JP2014045642A - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014045642A
JP2014045642A JP2013040648A JP2013040648A JP2014045642A JP 2014045642 A JP2014045642 A JP 2014045642A JP 2013040648 A JP2013040648 A JP 2013040648A JP 2013040648 A JP2013040648 A JP 2013040648A JP 2014045642 A JP2014045642 A JP 2014045642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
winding
electrical conductors
connection
phase winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013040648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5949597B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Asano
喜大 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013040648A priority Critical patent/JP5949597B2/ja
Priority to US13/908,443 priority patent/US9225215B2/en
Priority to CN201310240885.8A priority patent/CN103580341B/zh
Priority to DE102013107891.5A priority patent/DE102013107891A1/de
Publication of JP2014045642A publication Critical patent/JP2014045642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5949597B2 publication Critical patent/JP5949597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/12Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/24Casings; Enclosures; Supports specially adapted for suppression or reduction of noise or vibrations

Abstract

【課題】コスト増加、部品の種類の増加、工数増加を伴わずに巻線仕様の選択の自由度を増すことができる回転電機を提供すること。
【解決手段】車両用交流発電機1は、周方向に複数のスロット31aが形成された固定子鉄心31と、U字状のセグメント導体32の端部同士を接合することにより構成され、Δ結線がなされた第1の三相巻線34の各出力端に第2の三相巻線35の各相の一方端を接続するとともに、同一スロット内における前記第1の三相巻線の電気導体数と前記第2の三相巻線の電気導体数とが互いに異なる奇数に設定された固定子巻線33とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗用車やトラック等に搭載される回転電機に関する。
従来から、複数のセグメント導体を接続して固定子の巻線を形成するにあたり、Δ結線とY結線とを組み合わせたΔ−Y結線の三相巻線を2組配置した車両用交流発電機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この車両用交流発電機では、固定子鉄心の同じスロットに収容される複数の電気導体については、Δ結線部とY結線部のそれぞれを構成する巻数の数が同じ(具体的には電気導体の数がともに2本)、つまりΔ−Y結線の各比率がΔ:Y=1:1に設定されている。
特許第3633494号公報
特許文献1に開示されているようにΔ−Y結線の各比率がΔ:Y=1:1の場合には、スロット内に収容される電気導体の数をNとしたときにY結線に換算したときの巻数は(1/2+√3/6)N、例えばN=4とすると3.15に限定される。
ところで、車両用交流発電機に対する高速出力の要求や高効率の要求に対して巻線の巻数を少なくするには、(1)スロットに収容する電気導体の本数を減らす、(2)Δ−Y結線をやめてΔ結線にする、(3)並列接続にする、などの方法が考えられる。反対に、車両用交流発電機に対する低速出力の要求に対して巻線の巻数を多くするには、(4)スロットに収容する電気導体の本数を増やす、(5)Δ−Y結線をやめてY結線にする、などの方法が考えられる。
しかし、上述した各種の方法には以下に示す問題がある。スロットに収容する電気導体の数を変える場合((1)、(4)の方法)には、固定子鉄心およびスロットに収容される電気導体の径の少なくとも一方を変更する必要があり、いずれの場合であっても新たな設計が必要になるとともに部品の種類が増えて大幅なコスト増加となる。
また、スロットに収容する電気導体の本数を変えずにΔ結線に変更する場合((2)の方法)にはΔ結線をY結線に換算したときの巻数はN/√3になり、Y結線に変更する場合((5)の方法)は巻数はNとなるが、これだけでは、多様化する車両用交流発電機に対するバリエーションの広い出力要求に対応することは難しく、巻線仕様の選択の自由度を高くすることができる方法が望まれている。
