に直接接触していてもよい。なお、この場合には、ドライバIC52と配線53とは、基材50に形成されたスルーホールを介して接続するなどすればよい。
また、上述の実施の形態では、ドライバIC52を紙送り方向を長手方向とする略長方形の平面形状を有するものとしたが、これには限られない。ドライバIC52は、例えば、基材50の互いに隣接する突出部61aと突出部61bとの間の部分が走査方向に十分に長い場合には、略正方形や、走査方向を長手方向とする略長方形の平面形状を有するものであるなど、上述の実施の形態とは別の形状を有するものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、基材50の互いに隣接する突出部61aと突出部61bとの間の部分にドライバIC52を実装したが、これには限られない。例えば、図12(a)に示すように、基材50の互いに隣接する2つの突出部61bの間の部分にドライバIC52を実装してもよい(変形例5)。
あるいは、図12(b)に示すように、基材50の互いに隣接する突出部61aと突出部61bとの間の部分、及び、互いに隣接する2つの突出部61bの間の部分の両方にドライバIC52を実装してもよい(変形例6)。この場合には、各配線53を、2つのドライバIC52のいずれか一方に接続すればよいため、1つのドライバIC52に接続される配線53の数は少なくなる。したがって、上述の実施の形態の場合よりも、ドライバIC52を小型化することができ、突出部61a、61bの間隔がより狭い場合でも、ドライバIC52を配置することができる。
さらには、ドライバIC52を、基材50の、隣接する突出部61a、61bの間の部分に実装することにも限られない。例えば、別の一変形例(変形例7)では、図13に示すように、基材50が圧電アクチュエータ22と対向する部分から上方に引き出されており、この上方に引き出された部分にドライバIC52が実装されている。このとき、ドライバIC52は、図14に示すように、接点51aと接続される部分が、接点51aと走査方向に重なるように配置されている。また、ドライバIC52の位置に対応して、接点51a、51bと接続された配線53は、いずれも接点51a、51bから左側に引き出されており、接点51bと接続された配線53のみが、突出部61a、61bを通っている。また、形状保持部材55とは別に、ドライバIC52に接触するヒートシンク81が設けられている。
この場合には、基材50の、圧電アクチュエータ22と対向する部分から上方に引き出された部分にドライバIC52が実装されているため、基材50のドライバIC52と接点51aとの間の部分の面積は、ある程度大きなものとなる。そのため、この領域に配置されるドライバIC52と接点51aとを接続する配線53については、突出部61a、61bに引き回さなくても、配線53同士の間隔を十分に確保することができる。なお、変形例7では、このように接点71aに接続される配線53を、突出部61aを通らないように引き回しているが、突出部61aを通るように当該配線53を引き回してもよい。
一方、ドライバIC52と接点51bとを接続する配線53は、それほど間隔の大きくない、隣接する接点列60a、60bの間を通ることとなるが、基材50の隣接する接点列60a、60bの間の部分に突出部61a、61bが設けられているため、突出部61a、61bに、ドライバIC52と接点51bとを接続する配線53の一部を形成することにより、配線53同士の間隔を十分に確保することができる。
また、この場合には、ドライバIC52の一部分と接点51a、51bとが走査方向に重なって配置されるため、ドライバIC52の全体が、接点51a、51bと走査方向に重ならないように配置されている場合と比較して、紙送り方向におけるCOF49の長さを短くすることができる。なお、ドライバIC52の全体が、接点51a、51bと走査方向に重なるようにすれば、COF49の紙送り方向の長さをさらに短くすることは可能である。しかしながら、この場合には、紙送り方向における、複数の接点51aが配置されている領域と、基材50の縁との間の領域が狭くなるため、この領域を通るように引き回される、ドライバIC52と複数の接点51bとを接続する配線53の引き回しが困難になる虞がある。
また、変形例7の場合には、形状保持部材55と別にヒートシンク81が設けられるため、形状保持部材55は、合成樹脂材料など金属以外の材料によって構成されていてもよい。
また、変形例7では、ドライバIC52の一部分と接点51a、51bとが走査方向に重なるようにしたが、COF49が紙送り方向に大型化してもよい場合には、ドライバIC52の全体が、接点51a、51bと走査方向に重ならないようにしてもよい。
また、変形例3、7のように、形状保持部材とは別にヒートシンクが設けられている場合で、形状保持部材が、合成樹脂等の絶縁性材料によって構成されている場合には、配線53、54が基材50の上面に形成されていてもよい。なお、この場合には、接点51a、51bと配線53とは、基材50に形成されたスルーホールを介して接続するなどすればよい。
また、上述の実施の形態では、隣接する接点列60a、60bの間に突出部61a、61bが形成されていたが、これには限られない。例えば、基材50の、圧電アクチュエータ22と対向する部分のうち、左側の接点列60aよりも左側や、最も右側の接点列60bよりも右側の部分に突出部が設けられていてもよい。
また、上述の実施の形態では、基材50に複数の接点列60a、60bが設けられていたが、これには限られない。例えば、基材50に、接点列が1つだけ設けられており、COF49の接点列から走査方向にずれた部分に突出部が設けられていてもよい。
さらには、複数の接点51a、51bは、接点列を形成していなくてもよい。この場合には、基材50の、接点51a、51bが形成されていない部分に突出部を設ければよい。また、この場合には、COF49を、走査方向に沿って凹凸が並ぶように曲げることにも限られず、接点51a、51bの位置に合わせて、適宜の方向にCOF49を曲げてもよい。
