JP2014046489A - 射出成形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱源の出力を適切に制御できる射出成形機を提供すること。
【解決手段】射出成形機10は、成形材料が供給されるシリンダ11と、シリンダ11を加熱する加熱源H〜Hと、加熱源H〜Hの出力を制御するコントローラ60とを備える。コントローラ60は、シリンダ11の熱伝導方程式、シリンダ11内の物質の熱伝導方程式、及び加熱源H〜Hにおける熱の流出入を表す式に基づく伝熱モデルを用いて、加熱源H〜Hの出力を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、成形材料としての樹脂ペレットが供給されるシリンダと、シリンダを加熱する加熱源とを備える。射出成形機は、シリンダ内で樹脂を溶融させ、溶融させた樹脂を金型装置内のキャビティ空間に充填させることで、成形品を製造する。
シリンダの後部には、樹脂ペレットを供給する供給口が設けられている。シリンダの後部は、樹脂のブリッジ(塊化)が生じないように、樹脂の表面が溶融しない温度に保たれる。そのため、シリンダの後部は、内部に冷媒流路を有する冷却装置で冷却される。
冷却装置よりも前方に加熱源が設けられる。シリンダの温度が設定温度になるように加熱源の出力がフィードバック制御される(例えば、特許文献1参照)。シリンダの温度は温度センサにより測定される。
特開平11−227019号公報
フィードバック制御として、一般的にPID制御が用いられる。PID制御モデルの制御定数(比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲイン)は、経験や勘で決定されていた。そのため、シリンダの温度が設定温度を大きく超えることがあった。また、このオーバーシュートを抑制するため、シリンダの温度の整定時間が長くなり過ぎることがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、加熱源の出力を適切に制御できる射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による射出成形機は、
成形材料が供給されるシリンダと、
該シリンダを加熱する加熱源と、
該加熱源の出力を制御するコントローラとを備え、
該コントローラは、前記シリンダの熱伝導方程式、前記シリンダ内の物質の熱伝導方程式、及び前記加熱源における熱の流出入を表す式に基づく伝熱モデルを用いて、前記加熱源の出力を制御する。
本発明によれば、加熱源の出力を適切に制御できる射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の要部を示す図である。 本発明の一実施形態によるシリンダの熱伝導方程式の説明図である。 本発明の一実施形態によるシリンダ内の物質の熱伝導方程式の説明図である。 本発明の一実施形態による加熱源における熱の流出入を表す式の説明図である。 本発明の一実施形態による評価関数の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。以下、樹脂の射出方向を前方とし、樹脂の射出方向とは反対方向を後方として説明する。
射出成形機10は、シリンダ11内で溶融した樹脂をノズル12から射出し、金型装置内のキャビティ空間に充填する。金型装置は固定金型及び可動金型で構成され、型締め時に固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。キャビティ空間で冷却固化された樹脂は、型開き後に成形品として取り出される。成形材料としての樹脂ペレットは、ホッパ16からシリンダ11の後部に供給される。
射出成形機10は、シリンダ11内に配設されるスクリュ13を回転させる計量用モータ41を備える。計量用モータ41は、サーボモータであってよい。計量用モータ41の回転は、ベルトやプーリなどの連結部材42を介して、射出軸43に伝えられ、スクリュ13が回転される。そうすると、スクリュ13のフライト(ねじ山)が動き、スクリュ13のねじ溝内に充填された樹脂が前方に送られる。