さらに、並列接続する場合((3)の方法)には、整流器やインバータなどの電力変換器と接続する電気導体の数が増加し、接続時の工数が増加するとともに、電力変換器の仕様を変更する必要があって部品の種類が増えることになる。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、コスト増加、部品の種類の増加、工数増加を伴わずに巻線仕様の選択の自由度を増すことができる回転電機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、巻線の絶縁性を向上させて、信頼性の高い回転電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機は、周方向に複数のスロットが形成された固定子鉄心と、U字状のセグメント導体の端部同士を接合することにより構成され、Δ結線がなされた第1の三相巻線の各出力端に第2の三相巻線の各相の一方端を接続するとともに、第1の三相巻線の巻数と第2の三相巻線の巻数とが互いに異なる奇数に設定された固定子巻線とを備えている。
固定子巻線をΔ−Y結線とする場合に、Δ結線(第1の三相巻線)の電気導体数とY結線(第2の三相巻線)の電気導体数を互いに異なる奇数とすることにより、偶数同士の組み合わせに対して巻線仕様の選択の自由度を増すことができる。例えば、Δ結線の巻数をY結線の巻数よりも多くすることにより高速出力の向上および低損失化を実現する巻線仕様とすることができ、Δ結線の巻数をY結線の巻数よりも少なくすることにより低速出力の向上を実現する巻線仕様とすることができる。また、これら各種の巻線仕様を実現するために、同じ固定子鉄心や電気導体を用いることができ、整流装置等の電力変換器の仕様変更の必要がないため、コスト増加、部品の種類の増加、工数増加を防止することができる。
一実施形態の車両用交流発電機の断面図である。 図1に示す車両用交流発電機の結線図である。 固定子鉄心の各スロットに収容された電気導体の配置と接続状態の説明図である。 各相を構成する部分巻線の端部同士を接合する結線部を示す図である。 各相を構成する部分巻線の端部同士を接合する結線部を示す図である。 各相を構成する部分巻線の端部同士を接合する結線部の変形例を示す図である。 各相を構成する部分巻線の端部同士を接合する結線部の変形例を示す図である。 結線部の引き出し位置を示す説明図である。 結線部の位置を示す図である。 スロット内の電気導体数を4とした場合のΔ結線された第1の三相巻線の電気導体数とY結線された第2の三相巻線の電気導体数との組合せを示す図である。 スロット内の電気導体数を8とした場合のΔ結線された第1の三相巻線の電気導体数とY結線された第2の三相巻線の電気導体数との組合せを示す図である。 U字状のセグメント導体の正面図である。 U字状のセグメント導体の上視図である。 結線部を絶縁キャップで覆って絶縁する説明図である。 結線部を多重コーティングして絶縁する説明図である。 粘度の異なる複数の含浸材を使い分ける説明図である。
以下、本発明の回転電機を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態の車両用交流発電機1は、回転子2、固定子3、フレーム4、整流装置5、プーリ8等を含んで構成されている。この車両用交流発電機1は、ベルトを介してプーリ8にエンジンからの回転力が伝えられると回転子2が所定方向に回転する。この状態で回転子2の界磁巻線24に励磁電圧を印加することにより、回転子2のポールコア21のそれぞれの爪部が励磁され、固定子3に三相交流電圧を発生させて整流装置5の出力端子から直流の出力電力が取り出される。
次に、固定子3の詳細について説明する。固定子3は、周方向に複数(例えば96個)のスロット31aが形成された固定子鉄心31と、矩形断面形状を有するU字状のセグメント導体32の端部同士を接合することにより構成されてスロット31aに巻装された固定子巻線33とを有する。矩形断面形状のセグメント導体32を用いることにより、スロット31a内の導体占積率を高めることができ、固定子巻線33の抵抗値を下げることによる車両用交流発電機1の高出力化および高効率化が可能となる。また、上述した固定子鉄心31は、電磁鋼板を積層することで形成されている。これにより、鉄損を減らすことができ、車両用交流発電機1のさらなる高効率化が可能となる。
固定子巻線33は、Δ−Y結線された2つの固定子巻線33A、33Bを含んで構成されている。これらの固定子巻線33A、33Bは、同じ構成を有しており、互いに電気角でπ/6異なる位置(1スロット分ずれた位置)に巻装されている。整流装置5は、2つの全波整流回路5A、5B(図2)を有しており、固定子巻線33A、33Bのそれぞれに発生する三相交流電圧を整流する。固定子巻線33A、33Bは同じ構成を有しているため、以下では一方の固定子巻線33Aについて詳細に説明し、他方の固定子巻線33Bについては詳細な説明は省略する。
図2に示すように、固定子巻線33Aは、Δ結線がなされた第1の三相巻線34の各出力端に第2の三相巻線35の各相X、Y、Zの一方端をY結線することにより構成されている。第1の三相巻線34の各相U、V、Wと第2の三相巻線35の各相X、Y、Zは、互いに電気角でπ/6異なる位置に配置されており、第1および第2の三相巻線34、35の各相電流がπ/6の位相差を有する状態で流れるようになっている。これにより、磁気変動の主要因である電流の高調波成分を第1および第2の三相巻線34、35で互いに相殺して磁気振動や磁気騒音を低減することができる。また、同一スロット内における第1の三相巻線34の電気導体数と第2の三相巻線35の電気導体数とが互いに異なる奇数に、以下に示す例では第1の三相巻線34の電気導体数が「3」で、第2の三相巻線35の電気導体数が「1」に設定されている。
