JP2014045387A - 入力装置、入力装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置からユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aに応じて、1つの候補文字を順次入れ替えることによって、当該複数の候補文字を表示する候補表示部13と、1つの候補文字を選択するユーザ操作7aが行われた場合、当該選択された候補文字1を入力文字2として受け付ける候補選択部14とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置からユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aに応じて、1つの候補文字を順次入れ替えることによって、当該複数の候補文字を表示する候補表示部13と、1つの候補文字を選択するユーザ操作7aが行われた場合、当該選択された候補文字1を入力文字2として受け付ける候補選択部14とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力可能な情報の複数の候補から1つをユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置等に関するものである。
近年、電子機器の操作は、ボタンを介したハードウェア的なものではなく、タッチパネルを介したソフトウェア的なものが主流である。ソフトウェアキーによって入力インターフェースが実現されれば、キーが増加しても製造コストや機器の重量は増加することがないなどの理由により、柔軟にインターフェースの設計を行えるからである。
上記電子機器に対する情報の入力はユーザの操作負担が大きいため、当該操作負担を軽減する試みが広く行われている。ここで、当該試みにおいては、携帯性と操作性とを両立させることが課題の焦点となる。ソフトウェアインターフェースを大きく表示するために表示画面を大きくするほど、機器の筐体も大きくなるため、特に携帯型の情報端末において重要な携帯性が損なわれる一方で、限られた表示領域に合わせて使用できる操作キーを限定すれば、インターフェースとしての操作性が損なわれるからである。
上記課題を解決することを目的とする日本語文字の入力方法としては、下記の特許文献1に開示された「フリック入力」と呼ばれる入力方法が知られている。当該入力方法によれば、所望の入力文字(例えば「ふ」)を含む行(「は」行)に対応するキーをタッチダウン(ユーザが入力面に指を接触させることをいう)し、当該所望の入力文字に対応する方向に入力面上で指をすべらせるように移動させて(「スライド操作」と称する)からタッチアップ(入力面から指を離すことをいう)することにより、ユーザは当該所望の入力文字を上記電子機器に入力できる。
すなわち、上記フリック入力によれば、ユーザは(1)タッチダウンすることによって所定の文字集合(例えば「は」行に含まれる5つの仮名文字の集合)を特定し、(2)当該文字集合に含まれる所望の入力文字を選択するという2段階の操作を行うことによって、日本語文字の入力を行う。
その他にも、上記課題を解決することを目的とするさまざまな入力方法が考案されている。例えば、下記の特許文献2には、指をドラッグする方向を気にすることなく、文字入力を行うことができる文字入力装置が開示されている。
また、下記の特許文献3には、タッチパッド上を指でなぞるという操作で、キーボードを使用しなくても文字入力を行うことを目的とする文字入力装置が開示されている。さらに、下記の特許文献4には、ソフトウェアキーボードのキー配列を変更することなく、仮名文字の入力を容易にすることを目的とする仮名文字入力方法が開示されている。
上記フリック入力によれば、母音とスライド操作の方向とが対応付けられており、ユーザは所望の入力文字の母音に応じた方向へスライド操作する(「方向指定」と称する)ことにより、上記(2)の操作を実行する。しかし、携帯性を重視するスマートフォンなどの電子機器において、上記(2)の操作を実行するための方向指定は、その自由度の低さが問題となる場合がある。
例えば、ユーザが上記電子機器を右手で把持し、右手の親指でフリック入力を行う場合、画面の右下隅に表示されたキーにおいて下または右に行う方向指定は、操作負担が大きいと考えられる。当該方向指定のために、ユーザは親指を折りたたみ、タッチパネルに対して略垂直になるように親指を立てる必要があるからである。また、設計者は、フリック入力のためのキーを画面の縁に近接する位置に配置できないことがある。縁に向かう方向は指定され得ないため、指定可能な方向の数が減るからである。
すなわち、従来のフリック入力においては、「母音と方向との対応付け」という拘束が強すぎることにより、入力インターフェースとしての操作性が悪く、ユーザの利便性を損ねていると言える。この点については、上記の特許文献2〜4に開示された先行発明も同様である。すなわち、いずれの先行発明も、上記(2)の操作を実行するための操作の自由度を高めることによって、入力インターフェースの操作性を改善するものではない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる入力装置等を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の入力装置は、
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置であって、
(2)前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示手段と、
(3)前記表示手段によって表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えたことを特徴としている。
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置であって、
(2)前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示手段と、
(3)前記表示手段によって表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えたことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の入力装置の制御方法は、