射出成形機10は、スクリュ13を軸方向に移動させる射出用モータ51を備える。射出用モータ51は、サーボモータであってよい。射出用モータ51の回転はボールねじ軸52に伝えられる。ボールねじ軸52の回転により前後進するボールねじナット53はプレッシャプレート54に固定されている。プレッシャプレート54は、ベースフレーム(図示せず)に固定されたガイドバー55、56に沿って移動可能である。プレッシャプレート54の前後進運動は、ベアリング57、樹脂圧力検出器(例えばロードセル)58、射出軸43を介してスクリュ13に伝えられ、スクリュ13が進退される。スクリュ13の進退量は、プレッシャプレート54に取り付けられる位置検出器59で検出される。
射出成形機10の動作は、コントローラ60によって制御される。コントローラ60は、CPU及びメモリなどで構成され、メモリなどに記憶されたプログラムをCPUで実施させることにより、各種機能を実現する。コントローラ60は、例えば計量工程を制御する計量処理部61、充填工程を制御する充填処理部62を備える。
次に、射出成形機10の動作について説明する。
計量工程では、計量処理部61が、計量用モータ41を回転駆動し、スクリュ13を回転させる。そうすると、スクリュ13のフライト(ねじ山)が動き、スクリュ13のねじ溝内に充填された樹脂ペレットが前方に送られる。樹脂は、シリンダ11内を前方に移動しながら、シリンダ11からの熱などで加熱され、シリンダ11の先端部において完全に溶融した状態となる。そして、スクリュ13の前方に溶融樹脂が蓄積されるにつれ、スクリュ13は後退する。スクリュ13が所定距離後退し、スクリュ13の前方に所定量の樹脂が蓄積されると、計量処理部61は計量用モータ41の回転を停止させ、スクリュ13の回転を停止させる。
充填工程では、充填処理部62が、射出用モータ51を回転駆動し、スクリュ13を前進させ、型締め状態の金型装置内のキャビティ空間に溶融樹脂を押し込む。スクリュ13が溶融樹脂を押す力は、樹脂圧力検出器58により反力として検出される。つまり、スクリュ13にかかる樹脂圧力(樹脂の射出圧)が検出される。キャビティ空間で樹脂が冷却によって収縮するので、熱収縮分の樹脂を補充するため、保圧工程では、スクリュ13にかかる樹脂圧力(樹脂の射出圧)が所定の圧力に保たれる。
図2は、本発明の一実施形態による射出成形機の要部を示す図である。
射出成形機10は、シリンダ11と、シリンダ11内で樹脂を送るスクリュ13と、シリンダ11を加熱する複数の加熱源H〜Hと、シリンダ11の後部を冷却する冷却装置30とを備える。
スクリュ13は、シリンダ11内に回転自在に且つ軸方向に移動自在に配設される。スクリュ13は、スクリュ回転軸14と、スクリュ回転軸14の周りに螺旋状に設けられるフライト15とを一体的に有する。スクリュ13が回転すると、スクリュ13のフライト15が動き、スクリュ13のねじ溝内に充填された樹脂ペレットが前方に送られる。
スクリュ13は、例えば図2に示すように、軸方向に沿って後方(ホッパ16側)から前方(ノズル12側)にかけて、供給部13a、圧縮部13b、計量部13cとして区別される。供給部13aは、樹脂を受け取り前方に搬送する部分である。圧縮部13bは、供給された樹脂を圧縮しながら溶融する部分である。計量部13cは、溶融した樹脂を一定量づつ計量する部分である。スクリュ13のねじ溝の深さは、供給部13aで深く、計量部13cで浅く、圧縮部13bにおいて前方に向かうほど浅くなっている。尚、スクリュ13の構成は特に限定されない。例えばスクリュ13のねじ溝の深さは、一定であってもよい。
加熱源H〜Hとしては、例えばシリンダ11を外側から加熱するヒータが用いられる。ヒータは、シリンダ11の外周を囲むように設けられる。
複数の加熱源H〜Hは、シリンダ11の軸方向に沿って配列され、シリンダ11を軸方向に複数のゾーン(図3では4つのゾーンZ〜Z)に分けて個別に加熱する。各ゾーンZ〜Zの温度が設定温度になるように、複数の加熱源H〜Hがコントローラ60によってフィードバック制御される。各ゾーンZ〜Zの温度は、温度センサS〜Sにより測定される。尚、ノズル12にも加熱源が設けられてよい。
冷却装置30は、複数の加熱源H〜Hよりも後方に設けられる。冷却装置30は、シリンダ11の後部を冷却し、シリンダ11の後部やホッパ16内で樹脂ペレットのブリッジ(塊化)が生じないように、樹脂ペレットの表面が溶融しない温度にシリンダ11の後部の温度を保つ。冷却装置30は、水や空気などの冷媒の流路31を有する。