次に、U字状のセグメント導体32を用いて第1および第2の三相巻線34、35を構成する具体例について説明する。図3に示すように、本実施形態の固定子鉄心31の各スロット31aには、4本の電気導体321が収容されている。なお、図3において、電気導体の符号321に付加された1a等は、先頭の「1」がスロット31aの番号(本実施形態の固定子鉄心31には96個のスロット31aが形成されているため、先頭の番号は1〜96のいずれかになる)を、末尾の「a」は電気導体321の収納位置が最も内径側であることを示している。a以外では、b、c、dの順で収容位置が外径側に配置されていることを示している。
例えば、スロット番号が「7」のスロット31aの電気導体321−7aの一方端は、1磁極ピッチである6スロット分離れたスロット番号「13」のスロット31aの電気導体321−13bの一方端とターン部32cを介して接続されている。これらの電気導体321−7a、321−13bおよびこれらの間を接続するターン部32cがU字状の1本のセグメント導体32によって形成されている。また、電気導体321−7aの他方端は、上述したターン部32cとは周方向に沿って反対側に折り曲げられて他の電気導体の端部と溶接により接合される。同様に、電気導体321−13bの他方端は、上述したターン部32cとは周方向に沿って反対側に折り曲げられて他の電気導体の端部と溶接により接合される。このようにしてU字状のセグメント導体32の端部同士が他のセグメント導体32と接合されて固定子鉄心31に沿って1周分(8本のセグメント導体32)が直列接続されて部分巻線p(図2)が形成されている。本実施形態では、1磁極ピッチを6スロットに設定しているため、6スロットのそれぞれに4本の電気導体321を収容することにより、24個の部分巻線pが形成される。
図2に示す一方の固定子巻線33Aは、これら24個の部分巻線pの中の12個を用いて構成される。例えば、スロット番号が「7」のスロット31aに収容された3本の電気導体321−7b、7c、7dのそれぞれが含まれる3個の部分巻線pの端部同士を直列接続することによって第1の三相巻線34のU相が形成され、スロット番号が「8」の隣のスロット31aに収容された1本の電気導体321−8aが含まれる1個の部分巻線pによって第2の三相巻線35のX相が形成される。
このように、第1の三相巻線34を形成するために用いる電気導体321のスロット位置と第2の三相巻線35を形成するために用いる電気導体321のスロット位置を1スロット分ずらすことにより、第1の三相巻線34と第2の三相巻線35は、各相電流が互いに電気角でπ/6の位相差を有する状態で固定子鉄心31に巻装されている。
なお、本実施形態では、各部分巻線pのそれぞれは固定子鉄心31の1周分である8本のセグメント導体32によって形成されており、同一のスロット31aに収容される第1および第2の三相巻線34、35の電気導体数の比は、第1および第2の三相巻線34、35の巻数比である3:1と同じになっている。このように、電気導体数の比と巻数比とを同じにすることにより、各スロット31aで電気導体に流れる電流を均一化することができ、磁気振動や磁気騒音を低減することができる。
ところで、第1の三相巻線34の各相のように3個の部分巻線pの端部同士を直列接続する場合に、この端部同士の結線については、部分巻線pを構成するセグメント導体32とは異なる電気導体を用いて行う必要がある。図4Aに示すように、部分巻線pの端部同士を接合する結線部には、第1の三相巻線34を構成する部分巻線pと第2の三相巻線35を構成する部分巻線pとを相互に接続する第1の結線部q1と、第1の三相巻線34を構成する複数の部分巻線pを相互に接続する第2の結線部q2とが含まれる。これら第1および第2の結線部q1、q2は、基本的にはセグメント導体32のターン部32c側に電気導体を引き出して、この引き出した2本あるいは3本の引き出し線の端部同士を溶接により接合すればよい。
しかし、図4Bに示すように、第2の結線部q2については2本の電気導体の端部同士を接合できればよいため、必ずしも2本の電気導体の端部同士を溶接により接合する必要はなく、図5A、図5Bに示すように、接合対象の2本の電気導体を、セグメント導体32とは形状が異なるU字状の1本の結線用セグメント導体132に置き換えることができる。このように、部分巻線p同士の接合をU字状の結線用セグメント導体132を用いて行うことにより、2本の電気導体を接合する場合に比べて接合箇所を減らすとともに、電気導体の這い回しを簡素化することができ、コイルエンドの高さを低くすることができる。
また、図4Aに示す第1および第2の結線部q1、q2の少なくとも一方は、セグメント導体32のターン部32c側に電気導体を引き出してその形状を成形した後に接合を行う場合の他に、所定形状に成形済みの複数本の電気導体を組み合わせた状態で、固定子鉄心31の各スロット31aに挿入し、その後に電気導体を成形することなく第1および第2の結線部q1、q2の接合を行うようにしてもよい。これにより、電気導体をスロット31aに挿入した後に這い回す必要がなくなり、工程の簡略化が可能となる。
また、図4Aに示すように、セグメント導体32のターン部32c側に電気導体を引き出して、この引き出した2本あるいは3本の引き出し線の端部同士を溶接により接合して第1および第2の結線部q1、q2を形成する場合に、これらの引き出し線が径方向に並ぶ本数は、スロット31a内に収容される電気導体321の本数(本実施形態では4本)よりも少なくなるように、引き出し位置を工夫することが望ましい。例えば、図6に丸印で引き出し位置を示すように、径方向に重なる引き出し線の本数が2本となるように引き出し線の引き出し位置が工夫されている。これにより、引き出し線を這い回すスペースを確保することができ、引き出し線の這い回しが容易になり、接合工程を簡素化することができる。
また、図4Aに示すように、セグメント導体32のターン部32c側に電気導体を引き出して、この引き出した2本あるいは3本の引き出し線の端部同士を溶接により接合して第1および第2の結線部q1、q2を形成する場合に、図7に各結線部の位置を概略的に示すように、これら第1および第2の結線部q1、q2は、径方向に重ならない位置に配置することが望ましい。これにより、各結線部q1、q2について接合用のスペースを確保することができ、接合治具を大きくして耐久性を向上させることができる。