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置の制御方法であって、
(2)前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示ステップと、
(3)前記表示ステップにおいて表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含むことを特徴としている。
(1)ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置の制御方法であって、
(2)前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示ステップと、
(3)前記表示ステップにおいて表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含むことを特徴としている。
上述した例のように、従来のフリック入力においては、複数の候補の中から所望の候補を選択するために、ユーザは「当該候補に対応する方向を指定する」という拘束の強い操作を強いられる。これにより、ユーザの操作負担が増大し、ユーザの利便性を損ねるおそれがあった。
これに対して、上記の構成(1)〜(3)によれば、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、複数の候補と対応付けられた入力面における第1の領域において第1の指定位置を検知すると、当該第1の指定位置から第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する。そして、上記入力装置等は、当該複数の候補の中から、1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける。
これにより、本発明の入力装置および当該装置の制御方法によれば、ユーザは第1の指定位置から第2の指定位置までの距離という拘束の弱い(自由度の高い)選択方法によって、所望の候補を選択し、当該候補を入力として当該入力装置に与えることができる。したがって、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記表示手段は、前記距離に応じて、ある1つの候補が選択可能となる領域の幅を異ならせて、前記複数の候補を表示することを特徴としている。
(1)前記表示手段は、前記距離に応じて、ある1つの候補が選択可能となる領域の幅を異ならせて、前記複数の候補を表示することを特徴としている。
上記の構成(1)によれば、上記入力装置は、上記距離に応じて、上記領域の幅を変化させることができる。例えば、上記入力装置は、所定の距離で選択可能な候補が高い頻度で選択される場合、当該候補に対応する上記領域の幅を大きくすることができる。
したがって、本発明の入力装置は、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記表示手段は、前記距離に比例するように、前記領域の幅を設定することによって、前記複数の候補を表示することを特徴としている。
(1)前記表示手段は、前記距離に比例するように、前記領域の幅を設定することによって、前記複数の候補を表示することを特徴としている。
すなわち、上記の構成(1)によれば、上記入力装置は、上記距離が長くなるほどユーザが上記第2の指定位置を指定する精度が悪化することを考慮して、上記領域の幅を設定する。
これにより、本発明の入力装置は、ユーザに所望する候補を容易に選択させることができる。したがって、上記入力装置は、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記表示手段は、前記第1の指定位置と第2の指定位置とを結ぶ直線に対して略直行する方向に、前記ユーザの操作が前記入力面に沿って移動した場合、前記第1の領域とは異なる第2の領域に対応付けられた他の複数の候補を表示することを特徴としている。
(1)前記表示手段は、前記第1の指定位置と第2の指定位置とを結ぶ直線に対して略直行する方向に、前記ユーザの操作が前記入力面に沿って移動した場合、前記第1の領域とは異なる第2の領域に対応付けられた他の複数の候補を表示することを特徴としている。
上述した例のように、従来のフリック入力においては、複数の候補を特定するために、ユーザは上記第1の領域を最初に指定する。しかし、操作ミス等によって、ユーザが適切な第1の領域を指定できなかった場合、ユーザは一度誤入力を確定させてから当該誤入力を取り消す操作を行った後で、再度適切な上記第1の領域を指定し直すという煩雑な操作を行わなければならない。
これに対して、上記の構成(1)によれば、上記第1の指定位置と第2の指定位置とを結ぶ直線に対して略直行する方向に、上記ユーザの操作を上記入力面に沿ってユーザは移動させるだけで、上記第2の領域に対応付けられた他の複数の候補を特定できる。
これにより、本発明の入力装置は、操作ミス等によってユーザが適切な第1の領域を指定できなかった場合であっても、ユーザに容易に誤入力を挽回させ、所望の候補を選択させることができる。したがって、本発明の入力装置は、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
また、本発明の入力装置では、
(1)前記入力可能な情報は、所定の文字であることを特徴としている。
(1)前記入力可能な情報は、所定の文字であることを特徴としている。
したがって、本発明の入力装置は、文字入力のための入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、前記入力装置はコンピュータによって実現してもよい。この場合には、コンピュータを前記入力装置の各手段として動作させることにより、前記入力装置をコンピュータで実現させる制御プログラム、およびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の入力装置は、前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えた構成である。