また、以上の例では、COF49を山状に曲げることによって、突出部61a、61bを形成したが、これには限られない。一変形例(変形例8)では、例えば、COF49や形状保持部材55を配置することのできるスペースの上下方向の長さが、上述の実施の形態よりも小さい場合に、図15に示すように、突出量の大きい突出部61aを途中でさらに曲げることによって高さを低くし、また、形状保持部材55の高さを低くするとともに、凹部55aを、突出部61aの形状に合わせて、高さを低くするとともに、走査方向における幅を長くしている。
また、変形例8では、COF49や形状保持部材55を配置することのできるスペースの上下方向の長さが小さい場合について説明したが、例えば、突出部61a、61bを上述の実施の形態よりもさらに長くする場合などに、突出部61a、61bや形状保持部材55の高さが高くなりすぎないように、突出部61aを途中で曲げてもよい。
なお、このときの突出部61a、61bを途中で曲げる回数、位置、向きなどは、突出部61a、61bの大きさや、突出部61a、61b及び形状保持部材55を配置することのできるスペースなどに合わせて適宜変更可能である。
また、上述の実施の形態では、インクジェットヘッド3が、振動板41及び圧電層42を変形させることによって、ノズル15a、15bに連通する圧力室10a、10b内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータを備えたものであったが、これには限られない。インクジェットヘッドが、ノズル15a、15b内のインクに吐出エネルギーを付与する圧電アクチュエータ以外のアクチュエータを備えたものであってもよい。
また、以上では、走査方向に往復移動しつつノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。走査方向において記録用紙Pのほぼ全長にわたって延びた、いわゆるラインヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、上述の実施の形態では、ノズル15aからブラックのインクを吐出し、ノズル15bからカラーのインクを吐出するインクジェットヘッド3を備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。ノズル15aからブラックのインク以外の第1インクを吐出し、ノズル15bからカラーのインク以外の第2インクを吐出するインクジェットヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。具体的には、ノズル15aからブラックの顔料インクを吐出し、ノズル15bからブラック及びカラーの染料インクを吐出するインクジェットヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
あるいは、ブラックのインクのみを吐出するインクジェットヘッドなど、1種類のインクのみを吐出するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタに本発明を適用することも可能である。さらには、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
さらには、液体吐出装置に本発明を適用することも限られない。液体吐出装置以外の装置に用いられる、アクチュエータと、アクチュエータに接続される可撓性を有する配線基板とからなるアクチュエータ装置に本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
10a、10b 圧力室
15a、15b ノズル
21 流路ユニット
22 圧電アクチュエータ
41 振動板
42 圧電層
46 接続端子
49 COF
51a、51b 接点
52 ドライバIC
53 配線
55 形状保持部材
61a、61b 突出部
75 形状保持部材

Claims (13)

  1. 複数のノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記液体流路内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続された、可撓性を有する配線部材と、を備え、
    前記アクチュエータは、前記複数のノズルに対して個別に設けられており、対応する液体流路の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動部を備え、
    前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられており、
    前記配線部材は、
    前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられており、対応する前記駆動部の前記接続端子とそれぞれ接合された複数の接続部と、
    前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備え、
    前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分が、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げられた突出部を形成していることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記ノズルが、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行な所定の一方向に配列されることによって列を形成しており、
    前記接続端子及び前記接続部が、それぞれ、前記ノズルに対応して、前記所定の一方向に配列されることによって列を形成しており、
    前記突出部は、前記配線部材が、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行で且つ前記所定の一方向と直交する直交方向に凹凸が並ぶように曲げられることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ノズルの列が、前記直交方向に複数並んでおり、
    前記接続端子の列、及び、前記接続部の列が、それぞれ、前記ノズルの列に対応して前記直交方向に複数並んでおり、