このように、本実施形態の車両用交流発電機1では、固定子巻線33A、33BのそれぞれをΔ−Y結線とする場合に、同一スロット31a内におけるΔ結線(第1の三相巻線34)の電気導体数とY結線(第2の三相巻線35)の電気導体数を互いに異なる奇数とすることにより、偶数同士の組み合わせに対して巻線仕様の選択の自由度を増すことができる。特に、Δ結線の巻数をY結線の巻数よりも多くすることにより高速出力の向上および低損失化を実現する巻線仕様とすることができ、Δ結線の巻数をY結線の巻数よりも少なくすることにより低速出力の向上を実現する巻線仕様とすることができる。
具体的には、図8に示すように、スロット内の電気導体数を4とした場合にはΔ結線された第1の三相巻線34の電気導体数を1、3とする2種類の巻線仕様が考えられる。これに対し、偶数同士の組み合わせは1種類の巻線仕様となる。
また、図9に示すように、スロット内の電気導体数を8とした場合にはΔ結線された第1の三相巻線34の電気導体数を1、3、5、7とする4種類の巻線仕様が考えられる。これに対し、偶数同士の組み合わせは3種類の巻線仕様となる。
また、これら複数種類の巻線仕様を実現するために、同じ固定子鉄心31や電気導体を用いることができ、整流装置5の仕様変更の必要がないため、コスト増加、部品の種類の増加、工数増加を防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。上述した実施形態では、車両用交流発電機1の固定子3について本発明を適用したが、車両用交流発電機1以外の車両用回転電機(例えば、発電動作と電動動作を行う車両用回転電機や電動動作のみを行う車両用回転電機)の固定子に本発明を適用するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、2つの固定子巻線33A、33Bを備える固定子3を用いたが、固定子巻線33A、34Aのいずれか一方のみを備える固定子を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、矩形断面形状のセグメント導体32を用いたが、それ以外の断面形状を有するセグメント導体を用いるようにしてもよい。また、電磁鋼板を積層することで形成された固定子鉄心31を用いたが、電磁鋼板以外の鉄板等を積層して固定子鉄心31を形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、複数の部分巻線pの端部同士を接続する結線部q1、q2がセグメント導体32のターン部32c側にあるが、セグメント導体32のターン部32cは、このターン部32cを挟んで配置される2本の電気導体を径方向へ平行にシフトし、電気導体を捻らないで形成されている(図10A、図10B)。セグメント導体32のターン部32cを電気導体を捻らないで形成することにより、ターン部32cにおける皮膜(セグメント導体32は結線部となる端部以外が皮膜で覆われている)伸び、皮膜ストレスを小さくすることができる。このため、ターン部32c側のコイルエンドに多数存在する結線部q1、q2とターン部32cとの間の絶縁性を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、複数の部分巻線pの端部同士を接続する結線部q1、q2の絶縁方法については特に説明しなかったが、以下の(a)〜(c)で示す絶縁処理を追加するようにしてもよい。
(a)複数の部分巻線pの端部同士を接続する結線部q1、q2を、図11に示すように樹脂キャップ50(図11)を用いて覆う。結線部q1、q2を確実に樹脂キャップ50で覆うことにより、結線部q1、q2の絶縁性を向上させることができる。
(b)複数の部分巻線pの端部同士を接続する結線部q1、q2を、多重に絶縁コーティングする。このコーティングにより、図12に示すように、結線部q1、q2を覆う絶縁部52が形成される。これにより、結線部q1、q2の絶縁性を向上させることができる。また、図11に示す樹脂キャップ50を用いた場合に覆いきれない導体露出部があっても、多重の樹脂コーティングを用いる手法では確実に導体露出部を覆うことが可能となる。なお、(b)の絶縁処理を行い、さらに(a)の樹脂キャップ50で覆うようにしてもよい。
(c)複数の部分巻線pの端部同士を接続する結線部(q1、q2)、U字状のセグメント導体32の端部同士を接続する接合部、U字状のセグメント導体32のターン部32cのそれぞれを、粘度の異なる含浸材を使用して被覆する。図13に示すように、3つの領域54A、54B、54Cのそれぞれに対して、粘度の異なる含浸材を用いた含浸処理が行われる。それぞれの形状に適した粘度の含浸材を用いることができ、導体露出部を確実に被覆して絶縁性を向上させることができる。
上述したように、本発明によれば、固定子巻線をΔ−Y結線とする場合に、同一スロット内におけるΔ結線の電気導体数とY結線の電気導体数を互いに異なる奇数とすることにより、偶数同士の組み合わせに対して巻線仕様の選択の自由度を増すことができる。
1 車両用交流発電機
3 固定子
31a スロット
31 固定子鉄心
32 セグメント導体
33、33A、33B 固定子巻線
34 第1の三相巻線
35 第2の三相巻線

Claims (14)

  1. 周方向に複数のスロット(31a)が形成された固定子鉄心(31)と、
    U字状のセグメント導体(32)の端部同士を接合することにより構成され、Δ結線がなされた第1の三相巻線(34)の各出力端に第2の三相巻線(35)の各相の一方端を接続するとともに、前記第1の三相巻線の巻数と前記第2の三相巻線の巻数とが互いに異なる奇数に設定された固定子巻線(33、33A、33B)と、
    を備えることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1において、