また、本発明の入力装置の制御方法は、前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示ステップと、前記表示ステップにおいて表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含む構成である。
したがって、本発明の入力装置および当該装置の制御方法は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
図1〜図8に基づいて、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
以下の記載および上記図面においては、ユーザがスマートフォン100(図1参照)を右手に把持し、右手の親指を入力面に接触させる場合を想定して説明する。しかし、スマートフォン100を把持する手は右手であっても左手であってもよいし、入力面に接触させる指は親指以外の指であってもよい。
また、以下の記載および上記図面においては、「ユーザが入力面に指を接触させる」として説明する。しかし、入力面41(図1参照)が、例えば指の近接を検知可能なタッチパネルである場合、スマートフォン100は、入力面41に対するユーザの指の近接を検出することによっても、接触の場合と同様に動作可能である。
さらに、ユーザはスマートフォン100を操作するために、指ではなくスタイラスなどの指示具を用いることもできる。すなわち、以下の記載において、「ユーザの(親)指」には「スタイラスなどの指示具」が含まれる。ただし、記載の簡潔性を担保するため、以下では単に「ユーザの(親)指」とのみ記載する。
〔スマートフォン100の概要〕
図1に基づいて、スマートフォン100の概略を説明する。図1は、スマートフォン100の要部構成を示すブロック図である。
図1に基づいて、スマートフォン100の概略を説明する。図1は、スマートフォン100の要部構成を示すブロック図である。
スマートフォン(入力装置)100は、ユーザ操作(ユーザの操作)7aにより指定された位置を検知可能な入力面41を備え、入力文字(入力可能な情報)2の複数の候補文字(複数の候補)1の中から、当該入力文字をユーザが選択可能となるように、当該複数の候補文字1を表示する入力装置である。
すなわち、スマートフォン100によれば、ユーザは所定の文字を入力できる。以下では、スマートフォン100を用いてユーザが日本語の仮名文字を入力する例に沿って、当該スマートフォンを詳細に説明する。しかし、スマートフォン100を用いてユーザが入力可能な情報は日本語の仮名文字に限られない。すなわち、スマートフォン100によれば、複数の候補から選択可能な任意の情報をユーザは入力することができる(図7を参照して後で詳細に説明する)。
図2に基づいて、スマートフォン100の外観および操作の一例を説明する。図2の(a)は、スマートフォン100の外観例を表した模式図であり、図2の(b)は、ユーザによるスマートフォン100の操作例を表した模式図である。
図2の(a)に示すように、スマートフォン100は、入力面41、表示面72、および電源スイッチ43を備える。
なお、各構成が有する機能を明示するために、図1は入力面41と表示面72とを分離して示すが、例えば入力面41をタッチパネルで、表示面72を液晶ディスプレイで実現する場合、図2の(a)に示すように、両者は一体として構成されてよい。これにより、入力面41に対するユーザの指の接触位置と、表示面72が当該接触に応じて表示する図形等の表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
図2の(b)に示すように、ユーザは入力面41をタッチし、スマートフォン100に当該入力面における位置を指定することにより(入力面上の座標を与えることにより)、アイコンを選択するなどの指示情報をスマートフォン100に与えることができる。
上記のように、スマートフォン100は携帯型の情報端末である。ここで、スマートフォン100と同等の機能は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末などでも実現できることに注意する。すなわち、必要な情報を入出力可能な電子機器でありさえすれば、端末はスマートフォンでなくともよい。
図3に基づいて、スマートフォン100の基本的な動作を説明する。図3は、スマートフォン100の基本動作を示した模式図である。
図3の(a)は、ソフトウェアキーボード8aにおいて「あ」行に含まれる複数の候補文字1(「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5つの文字)に対応付けられたキー(複数の候補と対応付けられた入力面における第1の領域)にユーザがタッチダウン(入力面41に指を接触させることをいう)することにより、当該ユーザが上記複数の候補文字を指定する様子を示す。
図3の(b)および(c)は、ユーザが入力面41に指を接触させたまま、当該入力面上で指をすべらせるように動かす操作(以下、「スライド操作」と称する)を行うことによって、上記複数の候補文字が順次入れ替わって表示される様子を示す。
図3の(a)および(b)の組み合わせ、または、図3の(a)および(c)の組み合わせに示すように、ユーザが「あ」行に対応するキーを指定した状態からスライド操作を行うと、候補文字選択インターフェース5が入力領域8bに表示される。
候補文字選択インターフェース5は、最初の候補文字(図3の(a)に示す例では「あ」)を表示させた位置から、ユーザが当該スライド操作を行った方向と同じ方向にモーフィング(表示領域が滑らかに伸長する過程がユーザによって視認されるように、当該表示領域をアニメーションさせることをいう)させながら伸長させた表示領域に、上記複数の候補文字1を並べて表示させたインターフェースである。
スマートフォン100は、上記スライド操作に連動して表示領域におけるフォーカス9の位置を移動させる。ユーザは、選択したい候補文字1の位置とフォーカス9の位置とを一致させる(選択したい候補文字1にフォーカス9を合わせる)ようにスライド操作を行い、両者が一致する入力面41における位置でタッチアップ(入力面41から指を離すことをいう)する。スマートフォン100は、フォーカス9の位置に一致した候補文字1を、入力文字2として受け付ける。