コントローラ60は、伝熱モデルを用いて、シリンダ11における任意の位置の温度を推定する推定部63を備える。伝熱モデルは、コントローラ60のメモリなどに記憶されており、必要に応じて読み出される。
伝熱モデルは、シリンダ11の熱伝導方程式、シリンダ11内の物質(以下、「シリンダ内物質」ともいう)の熱伝導方程式、及び各加熱源H(図2ではk=1,2,3,4)における熱の流出入を表す式に基づくものである。以下、各式について説明する。各式において、同じ記号は同じ意味である。
図3は、本発明の一実施形態によるシリンダの熱伝導方程式の説明図である。シリンダの熱伝導方程式は、例えば下記式(1)などで表される。式(1)では、式の簡単化のため、シリンダ11の温度がシリンダ11の中心線の周りに略均一であると近似し、2次元化してある。尚、後述の式(2)及び式(3)においても同様に2次元化してある。
Figure 2014046489
上記式(1)中、xはシリンダ軸方向(前後方向)における位置座標、yはシリンダ径方向における位置座標、Routはシリンダ11の外周面の半径、T(t)は時刻tにおける座標(x,y)での温度、αはシリンダ11の熱拡散率[m/s]を表す。x座標の原点はシリンダ11の前端面であり、前端面から後端面に向かうほどxが大きくなる。また、y座標の原点はシリンダ11の外周面であり、外周面から内周面に向かうほどyが大きくなる。
上記式(1)を離散化し、上記式(1)が定義される領域(つまり、シリンダ11)を複数の微小領域(要素)に分割する。座標(i×Δx,j×Δy)における微小領域の時刻tの温度をTi,j(t)とする。iは0〜mの整数、jは0〜nの整数である。シリンダ11の軸方向長さをLとすると、L=m×Δxの式が成立する。また、シリンダ11の内周面の半径をRin、シリンダ11の外周面の半径Routとすると、Rout−Rin=n×Δyの式が成立する。シリンダ11における微小領域の数(m+1)×(n+1)は、シリンダ11における任意の位置の温度が解けるように設定される。
微小領域の昇温速度(温度Ti,j(t)の1回微分)は、該微小領域に対する熱の流出入により決まり、該微小領域の温度Ti,j(t)と、該微小領域に隣接する微小領域の温度との温度差などで決まる。従って、微小領域の温度Ti,j(t)の1回微分は、微小領域の温度Ti,j(t)、及び隣接する微小領域の温度Ti−1,j(t)、Ti+1,j(t)、Ti,j−1(t)、Ti,j+1(t)の関数となる(但し、iは1〜m−1の整数、jは1〜n−1の整数)。
シリンダ後端(座標x=m×Δx)における微小領域の温度Tm,j(t)は、冷却装置30によって外気の温度Tと略同じ温度に保たれている。従って、シリンダ後端と外気との境界条件としては、温度固定条件が与えられる。つまり、Tm,j(t)=Tの式が成立する。尚、シリンダ後端の温度Tm,j(t)は、外気の温度Tよりも高い所定温度T(T>T)に保たれていてもよい。
一方、シリンダ前端(座標x=0)と外気との境界条件、シリンダ外周(座標y=0)と外気との境界条件、シリンダ外周(座標y=0)と加熱源Hとの境界条件、及びシリンダ内周(座標y=n×Δy)とシリンダ内の物質との境界条件としては、熱流束境界条件が与えられる。
従って、シリンダ前端(座標x=0)における微小領域の昇温速度(温度T0,j(t)の一回微分)は、該微小領域の温度、該微小領域と隣接する微小領域の温度、外気の温度T、シリンダ11と外気との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などで決まる。
同様に、シリンダ外周(座標y=0)のうち、外気と接する微小領域の昇温速度(温度Ti,0(t)の一回微分)は、該微小領域の温度、該微小領域と隣接する微小領域の温度、外気の温度T、シリンダ11と外気との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などで決まる。
また、シリンダ外周(座標y=0)のうち、加熱源Hと接する微小領域の昇温速度(温度Ti,0(t)の一回微分)は、該微小領域の温度、該微小領域と隣接する微小領域の温度、加熱源Hの温度Thk(t)、シリンダ11と加熱源Hとの間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などで決まる。