    前記第1の三相巻線と前記第2の三相巻線は、各相電流が互いに電気角でπ/6の位相差を有する状態で前記固定子鉄心に巻装されていることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1または2において、
    同一スロットに収容される前記第1および第2の三相巻線の電気導体数の比は、前記第1および第2の三相巻線の巻数比と同じに設定されていることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    同一スロット内に配置された前記複数の電気導体のそれぞれに対応する前記セグメント導体の端部同士を前記固定子鉄心に沿って1周分接合することで前記複数の電気導体のそれぞれに対応する複数の部分巻線が形成されている場合に、前記複数の部分巻線の端部同士を接続する結線部であって、前記第1の三相巻線と前記第2の三相巻線を相互に接続する第1の結線部を除く第2の結線部を、前記セグメント導体とターン部が同じ側に配置されて前記セグメント導体とは形状が異なるU字状の結線用セグメント導体にて形成することを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    同一スロット内に配置された前記複数の電気導体のそれぞれに対応する前記セグメント導体の端部同士を前記固定子鉄心に沿って1周分接合することで前記複数の電気導体のそれぞれに対応する複数の部分巻線が形成されている場合に、前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接合を、前記スロットに収容する前に接合箇所が隣接するようにあらかじめ所定形状に成形された複数の電気導体を用いて行うことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    同一スロット内に配置された前記複数の電気導体のそれぞれに対応する前記セグメント導体の端部同士を前記固定子鉄心に沿って1周分接合することで前記複数の電気導体のそれぞれに対応する複数の部分巻線が形成されている場合であって、前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接合を、前記スロットから電気導体を引き出した引き出し線を用いて行う場合に、前記引き出し線が径方向に並ぶ本数が前記スロット内に収容される電気導体の本数よりも少ないことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    同一スロット内に配置された前記複数の電気導体のそれぞれに対応する前記セグメント導体の端部同士を前記固定子鉄心に沿って1周分接合することで前記複数の電気導体のそれぞれに対応する複数の部分巻線が形成されている場合に、前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接合部が、径方向に重ならない位置に配置されていることを特徴とする回転電機。
  8. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記複数の部分巻線の端部同士を接続する結線部がターン部側にあり、
    前記U字状のセグメント導体のターン部が、径方向へ平行にシフトすることを特徴とする回転電機。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記電気導体は、矩形断面形状を有することを特徴とする回転電機。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて、
    前記固定子鉄心は、電磁鋼板を積層して形成されていることを特徴とする回転電機。
  11. 請求項1〜10のいずれかにおいて、
    前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接合部が樹脂キャップにより覆われていることを特徴とする回転電機。
  12. 請求項1〜10のいずれかにおいて、
    前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接合部が多重に絶縁コーティングされていることを特徴とする回転電機。
  13. 請求項1〜9のいずれかにおいて、
    前記第1の三相巻線と前記第2の三相巻線で構成された前記固定子巻線を複数有しており、各固定子巻線は互いに電気角でπ/6の位相差を有することを特徴とする回転電機。
  14. 請求項1〜10のいずれかにおいて、
    前記複数の部分巻線の端部同士を接続する接続部、前記U字状のセグメント導体の端部同士を接続する接合部、前記U字状のセグメント導体のターン部のそれぞれを、粘度の異なる含浸材を使用して被覆することを特徴とする回転電機。
JP2013040648A 2012-07-31 2013-03-01 回転電機 Active JP5949597B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013040648A JP5949597B2 (ja) 2012-07-31 2013-03-01 回転電機
US13/908,443 US9225215B2 (en) 2012-07-31 2013-06-03 Rotating electric machine
CN201310240885.8A CN103580341B (zh) 2012-07-31 2013-06-18 旋转电机
DE102013107891.5A DE102013107891A1 (de) 2012-07-31 2013-07-24 Drehende elektrische Maschine

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012169476 2012-07-31