以上の概要をまとめると、スマートフォン100は次の(1)および(2)のステップで動作する。すなわち、スマートフォン100は、
(1)複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置から当該ユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aに応じて、1つの候補文字を順次入れ替えることによって、当該複数の候補文字を表示する(図3参照)。
(2)表示された複数の候補文字1の中から、1つの候補文字を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補文字を入力文字2として受け付ける。
(1)複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置から当該ユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aに応じて、1つの候補文字を順次入れ替えることによって、当該複数の候補文字を表示する(図3参照)。
(2)表示された複数の候補文字1の中から、1つの候補文字を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補文字を入力文字2として受け付ける。
これにより、指定位置6aから指定位置6bまでの距離3aという拘束の弱い(自由度の高い)選択方法によって、ユーザは所望の候補文字1を選択し、当該候補文字を入力としてスマートフォン100に与えることができる。したがって、スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。
〔スマートフォン100の構成〕
図1に基づいて、スマートフォン100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保する観点から、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、スマートフォン100は当該省略した構成を含んでもよい。
図1に基づいて、スマートフォン100の構成を説明する。なお、記載の簡潔性を担保する観点から、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、スマートフォン100は当該省略した構成を含んでもよい。
以下、入力部40(入力面41、入力制御部42)、制御部10(距離測定部11、範囲設定部12、候補表示部13、候補選択部14)、表示部70(表示制御部71、表示面72)の順序で各構成が担う機能を説明する。
の順序で各構成が担う機能を説明する。
の順序で各構成が担う機能を説明する。
入力部(入力手段)40は、ユーザからの操作(ユーザ操作7a)を受け付ける。入力部40は、入力面41と入力制御部42とを含む。
入力面41は、当該入力面に接触したユーザの指の当該入力面上における2次元の座標情報7bを入力制御部42に出力する。なお、入力面41は、ユーザによる操作で接触位置を検知可能な入力機器でありさえすれば、ハードウェアの種類はタッチパネルに限定されない。
入力制御部(入力制御手段)42は、入力面41に対するユーザ操作7aの軌跡6cを検出する。例えば、入力制御部42は、入力面41から座標情報7bを所定の時間間隔で取得し、その一連の座標データを軌跡6cとして距離測定部11へ出力する。また、入力制御部42は、当該軌跡の開始点である指定位置6aを範囲設定部12に出力する。
制御部(制御手段)10は、スマートフォン100の各種機能を統括的に制御するものである。例えば、制御部10は、(1)ソフトウェアキーボード8aを表示させる、(2)ユーザ操作7aがソフトウェアキーボード8aのキーをタッチダウンするものであるか否かを判定する、(3)ユーザによるスライド操作を検出する、(4)一定時間の間にスライド操作を検出しない場合、方向ガイドを表示する(図3の(a)参照)などの処理を行う。
なお、制御部10の各機能は、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現されてもよい。制御部10は、距離測定部11、範囲設定部12、候補表示部13、および候補選択部14を含む。
距離測定部(測定手段)11は、複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置からユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aを計測する。すなわち、距離測定部11は、入力制御部42から軌跡6cが入力されると、当該軌跡の開始点と終点とを結ぶ直線の距離3aを算出し、算出した距離3aを候補表示部13に出力する。
範囲設定部(表示手段、設定手段)12は、入力制御部42から指定位置6aが入力されると、複数の候補文字1のそれぞれを選択可能な範囲を規定した選択範囲4(図4を参照して後で詳細に説明する)を、候補表示部13に出力する。
候補表示部(表示手段)13は、複数の候補文字1と対応付けられたキーにおいて指定位置6aが検知された場合、当該指定位置からユーザ操作7aが入力面41に沿って移動することによってさらに検知された指定位置6bまでの距離3aに応じて、1つの候補文字1を順次入れ替えることによって、当該複数の候補文字を表示する。
具体的には、距離測定部11から距離3aが入力され、範囲設定部12から選択範囲4が入力されると、候補表示部13は、距離3aに対応する位置にフォーカス9を設定した候補文字選択インターフェース5を表示制御部71に出力する。距離測定部11から距離3aの入力が途絶えることによりユーザによるタッチアップが検知されると、候補表示部13は、フォーカス9の位置に一致した候補文字1を候補選択部14に出力する。
なお、候補表示部13は、指定位置6aと指定位置6bとを結ぶ直線に対して略直行する方向に、ユーザ操作7aが入力面41に沿って移動した場合、当該キーとは異なるキーに対応付けられた他の複数の候補文字を表示してもよい(図6を参照して後で詳細に説明する)。