さらに、シリンダ内周(座標y=n×Δy)における微小領域の昇温速度(温度Ti,n(t)の一回微分)は、該微小領域の温度、該微小領域と隣接する微小領域の温度、シリンダ内物質の温度Tfl (t)、シリンダ内物質とシリンダ11との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などで決まる。シリンダ内物質の温度Tfl (t)については後述する。
尚、シリンダ内物質は、例えば成形開始前におけるシリンダ11の昇温時には空気、成形時には樹脂であってよく、途中で変わってよい。
図4は、本発明の一実施形態によるシリンダ内の物質の熱伝導方程式の説明図である。シリンダ内物質の熱伝導方程式は、例えば下記の式(2)などで表される(但し、iは1〜m−1の整数)。式(2)では、式の簡単化のため、シリンダ内物質の温度分布がシリンダ11の径方向に均一としてある。
Figure 2014046489
上記式(2)中、Tfl (t)は座標x=i×Δxにおける微小空間の時刻tの温度[℃]、ρinはシリンダ内物質の密度[kg/m]、cinはシリンダ内物質の定圧比熱[J/kg]を表す。
は、座標x(x=i×Δx)における微小領域に、前方(図4中左側)の微小領域から流れ込む単位時間当たりの流入熱量[W]を表す。流入熱量qは、微小領域間の温度差(Tfl i−1(t)−Tfl (t))の関数となっている。その温度差が大きくなるほど、流入熱量qが増える。流入熱量qの算出には、シリンダ内物質の熱伝導率[W/(m・℃)]などが用いられる。
は、座標x(x=i×Δx)における微小領域から、後方(図4中右側)の微小領域に流れ出す単位時間当たりの流出熱量[W]を表す。流出熱量qは、微小領域間の温度差(Tfl (t)−Tfl i+1(t))の関数となっている。その温度差が大きくなるほど、流出熱量qが増える。流出熱量qの算出には、シリンダ内物質の熱伝導率[W/(m・℃)]などが用いられる。
は、座標x(x=i×Δx)における微小領域に、シリンダ11から単位時間当たりに流れ込む熱量[W]を表す。この熱量qは、シリンダ内物質とシリンダ11との温度差(Ti,n(t)−Tfl (t))の関数となっている。その温度差が大きくなるほど、熱量qが増える。熱量qの算出には、シリンダ内物質とシリンダ11との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などが用いられる。
シリンダ内物質の後端(座標x=m×Δx)の温度Tfl (t)は、冷却装置30によって外気の温度Tと略同じ温度に保たれている。従って、シリンダ内物質の後端と外気との境界条件としては、温度固定条件が与えられる。つまり、Tfl (t)=Tの式が成立する。尚、シリンダ内物質の後端の温度Tfl (t)は、外気の温度Tよりも高い所定温度T(T>T)に保たれていてもよい。
一方、シリンダ内物質の前端(座標x=0)と外気との境界条件としては、熱流束境界条件が与えられる。従って、シリンダ内物質の前端(座標x=0)の昇温速度(温度Tfl (t)の一回微分)は、該微小領域の温度、該微小領域と隣接する微小領域の温度、外気の温度T、シリンダ内物質と外気との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]、シリンダ内物質とシリンダとの間の熱伝達係数[W/(m・℃)]などで決まる。
図5は、本発明の一実施形態による加熱源における熱の流出入を表す式の説明図である。加熱源Hにおける熱の流出入を表す式は、例えば下記式(3)などで表される。式(3)では、式の簡単化のため、各加熱源Hにおいて、温度分布は一様であるとしてある。
Figure 2014046489
上記式(3)中、Thk(t)は加熱源Hの時刻tの温度[℃]、Tは外気の温度[℃]、Cは加熱源Hの熱容量[J/℃]、Zは加熱源Hの電気抵抗[Ω]、Aは加熱源Hの外気との接触面積、hは加熱源Hと外気との間の熱伝達係数[W/(m・℃)]、V(t)は時刻tにおける加熱源Hの電圧[V]を表す。