JP2012169476 2012-07-31
JP2013040648A JP5949597B2 (ja) 2012-07-31 2013-03-01 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014045642A true JP2014045642A (ja) 2014-03-13
JP5949597B2 JP5949597B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=49944111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013040648A Active JP5949597B2 (ja) 2012-07-31 2013-03-01 回転電機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9225215B2 (ja)
JP (1) JP5949597B2 (ja)
CN (1) CN103580341B (ja)
DE (1) DE102013107891A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144511A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱電機株式会社 回転電機

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2321888A4 (en) 2008-08-22 2017-03-15 DRS Power & Control Technologies, Inc. Multiple voltage generator and voltage regulation methodology for power dense integrated power systems
JP6117740B2 (ja) 2014-06-18 2017-04-19 ファナック株式会社 トルクリップルの低減構造を備える3相交流電動機
KR101673329B1 (ko) * 2014-12-03 2016-11-07 현대자동차 주식회사 헤어핀 구동모터의 고정자 권선 패턴
KR101683395B1 (ko) * 2015-09-14 2016-12-07 (주)엘지하우시스 좌굴 유도형 차량용 크래쉬 박스 및 이를 갖는 차량용 백빔
WO2018050846A1 (de) * 2016-09-18 2018-03-22 Seva Academy Ltd. Maschine mit drehzahlveränderlichem antrieb zum bereitstellen eines gleichstromes
JP3217306U (ja) * 2017-05-04 2018-08-02 チャン チュン−ジョン ブラシレスdcダイナモ
FR3068537B1 (fr) * 2017-06-29 2019-12-13 Valeo Equipements Electriques Moteur Stator de machine electrique tournante ayant une configuration hybride de bobinage amelioree
DE102019206702A1 (de) * 2019-05-09 2020-11-12 Audi Ag Verfahren zum Herstellen einer Anordnung für eine Elektromaschine

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000209802A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Denso Corp 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法
JP2002247787A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Denso Corp 回転電機
JP2004229460A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子
JP2005045962A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Denso Corp 回転電機用電機子
JP2006149049A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Denso Corp 車両用回転電機
JP2006280121A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Denso Corp 車両用回転電機の固定子
JP2009072008A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Denso Corp 回転電機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5573158A (en) 1978-11-27 1980-06-02 Nec Corp Polling control system
US5686774A (en) * 1995-01-03 1997-11-11 The United States Of America As Represented By The Department Of Energy Reduced vibration motor winding arrangement
JP4497102B2 (ja) * 2006-02-10 2010-07-07 株式会社デンソー 車両用回転電機の固定子
