JP2014046468A - 発泡成形装置のガス排出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上型21に排気筒10を設け、排気筒10は、筒体11と、筒体11に嵌合し外周面に切欠部12aを形成したリリーフピン12とを備える。リリーフピン12は、突出位置と収納位置との間で移動可能とされ、発泡成形時には収納位置とされ、発泡成形終了後の発泡体のバリ除去時には突出位置とされる。切欠部12aは、リリーフピン12の先端から摺動方向に沿って外周面を一様な深さで切欠くことによって形成され、リリーフピン12の突出位置では、その全てが筒体11から出て型内側に露出され、リリーフピン12の収納位置では、その始端12bが筒体11の反型側端11aから露出され、切欠部12aによって形成される隙間を通して発泡時に発生するガスを型外へ排出する。
【選択図】図4
Description
このような問題に鑑み本発明の課題は、リリーフピンと筒体との間の隙間から排出されるガスの流れをリリーフピンの突出方向に沿った方向、並びにリリーフピンの径方向の外側のみとし、リリーフピンの径方向の内側には流さないようにすることにより、リリーフピンの径方向の内側に向けてバリが形成されないようにして、バリの除去を容易にすることにある。
また、バリが切欠部を超えて筒体の外に出た場合でも、そのバリはリリーフピンが収納位置から突出位置に移動される途中で、筒体の端部と切欠部の始端との間で挟まれて切断され、切欠部に沿って形成されたバリは上述の場合と同様に簡単に除去することができ、筒体の外に出たバリも筒体の外側から簡単に除去することができる。
第2発明によれば、収納位置におけるリリーフピンを筒体の型側端から所定量後退した位置とするため、発泡成形時には、リリーフピンの先端に筒体の型側端で囲まれる空間を形成することができ、この空間を所謂エアートラップとして機能させることができる。エアートラップは、発泡成形時に発生するガスの多くは型外に排出されるが、排出できずに残留するガスを収容するために型内面に形成された凹部であり、第2発明においてリリーフピンの先端部にエアートラップを形成することにより、切欠部を介して排出できないガスをここに収容してリリーフピンの周囲にバリが出来るのを抑制することができる。
図1(B)では、下型22に発泡原料であるウレタン原料32が注入され、図1(C)では、上型21が下型22に対して型合せして閉じられ、更に熱が加えられ、ウレタン原料32の発泡が行われる。このとき、型内に閉じ込められていた空気や、発泡に伴って発生するガスが、上型21に設置された排気筒10から排出される。このように空気やガスが型内から排出されることにより発泡成形されるウレタンパッド33の表面や内部に欠損部が形成されるのを防止している。なお、本実施形態の場合、発泡は下型22側から始まり、上型21側には遅れて到達するため、上型21が本発明において発泡成形時の発泡体(ウレタンパッド33)が遅れて到達する側の型に相当する。
図1(D)では、上型21が下型22に対して開放され、発泡成形が完了したウレタンパッド33が型内から取り出される。図1(E)では、次の成形に備えて上型21及び下型22の清掃が行われ、下型22の内面に離型剤34が塗布される。清掃作業時には排気筒10の内部に溜まっているバリの除去も行われる。このバリ除去の詳細ついては後述する。
リリーフピン12は、筒体11に対して摺動自在とされ、図4(C)に示すように、その先端が型内側に突出する突出位置と、図2に示すように、突出しない収納位置との間で移動可能とされている。リリーフピン12は、発泡成形時には収納位置に位置され、発泡成形終了後の発泡体のバリ除去時には突出位置に移動される。収納位置においてリリーフピン12は、図2のように、その先端が筒体11の型側端から所定量後退した位置にある。そのため、発泡成形時にリリーフピン12の先端部にエアートラップが形成されることになる。一般的にエアートラップは、発泡成形時に発生するガスの多くは型外に排出されるが、排出できずに残留するガスを収容するために型内面に形成された凹部であり、上記のように、リリーフピン12の先端部にエアートラップを形成することにより、切欠部12aを介して排出できないガスをここに収容してリリーフピン12の周囲にバリが出来るのを抑制することができる。
各部の寸法は、例えば、リリーフピン12の直径が10mm、筒体11の上下方向長さが90mm、切欠部12aの上下方向長さが67mm、切欠部12aのリリーフピン12外周からの切り込み深さが0.3〜0.9mm、リリーフピン12先端の筒体11型側端からの後退距離(上記所定量)が3mmである。
1.リリーフピンの外周に形成される切欠部は複数個とされても良い。
2.筒体は円筒ではなく、角筒でも良い。
3.成形型の型開き方向は上下方向に限定されない。発泡成形が可能な程度に傾斜していても良い。
11 筒体
11a 反型側端
12 リリーフピン
12a 切欠部
12b 始端
13 操作ロッド
21 上型
22 下型
31 ワイヤ
32 ウレタン原料
33 ウレタンパッド
33a バリ
34 離型剤
Claims (2)
- 2つの型を型合せすることにより形成される空間内にて発泡成形を行う発泡成形装置において、
前記2つの型のうち、発泡成形時の発泡体が遅れて到達する側の型に、発泡時に発生するガスを型外へ排出する排気筒を設け、
該排気筒は、型内を型外に連通させる筒体と、該筒体の連通路を閉塞するように嵌合し、嵌合面の一部に隙間を形成するように外周面に切欠部を形成したリリーフピンとを備える発泡成形装置のガス排出装置であって、
前記リリーフピンは、前記筒体に対して摺動自在とされ、その先端が型内側に突出する突出位置と、突出しない収納位置との間で移動可能とされ、発泡成形時には収納位置に位置され、発泡成形終了後の発泡体のバリ除去時には突出位置に移動され、
前記切欠部は、前記リリーフピンの先端から摺動方向に沿って所定長さに渡って外周面を一様な深さで切欠くことによって形成され、しかも、前記切欠部は、前記リリーフピンが突出位置にあるときは、その全てが筒体から出て型内側に露出され、前記リリーフピンが収納位置にあるときは、その始端が前記筒体の反型側端から露出され、前記切欠部によって形成される隙間を通して発泡時に発生するガスを型外へ排出することを特徴とする発泡成形装置のガス排出装置。 - 請求項1において、
前記リリーフピンの収納位置では、前記リリーフピンの先端は、前記筒体の型側端から所定量後退した位置にあることを特徴とする発泡成形装置のガス排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012188663A JP2014046468A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 発泡成形装置のガス排出装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012188663A JP2014046468A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 発泡成形装置のガス排出装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014046468A true JP2014046468A (ja) | 2014-03-17 |
Family
ID=50606648
Family Applications (1)
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JP2012188663A Pending JP2014046468A (ja) | 2012-08-29 | 2012-08-29 | 発泡成形装置のガス排出装置 |
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JP (1) | JP2014046468A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114953290A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-30 | 奇特乐集团有限公司 | 一种滚塑铝合金模具及其制备工艺 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002200618A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 樹脂発泡体成形型 |
-
2012
- 2012-08-29 JP JP2012188663A patent/JP2014046468A/ja active Pending
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