候補選択部(選択手段)14は、候補表示部13によって表示された複数の候補文字1の中から、1つの候補文字を選択するユーザ操作7a(例えばタッチアップ)が行われた場合、当該選択された候補文字を入力文字2として受け付ける。具体的には、候補表示部13から候補文字1が入力されると、候補選択部14は、当該候補文字を入力文字2として表示制御部71に出力する。
表示部70は、制御部10の内部で処理された結果の情報(候補文字1、入力文字2)を、ユーザに対して表示する。例えば、ユーザ操作7aがソフトウェアキーボード8aのキーをタッチダウンするものであると制御部10が判定した場合、表示部70は、当該キーに対応付けられた最初の候補文字1を表示させるなどの処理を行う。表示部70は、表示制御部71と表示面72とを含む。
表示制御部71は、候補文字1および入力文字2を表示面72に表示できるように、表示用データ7cを表示面72へ出力する。表示用データ7cは、例えばビットマップ形式の画像であってよいし、他の形式に従う画像、またはその他表示に適したデータ形式であってもよい。なお、表示制御部71は、表示すべき内容を表示用データ7cへ形式変換できるものを含んでいればよく、例えば一般的なディスプレイアダプタでよい。
表示面72は、表示制御部71から入力される表示用データ7cを表示する装置である。本実施の形態では主に液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)を想定しているが、表示機能を有する装置(特に、フラットパネルディスプレイ)でありさえすればハードウェアの種類は限定されない。例えば、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel;PDP)やEL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示素子と、表示制御部71から入力された表示用データ7cに基づいて、表示素子を駆動するドライバ回路とを備える装置等で、表示面72を構成できる。
前述したように、入力面41をタッチパネルで、表示面72を液晶ディスプレイで実現する場合、両者は一体として構成されてよい。この場合、入力面41は、矩形板状に形成されたガラス等の透明な透過部材で構成され、表示面72を覆うように一体的に形成されてよい。これにより、入力面41に対するユーザの指の接触位置と、表示面72が当該接触に応じて表示する図形等の表示位置とが一致するため、ユーザは自然な入力感覚を得ることができる。
〔キーの形状〕
図3の(a)を再度参照して、ソフトウェアキーボード8aに配置されるキーの形状を説明する。図3の(a)に示すように、ソフトウェアキーボード8aに配置されるそれぞれのキーは、縦長の形状で表示される。キーの形状を縦長にすることで、スマートフォン100は、縦方向(スマートフォン100を把持した方向に対して垂直の方向)のミスタッチを減らすことができる。
図3の(a)を再度参照して、ソフトウェアキーボード8aに配置されるキーの形状を説明する。図3の(a)に示すように、ソフトウェアキーボード8aに配置されるそれぞれのキーは、縦長の形状で表示される。キーの形状を縦長にすることで、スマートフォン100は、縦方向(スマートフォン100を把持した方向に対して垂直の方向)のミスタッチを減らすことができる。
〔最初の候補文字を表示させる位置〕
図3を再度参照して、最初の候補文字(図3の(a)に示す例では「あ」)を表示させる位置を説明する。
図3を再度参照して、最初の候補文字(図3の(a)に示す例では「あ」)を表示させる位置を説明する。
図3の(a)に示すように、ユーザがタッチダウンすることにより当該ユーザが複数の候補文字を指定した場合、スマートフォン100は、最初の候補文字を表示させる位置を、表示面72の中央に固定する。
図3の(b)および(c)に示すように、スマートフォン100は、候補文字選択インターフェース5における最初の候補文字の位置も、同様に表示面72の中央(当該候補文字を最初に表示させた位置)に固定する。
すなわち、最初の候補文字の表示位置が常に同じであるため、ユーザは視線の位置を当該表示位置から動かす必要がない。これにより、スマートフォン100は、上記入力方法に慣れたユーザに、キーに視線を移させることなく、感覚的にキーをタッチダウンさせることができる。
したがって、スマートフォン100は、上記入力方法のための操作の速度を向上させることができるとともに、視線を移動させて位置を確認するというユーザの操作負担を軽減できる。
〔スライド操作を促す表示〕
図3の(a)を再度参照して、スマートフォン100がスライド操作を促す表示を行うことを説明する。図3の(a)に示すように、スマートフォン100は、入力面41によってキーに対するタッチダウンが検知されてから一定時間の間にスライド操作を検出しない場合、候補文字の周囲にスライド操作を促す表示(同図に示す例では8方向を指す矢印)を行ってもよい。
図3の(a)を再度参照して、スマートフォン100がスライド操作を促す表示を行うことを説明する。図3の(a)に示すように、スマートフォン100は、入力面41によってキーに対するタッチダウンが検知されてから一定時間の間にスライド操作を検出しない場合、候補文字の周囲にスライド操作を促す表示(同図に示す例では8方向を指す矢印)を行ってもよい。
ここで、スマートフォン100が「一定時間の間にスライド操作を検出しない場合」にのみスライド操作を促す表示を行うことによって、当該スマートフォンは、上記入力方法に慣れたユーザに不要な表示を行わずに済む。また、スマートフォン100が「候補文字の周囲に」表示することによって、当該スマートフォンは、当該表示がユーザの指によって遮蔽されないようにすることができる。
〔フォーカス9に連動したキートップの表示の変化〕
図3の(b)および(c)を再度参照して、フォーカス9に連動してキートップの表示が変化することを説明する。
図3の(b)および(c)を再度参照して、フォーカス9に連動してキートップの表示が変化することを説明する。
図3の(b)および(c)に示すように、スマートフォン100は、ユーザによってタッチダウンされたキーに表示される仮名文字を、フォーカス9の位置と一致した位置にある候補文字1に変化させてもよい(同図において、キートップの表示が「い」に変化している点に注意する)。