(t)/Zは加熱源Hの出力(単位時間当たりの発熱量)[W]、h×A×(Thk−T)は加熱源Hから外気に逃げる単位時間当たりの放熱量[W]、Qは加熱源Hからシリンダ11に流れ込む単位時間当たりの入熱量[W]を表す。
熱伝達係数hは、加熱源Hと外気との温度差(Thk(t)−T)の関数であってよい。その温度差が大きくなるほど、熱伝達係数hkが大きくなる。
入熱量Qは、加熱源Hと、シリンダ11との温度差(Thk(t)−Ti,0(t))の関数となっている。その温度差が大きくなるほど、入熱量Qが増える。但し、iは、シリンダ11の複数の微少領域のうち、加熱源Hと接する微少領域の座標を表す整数である。
このように、シリンダ11の熱伝導方程式(式(1))、シリンダ内物質の熱伝導方程式(式(2))、及び各加熱源Hにおける熱の流出入を表す式(式(3))などに基づき、伝熱モデルが作成される。
伝熱モデルは、計算時間の短縮のため、低次元化されたものであってもよい。例えば、シリンダ11の熱伝導方程式(式(1))、及びシリンダ内物質の熱伝導方程式(式(2))は、線形方程式であるので、入力と出力の関係を保ちつつ、平衡実現法などにより低次元化できる。一方、各加熱源Hにおける熱の流出入を表す式(式(3))は、非線形方程式であるので、また、もともと低次元であるので、低次元化しなくてよい。
推定部63は、所定時刻の各加熱源Hの出力[W]を伝熱モデルに入力することにより、所定時刻におけるシリンダ11の任意の位置の温度Ti,j(t)を算出する。シリンダ11における微小領域の数(m+1)×(n+1)は温度センサS(図2ではk=1,2,3,4)の数(図2では4つ)よりも著しく多いので、シリンダ11における詳細な温度分布がわかる。尚、各加熱源Hの出力は、初期時刻(t=0)から所定時刻までの出力波形として伝熱モデルに入力されてよい。
また、推定部63は、所定時刻の各加熱源Hの出力[W]を伝熱モデルに入力することにより、所定時刻のシリンダ内物質の微小領域の温度Tfl (t)、所定時刻の各加熱源Hの温度Thk(t)も算出できる。従って、シリンダ11の内部の詳細な温度分布、各加熱源Hの温度もわかる。尚、各加熱源Hの出力は、初期時刻(t=0)から所定時刻までの出力波形として伝熱モデルに入力されてよい。
伝熱モデルは、微分方程式であるので、初期値Ti,j(t=0)、Tfl (t=0)、Thk(t=0)を与えることで、Ti,j(t)、Tfl (t)、Thk(t)を解くことができる。初期時刻(t=0)は例えばシリンダ11の昇温開始時刻でよく、初期値Ti,j(t=0)、Tfl (t=0)、Thk(t=0)は外気の温度Tと同じでよい。
尚、各初期値Ti,j(t=0)、Tfl (t=0)、Thk(t=0)は、既知であればよく、外気の温度Tと同じでなくてもよい。つまり、初期時刻(t=0)は、シリンダ11の昇温開始時刻でなくてもよい。
推定部63は、伝熱モデルに入力する加熱源Hの出力[W]を、加熱源Hの電力計P(図2参照)などにより検出してよい。加熱源Hの実際の出力波形に基づいて、温度を推定するので、推定精度が良い。
また、推定部63は、伝熱モデルに入力する加熱源Hの出力を、加熱源Hのフィードバック制御モデル(例えばPID制御モデル)の制御定数(例えば比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲイン)に基づいて算出してもよい。先ず、推定部63は、温度センサSの測定位置における温度Ti,j(t)と設定温度との偏差、及び制御定数から、時刻tより少しだけ未来の時刻t+Δtにおける加熱源Hの出力を予測する。次いで、推定部63は、予測した加熱源Hの出力を伝熱モデルに入力し、時刻t+Δtにおける温度センサSの測定位置の温度を予測する。このように、加熱源Hの出力の予測と、温度の予測を繰り返し行うことで、推定部63は、現在の温度や過去の温度だけでなく、将来の温度を予測することができる。
尚、現在までの加熱源Hの出力は電力計Pにより検出し、将来の加熱源Hの出力はフィードバック制御モデルの制御定数を用いて予測してもよい。