    前記配線部材の、隣接する前記接続部の列の間の部分が、前記突出部を形成していることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記突出部の形状を保持する形状保持部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記形状保持部材が金属材料によって形成され、
    前記配線部材が前記形状保持部材に接触していることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記突出部が、前記直交方向に複数並んでおり、
    前記配線部材の、隣接する前記突出部の間の部分に、前記複数の駆動部を駆動するためのドライバICが実装されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記ドライバICは、前記所定の一方向を長手方向とする長尺形状のものであることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記複数のノズルが、
    第1インクを吐出し、前記所定の一方向に沿って配列されることによってノズルの列を形成する複数の第1ノズルと、
    前記第1インクとは異なる第2インクを吐出し、前記所定の一方向に沿って配列されることによってノズルの列を複数形成する複数の第2ノズルと、を備え、
    前記配線部材は、前記突出部として、
    前記第1ノズルに対応する前記接続部の列を含む、互いに隣接する2つの接続部の列の間に位置しており、前記第1ノズルに対応する前記接続部と接続される前記配線が形成された第1突出部と、
    前記第2ノズルに対応する互いに隣接する2つの前記接続部の列の間に位置しており、前記第2ノズルに対応する前記接続部と接続される前記配線が形成され第2突出部と、を有し、
    前記第1突出部に形成される前記配線の数が、前記第2突出部に形成される前記配線の数よりも多く、
    前記第1突出部の表面積が、前記第2突出部の表面積よりも大きいことを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記突出部は、前記配線部材が前記所定の一方向から見て山状に曲げられることによって形成されたものであり、
    前記第1突出部が、前記第2突出部よりも大きく突出していることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. アクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続された配線部材と、を備え、
    前記アクチュエータは、複数の駆動部を備え、
    前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられ、
    前記配線部材は、
    前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられており、対応する前記駆動部の前記接続端子とそれぞれ接合された複数の接続部と、
    前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備え、
    前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分が、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げられた突出部を形成していることを特徴とするアクチュエータ装置。
  11. 複数のノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記液体流路内の液体に吐出エネルギーを付与するアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続された、可撓性を有する配線部材と、を備え、
    前記アクチュエータは、前記複数のノズルに対して個別に設けられており、対応するノズル内の液体に吐出エネルギーを付与する複数の駆動部を備え、
    前記複数の駆動部には、それぞれ、前記配線部材との接続を行うための接続端子が設けられ、
    前記配線部材は、
    前記アクチュエータとの接続面に、前記複数の駆動部に対して個別に設けられた複数の接続部と、
    前記複数の接続部と接続された複数の配線と、を備えた液体吐出装置の製造方法であって、
    前記配線部材のうち、前記接続部が形成された部分以外の部分であって、前記複数の配線の少なくとも一部が形成されたある部分を、前記アクチュエータとの接続面と反対側に突出するように曲げた状態で、前記接続部と前記接続端子とを接合する接合工程、を備えていることを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
  12. 前記液体吐出装置は、
    前記ノズルが、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行な所定の一方向に配列されることによって列を形成し、
    前記接続端子及び前記接続部が、それぞれ、前記ノズルに対応して、前記所定の一方向に配列されることによって列を形成し、
    前記ノズルの列、前記接続端子の列及び前記接続部の列が、それぞれ、前記アクチュエータの前記配線部材との接続面と平行で且つ前記所定の一方向と直交する直交方向に複数並んでおり、
    前記配線部材の面方向に沿った隣接する前記接続部の列の間の距離が、前記直交方向における隣接する前記接続端子の列の間の距離よりも大きいものであって、
    前記接合工程において、前記配線部材の、隣接する前記接続部の列の間の部分を曲げて、前記直交方向における、隣接する前記接続部の列の間の距離を、隣接する前記接続端子の列の間の距離と同じにした上で、前記接続部を前記接続端子に接合することを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置の製造方法。
  13. 前記接合工程において、所定の形状保持部材によって前記突出部の形状を保持し、前記接続部を前記接続端子に接続するとともに、前記形状保持部材を前記アクチュエータに接合することを特徴とする請求項11又は12に記載の液体吐出装置の製造方法。
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