これにより、スマートフォン100は、上記入力方法に慣れたユーザに、視線の位置を変えさせることなく現在の入力文字を判別させることを可能にし、当該ユーザの操作負担を軽減することができる。
〔キーの色の変化〕
スマートフォン100は、ユーザによって1つのキーがタッチダウンされた場合、当該タッチダウンされたキー以外のキー(第1の領域とは異なる第2の領域)を、所定の色および輝度(例えば薄暗いグレー)で表示してもよい。
スマートフォン100は、ユーザによって1つのキーがタッチダウンされた場合、当該タッチダウンされたキー以外のキー(第1の領域とは異なる第2の領域)を、所定の色および輝度(例えば薄暗いグレー)で表示してもよい。
〔選択範囲4の詳細〕
図4に基づいて、候補文字1とスライド操作の距離との関係を説明する。図4は、タッチダウンされた位置(指定位置6a、第1の指定位置)からスライド操作の終点(指定位置6b、第2の指定位置)までの距離3aと、フォーカス9が一致することによって選択可能となる候補文字1との関係、および、それぞれの候補文字1を選択可能とする距離(領域の幅)3bを示す模式図である。
図4に基づいて、候補文字1とスライド操作の距離との関係を説明する。図4は、タッチダウンされた位置(指定位置6a、第1の指定位置)からスライド操作の終点(指定位置6b、第2の指定位置)までの距離3aと、フォーカス9が一致することによって選択可能となる候補文字1との関係、および、それぞれの候補文字1を選択可能とする距離(領域の幅)3bを示す模式図である。
図4に示すように、指定位置6aから指定位置6bまでの距離3aに応じて、候補文字1を選択可能とする(スマートフォン100が1つの候補文字から他の候補文字に入れ替えるまでの)距離3bが異なる。
より具体的には、スマートフォン100は、距離3aが長いほど、距離3aに応じて選択可能となる1つの候補文字に対応する距離3bを長くする。スライド操作の距離3aが長くなるほど、ユーザが当該スライド操作の終点(指定位置6b)を指定する精度が悪化するからである。なお、スマートフォン100は、最後尾の候補文字1(図4に示す例においては「お」)に対応する距離3bを設定しない(言い換えれば、「え」を選択可能な距離以上は、すべて「お」を選択可能な距離になる)。
また、範囲設定部12(表示手段)は、ユーザによって候補文字1(候補)が選択される頻度に応じて距離3b(領域の幅)を設定してもよい。例えば、範囲設定部12は、複数の候補文字1の中で入力頻度の高い候補文字に対応する距離3bを大きくし、入力頻度の低い候補文字に対応する距離3bを小さくしてもよい。
これにより、スマートフォン100は、ユーザに所望する候補文字1を容易に選択させることができるため、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
言い換えれば、スマートフォン100は、ユーザ操作7aにより入力面41における位置が指定される精度が、指定位置6aから指定位置6bまでの距離3aに応じて段階的に変化するように、精度の分布を決定する範囲設定部12(設定手段)を備えてよい。このとき、候補表示部13(表示手段)は、範囲設定部12(設定手段)によって設定された精度の分布に応じて、ある1つの候補文字から異なる1つの候補文字に入れ替えるまでの距離3bを異ならせて、複数の候補文字1を表示する。
さらに詳細には、スマートフォン100では、範囲設定部12(設定手段)は、指定位置6aから指定位置6bまでの距離3aに反比例して精度が高くなるように、精度の分布を設定し、候補表示部13(表示手段)は、範囲設定部12(設定手段)によって設定された精度の分布において、当該精度が高いほど入れ替えるまでの距離3bを短くすることによって、複数の候補文字1を表示する。
これにより、スマートフォン100は、ユーザが入力面41における位置を指定する精度に応じて、入力インターフェースの設計を変化させることができる。したがって、スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。
〔候補文字選択インターフェース5の表示領域の伸長方向の変化〕
図5に基づいて、候補文字選択インターフェース5の表示領域の伸長方向が、スライド操作に応じて変化することを説明する。図5は、上記伸長方向がスライド操作に応じて変化することを示す模式図である。
図5に基づいて、候補文字選択インターフェース5の表示領域の伸長方向が、スライド操作に応じて変化することを説明する。図5は、上記伸長方向がスライド操作に応じて変化することを示す模式図である。
図5の(a)は、ユーザが「あ」行に対応するキーをタッチダウンした後、当該タッチダウンした位置から左上方向にスライド操作を行った様子を示す。図5の(b)は、ユーザが左上方向へのスライド操作(図5の(a)参照)を折り返し、右下にスライド操作を行った様子を示す。図5の(c)は、図5の(b)に示した右下へのスライド操作を、最初の候補文字(同図に示す例では「あ」)を超えて継続させた様子を示す。
図5の(a)〜(c)に示すように、ユーザが所定の方向へのスライド操作を折り返して、当該方向とは逆の方向にスライド操作を行った場合に、当該スライド操作が最初の候補文字の位置を超えたとき、スマートフォン100(候補表示部13)は、当該位置から当該逆の方向にモーフィングさせながら伸長させた表示領域に、複数の候補文字1を並べて表示させる。
〔異なる候補文字1を選択する操作〕
図6に基づいて、ユーザがタッチダウンしたキーとは異なるキーに対応付けられた、他の複数の候補文字1を選択する操作を説明する。図6は、図5の(b)に示した状態から、ユーザが右上の方向にスライド操作を行った様子を示す模式図である。
図6に基づいて、ユーザがタッチダウンしたキーとは異なるキーに対応付けられた、他の複数の候補文字1を選択する操作を説明する。図6は、図5の(b)に示した状態から、ユーザが右上の方向にスライド操作を行った様子を示す模式図である。
図6に示すように、スマートフォン100(候補表示部13)は、指定位置6aと指定位置6bとを結ぶ直線に対して略直行する方向に、ユーザ操作7aが入力面41に沿って移動した場合、当該キーとは異なるキー(第2の領域)に対応付けられた他の複数の候補文字(同図に示す例では「か」行の文字)を表示する。