推定部63は、推定された温度Ti,j(t)、Tfl (t)、Thk(t)に基づいて、所定時刻における所定位置での熱流束[J/(m・s)]、所定時刻に所定位置を通過する単位時間当たりの熱量[W]などを推定してもよい。熱流束や熱量を推定する位置としては、例えば、加熱源Hと外気との界面、加熱源Hとシリンダ11との界面、シリンダ11と冷却装置30との界面、シリンダ11と外気との界面、シリンダ内物質とシリンダ11との界面などが挙げられる。尚、熱流束や熱量を推定する位置は、シリンダ11における微小領域同士の界面、シリンダ11の内部における微小領域同士の界面でもよい。
コントローラ60は、加熱源Hの出力を制御する加熱処理部64を有する。加熱処理部64は、伝熱モデルを用いて加熱源Hの出力を制御する。将来のシリンダ11の詳細な温度分布を予測しながら、加熱源Hの出力を制御でき、適切な制御が可能となる。
加熱処理部64は、温度センサSの測定温度と設定温度との偏差に基づき加熱源Hの出力をフィードバック制御するものであって、フィードバック制御モデルの制御定数を伝熱モデルに基づいて設定し、設定した制御定数と、上記偏差とに基づいてフィードバック制御を行ってよい。制御定数は、将来のシリンダ11の詳細な温度分布に基づいて設定される。
フィードバック制御モデルは、PID制御モデルのような線形方程式に限定されず、2次多項式や3次多項式のような非線形方程式でもよい。フィードバック制御モデルは、コントローラ60のメモリなどに記憶されており、必要に応じて読み出される。尚、制御定数は伝熱モデルに基づいて設定されるのでメモリなどに記憶されていなくてもよいが、デフォルトの制御定数が記憶されていてもよい。
加熱処理部64は、制御定数の設定のため、シリンダ11の所定位置における温度と設定温度との偏差と、該偏差を求める位置の温度が設定範囲内(例えば設定温度±20℃の範囲内)に収まるまでの整定時間t1(図6参照)とを評価する評価関数の最適解を解いてよい。評価関数の値は、伝熱モデルを用いて算出される。評価関数で評価する上記所定位置は、温度センサSの測定位置でもよいし、温度センサSの測定位置以外の位置(例えばシリンダ内周面など)でもよい。つまり、評価関数で評価する上記所定位置は、フィードバック制御の対象となる位置と同じ位置でもよいし、異なる位置でもよい。
図6は、本発明の一実施形態による評価関数の説明図である。図6において、横軸は初期時刻からの経過時間、縦軸はシリンダの所定位置における温度を表す。図6において、初期時刻(t=0)は、シリンダの昇温開始時刻となっている。尚、初期時刻(t=0)は、シリンダの昇温開始時刻でなくてもよい。
仮に、制御定数が決まっていると、既述のように、制御定数と伝熱モデルとによって、図6に示すようにシリンダ11における任意の位置の温度変化を予測でき、整定時間t1を予測できる。
評価関数としては、例えば、シリンダの所定位置における温度と設定温度との偏差の絶対値を、初期時刻t=0から整定時間t1まで時間積分した時間積分値(つまり、図6の斜線部分の面積)が用いられる。時間積分値が最適(本実施形態では最小)となるように、制御定数が設定される。制御定数の設定は、初期時刻t=0の前に行われてよい。
このように、本実施形態の加熱処理部64は、フィードバック制御モデルの制御定数を伝熱モデルに基づいて設定し、設定した制御定数と、温度センサSの測定温度と設定温度との偏差とに基づいて加熱源Hの出力を制御する。経験や勘ではなく、伝熱モデルに基づいて制御定数を設定するので、加熱源Hの出力を適切に制御できる。
また、加熱処理部64は、制御定数の算出のため、シリンダ11の所定位置における温度と設定温度との偏差と、整定時間t1とを評価する評価関数の最適解を解く。そのため、シリンダ温度のオーバーシュート量の低減と、整定時間の短縮とを両立することができる。
また、射出成形機10は、図2に示すように、ユーザの入力操作を受け付ける入力部72をさらに備えてよい。入力部72は、例えばタッチパネルなどで構成される。
評価関数で評価する上記所定位置は、ユーザの利便性を向上するため、入力部72の入力操作に応じて変更されてよい。位置の指定の仕方は特に限定されない。例えばユーザは、位置座標(x,y)を入力してもよいし、登録済みの複数の候補位置(例えば、シリンダ内周面、シリンダ内部、温度センサの測定位置など)のうちの1つ以上の位置を選択入力してもよい。