US8497617B2 (en) * 2009-07-15 2013-07-30 GM Global Technology Operations LLC Stators with improved conductor assembly and method of making same
JP5719624B2 (ja) 2011-02-15 2015-05-20 株式会社フジクラ プリント配線板の製造方法
JP5355639B2 (ja) 2011-08-16 2013-11-27 東京瓦斯株式会社 水素ステーション

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000209802A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Denso Corp 接合部の絶縁構造、回転電機の絶縁構造およびその製造方法
JP2002247787A (ja) * 2001-02-20 2002-08-30 Denso Corp 回転電機
JP2004229460A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子
JP2005045962A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Denso Corp 回転電機用電機子
JP2006149049A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Denso Corp 車両用回転電機
JP2006280121A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Denso Corp 車両用回転電機の固定子
JP2009072008A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Denso Corp 回転電機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015144511A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 三菱電機株式会社 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
CN103580341A (zh) 2014-02-12
US20140035400A1 (en) 2014-02-06
US9225215B2 (en) 2015-12-29
JP5949597B2 (ja) 2016-07-06
CN103580341B (zh) 2017-08-29
DE102013107891A1 (de) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5949597B2 (ja) 回転電機
JP6609373B2 (ja) 回転電機
US9379586B2 (en) Bar wound stator winding layout with long-pitched and short-pitched coils
JP3633494B2 (ja) 回転電機
US6979927B2 (en) Automotive alternating-current dynamoelectric machine
US9520753B2 (en) Stator assembly with winding sets having hairpins from multiple hairpin layers
JP6122148B2 (ja) 回転電機
US9479020B2 (en) Electric machine with stator's welded-side pitch less that rotor's pitch
JP5089677B2 (ja) 車両用回転電機
KR101096389B1 (ko) 회전 전기기계
WO2013042478A1 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
US9847685B2 (en) Coil
JP5425132B2 (ja) 回転電機
EP2634894A1 (en) Rotating electric machine
US8659201B2 (en) Stator for electric rotating machine
JP3633498B2 (ja) 回転電機
US20220311298A1 (en) Motor
JP6009519B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
US20120062064A1 (en) Electric rotating machine
CN114498995A (zh) 一种扁线电机定子及扁线电机
Makita et al. The proposal of a new motor which has a high winding factor and a high slot fill factor
CN216819545U (zh) 一种扁线电机定子及扁线电机
US20220311302A1 (en) Stator and motor
US20220311299A1 (en) Stator and motor
CN215498455U (zh) 一种定子及其具有的电机

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140708

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5949597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250