具体的には、例えばスマートフォン100(候補表示部13)は、「い」、「う」、「え」、「お」を消去し、「か」を表示させた位置を起点として、「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」を表示する方法でよい。
あるいは、スマートフォン100(候補表示部13)は、「か」の位置を「あ」の位置へ移動させ、その他の候補文字「い」、「う」、「え」、「お」を、それぞれ「き」、「く」、「け」、「こ」に表示を変更する方法でもよい。
また、スマートフォン100(候補表示部13)は、上記略直行する方向に対してさらに略直行する方向に、ユーザ操作7aが入力面41に沿って移動した場合、上記異なるキーとはさらに異なるキーに対応付けられた、さらに他の複数の候補文字(例えば「さ」行の文字)を表示できる。すなわち、スマートフォン100は、次々と他の候補文字を表示させることができる。
従来のフリック入力においては、例えば「か」行に含まれる文字を入力しようとするユーザが、誤って「あ」行に対応するキーをタッチダウンしてしまった場合、ユーザは一度タッチアップすることで誤入力を確定させ、当該確定させた入力文字を削除し、再度「か」行に対応するキーを押し直すという煩雑な操作を行わなければならなかった。
これに対してスマートフォン100では、ユーザは上記操作により、タッチアップすることなく(タッチダウンしたまま)他の候補文字を選択できるため、ユーザは容易に誤入力を挽回して所望の候補文字を選択することができる。したがって、スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
〔他の言語の文字または記号等の入力〕
図7に基づいて、他の言語の文字または記号等を入力することを説明する。図7は、スマートフォン100により、ユーザが他の言語の文字または記号等を入力する様子を示す模式図である。
図7に基づいて、他の言語の文字または記号等を入力することを説明する。図7は、スマートフォン100により、ユーザが他の言語の文字または記号等を入力する様子を示す模式図である。
図7の(a)は、スマートフォン100が、候補文字選択インターフェース5の表示領域に、記号を候補文字として表示させた例を示す。図7の(b)は、スマートフォン100が、候補文字選択インターフェース5の表示領域に、英語のアルファベットを候補文字として表示させた例を示す。
図7の(a)および(b)に示すように、スマートフォン100(候補表示部13)は、候補文字選択インターフェース5の表示領域に、日本語の仮名文字だけでなく、任意の情報(例えば、記号、英語のアルファベット、中国語の漢字、その他任意の言語の文字、記号、画像、スマートフォン100に所定のコマンドを実行させるためのアイコンなどが含まれる)を表示することができる。
これにより、ユーザは上述した操作と同様の操作で、スマートフォン100に任意の情報を入力することができる。したがって、スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができる。
〔スマートフォン100が実行する処理〕
図8に基づいて、スマートフォン100が実行する処理の流れを説明する。図8は、スマートフォン100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、カッコ書きの「〜ステップ」は制御方法の各ステップを表す。
図8に基づいて、スマートフォン100が実行する処理の流れを説明する。図8は、スマートフォン100が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、カッコ書きの「〜ステップ」は制御方法の各ステップを表す。
制御部10がソフトウェアキーボード8aを表示させた後(ステップ1:S1のように略記する)、入力面41がユーザ操作7aを検知し(S2においてYES)、当該ユーザ操作がソフトウェアキーボード8aのキーをタッチダウンするものであると、制御部10が判定した場合(S3においてYES)、表示部70は当該キーに対応付けられた最初の候補文字1を表示させる(S4)。
ユーザの指が入力面41に接触していることを、当該入力面が検知している限り(S5においてNO)、スマートフォン100は以下のS6〜S9の処理を実行する。
制御部10がスライド操作を検出すると(S6においてYES)、距離測定部11が距離3aを測定し(S7)、範囲設定部12が選択範囲4を設定する(S8、図4参照)。当該距離および選択範囲に基づいて、候補表示部13は、距離3aに対応する位置にフォーカス9を設定した候補文字選択インターフェース5を表示させる(S9、例えば図3の(b)参照、表示ステップ)。なお、制御部10が一定時間の間にスライド操作を検出しない場合(S6においてNO)、制御部10は、方向ガイドを表示してもよい(S11、図3の(a)参照)。
ユーザの指が入力面41に接触していることを、当該入力面が検知しなくなった場合(S5においてYES、タッチアップした場合)、候補選択部14は、フォーカス9の当たった候補文字1を、入力文字2として表示させる(S10、入力を確定させる、入力ステップ)。
〔スマートフォン100が奏する効果〕
スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
スマートフォン100は、入力インターフェースの操作性を高め、ユーザの利便性を向上させることができるという効果を奏する。
また、スマートフォン100は、ユーザに容易に誤入力を挽回させ、所望の候補文字を選択させることができるため、入力インターフェースの操作性を一層高め、ユーザの利便性をさらに向上させることができるという効果も奏する。
〔各実施の形態に含まれる構成(技術的手段)の組み合わせについて〕
上述した実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、上記の実施の形態で説明したすべての構成は、当該説明に係る実施の形態のみならず、他の実施の形態においても当該構成の全部または一部を組み合わせて利用でき、それによって得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した実施の形態に含まれる構成は、適宜組み合わせられることに注意する。すなわち、上記の実施の形態で説明したすべての構成は、当該説明に係る実施の形態のみならず、他の実施の形態においても当該構成の全部または一部を組み合わせて利用でき、それによって得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン100の各ブロック(特に、制御部10に含まれるそれぞれのブロック)は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