尚、評価関数は、上記のものに限定されない。例えば、評価関数は、シリンダ11の所定位置における温度と設定温度との偏差の絶対値が小さくなるほど値が良くなる第1の関数と、整定時間t1が小さくなるほど値が良くなる第2の関数とで構成されてもよい。第1の関数としては例えば上記の時間積分値が用いられ、第2の関数としては例えば整定時間t1が用いられる。評価関数は、第1の関数と、第2の関数との相対的な重要度を表す重みが付されているものであってよい。その重みは、ユーザの利便性を高めるため、ユーザの入力操作を受け付ける入力部72における入力操作に応じて変更されてよい。
以上、射出成形機の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態のシリンダ内物質の熱伝導方程式(2)では、式の簡単化のため、図4に示すようにシリンダ11の内部をシリンダ11の軸方向に区画し、シリンダ11の径方向に区画していないが、シリンダの径方向にも区画してもよい。
また、上記実施形態の加熱源Hkにおける熱の流出入を表す式(3)では、式の簡単化のため、図5に示すように加熱源Hを複数の微小領域に区画していないが、区画してもよい。
また、上記実施形態の加熱処理部64は、フィードバック制御モデルの制御定数を伝熱モデルに基づいて設定し、設定した制御定数と、温度センサSの測定温度と設定温度との偏差とに基づいて各加熱源Hの出力を制御するが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱処理部64は、フィードバック制御ではなく、伝熱モデルを用いて将来の温度分布を予測し、予め加熱源Hの出力を設定するフィードフォワード制御を実施してもよい。また、加熱処理部64は、フィードバック制御と、フィードフォワード制御とを組み合わせた制御を行ってもよい。
また、上記実施形態のシリンダは、スクリュ・インライン方式のものであるが、プランジャ・プリプラ方式やスクリュ・プリプラ方式のものでもよい。プリプラ方式では、可塑化用シリンダ内で溶融された樹脂を射出用シリンダに供給し、射出用シリンダから金型装置内に溶融樹脂を射出する。プリプラ方式の場合、シリンダは、可塑化用シリンダ、射出用シリンダのいずれでもよい。
10 射出成形機
11 シリンダ
12 ノズル
13 スクリュ
30 冷却装置
60 コントローラ
63 推定部
64 加熱処理部
72 入力部
〜H 加熱源
〜Z ゾーン
〜S 温度センサ

Claims (5)

  1. 成形材料が供給されるシリンダと、
    該シリンダを加熱する加熱源と、
    該加熱源の出力を制御するコントローラとを備え、
    該コントローラは、前記シリンダの熱伝導方程式、前記シリンダ内の物質の熱伝導方程式、及び前記加熱源における熱の流出入を表す式に基づく伝熱モデルを用いて、前記加熱源の出力を制御する、射出成形機。
  2. 前記シリンダの温度を測定する温度センサをさらに備え、
    前記コントローラは、前記温度センサの測定温度と設定温度との偏差に基づき前記加熱源の出力をフィードバック制御するものであって、フィードバック制御モデルの制御定数を前記伝熱モデルに基づいて設定し、設定した制御定数と、前記偏差とに基づいてフィードバック制御を行う、射出成形機。
  3. 前記コントローラは、前記シリンダの所定位置における温度と設定温度との偏差と、前記シリンダの前記所定位置における温度が設定範囲内に収まるまでの整定時間とを評価する評価関数の最適解を解くことにより、前記制御定数を設定し、
    前記評価関数の値は、前記伝熱モデルを用いて算出される、請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記評価関数は、前記シリンダの前記所定位置における温度と設定温度との偏差の絶対値が小さくなるほど値が良くなる第1の関数と、前記整定時間が小さくなるほど値が良くなる第2の関数とで構成され、前記第1の関数と、前記第2の関数との相対的な重要度を表す重みが付されており、
    当該重みは、ユーザの入力操作を受け付ける入力部における入力操作に応じて変更される、請求項3に記載の射出成形機。
  5. 前記シリンダの前記所定位置は、ユーザの入力操作を受け付ける入力部における入力操作に応じて変更される、請求項3又は4に記載の射出成形機。
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