最後に、スマートフォン100の各ブロック(特に、制御部10に含まれるそれぞれのブロック)は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備える。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記スマートフォン100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、本明細書においては、手段とは必ずしも物理的手段を意味せず、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。また、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されてもよいし、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は、スマートフォン、タブレット端末など、入力可能な情報の複数の候補から1つをユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する任意の入力装置等に適用できる。
1 候補文字(候補)
2 入力文字(入力可能な情報)
3a 距離(距離)
3b 距離(領域の幅)
6a 指定位置(第1の指定位置)
6b 指定位置(第2の指定位置)
7a ユーザ操作(ユーザの操作)
11 距離測定部(測定手段)
12 範囲設定部(表示手段、設定手段)
13 候補表示部(表示手段)
14 候補選択部(入力手段)
41 入力面(入力面)
100 スマートフォン(入力装置)
2 入力文字(入力可能な情報)
3a 距離(距離)
3b 距離(領域の幅)
6a 指定位置(第1の指定位置)
6b 指定位置(第2の指定位置)
7a ユーザ操作(ユーザの操作)
11 距離測定部(測定手段)
12 範囲設定部(表示手段、設定手段)
13 候補表示部(表示手段)
14 候補選択部(入力手段)
41 入力面(入力面)
100 スマートフォン(入力装置)
Claims (8)
- ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置であって、
前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力手段とを備えたことを特徴とする入力装置。 - 前記表示手段は、前記距離に応じて、ある1つの候補が選択可能となる領域の幅を異ならせて、前記複数の候補を表示することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
- 前記表示手段は、前記距離に比例するように、前記領域の幅を設定することによって、前記複数の候補を表示することを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記表示手段は、前記第1の指定位置と第2の指定位置とを結ぶ直線に対して略直行する方向に、前記ユーザの操作が前記入力面に沿って移動した場合、前記第1の領域とは異なる第2の領域に対応付けられた他の複数の候補を表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の入力装置。
- 前記入力可能な情報は、所定の文字であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の入力装置。
- ユーザの操作により指定された位置を検知可能な入力面を備え、入力可能な情報の複数の候補の中から1つの候補を当該入力可能な情報としてユーザが選択可能となるように、当該複数の候補を表示する入力装置の制御方法であって、
前記複数の候補と対応付けられた前記入力面における第1の領域において第1の指定位置が検知された場合、当該第1の指定位置から当該ユーザの操作が当該入力面に沿って移動することによってさらに検知された第2の指定位置までの距離に応じて、1つの候補を順次入れ替えることによって、当該複数の候補を表示する表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された複数の候補の中から、前記1つの候補を選択するユーザの操作が行われた場合、当該選択された候補を入力された情報として受け付ける入力ステップとを含むことを特徴とする入力装置の制御方法。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の入力装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを前記各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項7に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016081277A (ja) * | 2014-10-16 | 2016-05-16 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 情報機器 |
JP2017058813A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | 日本電気株式会社 | 表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラム、表示制御プログラムを記憶する記憶媒体 |
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-
2012
- 2012-08-27 JP JP2012187047A patent/JP2014045387A/ja active Pending
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